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2014年7月 1日 (火)

第992回馬場適性

201406290911

 宝塚記念は最終的に1番人気に支持されたゴールドシップが勝った。スタートは早くなかったが、すぐに先行集団に取り付いて流れに乗る。ペースを落として逃げるヴィルシーナ、2番手にフェイムゲーム、3番手はカレンミロティック、その後にゴールドシップが続く。2番人気に推されたウインバリアシオンや、3番人気のジェンティルドンナは中段に構えて勝機をうかがう。ヴィルシーナが先頭のまま、直線の攻防。残り200メートルでゴールドシップが先頭に立ち、後はゴールまで差を広げる一方のレーズだった。2着に9番人気のカレンミロティック、3着に8番人気のヴィルシーナが残って、3連単は25万を超す高配当になった。上位は先行した馬たちが占め、中段より後ろの馬たちに出番はなかった。ウインバリアシオンは7着、ジェンティルドンナは9着。ともに直線は脚が止まってしまって、見せ場もなかった。

 ゴールドシップはこの勝利で、阪神コースは(5100)の成績になった。他の競馬場別の成績を見ると、中山(2010)、札幌(1100)、函館(1000)と、比較的力のいる馬場で安定した成績をあげている反面、京都(1003)、東京(1002)と素軽いスピードが求められるコースでの取りこぼしが目立つ。京都の1勝は菊花賞、東京の1勝は共同通信杯だが、これは同世代の戦いでの勝利で、古馬になってからは、すべて3着以下という厳しい結果だ。

 京都、東京で負けた5つのレースに特徴的なことは、馬場状態がよく、馬場指数でマイナス幅が10を越すレースだったことだ。14年春の天皇賞(-18)、ジャパンカップ(-13)、京都大賞典(-21)、13年春の天皇賞(-15)、ダービー(-13)。個々のレースの敗因は、それぞれにあるとは思うが、高速馬場が合わないということもあったのではないか。そんなことを感じさせてくれるデータだ。

 ちなみに阪神や中山での勝利時の馬場指数は、阪神の神戸新聞杯(-9)が最速。他は馬場指数がプラスのことが多い。ということは、全体にスタミナに優れ、重い馬場が得意で、素軽いスピードが出る馬場は得意ではないのだろう。

 このことは、以前、オルフェーヴルのことを書いたところ(第789回)でも感じたことだったが、ゴールドシップと同じような傾向があった。血統については語る知識もないが、スタミナに優れ、高速のスピード馬場が合わないというのは、ステイゴールド産駒の特徴なのかもしれない。

 逆に、ジェンティルドンナは軽いスピード馬場が得意のようで、東京と京都を合わせて(5201)と高い勝率、連対率を示している。しかし、阪神コースになると(3012)と、3勝をあげてはいるものの、未勝利、桜花賞、ローズSと、いずれも同世代戦でのもの。古馬戦での勝利はない。成長過程にある同世代との戦いでは、適性よりも素質の高さで勝てるのかもしれないが、古馬との戦いになると、より適性が問われるのかもしれない。

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