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2014年5月29日 (木)

第983回イスラボニータ中心

 今週は81回目のダービー。
 2001年以降、過去13年間のデータを見ると、ダービーを勝ったのはすべて指数の上位馬たちだった。とくに前走指数の上位馬は過去13年で10勝をあげており、ダービー馬に最も近い存在といえそう。スピード指数が公表された1992年以降、指数のランク外でダービーを勝ったのは1996年のフサイチコンコルドと、2000年のアグネスフライトの2頭だけで、その年も2着は前走指数の上位馬だった。ダービーはスピード指数の上位馬が圧倒的に強い傾向がはっきりとしており、ダービーの連軸候補は、前走指数の上位馬か、過去の指数が高いX馬しかない。

(ダービー) 1着    2着    3着
01年    BYb   A d   -
02年     Xa   -     -
03年    A     D     -
04年    BZb   -     D
05年    A a   C b   B
06年    A      X    B a
07年    DXc    Z    DZb
08年    AXa   -     BYb
09年     X    -      Z
10年    C     C     B a
11年    AYa   -       d
12年    DYc   -     B
13年     X    B a   -
(スローペース調整-15/-5)

 今年はイスラボニータ、トゥザワールド、ウインフルブルーム、ワンアンドオンリーなどの前走指数が高く、他に過去の指数などで、ベルキャニオン、スズカデヴィアス、アドマイヤデウス、トーセンスターダムが指数上のランク馬にあたる。
 過去の勝ち馬や2着馬たちの前走は圧倒的に皐月賞組が多い。なかでも今年は指数上位を皐月賞組が占めており、皐月賞組が中心になるのではないか。ここは皐月賞を高指数で勝ったイスラボニータが、81代ダービー馬の最有力候補といえそうだ。
 イスラボニータは新馬勝ちのあと、新潟2歳Sで牝馬のハープスターに負けたものの、その後は、いちょうS、東スポ杯2歳S、共同通信杯、皐月賞と4連勝。いずれも0.2秒差以内の勝利で、大差勝ちはないが、先行して差し切る横綱相撲で勝利を積み上げてきた。スローペースだった共同通信杯では、長く良い脚を使っており、直線の叩き合いになっても十分に戦える差し脚の鋭さを備えているし、また、ペースがきつくなった皐月賞では、中段から差し切って勝っていることからすると、スタミナもありそうで、2400メートルの距離に不安はないだろう。これまでフジキセキ産駒のダービー馬が誕生していないことで、イスラボニータも距離が疑問視されているようだが、出走馬のなかでもっとも欠点が少なく、もっともダービー馬に近い存在に揺るぎはないだろう。
 イスラボニータに迫るのが皐月賞で2着のトゥザワールド、3着ウインフルブルーム、4着ワンアンドオンリーなどだ。トゥザワールド、ウインフルブルームは先行して粘るレースで上位に残ったが、近年、ペースが落ち着くダービーでは先行力がある馬の前残りで波乱になるケースもあり、(皐月賞は粘れず11着だったトーセンスターダムもふくめ)、イスラボニータの相手の中心に推したい。
 皐月賞でただ1頭、後方から追い込んだのが4着のワンアンドオンリー。鋭い差し脚はここでも上位の存在で、距離も合うだろう。差し脚鋭いベルキャニオンともども、要注意な存在だ。

 目黒記念は、過去10年トップハンデ馬は1勝、2着1回だけ。全体的に重ハンデ馬が苦戦続きのレースだ。
 ハンデ戦らしく、指数の上位馬も安泰とはいえないが、一応、今年の指数上位馬をあげておくと、マイネルメダリスト、コスモロビン、ラブイズブーシェ、イケドラゴン、ムスカテール、タマモベストプレイ、グランデスバルなど。
 なかでも恵ハンデで、先行して差し脚も生かせそうな、マイネルメダリスト、コスモロビン、グランデスバル、タマモベストプレイなどが有力だろう。
 軽ハンデ馬ではアウォーディー、アドマイヤブルー、アップルジャックの上がりの脚も鋭く、一気の差し脚に要注意だ。

(目黒記念) 1着    2着    3着
04年    -     -      Ya
05年    -     -     A a
06年    D     B a   -
07年      d   D     -
08年    AZd   C b   -
09年     Z    A a   -
10年    C     -     A
11年    -     B c   C
12年     Yd   C     C d
13年    -      Yc   -

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2014年5月27日 (火)

第982回不運

201405250511
201405240811

 オークスは桜花賞で3着だった2番人気のヌーヴォレコルトが勝ち、1番人気だったハープスターは後方から追い込んだものの、先に先頭に立ったヌーヴォレコルトをとらえきれずに2着。3着は先行集団から抜けだした3番人気のバウンスシャッセだった。

 ハープスターは単勝支持率で65パーセントを超える人気だっだけに、勝てなかったハープスターに、場内のため息も大きく聞こえた。3連単は1万2850円。

 オークスでハープスターが負けたのは、やはり距離のせいかと思ったが、きょう火曜日になって、ハープスターの左前脚の蹄鉄が外れかかっている写真が公表された。サンケイスポーツの写真だったが、よくそんな写真が撮れたものだと感心するくらい、きれいに外れ掛かった蹄鉄が写っている。あらためて、「競馬ブック」誌のゴール前のカラー写真を確認してみると、外れ掛かっている蹄鉄が写っていた。

 だとすると、「内にササって前に進んでいけなかった。これまでのようなはじけ方ができなかった(競馬ブック参照)」という川田騎手のレース後のコメントも納得できるし、状況と良く符合する。

 いつ外れ掛かったのかまでは定かではないが、靴底がパカパカしていたのでは、走りにくかったはずだし、スピードに乗れるわけもなかっただろう。ハープスターにとっては不運というしかないが、それでいて33秒6という最速の上がりで上がってきたのだから、あらためてハープスターの能力の高さ、差し脚の鋭さに感心した次第。

 京都の平安Sは荒れた。

 12番人気のクリノスターオーが2番手から勝利をものにして、中段から差し脚を伸ばした7番人気のソロルが2着に突っ込んできた。3着は3番手でレースを進めてきた4番人気のワイルドフラッパーで、3連単は146万を超す高配当になった。人気になったナムラビクターは後方からのレースになって、向正面から位置をあげていったが、直線は脚が止まって5着に負けた。

 クリノスターオーは平均ペースを先行しての差し切り勝ちで、指数も大きく伸ばして90台にのせた。ソロルも最速の上がりで92の高指数をマーク。ともに成長力のある4歳馬たちで、ダート戦線では今後も楽しみな馬だろう。
 変わり身を見せる4歳馬、先行馬には常に要注意だ。

 今週はいよいよダービー。自分が走るわけでもないのに、今から入れ込んでいてはと思うが、やっぱりダービーは格別。頑張るぞ。

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2014年5月22日 (木)

第981回中心はハープスター

 今週は牝馬クラシックの第2弾オークス。
 過去10年の連対馬の傾向をみると、前走指数の高い馬や平均指数の上位馬が好走しており、全体として指数上位馬が中心を担っている。

(オークス) 1着    2着    3着
04年     Zd   DXa    Z
05年    A a   BXb    Xc
06年    -     -     D
07年    BY    -      Y
08年     Zb   B     A d
09年    A c   B a   C
10年   (AZa)(c)1着同着    Z
11年    -     D     B d
12年    AYa   B b   -
13年    -     -     -
(スローペース調整-20/-10)

 今年の前走指数上位馬は、バウンスシャッセ、サングレアル、ブランネージュ、ハープスター、マイネオーラム、ニシノアカツキ、マジックタイムなど。他に、過去の指数、平均指数の上位馬としてマイネグレヴィル、ヌーヴォレコルトなどが上がってくる。
 過去10年の連対馬は、前走、桜花賞、フローラS、スイートピーS、忘れな草賞を使った馬たちが占めているが、なかでも桜花賞組が10年で8勝をあげ、中心勢力となっている。
 オークスの2400メートルの距離は、どの馬にとっても未知、未経験の距離だけに、スローペースになりがちで、直線、長く良い差し脚を使えるかどうかが問われるはず。この差し脚の点からはハープスターが断然上位だ。
 ハープスターは5戦4勝、2着1回。負けたのは阪神JFだけで、前走は最後方から断然の差し脚で桜花賞を勝った。実績はもちろん、差し脚も同世代のナンバー1だろう。ハープスターはオークスでも後方待機策から直線にかけるようだが、直線の長い東京コースは、もっともその脚質に合うのではないか。ここは順当にハープスターの相手探しのレースと見た方が良いだろう。
 後方一気のハープスターの相手は、先行力のある馬たちの前残りが有力だ。先行力があり差し脚でも見所があるのは、バウンスシャッセ、ブランネージュ、マイネオーラム、マイネグレヴィルなどだが、近走、厳しいペースのレースで地力をつけているバウンスシャッセが相手の筆頭だろう。前走は、桜花賞をパスして皐月賞に出走。結果は11着だったが、3番手で先行しても、直線、それほど脚が止まったわけでもなく、着順ほど差はなかった。牝馬としては上々のレースだったのではないか。
 上がりの脚では、フローラSを勝ったサングレアル、スイートピーSの勝ち馬シャイニーガール、同2着のベッラレジーナに、マジックタイム、クリスマスなども水準以上の上がりの脚を示している。なかでもサングレアルの差し脚が魅力的だ。ハープスターと直線の叩き合いになって、相手になるのはサングレアルだけだろう。前走、2000メートルのフローラSを勝っており、2400の距離も合うようで、ひょっとしたらと思わせる逸材だ。

 京都のダート重賞・平安Sは、昨年から5月に開催が変わって、距離も1800から1900メートルに変更になった。
 今年は、ジェベルムーサ、ナイスミーチュー、ワイルドフラッパー、クリノヒマラヤオー、トウショウフリーク、メイショウコロンボなどが前走指数の上位馬だ。他にナムラビクター、グランドシチー、ソロルも、過去の指数などで上位にある。
 安定した指数の高さで、ナムラビクター、ジェベルムーサ、ワイルドフラッパーなどが中心になりそうだが、先行力からはナムラビクターが浮上してくる。上がりの脚は、ジェベルムーサ、ワイルドフラッパー、ファイヤー、クリールパッションが鋭い。

(平安S)  1着    2着    3着
04年    -      Zc    Yd
05年    C c   -     AZc
06年    C b   -     -
07年      c   AXa   C
08年    CYb   AXa   - 
09年     Xa    X    -
10年      c     c   A
11年    CZ    A b    Yd
12年    DZb   AXa   -
-----------------------
13年    AXa   B      Yc

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2014年5月20日 (火)

第980回厳しい経験

201405180511
201405170511

 今年のヴィクトリアマイルは11番人気のヴィルシーナが逃げ切って勝った。ヴィルシーナは昨年に続いての勝利で、ウオッカもブエナビスタも、アパパネもできなかった連覇を達成した。近走は10、7、11、11着と不振続きだったため、人気を落としていたが、見事な復活劇だった。内田騎手は、今の東京の芝は馬場が良く、逃げ粘れる、と踏んでの戦法だったようだが、まさに作戦勝ちといえそう。

 2着に3番人気メイショウマンボ、3着に6番人気のストレイトガールが入って、3連単は40万円を超す高配当になった。1番人気に推されたスマートレイアーは8着、2番人気のホエールキャプチャは4着までだった。
 レース後、ヴィルシーナの手綱を取った内田騎手がパドックでインタビューを受けていた。私は、うどんを食べながらしばらくながめていたが、内田騎手はまだ、興奮冷めやらぬ様子で、非常に明るく、そして饒舌に思えた。よほど嬉しかったのだろう。

 土曜日の京王杯スプリングCは、逃げたコパノリチャードを2、3番手で追走した馬たちが、直線の叩き合いでコパノリチャードを振り落として1、2着。勝ったのはレッドスパーダ、2着にクラレント、3着はエールブリーズ。10番人気、2番人気、7番人気の順で、3連単は16万を超す好配当になった。

 勝ったレッドスパーダは昨年8月の関屋記念以来の勝利になった。近走は良かったり悪かったりの繰り返しで、成績が安定しなかったが、ナビグラフでみると(過去には上がり指数で+16という数値はあるものの)、スタミナのウェイトが高いことがわかる。それが今回、ハイペースを先行しての粘りにつながったのだろう。

 ヴィルシーナもレッドスパーダも、前走、当該レースの距離より短いレースで戦ってきた馬だった。当然、ペースが速く、息が持たずにずるずる後退するというレース内容でも似ている。しかし、結果的にそれが良かったのだろう。

 人も馬も、少し厳しい経験をさせた方が、変わり身につながりやすい。

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2014年5月15日 (木)

第979回好調6歳牝馬

 今年で9回目を迎える牝馬のG1ヴィクトリアマイル。これまでの勝ち馬はウオッカ、ブエナビスタ、アパパネなど、時代を築いてきた名牝が名を連ねる。1番人気は3勝、2着2回だが、そのうちウオッカ、ブエナビスタが各2回づつ、計4度1番人気となって、2勝、2着2回をあげている。2頭以外の1番人気馬が勝ったのは、昨年のヴィルシーナだけで、余程強い別格の牝馬なら別だが、波乱度の高いレースなのではないか。

(ヴィクトリアマイル)
       1着    2着    3着
06年     Xd   B c     d
07年    -     -     -
08年    -     B      Za
09年    CXa   -     -
10年     Xb   -     C c
11年    BYc   DXa   -
12年    A     -       Zc
13年    -     -     A d
(スローペース調整値-10/0)

 今年の前走指数上位馬はホエールキャプチャ、フーラブライド、ケイアイエレガント、キャトルフィーユなど。他に、過去の指数や平均指数でエクセラントカーヴ、スマートレイアー、デニムアンドルビー、ヴィルシーナなども上がってくる。
 実績を考えれば、1昨年のヴィクトリアマイルを勝って、昨年も2着だったホエールキャプチャ。昨年のオークス、秋華賞、エリザベス女王杯と牝馬のG1を3勝したメイショウマンボ。昨年のこのレースの勝ち馬のヴィルシーナなど。そのほかではオークス3着、ジャパンカップで2着だったデニムアンドルビー。高松宮記念で3着のストレイトガールなども実績上位といえるだろう。
 東京のマイル戦はスピードだけでなくスタミナも求められる。とすると、マイル以上の距離でもしっかりとした差し脚を使ってきた、ラキシス、ホエールキャプチャ、メイショウマンボ、デニムアンドルビー、ゴールデンナンバーなどが有力馬として上がってくるだろう。
 なかでも東京コースは(4111)、マイル戦は(4300)、東京のマイル戦に限ると(3100)と、コースと距離の適性が圧倒的に高いホエールキャプチャが最有力に思える。
 ホエールキャプチャの前走は休み明けの2月、マイルの東京新聞杯G3だったが、牡馬を相手に中段からきっちり差し切って圧勝。6歳にして、90という自己ベストの高指数を記録している。今が絶好調だろう。
 牝馬の場合、若さが他の条件よりもウェイトが高くなることも多い。事実このヴィクトリアマイルも過去8年、勝ち馬はすべて4、5歳馬だった。6歳馬ホエールキャプチャがそのジンクス、傾向を打ち破って、3年連続で連対を成し遂げられるかどうか。
 わたしは「できる」方にかけたいと思う。
 距離の問題はあるが、気になるのは高松宮記念で3着だったストレイトガールだ。函館や中京などで培われてきたスタミナや、長く使える差し脚を見る限り、距離が合わないからと無視する気にはらない。むしろマイルでも十分通用するのではないか。

 京王杯スプリングC。
 昨年は十数年ぶりに1番人気馬が勝ったが、元来、波乱の多いレースだ。指数上もランク外の馬たちが目立つ。今年の指数上位馬は、クラレント、コパノリチャード、アフォード、インパルスヒーロー、インプロヴァイズ、メイショウヤタロウ、サンディエゴシチーなど。
  先行力、底力があるのは4歳馬コパノリチャードだ。阪急杯を逃げ切り勝ちのあと、3番人気に推されたG1高松宮記念も2番手から直線抜け出して、ビッグタイトルを手にした。指数の高さと近走の安定感では抜けた存在だろう。ここではただ1頭58キロを背負うことになるが、成長の勢いがある4歳馬だけに、そのまま押し切ってしまうかもしれないが、叩き合いになったら、負担重量の点から少し苦しいかもしれない。
 前走、東京新聞杯で先行して粘って3着のクラレントの前残りも期待できるが、休み明けで、ここは次走へ向けてのたたき台の気配。
 先行馬に狙いが立たないなら、差し馬からの手だろう。上がりの脚が鋭いメイケイペガスター、シャイニープリンス、アミカブルナンバーなどが上がってくるが、1400戦の切れではアミカブルナンバー、メイケイペガスターが上位だろう。

(京王杯スプリングC)
       1着    2着    3着
04年      d    Xb   外
05年      b   -      Xa
06年    C c    Xb   BYa
07年     Zb   -     -
08年    BYb   -     AXa
09年    -     AYa   C
10年    -     BYc   A
11年    -     BYb    Zd
12年      a   -      C
13年    -     -     -

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2014年5月13日 (火)

第978回ランクで高配当

201405110511
201405100811
201405110411

 今週のNHKマイルカップは、1番人気のミッキーアイル(DYc)が逃げ切って勝った。しかし2、3着は横一線になって大混戦。写真判定は2着にタガノブルグ、3着にキングズオブザサンと上がった。ミッキーアイルがゴールしたところでは大歓声がわき上がったが、写真判定の結果が放送されると、一瞬静かになって、後はため息のまじった嘆き声が響いた。タガノブルグは指数上はB馬ながら18頭建ての17番人気、3着のキングズオブザサンもCZ馬だったが、12番人気と、ともに随分と評価が低くかった。1.9倍という圧倒的な1番人気馬ミッキーアイルが勝ったにもかかわらず、3連単は68万を超す高配当の決着になって、荒れるNHKマイルカップの傾向は今年も変わらなかったようだ。指数上は(DXc-B-CZ)というランク馬決着で比較的取りやすかったせいか「当たった!」という人も多かった。

 ミッキーアイルの逃げは平均ペース。後方から追い込んできたタガノブルグ、キングズオブザサン、ロサギガンティアが33秒台の上がりタイムで2、3、4着に上がってきたが、ミッキーアイルを追って先行したホウライアキコ、ダンツキャンサーも最後は馬群に飲まれたとはいえ、差のない5着、7着に粘っており、いくらかスローペース気味の流れだったのだろう。

 しかし、ペースはどうであれ、東京のマイルG1を逃げ切って勝ったのだから、クビ差とはいえ、ミッキーアイルの強さは、その着差以上の強さと、高く評価しても良いのではないか。強い逃げ馬がいると、競馬全体が盛り上がる。がんばれ、ミッキーアイル。

 京都新聞杯は、中段の後ろから追い込んだ3番人気ハギノハイブリッドが勝った。先行馬たちのペースが少し速かったのだろう、2着のサウンズオブアースも、3着のガリバルディも比較的後方にいた馬たちが差し脚を伸ばして上位を占める結果だった。3、8、5番人気の決着で、3連単は5万5130円の好配当。

 スローにならず、結果的に指数のレベルもまずまずの高さになったが、皐月賞組と比べると一枚落ちる水準のようだ。昨年はキズナがこの京都新聞杯を勝って、ダービー馬になったが、今年はどうだろうか。

 ハンデ戦の新潟大賞典は56キロのユールシンギングが1着、2着に55キロのマジェスティハーツ、3着に56.5キロのレッドレイヴン。3頭とも差し脚の良い4歳馬だった。こちらは3、2、1番人気順の入線で、3連単も7500円と堅い配当になった。

 昨日はワールドカップのメンバーも発表された。6月はサッカー一色だろう。その前に是非、ダービーも盛り上がってほしい。

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2014年5月 8日 (木)

第977回逃げ切れるか

 今週のNHKマイルカップは荒れる傾向が強い。3連単が発売された過去9年で、3連単の配当が10万円以下だったのは3度だけ。他の年は973万、238万、123万と超高配当も目白押しだ。
 3歳のG1戦だけに、指数上は前走指数の高いABCD馬や、過去の指数の上位馬XYZ馬などが有力だが、他の3歳G1と比べると、ランク外の馬が上位を占める割合が高いようにみえる。1番人気馬は過去10年で5勝、2着1回。10番人気以下の人気薄馬が高配当をもたらしており、要注意だ。

(NHKマイルC)
       1着    2着    3着
04年     Xa   BY    AYd
05年    AXa   B b   CXb
06年    -     D a   -
07年    -     AXc   -
08年    A a   B     -
09年    -     -     -
10年    -     C     A a
11年     X    -     -
12年    D      Zc   -
13年     Y    -     -
(スローペース調整-10/0)

 今年は、過去の指数で上位のロサギガンティア、ミッキーアイル、キングズオブザサンに加え、他に前走指数などでタガノブルグ、サトノルパン、エイシンブルズアイなどが上位にある。
 今年の注目は、逃げ切りでマイル戦を4勝しているミッキーアイルだ。スピードの違いでハナに立ち、後は押し切るレースが持ち味で、近走、シンザン記念、アーリントンCと重賞を連覇して、このNHKマイルCに臨む。
 しかし、2000年以降、NHKマイルCを逃げ切って勝ったのは一昨年のカレンブラックヒル1頭だけで、2着まで広げても01年にグラスエイコウオーがいるだけだ。東京のマイルはなかなか逃げ切るのが難しいようで、ミッキーアイルには厳しいデータにみえる。ただ、ミッキーアイルはスピードに任せてむやみに飛ばしているわけではなく、直線でも脚が残るようなペース配分は守っている。結果的に、上がり指数も高いというデータにつながっており、もし直線の叩き合いになったとしても、十分に持ちこたえられるのではないか。逆転があるとすると、鋭い上がりの脚があるロサギガンティア、サトノルパン、ショウナンワダチ、タガノブルグなどだろう。

 ダービーを目指す京都新聞杯は、A、B馬を中心に、前走指数の上位馬たちが強い傾向にある。
 今年の指数上位馬は、スズカデヴィアス、モーリス、アズマシャトル、オールステイ、リーゼントロック、ミヤビジャスパー、サウンズオブアースなど。重賞を勝っている馬は不在で、1、2勝馬ばかり。若干低調なメンバー構成といえそうだ。
 想定されるペースもスローペース必至で、先行して長く良い脚が使えるかどうかが問われるだろう。先行力と差し脚の点からは、スズカデヴィアス、シャドウダンサー、サウンズオブアース、ストロベリーキング、ブラックカイトなどが浮上してくる。
 皐月賞は力のいる中山の馬場が合わない上、先行できずレースにならなかったスズカデヴィアスの巻き返し、あるいはサウンズオブアースの鋭い瞬発力に期待できるのではないか。後方一気の脚ならモーリス、ミヤビジャスパーの差し脚も鋭い。

(京都新聞杯)1着    2着    3着
04年     Z    CYa   -
05年    -       d   AXa
06年     Yd    Xa   A c
07年    BYb   B c   -
08年    -     A b   -
09年    AXa   D       d
10年    AYc   CZb   B a
11年    -     AYa   B
12年    D     AXa     c
13年    BXa   -     -
(スローペース調整-15/-5)

 新潟はハンデ戦の新潟大賞典がメイン。指数上は前走指数の上位馬の連対率が高い。今年はマジェスティハーツ、レッドレイヴン、レインスティック、ケイアイチョウサンなどが前走指数の上位馬たちだ。
 トップハンデは57.5キロのナリタクリスタル、次いで57キロのエクスペディション、トランスワープと続く。トップハンデ馬が勝ったのは過去10年で1度だけ。それも56キロのハンデだった。トップハンデ以外でも、57キロを背負って勝った馬は1頭だけで、ここは57キロ以下の恵ハンデ馬が狙い目だろう。
 恵ハンデで差し脚の鋭いのは、ユールシンギング、レッドレイヴン、ケイアイチョウサン、レインスティックなどだが、先行力もある4歳馬レッドレイヴンが連軸の中心になりそうだ。

(新潟大賞典)1着    2着    3着
04年    A b   B     -
05年    A c    Xa   B
06年    -     CYb   -
07年      c   -     -
08年    -     C     -
09年    D     -     B c
10年    A b    Zd     a
11年    -     -     CXb
12年    B     -       b
13年    C     A     -

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2014年5月 6日 (火)

第976回距離適性

201405040811
201405030511

 今年の天皇賞(春)は4強の戦いと目されて、1番人気はキズナ、2番人気がゴールドシップ、3番人気はウインバリアシオン、4番人気がフェノーメノという人気順だった。しかし、1番人気のキズナは1.7倍、4番人気のフェノーメノは11.5倍の単勝人気で、4強とはいえ、人気の上では大きな差がついていた。

 結果は、世間の期待とは逆になって、4番人気のフェノーメノが直線、中段から抜け出し、後続の追撃をしのいで春の天皇賞を連覇する快挙を成し遂げた。2着は3番人気のウインバリアシオン。12番人気のホッコーブレーヴが猛然と追い込んで3着を確保。3連単は21万を超す高配当になった。

 1番人気のキズナはいつものように後方に構えて、直線、大外から追い込んできたが、前を行くフェノーメノ、ウインバリアシオンを捕らえられず、しかも遅れて追い込んできたホッコーブレーヴに差されて4着だった。直線はいつもの切れが見られず、「やっぱり距離が」というのが、戦いの後の巷間の評価のようだ。たしかにキズナは2400メートルまでの距離しか経験がない。上位を占めた3頭は、近走、2500メートル以上の距離で、+10以上の上がり指数がある馬たちだった。2400と2500。この100メートルの差が距離適性を分ける分岐点だったのだろうか。

 キズナの距離適性については、ディープインパクト産駒馬が芝3000メートル以上の距離でまだ1頭も勝利していないことも含め、もっとも懸念されていた材料だった。それでもキズナなら克服できるのではないかと思っていたのだが、「現実は甘くはなかった」というべきなのだろうか。

 しかし、距離適性が合わないレースで負けたことは、逆に、距離が合うレースなら断然に強いということ。次走、宝塚記念に期待しよう。

 ダービーの優先出走権を争う青葉賞は、後方待機策の10番人気ショウナンラグーンが直線、鋭く脚を伸ばし、1番人気のワールドインパクトを差し切って勝った。スローペースもあって、勝ち馬ショウナンラグーンの上がりタイムは33秒8。本来なら前残りのレースを、後方から差し切ったスピードは上々のレベルといえそうだ。

 私は期待を込めて1勝馬のアドミラルシップにかけてみたが、2番手で先行したものの直線はずるずる後退して、結果17着に大敗。2000までの距離経験しかなかったことも災いしたのだろうか。ナビグラフ上でみると、芝2200メートル以上のレースで、上がり指数が+10以上の馬たちが上位を占めたレースだった。

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2014年5月 1日 (木)

第975回人気馬集結

 今年の春の天皇賞は人気馬が揃って、豪華なメンバー構成になった。
 2000年以降、過去14年の連対馬を見ると、平均指数上位のabcd馬が12年で連対しているのが目につく。また、前走指数上位馬は過去14年のうち10年で連対、過去の指数上位馬も10年で連対している。世代別では4歳馬が8勝、2着5回と好走しており、指数上位の4歳馬が連軸向きといえるだろうか。

(天皇賞)  1着    2着    3着
00年    AXa     d   BZ
01年    DYb   D c   AYc
02年    -     DYb   CXa
03年    D      Yd   -
04年     Xb   -     CXa
05年    -     -     -
06年    AZ    BXa   -
07年    -     -      Yb
08年    -     BXb   A
09年    C     B b   AYb
10年    -     AYb   -
11年    B b   A a   C
12年    -      Xa    Zd
13年    DYc   D     -

 今年の前走指数上位馬は、レッドカドー、ゴールドシップ、タニノエポレット、キズナなどだ。他に、過去の指数や平均指数で、フェノーメノ、ウインバリアシオン、ジャガーメイル、サトノノブレスなども有力馬として上がってくる。
 注目は皐月賞、菊花賞、有馬記念、宝塚記念を勝ち、G1を4勝しているゴールドシップ。昨年のダービーを勝って凱旋門賞でも4着だったキズナ。昨年の春の天皇賞を勝っているフェノーメノ。あのオルフェーヴルに次いで、ダービー2着、菊花賞2着、有馬記念2着のウインバリアシオンなどだろう。ともに指数上位で、さらに人気もある実績上位馬といえそう。4強の取捨こそが今年の天皇賞のテーマだろう。
 最近の春の天皇賞は、上がりの脚で上位の馬たちが連軸の中心になっており、上がり指数で+15、悪くても10以上の水準はクリアしていなければならないようだ。この点からはキズナ、ヒットザターゲット、ゴールドシップ、ウインバリアシオン、デスペラードなどが上がってくるが、なかでも、上がり指数で少し抜けているのはキズナだ。
 キズナは昨年のダービー馬。その後、渡仏して、前哨戦のニエル賞を勝ち、凱旋門賞は4着だった。帰国後は有馬記念を自重して、前走、大阪杯を快勝した。常に、後方から大外一気の脚で追い込む戦法で、その直線のスピードで国内に優る馬はいないように思える。京都コースは馬場状態が良く、先週はまさに高速馬場といえる馬場状態だった。その馬場にあう絶対的なスピードという点でもキズナが中心になるのではないか。2400メートルまでの距離しか経験がないが、スタミナが問われるフランスの芝での戦いぶりを見る限り、スタミナや距離に不安はないだろう。
 キズナの相手筆頭に上がってくるのは先行力で優るゴールドシップだ。宝塚記念を勝った後、少し精彩を欠くレースが続いたが、前走は先行して圧勝。スタミナと距離適性では最上位だろう。逃げ馬不在だけに、ここはスローペースになりそうで、後方一気に徹するキズナに死角がないとはいえない。とすると、先行して差し脚も使えるゴールドシップの方に展開が向くかもしれない。また、先行力が生かせるという点からは、昨年の春天の勝ち馬フェノーメノにも流れが向くし、差し脚のあるウインバリアシオンにもチャンスはあるだろう。
 他に要注意馬は、先行して粘れそうなデスペラード、鋭い差し脚がある外国馬レッドカドー、距離の合いそうな菊花賞2着馬サトノノブレスなどだろう。

 青葉賞はダービーの優先出走権を争う。3歳重賞としては、意外と指数上位馬が苦戦しているように見える。
 今年の指数上位はマイネルフロスト、ナスノアオバ、ラングレー、ウインマーレライ、エイシンエルヴィン、ピオネロ、シャンパーニュなど。
  東京の2400戦だけに、スローペースは必至。スローペースの対応力があり、長く良い脚を使えるのは、マイネルフロスト、ワールドインパクト、ショウナンラグーン、ピオネロ、ラングレー、ファーガソン、ゴールドアクターなどだろう。なかでも軽いスピードのあるマイネルフロスト、ラングレーが中心になりそう。ともに前走、毎日杯を戦って1着、4着だったが指数差はわずかだった。スタミナもありそうで、2400の距離適性に期待したい。先行力のあるシャンパーニュやナスノアオバの前残り、休み明けの1勝馬アドミラルシップにも要注意だ。

(青葉賞)  1着    2着    3着
04年    B     B     DXa
05年     Ya   -     -
06年    AXa   B b   CZc
07年    C     -      Z
08年    A a   -      Xb
09年    -      Y     Z
10年    B a   -     -
11年    -     -     -
12年     Z    -     -
13年    -     -     -
(スローペース調整-15/-5)

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