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2014年12月30日 (火)

第1043回スローペースの対応力

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201412270911
201412280609

 きょうは12月30日。有馬記念が終わって、余韻に浸る間もなく、年末の諸事の始末と、新年の支度に、何だか気持ちが慌ただしい。

 今年の有馬記念はヴィルシーナの逃げで、超スローペースになった。ジェンティルドンナの勝ちタイムは2分35秒3だったが、その日、同距離で行われた7レースの1000万条件戦の勝ちタイム2分33秒8と比べても、1秒5ほど遅いものだった。

 普通なら、極端なスローペースを察知すると、向正面で仕掛けていく馬がいて、一気にペースが上がるものだが、今年は2番手につけたエピファネイアは控えたまま、後続馬にも大きな動きはなかった。結局、超スローペースは3コーナー過ぎまで続き、完全に上がりの脚比べになった。

 ご承知の通り、直線抜け出したのは、終始3番手でレースを進めてきた牝馬のジェンティルドンナだった。超スローペースで直線の叩き合いになれば、先行して負担重量の軽い牝馬や3歳馬が断然に有利だ。実際、3歳馬のトゥザワールド(Z)がハナ差2着に突っ込んできて、後方から33秒台の上がりの脚を見せたゴールドシップ(BZc)は届かず3着、33秒4という最速の上がりの脚を使ったジャスタウェイ(Xb)も4着が精一杯だった。先行力とスタミナはあるものの、素軽い瞬発力で他馬に後れを取るエピファネイア(AYa)は2番手から、直線、早め先頭に立ったが、ゴールまでは持ちこたえられず5着に落ちた。

 勝ったジェンティルドンナは4番人気、2着のトゥザワールドが9番人気、3着ゴールドシップは1番人気で、3連単は10万9590円と高配当になった。

 私はエピファネイアからの3連単マルチ馬券を買ったが、いい夢は見られなかった。ペースを考えれば、早めに仕掛けるか、いっそ逃げるくらいの積極的なレースをしてもよかったのではないか。スローペースのヨーイドンでは、いかにも分が悪い。

 結果的に、33秒台の上がりの決着になって、負担重量や道中のポジション、スローペースの対応力が勝敗を分けた今年の有馬記念。これまでも、有馬記念が超スローペースになり、勝ち馬の上がりタイムが33秒台で決着することも少なからずあったが、その場合も、今年同様に、負担重量の楽な牝馬か3歳馬が勝っている。例外はスローではないペースでも、57キロを背負って33秒8の上がりタイムで勝った2006年のディープインパクトくらいで、あらためてディープインパクトの強さを思い知らされる。

 阪神Cはハクサンムーンが先手を取って逃げ、2番手に1番人気のミッキーアイル、3番手に3番人気のコパノリチャードが続く。直線なかば、先行していたハクサンムーンとミッキーアイルの脚が止まり、中段の前々でレースを進めていた8番人気リアルインパクトがゴール前で抜け出して連覇を達成した。2着に3番人気コパノリチャード(Xa)が残り、3着は5番人気のダイワマッジョーレ(BYc)。3連単は21万円を超す高配当になった。

 2歳G2のホープフルSは、3番手から直線すんなりと抜けだした2番人気シャイニングレイが快勝した。スローペースのため指数は高くないものの、これで2戦2勝。この先にも大きな期待を持たせる1頭に浮上してきた。2着に8番人気コメート(Xa)、3着に9番人気ブラックバゴ。3連単も34万円超の高配当だった。

 競馬場にはひとりで出かけることが多いが、今年の有馬記念は、関西の友人と事務所のスタッフと出かけた。競馬は誰かと一緒の方が、やっぱり楽しい。

 有馬記念の当日、競馬場で久しぶりにY氏にもあった。数少ない競馬の世界の友人のひとりで、同い年の気楽さもあり、何年か前は良く一緒に遊び歩いていた仲間だ。一昨年から病気と戦っている様子で、ずっと気になっていたが、元気そうで何よりだった。

 今年もあとわずか。
 今年1年、ご愛読いただき、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。そして、来年が皆様にとって、幸運に満ちたより良い年でありますように。
 良い新年をお迎えください。

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2014年12月25日 (木)

第1042回エピファネイア中心

 いよいよ有馬記念。今年は押し迫った28日の開催で、有馬記念が終わると、すぐに年末。そして新年を迎える。

 過去20年の有馬記念の連対馬のデータを検証すると、ABCDといった前走指数の上位馬が15年で連軸の中心になっている。平均指数の上位馬も14年で連対しており、全体的に見ても指数の上位馬が強い。

 過去20年で、指数のランク外で勝った馬は4頭だけ。そのうちの3頭は3歳馬で、指数ランク外の古馬が勝ったのは07年のマツリダゴッホのみだ。古馬なら指数上位のランク馬であることが勝利の条件といえるだろう。

 最近の10年をみると、1番人気馬が(6300)と圧倒的に強い傾向で、連対できなかったのは07年のメイショウサムソンだけ。2番人気馬は2勝しているが、1番人気馬との差は大きい。

(有馬記念) 1着    2着    3着
94年    A b   B     D
95年    A       d   BYa
96年    DXa   -     -
97年    C     BXb   A
98年    -3歳   -      Xb
99年    A b   AXc   D d
00年    Y a    Xd     b
01年    -3歳   -     -
02年    B     C     A
03年    DXc   B     -3歳
04年    CXa   AXc    Zb
05年    A b    Y    B da
06年     Xa   -     BYc
07年    -     D     AY
08年    A      Z    B a
09年    BYa   -3歳   A b
10年    -3歳    Y    -3歳
11年    A b    Za    Y
12年    A b   -      Ya
13年    AXa    Zd    Yb

 今年はエピファネイア、ゴールドシップ、ラストインパクト、トーセンラーなどが前走指数の上位馬。過去の指数でウインバリアシオン、サトノノブレス、トゥザワールド、フェノーメノ、ワンアンドオンリーなども上がってくる。

 今年のG1を勝った馬が6頭出走して豪華なメンバー構成になったが、今年のG1は勝ち馬がすべて違っており、それだけ実力伯仲で混戦の有馬記念といえそうだ。とはいえジャパンカップを勝ったエピファネイア、世界ナンバー1のジャスタウェイ、1昨年の有馬記念の勝ち馬で宝塚記念を連覇しているゴールドシップの3頭が最有力だろう。

 指数上、今年のベストパフォーマンスを示したのはジャパンカップを大勝した4歳馬エピファネイアだ。エピファネイアは皐月賞2着、ダービー2着と惜しいレースが続いたが、菊花賞で念願のG1勝ちをおさめた。その後、古馬との戦いになった大阪杯、香港のエリザベスⅡ世C、天皇賞(秋)では苦戦を強いられたが、秋の大一番、ジャパンカップでは先行して、直線早めに抜けだし、ジャスタウェイ、ジェンティルドンナ以下の後続馬を全く寄せ付けず、4馬身差で圧勝した。指数も100という今年の全中央馬の芝最高指数を記録。ジャパンカップでのエピファネイアの勝利は、間違いなく今年ナンバー1のパフォーマンスだったといえるだろう。

 不良馬場を先行して圧勝した菊花賞もそうだったが、揺るぎのないペースを先行して、直線も堂々と押し切る横綱相撲ができる馬はそうはいない。中山コースで勝ち星がないとはいえ、今の中山コースは比較的力がいる馬場状態で、早め先頭から押し切るレースができるエピファネイアに合わないとは思えない。2400メートル以上の距離は(3100)と、距離の適性の高さも示しており、堂々の中心に推したいと思っている。

 過去の有馬記念勝ち馬の多くは、近3走内に上がり指数が+15以上を示していた馬たちで、今年その条件を満たすのはデニムアンドルビー、エピファネイア、トゥザワールドの3頭。この条件からもエピファネイアが中心だろう。

 スタミナではゴールドシップが上位だ。1昨年の有馬記念を勝ち、昨年も3着だった。宝塚記念も去年、今年と連覇している。前走の凱旋門賞で14着大敗以来のレースになるのは少し気になるところだが、今年の有馬記念はおそらく1番人気に支持されるだろう。1番人気が圧倒的に強いという過去の傾向からも、連軸向きの馬だといえそう。

 ジャパンカップで2着だったのがジャスタウェイ。エピファネイアとの4馬身差は大きいし、2400メートル戦では勝ち星がなく、距離の適性は2000メートルまでではないか。有馬記念は条件が合わないような気がする。

 3強以外の馬では3歳のダービー馬ワンアンドオンリー、皐月賞2着馬トゥザワールドの浮上もありそう。金鯱賞1、2着のラストインパクト、サトノノブレスはともにスタミナがあり要注意だ。

 中山の2歳重賞ホープフルSは、昨年までラジオNIKKEI杯2歳Sとして阪神競馬場で行われていたレースだ。過去のデータも参考になるかどうか。

 今年の指数上位はソールインパクト、フォワードカフェ、タンタアレグリア、ディアコンチェルト、コメート、ティルナノーグ、マイネルシュバリエなど。2000メートルの2歳戦でスローペース必至。スローペースで長く良い脚を使ってきたブラックバゴ、ダノンメジャー、ティルナノーグ、ディアコンチェルト、レトロロック、ソールインパクト,コメート、エニグマバリエートなどが有力だろう。

(ホープフルS)
       1着    2着    3着
06年    -     -     DXd
07年    CXb   -     -
08年    B b   AYa   -
09年    -     A a   -
10年    D d   A a    Xb
11年    -     D     AXb
12年    C     AXa   C
13年    AXb   C     AZa
(スローペース調整値-20/-10)

 短距離の精鋭が集まる阪神カップ。比較的、前走指数上位馬が活躍するレースだが、3連単は7年連続10万馬券を越える高配当で、波乱続きだ。

 今年はサダムパテック、ダイワマッジョーレ、ミッキーアイル、クラレント、ダノンプログラマー、ロサギガンティア、コパノリチャード、サンカルロ、ハクサンムーンなどの指数が高い。

 果敢に逃げたいコパノリチャード、ミッキーアイル、フォーエバーマーク3頭の兼ね合いもあるが、ペースが速くなるとすると、G1馬のコパノリチャード、ミッキーアイルが残れるかどうか。人気の中心を担う2頭だが、共倒れもあるかもしれない。とすると、差し脚上位のロサギガンティア、ダノンプログラマー、ウリウリ、クラレントなどの出番もあるのではないか。

(阪神C)  1着    2着    3着
06年    -      Z    D
07年    AXa   -     -
08年    BZ    A b   -
09年    C d  (Aa、-)2着同着
10年    B a     a   -
11年    C     -     -
12年    B a    Y    D d
13年    -      Z    -

 いよいよ今年最後のG1有馬記念。皆様のご健闘、ご幸運を、心よりお祈り申し上げます。GOOD LUCK!!!

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2014年12月23日 (火)

第1041回馬場状態とペース

201412210911
201412200711

 抽選馬ながら1番人気に推された蛯名騎手騎乗のダノンプラチナ(Da)が、3連勝で朝日杯フューチュリティSを制した。道中は中段の後方でじっと脚をため、直線は馬場状態の良い大外に持ち出すと、一気に脚を伸ばしての快勝劇だった。3番人気のクラリティスカイ(CY)も中段から脚を使って早め先頭に立ったが、直線伸びてきたダノンプラチナに並ぶ間もなく差し切られ、ゴール前では内をついて伸びたアルマワイオリにも交わされて3着に終わった。2着に14番人気の人気薄アルマワイオリが上がり、3連単は13万円を超す高配当。蛯名騎手とディープインパクト産駒は、先週の阪神ジュベナイルFのショウナンアデラに続いて2週連続G1の勝利を手にした。

 土曜日の冷たい雨が不良にまで馬場を悪化させ、翌日の朝日杯の馬場状態も気になったが、晴れ上がった日曜日の午後には稍重まで回復した。馬場状態を考えれば、逃げたアクティブミノルのペースは少し速かったようで、上位を占めたのは中段以降に位置していた馬たちが多かった。全体のスピード指数もそれほど高くなく、上位馬といえ、このレースに限れば、展開に恵まれた部分があったのかもしれない。

 愛知杯は牝馬限定のハンデ戦で、過去2年は波乱続きだったが、今年はトップハンデの1、2番人気馬が、1、2着に上がって、人気の上ではほぼ順当な結果になった。

 直線の急坂を上がると、横一線の馬群から真っ先に抜けだしたのが1番人気ディアデラマドレ(Zc)だった。トップハンデをものともせず、そのまま1馬身の差をつけてのゴール。2着は2番人気のキャトルフィーユ(Xa)。3着は大外から伸びた10番人気のスイートサルサ(Bc)だった。3連単は4万420円。

 もともとスローペース必至のメンバー構成のうえ、中京の芝コースは内側が荒れ気味で馬場状態も重馬場。個人的には、トップハンデ馬が後方からの追い込みを決められるレースとは想像できなかった。スローぺース気味の流れとはいえ、馬場が重かった分、結果的にスタミナや底力が問われる厳しさを伴ったレースになったのかもしれない。

 今年も残り少なくなった。28日の有馬記念には豪華なメンバーが集まることになり、きっと盛り上がるだろう。

 残り1週。心置きなく競馬を楽しみたいですね。頑張りましょう。

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2014年12月18日 (木)

第1040回差し脚上位のクラリティスカイ

 今年から朝日杯フューチュリティSは阪神競馬場で開催されることになった。これまで行われてきた中山1600メートルがトリッキーなコース形態のため、内枠と外枠に有利不利があると指摘されてきたが、その問題を解消することにもなるだろう。中山で行われてきた過去の連対馬の傾向は役に立たないと思うが、参考までにあげておいた。

(朝日杯)  1着    2着    3着
04年(中山)-     AX     Za
05年(中山)AXa    Yc   -
06年(中山)-      Xb   D a
07年(中山)  b   -     -
08年(中山)  d    Za   -
09年(中山)-     AYa     b
10年(中山)D     -     AYb
11年(中山)-      Xa   C
12年(中山)-     AXa   -
13年(中山)-     -     B
(スローペース調整-20/-10)

 今年はペイシャオブロー、セカンドテーブル、クラリティスカイ、ダノンプラチナ、ナヴィオン、タガノエスプレッソ、アクティブミノルなどが指数の上位馬たちだ。

 阪神の外回りを使うマイル戦だけに、差し脚は必須条件になるだろう。

 差し脚で上位はジャストドゥイング、ナヴィオン、ネオルミエール、ワキノヒビキ、タガノエスプレッソ、クラリティスカイ、セカンドテーブルなどだ。

 スローペースになりやすい外回りのマイル戦とはいえ、このメンバー構成なら極端なスローペースはない。ある程度のペースの対応力、スタミナが求められるだろう。とすると、前走いちょうSを快勝してきたクラリティスカイ、同2着のネオルミエール、京王杯2歳Sを勝ったセカンドテーブルなどが連軸の有力馬に上がってきそうだ。ここは距離適性が高く、鋭い差し脚が魅力のクラリティスカイを中心に取りたい。

 中京の愛知杯は難解な牝馬限定のハンデ戦。昨年は3連単で471万を超す高配当、その前の年も21万超と波乱続きだ。指数上位馬も苦戦が続く。

 トップハンデは56キロのキャトルフィーユ、ディアデラマドレ、フーラブライド。前走、条件戦を使ってきた馬が多い中、重賞実績では上位にあるといえるが、指数上は抜けた力があるようには見えない。

 波乱だった過去2年は、前走1000万条件を勝ってきた軽ハンデ馬が勝利を手にしており、格より勢いの方がポイントになるだろう。前走、条件戦を勝っているのはスイートサルサ、サトノジュピター、アイスフォーリス、パワースポット、マイネオーラムなどだが、なかでも差し脚が鋭いのはパワースポット、マイネオーラム、スイートサルサ、アイスフォーリスなど。

 前走、後方から差し脚を伸ばし、ゴール前でケイティバローズに迫られながらも、よく持ちこたえたスイートサルサに期待したいが、若く、成長余力がありそうな3歳馬マイネオーラムからの手もあるかもしれない。

(愛知杯)  1着    2着    3着
12年    -     -       a
13年    -     -      Z

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2014年12月16日 (火)

第1039回新ヒロイン

Ha1214
Na1214
Ha1213

 阪神ジュベナイルFは、直線なかば、2番人気のレッツゴードンキ(Dc)が抜け出して、「勝った!」と思ったところ、その外からあっという間にレッツゴードンキを抜き去っていったのが、5番人気のショウナンアデラ(D)だった。ただ1頭ここは脚が違うとばかりに、圧倒的なスピードの違いを見せられては、素直に感服するしかなかった。

 阪神ジュベナイルFの1番人気は1戦1勝のロカだったが、いきなりスタートで大きく出遅れ。あとは見所もなかった。

 勝ったショウナンアデラはこれで3連勝。春の大舞台のヒロイン候補にも大きく前進したといえそう。レッツゴードンキはずっと強いレースをしながら、ここも惜しい2着。3着は4番人気のココロノアイ(D)で、3連単は2万2780円だった。

 中山のダート重賞カペラSは、ダノンレジェンドが最内枠から抜けだし、直線では差を広げる一方のレースで、見事な逃げ切り勝ち。重賞初挑戦に加え、前走も果敢に逃げたものの、直線で2番手に位置していたサトノプリンシパルに交わされ、さらに後続の追撃に飲まれての5着だった。そのせいか、ここでは12番人気と評価は低くかった。

 ダノンレジェンドはダート1200メートル戦は3戦2勝。1400メートル戦より、ハイペースに持ち込める1200メートルのほうが、距離適性があるのかもしれない。

 2番人気に推されていたサトノプリンシパル(Ab)は2、3番手でレースを進め、前走と似た展開にはなったが、ダノンレジェンドのハイペースについて行けず、直線、脚が上がって10着に大敗した。1800メートルでも好走していたサトノプリンシパルだけに1200より1400の方が合うのだろう。

 チャレンジカップは デビューから逃げて5連勝中の3歳馬エイシンヒカリ(C)が1.9倍という圧倒的な人気に推された。岩田騎手を背にマイペースで逃げたものの、直線、ゴール前の急坂で止まってしまって、9着に敗れた。

 勝ったのは同じく3歳馬の5番人気馬トーセンスターダム(Ac)。後方待機策から直線鮮やかに抜け出しての勝利だった。トーセンスターダムは、3歳春に1800メートルのきさらぎ賞を勝った後、皐月賞、ダービー、神戸新聞杯、菊花賞と3歳馬の王道路線を進んできたが、結果を残すことはできなかった。しかし、チャレンジカップを勝って、1800メートルは3戦3勝。クラシック戦線では勝てなかったが、明らかに距離が長かったからなのだろう。

 9番人気デウスウルト(D)、2番人気フルーキー(Zb)が2着同着で、デウスウルトがらみの馬券は馬連でも万馬券で、高配当になった。

 2014年の競馬もあと残り2週。いい夢をつかみたいですね。

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2014年12月11日 (木)

第1038回レッツゴードンキに注目

 阪神の馬場改修があった06年以降、2歳牝馬のG1阪神ジュベナイルFの勝ち馬や上位馬たちは、その後のクラシック戦線でも活躍することが多く、今後を見据える上で、阪神ジュベナイルFは重要なレースに位置づけされる。指数上は前走指数の上位馬が毎年連対しているが、ランク上位馬同士で決着するわけではなく、スローペースで楽勝してきたランク外の馬たちや、上がり指数の高い馬たちにも注意が必要なレースだ。

(阪神ジュベナイルF)
       1着    2着    3着
06年    -     AX    BYa
07年    BZa   -     CY
08年    D       b   -
09年    -     A b   D b
10年    A a   -     DYd
11年    -     B     -
12年    B a   -     -
13年      d   C     B
(スローペース調整は-20/-10)

 今年はムーンエクスプレス、オーミアリス、クールホタルビ、ココロノアイ、ショウナンアデラ、ダノングラシアス、レッツゴードンキなどが前走指数の上位馬で、過去の指数からはスマートプラネット、トーセンラーク、レオパルディナも上がってくる。

 阪神外回りのマイル戦で、スローペースは必至。上がりの脚比べのレースになりがちだが、1200や1400メートルなどの短距離戦で成績を上げてきた馬たちより、1600以上の距離で、長く良い脚を使ってきた馬たちの方が結果を残しており、余裕のある差し脚だったかどうかが問われる。

 マイル以上の距離での鋭い差し脚なら、レッツゴードンキ、ココロノアイ、トーセンラークなど、前走、アルテミスS組が上位だ。とくにレッツゴードンキとココロノアイの上がりの脚は上々で、連軸の中心になり得る有力馬だろう。アルテミスSでは大外から先に抜けだしたココロノアイが勝利を手にしたが、馬群を割ってココロノアイにハナ差まで迫ったレッツゴードンキの瞬発力が魅力的に思える。1800メートルの札幌2歳Sは惜しい3着だったが、比較的力のいる馬場も苦にしないようで、ここはレッツゴードンキの底力に期待したい。

 08年から始まった中山のダート重賞カペラSは、1番人気馬が1度も勝てず、2着が1回あるだけ。指数上は前走指数の上位馬が毎年連対しているが、中波乱になりやすいレースだ。

 今年はサトノプリンシパル、サウンドガガ、ダッシャーワン、アドマイヤサガス、ノーザンリバー、タールタン、タイセイファントムなどが指数の上位馬。指数上位馬で重賞での実績が高いのは昨年の勝ち馬ノーザンリバー。根岸S2着、フェブラリーSも4着、大井の東京盃1着などがあるが、ただ1頭58キロを背負うのは少し苦しいかもしれない。

 カペラSはダート1200戦だが、意外にも前走1200メートル戦を使ってきた馬は1勝もしていない。中心は指数上位の前走1400メートル組で、サトノプリンシパル、アドマイヤサガス、タイセイファントムなどが連軸の有力候補といえそうだ。

 前走、2番手から直線で抜け出すと、後続馬を大きく突き離して勝ったサトノプリンシパルを中心に取りたい。

(カペラS) 1着    2着    3着
08年    D c   -     -
09年     Zd   D d   -
10年    A a   -     B b
11年    -     B     -
12年     Za   B c   -
13年    D d   D d   D
(公営競馬成績は減戦処理しています)

 チャレンジカップは1昨年から1800メートルのハンデ戦に衣替えして、開催時期も冬に移り、今年で3年目になる。

 注目はデビューから5連勝中の3歳馬エイシンヒカリだろう。前走、掛かり気味に大逃げを打ち、直線では外ラチまで逃避するような大暴れのレースだったが、それでも勝ってしまったのには驚かされた。3歳馬で56キロのハンデは少し見込まれたが、スムースに対応してきた右周りのコースなら圧勝もあるかもしれない。ただ、6連勝はなかなかできない芸当で、ハンデを考えても素直には買いにくい馬なのではないか。

 ハンデ戦になってまだ2年の実績しかないが、トップハンデ馬は2年とも馬券になっていない。恵ハンデ馬で先行力があって、直線も脚が使えるのはバッドボーイ、トーセンスターダムだろう。エイシンヒカリのペース次第だが、積極的に先行するレースができるのであれば、きさらぎ賞を勝った3歳馬トーセンスターダムに期待したいところ。

(チャレンジカップ)
       1着    2着    3着
12年    -     C     -
13年    -     C     -

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2014年12月 9日 (火)

第1037回先行馬有利

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 今年から舞台を中京競馬場に移したジャパンCダートは、名称がチャンピオンズCに変わった。中京競馬場には4万4000を越す多くのファンが集まって盛り上がり、これから中京の冬の名物レースになるのではないか。

 レースは、クリノスターオーがスローペース気味で逃げた。好スタートから2番手で先行したのが2番人気のホッコータルマエ(CYd)。同馬はスローの流れに乗って、直線に向くと早々と抜けだしてトップに立つ。すかさずローマンレジェンド(AZa)、ナムラビクター(d)がしぶとく追いすがってきたが、ゴールでも半馬身差を詰められることなく、悲願の中央競馬G1のタイトルを手にした。2着に8番人気のナムラビクター、3着に3番人気ローマンレジェンドが残って、3連単は7万を越す好配当になった。上位の3頭はいずれも先行集団を形成していた馬たちで、後方から追い込んだ馬はサンビスタの4着が最上位だった。中京のダートは先行馬有利が定説だが、加えてのスローペースで、追い込み馬たちには、ペースも展開も向かなかったのだろう。

 1番人気のコパノリッキー(A)はスタートに出負けして後方から。向正面から上がっていったが、直線では脚が止まって、ずるずる後退。12着に敗退した。スタートの失敗で本来の先行スタイルもとれず、展開が向かなかったこともあるだろうが、差し脚にもろさを見せた印象のレースになってしまった。

 金鯱賞は直線、先に抜け出していたサトノノブレス(Zb)、エアソミュール(A)を追った1番人気のラストインパクトが、鋭い脚を繰り出してあっさりと差し切り勝ち。京都大賞典に続く重賞制覇で、4歳馬の勢いをも感じる好レースだった。この後は有馬記念を目指すようだが、有馬記念でも好レースが期待できるのではないか。

 中山芝3600メートルのステイヤーズSはネオブラックダイヤの逃げでスローペースになった。勝ったのは3、4番手で先行した昨年の勝ち馬デスペラード(C)、2着に2番手から直線先頭に立つもデスペラードに差し切られたファタモルガーナ(B)、3着も4、5番手で先行していたクリールカイザー(Ab)。先行した前走指数上位たちが主役を務めたレースだった。3、4、1番人気の決着で、3連単は1万3910円。

 中山は7カ月ぶりの開催。スタンド改修工事だけでなく、芝コースは15年ぶりに基盤の改修工事が行われて、水はけが良くなったとのこと。これまで芝が荒れて、土がむき出しになっていた4月の皐月賞のころも、美しい緑のコースが保たれることを祈りたい。

 中山の芝コースは11月にバーチドレンをかけたようで、オーバージードのせいばかりでなく、この開催は多少力のいる芝だと考えて良いだろう。

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2014年12月 4日 (木)

第1036回新ダート王を目指すコパノリッキー

 14年間開催されてきたジャパンCダートに代わって、今年から新たにチャンピオンズCが中京競馬場で行われることになった。距離は阪神開催時と同じダート1800メートル。一応、ジャパンCダートの過去10年のデータを掲載しておいたが、連対馬の傾向に変化がでてくるだろうか。

(JCD)  1着    2着    3着
04年東京  BZb   DXa   A
05年東京  A     C a    Y
06年東京  -     AXa   -
07年東京   Z      b   AZa
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
08年阪神   Z    C     AX
09年阪神  B c   C     -
10年阪神  BYc   -      Yc
11年阪神  AZb   D d   AXa
12年阪神  B     -     -
13年阪神  -     BZd   A
(ランクは公営、海外のレースを減戦して集計)

 今年はコパノリッキー、ローマンレジェンド、ホッコータルマエ、ワイドバッハ、ワンダーアキュート、ニホンピロアワーズ、ベストウォーリア、インカンテーション、ナムラビクターなどが指数上位馬だ。
 中京のダート戦は先行馬が活躍する傾向が強い。指数上位馬で先行力があるのはコパノリッキー、ローマンレジェンド、ホッコータルマエ、ワンダーアキュートなどだ。
 なかでも最有力馬はコパノリッキーだろう。今年のフェブラリーSは16頭立ての16番人気だったが、2番手から押し切って勝った。フロックと見るむきもあったが、次走のかしわ記念でも4、5番手で先行して差し切り勝ち。続く帝王賞は圧倒的1番人気に推され、早々に先頭に立ったが、直線、ワンダーアキュートの差し脚に屈して2着。休み明けの前走、JBCでは鮮やかな逃げ切り勝ちを収めてきた。今年、ダートG1は4戦して3勝2着1回とほぼパーフェクトの成績で、今もっとも強いダート馬といえそう。先行して差し切るレースが常道で、先行馬有利の中京のダートコースなら展開も向くはずだし、左周りのコースも得意とくれば、開運グッズに頼らなくとも、勝利に最も近く、連軸の中心に推せるのではないか。
 コパノリチャードの相手は、先行力のあるホッコータルマエ、ワンダーアキュートを中心に、3連勝と勢いのあるインカンテーション、後方から一気の差し脚で逆転を狙うアメリカのインペラティヴなども怖い存在。他にクリソライト、サンビスタ、ローマンレジェンド、ナムラビクターなどにも要注意だ。

 中山芝3600メートルのステイヤーズSは、平均指数や前走指数の上位馬が中心になっている。今年はクリールカイザー、ファタモルガーナ、スノードン、デスペラードなどの前走指数が高く、他にホッコーブレーヴ、セイクリッドバレーなどの平均指数が高い。
 例年、前走アルゼンチン共和国杯組の成績が良い。必ずしも最先着馬が中心というわけではないが、アルゼンチン共和国杯組は過去10年で8勝をあげており、軸馬はそこから取るのがセオリーだ。今年は8頭が該当するが、そのアルゼンチン共和国杯で差し脚の良かったのはセイクリッドバレーとネオブラックダイヤ。距離が合うのはセイクリッドバレーの方だろう。
 先行力が生きる展開なら、クリールカイザーにもチャンスがありそう。他ではホッコーブレーヴ、スカイディグニティの巻き返しが気になるところ。

(ステイヤーズS)
       1着    2着    3着
04年     Xa    Zc   -
05年    BXa   CZc   A
06年    A b   BXc   C
07年      d   CYc   DZa
08年      d   A      Yb
09年    A     -       d
10年    D     BYc   AXa
11年     Ya   A     -
12年    D a   -     -
13年    BYa   -      Z

 2012年から12月の開催に変わった金鯱賞。
 今年の指数上位はエアソミュール、ラブリーデイ、レッドデイヴィス、オーシャンブルー、ウインバリアシオン、パッションダンス、サトノノブレス、ダークシャドウなど。
 近走、好調が続くのは、毎日王冠を勝ったエアソミュールと、京都大賞典を勝ったラストインパクトだろう。エアソミュールは今年になって5戦3勝と絶好調。前走の毎日王冠は直線、前が壁になったが、狭い馬群を割って鋭く伸びた。指数も安定して高く、スタミナも十分に感じさせるレースぶりで、力のいる中京コースも合うのではないか。
 また、鋭い差し脚が魅力のラストインパクトは距離短縮でさらに上がりの脚の鋭さが生かせそうだ。

(金鯱賞)  1着    2着    3着
12年    B a   -      Z
13年     Yd   C     AYb


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2014年12月 2日 (火)

第1035回強かったエピファネイア

Jc_2
Keihan_2
Kyoto2sai_2

 このところスローペースが多くなって、32、33秒台の上がりの脚比べになっていたジャパンカップだが、今年は前日の雨の影響が残ったうえ、スローペースにもならなかった。

 エピファネイア(Ya)は終始3番手でレースを運び、直線もただ1頭、脚が衰えることなく、馬群から大きく抜け出し4馬身差で圧勝した。エピファネイアの上がりタイムは35秒0。35秒1の上がりでジャスタウェイ(CXa)が離れた2着に、後方から34秒8の最速の上がりタイムで追い上げたスピルバーグ(D)が3着に上がった。上がりの脚に懸けたジェンティルドンナ(Dd)、ハープスター(A)が4、5着に迫ったが、エピファネイアの影はすでに遠かった。3連単は9万1790円。

 能力が高くスタミナのある馬に先行されて、そのまま押し切る強いレースをされたら、上がりの脚に懸けた馬たちには苦しい。

 不良馬場を先行して圧勝した菊花賞もそうだったが、比較的力のいる馬場を先行、揺るぎのないペースを踏ん張って、直線も堂々と押し切る横綱相撲ができる馬はそうはいないだろう。ジャパンカップでのエピファネイアの勝利は、間違いなく今年ナンバー1のパフォーマンスだったといえそうで、しばらくエピファネイアの天下が続くのではないかと、予感させられたレースでもあった。

 残念だったのは、3コーナー過ぎ、故障したトレーディングレザーと接触して大きく後れたハープスターだろう。その不利がなければ、勝てないまでも、2、3着はあったかもしれない。ハープスターは、今回の不利だけでなく、オークスでも落鉄寸前で2着だったし、思わぬトラブル続きだ。個人的に川田騎手は好きな騎手のひとりなのだが、ハープスターは川田騎手とは相性が良くないのだろうか。

 京阪杯は大荒れだった。5番人気のアンバルブライベン(B)が絶妙なペースで逃げ切り勝ちしたが、2着が11番人気のサドンストーム、3着も15番人気のサカジロロイヤル(Z)と人気薄馬の好走で、3連単は200万円超え。1番人気のレッドオーヴァルは見せ場なく9着に沈んだ。

 今年から始まったラジオNIKKEI杯京都2歳Sは、断然の1番人気馬ティルナノーグ(B)が直線、全く伸びられず8頭立ての7着に大敗した。スローペースで切れる脚をみせた6番人気のベルラップ(DZ)が勝ち、クビ差でダノンメジャーが2着、3着はシュヴァルグラン(a)だった。

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