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2014年4月29日 (火)

第974回競馬の季節

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201404270811
201404260311

 新緑もみずみずしく、ターフも輝いている様に見える。風は少し強かったが、暖かい日差しは心地よく、競馬観戦には最適な季節だ。

 東京のメインレース、フローラSはオークスを目指す3歳牝馬の戦い。後方に位置していたサングレアルは、直線、馬群に突っ込んでいくが、前が壁になって追うに追えず、大外に持ち出すしかなかった。それでもエンジンがかかると、そのスピードは他を圧倒。早めに先頭に立ったブランネージュをぐんぐん追い詰め、ゴールではアタマ差をつけて勝利を勝ち取った。

 サングレアルの差し脚の鋭さがひときわ目立ったが、ナビグラフで見ても、新馬戦、2戦目の500万条件戦ともに、上がり指数の高さは最上位にあり、勝利も当然の結果だったかもしれない。この後オークスで対戦するであろうハープスターと比べると、上がり指数では少し後れを取るように思えるが、成長の余地はサングレアルの方が大きいかもしれない。

 1番人気に支持されたマジックタイムは、騎乗予定の後藤騎手が直前の10レースで落馬負傷したため、杉原騎手に乗り替わった。マジックタイムは、3、4走前、杉原騎手で2勝をあげており、急な乗り替わりとはいえ、そのための不利はそれほど大きくはなかっただろう。しかし、直線の伸びは期待したほどではなく、ゴール前では脚が止まった印象。伸びきれないまま、結局、6着に負けた。
 勝ったサングレアルは4番人気。2着に6番人気のブランネージュ、3着は後方から伸びた13番人気のマイネオーラムで、3連単は108万を超す好配当になったが、指数上は(A-Zc-Yb)というランク馬同士の決着だった。

 京都の開幕週は読売マイラーズカップ。直線、先行集団から力強く抜け出した3番人気のワールドエースが圧勝した。ワールドエースは2年前の皐月賞で2着、ダービーでも4着だった実力馬。ダービーでは1番人気におされていた。ダービーの後、屈腱炎で休養。今年2月に白富士Sで復帰を果たしたが、結果は5着だった。しかし、ナビグラフを見ると、上がり指数では最上位にあった。案外とマイルの距離が合うのかもしれない。いずれにしても復活を見せつけたレースだった。2着は1番人気のフィエロ、3着は2番人気のエキストラエンド。3連単は7930円という堅い決着だった。

 福島牝馬Sは5番人気のケイアイエレガントが逃げ切り勝ち。先行集団から差し脚を伸ばした2番人気のキャトルフィーユが2着、3着は2番手でレースを進めた16番人気のフィロパトールが粘り込んだ。3連単も23万を超す高配当になった。

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2014年4月24日 (木)

第973回差し脚が問われる

 今週から、東京と京都の開催が始まる。
 オークスの出走権を争うフローラSが、東京開幕週のメインレースだ。
 3歳牝馬の重賞で、基本的に前走指数が上位のABC馬が中心になっている。牝馬の前哨戦はスローペースが多く、指数が低くても上がりの脚がある馬たちには注意が必要だ。

(フローラS)1着    2着    3着
04年    AXa   -     -
05年    AZa   B b   -
06年    -     B a   -
07年    CY    -     AXa
08年    AY     Z    -
09年     Zc   D     -
10年    -     -     CZc
11年    -     AYb   DYc
12年    A b   -     -
13年    C     -     A a
(スローペース調整-20/-10)

 今年の指数の前走指数の上位馬は、サングレアル、イサベル、ハピネスダンサー、ヤマニンアリエッタなど。ただ、前走はスローペースが多く、指数上は低調といわざるを得ない。過去の指数などでは、マイネグレヴィル、マイネオーラム、マジックタイム、ブランネージュ、スペランツァデーア、シャドウカラーズなどが上位で、指数の高さでは前走指数上位の馬たちをしのぐレベルにある。
 直線の長い東京の2000メートル戦だけに、スローペースは必至だろう。過去の勝ち馬は上がり指数で+15以上を示したことがある馬が多く、直線の鋭い差し脚は必須条件だ。今年、この条件からは、マジックタイム、サングレアル、デルフィーノ、ハピネスダンサーなどが有力馬に浮上してくる。
 注目はマジックタイムだ。前走は2月中旬、東京のデイリー杯クイーンCで2着だったが、直線で前が詰まる不利があってのこと。内容は上々だった。スタミナもありそうで、長く良い脚が使えるから、距離が伸びるのは好材料だ。
 間隔が開いたが、サングレアルの差し脚も切れる。ここは要注意だ。

 京都開幕週のメインレースは読売マイラーズC。1昨年から京都での開催になった。
 今年の指数上位はアドマイヤドバイ、フィエロ、エキストラエンド、ラトルスネーク、ワールドエース、サンカルロなどだ。
 近走、中京、京都、阪神のマイル戦を3連勝して絶好調を思わせるのはフィエロだ。前走は重馬場の阪神で、後方から追い込んで圧勝している。5歳馬だが、デビューからここまでまだ8戦。(5111)の成績からみても、これから大きな成長が望める逸材だろう。この2走はスピード指数も安定して高く、重賞制覇に不足はないレベルだ。
 上がりの脚で見所十分のワールドエースは、2年前の皐月賞で2着、ダービーでも4着だった実力馬。久々だった前走では1番人気も5着に負けた。ここは復調次第だが、順調なら当然、勝ち負けになるだろう。

(マイラーズC)
       1着    2着    3着
04年(阪神)CZc   AXa   D
05年(阪神) Ya   BZc   -
06年(阪神)BXa   A     -
07年(阪神)-     -      Xa
08年(阪神)AYa   -     B c
09年(阪神)CZb   DXb   D
10年(阪神) Z    -      Y
11年(阪神)-     -     BXa
----------------------
12年    A     -     D d
13年    AXa   -      Za

 福島牝馬Sは10年の内9年で連軸の中心になっている前走指数の上位馬が有力だ。
 今年はトーセンアルニカ、アロマティコ、レイカーラ、フロアクラフトなどの前走指数が高く、他に過去の指数などで、ミッドサマーフェア、アグネスワルツ、セキショウ、ケイアイエレガントなども上がってくる。
 上がりの脚はトーセンアルニカ、サトノジュピター、アロマティコ、ミッドサマーフェアなどが鋭い。
 なかでもエリザベス女王杯で4着だった4歳馬トーセンアルニカの差し脚が上位だろう。1000万条件を勝って以降、なかなか勝てないが、指数上は全く差がないし、近走は2000メートル、2500メートル戦を使っているが、距離が短くなるのはむしろ好材料ではないか。
 一瞬の鋭い切れの脚ではミッドサマーフェア、アロマティコが魅力的で、ここからの組み立てもあるかもしれない。

(福島牝馬S)1着    2着    3着
04年    AXa   -     DY
05年    -      Ya    Ya
06年    A d   -     AXa
07年    -     B     C d
08年    D     B     A
09年    -     D c   -
10年    A     C b   C
11年(新潟)-     D b   -
12年    B     AZ     Yb
13年    D b    X    BYc

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2014年4月22日 (火)

第972回完璧だったイスラボニータ

201404200611
201404190911

 中山は春開催の最終日。今年はスタンド改修工事のため、このあと12月まで開催がない。そのせいもあってか、結構な混雑ぶりだった。

 満員のスタンドは混戦の皐月賞に沸いた。

 大外枠から好スタートを決め、果敢に先頭に立ったウインフルブルームが平均ペースの流れをつくる。2番手にアジアエクスプレス、3番手は1番人気のトゥザワールドと、人気どころが先行集団を形成する。2番人気のイスラボニータは、向正面で中段の外に構えて流れに乗る。

 4コーナー。8枠の3頭が勢いのまま駆け抜けて直線に向かう。直線坂下、前を行く8枠の3頭を、外からあっさりと交わし去ったのがイスラボニータだった。ゴールではトゥザワールドに1馬身と4分の1の差をつけての圧勝。2着はトゥザワールド、3着は逃げたウインフルブルームが粘り込んだ。3連単は3万3490円。

 レース全体もスローペースにはならず、スピード指数も90を超える好レベルのレースになった。イスラボニータは初の右回りの中山コース、初の2000メートル戦、力のいる馬場と、克服すべき課題も多かったが、すべてをクリアして力の違いを見せつけた完璧なレースだった。この後、ダービーに向かうだろうが、2400メートルの距離の課題はあるものの、長く良い脚が使え、得意な東京コースだけに、ダービーでも中心馬として信頼できるのではないか。

 先行馬に向く流れの中で、後方から追い込んできたのは4着のワンアンドオンリーだけだった。東京に舞台が変わって、期待が広がる差し脚にみえた。

 ダートの重賞アンタレスSは、ダートの新星ナムラビクターが勝った。

 2キロの負担重量差はあったものの、直線、G1馬のニホンピロアワーズと馬体を合わせての叩き合いを制して、重賞初制覇を勝ち取った。3歳時の夏、レパードSではホッコータルマエの2着だったし、その秋にはオープン戦のブラジルCを94のスピード指数で勝っている。元もと素質は高く、ここにきて、本来の力を発揮できるようになってきたのだろう。

 2着に内から差し脚を伸ばしたトウショウフリーク、ニホンピロアワーズは競り負けて3着に落ちた。3連単は1万6260円。

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2014年4月17日 (木)

第971回混戦の皐月賞

 今年の皐月賞は差のないメンバーが揃って混戦模様だ。
 過去10年の連対馬は、前走指数の上位ABC馬、過去に高指数があるXYZ馬などが連軸の中心になっているが、ランク外の馬も上位に食い込んでおり、スローペースで指数を下げている人気上位馬は押さえておく必要がある。

(皐月賞)  1着    2着    3着
04年    B c   -     -
05年    -     D c   -
06年     Zc   -     -
07年    -      Z    -
08年     Za    Zd   -
09年     Z    A     -
10年     Z    A     -
11年(東京)C b   -     -
12年    -      Y    B
13年    AYa     c   BY
(スローペース調整-15/-5)

 今年の前走指数上位はロサギガンティア、アジアエクスプレス、クラリティシチー、トゥザワールド、ワンアンドオンリーなど。過去の指数などでウインフルブルーム、タガノグランパ、キングズオブザサン、ステファノスなどが上がってくる。指数ランク外ではイスラボニータ、トーセンスターダム、ベルキャニオンも差のない有力馬だろう。
 指数上も差がないメンバー構成の上、重賞の勝ち馬も8頭がそろって、どの馬にもチャンスがある混戦の皐月賞といえそうだ。
 今年の前哨戦のペースはおおむね平均的だったが、それでも上がりの脚がしっかりとした馬が多いのが特徴。ある程度先行力があり、差し脚でも上位の馬を中心にとるべきだろう。
 上がり指数で上位はイスラボニータ、ベルキャニオン、スズカデヴィアスなど。スタミナのある先行力にウェイトを置くとロサギガンティア、アジアエクスプレス、クラリティシチー、トゥザワールドなども有力馬として上がってくる。
 注目したいのは、先行力があり、上がりの脚でも最上位のイスラボニータだ。イスラボニータはここまで5戦4勝。唯一負けたのが新潟2歳Sで、先週の桜花賞を勝ったハープスターだけだ。近走は3、4番手で先行、長く良い脚を使って、東スポ杯2歳S、共同通信杯と重賞を連勝してきた。中山は初コースで、距離の2000メートルも初。前走はスローペースだったこともあり、ペースが上がった時に対応できるかどうかも少し気になるが、長く使える上がりの脚はもっとも魅力的だ。
 スタミナのいる馬場が続いていた中山の芝コースは、先週、例年並みの馬場に戻ったようだが、それでも中山コースではスタミナは重要な要素だ。今年の皐月賞もスタミナのある先行馬に向くとすると、ロサギガンティア、アジアエクスプレス、クラリティシチー、トゥザワールドなどが有力馬として上がってくる。
 なかでも、5戦4勝のトゥザワールドが実績と距離適性などで最上位だろう。前走は中山2000メートルの弥生賞を中段から差し切って勝った。向正面から動き出し、直線は大外から早めに先頭に立って押し切りを計るところ、2着馬ワンアンドオンリーにハナ差まで迫られたが、メンバー中、もっとも苦しいレースだったはずで、着差以上の価値がある。2000メートル戦の上がりの脚は最上位で、スタミナもあり、馬場と距離適性ではイスラボニータをしのぐだろう。
 先行馬の前残りで浮上してきそうなのが、ロサギガンティア、アジアエクスプレス、クラリティシチーなどのスプリングS組。2着だったアジアエクスプレスの巻き返しがあるかもしれない。

 ダートの重賞アンタレスSは、2年前から阪神での開催になった。
 今年はナムラビクター、トウショウフリーク、ゴールスキー、ニホンピロアワーズ、グランドシチー、ソロルなどが指数の上位馬。
 スタミナのある馬が多く、先行して粘り込む馬が中心になりそうだ。有力な連軸候補はナムラビクター、ニホンピロアワーズ、ソロル、トウショウフリークなどだろう。なかでも、安定した指数の高さと重賞の実績からニホンピロアワーズが上位。また、前走、重賞を勝った4歳馬のソロルからの組み立てが常識的だろうか。
 個人的な期待でいうと、前走、オープン戦ながら、4馬身差の圧勝劇を見せたナムラビクターが面白い存在に見える。

(アンタレスS)
       1着    2着    3着
04年(京) DXb   B     -
05年(京)  CZd   -     -
06年(京) -     AZb   BXa
07年(京)   c   D      Xc
08年(京) B a    Y    AZc
09年(京)  X    B d     b
10年(京) -     -     B a
11年(京) -     BZc   CYc
12年    AX    -     CYa
13年     Xc   AYa   -
(地方競馬のレースは減戦して集計)

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2014年4月15日 (火)

第970回切れたハープスター

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201404120611
201404120911

 今年の桜花賞で単勝1.2倍という圧倒的な支持を受けたのは川田騎手のハープスターだった。無敗で阪神JFを制して、最優秀2歳牝馬に選出された2番人気レッドリヴェールの単勝7.4倍と比べると、その人気のすごさがわかる。

 大逃げを打ったフクノドリームの脚が止まったのが、直線の半ば。一団となって襲いかかるその馬群の最後方から、ハープスターが一気呵成に交わしていく。最後はレッドリヴェールと馬体を合わせるような形になって、クビ差の勝利だったが、まだ余力は十分に見えた。ハープスターの上がりタイムは32秒9と最速。

 大逃げを打ったフクノドリームのペースは平均的なものだったが、後続馬たちにとってはスローペースの流れだっただろう。それを最後方から、32秒9の上がりの脚で難なく差し切ってしまうのだから、その差し脚の鋭さには驚くばかりだ。ハープスターの差し脚の鋭さは同世代牝馬ナンバー1であることに間違いないだろう。しかし、逃げたのがフクノドリームではなくて、もう少し力のある馬だったら、どうだっただろう。スローペースではないレースで、どれくらいの差し脚を使えるのかも、ぜひ見てみたい。
 2着にレッドリヴェール、3着は5番人気ヌーヴォレコルト。3連単は2540円という堅い配当で、指数上も(A-B-C)という前走指数上位馬の決着だった。

 中山の3歳マイル重賞・ニュージーランドTは、3着までにNHKマイルカップの優先出走権が与えられる。後方から追い込んだショウナンアチーヴがハナ差で勝ち、中段待機のショウナンワダチが惜しい2着。先行して粘ったベルルミエールが3着を占めて、NHKマイルカップの優先出走権を手にした。それぞれ1、4、8番人気だったが、指数上は(A-c-A)というランク馬の決着で、3連単は2万5680円だった。

 ただ、結果として、それほど高い指数にはならず、NHKマイルカップでミッキーアイルをしのぐ活躍を期待できるレベルとはみえない。

 阪神牝馬Sは例年、指数の上位馬が圧倒的に強いが、今年は(Ad-D-□)の決着だった。勝ったのは1番人気のスマートレイア-、2着に3番人気のウリウリ、3着は9番人気ローブティサージュ。3連単は1万2150円。
 中段からのレースだろうと思っていたスマートレイア-が、大きく出遅れて最後方。しかし、そこでじっと動かず、直線一気に駆け上がってきての重賞初制覇だった。出遅れたわけではなかったが、以前、秋華賞でも後方から2着に上がってきており、そんなレースの方が合っているのかもしれない。

 中山で気になったのは、悪天候に加え、バーチドレンを使ってのエアレーション作業でかなり時計がかかっていた先週までに比べて、今週の芝コースはかなり速くなっていること。天候に問題がなければ、皐月賞の馬場は、そこそこ「速い」と想定した方が良いだろう。

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2014年4月10日 (木)

第969回勝つのはハープスターかレッドリヴェール

 今週は桜花賞。いよいよ春のクラシック戦線も本番を迎える。
 3歳クラシックは基本的に指数上位馬が中心で、牝馬の桜花賞も例外ではない。過去10年の連対馬をみると、前走指数上位のA、B馬、過去の指数上位のX、Y馬が連軸の中心になっている。ただ、ランク外の馬も食い込んでおり、スローペースで指数の低い馬たちを忘れずに、連下の相手はできるだけ手広く押さえるべきだろう。

(桜花賞)  1着    2着    3着
04年    AZc   -     -
05年    AXb   -     A
06年    A a   A     -
----------------------
07年    A b   AXa   -
08年    -     -     B b
09年     Xa   -     -
10年    B       a   B
11年    B b   -       c
12年    DXa   -     BZ
13年    -      Yb   -
(スローペース調整-20/-10)

 今年の前走指数上位馬は、ハープスター、レッドリヴェール、ヌーヴォレコルト、リラヴァティなど。過去の指数や平均指数の上位馬は、フクノドリーム、ホウライアキコ、ベルカント、フォーエバーモアなどだ。
 阪神の外回りコースのマイル戦で、スローペース気味の流れになる傾向が強く、鋭い上がりの脚は必須条件だ。特に、阪神コースが新しくなった07年以降、過去の桜花賞の勝ち馬は、近3走内のマイル戦で+10以上の上がり指数がある馬たちだった。今年その条件をクリアするのはハープスター、レッドリヴェール、ヌーヴォレコルトの3頭だけで、とりわけ、上がり指数が抜けているのはハープスターだ。
 ハープスターは4戦3勝、2着1回。唯一負けたのは、後方から馬群を割って伸びたものの、わずかに届かず惜しい2着だった阪神JFだけだ。前走は、阪神のマイル戦チューリップ賞を直線一気の差し脚で完勝している。絶対的なスピードに優っており、上がりタイムも新馬戦以外、近3戦で32秒台、33秒台の上がりタイムを記録している。上がりの勝負になりやすい良馬場の阪神のマイル戦の適性は高いだろう。
 そのハープスターを抑え込んだのがレッドリヴェール。阪神JFを勝って3戦3勝、最優秀2歳牝馬にも選出された。桜花賞は12月の阪神JF以来、久々のレースになるが、小柄な牝馬に無理をかけないため、あえてゆったりとしたスケジュールを組んだという。不良馬場の函館で行われた札幌2歳Sを、後方からただ1頭だけ追い込んで勝っておりスタミナはありそう。底力ではハープスターをしのぐものがあるのではないか。
 ヌーヴォレコルトはハープスターが勝ったチューリップ賞の2着馬。2強には差があるものの、スローペースなら遜色のない脚を使えるだろう。
 阪神の外回りのマイル戦だけに、スローペース気味の流れを想定すると、指数上位で上がり指数でも最上位のハープスターが、連軸の中心になるのだろう。ただ、後方一気の脚質だけに、思わぬ不利を受ける可能性がないとも限らない。ならば、スタミナがあり、ハープスターよりは前々でレースができるレッドリヴェールを軸にとる手もあるのではないか。2頭に差はないし、勝つのはハープスターかレッドリヴェール。どちらかだろう。

 中山の3歳マイル重賞・ニュージーランドTはアルマエルナト、ショウナンアチーヴ、ベルルミエール、カラダレジェンド、ウインフェニックス、ショウナンワダチなどが指数の上位馬だ。
 指数上位馬のなかでは、中山のG1朝日杯で2着だったショウナンアチーヴが実績も上位だろう。前走ファルコンSは休み明けもあってか、先行できず6着に負けたが、ここはひと叩きされての巻き返しに期待したい。また、ウインフェニックスは8戦の内7戦で3着内という堅実さが光る馬で、今の力のいる中山の芝にも適性があり、少し気になる存在にみえる。ただ、ともに先行力で押し切る脚質で、上がりの脚の鋭さには少し物足りなさが残る。ここは上がりの脚のあるショウナンワダチ、マイネルディアベル、キタサンラブコールなどに分があるかもしれない。

(ニュージーランドT)
       1着    2着    3着
04年    -     -     CXb
05年    DYb   B     -
06年    BXa    Z    CYa
07年    -     -     C d
08年    -       c   DXb
09年      d   CZa   -
10年    CX    -      X
11年(阪神)-     -     BX
12年    -     AZ    BZb
13年    CY    -     -
(スローペース調整-15/-5)

 阪神牝馬Sは指数の上位馬が圧倒的に強い。
 今年はスマートレイア-、ウイングザムーン、ミナレット、ウリウリなどの前走指数が高く、過去の指数などでエピセアローム、ヴィルシーナ、アミカブルナンバー、トーホウアマポーラなどがピックアップされる。
 阪神の内回りの芝1400メートルは先行力が生きる流れになりやすい。先行力ではサマールナ、エピセアローム、ウイングザムーン、スマートレイアー、トーホウアマポーラなどが上位だが、指数上位で差し脚も使えるエピセアローム、スマートレイアーが有力候補だろう。
 上がりの脚はウリウリ、アミカブルナンバーが鋭く、逆転もある。

(阪神牝馬S)1着    2着    3着
06年    AXa   DY    C
07年    DZb   C     AXa
08年    -      Xa    Yb
09年    DXb     a   D c
10年    C      Z     Xb
11年    BZb    Z    A a
12年    -     DYb   AZ
13年    A     D b   -

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2014年4月 8日 (火)

第968回キズナが圧勝

201404060911
201404060611

 今年の大阪杯はダービー馬キズナが圧勝した。武豊騎手も上がりの脚に自信があったのだろう。道中は最後方で落ち着いたまま。4角手前で動きだすと、直線、先に仕掛けた菊花賞馬エピファネイアを並ぶこともなく交わし、粘り込みを図るトウカイパラダイスをも難なくとらえての、圧倒的な勝利だった。大阪杯での上がりタイムは、キズナがただ1頭33秒台を記録、もちろん上がり指数も+23という最高値だ。

 スローペース気味の流れで、2着は2番手で先行したトウカイパラダイス。1番人気に推されたエピファネイアはトウカイパラダイスをとらえきれずに3着だった。トウカイパラダイスが人気薄で、3連単は2万50円と好配当になった。

 レース前には、キズナとエピファネイアの差は全くないだろうと思っていたが、この大阪杯のレースを見る限り、着差以上にキズナが強い印象が残った。エピファネイアはもともと先行して持ち味を生かしたい馬だけに、上がりの脚比べでは少し苦しかったし、道中の位置取りが後ろ過ぎたというマイナスはあったかもしれない。しかし、今の時点でキズナとエピファネイアの差は、歴然としてあるように思える。

 ダービー卿CTは、今年も難しいレースなった。1番人気のコディーノは5着、トップハンデのダイワファルコンは12着に大敗した。勝ったのは内ラチで脚をためていた4番人気のカレンブラックヒルだった。直線半ばで一旦先頭に立った9番人気カオスモスが2着に残り、3着は後方から馬群をついた8番人気のインプロヴァイズ。3連単は31万超馬券になった。

 勝ったカレンブラックヒルはデビューから5連勝していた実績馬だ。G2ニュージーランドT、G1NHKマイルCを勝ち、古馬との戦いだった毎日王冠でも1番人気に推され、ジャスタウェイを抑え込んで勝っている。しかし、その後はなかなか勝てず6連敗。近走は3戦連続の2桁着順だった。大スランプとしかいいようがない結果が続いたが、この勝利は実に1年半ぶり。復活の勝利だった。

 カレンブラックヒルの中で何かが変わったのだろうか。

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2014年4月 3日 (木)

第967回エピファVSキズナ

 大阪杯は、前走指数の上位馬、過去の高指数馬などが高率で連対しており、また、1番人気馬も(6211)と圧倒的に強い傾向がはっきりとしている。ここは、指数上位の人気馬から馬券を組み立てるのがセオリーだろう。

(大阪杯)  1着    2着    3着
04年    -      Z    A c
05年    BYd   A       b
06年     Ya   A d    Xa
07年    -     DY      c
08年    A     BYb   -
09年     Yb     a   C
10年    A     B      Xa
11年    D     -     -
12年      c   A      Xa
13年    DXa    Zd   BYa

 今年は出走馬が8頭と寂しいが、指数上はエピファネイア、ビートブラック、ショウナンマイティ、キズナ、トウカイパラダイスなどが指数の上位馬だ。
 なかでも4歳馬のエピファネイア、キズナの2頭が連軸の中心になるだろう。
 エピファネイアは皐月賞2着、ダービー2着、菊花賞1着と、3歳のG1戦線でトップクラスの実績を残してきた。菊花賞の指数は95を示していた。
 方やキズナは1番人気でダービーを制して渡仏。ニエル賞1着、凱旋門賞4着と、国際的なレベルの能力があることを示してきた。凱旋門賞で2着だったオルフェーヴルは、帰国して有馬記念を101の指数で勝ったが、仮にオルフェーヴルの凱旋門賞での指数を105に置いた場合、キズナの指数は95になる。
 先行力ではエピファネイア、切れる脚ではキズナと、脚質に違いはあるものの、エピファネイアとキズナの両者に、まったく能力差はないだろう。
 あえて差をつけるなら、2000メートルの距離適性では、エピファネイアの方が少し良いのかもしれない。いずれにしても、ここは2頭の戦いだ。
 他の馬たちで注目は、4歳牝馬で、オークス、秋華賞、エリザベス女王杯と、G1を3勝しているメイショウマンボの差し脚だろう。とくにペースがスローになるようなら、55キロの負担重量を生かして、直線一気の浮上があるかもしれない。

 中山のダービー卿CTは波乱続きのハンデ戦。過去10年、1番人気馬は(1117)と1勝のみ。トップハンデ馬も2勝どまりだ。
 指数上位はインプロヴァイズ、トリップ、エールブリーズ、コディーノ、カレンブラックヒル、ダイワファルコン、マウントシャスタ、ブレイズアトレイルなど。ただし、波乱続きのハンデ戦で、指数上位馬にも苦戦の傾向が見える。
 トップハンデは58キロのダイワファルコン、1番人気は皐月賞3着、秋の天皇賞5着のコディーノだろうか。力はあっても、連軸の候補には向かないだろう。
 例年、先行してマイルの差し脚がある馬たちに流れが向くようで、エールブリーズ、トリップ、マウントシャスタ、レッドアリオンなどを連軸候補にとりたい。
 相変わらず、パワーのいる中山の芝コースだけに、前走、平均ペースのマイル戦を、先行してしぶといレースを見せたトリップや、マイル戦が得意なレッドアリオンなど、スタミナの裏付けがある馬に期待したい。

(ダービー卿CT)
       1着    2着    3着
04年    -     -       d
05年     Z      b   -
06年      d   -      Y
07年    C d   -     -
08年      c   -     -
09年    C     C     -
10年    CZc   CZb   -
11年(阪神)-      Xa    Zb
12年     Zc     b   A
13年    -     -     C a

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2014年4月 1日 (火)

第966回不良馬場の適性

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 春の嵐がもたらした激しい雨で、中京の芝コースは朝から不良馬場だった。

 高松宮記念は、勢いよく飛び出したレディオブオペラを交わして、外枠からエーシントップがハナに立ち、レースを引っ張る。2番手に3番人気のコパノリチャードが控え、1番人気のストレイトガールは中段待機策で直線に懸ける。逃げるはずの2番人気ハクサンムースはスタートで大きく出遅れて、中段より後ろからのレースになった。

 直線に向くと、逃げ込みを図るエーシントップだけが内ラチを進む。他の馬たちは痛んだコースの内を避けるように、馬場の中央より外から叩き出す。しかし、直線なかば、馬場の中央からぐんぐん伸びたのがコパノリチャード。そのまま後続馬を寄せ付けず、3馬身差の圧勝だった。2着は大外から伸びてきたスノードラゴン、3着はスノードラゴンに交わされたストレイトガール。内ラチを逃げたエーシントップは4着に粘り、出遅れたハクサンムーンは追い上げてきたが5着まで。3連単は7万を超す好配当になった。

 ぬかるんで力のいる馬場状態を考えると、この不良馬場への適性の差が勝敗を分ける大きな要因だったのだろう。月曜日、いつものように馬場指数を計算すると、中京の11レースは(+48)という馬場指数になった。この不良馬場の適性を生かし切ったのがコパノリチャード、スノードラゴン、エーシントップなどで、馬場に泣かされたのがストレイトガールだったのだろう。

 スローペースになった日経賞は、後方から早めに動いた1番人気のウインバリアシオンが、直線で早々と先頭に立つと、そのまま押し切って順当勝ち。後方から大外に回したホッコーブレーヴが鮮やかな差し脚を見せて2着に浮上して、混み合う内をついたラストインパクトが3着だった。春の天皇賞馬フェノーメノは休み明けが響いたのか、直線での伸びが見られず5着。

 ダートの重賞マーチSはハイペース気味の流れ。中段より後ろにつけていたソロル、ジェベルムーサが4角で先行集団に取り付き、並ぶように直線を駆け上がってきたが、ゴールではソロルが半馬身差で先着。2着はジェベルムーサ、後方から追い込んできたドコフクカゼがハナ差まで迫って惜しい3着。4着エーシンゴールド、5着クリノスターオーで、上位はすべて4歳馬が占めた。指数の高さはニホンピロアワーズ、ホッコータルマエなどダートの1流馬にはまだ及ばないが、フェブラリーSを制したコパノリッキーを筆頭に、ダート戦線での4歳世代の充実ぶりは評価に値するだろう。

 毎日杯は、直線、横一線、激しい叩き合いになったが、5番人気のマイネルフロストがわずかにハナ差で勝利を手にした。2着に3番人気エイシンブルズアイ、3着は4番人気ステファノス。1番人気のラングレーは4着、2番人気のアズマシャトルは5着と、上位人気馬がそれぞれに健闘。ナビグラフで見ると、マイネルフロストの上がり指数が最上位だった。

 ドバイのG1では、ジャスタウェイが圧巻の走りをみせ大勝。ジェンティルドンナも日本の牝馬として初めてドバイのG1を勝った。一昔前なら、大きな話題になる出来事のはずだが、今は、海外G1を日本馬が勝っても、当たり前なのだろう。マスコミでの扱いが意外と寂しかった。
 今週は花見のベストウィーク。野球も始まって、楽しみが多い。 

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