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2013年10月31日 (木)

第927回今年も難解

 アルゼンチン共和国杯は長距離のハンデ戦。荒れる傾向が強かったレースだが、過去7年は(09年を除けば)1、2番人気のどちらかが連対しており、トップハンデ馬も2勝、2着2回と健闘。以前ほど波乱にはなっていない。

(アルゼンチン共和国杯)
       1着    2着    3着
03年      d   -     -
04年    C     -      Yb
05年    -     -       b
06年      d    Xa   A
07年    -      Xb   C
08年    -     -      Xc
09年    -     B     A
10年      a   C c   A
11年     Yd    Yb   -
12年    -     -     C

 今年の指数上位は、トウカイトリック、マイネルマーク、メイショウナルト、ホッコーブレーヴ、デスペラード、アドマイヤラクティ、アスカクリチャン、ルルーシュ、コスモロビンなど。トップハンデはアドマイヤラクティ、ムスカテール、ルルーシュの57.5キロだが、59、58キロといった過去のトップハンデ馬たちに比べれば、厳しい重量とは思えない。
 芝の2500メートル戦の距離適性からは、アドマイヤラクティ、デスペラード、ルルーシュ、トウカイトリック、ムスカテール、コスモロビンなどが上位に上がってくるが、ゆったりとしたペースを考えると、トップハンデでも先行力のあるアドマイヤラクティの差し脚が生きる展開になるのではないか。前走、休み明けの京都大賞典は粘って4着だったが、天皇賞(春)4着の実績はここでは最上位。ひと叩きされて息ができていれば、スタミナは十分だ。
 ただ、ペースがおそくなると2500の距離が長いと思われる馬でも、こなせない訳でもない。アスカクリチャン、シゲルササグリ、メイショウナルトなどスローペースで瞬発力の鋭い馬たちに加え、上がりの脚があるホッコーブレーヴ、マイネルマークに、軽ハンデを生かして先行するコスモラピュタ、モズ、サイモントルナーレなど、前にも後ろにも伏兵が多く、今年も難解なレースといえそうだ。

 今年で4年目になるダートの重賞みやこS。過去3年は指数上位馬が圧倒的に強いレースだった。今年はグレープブランデー、ローマンレジェンド、ナイスミーチュー、グランドシチー、インカンテーションなどが指数の上位馬だ。59キロの負担重量は厳しいが、今年のフェブラリーSを勝っているグレープブランデーが中心だろう。前走は盛岡の南部杯で4着だったが、8カ月の休み明けだったことを考えればまずまずの内容。有力な相手候補としてローマンレジェンドが高指数で迫るが、ここは前走6月の帝王賞6着以来のレースで、休み明けが課題だ。ならばナイスミーチュー、グランドシチー、ブライトラインなどのほうが順調さで上位だろう。

(みやこS) 1着    2着    3着
10年    CYb   -     -
11年    AXa   -     -
12年    AXa   BZb   -
(地方競馬成績は減戦して集計)

 昨年新設された2歳牝馬限定の重賞アルテミスS。指数上位はクリスマス、マーブルカテドラル、ニシノミチシルベ、ミュゼリトルガール、マイネグレヴィル、プライマリーコードなど。なかでも、新馬、函館2歳Sと連勝しているクリスマスの指数が高い。芝1600メートル戦は初の距離だが、前走は力のいる函館の芝で2番手に控えレースをしており、距離はもつのではないか。他ではマイル戦で好結果を残しているマーブルカテドラルが有力。スピード感あふれた瞬発力の鋭さが光る。

(アルテミスS)
       1着    2着    3着
12年    -     -     -

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2013年10月29日 (火)

第926回強かったジャスタウェイ

201310270511
201310260811

  台風一過の日曜日。天気も良く、東京競馬場は朝から人であふれていた。前日の不良馬場が嘘のように、日曜日の午後には良馬場にまで回復した。

 天皇賞は、注文通りにトウケイヘイローが逃げを打つ形になったが、直線の半ばで脚が止まってしまった。良馬場まで回復すれば、天皇賞(秋)を逃げ切るのは難しいということか。トウケイヘイローに代わって、終始2番手でレースを進めてきたジェンティルドンナが坂下から抜け出しを計るが、しかし、馬場の真ん中からジャスタウェイが勢いよく突き抜けて、あっさりとジェンティルドンナを交わし去っていく。

 5番人気のジャスタウェイが1番人気のジェンティルドンナに4馬身差をつけて天皇賞を圧勝。直線で前が壁になって出し所がなかった3番人気のエイシンフラッシュがかろうじて3着を確保して、3連単は1万4320円。

 ナビグラフを見れば、上位を占めた3頭はともに、上がり指数の上位馬たちで、ジャスタウェイに上がりの脚があるのは分かるが、あれほど鋭い差し脚を使って、強い競馬ができるとは思わなかった。ペースにゆるみがなく、中段の後ろから差し脚を伸ばすジャスタウェイには絶好の流れだったのだろう。それにしても厳しいペースを2番手で追走して2着に残したジェンティルドンナはやっぱり力があるし、直線で出し所がなく追い出しが遅れたエイシンフラッシュも「不利がなければ」と、思わせるレースだった。

 福永騎手は先週の菊花賞に続いて、G1戦を連勝。勢いのある騎手にはかなわない。

 京都のスワンSはコパノリチャードが逃げ切り勝ち。ペースもゆるく、終始楽な手応えで直線も余裕が感じられた。3歳馬で54キロの負担重量も効いたのだろう。これで1400メートル戦は2戦2勝。マイルより距離適性がありそうで、短距離戦線では今後注目に値する1頭だ。中段から伸びたダイワマッジョーレ、サダムパテックが2、3着。3連単は42万円を超す高配当。こちらは荒れた。

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2013年10月24日 (木)

第925回馬場悪化を味方に

 うまく避けてくれると良いのだが、今週末も台風の行方が気になる。
 秋の天皇賞は、過去10年間、連続して連対している平均指数の上位馬を中心に、前走指数の上位馬などが活躍しているレースだ。ここは指数上位馬を中心に考えるのがセオリーだろう。

(天皇賞・秋)1着    2着    3着
03年    C     AYb   -
04年     Zd   -     -
05年    B     DXa   -
06年    A d   -     -
07年    AXa   -     -
08年    B b   C     -
09年    C     CZ    C
10年    BYb   -     C
11年    -      Zb   -
12年      d   B     A c

 今年はトウケイヘイロー、アンコイルド、ヒットザターゲット、ジェンティルドンナなどが前走指数の上位馬で、他に平均指数や過去の指数でオーシャンブルー、エイシンフラッシュ、トーセンジョーダン、ナカヤマナイトなどが上がってくる。
 なかでも、近走の安定した指数の高さで、能力と好調さを感じさせるのはトウケイヘイローだ。目下、芝2000メートルの重賞を3連勝中だが、前走は重馬場の函館で行われた札幌記念を果敢に逃げて6馬身差で圧勝している。2歳時に朝日杯での4着があるが、クラシックには無縁だった。それが骨折から復帰した今年の3月以降、6戦して5勝をあげる快進撃で、G1に挑戦する実績と能力を示してきた。近走は武豊騎手の手綱で、逃げて3連勝をあげて、騎手の戦法に迷いはないはず。加えて、今週は台風の影響で馬場の悪化も考えられる。ここは古馬G1初挑戦でも、馬場を味方にトウケイヘイローの逃げ切りに期待したい。
 トウケイヘイローの相手は、例年、連軸の中心になっている毎日王冠と宝塚記念組が中心だ。今年の毎日王冠はエイシンフラッシュが勝ったが、超スローペースの流れで、上がりタイムは32秒台の決着。後方からの馬たちには全くチャンスがなかった。勝ったエイシンフラッシュはもちろん、出負けして7着のコディーノを含め、有力馬候補としてあげておきたい。
 宝塚記念組では牝馬のジェンティルドンナが有力だ。昨年、牝馬3冠を達成して、続くジャパンCもオルフェーヴルを押さえ込んで勝った。切れる脚があり、良馬場なら中心にとりたいが、馬場が応えたという前走宝塚記念3着のケースもあり、馬場悪化を前提に、ここはあくまで連下候補としておきたい。他に、渋った馬場が合うアンコイルド、ナカヤマナイト、オーシャンブルーなどにも要注意だろう。

 京都のスワンSは、1番人気馬が苦戦続きで波乱が多い。
 今年の指数上位馬は、ラトルスネーク、マジンプロスパー、アドマイヤセプター、グランプリボス、ダイワマッジョーレ、サダムパテックなど。
 上がり脚はアドマイヤセプター、マジンプロスパーが鋭い。ここは先行力のあるマジンプロスパーが中心になりそう。馬場が悪くなっても対応はできそうだ。
 馬場が悪くなると少し苦しいが、1400メートル戦の上がりの脚はラトルスネークが一番切れる。負担重量で重い重量を背負うが、馬場が悪くなっても力をだせるグランプリボス、サダムパテック、ダイワマッジョーレなどの出番もあるだろう。

(スワンS) 1着    2着    3着
03年    -     A b   -
04年    -     -     -
05年    -     A d   D 
06年    -      Xb   D
07年    -       c   -
08年    BY    A d   -
09年      b   -      Zd
10年     X      c   -
11年      d    Y    -
12年    DXa   -     -

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2013年10月22日 (火)

第924回牡馬も福永

201310200811
201310190511_2

 降り続いた雨も菊花賞の前には上がったが、馬場は不良馬場にまで悪くなっていた。

 注文通りにバンデが逃げ、ネコタイショウが2番手。好スタートからエピファネイアが3番手につける。エピファネイアは中段あたりにつけるだろうと想像していたので、福永騎手の積極的な騎乗に少し驚いた。先行集団はそのままの位置取りで向正面に向かう。2週目の3コーナー手前で、バンデに食らいついていたネコタイショウが力を失い下がっていくが、エピファネイアは余力十分。直線に向いて、逃げるバンデを馬なりでとらえると、一気に差が広がっていく。エピファネイアは後続馬たちを全く相手にせず、余力を残したままで5馬身差の完勝だった。2着はサトノノブレス、3着はバンデ。3連単は1万1750円。2着のサトノノブレスも早めに先行集団に取り付いていた馬で、後方にいた馬たちは見せ場すらなかった。

 福永騎手が自ら述べたとおり、スタートからゴールまで「完璧な」レースだった。エピファネイアはダービーと神戸新聞杯こそ、中段より後ろに構えてレースを進めてきたが、もともとは2、3番手で先行していた馬だ。先行力はある。そして不良馬場で後方からは追い込みにくいという判断もあっただろう。追い込みににくい馬場状態で、強い馬が余裕で先行すれば、こういう完璧なレースを見せられるという、誰もが納得する完璧な騎乗だった。

 デビューして18年。それにしても長かった。福永騎手は、皐月賞、ダービー、菊花賞と、牡馬のクラシック戦にこれまで42回騎乗して、やっと、初めてつかんだ勝利だった。牝馬の福永といわれ続けたが、これからは牡馬も福永の時代が来るだろう。

 直線で交わされて3着だったが、バンデはスタミナのあるところを見せた。長距離戦のタイトルの1つ2つ、取るかもしれない。

 富士Sは、1番人気馬の苦戦が多いレースだったが、今年は1番人気のダノンシャークが勝った。2着に9番人気のリアルインパクト、3着に14番人気の3歳馬シャイニープリンスが残って、3連単は25万を超す高配当になった。1番人気が勝っても高配当で、荒れるレースの伝統は今年も生きていた。

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2013年10月17日 (木)

第923回エピファネイアが中心

 今週は3歳馬最後のG1菊花賞。とはいえ、今年はダービー馬も皐月賞馬も不在で、長距離の菊花賞そのものの価値が問われそうだ。
 過去10年、指数上の傾向をみると、前走指数の上位馬が8年で連対し、過去の指数や平均指数の上位馬も活躍している。連軸候補は指数の上位馬から取るのが常道だ。

(菊花賞)  1着    2着    3着
03年      c   B     BXa
04年    -     A a   -
05年    AXa   D d   C c 
06年    D     BYc     b
07年    B     -     C d
08年    A     -     -
09年    -     C      Zc
10年      d    X    -
11年     X    -     B a
12年    CX    A a   -
(スローペース調整値-5/5)

 今年は、エピファネイア、マジェスティハーツ、サトノノブレス、アクションスターなどが前走指数の上位馬たちで、他に過去の指数や平均指数で、タマモベストプレイ、テイエムイナズマ、インパラトール、ナリタパイレーツなどもピックアップされる。
 最初に書いたが、今年はダービー馬のキズナ、皐月賞馬のロゴタイプが不在の菊花賞になった。しかし、ダービーでも皐月賞でも、勝ち馬とは半馬身差の2着に健闘してきたエピファネイアが健在だ。前走の神戸新聞杯では、中段から差し脚を伸ばして2馬身半の差をつけて圧勝した。過去の菊花賞の勝ち馬の多くは、前走、神戸新聞杯をステップにしており、そのレースの高いパフォーマンスは菊花賞につながりやすいことからしても、今年の菊花賞はエピファネイアが中心になるのだろう。
 エピファネイアの相手も、神戸新聞杯で33秒6という最も切れる脚を使って2着だったマジェスティハーツを筆頭に、サトノノブレス、アクションスター、タマモベストプレイ、ナリタパイレーツなどの神戸新聞杯組が中心だ。
 他路線組では逃げてしぶといバンデが気になる。パワーのいる函館の2600戦で大差の逃げ切り勝ちを収めており、スタミナも十分で長距離適性も高いだろう。前走はスローペースに落として逃げ、上がりを33秒5でまとめており、菊花賞でも逃げ切りがあっても不思議ではない。
 他に距離が合うかどうか気になるが、連勝中のユールシンギング、フルーキーも連対圏にあるだろう。

 波乱が多いマイル戦の富士S。1番人気は過去10年で2勝だけ。人気馬も指数上位馬も苦戦続きだ。
 今年の前走指数上位馬は、ガルボ、ダノンシャーク、ダノンヨーヨー、エーシンミズーリなどで、過去の指数でリアルインパクト、サンレイレーザーも上位だ。
 安定した指数の高さではダノンシャークが最上位だ。G1でも好走実績があり、マイルのスペシャリスト。休み明けだった前走、1頭だけ58キロを背負って2着に押し上げ、力のあるところを示した。ここは人気にもなるが、人気馬苦戦のジンクスを自らの力で突き破れるだろうか。休み明けで58キロを背負うリアルインパクトは少し苦しい気がするが、ガルボ、エーシンミズーリ、サンレイレーザーなど、他の指数上位馬たちも決め手に欠ける気がする。とすると、負担重量で楽な3歳馬、インパルスヒーロー、レッドアリオン、シャイニープリンスなどが浮上するのか、あるいはマイル戦を3連勝中のブレイズアトレイルか。切れる脚ならレッドアリオンだが。

(富士S)  1着    2着    3着
03年    D     -     -
04年    CYa   AZ    C
05年    B b   -     C 
06年    -     BZd    Xb 
07年    -     -       d
08年      c   -     -
09年     Yd   -     -
10年    -     -     -
11年    -     D     C
12年    -     -     -

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2013年10月16日 (水)

第922回牝馬戦線の展望

201310130811
201310140511

 秋華賞は3番人気のメイショウマンボが勝って、オークスに続き2冠を手にした。

 直線では1頭だけスピードの違いを見せて、追いすがるスマートレイア、デニムアンドルビーなどの追随をゆるさず、馬場の真ん中を駆け抜けてきた。人馬とも自信にあふれ、まさに横綱相撲だった。

 2着は2番人気のスマートレイアだったが、15番人気のリラコサージュがきわどいハナ差で3着に入って、3連単は23万円を超す高配当になった。

 ナビグラブで見ると、メイショウマンボ、エバーブロッサム、デニムアンドルビーなどオークス上位馬の上がり指数の高いことがわかるが、人気薄で3着に入ったリラコサージュのオークスでの上がり指数も水準以上だったし、3走前のスイートピーSを勝ったときの上がり指数は+11と上々のレベルだった。もっと評価されるべき馬だっただろう。とはいえ、前走ローズSは先行したものの18着と最下位。馬場状態(重)が合わなかったと想像するが、私自身もリラコサージュまで手が回らず、馬券は残念な結果になってしまった。

 秋華賞の勝利で、メイショウマンボが3歳牝馬戦線のトップに立った。次走は古馬との戦いになるエリザベス女王杯のようだが、天皇賞(秋)に向かう4歳牝馬ジェンティルドンナを除けば、いま古馬の牝馬戦線は有力馬が不在の状態。エリザベス女王杯は比較的3歳馬が活躍するレースでもあり、メイショウマンボが新女王の座を手にする可能性もあるだろう。

 一方、古馬の牝馬戦線の戦いが府中牝馬Sだ。
 コスモネモシンが超スローペースで逃げ、直線の叩き合いになった。勝ったのは先行していたホエールキャプチャだったが、上がりタイムは限界に近い32秒6。2着のドナウブルーも先行して上がりタイムが32秒8。この上がりタイムでは先行馬以外に全く勝ち目はない。後方から追ったゴールデンナンバーは32秒0という驚異的な最速の上がりタイムを示したが、6着だった。1番人気のアロマティコに騎乗していた福永騎手も「物理的に無理」とお手上げ。勝敗はついたが、あくまでペースと展開の影響が大きく、能力上の決着はついていないはず。

 このレースのメンバーが、次走、エリザベス女王杯でも戦うことになるが、多くの古馬陣は56キロを背負う。エリザベス女王杯もスローペースになるとすると、54キロで乗れる3歳馬の差し脚に苦戦を強いられることもありそうな気がする。

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2013年10月10日 (木)

第921回ローズS組が強い

 今週は3歳牝馬最後のG1秋華賞。
 過去10年、平均指数上位のabcd馬がすべての年で連対しており、XYZ馬やABCD馬たちも、高い連対率を示している。勝ち馬はすべて指数上のランク馬たちで、なかでも平均指数の上位馬が10年の内9年で勝利をあげ、指数上位馬が圧倒的に強い傾向がみえる。3着馬はランク外の馬が目立ち、要注意だ。

(秋華賞)  1着    2着    3着
03年     Xb    Ya    Zd
04年    A a   -     -
05年    BZc   CXa   -
06年      d   -     -
07年    BXa   -     BYb
08年     Y    A a   -
09年    AYa   A a    Xc
10年     Yc   -     -
11年    C d    Y     Yb
12年     Xa    Yc   -
(スローペース調整値-15/-5)

 今年は、セキショウ、デニムアンドルビー、リボントリコロール、メイショウマンボなどが平均指数の上位馬で、勝利に最も近い有力馬だろう。他に、前走指数や過去の指数の上位馬であるビーナストリック、ウリウリ、シャトーブランシュ、エバーブロッサムなどにも勝利の可能性がある。
 例年、前走ローズS組が圧倒的に強いレースだが、そのなかでも、2走前にオークスや桜花賞に出走していた馬たちが、10年で8勝をあげている。ローズS以外の組では、前走、オークス、クイーンS組がそれぞれ1勝しているだけで、連軸はオークスからローズSを使った馬の中からとるのがセオリーだろう。
 今年は、オークスを勝ったメイショウマンボを筆頭に、オークス2着のエバーブロッサム、同3着のデニムアンドルビーなどが、前走にローズSを使って、ここに参戦してきている。他にも同じステップで参戦している馬も何頭かいるが、平均指数の上位馬という条件を重ねると、連軸候補はデニムアンドルビー、メイショウマンボの2頭に絞られる。
 デニムアンドルビーはオークスで1番人気に推されたが、後方から追ったものの届かず3着。前走のローズSでも1番人気に推され、ここは最後方からしっかりと追って勝ち上がってきた。2000メートル戦は2戦2勝と、距離の適性は高い。
 オークス馬のメイショウマンボは、前走のローズSでは4着だったが、指数上は勝ったデニムアンドルビーと1程度の差しかなかった。これまで2000メートル戦の出走経験はないが、京都の芝コースは(2100)と得意にしており、2冠達成も十分に可能だ。
 他に、エバーブロッサム、ウリウリ、別路線組からスマートレイヤー、セキショウ、リボントリコロール、ビーナストリックなどに注目したい。

 府中牝馬Sは波乱含み。過去10年の傾向を見ても、比較的、前走指数の高い馬たちの連対率が高いとはいえ、勝ち馬は傾向をとらえにくい。
 今年の前走指数上位馬は、マイネイサベル、スイートサルサ、アロマティコ、コスモネモシンなどで、他にレインボーダリア、ホエールキャプチャ、ドナウブルーも過去の指数などで上位にある馬たちだ。
 休み明けでも、前走、安田記念で4着だったマイネイサベルが好調のようだ。牝馬ながら指数も高く安定しており、東京コース向きの差し脚の鋭さも備えており、連軸の有力候補だろう。
 ペースはスロー気味の流れになりそうで、スイートサルサ、ハナズゴール、マルセリーナ、コスモネモシンなどの差し脚にも注目したい。条件戦を勝ったばかりのアロマティコにもチャンスはありそうだ。

(府中牝馬S)1着    2着    3着
03年    BXa   CYb   -
04年    A     CYc   CZb
05年    -     -      Zb
06年    AX    C d   B a
07年    C     A     CYa
08年    -     AXa   -
09年    -     -     -
10年    -     B     -
11年      d   CZc   -
12年      d   B     AZb

 2月5日、中京競馬場の基準タイムを「27版-2」に更新いたしました。この基準タイム更新に伴い、本年1月開催分の中京競馬の馬場指数も変更していますので、ご注意ください。基準タイム更新分のご購入はこちら

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2013年10月 8日 (火)

第920回どうしたゴールドシップ

201310060811
201310060511
201310050811

 京都大賞典は、圧倒的1番人気に推されたゴールドシップが直線全く伸びずに、よもやの5着。ざわめきに似た歓声の中、11番人気のヒットザターゲットが勝ち、2着も7番人気のアンコイルド、3着に2番人気のトーセンラーと入って、3連単は361万を超す高配当になった。

 いつもなら、最後方に控えるゴールドシップが、今回は5番手で追走。3コーナー過ぎから仕掛けていくが、反応が悪く、直線でも全く伸びなかった。1頭だけ58キロを背負って、前半、少し無理して前につけていったのがこたえたのか。しかし、もともとスタミナに優れた馬で、その程度の負荷で、力を失うような馬ではないだろう。京都では天皇賞春に続いての敗戦になったが、軽い芝で、スピードが問われる京都の芝コースが苦手なのかもしれない。

 この後は11月のジャパンカップに向かうと思うが、東京の2400はダービーで5着だった舞台だ。幸い、ジャパンカップはスローペースになるレースではないから、後方一気の差し脚が生きる展開になりやすい。そうなれば、京都大賞典の巻き返しもできると思うが、万一、高速馬場でスローペースになったらと、不安もアタマをよぎる。

 来年は凱旋門賞に挑戦するプランもあるようだが、スタミナの点からは十分に戦えるのではないか。

 それにしても、ゴールドシップが走らなすぎたせいで、勝ったヒットザターゲットの勝利もフロックのように思われがちだ。しかし、ナビグラフを見る限り、上がり指数上はゴールドシップ、エクスペディションと並んで、最上位にあった馬だ。大外一気の上がりの脚の鋭さが、その価値を示している。今後も、京都大賞典を勝ったという評価を下げる必要もないだろう。

 東京の毎日王冠はクラレントが逃げ、超スローペースになった。勝った4番人気のエイシンフラッシュはもちろん、2着のジャスタウェイ、3着クラレントも、スローペースの流れに乗って楽に先行した馬たちが、上位を占める結果になった。1番人気のショウナンマイティ、2番人気のコディーノは、後方から32秒台の上がりの脚を使ったが、先行馬の勢いが衰えることなく、6、7着に負けた。3連単は5万5690円。超スローペースで上がりだけ。今後につながるレースとは思えない。

  デイリー杯2歳Sは、ただ1頭の2戦2勝馬ホウライアキコが圧勝した。距離が合わないと思われて、2番人気だったが、距離の不安はまったくなかった。2番手で先行、落ち着いたクレバーなレースで、レコードタイムでの勝利だった。

 2月5日、中京競馬場の基準タイムを「27版-2」に更新いたしました。この基準タイム更新に伴い、本年1月開催分の中京競馬の馬場指数も変更していますので、ご注意ください。基準タイム更新分のご購入はこちら

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2013年10月 3日 (木)

第919回秋競馬に有力馬も続々

 今週から東京、京都、新潟に開催が移る。
 毎日王冠は、前走指数の上位馬が強い傾向だが、近年は3歳馬の活躍が目立ち、ランク外でも3歳馬には要注意だ。

(毎日王冠) 1着    2着    3着
03年     Xb   D c    Ya
04年    BXa   A a   C d
05年     Z    C d   -
06年      b   C d   C
07年    -     B      Yc
08年     Zc   A      Xa
09年    B       d   -
10年      d   D     CXc
11年     Xc   C     D
12年    -     -     D

 今年の指数上位はショウナンマイティ、ダークシャドウ、コディーノ、ミッキードリーム、エイシンフラッシュ、タッチミーノットなど。
 毎日王冠の過去10年の勝ち馬は、前走で安田記念や宝塚記念、ダービーなど、G1戦に出走していた馬か、条件戦であっても、勝ってきた馬たちだった。今年のG1出走組は安田記念2着のショウナンマイティ、同6着のダークシャドウ、ダービー9着のコディーノ、香港のクイーンエリザベスⅡ世Cで3着のエイシンフラッシュの4頭だ。さらに前走で勝っているのはレッドスパーダ、クラレント、エキストラエンドの3頭。勝ち馬の条件を備えているのは上記の7頭だろう。
 常識的に考えるなら、安田記念で2着のショウナンマイティが中心になるのだろう。安田記念ではロードカナロアと差のないレースをしており、上がりタイムでは出走メンバー中最速の32秒8を記録している。当然、上がり指数の高さは、今回のメンバーでは1頭だけ抜きんでており、差し脚比べなら負けないだろう。
 ただ、毎日王冠は比較的先行馬が活躍するレースで、ペースも落ち着く傾向だ。今年も後方一気の脚が生きる展開にはなりにくいのではないか。陣営の目標も、次走の天皇賞にあるはずで、「ここは叩き台」と考えるのが妥当だろう。
 また、先行力のあるエイシンフラッシュも1800メートルでは距離が短いはずで、58キロの負担重量も気になる。
 とすると、近年は負担重量で楽な3歳馬が3年連続で連対しており、唯一の3歳馬コディーノにもチャンスがあるだろう。なにより、54キロの負担重量は軽量だし、東京の1800メートルは東スポ杯2歳Sでレコード勝ちした舞台で、距離も合うはず。切れる脚はないだけに、先行力を生かした積極的なレース運びになるはずで、展開も味方するのではないか。

 京都大賞典も、指数の上位馬たちが強い傾向。特に平均指数上位馬が10年連続で連対しており、連軸の中心に推せそうだ。
 今年の平均指数上位馬はゴールドシップ、ヒットザターゲット、トーセンラー、アドマイヤラクティなど。他にエクスペディション、ヴィルシーナなどが、前走指数の上位馬たちだ。
 実績では、皐月賞、菊花賞、有馬記念、宝塚記念と、4つのG1を勝っているゴールドシップが圧倒的だ。休み明けも苦にしないし、調教も万全の様子だ。
 オルフェーヴル、キズナがフランス凱旋門賞に向かって不在なだけに、ここで味噌をつけるわけにはいかない。
 相手の筆頭に取りたいのは、鋭い瞬発力のあるエクスペディション、ヒットザターゲットなど。

(京都大賞典)1着    2着    3着
03年    AXa   AYa   -
04年     Xb   AZb   D
05年    B a    Xa   A
06年    D d    Ya   C
07年     Z    B b   -
08年    -     B b   DYa
09年    -     A c   -
10年    B     AXa   -
11年    AXa   C      Zb
12年      a    Z    B a

  デイリー杯2歳Sは、ホウライアキコ、ネロ、ピークトラム、ジャックトマメノキ、モズハツコイなどが指数の上位馬だ。
 マイルの距離が合えば、高指数で1200メートル戦を連勝しているホウライアキコが中心になりそう。前走は渋った馬場の小倉2歳Sを圧勝して、スタミナのあるところも見せた。マイルまでならこなせるのではないか。
 差し脚が鋭いライザン、モズハツコイ、プライマリーコード、ピークトラムなどが逆転候補だろう。

(デイリー杯2歳S)
       1着    2着    3着
03年    AXa     d   -
04年    -     A a   -
05年    -     -     A a
06年    -     AXa    Yd
07年      b   B a     d
08年    B a   CXc   -
09年    A a    Yb   -
10年    -     -      Xb
11年      d   DX    -
12年    -     A c   A b
(スローペース調整値-20/-10)

 2月5日、中京競馬場の基準タイムを「27版-2」に更新いたしました。この基準タイム更新に伴い、本年1月開催分の中京競馬の馬場指数も変更していますので、ご注意ください。基準タイム更新分のご購入はこちら

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2013年10月 1日 (火)

第918回ヒーロー伝説

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 4コーナーから直線に向くところ、馬群に包まれていたロードカナロアの前がすっと開いた。「どうぞ、ここを通ってください」と示されたコースのようで、岩田騎手がすかさず追い出しにかかかる。逃げるハクサンムーンが、まだ先頭で頑張っている。しかし、直線の急坂を上がるとロートカナロアの勢いがまさり、ゴール版の前では1馬身近く抜け出していた。「世界のロードカナロア!!、世界のロードカナロア!!」の大絶叫放送が、秋の空に吸い込まれていく。
 もし、直線に向く所で、サクラゴスペルが内に進路を変えず、また、外にいたマイネルエテルネルが馬体を合わせてきたらどうだっただろう。直線で包まれたまま、ロードカナロアの追い出すタイミングも少しは遅れただろう。とすると、ハクサンムーンにもチャンスがあったかもしれない。
 しかし結果は、ロードカナロアが、着差以上に、断然に、強かった。
 これから後々まで、「ロードカナロアは強かったんだ」と語れる楽しみをもたらしてくれたヒーローの誕生だ。運も味方にできなければ、ヒーローにはなれない。
 2着は2番人気のハクサンムーン、3着に15番人気のマヤノリュウジンが入って3連単は2万8020円。少し取りにくい馬券になってしまった。

 阪神のシリウスSは、07年からダート2000メートルのハンデ戦になったが、過去6年、まだトップハンデ馬が勝ったことがない。今年も勝ったのは53キロの軽ハンデ馬ケイアイレオーネで、軽量を生かし、後方から一気の追い込みを決めた。2着は57.5キロのナイスミーチュー。トップハンデ58.5キロを背負ったグランドシチーは3着までだった。

 今週からいよいよ、東京と京都の開催が始まって、秋競馬も本番。
 日曜日の夜にはフランスの凱旋門賞もある。オルフェーヴル、キズナが凱旋門賞のタイトルを取ったら、日本の秋競馬も一層、盛り上がるだろう。

 2月5日、中京競馬場の基準タイムを「27版-2」に更新いたしました。この基準タイム更新に伴い、本年1月開催分の中京競馬の馬場指数も変更していますので、ご注意ください。基準タイム更新分のご購入はこちら

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