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2015年3月31日 (火)

第1068回強かった香港馬

201503290711
201503280611
201503290611
201503280911

 中京競馬場は午前中からの雨で、午後には馬場も悪くなり、芝のレースではコースの内を避けるように走る馬が目立つようになった。メインの高松宮記念も、直線、外に持ち出しての叩き合いになったが、4番人気の香港馬エアロヴェロシティが、先に抜けだした6番人気ハクサンムーン(Z)、3番人気ミッキーアイル(A)を差し切って勝った。

 3連単は8万1560円。1番人気のストレイトガールは力のいる馬場が合わず、差し脚不発で13着。2番人気のダイワマッジョーレ(CXa)はスタートで大きく出遅れたことが響いて6着。

 もともと中京の芝コースは比較的パワーのいる馬場が特徴で、加えて朝からの雨でより力のいる状態になったこともエアロヴェロシティには幸いしたのだろう。現在、日本の短距離部門は強い馬が不在で、カレンチャン、ロードカナロアの引退以降は少し手薄な状態が続いている。今の短距離部門の日本馬のレベルなどを考えると、仮に雨が降らなくてもエアロヴェロシティが勝っていたのではないかと思える。

 個人的には、直線、一旦控えてから外に振って、ハクサンムーン、ミッキーアイルの間に馬体をねじ込んでいったパートン騎手の騎乗に納得するものがあった。パートン騎手はこの勝利で日本で通算46戦11勝。最近の2年間に限ると37戦9勝。実に24.3パーセントという驚異の勝率をたたき出している。

 中山の日経賞は4番人気の4歳馬アドマイヤデウス(B)が中段後方から一気の差し脚を見せて完勝。昨年、1、2着だったウインバリアシオン(Y)、ホッコーブレーヴ(Y)が、今年は2、3着。1番人気のサウンズオブアース(AYb)は4着。2番人気フェノーメノ(Xa)は8着と精彩を欠いた。3連単は3万7310円。

 阪神大賞典を勝ったゴールドシップは、苦手な京都コースで行われる天皇賞(春)は回避が濃厚というニュースもある。とすると、最近は日経賞組が天皇賞(春)を制しているだけに、アドマイヤデウスが一躍、有力馬に浮上するのかもしれない。

 ダートのハンデ戦、マーチSは、直線大きく脚を伸ばした6番人気マイネルクロップ(B)が1着、外から伸びてきた5番人気イッシンドウタイ(c)が2着に、直線早め先頭に立って押し切りを図った1番人気マスクトヒーロー(Zb)が、ゴール前、わずかに交わされて3着。3連単は7万600円。

 3歳馬の重賞・毎日杯は、2番手で先行した7番人気ミュゼエイリアン(BXa)が、3番人気ダノンリバティの追撃をしのいで、ハナ差で勝利を手にした。1番人気で3着に負けたアンビシャス(A)は、中段からのレースをすすめたが、終始掛かり気味。折り合いを欠いたまま、それでも3着に浮上してきたのは、能力の高さの証だろう。

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2015年3月26日 (木)

第1067回香港馬にもチャンス

 桜の開花の便りとともに、いよいよ春のG1が始まる。その第1弾は中京競馬場の高松宮記念。中京競馬場は2012年に新しいコースに生まれ替わったが、改造後の3年間のデータを見るかぎり、それまでと同様、前走指数の上位馬が強いという傾向に大きな変化はなかった。

(高松宮記念)1着    2着    3着
05年      c   -     A c
06年    DZb    Zd   -
07年    CZ    -     AZ
08年    B      Zc   AYa
09年    AYd   DXa   D
10年    CZb    Y    D d
11年(阪神)CYc   B a   -
----------------------
12年    A c    Xc   B
13年    BXc   BZa   -
14年    A     -     B

 今年の前走指数の上位馬たちは、アンバルブライベン、ミッキーアイル、ダイワマッジョーレ、サクラゴスペル、ローブティサージュなど。他に、過去の指数や平均指数でコパノリチャード、ハクサンムーン、サドンストームなども名前が上がってくる。
 スローペースのない芝1200メートルの短距離戦で、指数の高さはそのまま能力の高さに直結するが、今年の出走メンバーで、近5走内に90以上の指数を示しているのはダイワマッジョーレとコパノリチャードだけ。指数上はかなり低調なメンバーのG1戦といえそうだ。できれば、地の利のある日本馬から買いたいとは思うが、ここは香港馬エアロヴェロシティにも大いにチャンスがあるのではないか。エアロヴェロシティは昨年12月の香港スプリント(G1)を逃げ切って勝った。これまで1200メートル戦は(7211)と短距離のスペシャリストだ。同じレースにストレイトガール、リトルゲルダも出走していたが、3着、14着に負けている。シャティン競馬場でのエアロヴェロシティの走破タイムを見る限り、中京の馬場に合うスピードとスタミナも備えているようで、あっさり勝たれてしまっても、不思議はないだろう。
 日本馬で好調なのは、前走、不良馬場の阪急杯を後方から鋭い差し脚を使って勝ったダイワマッジョーレだ。前走の勝利は1年10カ月ぶりの勝ち星だったが、2走前の阪神カップ3着の差し脚も合わせて考えると、近走は上がりの脚に鋭さがでてきて、完全に復調したと見て良いのではないか。馬券の組み立ての中心になる馬だろう。
 実績からは昨年の覇者コパノリチャードも有力。前走、阪急杯は早めに先頭に立ったものの差されて6着だったが、距離が1200に戻れば巻き返しもあるはず。他では、控えるレースができるようになったミッキーアイルと、ストレイトガールの鋭い差し脚が気になるところ。

 中山の日経賞は芝の2500メートル戦。
 全体として指数上位馬たちが好走しているレースだ。今年は指数差のないメンバー構成で、どの馬にもチャンスがありそうだ。
 2500の距離はスローペースが基本だが、一瞬の鋭い差し脚より、最後まで長く使える差し脚が問われる。差し脚で見所があるのはアドマイヤデウス、フラガラッハ、ウインバリアシオン、フェノーメノなどだが、4歳馬の勢いも含めてアドマイヤデウスを中心に推したい。前走の日経新春杯はダービー7着以来、7カ月振りのレースだったが、中段の内で脚をため、直線は最内を鋭く伸びて完勝。好素質をみせた。
 もう1頭の4歳馬、サウンズオブアースも素質が高い。ダービーは11着だったが、神戸新聞杯で2着、続く菊花賞も2着に好走。差し脚の鋭さには少し欠けるようだが、スタミナ十分で距離も合うだろう。

(日経賞)  1着    2着    3着
05年    DYa   C     -
06年    BXa   D     -
07年    AYd    Xd   C c
08年    A a   B d    Yb
09年     Yc   D     -
10年    DYc   AXa   B d
11年(阪神)D      X    A a
12年    -      X    C b
13年     Xa   -     C c
14年    AZc   -     B d

 マーチSはダートのハンデ戦。過去10年1番人気馬は1勝、3着1回があるだけで、波乱になりやすいレースだ。
 指数上は平均指数の上位馬が直近6年連続で勝っており、連対率も高く連軸の中心になっている。
 今年の平均指数の上位馬はランフォルセ、マスクトヒーロー、イッシンドウタイ、ヴォーグトルネードなど。他に前走指数の上位馬としてソロル、マイネルクロップ、サンバビーン、ロイヤルクレストなども上がってくる。
 ダート戦とはいえ、スローペース気味の流れになりそうで、先行でき差し脚もあるイッシンドウタイ、サンバビーン、ストロングサウザー、マスクトヒーローなどに展開が向きそうだ。中山ダートが得意なイッシンドウタイ、マスクトヒーローなどに期待したい。
 昨年末から3連勝で一気にオープンまで駆け上がってきたベルゲンクライも有力馬の1頭だ。前走、オープンクラスで4着に好走しており、クラスの壁はない。長く良い脚を使えそうで勝機もありそう。

(マーチS) 1着    2着    3着
05年      c   -      Z
06年    B b   -      Yd
07年    -     C b   BYd
08年    B     -       b
09年    AXa   C     -
10年     Yb   -       d
11年(阪神) Xa   -      Z
12年    B b   -      Yb
13年     Ya    Xb   C
14年      d   B     B

 3歳馬の重賞・毎日杯は、当然、ABCなど前走指数上位馬が中心。
 今年はアンビシャス、ミュゼエイリアン、ルナプロスペクター、ソールインパクト、グリュイエール、マサハヤドリーム、ナヴィオンなどが指数の上位馬。
 なかでも、前走、共同通信杯を先行して3着に粘ったアンビシャスの指数が最も高く、最有力馬だろう。共同通信杯の1着馬はその後スプリングSでも2着に好走しており、レースのレベルも高かった。そのレースで差のない3着は価値が高いはず。
 この毎日杯では控えて差し脚に懸ける作戦のようだが、阪神の外回りコースでスローペースは必至、あまり後ろ過ぎないことを祈りたい。

(毎日杯)  1着    2着    3着
07年    -       d   CXb
08年    B     -     -
09年    A c   -     -
10年    BX    DYa   -
11年    B     -     -
12年    B     -      Y
13年    A     -     BYa
14年    -     -     -
(スローペース調整-15/-5)

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2015年3月24日 (火)

第1066回コース適性

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201503210611
201503210711

 久々に見る強いゴールドシップだった。

 2周目の向正面、ゴールドシップは中段から前に進出して4コーナーでは3番手、直線に向くと一気に先頭に立った。直線なかば、外からデニムアンドルビーが迫ってきたが、難なく突き放しての完勝劇だ。得意の3000メートル、得意の阪神コースで、何かを思い出したような強い1番人気のゴールドシップ(Ya)だった。2着は7番人気のデニムアンドルビー(d)、3着は2番人気ラストインパクト(Yb)。3連単は8090円。

 惜しかったのはM・デムーロの6番人気カレンミロティック(D)だろう。直線、最内に入れて追い出すところで、前がふさがって脚が止まってしまった。そこから外に持ち出して、最後は4着まで追い上げてきたが、不利がなければ楽に2、3着はあっただろう。

 これでゴールドシップは、阪神大賞典を3連勝。2着のデニムアンドルビー、4着のカレンミロティックも、ともに昨年の宝塚記念で上位の馬たちだった。今年の阪神大賞典のレース前まで、ゴールドシップの阪神芝コースの成績は(5100)、デニムアンドルビーも(2101)、カレンミロティックも(3214)と、いずれも阪神コースに適性が高い馬たちだった。ちなみに3着のラストインパクトの阪神成績は(0201)と勝ち星がなく、3番人気に推されながらも6着に負けたラブリーデイも(1002)と、阪神コースに適性が高いとはいえない内容だった。阪神はコース適性がより現れやすいのだろうか。

 無敗の2連勝馬が3頭、3連勝中が1頭。重賞勝ち馬も4頭と、皐月賞を目指す今年のスプリングSは好メンバーのレースになった。しかし、レースはタケデンタイガーの逃げで、あいにくのスローペースになってしまった。結局、2番手から早め先頭に立った5番人気キタサンブラック(D)がそのまま押し切り、負けなしの3連勝で初重賞タイトルを手にした。2着には鋭い差し脚でクビ差まで迫った1番人気のリアルスティール(A)、3着に2番人気ダノンプラチナ(BXa)。勝ったキタサンブラックも強い馬の1頭には違いないが、スプリングSに限れば、スローペースのため、位置取りの差が結果を分けた印象で、本番の皐月賞ではまた違った結果もあるだろう。スローペースで当然、スピード指数も低調で、わずかにリアルスティール、ミュゼスルタンの上がり指数に見所を感じるレースだった。

 3歳牝馬のフラワーCは1番人気アルビアーノ(Bb)が逃げ切り勝ち。2着に12番人気のアースライズが入って、3着に2番人気ディアマイダーリン。3連単は8万3850円と少し荒れた。

 大きく荒れたのは中京芝1400メートルのファルコンS。勝ったのは14番人気のタガノアザガル、2着に4番人気アクティブミノル、3着に5番人気ヤマカツエース。指数のランク馬たちは総崩れで、1番人気のフミノムーン(Aa)は4着。3連単は63万円超の高配当になった。1、2着馬は内枠を生かして2、3番手で先行した馬たちで、中段から内をついて伸びたヤマカツエースが3着に上がってきたものの、外から追い上げを図った馬たちにチャンスはなかった。

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2015年3月19日 (木)

第1065回ゴールドシップの適性を評価

 阪神大賞典は、過去10年のうち9年で連対している前走指数の上位馬や平均指数上位馬たちが中心を担っている。過去10年、指数上ランク外の馬が勝ったのは2頭だけで、勝ち馬は指数上位馬から取るのがセオリーだろう。1番人気馬は過去10年で3勝、2着4回。連軸としての役割は果たしており、比較的堅いレースだ。

(阪神大賞典)
       1着    2着    3着
05年    B d     c   AXa
06年    DXa   C      Yd
07年    AZa   D     BX
08年     -     Xa   AZb
09年    BYc   D     D
10年    CZc   -     A d
11年    A     D      Yd
12年    -     CXa   A
13年    AXa   D     C d
14年    BXa   -     DXc
(海外レースは減戦して集計しています)

 今年は、スズカデヴィアス、ラブリーデイ、フーラブライド、カレンミロティック、ゴールドシップ、ラストインパクト、デニムアンドルビーなどが指数の上位馬だ。
 宝塚記念を2勝、有馬記念、菊花賞、皐月賞も勝って、G1は5勝。実績ではゴールドシップが断然の存在だ。しかし、近走は期待を裏切るレースが続いて、前走AJCカップも圧倒的な支持を受けながら7着に大敗した。
 ただ、もともとスタミナ上位の馬で、瞬発力勝負になりがちなスローの2000前後の距離には適性がないはず。3000メートル戦は(3000)と3戦3勝の距離で、加えて、阪神は(5100)と一番の得意コースだ。昨年の阪神大賞典も道中2番手から、直線、早々と抜け出して他を圧倒する勝利をあげた。今年も昨年のように先行して押し切るレースを想定しているようで、ゴールドシップのスタミナを生かすうえではベストの選択に思える。ここはゴールドシップの距離、コース適性を最上位に評価したい。
 相手の筆頭はM・デムーロのカレンミロティック。他にラブリーデイ、スズカデヴィアス、フーラブライド、ラストインパクト、デニムアンドルビーなど。

 皐月賞を目指すスプリングS。今年はリアルスティール、ダノンプラチナ、ミュゼスルタン、キタサンブラック、ブラックバゴ、ベルーフ、フォワードカフェ、タケデンタイガーなどが指数上位馬たちだ。
 なかでも、中心はリアルスティール、ダノンプラチナの2頭だろう。
 リアルスティールは1800メートル戦で2戦2勝。前走は共同通信杯を勝った。
 ダノンプラチナは4戦3勝、2着1回。前走はG1朝日杯を勝って、最優秀2歳牡馬にも選ばれた。
 ダノンプラチナは1600メートルまでの距離しか経験がないものの、長く良い脚を使えるから、距離が伸びても十分にやっていけるだろう。スプリングSもペースは落ち着くはずで、あまり距離適性を意識しすぎない方が良いかもしれないが、現実的に1800メートルで2戦2勝しているリアルスティールのほうが上がりの脚がしっかりとしており、より適性が高いのではないか。
 いずれにしても、この2頭は強いが、他にもミュゼスルタン、キタサンブラック、ベルーフなども能力十分でチャンスはあるはず。要注意だ。

(スプリングS)
       1着    2着    3着
05年    -     -     -
06年    AYb   CXa   B
07年    -     B      X
08年    -     -     BYb
09年    C     -      Z
10年    -     -     AZa
11年(阪神)CZ     Xa   -
12年    CYd   -      Yc
13年    A c    Yb    Zd
14年    -     A d    Xa
(スローペース調整-15/-5)

 3歳牝馬のフラワーCの指数上位は、ロッカフラベイビー、アルビアーノ、ティーエスクライ、ホワイトエレガンス、ローデッド、ノットフォーマルなど。
 重賞を勝っているのは、前走フェアリーSを勝ったノットフォーマルだけで、全体に小粒なメンバー構成だ。
 スローペース必至とすると、先行できて差し脚のある馬たちが有力。アルビアーノ、ノットフォーマル、ディアマイダーリン、ホワイトエレガンスなどが連軸向きだが、なかでも逃げて2戦2勝のアルビアーノ、連勝中のディアマイダーリンが有力だろう。

(フラワーC)
       1着    2着    3着
05年    C     -     -
06年    D c   BYd   -
07年    A a   -     C
08年    A a   C c   A b
09年    -      Yb   -
10年    BXa   C c   -
11年(阪神)-     B c   -
12年     Xa   -      Xc
13年    -     C     -
14年    A     BXa   -
(スローペース調整-20/-10)

 中京競馬場の3歳重賞ファルコンSは、今年で4年目。アポロノシンザン、フミノムーン、ブラッククローバー、マジックシャトル、ペイシャオブロー、レンイングランド、セカンドテーブル、アクティブミノル、ビヨンジオールなどが指数の上位馬たちだ。
 タフな中京コースに適性がありそうなフミノムーン、アポロノシンザン、セカンドテーブル、レンイングランドなどに期待したい。ペースは速くなりそうで差し馬に有利な展開になりそう。順当なら差し脚のあるフミノムーンやワキノヒビキ、セカンドテーブルなどに向く流れだが、ダート戦で2勝しているライドオンウインドも芝の適性はありそうで、要注意だ。

(ファルコンS)
       1着    2着    3着
12年      d    Xa   D
13年    -       b    Xb
14年    BXa   C a    Z
(スローペース調整-20/-10)

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2015年3月17日 (火)

第1064回桜花賞へ

201503150911
201503150611
201503140611

 フィリーズレビューは1番人気に推されたクイーンズリングが、大外から後方一気の脚を見せて完勝。直線は他の馬が止まって見えるほどの鋭さだった。もちろんナビグラフを見ても、上がり指数はクイーンズリングが最上位だ。

 クイーンズリングはこれで3戦3勝。桜花賞に無敗で向かうことになった。

 2着には最内をついた菱田騎手の好騎乗が光った7番人気のペルフィカが入って、3着は先行して粘った2番人気ムーンエクスプレス(AXc)。3連単は2万3720円。まずまずの好配当だった。

 4週後に迫った桜花賞にはクイーンズリングの他にも、きさらぎ賞を勝ったルージュバック(3戦3勝)、クイーンCを勝ったキャットコイン(3戦3勝)も参戦する。3頭の3戦3勝馬が揃うのはなかなか珍しい。阪神JFを勝ったショウナンアデラ(4戦3勝)は骨折のため桜花賞を回避することになったのは残念だが、チューリップ賞を勝って5戦3勝のココロノアイも桜花賞に出走する。今年はメンバーが粒ぞろいで面白い桜花賞になりそうだ。

 中山牝馬Sはミナレットとサクラプレジールが飛ばして、ペースが上がった。4コーナーを回ったところ、全馬横一線の状態から白い馬体のアイスフォーリスが抜け出しをはかる。少し遅れてバウンスシャッセが白い馬体を追い、ゴール前、バウンスシャッセが先頭に立って、1年振りの勝利と2つめの重賞タイトルを手にした。結局、後方に位置していた3番人気バウンスシャッセ、4番人気アイスフォーリス(Aa)、5番人気パワースポット(B)が1、2、3着に浮上したわけで、先行馬は総崩れになった。3連単は2万190円。荒れる牝馬のハンデ戦としては、落ち着いた配当になった。

 中日新聞杯もハンデ戦。

 直線、馬群の真ん中から抜けだした5番人気のディサイファが勝ち、ディサイファを追った2番人気のデウスウルト(A)が1馬身4分の1届かず2着、3着は逃げた6番人気マイネルミラノがしぶとく残って、3連単は5万を超す好配当になった。

 3月も半ば過ぎれば、桜の開花を伝える話題も聞こえてくる頃だが、今年はまだその便りもなく、なかなか暖かくならないと思っていたら、きょうは、急に暖かくなった。3月は三寒四温。一日一日、暖かい日が増えていく。

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2015年3月12日 (木)

第1063回波乱の牝馬ハンデ戦

 フィリーズレビューは3着までに桜花賞の優先出走権が与えられる。
 3歳牝馬の重賞戦だけに、全体的に指数上位馬が強いものの、前走指数上位馬は3勝どまりで、少し低調だ。かわって、過去の指数の高いXYZ馬が6勝、8連対と、中心を担っている。ただ、ランク外の馬も多く活躍しており、指数が低い馬にも注意がいる。

(フィリーズレビュー)
       1着    2着    3着
05年    BXa   -     -
06年    -     BYb   -
07年    AXb   -     C d
08年    -     -     -
09年     X    -      Z
10年    -     DZb   AXc
11年    -     B a   -
12年    AZb   DXa   -
13年     Ya    Zc   -
14年     Z    -     -
(スローペース調整は-20/-10)

 今年はムーンエクスプレス、ダノングラシアス、スマートグレイス、スマートプラネットなどが前走指数の上位馬。他に過去の指数でラッフォルツァート、クールホタルビ、レオパルディナ、オーミアリス、ノーブルヴィーナスなどが上位だ。
 安定した指数の高さではムーンエクスプレスが上位だ。前走は阪神ジュベナイルFを大外枠から先行して4着に粘っている。勝ったショウナンアデラなど上位馬たちは、中段より後ろから差し脚を使った馬たちで、先行馬の中でもっとも好成績だった。18番という大外枠から先行するために、前半から相当エネルギーを消耗したはずで、もう少し内枠だったらと思わせるレースだった。
 阪神の内回りコースの芝1400メートルは、極端なスローペースはないはず。平均ペースを先行できて、直線でも崩れない差し脚がある馬に向く。その点からもムーンエクスプレスが連軸向きといえそう。ただ、切れる鋭い脚はない。直線、鋭い差し脚のある馬たちに交わされることも考えられる。
 差し脚の鋭さで筆頭はクイーンズリングだろう。目下2戦2勝。前走の中山のマイル戦では、不利な外枠からさっと中段につけ、直線にむくともう先頭に立っている。そのまま後続馬を寄せ付けず完勝のレースだった。自在性のあるそつのないレース運びもできるクレバーな馬のようで、勝利に最も近い馬ではないか。
 他に上がりの脚ではレオパルディナ、ラッフォルツァート、ノーブルヴィーナス、エフェクトなどが鋭い。

 中山牝馬Sは波乱続きのハンデ戦。もともと、あてにしにくい牝馬戦に加えて、ハンデ戦となれば荒れない方がおかしい。1番人気馬は10年で3勝、3着1回だけ。トップハンデも2勝。指数上位馬も苦戦の傾向がみえる。
 牝馬戦だけに、スローペースで差し脚比べが常道。
 安定した差し脚ではパワースポットが最上位だ。前走の京都牝馬Sでは中段の後方から、一気の脚で3着にまで浮上してきた。差し脚は相変わらず健在。多少手薄なメンバー構成だけに、重賞初制覇も狙えるのではないか。
 他では、スイートサルサ、アイスフォーリス、ケイティバローズなどの差し脚が鋭い。
後方から上がりの脚のある馬ばかりになったが、こういうレースでは得てして軽量ハンデの先行馬が残るケースもありそう。先行力のあるフレイムコード、マイネグレヴィルには要注意だ。

(中山牝馬S)
       1着    2着    3着
05年      d   -     A
06年     Xb   -     -
07年    -     C d   -
08年    -     -     CYa
09年     Xc   -     -
10年     Yb   -     -
11年(阪神)  b   -     -
12年    -     -     B
13年     Z     Y    c
14年    A b     d   -

 春の開催に変わって今年で4年目になる中日新聞杯もハンデ戦。
 今年の指数の上位馬は、デウスウルト、サンレイレーザー、ユールシンギング、ネオブラックダイヤ、ミトラ、パッションダンス、サングレアル、メイショウカンパクなど。
 スタミナのいる中京の芝コースに合いそうなのは、逃げるネオブラックダイヤ、先行できるマイネルミラノ、ミトラ、アンコイルドなど。ハンデが楽なのは54キロのネオブラックダイヤと55キロのマイネルミラノだろう。前が止まるようなら、差し脚のあるフレージャパン、デウスウルトなどの後方一気もありそう。

(中日新聞杯)
       1着    2着    3着
12年    D     -     A a
13年    B c   B     A b
14年    -     -     -

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2015年3月10日 (火)

第1062回強かったサトノクラウン

201503080611
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 サトノクラウンの強さが際立った今年の弥生賞だった。サトノクラウンは好スタートから5番手、先行集団につけて流れに乗る。直線、残り200のハロン棒から追い出しにかかると、一瞬で他馬を置き去りにして先頭に立ちゴールを目指す。ゴール前、後方からブライトエンブレムが追ってきたが、1馬身半の差は詰められず、1馬身半の差も能力以上に大きな差に映った。勝ったサトノクラウンは2番人気、2着のブライトエンブレムは4番人気、3着は人気薄の10番人気のタガノエスプレッソ(c)が入って、3連単は18万円を超す高配当になった。

 これでサトノクラウンは3戦3勝。弥生賞のスピード指数は世代トップに躍り出る高指数で、レース内容も非の打ち所がなく、まさに横綱相撲だった。皐月賞の最有力馬に浮上したといって良いだろう。

 1番人気に推されたシャイニングレイは2番手からレースを進め、直線、一旦は先頭に立ったが、7着に後退。脚は残っていなかった。馬場入りで騎手を振り落としたり、道中も頭を振り回すなど、気性の問題もありそう。

 牝馬のチューリップ賞は、3角手前で早々と先頭に立ったレッツゴードンキが直線も粘りをみせて先頭に立っている。しかし、ココロノアイが馬場の真ん中から伸び、レッツゴードンキと叩き合いを制して抜け出した。さらに後方から一気の脚を使ったアンドリエッテが粘るレッツゴードンキを交わして3着。後続馬たちは3着馬から2馬身離されて、上位3頭が強いレースを見せたレースだった。勝ったココロノアイ(DYc)は5番人気、2着のアンドリエッテ(Aa)は7番人気、3着に2番人気レッツゴードンキ(AYd)が残って、3連単は3万600円。上位馬はともに上がりの脚の鋭い馬たちだった。やはり阪神のマイル戦は瞬発力がモノをいう。

 桜花賞はチューリップ賞と、距離、コースが同じで、阪神の馬場改造工事のあった07年以降、チューリップ賞の上位馬が過去7年で5勝をあげている。桜花賞に直結するレースだけに、上位3頭には大きな期待が集まる。

 オーシャンSは、中段の後方につけた7番人気サクラゴスペル(A)が、逃げた1番人気のハクサンムーン(Y)をゴール前とらえて勝った。これで、1昨年に続きオーシャンSは2勝目。3着は4番人気ベステゲシェンク(a)。3連単は5万9500円。荒れる傾向が強いレースだが、今年は比較的堅く収まった。

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2015年3月 5日 (木)

第1061回クラシックへ向けて

 上位3頭に皐月賞の優先出走権が与えられる弥生賞が今週のメインレース。3歳馬たちのクラシックを目指す戦いも、いよいよ本番だ。ディープインパクトがこのレースを勝ったのは05年、ちょうど10年前だが、当日の中山の様子もはっきりと思い出す。今更ながら感慨深い。
 過去10年、弥生賞の連対馬は、前走指数の高いABCD馬や、過去の指数が高いXYZ馬、平均指数の上位馬abcdなど、何らかの指数ランクがある馬が連軸の中心になっている。勝ち馬はランク馬が8勝をあげているが、そのうち7勝は前走指数上位のABC馬が占めている。

(弥生賞)  1着    2着    3着    
05年    B     C     AYb
06年    BZd   BXa    Yb
07年    AX    -     -
08年    -      Z    AXc
09年    AXa   -      Z
10年    B     AXb   C a
11年    CZb   CXc   A d
12年    -     DXd   A a
13年     Zc    Y    AXb
14年    C      Z    A a
(スローペース調整は-20/-10)

 今年の指数上位馬は、トーセンバジル、クラリティスカイ、シャイニングレイ、コメート、グァンチャーレなどだ。
 弥生賞は中山の2000メートル戦。この時期の中山の芝コースはオーバーシートでスタミナが求められる。加えて、エアレーションで一層、柔らかい馬場になっており、先行してスタミナのある差し馬に向くだろう。
 指数上位馬で、先行力があり、差し脚もあるのはシャイニングレイ、クラリティスカイ、コメートなどだ。距離の経験を考えると、連軸向きは2000メートル戦を2戦2勝しているディープインパクト産駒のシャイニングレイだろう。前走、中山のホープフルSでは楽に3、4番手の好位につけて、直線で早々と突き放して完勝しており、距離経験のアドバンテージは大きいはず。
 弥生賞はジャストフォーユーが逃げて、2番手にコメート、ベルラップ、そのすぐ後ろにシャイニングレイ、トーセンバジルなどが続くだろう。ペースはスローに違いない。差し脚のある先行馬が揃っており、後方一気の馬には苦しい展開になりそうで、先週の馬場状態からみても、ここは先行できるシャイニングレイを中心にとりたい。

 
 牝馬のチューリップ賞は、3着までに桜花賞の優先出走権が与えられる。
 今年は、レッツゴードンキ、ロカ、アンドリエッテ、ココロノアイ、マイティティー、ウインソワレなどが指数上位だ。
 チューリップ賞は阪神の芝1600戦。12月の阪神JFと同じコース、同じ距離のレースだけに、阪神JFで上位の馬が活躍する傾向が強い。今年、阪神JFに出走していたのは、2着のレッツゴードンキ、3着のココロノアイ、8着のロカの3頭。スローペース必至の外回りコースのマイル戦で、鋭い差し脚は必須条件だ。
 マイルの瞬発力ならレッツゴードンキが最上位だろう。レッツゴードンキは新馬戦を勝っただけでまだ1勝馬だが、新馬戦を勝った後、札幌2歳S3着、アルテミスS2着、阪神JF2着と、世代トップクラスの馬が集まる重賞で、安定した好成績を残している。指数上も上位にあり、差し脚からも中心に推せる有力馬だろう。
 他では、阪神JF3着のココロノアイ、前走クイーンC3着のロカ、同4着のアンドリエッテなどが指数の高さだけでなく、マイルの鋭い瞬発力もあり、連軸候補になりそう。

(チューリップ賞)
       1着    2着    3着
05年    A a   -     -
06年     Z    CYd   -
07年    AXa   BZ    -
08年      c   AYa   BXb
09年    AZa   -     -
10年    -     B     -
11年     Xa    Zd   C
12年    -     CXc   A
13年    B     -      Yd
14年    BX    -     D
(スローペース調整は-20/-10)

 芝1200のオーシャンSは、過去9年のうち、8年で連対している前走指数の上位馬が連軸の中心になりそう。今年は、アフォード、サクラゴスペル、リトルゲルダ、プリンセスメモリーなどが前走指数の上位馬。他にダッシャーゴーゴー、ハクサンムーン、へニーハウンド、ベステゲシェンク、ワキノブレイブも指数上位のランク馬だ。
 ただ、荒れる傾向が強く、過去9年、3連単で100万超馬券が3回、他に10万超える配当も4回でている。1番人気馬は1勝、2着1回、3着2回と低調。重賞に出走して10着以下に大敗していた馬たちが波乱をもたらしており要注意だ。
 馬場状態から、スタミナ優位の先行馬の前残りを想定すると、ハクサンムーン、サクラゴスペル、プリンセスメモリー,バクシンテイオーなどが連軸候補にあがってくる。好調が続くサクラゴスペルから入るか、ハナを奪って逃げるとしぶといハクサンムーンの押し切りもありそうだし、8歳牝馬の大駆けもあるのか。
 差し脚が生きる展開ならアフォード、ダッシャーゴーゴー、インプレスウィナー、へニーハウンド、ベステゲシェンクなどにもチャンスはあるが、いずれにしても、今年も難しいレースだ。

(オーシャンS)
       1着    2着    3着   
06年    -     D     -
07年     Xb   -     -
08年    C     -     C
09年    A b   -     -
10年    BZc   -      Y 
11年    -     CXb   AYa
12年    C     -     -
13年    AYb   BXa   -
14年    D     -      Z

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2015年3月 3日 (火)

第1060回遅い勝ちタイム

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 午後から、雨は本降りになり、中山記念も雨の中のレースになった。

 直線に向くと、2番手のロゴタイプ(Xa)が早々と先頭に立ち、坂を上がってもまだ先頭に立っている。しかし、ゴールの手前50メートル、最内に入れてロゴタイプを追っていたヌーヴォレコルト(DYb)が、狭いスペースから強引に抜け出し、ロゴタイプをクビ差交わしたところがゴールだった。3着はステファノス。勝ったヌーヴォレコルトは3番人気、2着ロゴタイプは2番人気、ステファノスは4番人気で、3連単は7520円と堅い配当になった。直線3番手から追い出した1番人気のイスラボニータ(Cc)は馬場が合わなかったのか、競り負けて5着だった。

 スローペースのうえ、雨で渋り気味の馬場状態で、追い込み馬たちの差し脚に切れがみられず、結果的に2番手で先行したロゴタイプ、3番手のヌーヴォレコルトに流れが向いたレースだった。

 それにしても、同じ1800メートル戦で行われた5レースの牝馬の未勝利戦の勝ちタイムはスローペースで1分49秒9、1000万条件の9レース富里特別の勝ちタイムもスローペースで1分49秒4だったことから考えても、ヌーヴォレコルト勝ちタイム1分50秒3はいかにも遅い。

 5レース、9レースは良馬場の発表。雨が強くなって、中山記念の時間帯には稍重になった。馬場状態の違いは走破タイムに大きな影響を与えるが、しかし、稍重程度の馬場状態なら、走破タイムがあれほど遅くなるとは考えにくい。

 とすると、中山記念の遅すぎる走破タイムの最大の要因は「エアレーション」しか考えられない。中山競馬場では正月開催後にエアレーション作業を実施したことは発表されているとおり。エアレーションはコースに穴を開け、空気を供給することで、芝生を活性化するとともに、コースもふかふかして、事故を減らす効果も期待できるというものだ。全体として走破タイムは遅くなるが、今回のように、少し強い雨が降ると一気に馬場がぬかるみ、重くなる傾向もあるのではないか。当日の馬場指数を計算しながら、そんなことを思った。

 阪急杯は人気のコパノリチャード(DZa)が直線伸びず、大外一気の2番人気ダイワマッジョーレ(BY)がミッキーアイルをハナ差交わして勝利を手にした。2着は4番人気ミッキーアイル、3着は9番人気のローブティサージュ。3連単は23万超の高配当。この日からJRA所属騎手になったM.デムーロの好騎乗が光ったレースだった。また、逃げ馬ミッキーアイルはあえて控えて、差のない2着に好走。今後に期待の持てる変わり身をみせた。

 3歳重賞アーリントンCは、直線の坂上で9番人気のヤングマンパワーが先行集団から抜けだして勝った。2着は後方一気の鋭い差し脚をみせた5番人気アルマワイオリ(AYc)。朝日杯2着は伊達ではなかったことを示した。3着は7番人気のマテンロウハピネス。3連単は32万円超の好配当になった。1番人気のナヴィオン(DYd)は4着どまり、期待したネオルミエールも直線失速気味で9着に大敗した。

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