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2015年6月 4日 (木)

第1087回波乱の多い安田記念

 春のマイル王を決める安田記念が今週のG1。東京で続いた6週連続G1の最後を飾るレースだ。
 指数上は10年の内8年で連対している前走指数の上位馬や平均指数の上位馬たちが安定した好成績をあげている。1番人気は3勝をあげているが、2、3着はなく、加えて10番人気以下の人気薄馬の激走もあって、波乱度の高いレースだ。3連単は過去10年のうち7年で10万を超す高配当になっている。

(安田記念) 1着    2着    3着
05年    C c   -     外
06年    C外     Zb   外
07年     Yd   A     -
08年    -     外     AX
09年    BYb   AYa   -
10年    -       d   -
11年    A     -      Zd
12年    CYb   -      -
13年    AZ      a   D d
14年    AXa     c    Y

 今年の前走指数上位は、ケイアイエレガント、リアルインパクト、ミッキーアイル、モーリスなど。平均指数や過去の指数で、エキストラエンド、フィエロ、ダノンシャーク、カレンブラックヒルなどもピックアップされる。
 昨年のジャスタウェイ、1昨年前のロードカナロア、あるいは09年のウオッカといったような信頼に足る有力馬が今年は不在で、メンバーも小粒な印象、少々難しいレースになった。
 近年の安田記念は、上がり指数で+15以上を示している馬が中心になっており、スタミナや先行力より、鋭い差し脚が問われる傾向が強い。今年、その鋭い差し脚で上位に評価されるのは、モーリス、サトノギャラント、ヴァンセンヌなど。3頭に次ぐのがメイショウマンボ、レッドアリオン、サンライズメジャーなどだ。
 なかでも、鋭い上がりの脚からは4歳馬モーリスが最有力に見える。関東に転籍した1月以降、3戦3勝と勢いに乗る。近走は特に、後方一気の鋭い差し脚が見事に決まって、目下3連勝中だ。前走は古馬相手のマイル重賞も、最後方から断然の差し脚で結果、3馬身半の差をつけて快勝している。前走指数は83のレベルだったが、3歳春にはすでに87という高指数を示したこともあり、余力十分な勝利だったのではないか。マイルは3戦2勝。距離の適性も高そうで、マイルの新星として期待できるだろう。
 サトノギャラントは前走、まだ条件戦を勝ったばかりで、いきなりG1で勝ち負けとなると、少し苦しいだろう。ヴァンセンヌは4連勝の後、前走の京王杯でも2着に好走しているが、指数で80以上を記録したことがなく、底力の点で評価を下げた。
 上がりの節がある馬で信頼できるのはモーリスだけのようで、波乱をよぶのは逃げ、先行馬ということになりそう。このところ逃げ馬や先行馬は不振が続いているが、先行して粘れる力があるミッキーアイル、ケイアイエレガントには注意がいるだろう。他にも中段から脚を使えるフィエロやダノンシャークに加え、リアルインパクト、カレンブラックヒルの前残りが気になる。

 鳴尾記念は、3週後の宝塚記念の前哨戦として、2012年から距離が2000メートルに変更され、この時期の開催になった。
 今年の指数上位は、レッドデイヴィス、ラブリーデイ、グランデッツァ、エアソミュール、トウケイヘイローなど。
 中心はラブリーデイだろう。近走、阪神大賞典、春の天皇賞で6着、8着と、いまいちの結果だったが、敗因は距離が長すぎたためだ。本来は2000メートル前後に適性があり、平均ペースなら、先行差し切りが濃厚だ。
 逆転候補は昨年勝ち馬エアソミュール。ペースがゆるむようなら、鋭い差し脚が生きるだろう。

(鳴尾記念) 1着    2着    3着
12年    DXa     c   CZd
13年    -      Y      b
14年    C      Xa     b

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