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2013年11月28日 (木)

第935回ホッコータルマエ中心

 国際招待競走として14年目を迎えたジャパンCダートは今年が最後になった。来年からはチャンピオンズCと名称を変えて中京競馬場で行われ、国内のダート最高峰のレースを目指すようだ。国際招待競走といっても外国馬がそろわないのでは、カンバン倒れで、やむを得ない流れだろう。最後になった今年は、アメリカからパンツオンファイアが参戦してきたが、余り評価は高くないようだ。
 ダート戦だけに、指数上は圧倒的に指数上位馬が強く、なかでも前走指数の上位馬や平均指数上位馬の連対率が高い傾向が続く。

(JCD)  1着    2着    3着
03年東京  外     A     -
04年東京  BZb   DXa   A
05年東京  A     C a    Y
06年東京  -     AXa   -
07年東京   Z      b   AZa
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
08年阪神   Z    C     AX
09年阪神  B c   C     -
10年阪神  BYc   -      Yc
11年阪神  AZb   D d   AXa
12年阪神  B     -     -
(ランクは公営、海外のレースを減戦して集計)

 今年はホッコータルマエ、ニホンピロアワーズ、エスポワールシチー、ワンダーアキュート、ローマンレジェンド、テスタマッタなどが指数の上位馬だ。
 なかでも注目はホッコータルマエだろう。3歳で挑んだ昨年のJCDは、先行して3着に粘った。その後もダート重賞に参戦して好結果を残し、今年は8戦6勝、G1戦も4戦3勝とダート界の主役に躍り出た。当然、絶好調、勢いもある。唯一2着だったのは、休み明けだった南部杯のマイル戦だけで、ダート1800メートルとそれ以上の距離では、今年2月以降負けがない。1800メートルの距離適性は最も高いだろう。レース内容でも、先行して早め先頭に立ち、そのまま押し切る強いレースぶりで、死角が見えない。
 ワンダーアキュート、エスポワールシチー、ローマンレジェンド、ニホンピロアワーズ、テスタマッタなどの古豪も変わらず元気だが、すでに決着のついた相手のはずで、逆転は考えにくい。
 気になるのは武蔵野Sを勝って連勝中のベルシャザールや、ブライトライン、インカンテーションなどのみやこS組。みやこSが新設された10年以降、毎年みやこS組が連対しており要注意だ。それでもホッコータルマエの勢いに優る馬はここにはいないはず。ホッコータルマエの中心は不動だろう。

 芝3600メートルのマラソンレース・ステイヤーズSは、平均指数や前走指数の上位馬が中心。今年はコスモロビン、デスペラード、エックスマーク、マイネルキッツ、トウカイトリックなどが指数の上位馬だ。
 4コーナーで先行集団につけていなければ、上位に食い込むことは難しいようで、先行力が生きるレースだ。指数上位馬で、長距離の先行力は、デスペラード、マイネルキッツ、トウカイトリック、ユニバーサルバンクなどがよいが、上がりの脚も兼ね備えているのはデスペラードだろう。昨年は3着だったが、阪神大賞典でゴールドシップの2着もあり、この距離はあうはず。
 ただ、近年は波乱の傾向が強く、ここ3年は1番人気が3着にも絡めない。ここは人気になりそうなデスペラードよりも、長く良い脚を使えるエックスマークやサイモントルナーレ、フェデラルホールなどを軸に攻める手もありそうだ。

(ステイヤーズS)
       1着    2着    3着
03年    -     -     CYa
04年     Xa    Zc   -
05年    BXa   CZc   A
06年    A b   BXc   C
07年      d   CYc   DZa
08年      d   A      Yb
09年    A     -       d
10年    D     BYc   AXa
11年     Ya   A     -
12年    D a   -     -

 1昨年まで5月に行われていた金鯱賞が、昨年から12月の開催に変わった。
 新中京の芝コースは差し馬に有利で、上がりの脚は必須条件だ。鋭い上がりの脚があるラブリーデイ、メイショウナルト、シャドウバンガード、トゥザグローリー、ウインバリアシオンなどの瞬発力に懸けたい。

(金鯱賞)  1着    2着    3着
12年    B a   -      Z

(お知らせ)来週12月2日より、「2014年版基準タイム(改訂28版)」の販売を開始いたします。有馬記念グッズの抽選もあります。今年もよろしくお願いいたします。

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2013年11月26日 (火)

第934回遅すぎJC

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201311230811

 今年のジャパンカップはスローペース必至と見て、私は先行して差し脚のあるエイシンフラッシュから馬券を買っていた。しかし、スタートが良かったとはいえ、エイシンフラッシュが逃げることは想像もしていなかった。すぐ横にトーセンジョーダンがいたわけだから、ハナは譲って少し控えるだろうと見ていたが、1コーナー、2コーナーを過ぎても、向正面でも先頭を行く。スローペースとはいえ、逃げて勝てる馬ではないし、それに過去10年、ジャパンカップを逃げ切って勝った馬はいない。「無理するな!」と叫びたい気分だった。切れる脚のあるジェンティルドンナは賢く4、5番手に控えている。

 超スローペースの流れだけに、逃げたとしてもエイシンフラッシュも脚を残しているはずで、せめて直線で見せ場くらいはあるかと期待したが、残り200メートル、エイシンフラッシュは止まってしまった。

 代わって、エイシンフラッシュの内に入れて伸びてきたのが1番人気のジェンティルドンナだ。勢いそのままにゴールに向かう。2番手にいたトーセンジョーダンもまだ脚が残っている。その2頭で決まりそうだったが、ゴール前大外一気の脚を使って伸びてきたのが3歳牝馬のデニムアンドルビーだった。追って追って、写真判定に持ち込むまで迫ったが、勝ったのは昨年の勝ち馬ジェンティルドンナだった。7番人気のデニムアンドルビーは惜しくも2着。終始2番手で先行していた11番人気のトーセンジョーダンが3着に粘ったせいで、1番人気のジェンティルドンナが勝ったにもかかわらず、3連単は22万4580円の高配当になった。

 それにしても、エイシンフラッシュの逃げたペースは超スローだった。同じ日、6レースに500万条件の同距離2400メートル戦があったが、そのレースと比べると、ジャパンカップは1600通過タイムで3秒1遅く、1800通過タイムでも1秒8遅い。通過タイムだけでなく、勝ちタイムで比べてもジェンティルドンナの勝ちタイム2分26秒1は、その500万条件を勝ったローレルラスターよりも0.2秒遅いものだった。競馬はタイムを競うものではないにしても、500万条件より遅いG1では、ね。

 当然、ジェンティルドンナの上がりタイムは33秒9、デニムアンドルビーは33秒2。後方にいた2番人気馬ゴールドシップは上がりの脚に切れもなく、見せ場もないまま15着に大敗。今年も負担重量で楽な牝馬が勝った。

 芝1200メートルの京阪杯もスローペースになって、ゴール前、2番手からアースソニックが差し切って勝った。逃げたアイラブリリが2着、3着にも3番手を追走していたスギノエンデバーが食い込んだ。7、8、10番人気順に入線して、3連単は46万を超す高配当。32秒台の切れる差し脚を使ったプレイズエターナル、ラトルスネークは前に届かず4、5着までだった。

 いよいよ、12月。今年も残り4週の戦いを残すのみ。暮れの大一番、有馬記念まで直線一気の脚で、頑張りましょう

 来週には新しい基準タイムの受付も始まります。今年もよろしくお願いいたします。

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2013年11月21日 (木)

第933回日本馬が強いJC

 今年で33回目のジャパンカップ。国際競走とはいえ最近は圧倒的に日本馬が強い。過去10年、日本馬が9勝をあげ、日本馬の中で最も人気上位だった馬は(4330)と、すべて3着内の好成績だ。外国馬で勝ったのは05年のアルカセットだけ、3着内にひろげても他に1頭いるだけだ。
 スピード指数上は、前走指数最上位のA馬が5年連続で連対中。過去10年、前走指数の上位馬が9年で連軸の中心になっており、ジャパンカップは前走の調子が生きるレースだろう。一方、指数ランク外で上位に食い込んだのはほとんどが3歳馬で、指数ランク外で3着内に入線した古馬は、08年の勝ち馬スクリーンヒーロー、11年の3着馬ジャガーメイルだけだった。古馬の場合は指数上位であることが上位の条件で、連軸の中心は、人気上位の日本馬で、指数でも上位にある馬だ。

(JC)   1着    2着    3着
03年     Yb   -(3歳) AYd
04年    AYa    Z    D
05年    外     DZ    BXa
06年    DXa   -(3歳) A b
07年    CXc   BZb   AXa
08年    -     A c   A
09年    A     C     -(3歳)
10年    -(3歳) A b   -(3歳)
11年    CZ    A c   -
12年    -(3歳) A a   DYb

 今年の前走指数上位馬はジェンティルドンナ、エイシンフラッシュ、アンコイルド、ナカヤマナイトなど。他に過去の指数でゴールドシップ、アドマイヤラクティがピックアップできる。ランク外でも3歳馬デニムアンドルビーの名もあげておこう。
 連軸の中心になる指数上位の人気馬というと、ジェンティルドンナ、ゴールドシップ、エイシンフラッシュなどだろう。
 以前のジャパンカップは、道中のペースが非常に厳しいのが特徴で、勝ち馬の上がりタイムも35秒台が標準的だった。しかし、最近はペースが落ち着く傾向で、スローペース気味の流れが多くなってきている。その分、鋭い上がりの脚が問われ、昨年の勝ち馬ジェンティルドンナの上がりタイムは32秒8だった。ペースがスローペース気味になることで、負担重量が軽い3歳馬や牝馬が台頭する傾向も強くなっている。最近の5年間で負担重量が軽い3歳馬や牝馬が4勝しているが、それも偶然ではないだろう。
 今年も強力な逃げ馬や先行馬が不在で、ペースが上がらないとしたら、鋭い瞬発力は必須条件だ。鋭い上がりの脚があるのは、デニムアンドルビー、エイシンフラッシュ、ジェンティルドンナ、ヴィルシーナ、ホッコーブレーヴなどだ。なかでも、前走、天皇賞で2着のジェンティルドンナ、3着のエイシンフラッシュが前走指数も高く、連軸の中心になるのではないか。両者の比較では、前走指数が最上位で負担重量も楽な牝馬のジェンティルドンナが有利のようにみえるが、天皇賞では、直線の勝負所で包まれて仕掛けが遅れたエイシンフラッシュも指数上は2しか差がない。包まれてなかなか外に出せなかった不利を考えれば、巻き返しがあるのではないか。

 芝1200メートルの京阪杯は、指数上位馬の活躍が目立つレースだ。
 今年の指数上位はマヤノリュウジン、スギノエンデバー、サドンストーム、アースソニック、ラトルスネーク、アドマイヤセプター、エピセアロームなど。
 先行力があり、直線の瞬発力も鋭いのはマヤノリュウジンだ。前走G1スプリンターズSでの3着はフロックではないだろう。ここもペースは平均的な流れになりそうで、先行力を生かしたレースができるはず。
 逆転候補は後方一気の切れる差し脚があるラトルスネーク。差し脚だけならプレイズエターナル、オセアニアボスも切れる。

(京阪杯)  1着    2着    3着
06年    -     A c   B
07年    AXb    Ya   A
08年    D     A b   A c
09年     Y    -     D
10年    AZa   BXb   外
11年    B     -     B
12年    -     D       d

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2013年11月19日 (火)

第932回トーセンラーの適性

201311170811
201311170311
201311160511

 マイルチャンピオンシップは武豊騎手のトーセンラーが勝って、トーセンラーは初のG1タイトルを手にした。あわせて、武豊騎手は国内外のG1級のレースを100勝するというメモリアルな勝利になった。

 それにしても3200メートルの春の天皇賞で2着だったトーセンラーが、同年のマイルのG1を勝つのだから、競馬は面白いというか、難しいというか。

 しかし、確かに菊花賞は3着、春の天皇賞は2着だったが、トーセンラーのこれまでの勝ち星はすべて2200メートルまでの距離だったわけで、1800メートル戦で2勝をあげていることから考えても、距離適性は2000メートル前後にあると見た方が良かったのだろう。しかも、スローペースに流れたのも、後方でじっと動かず、直線に懸けた戦法も、直線でも内から楽に外に持ち出せたことも、すべてがトーセンラーにとって良い方向に作用したのだろう。安田記念の勝者ロードカナロアや秋の天皇賞馬ジャスタウェイなどが参戦をしなかったことで、多少相手に恵まれたことも含めて、勝つ時はすべてがうまくいくものだ。

 個人的には3着だったダノンシャークから馬券を買っていたから、結果としては少し残念だった。直線でダノンシャークが馬群の中から抜け出しをはかるところでは、一瞬「勝てる」と思ったほどだったが、それもつかの間、外からトーセンラーにサッと交わされ、内で粘るダイワマッジョーレもとらえられなかった。

 ハンデ戦の福島記念は重ハンデのダイワファルコンとマイネルラクリマが1、2着。ダイワファルコンは昨年に続いての勝利だった。福島記念はトップハンデ馬や重ハンデ馬が苦戦する傾向のレースだから、ダイワファルコンもマイネルラクリマも少し苦しいかと思っていたが、何の問題もなかった。ダイワファルコンとマイネルラクリマは4角手前から早めに先頭に立って熾烈な叩き合いに持ち込む。直線の脚も衰えず、そのままダイワファルコンが押し切って、マイネルラクリマは2着だった。結果的にも高指数のレースになった。ダイワファルコンもマイネルラクリマも、よほど調子が良かったのだろう。

 レコードタイムの決着になった東スポ杯2歳Sは、先行して内から伸びたイスラボニータが3勝目をあげた。ホウライアキコ、マーブルカテドラルに並ぶ世代のトップの勝ち星だ。道営競馬の期待の星プレイアンドリアルが差のない2着だったが、プレイアンドリアルはマイネルの岡田繁幸氏の所有馬で、中央の芝戦でも上位の能力があることを証明。今後も要注意だ。

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2013年11月14日 (木)

第931回ダノンシャークに期待

 マイルチャンピオンシップは、過去10年で7連対している前走指数上位馬や、過去に高い指数のあるXYZ馬の連対率が比較的高い傾向だ。1番人気馬も過去7年で見ると3勝、2着3回と安定している。

(マイルCS)1着    2着    3着
03年    D     -     C
04年    DYb   B      X
05年    -      X    A
06年    BXa   C c   CZ
07年    DX    -      Yd
08年    -     CZc   CXa
09年    AXa   -     外
10年      c   -     -
11年    -     -     A a
12年    A d   DX    -

 今年は、サダムパテック、カレンブラックヒル、トーセンラー、ダイワマッジョーレ、サクラゴスペルなどの前走指数が高く、過去の指数や平均指数などでダノンシャーク、グランプリボス、ダークシャドウ、サンレイレーザーなどが上がってくる。
 毎日王冠や富士S、府中牝馬Sなど、前走、超スローペースのレースが多く、このマイルチャンピオンシップもペースは上がりそうにない。逃げるのはガルボ、コパノリチャード、クラレントなどだろう。いずれにしてもペースはゆるむ。スローペースで差し脚比べになるのなら、先行して長く良い脚を使える馬たちに有利だ。
 先行力があり、差し脚も鋭く、マイルの距離適性、さらに近走の好調さから、ここはダノンシャークが最有力だろう。この春は読売マイラーズC3着のあと、安田記念で3着。休み明けの京成杯AH2着を経て、前走、富士Sを勝った。富士Sはスローペースのため指数は高く出なかったが、他のマイル戦の指数は高く安定しており、瞬発力も鋭い数値を示している。安田記念で負けたロードカナロア、ショウナンマイティが不在だけに、新マイル王の称号はダノンシャークがもっとも近い。京都は(3422)と得意コース。連軸の中心に推せるだろう。
 逆転候補の筆頭はサダムパテック。昨年のマイルチャンピオンシップの勝ち馬だ。今年の春は前に行けず、良いところがなかったが、前走のスワンSは中段から長く良い脚を使って3着に好走している。復調していればチャンスもあるはずだ。
 他に長く良い脚を使えるという点からダイワマッジョーレ、トーセンラー、レッドオーヴァル、マイネイサベルなどに注目したい

 東京スポーツ杯2歳Sは芝の1800メートル戦。指数上位はリターンラルク、キーンソード、ワンアンドオンリー、オールステイ、イスラボニータ、ハイアーレートなど。
 距離を考えてもスローペースが基本で、上がりの脚があるラングレー、クラリティシチー、ウインマーレライ、ワンアンドオンリー、リターンラルク、イスラボニータ、アルテなどが中心になりそうだ。スローペースの対応力があり、先行力もあるラングレー、ウインマーレライが有力だろう。

(東スポ杯2歳S)
       1着    2着    3着
03年      d   -      Y
04年    DZ    A a   DXc
05年    B      Xb   -
06年    -     C     DZ
07年    -     C     -
08年    -     C     -
09年    -     B       c
10年    A a   -     -
11年    D     -     -
12年    B b   -     -
(スローペース調整-20/-10)

 ハンデ戦の福島記念は人気薄馬の台頭で波乱のレースが多い。指数上は10年のうち8年で連対する前走指数上位馬が連軸向きといえそう。
 今年は、マイネルラクリマ、セイクリッドバレー、アップルジャック、カワキタフウジン、トランスワープなどが前走指数の上位馬で、過去指数、平均指数などではダイワファルコン、コスモファントム、ラブイズブーシェなども指数上位だ。
 指数の高さと安定感、重賞実績ではマイネルラクリマが断然だが、ハンデは58キロとかなり厳しい。ダイワファルコンも57.5キロを背負っており、春先の好調さと比べると近走はレース内容も低調だし、トランスワープやセイクリッドバレーは休み明けで、手を出しにくい。
 軽ハンデとは言わないまでも、好調さが目につくのはディサイファだ。今年の春以降、6戦して4勝、2着2回。500万条件からオープン馬に出世した。55キロの重量は差し脚を使うのに不利にはならないハンデだろう。

(福島記念) 1着    2着    3着
03年    -     D a   BXc
04年    -     D     -
05年     Zb   -      Z
06年    BZ    AZb     c
07年    -     -     -
08年    -     C      Zc
09年    C     -     D
10年    -     A     BXa
11年(新) A a    Ya   -
12年    B b   -     -

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2013年11月12日 (火)

第930回牝馬G1を3勝も

201311100811
201311100511
201311090511
201311090811

 私は重馬場が苦手なホエールキャプチャから買っていたから、雨は嫌だった。しかし心配していた雨がレース前から降り続き、午後にはもっと強くなって、エリザベス女王杯の行われる時間には、とうとう重馬場まで悪くなった。
 想定通りにエディンが逃げてペースは超スロー。2、3番手につけると思っていたホエールキャプチャはなぜか中段の後方。重馬場の上に、想定外の位置取りで、その時点で勝ち目はないとあきらめた。

 好スタートをきった2番人気のメイショウマンボはひかえて中段。ホエールキャプチャより前に位置している。4角手前からメイショウマンボが動きだす。直線に向くと大外から早めにスパートをかけ、直線なかばで一気呵成に飛び出す。前を行くラキシスをとらえて、最後は1馬身4分の1の差での勝利だった。着差は大きくなかったが、内容は圧勝だろう。3着は追い込んできたアロマティコ。ホエールキャプチャは直線なかばで脚が止まって6着。1番人気のヴィルシーナも馬群の中でもがいたまま10着。

 牝馬戦線はジェンティルドンナ1頭だけが断然で、他は低調なメンバーばかり。その中で、オークス、秋華賞、エリザベス女王杯と牝馬のG1を3勝したメイショウマンボが少し抜け出した印象だが、ジェンティルドンナのように牡馬と互角に戦うには指数の高さでまだ少し物足りない気がする。

 ダートの武蔵野Sは、先行した1番人気のベルシャザールが堂々の勝利。2、3着は3番人気アドマイヤロイヤルが、ハナ差で3歳馬7番人気のベストウォーリアの追撃を抑え込んだ。内容もスピード指数の高さも上々のレベルで、上位陣はこれからのダート戦線での活躍が期待できるだろう。

 京王杯2歳Sは、新馬勝ちから連闘で臨んだカラダレジェンドが、2番手からの差し切り勝ちを決めた。ナビグラフでは上がり指数で最上位だった馬で、スローペースを先行できたことが勝利につながったのだろう。方や、単勝1.5倍と、断然の1番人気に推されたモーリスはスタートでの出遅れが致命的だった。33秒1の上がりの脚を使ったが、追って追って6着まで。

 2歳牝馬のファンタジーSは、4番人気のベルカントが逃げ切り勝ち。後方から馬群をついて伸びてきた7番人気モズハツコイが2着。3着には15番人気のアドマイヤビジンが突っ込んできて、3連単は61万超馬券になった。

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2013年11月 7日 (木)

第929回超スローペースを制するのは

 エリザベス女王杯は、過去10年のうち8年で、前走指数の上位馬たちが連軸の中心になっている。1番人気は10年で2勝。ただ、1、2番人気馬がそろって連を外したのは10年で1度だけで、人気薄同士の決着は少ない。負担重量で2キロ軽い3歳馬が5勝をあげている。また過去10年、勝ち馬はすべて5歳までだった。

(エリザベス女王杯)
       1着    2着    3着
03年    B     A     外国馬
04年    AXa   -     -
05年     Ya   C       c
06年    C     D a    Zc
07年    A      Y    AXa
08年    B b     Xa   -
09年    -     -     B
10年    外国馬   CXb   A a
11年    D外    A      Xa
12年    -     -     C
(スローペースは-10/0)

 今年はメイショウマンボ、デニムアンドルビー、セキショウ、ヴィルシーナが前走指数の上位馬で、過去の指数や平均指数でレインボーダリア、ホエールキャプチャ、ハナズゴール、オールザットジャズなどが上がってくる。
 勝利に最も近い指数上位の3歳馬は、前走指数の高いメイショウマンボ、デニムアンドルビー、セキショウなどで、ともに前走、秋華賞を戦った馬たちだ。秋華賞の内容からすると、勝ったメイショウマンボ、4着のデニムアンドルビーが有力だろう。なかでも牝馬2冠のメイショウマンボが上がりの脚でも一歩リードしているように見える。3歳馬から連軸を取るならメイショウマンボが中心だろう。
 しかし、今年のエリザベス女王杯は、逃げたいエディン、先行するセキショウ、ヴィルシーナ、ホエールキャプチャなどのペースを考えると、超スローペースもありそうだ。3歳馬は2キロ減の負担重量で有利だとはいえ、その超スローペースの流れに対応できるだろうか。メイショウマンボもデニムアンドルビーも中段以降に控えるだろう。切れる脚を見せたとしても届かないのではないか。
 超スローペースの流れに折り合いをつけて、きっちりと差し脚を使えなければ勝機はない。超スローペースなら、当然先行馬が有利で、距離適性も1600から1800の適性で十分だ。その条件を満たすのは、前走、超スローペースの府中牝馬Sを3番手で先行して、32秒6の上がりタイムで勝ったホエールキャプチャだろう。前走の勝利は実に1年5カ月ぶりだったが、それまでの不調が嘘のような鮮やかな勝利で、ようやく復調してきたといえるのではないか。ただし、馬場が悪くなると苦しく、あくまで良馬場でこそのホエールキャプチャだろう。
 ホエールキャプチャに対するのは先行して鋭い瞬発力があるヴィルシーナだ。牡馬との戦いでは少し苦しいが、牝馬限定戦なら連対率は100パーセント。その点からはヴィルシーナの方が連軸向きかもしれない。

 ダートの重賞、武蔵野Sの連軸の中心は、前走指数と過去の指数上位馬たちだ。
 今年はメイショウマシュウ、ナムラタイタン、ゴールスキー、アドマイヤサガス、アドマイヤロイヤルなどの前走指数が高く、他に過去の指数でグラッツィアが上がってくる。
 なかでも、先行力と差し脚から、ナムラタイタン、アドマイヤロイヤル、アドマイヤサガス、ベルシャザールなどが有力に見える。ハイペース気味になって、前が止まるようなら差し脚の鋭いシルクフォーチュン、ゴールスキー、メイショウマシュウの出番もありそうだ。負担重量で2キロ減が有利な3歳馬ベストウォーリアにも要注意。

(武蔵野S) 1着    2着    3着
03年    -     B     -
04年    A     DZc   -
05年    -     -     BYb 
06年    C d   DXa     d
07年    -     BXa   A c
08年    D      Xa   -
09年    -      Z    BXa
10年     Y    D c   -
11年     Y    AZb   -
12年    -     D      Za

 京王杯2歳Sは、ラブリープラネット、マイネルディアベル、モーリス、テイエムキュウコーの前走指数が高く、他にオイダシダイコ、ライアンセンス、トーセンシルエットなどの過去指数が高い。
 切れる上がりの脚からは、京都の新馬戦をレコードタイムで快勝したモーリスが最有力だろう。

(京王杯2歳S)
       1着    2着    3着
03年    DXd   C b   B a
04年    D     -     A b
05年    DYb   -     AXc
06年     Y      c     b
07年    -       d   -
08年    -     A a   CY
09年    BXa   C c   -
10年    D b   -     -
11年    CY     Xd   -
12年    -     -     -
(スローペースは-20/-10)

 2歳牝馬のファンタジーSは、フクノドリーム、ベルカント、マイネヴァリエンテ、メイショウアサツユ、テイエムチュラッコ、タイセイララバイ、モズハツコイなどの指数が高い。
 注目と期待はフクノドリーム。中央ではダート1000メートル戦と函館の重馬場での1200メートル戦を、ともに果敢に逃げて、高指数で連勝。前走は公営の門別競馬場でも1200を逃げ切っている。ただ、スピードに欠けるかもしれないし、距離も長いかもしれない。
 軽いスピードの上がりの脚ではメイショウアサツユ、モズハツコイだろう。

(ファンタジーS)
       1着    2着    3着
03年    -      X    -
04年    D     -      Xa
05年    CYb   A a   BZ
06年    A a    Yb    Zc
07年    C     AXc   -
08年     Z    B c   A a
09年    -      Y    C
10年    A a   -     -
11年     Zd   -     DXc
12年     Xc   -     -
(スローペース調整値-20/-10)

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2013年11月 5日 (火)

第928回福永騎手の勢いがすごい

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 アルゼンチン共和国杯は、直線、最内をついて伸びたアスカクリチャンが勝った。1馬身半差の2着にトップハンデのアドマイヤラクティが突っ込んできて、3着は先行して粘ったルルーシュ。7、4、3番人気の決着で、3連単は7万1300円と好配当になった。人気になっていたメイショウナルトは先行したものの直線で失速、ムスカテールは中段のまま、伸びきれず馬群に沈んだ。

 コスモラピュタが逃げて、3コーナー過ぎまではスローペースになったが、直線手前からゆるみのない11秒台のラップが4ハロン続いている。長く良い脚を使えなければ勝負にならなかったわけで、その点から考えると、最後はスタミナが問われるレースになったのだろう。

 ダートの重賞みやこSは先行馬たちが上位を占めるレースになった。速いペースもものともせず、4コーナー手前で早々と先頭に立ったブライトラインが、そのまま押し切って勝ち、2着のインカンテーション、3着のローマンレジェンドも4コーナーで3番手の馬たちだった。スタートで出遅れたグレープブランデーや、追い込みに懸けたケイアイレオーネなどは、なすすべもなく敗退。2、7、1番人気順の入線で、3連単は2万8290円だった。

 ブライトラインは今年4月以降、ダートに路線を変えてから5戦3勝、3着2回と、好成績が続いている。昨日行われた金沢競馬場でのJBCでは、ホッコータルマエ、エスポワールシチー、ワンダーアキュートなどが上位で活躍していたが、ダート戦線は強い馬たちが揃って元気だ。12月1日のJCダートはかつてない面白いレースになるだろう。ブライトラインもその1角に加われるだろうか。

 それにしても福永騎手の勢いがすごい。夏までは重賞も1勝止まりだったのに、この秋だけで重賞5勝目。ブライトラインの勝利で、3週連続の重賞勝ちになった。

 2歳牝馬限定のアルテミスSは、マイル戦で好結果を残してきたマーブルカテドラルが中段から鋭く切れる脚を見せて圧勝。1番人気のクリスマスは先行して直線の差し脚に懸けたが、坂上で脚が上がって7着だった。やはり距離が長かったのだろうか。

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