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2015年10月29日 (木)

第1129回好調続くラブリーデイ

 秋の天皇賞は、過去10年のうち9年で連対している前走指数の上位馬や平均指数の上位馬が連軸の中心を担っている。ランク外の馬も2頭が勝っているが、ともに前走、重賞で1、2着だった馬だ。1番人気馬は3勝、2着3回、3着2回。連対率50パーセントは微妙な数値だろう。1番人気以外の勝ち馬は、4、5、7、14番人気馬たち。2、3番人気は2、3着までで、勝てていない。

(天皇賞・秋)1着    2着    3着
05年    B     DXa   -
06年    A d   -     -
07年    AXa   -     -
08年    B b   C     -
09年    C     CZ    C
10年    BYb   -       c
11年    -      Zb   -
12年      d   B     A c
13年    -     B      Zb
14年    D      Zc   AZ

 今年の前走指数上位馬は、ショウナンパンドラ、サトノクラウン、ペルーサ、ダービーフィズなど。平均指数や過去の指数でスピルバーグ、カレンミロティック、ラストインパクト、ディサイファ、ヴァンセンヌなどの名前もあがってくる。ただ全体に指数は低く、ラブリーデイ、イスラボニータ、エイシンヒカリなども指数上に差はない。
 秋の天皇賞は過去10年で、前走、毎日王冠組が6勝、宝塚記念組が2勝、札幌記念組が2勝をあげている。前走、毎日王冠9着で天皇賞を勝った2012年のエイシンフラッシュを除けば、すべてが前走で3着内の馬たちだった。2着馬も過去10年のうち9年は前走で4、5着以内の馬たちが占めており、前走、大敗からの巻き返しはむつかしいレースだろう。
 例年、連軸の中心になっている毎日王冠だが、今年はスローペースで逃げたエイシンヒカリが上がりタイムを34秒0にまとめて逃げ切り勝ちを収めた。先行集団から抜け出したディサイファ、イスラボニータが2、3着に浮上して、後方の馬たちは33秒前半の上がりの脚を使っても、まったく勝負にならなかった。
 天皇賞でもエイシンヒカリが逃げることになるはずだが、2000年以降、天皇賞を逃げ切って勝った馬は1頭もいない。エイシンヒカリは基本的にスローペースに落とし、直線でも脚を使える逃げ馬だが、自分のペースで行けたとしても差し脚の切れる馬は多く、逃げ切るのはむつかしいだろう。
 逃げ馬のペースを考えれば、差し脚の鋭い先行馬が有利なはずで、ラブリーデイ、ショウナンパンドラ、アンビシャス、スピルバーグ、ステファノスなどに向く流れになるのではないか。
 なかでも、前走、京都大賞典を32秒3の、驚異的な上がりの脚を使って勝利したラブリーデイが中心になりそうだ。今年は7戦5勝。3000メートルの阪神大賞典、3200メートルの天皇賞(春)は距離が長すぎ、苦しい戦いを強いられたが、2400メートルまでの距離では5戦5勝。宝塚記念も2番手から、直線、早め先頭に立って追撃をしのぎ切った。京都大賞典組は秋の天皇賞で結果が残せていないが、ラブリーデイの充実ぶりに懸けてみたい。
 他に、差し脚があって距離適性も高いショウナンパンドラが気になる。牝馬の56キロは楽だし、後方からでも届く差し脚に期待したい。

 京都の芝1400メートル戦スワンSは、波乱も多いレースだ。
 今年の指数上位馬はフィエロ、ダイワマッジョーレ、ベルルミエール、アルビアーノ、テイエムタイホー、サンライズメジャー、ティーハーフなど。
 6歳馬ながら指数上位で、差し脚も鋭いのがフィエロだ。昨年のスワンSは3着、その後もマイルCSで2着、安田記念4着と、G1での好走もある。
 ただ、短距離戦だけに、近年は生きの良い3、4歳馬が中心を占める傾向が見える。3、4歳馬で、差し脚上位のサトノルパン、アルビアーノ、フミノムーンなどが有力に映る。距離適性から1400メートル戦で3勝を上げているベルルミエールが気になるし、前走の瞬発力は1600万条件を勝ったばかりのサトノルパンが最も鋭かった。直線、一気に脚を伸ばすのはどの馬だろう。

(スワンS) 1着    2着    3着
05年    -     A b   D 
06年    -      Xb   D
07年    -       c   -
08年    BY    A d   -
09年      b   -      Zd
10年     X      c   -
11年      d    Y    -
12年    DXa   -     -
13年    -     D      Xc
04年    -       d   BXa

 今年で4年目を迎える2歳重賞のアルテミスS。
 指数上位はビービーバーレル、ウインファビラス、マシェリガール、シトロン、クナウ、クロコスミアなどだが、ここはスローペース必至で、差し脚比べになりそう。
 指数は高くはないが、東京コース向きの長く使える脚がありそうなカイザーバルを中心に取りたい。スローペースの阪神新馬戦を鋭い瞬発力で快勝。直線は差を広げる一方のレースで、余力十分だった。逆転もある相手の筆頭はメジャーエンブレム。

(アルテミスS)
       1着    2着    3着
12年    -     -     -
13年    BZb   -     B
14年    -     Db    AZb


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2015年10月27日 (火)

第1128回キタサン祭り

201510250811
201510240511

 菊花賞をキタサンブラックが勝って、同馬の実質的オーナー北島三郎さんが、かねてからの約束通りウイナーズサークルで歌った。念願のG1を勝った嬉しさが、テレビ画面からも十分すぎるほど伝わってきて、「サブちゃん、歌えてよかった」と、私までもが嬉しい気分になった。馬券は外れたけどね。

 翌日のスポーツ紙などを読むと、距離の不安を指摘されていたキタサンブラックが勝ったのは、北村宏司騎手の冷静な騎乗がもたらしたものというコメントが多かった。

 5番人気のキタサンブラックは好スタートから最内に入れて5、6番手を進む。2周目の向こう正面で各馬が上がっていくところでも、じっと我慢して動かず。最後の直線に向くと、内から一気に脚を伸ばして勝利をつかんだ。距離ロスもなく、乱ペースにも惑わされず、冷静で完璧な騎乗ぶりだった。

 1番人気に推されたリアファルは、スピリッツミノルの強引な逃げに控える形で2番手から。ただ、ペースは上がったり下がったり、また上がったりと、終始落ち着かず、先行馬にとっては苦しい流れになった。それでも直線では一旦先頭に立ち、見せ場は作った。結果3着とはいえ、その実力のほどは示せたのではないか。むしろ、あの流れでよく3着に残れたと思うほどだ。

 2番人気のリアルスティールはキタサンブラックのすぐ後ろからのレース。3コーナー手前から位置をあげ、直線、前を行くリアファルを交すと、キタサンブラックにクビ差まで迫ったが、惜しい2着だった。

 3連単は3万8880円。

 ただ、例年に比べると、上位馬の指数のレベルはかなり低調。乱ペースのせいもあったのかもしれないが、これからの古馬との戦いに、強気に推す気にはなれない。

 東京のマイル重賞・富士Sはスローペースになった。

 後方から長く鋭い差し脚を使った4番人気ダノンプラチナ、1番人気サトノアラジンが馬体を合わせてゴールに飛び込んだが、クビ差でダノンプラチナが勝った。3着は2番手で先行していた3番人気のロゴタイプ。例年、波乱の多い富士Sだが、今年は3連単でも2万8720円と、比較的堅い配当に落ち着いた。

 ダノンプラチナは皐月賞11着以来の休み明けのレースだったが、2歳時にマイルのG1朝日杯フューチュリティSを勝っており、マイルの距離適性は高いようだ。


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2015年10月22日 (木)

第1127回リアファルの逃げ切り

 今週の注目レースは3歳馬最後のG1菊花賞。今年、皐月賞とダービーを制した2冠馬ドゥラメンテは骨折のため、凱旋門賞の出走も見送って、主役不在の菊花賞。最後の1冠をかけて大混戦だ。
 菊花賞の過去10年の傾向をみると、指数ランク外の馬が勝ったのは09年のスリーロールスだけで、勝ち馬は指数上位馬から取るのがセオリーだ。また、連軸馬は前走指数の上位ABC馬と、過去の指数で最上位のX馬のいずれかが毎年連対しており、連軸候補はそのA、B、C、X馬が中心になるだろう。

(菊花賞)  1着    2着    3着
05年    AXa   D d   C c
06年    D     BYc     b
07年    B     -     C d
08年    A     -     -
09年    -     C      Zc
10年      d    X    -
11年     X    -     B a
12年    CX    A a   -
13年    AXa   C     -
14年    A a   A     -
(スローペース調整値-5/5)

 今年は、リアファル、リアルスティール、レッドソロモン、ワンダーアツレッタ、アルバートドック、タガノエスプレッソなどが前走指数の上位馬で、過去の指数や平均指数では、サトノラーゼン、キタサンブラック、タンタアレグリア、ブライトエンブレム、ミュゼエイリアンなどが上位にある。混戦の菊花賞らしく、指数に差がなく、ランク馬も多くなった。
 菊花賞は、前走、神戸新聞杯を使って、3着内に好走した馬が10年で9勝をあげ、2着も7回と、断然の成績を誇る。菊花賞は3000メートルだが、どの馬にとっても未知の距離だ。いま3歳馬の経験できる前哨戦として、もっとも距離が長いのが2400メートルの神戸新聞杯で、そこで好成績をあげることが、菊花賞につながっていく。神戸新聞杯が2000メートルで行われていた頃(2006年まで)も、確かに神戸新聞杯組は強かったが、多くは2400メートルのダービー出走馬たちだ。強豪相手の2400メートル戦で好成績を上げることは、菊花賞を制するために必要な経験と試練なのだろう。菊花賞が超スローペースになったとしても、少なくとも2000メートル以上の距離で確かな差し脚を使っていなければ、勝利は遠いだろう。
 今年の神戸新聞杯を制したのは、ルメール騎手を背に逃げ切ったリアファルだ。2着は中団から差し脚を伸ばしたリアルスティール。その差は2馬身。最速の上がりタイムを記録したのは34秒0のリアルスティールで、次いで逃げたリアファルの上がりタイムが34秒1と2番目に速かった。逃げ馬の上がりタイムが最速馬と比べて0.1秒の差しかないのであれば、逃げ馬を評価するしかないだろう。
 リアファルはデビューから6戦はダートで戦っていた。春先のソエが収まって、2走前から芝に転戦。古馬の準オープン戦を逃げ切って勝ち、続いて神戸新聞杯も逃げ切って勝った。いずれもペースはスローだったとはいえ、逃げて直線パタッと脚が上がるというタイプではない。この2走とも34秒前半の上がりタイムを示し、直線でも余力十分の差し脚に、長距離適性を感じるレース内容だった。
 本番の菊花賞でもルメール騎手を背に逃げるだろう。無理に競りかけていく馬もないはずで、ペースが速くなることもない。淡々としたペースになって、リアファルがそのまま押し切ってしまうのではないか。京都コースは馬場状態も良いうえ、直線に坂がなく、スローペースで逃げるタイプの馬には絶好だろう。
 相手の筆頭は神戸新聞杯2着のリアルスティール。上がりの脚も鋭く、皐月賞2着、ダービー4着の実績は最上位だ。リアルスティールからの組み立てもあるだろう。

 人気馬も指数上位馬も苦戦続きの富士S。3連単は過去10年で100万馬券が2回。最近も3年連続20万円を超す高配当が続く。
 今年の前走指数上位馬は、ワールドエース、サトノアラジン、ロゴタイプ、カレンブラックヒル、ダノンプラチナ、ヤマカツエース、ブレイズアトレイルなど。
 別定戦でカレンブラックヒル、マイネルホウオウ、ロゴタイプなどの実績馬は58キロを背負う。NHKマイルCを勝った3歳馬クラリティスカイも57キロだ。波乱の要因も負担重量にありそうで、過去10年、58キロを背負って勝った馬はなく、2着が1度あるだけだ。
 マイルの瞬発力が鋭いのはサトノアラジンだ。神戸新聞杯4着、菊花賞6着と、4歳世代のなかでは上位の能力がある。まだ重賞勝ちはなく、出世が遅れてはいるが、これまで少し距離が長いところを使われてきたせいもあるのだろう。距離適性は1600~1800メートルあたりのようで、今年に入って1600~1800戦で、(2200)と素質開花を思わせる活躍ぶりを評価したい。

(富士S)  1着    2着    3着
05年    B b   -     C 
06年    -     BZd    Xb
07年    -     -       d
08年      c   -     -
09年     Yd   -     -
10年    -     -     -
11年    -     D     C
12年    -     -     -
13年    BXa    Yb   -
14年    AXa    X    -


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2015年10月20日 (火)

第1126回価値ある2冠

201510180811
201510170511

 ミッキークイーンは大外枠から中団に取り付くと、ハイペース気味のペースにも無理なく流れに乗り、馬群に身をひそめ仕掛け時を待つ。3コーナーを過ぎるあたりから徐々に進出して、直線、左前にスペースが開くとみるや、一気の差し脚を繰り出し、秋華賞を快勝。ミッキークイーンはオークスに続いて牝馬2冠を達成した。

 浜中騎手のミッキークイーンは1番人気、後方から脚を伸ばしたMデムーロ騎手のクイーンズリング(5番人気)がクビ差の2着に、3着には先行していた幸騎手のマキシマムドパリ(8番人気)が粘り込んだ。1番人気馬が勝っても、3連単は8万5610円とまずまずの好配当になった。

 秋華賞でのミッキークイーンの勝ちタイム1分56秒9は秋華賞レコードだった。これまでのレコードタイムは、昨年ショウナンパンドラが記録した1分57秒0。それをコンマ1秒詰めたことになるが、ただ、1分58秒2あたりが、例年の標準的な秋華賞の勝ちタイムで、それと比べると相当に速い走破タイムだったといえそうだ。馬場指数からミッキークイーンのスピード指数を計算すると「87」になった。それは歴代の秋華賞馬と比べても、遜色のない上々の高レベルの指数といえる。もちろん、京都の芝は状態が良く、スピードの出る馬場状態だったのも確かだが、そうであったとしても、十分に価値の高い内容のあるレースだったはずで、いますぐにでも、古馬の1線級の牝馬と伍して戦えるのではないか。

 古馬の牝馬戦、府中牝馬Sは波乱の決着になった。勝ったのは11番人気のノボリディアーナ。2着は1番人気のスマートレイアー。3着は5番人気カフェブリリアントで、3連単は16万を超す高配当になった。しかし、ペースのわりに上がりの脚が伴っておらず、指数上は低調なレースだったといえそうで、レース結果を分けたのは騎手の技量だったかもしれない。

 ノボリディアーナはルメール騎手、スマートレイアーはMデムーロ騎手が、それぞれ手綱を取っていた。3着のカフェブリリアントは岩田騎手が騎乗していた。ルメール騎手の勝率は19.6パーセント、Mデムーロ騎手は18.4パーセントと、2人とも断然の勝率の高さを誇っている。(ちなみに日本人トップの勝率は福永騎手の16.0パーセント)

 騎手ランキング上位50人の中で、7~10番人気馬の連対率が最も高いのはMデムーロ騎手で、3番手がルメール騎手。人気にかかわらず、ルメール騎手、Mデムーロ騎手には逆らえない気がしてしまう。


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2015年10月15日 (木)

第1125回牝馬の王道

 秋華賞の過去10年をみると、過去9年で連対しているXYZ馬や、平均指数上位のabcd馬が連軸の中心になっている。勝ち馬はランク馬が9勝。指数上位馬が圧倒的に強い傾向がみえる。しかし指数上位が強いといっても、3着馬にはランク外の馬が目立ち、1、2、3着がすべてランクで決まるわけではない。

(秋華賞)  1着    2着    3着
05年    BZc   CXa   -
06年      d   -     -
07年    BXa   -     BYb
08年     Y    A a   -
09年    AYa   A a    Xc
10年     Yc   -     -
11年    C d    Y     Yb
12年     Xa    Yc   -
13年    DXd     d   -
14年    -     CZ    D
(スローペース調整値-15/-5)

 今年は、タッチングスピーチ、ミッキークイーン、トーセンビクトリー、レッツゴードンキ、ホワイトエレガンス、キャットコイン、クイーンズリングなどが連軸候補の指数上位馬たちだ。
 過去の勝ち馬の前走は、7勝をあげているローズS組がダントツ。なかでも2走前にオークスや桜花賞を使って、ローズSに向かった馬たちが高率で連対している。まさに3歳牝馬の王道路線を歩んできた馬たちの底力が生きるレースだといえる。
 今年、ローズSを勝ったのはタッチングスピーチ、2着にミッキークイーン、3着トーセンビクトリー、4着レッツゴードンキという順だった。ロースSの上位馬たちは指数も高く、今年も連軸の中心になりそうな馬たちだ。
 なかでもオークスを勝って、ローズSでも2着だったミッキークイーンが王道路線の上位を突き進んで、ここでも連軸の中心になるだろう。ローズSでは1番人気に支持されたものの、出遅れて最後方からのレースになった。直線、大外から差し脚を伸ばしたが、タッチングスピーチとの叩き合いに後れを取って、0.2秒差の2着に終わった。ただ、上がりの脚はメンバー最速で、平均ペースの流れで33秒8の上がりタイムなら上々だったといえるだろう。
 勝ったタッチングスピーチはミッキークイーン同様、後方からのレースだったが、1馬身半差をつけて完勝。ゴール前の一瞬のキレは見事だった。ここでも能力上位馬として連軸候補になる馬だが、秋華賞の2000メートルの距離適性を考えると、距離が伸びて良いのはオークス馬ミッキークイーンの方ではないか。
 ミッキークイーンの相手もローズS組が中心。ローズS組以外では紫苑Sを勝ったクインズミラーグロ、同2着のホワイトエレガンス、夕月特別を勝ったアスカビレンも連下には押さえたい。

 府中牝馬Sは、1番人気が過去10年で1勝、2着3回と低迷している。指数のランク馬もそこそこ連対しているものの、明確な傾向はない。
 今年の指数上位は、ケイアイエレガント、トーセンソレイユ、レッドリヴェール、メイショウマンボ、スイートサルサ、スマートレイアー、イリュミナンス、ミナレット、カフェブリリアント、カレンケカリーナなど。頭数が多いが、それだけ指数差がないということで、難解なレースだ。
 安定した指数の高さではケイアイエレガントが上位だ。今年は京都牝馬Sを勝った後、ヴィクトリアマイルでも2着に好走、前走の安田記念も5着に頑張った。先行力を生かしたいタイプで、休み明けも苦にしないだろう。ただ、距離はマイルの方が合うはずで、1800メートルは少し長いかもしれない。
 他では、使われて好調を感じさせるレッドリヴェール、イリュミナンス、カレンケカリーナなど。注目は阪神JFを勝ち、桜花賞も2着のレッドリヴェール。桜花賞後は不振が続いたが、前走のクイーンSの2着は復調を感じさせる好内容のレースだった。

(府中牝馬S)1着    2着    3着
05年    -     -      Zb
06年    AX    C d   B a
07年    C     A     CYa
08年    -     AXa   -
09年    -     -     -
10年    -     B     -
11年      d   CZc   -
12年      d   B     AZb
13年     Z      d   B
14年    D c   B d    X

 

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2015年10月14日 (水)

第1124回ヒカリとスズカ

201510110511
201510120811
201510100511

 毎年、秋の東京、京都開催が始まると、時が過ぎるのがすごく早く感じる。菊花賞だ、天皇賞だ、ジャパンカップだと、息巻いているうちに、気が付くと12月になり、いつのまにか有馬記念を迎える。その時の流れは今年も変わらないのだろう。

 秋の天皇賞の前哨戦が、毎日王冠と京都大賞典だ。

 毎日王冠は武豊騎手のエイシンヒカリが、注文通りに逃げ切って勝った。これで9戦8勝。久々に現れた強い逃げ馬に、98年の毎日王冠を武豊騎手を背に逃げ切って勝ったサイレンススズカを重ねてみてしまう。サイレンススズカは毎日王冠の後、秋の天皇賞に向かったが、4コーナー手前の故障で、予後不良という悲しい結果になった。当日、私もスタンドからサイレンススズカが外ラチに外れていく姿を追い続け、他の馬がゴールする場面は全く見ていなかった。

 サイレンススズカは他の馬を10馬身も大きく引き離して、大逃げを打つのが戦法だった。大逃げでも能力の違いで勝てると、陣営も騎手も確信していたに違いない。しかし、エプソムCや毎日王冠でのエイシンヒカリは、他の馬たちを引き付けてスローペース気味の逃げで、直線でも脚を残せるようペース配分を重視したレースのようだった。重賞で相手が強くなっており、条件戦のように大逃げはできないと武豊騎手が判断したのだろう。騎手の判断の通りというか、サイレンススズカとエイシンヒカリを比べると、やっぱりサイレンススズカのほうが、かなり強いように思える。

 1着1番人気エイシンヒカリ、2着4番人気ディサイファ、3着7番人気イスラボニータ。3連単は2万8200円だった。

 一方、京都大賞典は1番人気のラブリーデイが完勝した。このレースもスローペースだったが、ラブリーデイは中団の後方から直線、鋭い脚を伸ばして上がりタイムは最速の32秒3を記録。ただ1頭、58キロを背負っての上がりタイムだけに、その価値は相当に高いはずだ。宝塚記念の勝利がフロックではないことを、自ら証明できたのではないか。

 1着1番人気ラブリーデイ、2着2番人気サウンズオブアース、3着5番人気カレンミロティック。3連単は6540円。

 2歳重賞サウジアラビアRCは、4番人気のブレイブスマッシュが勝ち、1番人気のイモータルが2着、3着が2番人気のアストラエンブレム。3連単も7220円と堅い決着だった。

 次走の天皇賞(秋)で、エイシンヒカリもラブリーデイも、人気を集めることになりそうだが、果たして結果はどうか--。

 今年の天皇賞は11月1日。その日は奇しくもサイレンススズカの命日にあたる。

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2015年10月 8日 (木)

第1123回逃げるヒカリに

 秋競馬もいよいよ本番。今週から東京、京都の開催が始まる。
 東京の毎日王冠は、毎年レベルの高い馬が集まるG2戦。指数上は、前走指数や平均指数の上位馬の連対率が高いが、勝ち馬に限ると、平均指数の上位馬が6勝をあげて最上位にある。

(毎日王冠) 1着    2着    3着
05年     Z    C d   -
06年      b   C d   C
07年    -     B      Yc
08年     Zc   A      Xa
09年    B       d   -
10年      d   D     CXc
11年     Xc   C     D
12年    -     -     D
13年     Xa   -     -
14年    A a   -     C

 今年はヴァンセンヌ、クラレント、ディサイファ、エイシンヒカリ、ダノンシャーク、スピルバーグ、トーセンスターダム、ステファノス、マーティンボロなどが指数の上位馬だ。
 重賞の実績からは、昨年秋の天皇賞馬スピルバーグ、ダービー2着イスラボニータ、マイルチャンピオンS馬ダノンシャーク、安田記念2着のヴァンセンヌなどが有力だろう。なかでもスピルバーグの実績が最上位だ。昨年の毎日王冠で3着の後、後方一気の差し脚で秋の天皇賞を制し、続いてジャパンカップでも3着に好走した。休み明けの大阪杯は4着、イギリスに遠征してG1戦で6着だったが、いずれも力のいる馬場が合わなかったのかもしれない。上がりの脚の鋭さでは最上位。6勝をあげている得意な東京コースで、後方一気の差し脚に期待がかかる。
 毎日王冠は、天皇賞(秋)、ジャパンカップなどに向かう馬たちの前哨戦だけに、前走、安田記念や宝塚記念、ダービーなど、レベルの高いG1に出走していた馬たちが勝ち馬の多くを占めてきた。しかし、近年はそれが勝ち馬の条件とはいえなくなっている。4年前はエプソムC、3年前はNHKマイルC、2年前は香港のQE2世C、昨年は札幌記念と、過去4年の勝ち馬をみると、その前哨戦は安田記念や宝塚記念ではない。それだけ、力が接近してきたといえるかもしれない。
 安田記念や宝塚記念以外のレースからの注目馬はエイシンヒカリだ。デビューは少し遅れたが、未勝利戦から古馬相手のオープン戦まで破竹の5連勝。いつもどおりに逃げながら、直線内ラチから外ラチまでヨレても勝ってしまったレースにはビックリさせられた。6戦目の重賞戦で9着に負けたが、その後はオープン戦を勝ち、前走は重賞エプソムCを逃げ切って勝った。全成績は(7001)。未勝利戦以外は全て逃げてのもの。距離も1800で5勝、2000メートル戦で2勝をあげ、戦法、距離に迷いはない。東京、京都では負けがなく、軽いスピードのでる東京の芝なら、このメンバー相手でも逃げ切れるのではないか。
 実績上位馬に加え、ステファノス、マーティンボロ、ディサイファ、アンビシャスなども連下には押さえたい。

 京都大賞典は指数の上位馬が強い傾向にあり、とくに平均指数の上位馬は10年連続で連対中だ。また、過去10年の勝ち馬は全て、4、5歳馬が占めている。1番人気馬は2勝、2着2回、3着1回。
 今年はサウンズオブアース、ラキシス、ラブリーデイ、フーラブライド、カレンミロティック、ワンアンドオンリーなどが指数の上位馬だ。
 安定した先行力と差し脚があるのは、ラブリーデイだろう。2走前、鳴尾記念を完勝した後、宝塚記念も2番手から楽に抜け出して、念願のG1タイトルを手にした。休み明けとはいえ、順調なら連軸の中心になる馬だろう。
 他では、スタミナのあるサウンズオブアース、上がりの脚で上位のラキシスからの手もあるかもしれない。

(京都大賞典)1着    2着    3着
05年    B a    Xa   A
06年    D d    Ya   C
07年     Z    B b   -
08年    -     B b   DYa
09年    -     A c   -
10年    B     AXa   -
11年    AXa   C      Zb
12年      a    Z    B a
13年      b   -      Yc
14年    BZc     a    X

 昨年、重賞に格上げされた「いちょうS」が、今年からサウジアラビアロイヤルCに重賞名を変えた。12年以降1800メートルで行われてきたが、昨年から1600メートルで行われている。
 今年の指数上位は、ハレルヤボーイ、ブレイブスマッシュ、マコトルーメン、ゴッドカリビアン、シトロン、トウショウドラフタなどだが、スローペース必至で、差し脚比べのレースだけに、長くいい脚を使えるアストラエンブレムが最有力だろう。

(サウジアラビアRC/旧いちょうS)
       1着    2着    3着
14年    A c   -     CYa

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2015年10月 6日 (火)

第1122回差し脚上位

201510040611
201510030911

 秋のG1第1弾、スプリンターズSは1番人気の6歳牝馬ストレイトガールが、中団から鮮やかな差し切り勝ちを収めた。ナビグラフでも、ストレイトガールの上がり指数は安定して上位にあった。

 スタート直後は、入れ代わり立ち代わり、出入りの激しい先行集団だったが、ハクサンムーンが先頭に立つとペースは落ち着き、前半600メートルの通過タイムは34秒1。過去10年のスプリンターズSで、前半の通過タイムが34秒台になったことはこれまで1度もなかった。過去10年の前半の通過タイムの平均は33秒09で、今年はおよそ1秒も遅いスローペースになった。

 しかし、スローペースだからといって、逃げ馬が粘るという結果にはならなかった。中団からストレイトガールが33秒1の上がりタイムで差し切り勝ち。5、6番手で先行していたサクラゴスペルが直線、脚を伸ばして2着を確保。3着は32秒8のメンバー最速の上がりタイムで大外を駆け上がってきたウキヨノカゼだった。サクラゴスペルは11番人気、ウキヨノカゼは9番人気と、ともに人気薄の馬たちで、3連単は10万円を超す高配当になった。

 この日、スプリンターズSのひとつ前、10レースも1千万条件の芝1200メートル戦だったが、前半の通過タイムは33秒9で、勝ったキャレモンショコラの勝ちタイムは1分08秒0だった。負担重量が違うとはいえ、ストレイトガールの勝ちタイムよりもコンマ1秒、速い勝ちタイムだった。ストレイトガールの勝利は称賛に余るし、誇るに足るものではあるが、レースとしての評価は低い。

 阪神のダート重賞、シリウスSは3番人気のアウォーディーが完勝した。中団待機策から3コーナー過ぎ、まくるように上がっていって、先に抜け出していたダノンリバティをあっさりと交すと、ゴールでは3馬身の差に広げた。アウォーディーは5歳馬ながら、前走、27戦目で初のダート戦に挑み、それを快勝。ここはダート2戦目だったが、重賞も突破してしまった。改めてダートの適性の高さを証明して見せたレースだった。

 ナビグラフを見ると、レース内容の通り、アウォーディーの上がり指数が最上位にあった。
 2着に1番人気のダノンリバティ、3着に2番人気のナムラビクター。3連単も6810円と、堅い決着だった。

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2015年10月 1日 (木)

第1121回差し脚上位のウリウリ

 いよいよ始まる秋のG1戦。その第一弾は中山のスプリンターズSだ。
 昨年は中山が改修工事中で新潟での開催だった。中山で開催されてきた過去9年間は、前走指数の高いA、B、C馬が毎年連対をしているのが特徴。また過去10年、1、2、3番人気馬のいずれかが必ず連対しており、人気の面からは、3番人気までの馬が中心といえそうだ。

(スプリンターズS)
       1着    2着    3着
05年    B b   AYa   -
06年    B b   -     -
07年    -     A     C
08年    A a   CXc   B
09年     X    BXb   C
10年    外     CYa   -
11年    A     A     -
12年    DZd   C d   -
13年    BXa   CZ    -
14年(新潟)  d   -     -

 今年は、ベルカント、ストレイトガール、ウリウリ、アクティブミノルなどの前走指数が高く連軸の有力候補だ。他に過去の指数などで、ミッキーアイル、ハクサンムーン、コパノリチャード、サクラゴスペル、ティーハーフなどが上位だ。
 外国馬を除けば、前走、セントウルS、キーンランドS、北九州記念など、サマースプリントシリーズを戦ってきた馬たちが中心になっている。今年の前走指数上位馬たちも、そのサマースプリントシリーズを使って、上位に好走してきた馬たちで、その点からも有力な連軸候補といえるだろう。
 セントウルSをスロー気味のペースで逃げ切って勝ったのは3歳馬のアクティブミノル。楽に行けた分、直線でも脚が残っていたわけで、多少展開にも恵まれたレースだったかもしれない。ここは強力な逃げ、先行馬もそろって、ペースは楽ではないだろう。
 後方から馬群を割って追い込んで2着に上がってきたのが5歳牝馬のウリウリ。ウリウリの上がりタイムは32秒8だったが、上がり指数は20を超え、ほぼ限界に近い上がりの脚だったはず。もう少し前でレースができていればと、思わないでもないが、差し脚のキレは見どころ十分だった。1200はこれで2戦1勝、2着1回となったが、1200の距離は間違いなく合うだろう。
 中団から外に回して伸びてきたのが4着のストレイトガール。昨年のスプリンターズS2着、2走前にはヴィクトリアマイルを勝っている実績上位馬だ。差し脚の鋭さも上位は間違いない。ただ、スプリンターズSは牝馬が比較的強いレースとはいえ、ここ10年は6歳牝馬の連対がないのは、少し気になるデータだろう。
 アイビスサマーダッシュ、北九州記念を連勝して、サマースプリントシリーズを制したのが4歳牝馬のベルカント。軽いスピードの出る馬場が得意のようで、渋った馬場が合うかどうか。
 連軸の中心には、切れる差し脚で最上位のウリウリを取りたいと思っている。良馬場にこしたことはないが、パワーのいる中京のCBC賞を勝っているように、スタミナのいる馬場にも対応ができる馬だろう。
 前走指数上位の馬以外では、ミッキーアイル、ハクサンムーンが気になるところ。先にあげた有力牝馬はいずれも中団以降で機をうかがう馬たちだけに、前でレースができるミッキーアイル、ハクサンムーンにとってはレースがしやすいだろう。
 ミッキーアイルはこれまでは1600、1400中心のレースだが、2走前、初の1200戦だった高松宮記念で惜しい3着があり、案外1200が合うかもしれない。要注意だ。

 シリウスSは07年から阪神ダート2000メートルのハンデ戦で行われているが、まだトップハンデ馬が勝ったことがない。今年のトップハンデは58.5キロを背負うニホンピロアワーズだが、果たしてどうか。トップハンデ馬だけでなく、これまで58キロ以上を背負って勝った馬がいないレースでもあり、重ハンデ馬は苦戦が続く。1番人気は過去8年で3勝、2着1回。
 指数上は、前走指数の上位馬と、平均指数の上位馬が好成績を上げている。今年の指数上位は、ダノンリバティ、ナムラビクター、ニホンピロアワーズ、トウシンイーグル、グランドシチー、ランウェイワルツ、マルカプレジオなど。
 ダート2000メートル戦だけにスローペースが基本で、先行馬に向く流れだ。先行力と差し脚があるのはアウォーディー、アメリカンウィナー、ランウェイワルツ、キクノソル、ダノンリバティなどだが、前走、初ダート戦を快勝したアウォーディーの差し脚が鋭いだろう。このメンバーに入ると、指数の高さは少し物足りないが、雨で脚抜きの良いダートなら、芝でつちかったスピードが生きるかもしれない。
 過去8年で3勝をあげている恵ハンデの3歳馬にもチャンスはあるようで、今年ならダノンリバティも狙いどころだ。

(シリウスS)1着    2着    3着
07年    -     B     DXc
08年    -      Xa   -
09年    B      Zb   -
10年     Z    B d   -
11年    -     DXa    Yb
12年    -     CXa   C
13年    B     BYb    Za
14年    A b   BXa   -

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