« 2015年5月 | トップページ | 2015年7月 »

2015年6月30日 (火)

第1094回「これも競馬だ」とはいえ

201506280911

 「あっ、また、立ち上がった」と、つぶやきかけたところで、宝塚記念のスタートのゲートが開いた。ゴールドシップはまだゲート内で大きく立ちあがったままだ。やっとゲートを出たとき、他の馬はすでに10馬身以上も先を走っていた。ポツンと置きざりにされたゴールドシップの白い馬体が、さみしげに見えた。

 そこから巻き返すのは無理だと思わざるを得なかったが、それでも「ゴールドシップなら」と、かすかな奇跡を期待しながら、ゴールドシップの走りをずっと目で追い続けていたが、直線は画面からも消えてしまった。最後は追うこともやめてしまったのだろう。

 16頭立ての15着。それが圧倒的1番人気のゴールドシップの結果。

 私も3連単や馬連など、ゴールドシップがらみの馬券しか買ってなかったから、ありえない結果にがっかりするしかなかった。もう少しスタートを遅らせるなり、一旦ゲートから出して、スタートをやり直すこともあったのではないか、などと思ったりもしたが、今更、終わったレースの結果が変わるわけもなく、「それも競馬だ」と思い込むしかなかった。ただ、そう思わなければ、心のやり場がないということであって、納得しているわけではない。

 レースは、大外枠から好スタートを決めた2番人気のラブリーデイが、終始2番手でレースを進め、直線に向くと早めに先頭に立ち、そのまま押し切って勝った。逃げたレッドデイヴィスのペースが遅く、先行馬に流れも向いたのだろう。2着は後方待機から鋭い瞬発力を見せた10番人気の牝馬デニムアンドルビー、3着は内ラチ添いに先行した11番人気の牝馬ショウナンパンドラ。3連単は52万円を超す高配当になった。

 ゴールドシップの大出遅ればかりが話題になって、勝ったラブリーデイの影も薄くなってしまったが、ラブリーデイは7勝の全てが2400メートルまでの距離でのもの。距離が長すぎた阪神大賞典や、天皇賞(春)は、先行しても粘り切れず、6着、8着に敗退していたが、2000メートル前後の距離なら、今後も活躍が期待できるのではないか。

 明日から7月。競馬も函館に加え、福島、中京での開催も始まる。夏だなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月25日 (木)

第1093回ゴールドシップの3連覇は

 いよいよ2015年前半の総決算ともいうべき宝塚記念。
 指数上は、前走指数上位と平均指数上位馬のいずれかが、毎年連対している。なかでも過去10年のうち8年で連対する平均指数上位馬が中心といえそう。春の天皇賞、目黒記念など、スローペースの長距離戦を使って、指数が低くあらわされる馬も多いようで、指数ランク馬同士での1、2着決着が少ないという結果につながっている。
 前走、春の天皇賞組は5勝、2着4回。天皇賞組が連対できなかったのは10年の内2回だけで、連軸候補は春の天皇賞組から取るのが基本だろう。1番人気馬は3勝、2着3回、3着2回。連対率60パーセント、複勝率は80パーセントだ。

(宝塚記念) 1着    2着    3着
05年    B     -     AXa
06年(京都)A a   -      Z
07年    -     A a   -
08年    -     A a   -
09年    C a     d    X
10年    -      Yb   -
11年    -     A      Xa
12年     Zb   -     -
13年    CXa   -     -
14年     Zd   -     C

 今年は、トーホウジャッカル、ラキシス、ゴールドシップ、カレンミロティック、ラブリーデイ、ワンアンドオンリー、ショウナンパンドラ、ヌーヴォレコルト、ネオブラックダイヤなどが指数の上位馬だ。
 注目は、宝塚記念を連勝中のゴールドシップが、史上初になるJRA同一G13連覇を達成できるかどうかに集まっている。ゴールドシップの阪神コースの戦歴は(6100)と、ほぼパーフェクトの実績を誇っている。前走、苦手といわれた京都の春の天皇賞でも勝利を手にした。古馬になって一時期は不安定さを抱えてきたゴールドシップだが、この2走は内容がよく、安定した調子を保っているように見える。精神的な落ち着きが伴って、いよいよ完成の域に、とも考えられる。国内G1は(6024)の実績、近走の安定した指数の高さなど、ゴールドシップの持てる能力から考えれば、連軸の中心馬としての信頼はどの馬より厚いのではないか。ゴールドシップをしのぐ馬を探すのは難しい。
 それでも競馬だから、何が起こっても不思議ではない。前走天皇賞に続いて手綱を取る横山典騎手は「その時にならないとわからない馬。ゴーサインを出した時に行くかどうかは彼次第」(6月25日付スポニチ紙面から引用)と彼独特のコメントをしているが、内心はゴールドシップが最も強いと思っているに違いない。
 それでいいのではないか。横山典騎手がゴールドシップを信じるように、私も素直にゴールドシップを信じよう。
 昨年、宝塚記念を勝った時のゴールドシップは横山典騎手を背に4番手で先行。直線、余力十分な差し脚を見せて完勝している。今年も同じような位置取りになるかどうかはわからないが、スローペースの後方一気では、取りこぼしがないとはいえない。スタミナに優れた馬だけに、先行策が最も合うのではないか。
 ゴールドシップの相手は、スローペースか平均ペースなら、トーホウジャッカル、ヌーヴォレコルト、ラブリーデイ、カレンミロティックなどの先行馬の前残りが中心。ハイペースなら、後方からの差し馬、ラキシス、ディアデラマドレ、トーセンスターダム、ワンアンドオンリー、デニムアンドルビーなどが有力になりそうだ。
 GOOD LUCK!!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月23日 (火)

第1092回次元の違う差し脚

201506210511
201506210211

 3歳のダート重賞・ユニコーンSは、後方一気の差し脚が鮮やかに決まったノンコノユメが初の重賞タイトルを手にした。ノンコノユメは出遅れ気味のスタートになって、道中は最後方グループ。しかし、直線なかば、残り200メートルからの脚が1頭だけ全く違った。騎手のゴーサインにこたえるように、前を行く馬たちを次々ととらえ、ゴールでは2着馬に2馬身半の差をつけての圧勝だった。

 2着は終始2、3番手で先行したノボバカラ。直線、先頭に躍り出てそのまま押し切るかに思えたが、ノンコノユメの驚異的な差し脚に屈しての2着だった。3着馬は後方から36秒6の上がりタイムで伸びたアルタイル。通常なら上々の上がりタイムのはずだが、ノンコノユメの上がりタイムはそれをはるかに超える35秒5。上がりの脚だけを比べても、1秒以上の差があるわけで、まさに次元の違いを感じるレベルだ。

 2番人気、9番人気、3番人気の順で、3連単は10万770円と高配当になったが、終わってみれば、指数上は(A-Db-BYc)の順。しかも、ナビグラフが示す通り、上がり指数の高い3頭が1、2、3着だった。

 断然の1番人気に推されたゴールデンバローズは4着どまりだった。とくに直線での差し脚は今ひとつにみえた。1月末の時点では世代を代表する1頭と思っていたが、そのあとの成長が感じられない印象のレースになってしまった。

 先週から函館競馬が始まった。いよいよ本格的な夏競馬だ。

 函館スプリントSは、3コーナー過ぎ、最後方から大外一気にまくりきったティーハーフ(d)が完勝。前半からペースが厳しかったせいか、結果的に先行馬は総崩れ。2着アースソニック(C)、3着レンイングランドともに、後方から差し脚を伸ばした馬たちだった。勝ったティーハーフは4番人気だったが、2、3着馬が12、14番人気と人気がなく、3連単は94万円を超す高配当になった。1番人気のコパノリチャードは先行したものの、直線脚が上がって14着に大敗。

 今週は、春競馬の付け足し、古びた思い出のアルバムみたいなG1宝塚記念。社台グループの馬が取り消して、1頭も出走しない珍しいG1になった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月18日 (木)

第1091回ダート界の新星を探す

 3歳のダート重賞・ユニコーンSが東京のメイン。これからダート戦線で活躍が期待される素質馬たちのレースだ。過去の連対馬の傾向を見ても、指数上位馬が圧倒的に強く、1、2着馬に限れば2013年の勝ち馬以外は、すべてランク馬が占めている。前走指数の上位馬、平均指数の上位馬はともに10年連続で連対中だ。1番人気馬も(6202)と安定しており、堅い配当のレースが多い。

(ユニコーンS)
       1着    2着    3着
05年    AXa    Y    B b
06年    D      Yc   CZ
07年    A b    Xa   -
08年    BXc    Zc   -
09年    A c   C b    Xa
10年     Yb   C     -
11年    D d   BZc   BY
12年    D       d   C b
13年    -     B b   D・-同着
14年    DZb   A     -
(スローペース調整-15/-5)
(海外、公営戦は減戦して集計)

 今年は、ノンコノユメ、アキトクレッセント、アルタイル、ゴールデンバローズ、ノボバカラ、ラインルーフなどが指数の上位馬たちだ。
 注目は東京のダート1600メートル戦を3連勝して、ドバイのUAEダービーでも3着に好走したゴールデンバローズだ。ゴールデンバローズは3歳1月下旬のダートマイル戦で81の高指数をマークしたが、ダートのマイル戦の指数としては、当時3歳世代の最高指数だった。その後、5月の青竜Sでノンコノユメが84の指数を記録して、3歳世代のダートマイルの最高指数の座は譲ったが、その差はわずか3程度の差しかない。走った時期を比べれば、ゴールデンバローズの示した3歳1月末の81の指数のほうが価値が高いことがわかる。中心にはゴールデンバローズを推したい。
 ノンコノユメの前走、青竜Sは後方から鋭い差し脚を使って、前を行くアキトクレッセントとアルタイルを一気にとらえて勝った。その差し脚は際立っており、実際、上がり指数も高レベルで、逆転があるかもしれない。
 他ではアキトクレッセント、アルタイル、ノボバカラ、ダイワインパルス、ラインルーフなどが連下候補になりそうだ。

 函館の開幕週を飾る函館スプリントS。前走指数の高い馬や平均指数の上位馬、過去の指数が高い馬など、全体的に指数の上位馬が健闘している。
 今年はサトノデプロマット、スギノエンデバー、アースソニック、セイコーライコウ、コパノリチャード、ティーハーフなどが指数の上位馬だ。
 開幕週のレースだけに、比較的先行馬が好走する傾向が強い。先行して堅実な差し脚が使えそうなのはサトノデプロマット、アンバルブライベン、コパノリチャード、ヒラボクプリンスなどだろう。
 重賞の実績からはG1馬コパノリチャード、重賞2勝のアンバルブライベンなどから入るのが常識的だろう。ならばスタミナのあるコパノリチャードを中心にとりたいが、指数上はあまり魅力的に見えない。
 思い切って、下級条件馬ながら、ひさびさの芝戦を2戦2勝と快勝、勢いのあるサトノデプロマットや、ダート馬ながら瞬発力に見どころがあるヒラボクプリンス、3歳牝馬で負担重量が50キロと恵まれたクールホタルビなどからの手もあるかもしれない。

(函館スプリントS)
       1着    2着    3着
05年    A     BZb   -
06年    -     A     DZ
07年    A b   -     B c
08年    AXb    Zd    Yc
09年(札幌)A      Yd    Xa
10年    CZd    Xa   -
11年    B b   A     C
12年     Zc   AYa   -
13年     Xc   -     -
14年     Xb   B     -

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月16日 (火)

第1090回魅力的な逃げ馬

201506140511
201506140911

 先週から咳が止まらず、熱もあって少々苦しい。そんなわけで、先週の日曜日は自宅ウインズ。風邪をひいて、咳が出ても馬券は買いたい。

 エプソムカップはエイシンヒカリが逃げ切り勝ちを収めた。この勝利でエイシンヒカリは8戦7勝。初の重賞勝ちだった。デビュー戦となった未勝利戦こそ4、5番手に控えて差し切って勝ったが、その後は騎手が誰に変わっても逃げの手一筋。しかも、後続馬を大きく離しての勝利が多かったが、今回はギリギリしのいだというレースではあった。それが重賞の厳しさといえるのだろうが、ペースを落して直線に余力を残すペース配分は武豊騎手の好騎乗だっただろう。どうしても昔、武豊騎手が手綱を取っていた悲劇の逃げ馬サイレンススズカと重ねて見てしまう。強い逃げ馬は馬券を買う側からしても魅力的だし、ぜひ逃げ馬の新境地を開いてほしいと思うが、今後は逃げないレースも想定しなければいけないだろう。

 2着にはサトノアラジン。近走、上がり指数で最上位にあったが、最内からエイシンヒカリにクビ差まで迫ったところがゴールだった。昨年の覇者ディサイファが外から差し脚を伸ばして3着。2、1、4番人気の順の入線で、3連単も2750円という堅い配当になった。

 阪神の牝馬のハンデ戦マーメイドSは、8番人気の伏兵シャトーブランシュが初の重賞制覇をなしとげた。道中は後方待機、直線に向くと大外から鋭い差し脚を繰り出し、まさに完勝だった。2着は1番人気のマリアライト、3着は10番人気のパワースポットが入って3連単は15万円を超す高配当になった。

 ただ、スローペースのため、スピード指数は低調。牝馬限定戦とはいえ、未勝利戦のようなレベルで、上がり指数もたいして高くはなかった。今後の参考にもならない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月11日 (木)

第1089回指数上位馬を信頼

 東京の重賞はエプソムカップ。
 過去10年、前走指数上位のABC馬と、平均指数の上位abcd馬が10年連続で連対中で、連軸の中心になっている。全体としても指数上位馬が優秀な結果を残している。1番人気馬は10年で3勝、2着2回。連対率は50パーセントだ。

(エプソムC)1着    2着    3着
05年    -     C d   B b
06年    B     BYa   -
07年      c   C a   C d
08年    -     A b    Yc
09年    A a    Zb     c
10年    CYc    Y    -
11年    A a   -     B a
12年    -     A d   C
13年    C a    Xa   A
14年    A     CYa    X

 今年の前走指数上位は、エイシンヒカリ、ディサイファ、サトノアラジン、ヒラボクディープなど。過去の指数や平均指数で、ユールシンギング、フルアクセル、ペルーサ、フルーキーなども指数上位馬として上がってくる。
 過去の結果からみると、比較的、好位や中段からの差し馬が活躍しているレースで、ペースの対応力がある差し脚が求められる。
 好位や中段から差し脚を使えるのは、ディサイファ、マイネルホウオウ、アーデントなどだろう。指数の高さと重賞実績で、昨年の覇者ディサイファが連軸の最有力馬になりそうだ。前走も中日新聞杯を中段から最速の上りの足を使って快勝して、2つ目の重賞タイトルを手にした。1800メートル戦は(4202)と最も適性が高い距離だ。
 他に注目は、果敢に逃げる4歳馬エイシンヒカリだろう。これまで7戦して(6001)と断然の勝率を誇り、負けたのは前々走のダービー卿CTの9着だけ。過去10年、エプソムカップを逃げ切って勝った馬はいないが、前走指数は重賞でも勝負になるレベルにあり、エイシンヒカリなら逃げ切りもありそうだ。
 後方からの差し脚の鋭さで気になるのが4歳馬サトノアラジン。東京コースなら後方一気の脚でも届くかもしれない。

 阪神の重賞はマーメイドS。牝馬限定のハンデ戦だけに波乱度も高い。ハンデ戦になった過去9年をみると、1番人気馬は2勝3着1回だけ。トップハンデ馬も1勝2着1回、3着1回。波乱の多いレースだ。
 今年は、リラヴァティ、フィロパトール、パワースポット、マリアライト、グレイスフラワー、メイショウスザンナ、バウンスシャッセ、カノン、ウインプリメーラなどが指数の上位馬。
 トップハンデは56キロのバウンスシャッセだが、他馬が53キロ前後のハンデだけに少し厳しいに違いない。
 スローペースで差し脚比べの流れが想定され、鋭い差し脚は必須条件だろう。差し脚で評価できるのはパワースポット、マリアライト、リラヴァティ、レッドセシリア、ベリーフィールズなどだ。
 なかでも、長くいい脚を使えるのはマリアライトだろう。近走は2500、2400といった距離で連勝しており、スタミナもありそうだ。前走は、直線で前が詰まって、出しどころがないという不利もあったが、残り200メートルで外に持ち出し、鮮やかな差し切り勝ちを収めている。スローペースのレースが多く、指数はまだ低いが、ハンデ戦で差し脚比べなら浮上もあるはず。
 先行馬の前残りが波乱のポイントになっており、カノン、フィロパトール、メイショウスザンナ、リラヴァティなどの先行馬に要注意だ。

(マーメイドS)
       1着    2着    3着
06年(京都)A     CZb   D
07年    C      Zc     d
08年    -     -     BXa
09年    -     B     -
10年    A     -     -
11年     Y    B a   C
12年    -     -     -
13年    BX     Z    AY
14年    A     -      Xa

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月 9日 (火)

第1088回堂々の先行策

201506070511
201506060911

 春のマイル王を決める安田記念。

 いつも出遅れて、最後方から追い込んでくるモーリスが、先行するとは想像もしていなかった。

 モーリスの出遅れ癖は気にはなったが、それでも最後方からの差し脚は断然の鋭さがあり、極端なスローペースでなければ差し切れるだろうと思っていた。

 モーリスは、まずまずのスタートから二の脚を使って先行集団に取り付いた。3コーナーでは3番手で流れに乗り、4コーナーも3番手に構えている。ペースはスロー気味で、差し脚のあるモーリスに流れも向いたのだろう。直線、前を行くリアルインパクト、ケイアイエレガントを交し、残り300メートル地点で満を持して先頭に立った。ゴール前では外から追い込んできたヴァンセンヌにクビ差まで迫られたものの、そのまま押し切って勝った。 

 「えっ、そんなレースもできるんだ」というのが正直な感想。手綱を取った川田騎手は「強気な競馬をした」とコメントしたが、堂々とした先行策で押し切った強いレース内容は、まぎれのない能力の高さそのものだろう。

 3歳春には、皐月賞やダービー上位馬たちと遜色ない87の高指数を示していた馬だから、もともとの素質は高いと思っていたが、4連勝で一気にG1の頂点に駆け上がってきた底力には驚かされた。

 モーリスは1番人気。2着に追い込んできた3番人気のヴァンセンヌ、3着に先行していた12番人気のクラレントが粘りこんで、今年も3連単は12万円を超す高配当になった。

 鳴尾記念は、2番人気のラブリーデイが後続に2馬身差をつけて、文句なしの差し切り勝ち。近走、3000メートルの阪神大賞典で6着、3200メートル春の天皇賞では8着と、距離の長いレースで苦戦を強いられていたが、適性の高い2000メートル戦で本領発揮のレースだった。2着に8番人気のマジェスティハーツ、3着に4番人気のアズマシャトル。3連単は7万3430円。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月 4日 (木)

第1087回波乱の多い安田記念

 春のマイル王を決める安田記念が今週のG1。東京で続いた6週連続G1の最後を飾るレースだ。
 指数上は10年の内8年で連対している前走指数の上位馬や平均指数の上位馬たちが安定した好成績をあげている。1番人気は3勝をあげているが、2、3着はなく、加えて10番人気以下の人気薄馬の激走もあって、波乱度の高いレースだ。3連単は過去10年のうち7年で10万を超す高配当になっている。

(安田記念) 1着    2着    3着
05年    C c   -     外
06年    C外     Zb   外
07年     Yd   A     -
08年    -     外     AX
09年    BYb   AYa   -
10年    -       d   -
11年    A     -      Zd
12年    CYb   -      -
13年    AZ      a   D d
14年    AXa     c    Y

 今年の前走指数上位は、ケイアイエレガント、リアルインパクト、ミッキーアイル、モーリスなど。平均指数や過去の指数で、エキストラエンド、フィエロ、ダノンシャーク、カレンブラックヒルなどもピックアップされる。
 昨年のジャスタウェイ、1昨年前のロードカナロア、あるいは09年のウオッカといったような信頼に足る有力馬が今年は不在で、メンバーも小粒な印象、少々難しいレースになった。
 近年の安田記念は、上がり指数で+15以上を示している馬が中心になっており、スタミナや先行力より、鋭い差し脚が問われる傾向が強い。今年、その鋭い差し脚で上位に評価されるのは、モーリス、サトノギャラント、ヴァンセンヌなど。3頭に次ぐのがメイショウマンボ、レッドアリオン、サンライズメジャーなどだ。
 なかでも、鋭い上がりの脚からは4歳馬モーリスが最有力に見える。関東に転籍した1月以降、3戦3勝と勢いに乗る。近走は特に、後方一気の鋭い差し脚が見事に決まって、目下3連勝中だ。前走は古馬相手のマイル重賞も、最後方から断然の差し脚で結果、3馬身半の差をつけて快勝している。前走指数は83のレベルだったが、3歳春にはすでに87という高指数を示したこともあり、余力十分な勝利だったのではないか。マイルは3戦2勝。距離の適性も高そうで、マイルの新星として期待できるだろう。
 サトノギャラントは前走、まだ条件戦を勝ったばかりで、いきなりG1で勝ち負けとなると、少し苦しいだろう。ヴァンセンヌは4連勝の後、前走の京王杯でも2着に好走しているが、指数で80以上を記録したことがなく、底力の点で評価を下げた。
 上がりの節がある馬で信頼できるのはモーリスだけのようで、波乱をよぶのは逃げ、先行馬ということになりそう。このところ逃げ馬や先行馬は不振が続いているが、先行して粘れる力があるミッキーアイル、ケイアイエレガントには注意がいるだろう。他にも中段から脚を使えるフィエロやダノンシャークに加え、リアルインパクト、カレンブラックヒルの前残りが気になる。

 鳴尾記念は、3週後の宝塚記念の前哨戦として、2012年から距離が2000メートルに変更され、この時期の開催になった。
 今年の指数上位は、レッドデイヴィス、ラブリーデイ、グランデッツァ、エアソミュール、トウケイヘイローなど。
 中心はラブリーデイだろう。近走、阪神大賞典、春の天皇賞で6着、8着と、いまいちの結果だったが、敗因は距離が長すぎたためだ。本来は2000メートル前後に適性があり、平均ペースなら、先行差し切りが濃厚だ。
 逆転候補は昨年勝ち馬エアソミュール。ペースがゆるむようなら、鋭い差し脚が生きるだろう。

(鳴尾記念) 1着    2着    3着
12年    DXa     c   CZd
13年    -      Y      b
14年    C      Xa     b

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月 2日 (火)

第1086回名馬の資質

201505310510_2
201505310512_2

 1番人気に押されたドゥラメンテが第82回日本ダービーを勝った。

 歓声の渦の中、ただ1頭、緑一色の馬場をゆっくりと戻ってくるドゥラメンテとミルコ・デムーロ。その姿を中継の映像が追う。勝利を喜ぶ派手なパフォーマンスはない。そっと静かなウイニングランだった。そしてミルコは馬上で泣いているようにみえた。ミルコの心からの喜びが、スタンドにいる私たちにも熱く伝わって、感動のシーンになった。

 ドゥラメンテは好スタートから中団の好位置をキープ。向こう正面でも落ち着いて流れに乗る。直線の半ばで仕掛けられると、あっという間に先頭に躍り出て、そこで勝負は決まった。ドゥラメンテはそのままゴール板を駆け抜けるだけだった。無理もなく、不利もなく、力通りのレースだった。

 レース後、ミルコのダービーの騎乗について、新聞紙上やテレビなどで、いろいろなコメントを目にしたが、すべてがミルコの騎乗を褒め称えるものばかりだった。ドゥラメンテが最上の出来なら、ミルコはパーフェクトな騎乗でこれに応えた。そんなレースだったのだろう。

 昨日、ダービー当日の馬場指数を計算すると、ドゥラメンテのスピード指数は90になった。ダービーとはいえ、最近は比較的スローペースになりがちで、スピード指数が90を超えることは多くはない。過去10年ではディープブリランテが勝った2012年(2着フェノーメノ)だけだ。2000年まで広げても、良馬場では、ディープインパクト、キングカメハメハの2頭が90を超すスピード指数を示しているだけだ。その点からもドゥラメンテはたぐい稀な能力の高さと資質をもったサラブレッドといえるはずで、今後ひとつの時代をつくる名馬になるのではないかと予感させる。

 1着ドゥラメンテ(AZb)、2着サトノラーゼン(d)、3着サトノクラウン(DXd)、4着リアルスティール(Ba)。1-5-3番人気の決着で、3連単は1万5760円だった。

 ハンデ戦の目黒記念は、11番人気のヒットザターゲット(Y)が、内から力強く伸びて快勝した。2着に4番人気のレコンダイト。1番人気のファタモルガーナ(Dd)は3着。3連単は10万5200円と高配当になった。

 ダービーが終わると、もう次の世代の戦いが始まる。今週末からは新馬戦もスタートする。2016年、3歳馬の頂点に立つのはどんな馬だろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年5月 | トップページ | 2015年7月 »