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2014年11月27日 (木)

第1034回日本馬が圧倒

 ジャパンカップは圧倒的に日本馬が強い。以前は高速馬場に適応した日本馬に地の利が大きいと思っていたが、いまや真の実力でも世界を凌駕するレベルにあるのだろう。過去10年で日本馬は9勝、外国馬で勝ったのは05年のアルカセットだけだ。日本馬の中で最も人気上位だった馬は(5320)と、すべて3着内の好成績をあげている。

 スピード指数上は、前走指数最上位のA馬が6年連続で連対中。過去10年の内9年で前走指数の上位馬が連軸の中心になっている。指数ランク外で上位に食い込んだのはほとんどが3歳馬で、古馬の場合は指数上位であることが上位の条件だ。
 連軸候補は、人気上位の日本馬で、指数でも上位にある馬が有力だろう。

(JC)
       1着    2着    3着
04年    AYa    Z    D
05年    外     DZ    BXa
06年    DXa   -(3歳) A b
07年    CXc   BZb   AXa
08年    -     A c   A
09年    A     C     -(3歳)
10年    -(3歳) A b   -(3歳)
11年    CZ    A c   -
12年    -(3歳) A a   DYb
13年    A c   -(3歳) -

 今年の指数上位馬はハープスター、ワンアンドオンリー、ジャスタウェイ、イスラボニータ、スピルバーグ、ジェンティルドンナ、タマモベストプレイ、フェノーメノなど。

 以前のジャパンカップは道中のペースが非常に厳しいのが特徴だったが、日本馬が圧倒的に勝ち続けるようになった近年は、スローペース気味の流れが多くなってきている。当然、鋭い上がりの脚が問われ、結果的に負担重量が軽い3歳馬や牝馬が台頭する傾向が強くなっているようで、このところ負担重量が軽い3歳馬や牝馬が5年連続で勝ち続けているのも偶然ではないだろう。

 今年、負担重量の楽な3歳馬と牝馬は、ハープスター、ワンアンドオンリー、イスラボニータ、ジェンティルドンナ、デニムアンドルビーの5頭だが、今年もスローペース気味の流れに変わりがないとすると、鋭い瞬発力のあるハープスター、イスラボニータ、デニムアンドルビーなどが、勝利に近い条件を備えていることになる。

 凱旋門賞6着以来のレースになるのがハープスター。桜花賞を勝ち、オークスは惜しい2着だったが、3歳牝馬ナンバーワンといっても良いだろう。夏の札幌記念ではゴールドシップとの直線での叩き合いを制して勝利を手にしており、古馬陣とも互角以上の力があることも証明している。53キロの負担重量はいかにも恵まれており、勝利に最も近いのではないか。直線一気の脚に期待したい。

 3歳馬でダービー2着のイスラボニータも上がりの脚で上位だ。前走の天皇賞では古馬相手に先行、直線は早め先頭に立ち、勝利をつかみかけたが、惜しくも3着。底力は十分に見せられただろう。

 他では、現世界ランキングナンバーワンのジャスタウェイも有力。凱旋門賞は59.5キロを背負って最後方からでは、苦しいレースになってしまったが、ここは他の古馬陣と同じ57キロの負担重量なら、追い負けることはないだろう。

 外国馬3頭は少し力が足りないようだが、高速の東京芝コースに適性がありそうなのはアップウィズザバーズ。連下の押さえにはなるかもしれない。

 芝1200メートルの京阪杯も指数上位馬が活躍しているレースだが、今年は出走馬の指数にほとんど差がなく大混戦だ。過去の傾向は、牝馬や3歳馬の連対率が高いことが特徴だ。先行力があり、直線の瞬発力も鋭いのは4歳牝馬のレッドオーヴァル。前走G1スプリンターズSで、3着に押し上げてきた力は評価して良いはず。

 先行力のあるセイコーライコウ、スマートオリオン,ワキノブレイブ、ブランダムールなどにもチャンスはありそう。

(京阪杯)
       1着    2着    3着
06年    -     A c   B
07年    AXb    Ya   A
08年    D     A b   A c
09年     Y    -     D
10年    AZa   BXb   外
11年    B     -     B
12年    -     D       d
13年    C     -     B b

 今年から始まったラジオNIKKEI杯京都2歳Sは8頭立て。少し頭数が寂しいが、ともに連勝で臨むティルナノーグ、エイシンライダー、ダノンメジャーの3騎が中心。なかでも前走、最後方から鋭い脚を見せたティルナノーグが最有力だろう。

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2014年11月26日 (水)

第1033回岩田騎手の勝利

01
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 今年のマイルチャンピオンシップは、8番人気のダノンシャーク(Yc)がフィエロとの激しい叩き合いの末、ハナ差で初のG1のタイトルを手にした。2着に3番人気のフィエロ、3着は先行していた9番人気のグランデッツァ(X)が残って、3連単は19万を超す高配当になった。

 レースはホウライアキコが逃げ、1番人気のミッキーアイルが2番手、3番手にグランデッツァの隊形で進む。ペースは速い。ダノンシャークは中段の後ろから、内に入れて控えている。すぐ前にフィエロが見える位置だ。ダノンシャークは4コーナーで少し外に出すと、わずかに開いた内にコースを取って、ぐんぐん加速していく。直線なかば、早々と先頭に立っていたフィエロがそのまま押し切りを計るところ、ダノンシャークが最内から馬体を合わせていき、2頭の叩き合いに持ち込む。きわどい写真判定はハナ差でダノンシャークに軍配が上がった。

 スローペースもあり得ると思っていたが、ペースが速くなって、上がりの脚だけの馬たちに出番はなかった。ナビグラフを見ると、先行力やスタミナの点で実績のある馬たちが上位を占めるレースになった。

 それにしても、まさか最内からすくわれるとは、フィエロ騎乗の福永騎手も想像していなかったかもしれない。もちろんダノンシャーク自身が強かった結果の勝利だが、ダノンシャークの手綱を取った岩田騎手の鮮やかな好騎乗が、ハナ差の勝利をもたらしたといってもいいのではないか。

 私はロゴタイプ(C)の復活に期待したが、直線、ここからという勝負所で脚が止まって、馬群に飲まれた。

 東京スポーツ杯2歳Sの勝ち馬は、クラシック戦線でも活躍する馬を多く輩出している出世レースだ。今年はゴール前、4番人気のサトノクラウンが、1番人気のアヴニールマルシェ(A)を交わして勝って、新馬戦に続いて連勝。一躍、春を目指す有力馬の1頭として名乗りを上げた。直線、前が壁になって抜け出すのに手間取ったが、一瞬のスピードは上々。2着のアヴニールマルシェも、直線、包まれて出すところがなく、大きな不利があった。スムースに抜け出していたなら、楽勝もあったのではないか。

 3着は9番人気のソールインパクト。3連単は4万850円。

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2014年11月20日 (木)

第1032回距離が合うロゴタイプ

 京都のマイルチャンピオンシップは、前走指数上位馬や、過去に高い指数のあるXYZ馬の連対率が比較的高い。1番人気馬も過去10年で4勝、2着3回と安定している。

(マイルCS)1着    2着    3着
04年    DYb   B      X
05年    -      X    A
06年    BXa   C c   CZ
07年    DX    -      Yd
08年    -     CZc   CXa
09年    AXa   -     外
10年      c   -     -
11年    -     -     A a
12年    A d   DX    -
13年    D     -     C

 今年は、タガノグランパ、サンレイレーザー、トーセンラー、ミッキーアイル、ロゴタイプなどの前走指数が高い。他に過去の指数や平均指数では、グランデッツァ、ダノンシャーク、クラレント、グランプリボス、ダイワマッジョーレなどが上位だ。
 過去の勝ち馬や連対馬を検証すると、マイル戦とはいえ、近走、マイルより長い距離で先行してなお、好走していた馬の方が成績がよい傾向が見える。昨年の勝ち馬トーセンラーをはじめ、サダムパテック、エイシンアポロン、カンパニー、ダイワメジャーなどの勝ち馬たちは、近走でマイルよりも長い距離を使ってきた馬たちだった。
 下級条件のマイル戦とは違い、力のある馬たちが揃うG1戦では、素軽いスピードだけでは押し切れず、タフなスタミナも問われるのではないか。
 今年の出走馬たちを、その視点で見直すと、ロゴタイプ、トーセンラー、グランデッツァなどが浮上してくる。なかでも注目馬はロゴタイプだ。ロゴタイプは2歳時にG1朝日杯を勝っており、マイル戦は2戦2勝。2000メートルの皐月賞を勝ち、G1を2勝して、世代トップ馬としてダービーに向かったが、願いが届かず5着だった。その後は1800、2000メートル戦で戦ってきた。前走の毎日王冠は内枠の馬たちが上位を占め、外枠から伸びたのはロゴタイプだけで、6着とはいえ、内容は悪くなかった。しかし、皐月賞勝ちの後も堅実な走りが続いているとはいえ、勝ち星にはつながっていないのも事実だ。敗因は、先行しても最後の鋭い差し脚に欠ける点にありそうだが、逆にいうと、もう少し距離が短くなれば、もっとやれるはずだと想像できる。今回、久々のマイル戦で一変の可能性があると期待している。
 逆転候補はマイル重賞を連勝しているクラレント、昨年の勝ち馬トーセンラーなどが有力だろう。他にグランデッツァ、サンレイレーザー、タガノグランパ、ミッキーアイル、ワールドエース、レッドアリオン、グランプリボス、フィエロ、ダイワマッジョーレなどに注意。気になる馬も多く、波乱含みの様相だ。

 東京スポーツ杯2歳Sはスローペースになりがちな芝1800メートル戦とはいえ、前走指数上位馬が中心のレースだ。今年の前走指数上位はアヴニールマルシェ、スワーヴジョージ、クラージュシチー、グリュイエールなど。
 新潟2歳Sで、後方から追い込み、勝ち馬と差のない2着のアヴニールマルシェが有力だろう。他ではクラージュシチーも長く使える差し脚が魅力だ。スローペースで指数が低く、ランク外になったが、サトノクラウンの上がりの脚も鋭い。

(東スポ杯2歳S)
       1着    2着    3着
04年    DZ    A a   DXc
05年    B      Xb   -
06年    -     C     DZ
07年    -     C     -
08年    -     C     -
09年    -     B       c
10年    A a   -     -
11年    D     -     -
12年    B b   -     -
13年    D     -     C
(スローペース調整-20/-10)

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2014年11月18日 (火)

第1031回上がり33秒台の戦い

201411160811
201411160311
201411150511
201411150811

 直線、残り300メートル地点で1番人気のヌーヴォレコルト(Ab)が果敢に先頭に立ち、そのまま押し切るかに思えたが、馬場の真ん中から3番人気のラキシスが伸びてきた。2頭の叩き合いがゴールまで続いたが、勢いはラキシスにあった。クビ差、ラキシスがヌーヴォレコルトを交わして、初の重賞タイトルを手にした。ラキシスは昨年のエリザベス女王杯2着馬だったが、今年は重賞戦を4戦してまだ勝ち星がなかった。今年の初勝利がG1エリザベス女王杯になったわけだが、多少ペースに助けられた勝利だったのかもしれない。

 今年のエリザベス女王杯はサンシャインの逃げで、ペースはゆるく、結果的に直線の鋭い差し脚が問われたレースになった。勝ったラキシスは中段の内で我慢して、4角手前から外に持ち出して一気のスパート、33秒4の上がりの脚で駆け抜けた。4番手で先行したヌーヴォレコルトも33秒6の上がりタイム、後方から追い込んで3着に上がってきた6番人気ディアデラマドレはメンバー最速の33秒1の上がりの脚を見せた。他の馬たちも軒並み33秒台の上がりタイムを記録しており、牝馬限定戦にありがちな、上がりだけのレースになってしまった。勝ち馬の指数は80がやっとだった。

 福島記念を勝ったのは3番手で先行した6番人気のミトラだった。直線、逃げるメイショウナルトをとらえ、余裕の圧勝劇。2着は最後方から内ラチにそって徐々に進出、直線、外に出して距離ロスなく差し脚を伸ばした13番人気のフラアンジェリコ(a)。逃げた1番人気のメイショウナルト(Xa)は、直線も良く粘って3着に残った。3連単は36万円を超す高配当になった。

 ダートの武蔵野Sは直線、最後方から一気の脚を見せた7番人気のワイドバッハ(B)が鮮やかに追い込んで勝った。先行して早め先頭に立った1番人気のエアハリファ(A)は、大外からワイドバッハの奇襲にあって2着だったが、勝ちに等しい内容だったのではないか。3着は先行していた11番人気のグレープブランデー(Zc)が残って、3連単は16万越え。高配当をもたらした。

  デイリー杯2歳Sは、外から伸びてきた5番人気のタガノエスプレッソ(DY)と、2番人気のアッシュゴールド(Cb)が直線での叩き合い。先に抜け出していたタガノエスプレッソが半馬身差を保って勝星をつかんだ。1番人気のナヴィオン(BX)は最内から脚を伸ばしたが、3着まで。向正面で位置取りが悪くなったのが響いたようだ。

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2014年11月13日 (木)

第1030回今年の秋華賞組に期待

 エリザベス女王杯は、前走指数の上位馬たちが連軸の中心になっている。特徴的なのは負担重量で2キロ軽い3歳馬が過去10年で5勝をあげていることだろう。牝馬戦では往々にして若さが勝ち馬の条件になることが多いが、エリザベス女王杯も過去10年、勝ち馬はすべて5歳までの馬たちだった。1番人気は10年で2勝、2着2回。2番人気馬は3勝、2着3回。1、2番人気馬がそろって連を外したのは10年で1度だけだ。

(エリザベス女王杯)
       1着    2着    3着
04年    AXa   -     -
05年     Ya   C       c
06年    C     D a    Zc
07年    A      Y    AXa
08年    B b    Xa   -
09年    -     -     B
10年    外国馬   CXb   A a
11年    D外    A      Xa
12年    -     -     C
13年    A     -     -
(スローペースは-10/0)

 今年はショウナンパンドラ、ヌーヴォレコルト、ブランネージュ、サングレアルが前走指数の上位馬で、過去の指数でアロマティコ、スマートレイアー、キャトルフィーユなどがピックアップされる。
 過去のデータからも連軸の有力馬は前走指数の上位馬たちだが、その有力候補は今年の秋華賞の出走馬たち。ショウナンパンドラ、ヌーヴォレコルト、ブランネージュ、サングレアルなど、勝利に最も近い「若い3歳馬」が占めている。
 今年の秋華賞は例年のようなスローペースにはならず、上位馬の指数も90を越す高レベルの決着になった。勝ったショウナンパンドラは道中、中段の前に位置取り、直線は内に入れて開いたスペースを生かして差し切りを決めた。2着のヌーヴォレコルトは道中ショウナンパンドラの後ろ。直線は外に持ち出して鋭い脚を見せたが、先に抜け出していたショウナンパンドラには、わずかにクビ差、届かなかった。4着のブランネージュも指数上に大きな差はないし、このレースで上がりの脚が最も良かった5着のサングレアルも力のある指数の高さを示した。
 上位2頭、ショウナンパンドラとヌーヴォレコルトに指数上の差はなく、ともに連軸としても遜色のない馬だが、内に入れたショウナンパンドラは前がうまく開いたことも有利に働いたはずで、個人的には外を回ったヌーヴォレコルトに巻き返しの期待をかけたい気がする。
 古馬陣ではヴィルシーナ、キャトルフィーユ、ホエールキャプチャなどの先行馬を上位に評価したい。

 ダートの重賞、武蔵野Sは、前走指数上位馬たちが連軸向きだ。
 今年はエアハリファ、ロイヤルクレスト、ワイドバッハ、ゴールスキーなどの前走指数が高い。過去の指数などではアドマイヤロイヤル、タールタン、グレープブランデー、キョウワダッフィー、ダノンカモンなどが上位だ。
  指数上位馬で先行力があるのはロイヤルクレスト、エアハリファ、ダノンカモン、キョウワダッフィーなどだが、東京のダート1600戦は(2100)と、コース、距離適性の高いエアハリファが連軸向きだろう。ダート戦で、逃げるか、3角4角先頭なら(4100)と、しぶといロイヤルクレストからの手もある。

(武蔵野S) 1着    2着    3着
04年    A     DZc   -
05年    -     -     BYb 
06年    C d   DXa     d
07年    -     BXa   A c
08年    D      Xa   -
09年    -      Z    BXa
10年     Y    D c   -
11年     Y    AZb   -
12年    -     D      Za
13年    -     A b   -
(公営競馬の成績は減戦して集計)

 波乱含みのハンデ戦、福島記念は10年のうち8年で連対している前走指数上位馬が中心になりそう。
 今年は、コスモバルバラ、フィロパトール、ウインマーレライ、アロマカフェ、トーセンジャガーなどが前走指数の上位馬たちで、メイショウナルト、サクラアルディート、フラアンジェリコ、ナカヤマナイトなどが過去の指数、平均指数などの上位馬だ。
 2000メートル以上の距離で、鋭い瞬発力があるのはアロマカフェ、トーセンジャガー、マジェスティハーツ、ダイワファルコン、サクラアルディートなど。安定した指数の高さと差し脚で好感が持てるアロマカフェが連軸向きだろうか。3歳馬としてはハンデ54キロは少し厳しいが、ウインマーレライにもチャンスはあるだろう。

(福島記念) 1着    2着    3着
04年    -     D     -
05年     Zb   -      Z
06年    BZ    AZb     c
07年    -     -     -
08年    -     C      Zc
09年    C     -     D
10年    -     A     BXa
11年(新潟)A a    Ya   -
12年    B b   -     -
13年     Z    AXa     d

  デイリー杯2歳Sは、アルマワイオリ、ナヴィオン、アッシュゴールド、タガノエスプレッソなどが前走指数の上位馬。
 先行するアルマワイオリがどこまで粘れるか。差し脚を使いたいナヴィオン、アッシュゴールド、タガノエスプレッソがどこまでせまれるか、という戦いだろう。切れる上がりの脚ではナヴィオンが最上位だ。

(デイリー杯2歳S)
       1着    2着    3着
04年    -     A a   -
05年    -     -     A a
06年    -     AXa    Yd
07年      b   B a     d
08年    B a   CXc   -
09年    A a    Yb   -
10年    -     -      Xb
11年      d   DX    -
12年    -     A c   A b
13年    AXa   -     CYc
(スローペース調整値-20/-10)

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2014年11月11日 (火)

第1029回荒れた2歳重賞

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201411080511
201411080811

 アルゼンチン共和国杯はトップハンデのデスペラードが大逃げを打ち、離れた2番手にクリールカイザーがつける。直線に向くとデスペラードは早々に捕まってしまい、代わってクリールカイザーが先頭に立つが、後方にいたフェイムゲーム(Zc)が内から外に振って、一気にハナを奪うと、ぐんぐん差を広げ、ゴールでは2馬身半の差をつけて圧勝した。2着は粘ったクリールカイザー(Yb)、3着は外から差し脚を使ったスーパームーン(B)。2番人気、4番人気、3番人気の順で、3連単は1万4480円と比較的堅実な配当になった。格上挑戦の人気薄馬アドマイヤケルソ(A)が差のない4着に上がってきて、この距離が合うところを見せた。

 ダート重賞のみやこSは、サトノプリンシパルが逃げ、2番手に1番人気のクリノスターオー(BYd)がとりつく。直線入り口で2番手にまで上がってきた4番人気のナムラビクター(BZb)が早めに先頭に立つものの、中段の後方に位置していた2番人気のインカンテーション(Bc)が、大外から前を行く馬たちを勢いよく交わして勝利を手にした。インカンテーションと一緒に伸びてきた9番人気ランウェイワルツが2着。3着にナムラビクターが粘った。3連単は5万4980円。

 比較的堅かった古馬たちの重賞と比べると、土曜日の2歳重賞は2レースともに人気薄馬が勝って、少々荒れた。

 京王杯2歳Sを勝ったのは11番人気のセカンドテーブルだった。セカンドテーブルは新馬勝ちの後、前走の小倉2歳Sは後方から少し着順をあげただけで、7着と目立ったなかった。今回、戸崎騎手に乗り代わって、好スタートから向正面で先頭に立つと、直線にはいっても後続との差を保ったまま、危なげなく、逃げ切り勝ちを収めた。中段の後ろにいたサフィロス(Y)、ニシノラッシュ(BXb)、オープンザウェイ(A)などが33秒台の脚を使って追ってきたが、差を詰めることができなかった。

 勝ったセカンドテーブルの単勝は3440円。2着は4番人気のサフィロス、3着は1番人気のニシノラッシュと人気所が占め、3連単は8万9780円だった。

 馬場指数を計算すると、セカンドテーブルのスピード指数は75を示したが、この数値は現時点で芝での2歳世代の最高指数だ。スロー気味のペースだったとはいえ、上がりの脚もしっかりとしており、勝利がフロックというわけではないはず。今後、注目に値する1頭だろう。

 2歳牝馬の重賞ファンタジーSは荒れる傾向が強いレースだが、今年は14頭建ての14番人気、単勝92.3倍のクールホタルビが勝った。クールホタルビは好スタートから内にいれて無理なく3番手に控え、直線で外に振って追い出しにかかると、余力十分の差し脚を見せて先頭に立ち、馬場一杯に広がった後続馬たちの追撃を半馬身抑え込んでの勝利だった。2着に1番人気のダノングラシアス、3着に3番人気のウインソワレ(Ba)が入ったが、3連単は38万を超す高配当。3連単は7年連続で10万を越す高配当になった。

 それにしても、逃げたシンフォニア、2番手で行ったシゲルチャグチャグがともに脚をなくして、結果、14着、13着だったことを考えると、3番手で先行したクールホタルビの勝利は十分に価値が高いだろう。

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2014年11月 6日 (木)

第1028回難解なハンデ戦

 秋競馬真っ盛り。今週はジャンプ重賞を除いても、重賞が4レース組まれて、賑やかな週だ。
 東京のアルゼンチン共和国杯はハンデ戦らしくというか、指数上のランク馬たちが苦戦する傾向がみえる。1番人気馬は過去10年で2勝、2着1回。2番人気馬は3勝、2着3回と、2番人気のほうが成績がよい。トップハンデ馬は2勝、2着3回。

(アルゼンチン共和国杯)
       1着    2着    3着
04年    C     -      Yb
05年    -     -       b
06年      d    Xa   A
07年    -      Xb   C
08年    -     -      Xc
09年    -     B     A
10年      a   C c   A
11年     Yd    Yb   -
12年    -     -     C
13年     Za    Yd     a

 今年の指数上位はアドマイヤケルソ、スーパームーン、ホッコーブレーヴ、デスペラード、クリールカイザー、フェイムゲーム、コスモロビン、セイクリッドバレーなど。
 トップハンデ馬は58キロのデスペラードだ。
 2500という距離を考えると、ホッコーブレーヴ、デスペラード、セイクリッドバレー、フェイムゲームなど、距離適性が高い馬たちに分がありそうだが、距離適性が生きるかどうかはペース次第だろう。しかしながら、逃げ馬不在の今年のメンバー構成では、ペースが上がって、距離適性が問われるような流れにはならないのではないか。スローペースの流れなら、距離が合わないと思われる馬でも、先行して差し脚を使えれば勝負になるだろう。
 先行力の点から考えると、デスペラード、ホッコーブレーヴ、フェイムゲーム、スーパームーン、ラブリーデイなどが有力馬として上がってくる。常識的には春の天皇賞や宝塚記念で好走しているホッコーブレーヴやフェイムゲームなどが連軸向きなのかもしれないが、人気やハンデを考えると素直に飛びつく気になれない。
 先行して差し脚を使える恵ハンデ馬としてなら55キロのスーパームーンが面白い存在だろう。東京の芝は(3522)だが、すべて5着までに入っており、コースの適性は高い。先行できれば、アドマイヤケルソの52キロのハンデも魅力的に映る。

 今年で5年目のダート重賞みやこS。これまでは、平均指数の上位馬が連軸の中心になっており、今年はニホンピロアワーズ、ナムラビクター、インカンテーション、クリノスターオー、ヴォーグトルネードなどが、平均指数上位の有力馬として浮上してくる。
 なかでも、順調にこの夏を使って、好成績をあげてきたクリノスターオー、ナムラビクター、インカンテーションなどが中心だろう。近走、ダート重賞戦線で2勝2着1回と、安定した成績が光るクリノスターオーの充実度に期待したい。

(みやこS) 1着    2着    3着
10年    CYb   -     -
11年    AXa   -     -
12年    AXa   BZb   -
13年    -       c   BXa
(地方競馬成績は減戦して集計)

 京王杯2歳Sは、オープンザウェイ、ニシノラッシュ、アポロノシンザン、マイネルグルマン、ロンバルディア、サフィロス、アクティブミノルなどが指数の上位馬たち。
 上がりの脚はオープンザウェイを筆頭に、ロンバルディア、ニシノフラッシュ、マイネルグルマン、ワキノヒビキなどが上位にあり、連軸の中心になりそう。

(京王杯2歳S)
       1着    2着    3着
04年    D     -     A b
05年    DYb   -     AXc
06年     Y      c     b
07年    -       d   -
08年    -     A a   CY
09年    BXa   C c   -
10年    D b   -     -
11年    CY     Xd   -
12年    -     -     -
13年    -     -     A a
(スローペースは-20/-10)

 このところ波乱の続く2歳牝馬のファンタジーSは、レオパルディナ、ウインソワレ、シゲルチャグチャグ、オールオブユー、ムーンエクスプレス、ペルフィカなどが指数の上位馬たち。2歳戦ながらペースは速くなりそうで、そのペースでも粘りきるスタミナも必要になりそう。ならば、先行して差し脚があるシゲルチャグチャグ、ウインソワレ、シンフォニアが有力だろう。

(ファンタジーS)
       1着    2着    3着
04年    D     -      Xa
05年    CYb   A a   BZ
06年    A a    Yb    Zc
07年    C     AXc   -
08年     Z    B c   A a
09年    -      Y    C
10年    A a   -     -
11年     Zd   -     DXc
12年     Xc   -     -
13年    B b    Z    -
(スローペース調整値-20/-10)

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2014年11月 4日 (火)

第1027回切れたスピルバーグ

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 直線、残り100メートル、ジェンティルドンナとイスラボニータが馬体を合わせてゴールを目指すところ、大外から一気の脚を使って駆け上がってきたのがスピルバーグだった。ゴール前のスピードが違う。スピルバーグは勢いそのままにジェンティルドンナに4分の3馬身差をつけてゴール。天皇賞のタイトルを手にした。イスラボニータは2着のジェンティルドンナからアタマ差遅れての3着だった。指数上(D-Zc-AZ)の決着で、3連単は2万3290円。

 カレンブラックヒルの逃げでペースは遅かった。先行したジェンティルドンナやイスラボニータには流れが向いたし、直線での仕掛けポイントも間違いはなかったはず。戸崎騎手もルメール騎手も万全を尽くしたといえる騎乗だっただろう。大外一気の脚で並ぶ間もなく交わされたとはいえ、「それで負けたのなら致し方ない」結果のように思えた。

 スローペースのため、スピード指数は平凡なレベルになってしまったが、スピルバーグの上がり指数は+20と、上々の上がりの脚を見せてくれたのが収穫だった。また(C)馬のラブイズブーシェは単勝万馬券の16番人気の低評価をものともせず、あと少しで馬券になる頑張りを見せて4着だった。残念ながら、個人的にも惜しいレースになってしまった。

 京都のスワンSは1番人気のミッキーアイルが途中から先頭に立つと、そのまま逃げきり勝ち。中段の後ろから追い込んできた4番人気のサンライズメジャーと2番人気のフィエロが2、3着に入って、3連単は7020円。荒れる傾向が強いスワンSとしては珍しくというか、堅い決着になった。

 2歳の重賞、アルテミスSは出遅れた9番人気のココロノアイが、向正面から上がっていって先行集団に取り付き、直線、3番手からハナを奪うと、そのまま押し切って勝った。出遅れた上に無理矢理に上がっていけば、普通は直線で脚が止まってしまうはず。それが押し切って勝つのだから、基礎能力は高いのだろう。ステイゴールド産駒で、今後が楽しみな牝馬だ。1番人気のレッツゴードンキは鋭く追い込んできたがハナ差の2着。11番人気のトーセンラークが3着に入って、3連単は13万円を超える高配当になった。

 ナビグラフでは、勝ったココロノアイは上がり指数で最上位グループの馬だし、2着のレッツゴードンキは(Db)馬、人気薄で3着のトーセンラークは(AZb)馬で、いずれも指数上はポイントになるべき馬たちだった。私は前走、上がりの良かったシングウィズジョイから馬券を買ったが6着。軸馬の選定を間違えた。

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