« 第1085回驚異の差し脚 | トップページ | 第1087回波乱の多い安田記念 »

2015年6月 2日 (火)

第1086回名馬の資質

201505310510_2
201505310512_2

 1番人気に押されたドゥラメンテが第82回日本ダービーを勝った。

 歓声の渦の中、ただ1頭、緑一色の馬場をゆっくりと戻ってくるドゥラメンテとミルコ・デムーロ。その姿を中継の映像が追う。勝利を喜ぶ派手なパフォーマンスはない。そっと静かなウイニングランだった。そしてミルコは馬上で泣いているようにみえた。ミルコの心からの喜びが、スタンドにいる私たちにも熱く伝わって、感動のシーンになった。

 ドゥラメンテは好スタートから中団の好位置をキープ。向こう正面でも落ち着いて流れに乗る。直線の半ばで仕掛けられると、あっという間に先頭に躍り出て、そこで勝負は決まった。ドゥラメンテはそのままゴール板を駆け抜けるだけだった。無理もなく、不利もなく、力通りのレースだった。

 レース後、ミルコのダービーの騎乗について、新聞紙上やテレビなどで、いろいろなコメントを目にしたが、すべてがミルコの騎乗を褒め称えるものばかりだった。ドゥラメンテが最上の出来なら、ミルコはパーフェクトな騎乗でこれに応えた。そんなレースだったのだろう。

 昨日、ダービー当日の馬場指数を計算すると、ドゥラメンテのスピード指数は90になった。ダービーとはいえ、最近は比較的スローペースになりがちで、スピード指数が90を超えることは多くはない。過去10年ではディープブリランテが勝った2012年(2着フェノーメノ)だけだ。2000年まで広げても、良馬場では、ディープインパクト、キングカメハメハの2頭が90を超すスピード指数を示しているだけだ。その点からもドゥラメンテはたぐい稀な能力の高さと資質をもったサラブレッドといえるはずで、今後ひとつの時代をつくる名馬になるのではないかと予感させる。

 1着ドゥラメンテ(AZb)、2着サトノラーゼン(d)、3着サトノクラウン(DXd)、4着リアルスティール(Ba)。1-5-3番人気の決着で、3連単は1万5760円だった。

 ハンデ戦の目黒記念は、11番人気のヒットザターゲット(Y)が、内から力強く伸びて快勝した。2着に4番人気のレコンダイト。1番人気のファタモルガーナ(Dd)は3着。3連単は10万5200円と高配当になった。

 ダービーが終わると、もう次の世代の戦いが始まる。今週末からは新馬戦もスタートする。2016年、3歳馬の頂点に立つのはどんな馬だろう。

|

« 第1085回驚異の差し脚 | トップページ | 第1087回波乱の多い安田記念 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/182685/61684521

この記事へのトラックバック一覧です: 第1086回名馬の資質:

« 第1085回驚異の差し脚 | トップページ | 第1087回波乱の多い安田記念 »