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2015年5月28日 (木)

第1085回驚異の差し脚

 いよいよダービー。2015年、3歳馬の頂点に立つのはどの馬か。
 2001年以降の過去14年間、ダービーを勝ったのはすべてスピード指数の上位馬たちだった。とくに前走指数の上位馬は過去14年で11勝をあげ、栄光のダービー馬に最も近い存在だ。前走指数上位馬以外では、過去の指数が最も高いX馬が3勝をあげているだけで、他の馬にチャンスは少ない。スピード指数が公表された1992年以降、23年間で指数のランク外の馬でダービーを勝ったのは1996年のフサイチコンコルドと、2000年のアグネスフライトの2頭だけで、その年の2着は前走指数の上位馬だった。ダービーはスピード指数の上位馬が圧倒的に強い傾向がはっきりとしており、ダービーの連軸候補は、前走指数の上位馬か、過去の指数が高いX馬しかないだろう。

(ダービー) 1着    2着    3着
01年    BYb   A d   -
02年     Xa   -     -
03年    A     D     -
04年    BZb   -     D
05年    A a   C b   B
06年    A      X    B a
07年    DXc    Z    DZb
08年    AXa   -     BYb
09年     X    -       Z
10年    C     C     B a
11年    AYa   -       d
12年    DYc   -     B
13年     X    B a   -
14年    CZa   A a   -
(スローペース調整-15/-5)

 今年はドゥラメンテ、リアルスティール、キタサンブラック、サトノクラウンがダービー馬に最も近い前走指数の上位馬たちだ。他に、過去の指数などで、スピリッツミノル、サトノラーゼンもランク馬としてあがってくるが、皐月賞の上位馬たちが前走指数上位を占めている。
 今年の皐月賞は、直線なかば、キタサンブラックとの叩き合いを制したリアルスティールが先頭に立ち、そのまま押し切りそうにみえたが、大外から一瞬のうちにリアルスティールを交し去ったのがドゥラメンテだった。ドゥラメンテは4コーナーで内から外に大きく斜行する致命的とも思える不利がありながら、体勢を立て直し33秒9の上がりタイムで差し切って勝ったわけで、そのパフォーマンスには驚くしかない。4コーナーの不利がありながら、ドゥラメンテの指数は90の大台を示しており、過去の皐月賞馬と比べても遜色ないレベルの指数の高さだった。皐月賞の結果からは、ドゥラメンテの能力の高さは抜けいてるように思える。
 これまでのレースを見ると、スタートはやや遅いようで、ダービーでも後方からのレースになると想像しているが、東京コースなら、後方からでもじっくり構えられるだろう。2400メートル戦とはいえ、ダービーなら極端なスローペースはないはずで、飛ぶような差し脚が再び見られることを期待したい。
 ドゥラメンテの相手は、皐月賞2着のリアルスティールが筆頭だろう。共同通信杯ではドゥラメンテを内から差して勝った実績もある。安定した先行力があり、流れに乗って差し脚が生かせるはずで、平均ペースの流れも向くのではないか。ドゥラメンテの差し脚が不調なら逆転があるかもしれない。同じく先行力があり直線の粘りが身上のキタサンブラックも有力馬の1頭だ。皐月賞は離されての3着だったが、スプリングSではリアルスティールの追撃を抑えて勝ったこともあり、力の差はないだろう。他に連下候補としてミュゼエイリアン、アダムスブリッジ、サトノクラウン、サトノラーゼン、レーヴミストラルなどに注目したい。

 目黒記念は過去10年、トップハンデ馬は1勝、2着1回だけ。苦戦が続く。
 今年の指数上位馬は、トウシンモンステラ、アドマイヤスピカ、ステラウインド、ファタモルガーナ、ムスカテール、ヒットザターゲットなど。
 重ハンデ馬の前残りがないとはいえないが、基本は恵ハンデ馬の差し脚にかけるレースだろう。上がりの脚があるアドマイヤスピカ、トウシンモンステラ、ヴァーゲンザイル、レコンダイト、ダービーフィズなどにもチャンスがあるはずだ。前走2400メートルの準オープン戦の松籟Sを快勝したアドマイヤスピカ、強豪相手の京都記念で直線不利がありながら6着のトウシンモンステラなどに期待したい。

(目黒記念) 1着    2着    3着
05年    -     -     A a
06年    D     B a   -
07年      d   D     -
08年    AZd   C b   -
09年     Z    A a   -
10年    C     -     A
11年    -     B c   C
12年     Yd   C     C d
13年    -      Yc   -
14年    AZa   CYb   -

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2015年5月26日 (火)

第1084回少し低調

201505240511
201505230811

 ミッキークイーンが馬場の真ん中を突き抜けて第76代のオークス馬になった。桜花賞は抽選に外れて出走がかなわなかったが、その除外の無念を晴らす見事な勝利だった。

 レースはスローペース気味の流れ。4、5番手で先行していた1番人気のルージュバックが直線半ばで早々と先頭に立ったが、6番人気のクルミナルが追いすがるように馬体を合わせに行く。その2頭の外から一気に駆け上がってきたのが3番人気のミッキークイーンだ。鮮やかな差し脚を見せ、ゴールでは4分の3馬身差をつけての勝利だった。2着はルージュバック、3着はクルミナル。3連単2万150円。

 スローペース気味の流れで、ナビグラフでは上がり指数がプラス20前後にあった馬たちが上位を占める結果になった。

 勝ち馬ミッキークイーンのスピード指数は71と計算されたが、ヌーヴォレコルト、メイショウマンボ、ジェンティルドンナなど、近年のオークス馬と比べると多少低いように思えるし、さらにスローペースのレースとしては上がり指数も少し物足りない。今年の3歳牝馬は少し低調な世代なのだろうか。今後、3歳牝馬の勢力図が大きく変わることもあるかもしれない。

 桜花賞を勝って2番人気に推されたレッツゴードンキは、最内枠を生かして逃げるだろうと思っていたが、スタートにスピードがなく、外から一気に行く馬たちに包まれて、下げざるを得なかったようだ。向こう正面でも内で折り合いを欠き、イライラとした様子が見える。そのまま直線に向いたが、道中の消耗がよほど激しかったのか、一瞬、伸びかけたものの、結局、差し脚不発で10着に大敗した。折り合いを欠いたことが敗因なのか、あるいは距離が長すぎたのか。答えはもう少し先になった。

 京都のダート重賞・平安Sは、休み明けながら前走フェブラリーS2着に好走していたインカンテーションが最内からそのまま逃げ切り勝ちをおさめた。2着も2番手から追ったクリノスターオー。3着はローマンレジェンド。先行馬がそのまま残るようなレースになった。昨年は人気薄のクリノスターオーが勝って3連単は146万を超す高配当になったが、今年は4、3、5番人気の順に入線して、3連単は2万7260円と比較的順当な配当になった。

 ナムラビクターはこのレースでも先行できず、中団から追って4着まで。ここも2番人気に推されていたが、最近は期待されながら、なかなか勝てないレースが続く。1番人気のアジアエクスプレスは5着。

 今週はいよいよダービー。1990年、「中野コール」に沸いた超満員のダービーの熱気を思い出す。ウイニングチケットでダービージョッキーになったときの「政人コール」も心に残る。ディープインパクト、ウオッカのダービーも鮮やかな記憶とともにある。

 今年のダービーはどんな感動に包まれるのだろう。

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2015年5月21日 (木)

第1083回中心はレッツゴードンキ

 今週はオークス。来週はダービー。3歳世代の競馬はついに最終の戦いを迎える。
 オークスの過去10年の連対馬の傾向をみると、前走指数の高い馬や平均指数の上位馬が好走しており、全体として指数上位馬が中心を担っているが、スローペースのため高い指数のない馬にも注意がいる。

(オークス) 1着    2着    3着
05年    A a   BXb    Xc
06年    -     -     D
07年    BY    -      Y
08年     Zb   B     A d
09年    A c   B a   C
10年   (AZa)(c)1着同着   Z
11年    -     D     B d
12年    AYa   B b   -
13年    -     -     -
14年      c   DY    AX
(スローペース調整-20/-10)

 今年の前走指数上位馬は、レッツゴードンキ、トーセンナチュラル、ミッキークイーン、クルミナルなどだ。他に、過去の指数などでキャットコイン、アンドリエッテ、ココロノアイ、ローデッドなども上がってくる。
 中心勢力は過去10年で8勝をあげている桜花賞組。桜花賞組以外ではフローラS、スイートピーS、忘れな草賞組がそれぞれ1勝をあげているが、すべてそのレースを勝った馬たちだ。
 今年の桜花賞はレッツゴードンキの逃げ切り勝ちだったが、ペースは超スローペースだった。当然、軒並み33秒台の上がりタイムを示すことになったが、逃げ切ったレッツゴードンキの上がりタイムが33秒5では、後方からいくら追っても、全く勝負にはならなかった。後塵を拝した馬たちは、ペースが変われば、もっと前につけていればと、考えることもできるが、ただ、レッツゴードンキの逃げ切りは、展開の利だけで勝ち取ったものではない。
 レッツゴードンキは2走前のチューリップ賞も途中から押し出すように先頭に立ち、ペースを上げて逃げ粘っての3着。勝ったのは中段から差し脚を使ったココロノアイ、2着に後方から伸びたアンドリエッテだったが、レッツゴードンキは先行馬で唯一上位に残った馬だ。チューリップ賞のペースは、この時期の牝馬のレースとしてはかなり厳しいペースで、そのペースを自ら作って3着に粘れたことが、次の桜花賞につながったのではないか。かなりスタミナの豊富な馬のようで、桜花賞の勝利がフロックではないことを裏付けるレースとしてあらためて評価したい。
 オークスはどの馬にとっても未知の2400メートル戦。当然、スローペースになりがちで、東京の長い直線で、どれだけ長く良い脚を使えるかが問われる。控えて直線に懸ける馬が多いなか、スタミナがあり差し脚もしっかりとしたレッツゴードンキが、逃げないまでも、先行すれば、オークスでも中心になるのではないか。
 レッツゴードンキの相手は差し脚上位の馬たち。ミッキークイーン、アンドリエッテ、クルミナル、キャットコイン、コンテッサトゥーレ、ルージュバック、クイーンズリング、ココロノアイなどが有力馬候補だが、今年の出走メンバーで唯一重賞を2勝しているココロノアイが1歩リード。次いでルージュバック、クイーンズリング、アンドリエッテ、ミッキークイーンなどが続く。

 京都のダート重賞・平安Sは、1昨年から開催時期が1月から5月に、距離も1800から1900メートルに変更になった。
 今年はナムラビクター、クリノスターオー、アジアエクスプレス、グランドシチー、ローマンレジェンドなどが指数の上位馬だ。
 出走馬の多くは前走、アンタレスSを戦った馬たちで、ここは再戦模様のレースだ。そのアンタレスSを勝ったのは2番手から差し切ったクリノスターオー、2着に逃げ粘ったアジアエクスプレス、中段から差し脚を伸ばしたナムラビクターが3着だった。
 勝負強いクリノスターオーが重賞3勝目をあげ、最有力候補といえそう。ダートで完全復活をみせた4歳馬アジアエクスプレス、差し脚を生かせる流れでナムラビクターにもチャンスはある。3頭とも安定して指数が高く、どこからでも入れそうだが、ここは前走、スタートで出負けして先行できず、直線、差し脚を伸ばして惜しい3着だったナムラビクターの巻き返しに懸けようかと思っている。他路線組ではフェブラリーS2着以来のレースになる休み明けのインカンテーション。

(平安S)  1着    2着    3着
13年    AXa   B      Yc
14年    -       c   B

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2015年5月19日 (火)

第1082回超高配当

201505170511
201505160511

 ヴィクトリアマイルは6歳馬のストレイトガールが勝った。ヴィクトリアマイルは2006年から始まった牝馬のG1だが、昨年までの8年間、勝ち馬はすべて4、5歳馬が独占しており、6歳馬が勝ったのは初めてのこと。2着のケイアイエレガントも6歳馬で、牝馬世代はいわゆるジェンティルドンナやヴィルシーナと同世代が、まだ幅をきかせているようだ。

 レースは好スタートから果敢にハナに立ったミナレットが大逃げの展開になった。ケイアイエレガントが離れた2番手につけ、3番手がリトルゲルダ、4番手はレッドリヴェール、5番手にストレイトガールと続く。後続は一団。

 大きく離して逃げるミナレットを、ゴール前、残り50メートル地点で2番手から詰め寄ったケイアイエレガントがとらえて先頭に立ったが、その外から勢いよく伸びたのがストレイトガールだった。4着にも先行していたレッドリヴェールが残り、流れに乗って先行した馬たちが上位を占める結果になった。

 人気を集めたヌーヴォレコルトは道中6、7番手あたりにつけていたが、直線なかば、追ってからの反応に鋭さがみられず6着。後方から32秒8の最速の上がりタイムで駆け上がってきた2番人気のディアデラマドレも7着がやっとだった。いずれにしても中段以降の馬たちには、全く勝機はなかった。

 勝ったストレイトガールは5番人気、2着のケイアイエレガントは12番人気、3着のミナレットは18番人気で、3連単の2000万円を超す超高配当には驚かされた。3連単の歴代1位の高配当は、2012年の新潟5レース2983万2950円だが、それに次ぐ歴代2位の高配当だった。歴代1位の高配当を演出した勝ち馬こそ17頭建て14番人気のミナレットだったとか。不思議な巡り合わせというべきだろう。ついでながらミナレットの北海道オータムセールでの取引価格は84万円だったと、スポニチに書いてあったが、超高配当だけでなく、いかにも競馬らしい夢を感じる話だ。

 中央競馬のG1の3連単高配当ベスト5のうち、4レースは牝馬限定戦が占めており、あらためて牝馬戦の難しさを思い知らされる。

 超スローペースになった京王杯スプリングCはサクラゴスペルが、先行集団から抜け出して勝った。目下4連勝中のヴァンセンヌが後方から最速32秒7の脚で追い込んで2着を確保。3着は2番手で粘っていたオメガヴェンデッタ。

 前残りの超スローペースの流れのレースで、ただ1頭、後方から鋭い脚を使って勝ち馬と差のない2着に追い上げたヴァンセンヌは、初めての1400メートル戦も難なくこなし、短距離路線でも強い内容だった。

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2015年5月14日 (木)

第1081回切れる脚が魅力

 牝馬のG1ヴィクトリアマイルは今年で10回目。これまでウオッカ、ブエナビスタ、アパパネなど、時代を彩る名牝が活躍してきた舞台だ。牝馬のレースで、前哨戦などにスローペースが多いせいか、G1とはいえ、必ずしも指数上位馬が圧倒する状況ではない。

(ヴィクトリアマイル)
       1着    2着    3着
06年     X    B b   -
07年    -     -     -
08年    -     B      Za
09年    CXa   -     -
10年     Xb   -     C c
11年    BYc   DXa   -
12年    A     -       Zc
13年    -     -     A d
14年      d    d     Xb
(スローペース調整値-10/0)

 今年の前走指数上位は、ケイアイエレガント、カフェブリリアント、ベルルミエール、スマートレイア-、バウンスシャッセなど。他に、過去の指数や平均指数で、ヌーヴォレコルト、ショウナンパンドラ、スイートサルサ、ディアデラマドレ、レッドリヴェールなどが上がってくる。
 G1を3勝しているメイショウマンボ、昨年のオークス馬ヌーヴォレコルト、秋華賞馬ショウナンパンドラ、阪神JF馬レッドリヴェール、オーストラリアのG1を勝ったハナズゴールなどのG1勝ち馬に加え、スプリンターズS2着のストレイトガール、秋華賞3着タガノエトワール、エリザベス女王杯3着のディアデラマドレ、オークス3着バウンスシャッセなどもG1戦で好走した実績が光る馬たちだ。
 牝馬のG1戦だけに、若さの勢いが優るようで、勝ち馬だけでなく、2着馬についても4、5歳馬が独占している。6歳馬は3着が2回あるだけだ。
 東京のマイル戦は長く使える差し脚が求められる。差し脚の上位はディアデラマドレ、カフェブリリアント、ウエスタンメルシー、スイートサルサ、メイショウマンボ、スマートレイアーなどだ。なかでも差し脚が鋭いのは5歳馬ディアデラマドレだ。前走のマイラーズCは出遅れて最後方からのレースだったが、直線大外一気に駆け上がり、31秒9という京都芝コースの上がり最速タイムを記録。スローペースで、前を行く馬たちも32秒台の上がりタイムを示しており、31秒台の上がりタイムでも結果は7着だったとはいえ、上がり指数は+21。重馬場だった2走前の愛知杯の上がり指数も+23を示しており、良馬場でも、重馬場でも、鋭く確実な上がりの脚が魅力の馬だ。
 オークスを勝ち、秋華賞2着、エリザベス女王杯も2着、前走の中山記念では牡馬の1線級を相手に勝利した4歳馬ヌーヴォレコルトが圧倒的な人気を集めると思うが、ヌーヴォレコルトにとってマイルがベストとは思えない。牝馬相手ならそれでも圧勝する力はあるかもしれないが、上がりの脚の鋭さで抜けた存在でもない。東京コース向きの鋭い上がりの脚はディアデラマドレのほうが断然上位のはずで、ディアデラマドレに優る馬はいないだろう。G1戦線ではエリザベス女王杯3着が最高順位でまだ勝利はないが、東京は昨秋、G2の府中牝馬Sを制したコースでもあり、自慢の差し脚を生かすうえで最もふさわしい舞台になるだろう。

 京王杯スプリングCは波乱の多いレースだ。1番人気馬は過去10年で1勝、3着1回と苦戦が続いている。指数上は平均指数上位馬の連対率が高いものの、ランク外の馬が5勝をあげており、一筋縄ではいかないレースに見える。
 今年の指数上位馬は、ダンスディレクター、サトノルパン、クラリティシチー、プリンセスメモリー、ダンスアミーガ、ダイワマッジョーレ、サクラゴスペル、アフォードなどだ。
 注目は、休み明けだが、目下4連勝中の6歳馬ヴァンセンヌだろう。指数上はランク外の馬だが、前走、G3の東京新聞杯を早め先頭でギリギリ押し切って勝っており、G2の京王杯スプリングCでも力は足りるはず。1400メートルは初距離だが、差し脚を生かしたいタイプだけに、ペースが速くなる分、距離短縮は好材料に思える。ただ、人気を集めるようなら、あえて他の馬からの組み立てもありそうだ。
 軸馬候補なら、4歳馬のサトノルパン、クラリティシチー、6歳馬ブレイズアトレイルなどのしぶとい差し脚が有力だろう。1400メートルの瞬発力が鋭いダンスディレクターにもチャンスがある。

(京王杯スプリングC)
       1着    2着    3着
05年      b   -      Xa
06年    C c    Xb   BYa
07年     Zb   -     -
08年    BYb   -     AXa
09年    -     AYa   C
10年    -     BYc   A
11年    -     BYb    Zd
12年      a   -      C
13年    -     -     -
14年    -     A c   -

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2015年5月12日 (火)

第1080回好騎乗が光る

201505100511
201505090811
201505100411

 NHKマイルカップは逃げるだろうと思っていたアルビアーノが控えて2番手。ハナを主張して逃げたのはレンイングランドだったが、想像以上にゆったりとしたペースになった。直線に向くと2番手から早々とアルビアーノが先頭に立つ。そのまま押し切るようにも見えたが、先行集団から抜けだしたクラリティスカイが勢いよく迫り、残り100メートル地点でアルビアーノを交わし去った。アルビアーノは必至にこらえて2着を確保。ゴール前、中段から脚を伸ばしたミュゼスルタンが3着に突っ込んで来た。3、4、2番人気の順で、3連単は3万6720円。今年は堅かった。

 スローペースを読み切って先行したクラリティスカイ、アルビアーノが上位を占め、騎手の好判断が勝利をもたらしたといっても良いレースだった。それにしても横山典騎手は先週の天皇賞も好騎乗で勝利を手にしており、冴えわたる騎乗が光る。

 クラリティスカイは2001年にこのNHKマイルカップを制したクロフネの産駒。クラリティスカイは2歳秋、マイルのいちょうSを好指数で勝ち、次走マイルの朝日杯でも3着だった。2000メートル戦の弥生賞は6着、皐月賞は5着だったことなど、結果的にみてもマイルの距離の方が合うのだろう。

 NHKマイルカップでのクラリティスカイの上がりタイムは33秒9だったが、33秒8という最速の上がりの脚を見せた3着のミュゼスルタン、4着のアヴニールマルシェにとっては、もう少しペースが上がっていたら、結果も違ったかもしれないと思わせるレーズだったのではないか。1番人気を背負ったグランシルクは中段から追ったが、差し脚で後れを取って5着だった。

 京都新聞杯は、直線なかばで先頭に立ったサトノラーゼンを、中段後方に位置していたポルトドートウィユ、アルバートドック、トーセンバジルが鋭く追い上げたが、サトノラーゼンが半馬身差で押し切った。2、1、6番人気順で3連単は1万3160円。3頭ともディープインパクト産駒だった。

 ハンデ頭が苦戦続きの新潟大賞典だが、今年は57キロのトップハンデを背負ったダコールが混戦を制した。2着も57キロのトップハンデ馬ナカヤマナイト、3着に56キロのアルフレード。重ハンデ馬が上位を占めたハンデ戦だった。7歳のダコールもディープインパクト産駒。

 ハンデ戦だけに指数も接近してランク馬も多数いたが、指数上は(BZ-Z-Z)の組み合わせ。人気上は、5、13、6番人気順で、3連単は94万を超す高配当になった。

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2015年5月 7日 (木)

第1079回負けて強し

 NHKマイルカップは荒れる傾向が強い。皐月賞からダービーへと向かう馬たちとは違うマイル路線に活路を見いだそうとする馬たちの戦いだけに、意外な馬にマイルの適性があったりするためだろうか。過去10年、3連単の配当が10万円以下だったのは3度だけだ。
 3歳のG1戦で、指数上は前走指数上位馬や、過去の指数上位馬などが有力だが、他の3歳G1と比べると、ランク外の馬が上位を占める割合が少し高いようにみえる。1番人気馬は過去10年で5勝、2着1回。この5年に限れば1番人気が4勝をあげている。

(NHKマイルC)
       1着    2着    3着
05年    AXa   B b   CXb
06年    -     D a   -
07年    -     AXc   -
08年    A a   B     -
09年    -     -     -
10年    -     C     A a
11年     X    -     -
12年    D      Zc   -
13年     Y    -     -
14年    DYc   B     CZ
(スローペース調整-10/0)

 今年は、クラリティスカイ、フミノムーン、マテンロウハピネス、グァンチャーレ、グランシルク、レンイングランド、ヤマカツエースなどが指数の上位馬だ。
 過去の連対馬の前走は、ニュージーランドT組が5勝2着2回と安定した成績を残しており、次いで桜花賞と毎日杯組がともに2勝2着1回。皐月賞組は意外と苦戦しており、2着が2回あるだけだ。皐月賞は2000メートル戦、毎日杯は1800メートル戦で、成績の良いニュージーランドTと桜花賞はともにマイル戦。NHKマイルカップはマイルの距離適性を重視すべきレースのように思える。
 今年はニュージーランドTを勝ったヤマカツエース、2着グランシルク、3着アルマワイオリなどが出走しており、過去のデータから連軸の最有力候補になるだろう。
 ヤマカツエースは7番人気と伏兵扱いながら、中段から差し脚を伸ばして初重賞勝ちで3勝目を上げた。ただ全成績が(3114)と、同世代相手に3着以下が4回あるのはどうだろうか。
 ニュージーランドTで、負けて強しと思わせたのはヤマカツエースに4分の3馬身差の2着に迫ったグランシルクだ。ニュージーランドTでは1番人気に支持されたが、スタートで大きく遅れて最後方から。直線、鋭く追い上げたが惜しくも2着までだった。とはいえ、その大外一気のスピードあふれる走りは圧巻。出遅れがなかったら、勝っていたと思わせるレース内容で、直線の長い東京コースで一層引き立つ脚だろう。この2戦はマイルで水準以上の指数の高さを示しており、距離適性に不安もない。ここまでは(2210)の成績。勝ち上がるのに3戦を要し、まだ重賞勝ちもないが、東京コースで大仕事ができる器ではないか。
 他では、東京のマイル戦で好指数勝ちがあるクラリティスカイ。皐月賞は逃げて5着に粘ったが、2000メートルは少し長い印象だ。また、牝馬で負けなし3戦3勝をあげているアルビアーノにもチャンスがありそう。ここもマイペースで逃げることになりそうだが、長く良い脚を使っており、粘り込みがあるかもしれない。グァンチャーレ、アルマワイオリ、マテンロウハピネス、ミュゼスルタンにも要注意。

 ダービーを目指す3歳馬の戦い京都新聞杯は、前走指数上位馬や平均指数の上位馬が強い傾向にある。
 今年の指数上位馬は、ダノンリバティ、スピリッツミノル、トーセンバジル、アルバートドック、レントラーなど。指数上位馬たちは、前走、皐月賞、毎日杯、弥生賞などの重賞を戦ってきた馬たちだが、ここは超スローペースもあるメンバー構成。指数上位馬も差し脚がなければ勝負にならないのではないか。指数上位馬のなかでスローペースに対応でき、長く良い脚を使えるのはアルバートドックとダノンリバティだろう。
 指数が低くても差し脚の鋭いスワーヴジョージ、ポルトドートウィユ、リベレーター、シュヴァルグラン、サトノラーゼンなどにもチャンスがあるレースだ。500万条件を勝ったばかりだが、前々でレースができるサトノラーゼンからの手もありそうだ。

(京都新聞杯)1着    2着    3着
05年    -       d   AXa
06年     Yd    Xa   A c
07年    BYb   B c   -
08年    -     A b   -
09年    AXb   D       d
10年    AYc   CZb   B a
11年    -     AYa   B
12年    D     AXa     c
13年    BXa   -     -
14年    -       d   -
(スローペース調整-15/-5)

 新潟はハンデ戦の新潟大賞典がメイン。ハンデ戦とはいえ、指数上は前走指数の上位馬の連対率が高い。
 今年はマイネルディーン、ダコール、パッションダンス、デウスウルト、ダノンヨーヨーなどが前走指数の上位馬だ。
 トップハンデ馬は苦戦が続いている。今年は、ダコール、ナカヤマナイト、ユールシンギング、ヒットザターゲットが57キロのトップハンデを背負うが、トップハンデ馬が勝ったのは過去10年でハンデ56キロの1頭だけ。ここは恵ハンデ馬からの組み立てが狙い目だ。
 恵ハンデで差し脚が鋭いのは、54キロのマイネルディーンだろう。前走の福島民報杯は後方からダコールと共に伸びて3着に好走。そのダコールがここで57キロのハンデを課せられたことと比較すると、まだオープンでの勝利がないとはいえ、マイネルディーンの54キロのハンデはいかにも恵量だろう。

(新潟大賞典)1着    2着    3着
05年    A c    Xa   B
06年    -     CYb   -
07年      c   -     -
08年    -     C     -
09年    D     -     B c
10年    A b    Zd     a
11年    -     -     CXb
12年    B     -       b
13年    C     A     -
14年    -     A d   B a

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2015年5月 5日 (火)

第1078回横山典騎手の勝利

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201505020511

 それにしても、ゴールドシップは気難しい馬のようだ。横山典騎手はスタートがうまくいけば逃げることもイメージしていたようだが、今回もゴールドシップは思い通りには動いてくれなかった。枠杁に手こずったあげく、スタートでも勢いがつかず、結局、最後方からのレースになった。個人的には先行するゴールドシップにこそ、勝機があると考えていたから、「ああ、今回もダメか」と思わざるを得ない展開だった。

 それでも1コーナーから徐々に動きだし、向正面にさしかかるとゴールドシップと横山典騎手は一気にポジションをあげ、3コーナーでは3、4番手。勝機をうかがうに最も良い位置にもってきた。4コーナーを回って直線に向くと、2番手からカレンミロティックが抜け出したが、直線なかば、カレンミロティックを難なくとらえたゴールドシップがそのままゴールを駆け抜けた。ゴール前、大外から追い込んだフェイムゲームがきわどく迫ったが、勝利の凱歌はゴールドシップに上がった。

 京都コースが合わないという評価をくつがえし、ゴールドシップは3度目の挑戦でやっと春の天皇賞を勝ちとった。これで、名実ともに長距離王の称号を手にすることになったが、もし、向正面でも後方のまま動かず、直線一気に懸けたとしたら、今回の勝利はなかっただろう。先行する作戦に揺るぎがなかった横山典騎手の勝利だった。

 個人的にも「先行するゴールドシップ」を予想の中心に据えられたことに納得でき、印象深い天皇賞だった。

 勝ったゴールドシップ(AYa)は2番人気、2着のフェイムゲームは7番人気、3着に粘ったカレンミロティックは10番人気。3連単は23万円を超す高配当だった。

 1番人気のキズナ(D)は後方から追って7着だったが、3200の距離は向かないのかもしれない。

 ダービーの出走権のかかった青葉賞は、1番人気レーヴミストラル(Y)が直線大きく脚を伸ばしてダービーへの切符を手にした。スローペースで持ち味の切れる脚が生きたレースで、近走3連勝を達成したが、スピード指数、上がり指数ともに、少しもの足りず、本番ではどうだろう。

 2着の4番人気タンタアレグリア(D)もダービーの出走権を確保。3着の5番人気ヴェラヴァルスターはダービー出走権に届かなかった。3連単は12990円。

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