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2015年12月29日 (火)

第1146回楽しい競馬を

201512270610
201512270609
201512260911

 好スタートからハナに立ったゴールドアクターを抑え、キタサンブラックがマイペースで逃げる形になって、今年の有馬記念はスタートした。それにしても、あんなにスローペースになるとは思わなかった。向こう正面から後方にいたゴールドシップが動いて、一気に先行集団に取り付く場面もあったが、流れはスローのまま。直線に向くまで淡々と進んだ。

 12万人余の大歓声に包まれた直線の攻防。スローペースで余力を残していた先行馬たちは坂を上がっても脚が止まらない。勢いそのままに、なだれ込むように突き進む。そして、内の4、5番手で脚をためていた8番人気のゴールドアクターが抜け出すと、クビ差で押し切り勝ち。第60回の有馬記念を制した。2着は4、5番手で控えていた5番人気のサウンズオブアース、3着は逃げた4番人気キタサンブラックが最内で良く粘り込んだ。4着も2、3番手で先行していた牝馬のマリアライトが残って、上位は先行馬たちが独占。差し脚に懸けた中団以降の馬たちにはチャンスがなかった。1番人気のゴールドシップは8着、2番人気のラブリーデイは5着、3番人気のリアファルは16着。

 勝ったゴールドアクターは昨年の菊花賞の3着馬で、その後に休養を挟んで、1000万、1600万、G2を3連勝。その勢いのまま有馬記念の大金星につなげた。距離も2400から2600メートルは(5101)と、長距離適性は高い馬だ。いずれも先行して差し切るレースが得意のパターンだが、スローペースにも順応できる能力も兼ね備えている。菊花賞では90を超す指数を示しているように、スタミナに不安もなく、今後の長距離戦線での活躍に注目したい。
 2着のサウンズオブアースは、昨年の菊花賞でゴールドアクターに先着、2着に頑張った馬だ。その後は、勝てないまでも強豪相手のG1、G2で好走しており、4歳世代の代表格といってもいい逸材だろう。

 私はジャパンカップ2着のラストインパクトから馬券を勝っていたから、いいところなく終わった有馬記念だったが、結果は結果。それでも、人々の熱気に包まれ、人ごみにもまれながらも、楽しい一日だった。それで良しとしよう。
 サブちゃんの「まつり」の歌を耳に、船橋法典駅に向かう通路をひとり急いだ。

 2015年もあとわずかになってしまいました。今年の馬場日記は今日が最後。1年間、ご愛読いただきありがとうございました。次の馬場日記は新年7日を予定しています。来年も引き続き、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
  良い新年をお迎えください。そして来年も、楽しい競馬になりますように。

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2015年12月24日 (木)

第1145回波乱もある有馬記念

 いよいよ年末大一番の有馬記念。過去21年間の連対馬は、前走指数の上位馬が15年で連対し、次いで14年で連対している平均指数の上位馬などの活躍が目につく。勝ち馬に絞ると、前走指数上位馬が14勝をあげ、圧倒的に強い。指数のランク外で勝った馬は過去21年間で5頭いるが、そのうちの3頭は3歳馬だ。指数ランク外の古馬が勝ったのは、昨年の牝馬ジェンティルドンナと、07年のマツリダゴッホだけで、古馬、とりわけ牡馬の場合は、指数上位でなければ勝利は難しい。

 最近の10年に限ると、1番人気馬が(5311)と強い傾向がうかがえる。2番人気馬も2勝しているが、1番人気馬との差は大きい。世代別では、3歳馬が3勝、4歳馬が4勝、5歳馬が3勝。2000年以降の過去15年で、6歳馬以上の勝利はない。

(有馬記念) 1着    2着    3着
94年    A b   B     D
95年    A       d   BYa
96年    DXa   -     -
97年    C     BXb   A
98年    -3歳   -      Xb
99年    A b   AXc   D d
00年    Y a    Xd     b
01年    -3歳   -     -
02年    B     C     A
03年    DXc   B     -3歳
04年    CXa   AXc    Zb
05年    A b    Y    B d
06年     Xa   -     BYc
07年    -     D     AY
08年    A      Z    B a
09年    BYa   -3歳   A b
10年    -3歳    Y    -3歳
11年    A b    Za    Y
12年    A b   -      Ya
13年    AXa    Zd    Yb
14年    -      Z    BZc

 今年はトーセンレーヴ、ラストインパクト、ラブリーデイ、サウンズオブアース、ワンアンドオンリーなどが前走指数の上位馬で、他にゴールドシップ、ゴールドアクター、ヒットザターゲットなどが過去の指数、平均指数で上位にある。

 前走は、ジャパンカップ、菊花賞、天皇賞(秋)組が主力を形成している。今年は天皇賞(秋)から有馬記念に直行する馬はいないので、中心はジャパンカップと菊花賞組になるのだろう。

 菊花賞組は過去10年、ディープインパクト(1人気2着Y)、オルフェーヴル(1人気1着Ab)、ゴールドシップ(1人気1着Ab)、トゥザワールド(9人気2着Z)が連対を果てたしているが、ともにスピード指数上、上位にランクされた馬たちだ。今年は菊花賞馬キタサンブラックと3着馬のリアファルが挑戦するものの、指数上はランク外にあり、過去の傾向から強くは推しにくい。

 過去10年で4勝、2着3回と安定しているのは、ジャパンカップ組だ。
 今年のジャパンカップは、直線、早々と抜け出したラブリーデイを追って、壮絶な叩き合いの末、牝馬ショウナンパンドラがクビ差で勝利を手にした。あいにくショウナンパンドラは調子が整わず、直前に回避することになったが、2着のラストインパクト、3着のラブリーデイ、5着サウンズオブアース、7着ワンアンドオンリー、10着ゴールドシップまで、連軸の最有力候補になる馬たちだろう。
 ただ、それぞれ弱点も抱えている。

 ジャパンカップで、ラストインパクトは直線、最内をついて2着に上がったが、ムーア騎手の好騎乗、好判断があってのことだろう。4年目の若手、菱田騎手に同じレベルの騎乗ができるかどうか。ただ、今年になって重賞で(0113)と勝ち星はないが、阪神大賞典3着、春の天皇賞4着と、長距離の適正は高く、スタミナも豊富で、有馬の距離をこなす力は十分にあるだろう。

 ラブリーデイはゴール前で脚が上がって3着に落ちたが、重賞6勝という今年の快進撃はナンバー1の実績。ただ、有馬の2500は適距離ではないはず。スローペースならと思うが、このメンバーなら平均的な流れのはずで、距離適性からは少し疑問が残る。

 距離適性で浮上するのはゴールドシップだ。宝塚記念15着、ジャパンカップ10着は負け過ぎだが、ゴールドシップ自身に気力が戻れば、ラストランを飾る完勝劇もあるだろう。とはいえ、2000年以降、6歳馬の勝利がないことを考えると、中心には取りにくい。

 ジャパンカップ5着のサウンズオブアース。M・デムーロ騎手は魅力だが、差し脚に欠けるところがあり、勝ち負けまではどうか。

 こうしてみると、今年は確たる中心馬が不在の有馬記念で、大きな波乱があるかもしれない。ならば、あえて、若手の菱田騎手に期待するのも悪くないだろう。ラストインパクトはジャパンカップで最先着しているにもかかわらず人気は薄い。内を突いたムーア騎手の作戦がはまっただけと受け取られているようだが、荒れた内をただ1頭、伸びたのだから、力のある証拠と私は見たい。幸い、抽選で内の3枠を引き当て、内でロスなく控えられるはず。あとは直線で前が開くかどうか。

 今年は外国人騎手の活躍が目立った1年だっただけに、M・デムーロ、ルメール、アッゼニ、ボウマンなど、外国人騎手は押さえておきたい。

 ホープフルSは、1昨年までラジオNIKKEI杯2歳Sとして阪神競馬場で行われていたレースだが、昨年から中山の開催に替わった。
 今年の指数上位はバティスティーニ、ロードクエスト、ブレイブスマッシュ、ブラックスピネル、プランスシャルマン、ディーマジェスティ、クラウンスカイなど。
 2000メートルのスピード指数は新馬、特別を連勝しているバティスティーニが抜けて高い。平均ペースの流れなら、中心はバティスティーニで堅いだろう。
 しかし、超スローペースもあるメンバーだけに、差し脚比べで後れを取ることがあるかもしれない。スローペースの差し脚はディーマジェスティやロードクエスト、プレイスマッシュなどが上位にあり、逆転があるかもしれない。

(ホープフルS)
       1着    2着    3着
05年(阪神)B     AZb   -
06年(阪神)-     -     DXd
07年(阪神)CXb   -     -
08年(阪神)B b   AYa   -
09年(阪神)-     A a   -
10年(阪神)D d   A a    Xb
11年(阪神)-     D     AXb
12年(阪神)C     AXa   C
13年(阪神)AXb   C     AZa
-----------------------
14年(中山)-      Xa   -
(スローペース調整値-20/-10)

 短距離の精鋭が集まる阪神カップ。比較的、指数上位馬が活躍しているが、3連単は8年連続で10万馬券を越える高配当で、波乱続きだ。
 今年は、ビッグアーサー、クラレント、テイエムタイホー、サンライズメジャー、ダンスディレクター、ロサギガンティア、ウリウリ、ダノンシャーク、スマートオリオンなどが指数の上位馬たちだ。
 芝1200の指数の高さと瞬発力ではビッグアーサーが一歩抜けた存在だが、1400メートルは初出走、距離適正はどうだろうか。過去の連対馬の多くは、1600メートル以上の距離で鋭い差し脚を使っていた馬たちであり、その点からはクラレント、ダノンシャーク、サンライズメジャーからでも組み立てはてきるはずだ。

(阪神C)
       1着    2着    3着
06年    -      Z    D
07年    AXa   -     -
08年    BZ    A b   -
09年    C d  (A a、-)2着同着
10年    B a     a   -
11年    C     -     -
12年    B a    Y    D d
13年    -      Z    -
14年    -      Xa   BYc

 いよいよ有馬記念てす。みなさまのご健闘、ご幸運を、心よりお祈り申し上げます。
 GOOD LUCK!!!

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2015年12月22日 (火)

第1144回神騎乗と鬼脚

201512200911
201512190611

 エアスピネルは、直線に向くと早々と先頭に立ち、1頭だけ大きく抜け出した。「そのままゴールだ」と、思っていたら、最後方から一気に脚を伸ばしてきたリオンディーズが勢いよく迫ってきて、ゴール前、あっさりと交されてしまった。2頭の後ろは4馬身の差がついて、リオンディーズとエアスピネル2頭の能力の高さを示しはしたが、エアスピネルの最優秀2歳牡馬を決定づける3連勝だけでなく、武豊騎手の全G1制覇もはかない夢に消えた。勝負の世界のこととはいえ、いかにも情け無用の決着だった。「3戦目で、一番いいレースができた。でも勝ち馬が強かったね」(週刊「競馬ブック」誌参照)という、武豊騎手の短いコメントが、心なしか、さみし気に思えた。

 断然の1番人気を背負っていたエアスピネルにとっては厳しい結果になったが、M・デムーロ騎手の腕もさることながら、1戦1勝で朝日杯FSを制したリオンディーズは大きく評価を上げることになった。スローペースの流れでスピード指数そのものは標準的なレベルだったが、上がり指数は1頭だけ断然に抜けた高さを示している。2000年以降の朝日杯の勝ち馬と比較しても、リオンディーズの上がり指数は最高の高さであり、その高さも断然に抜けたレベルにある。

 コースの違う中山で行われてきた過去の朝日杯と比べても意味はないかもしれないが、それでもリオンディーズの上がり指数は、まさに鬼脚レベルといえそうで、すでに「超大物」の評価も出ている。神騎乗のM・デムーロに、鬼脚のリオンディーズ。今後の活躍が楽しみになる新ヒーローの出現だ。

 牝馬のハンデ戦ターコイズSは大波乱になった。勝ったのは11番人気のシングウィズジョイ、2着に16番人気のダンスアミーガ、3着に15番人気のオツウ。超スローペースになったせいで、軽ハンデの先行馬たちが上位を独占。3連単は295万円を超す高配当だった。ただ、超スローペースで、スピード指数は未勝利戦並みの超低レベル。それでいてスローペースに見合う上がり指数もなく、レースの価値は低い。

 さてさて、今週末はいよいよ、有馬記念。2015年、最後にふさわしい良いレースを期待したい。

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2015年12月17日 (木)

第1143回エアスピネルの素質が上位

 朝日杯フューチュリティSは、昨年から阪神競馬場での開催に替わった。
 中山で行われてきた過去の連対馬の傾向は役に立たないかもしれないが、参考までに。

(朝日杯)  1着    2着    3着
05年(中山)AXa    Yc   -
06年(中山)-      Xb   D a
07年(中山)  b   -     -
08年(中山)  d    Za   -
09年(中山)-     AYa     b
10年(中山)D     -     AYb
11年(中山)-      Xa   C
12年(中山)-     AXa   -
13年(中山)-     -     B
---------------------------------
14年(阪神)D a   -     CY
(スローペース調整-20/-10)

 今年はイモータル、エアスピネル、ショウナンライズ、シュウジ、タイセイサミット、ハレルヤボーイ、ユウチェンジ、ツーエムレジェンドなどが指数の上位馬たちだ。

 阪神の外回りのマイル戦で、差し脚勝負。鋭い瞬発力は必須条件だ。
 マイル戦の差し脚は、ハレルヤボーイ、イモータル、エアスピネルなどが鋭い。
 なかでも、マイルの新馬戦、マイルの2歳重賞戦を連勝したエアスピネルが中心になりそう。前走、デイリー杯2歳Sでは、中団から脚を伸ばし、4コーナーで2番手につけ、直線の反応も良く、後続に3馬身半の差をつけて快勝した。スローペースだったが、スピード指数のレベルも上々だった。力のいる稍重の馬場も全く苦にするところがなく、スタミナもあり、素質も十分。春のクラシックを狙える器だろう。

 エアスピネルの相手になりそうなのは、マイルの差し脚で上位のイモータル、ハレルヤボーイに、リオンディーズ、タイセイサミットなど。先行力のあるシュウジ、ショウナンライズも連対圏だ。ペース次第だが、超スローペースなら1400メートル戦で鋭い差し脚を見せてきたボールライトニング、シャドウアプローチ、アドマイヤモラールなどにもチャンスがあるだろう。

 新設重賞のターコイズSは、以前、オープンの牝馬限定ハンデ戦として行われていた同名のレースが、今年から重賞に格上げされたレースだ。参考までにオープン時代の連対馬の傾向を上げておいたが、指数上位馬たちも苦戦続きで、牝馬限定のハンデ戦はいかにも難しい。

(ターコイズS)
       1着    2着    3着
05年      c   C     -
06年      b    Yc   D
07年      c   -     -
08年     X    B c   D
09年    -     -      Z
10年     Yd   D d   B
11年    B     -     A
12年    -     -     C
13年    -     C d     a
14年    -     -      Y

 今年の指数上位馬は、ディープジュエリー、シングウィズジョイ、レッドセシリア、キャットコイン、カフェブリリアント、レッドリヴェール、ゴールデンナンバー、カレンケカリーナ、アルマディヴァンなど。

 安定した差し脚は、マイルも得意なカフェブリリアントだが、55キロとはいえ トップハンデは買う気にならない。G1馬のレッドリヴェールも桜花賞2着などの実績は評価できるが、理由があるにせよ近走の大敗はマイナス材料だろう。ならば、生きのよい3歳馬を中心にとる手もありそうだが、近走の成績と実績は物足りない。

 難解なレースだが、恵量ハンデで差し脚を条件にするなら、レッドセシリア、カレンケカリーナ、アイライン、アルマディヴァン、ゴールデンナンバーなどが有力だろうか。先行力があり、力のいる芝も合いそうなカレンケカリーナに期待したい。

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2015年12月15日 (火)

第1142回春のヒロイン候補

201512130911
201512130611
201512120911

 2015年の競馬もあと残り2週。日曜日は中山に出かけるつもりだったが、朝から冷たい雨が降っており、風邪をひいてはと思って、出かけるのはやめた。終日、自宅ウインズ。相変わらず、新馬戦と障害戦を除く全レースの馬券を買っているが、3場開催は忙しい。

 2歳女王を決める阪神ジュベナイルFは1番人気のルメール騎手騎乗のメジャーエンブレムが完勝した。
 メジャーエンブレムは好スタートから2番手に控え、直線、早々と先頭に立つと、後はそのまま押し切る堂々の内容で、春のクラシック戦線に向け、大きな将来性を感じさせるレースだった。中団から差し脚を伸ばした10番人気のウインファビラスが2着、3番人気のブランボヌールが3着に入ったが、完全に勝負のついた後のこと。勝ったメジャーエンブレムの強さばかりが印象に残ったレースだった。牝馬としては、スタミナもありそうで、クラシック候補の最有力馬といえるだろう。
 前走、アルテミスSで後方からメジャーエンブレムを差し切って勝ったデンコウアンジュは2番人気に支持されたが、出負け気味のスタートになり、それを挽回するかのように先行集団に取り付いていったが、直線に余力は残っていなかった。

 ダートのカペラSはシゲルカガの逃げで、ハイペースになった。直線の坂上でシゲルカガをとらえたカジキが抜け出したが、後方からキクノストームとマルカフリートが大外一気に駆け上がってきて、キクノストームが差し切り勝ち。初の重賞制覇を果たした。2着にカジキ、3着にマルカフリート。3、4、6番人気の順の入線だったが、3頭ともに前走ダート1400メートルの霜月Sを使ってきた馬たちだ。カペラSはダート1200メートル戦だが、前走1200メートルを使ってきた馬はいまだに未勝利。今年は前走1200を勝ち上がってきたエイシンヴァラーが1番人気に推されていたが、中団の馬群にのまれてしまった。

 ハンデ戦のチャレンジCは、直線、狭い内を無理やりにこじ開けて突き抜けた1番人気フルーキーが勝利。フルーキーにはM・デムーロ騎手が乗っていたが、強引に内をついた騎乗で過怠金を取られた。ルメール騎手の2番人気ヒストリカルが2着、11番人気シベリアンスパーブが3着。M・デムーロ、ルメールは相変わらず、強い。

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2015年12月10日 (木)

第1141回スローペースなら

 阪神の馬場改修があった06年以降、阪神ジュベナイルFの勝ち馬や上位馬は、その後のクラシック戦線でも活躍することが多い。将来性を見極めるうえで、阪神ジュベナイルFは重要なレースとして位置づけられる。1番人気は過去9年で2勝、2着2回、3着1回。指数上は前走指数上位馬が毎年連対しているが、スローペースで楽勝してきたランク外の馬たちや、上がり指数の高い馬たちにも注意が必要なレースだ。

(阪神ジュベナイルF)
       1着    2着    3着
06年    -     AXa   BYa
07年    BZa   -     CY
08年    D       b   -
09年    -     A b   D b
10年    A a   -     DYd
11年    -     B     -
12年    B a   -     -
13年      d   C     B
14年    D     D c   D
(スローペース調整-20/-10)

 今年は、デンコウアンジュ、メジャーエンブレム、ペプチドサプル、キャンディバローズ、ブランボヌール、メジャータイフーン、ウインファビラス、メジェルダ、ペルソナリテ、クロコスミアなどが前走指数の上位馬たちだ。
 阪神の外回りのマイル戦で、まして2歳牝馬のレースならスローペースは必至。長く使える上がりの脚が問われるだろう。とすると差し脚上位のデンコウアンジュ、メイショウスイヅキ、ペプチドサプル、クロコスミア、メジャーエンブレム、ウインファビラスなどが有力馬として上がってくる。
 なかでも注目は、前走、アルテミスSを勝ったデンコウアンジュと、2着のメジャーエンブレムだ。そのレースで1番人気に支持されたメジャーエンブレムは、向こう正面で先頭に立ち、そのまま押し切るかに思えたが、ゴール直前、大外一気に駆け上がってきたデンコウアンジュに勝利を奪われてしまった。抑えがきかず、向こう正面で先頭に立ったのが災いしたというのが陣営の判断のようだ。しかし、もともと先行して差し脚を伸ばすタイプで、スローペースの瞬発力勝負になると、多少分が悪いし、差し脚だけならそれほど抜けた存在とは思えない。先行して差し脚を使える王道のレースぶりは、将来性を感じさせるが、ここは取りこぼしがないとはいえない。
 アルテミスSで後方から33秒3という断然の差し脚を見せたのが、勝ったデンコウアンジュだ。12番人気での勝利で、フロック視されることもありそうだが、スローペースでの差し脚の鋭さはナンバー1だ。当然、スローペース必至の阪神外回りの流れも合うはず。連軸の中心にとりたいと思っている。

 08年から始まった中山のダート重賞カペラSは、1番人気馬が7連敗中。2着が1回だけで、波乱もあるレースだ。
 今年は、マルカフリート、キクノストーム、キョウエイアシュラ、アドマイヤサガス、カジキ、シゲルカガなどが指数の上位馬だ。カペラSはダート1200戦だが、前走1200メートル戦を使ってきた馬は1勝もあげていない。中心は指数上位の前走1400メートル組で、今年ならマルカフリート、キクノストームなどの霜月S組が連軸の有力候補になりそう。
 ハイペースもありそうなダート短距離戦だけに、展開を考えれば、後方からの差し脚が鋭いカジキ、トキノゲンジ、エイシンヴァラー、キクノストーム、アドマイヤサガス、ミリオンヴォルツ、マルカフリートなどに流れが向きそうだ。なかでも前走、霜月Sの上位馬で後方一気の差し脚が鋭かったマルカフリート、キクノストームが面白い存在だろう。

(カペラS) 1着    2着    3着
08年    D c   -     -
09年     Zd   D d   -
10年    A a   -     B b
11年    -      Zc   -
12年     Za   B c   -
13年    D d   D d   D
14年    -     -     -
(公営成績は減戦して集計)

 チャレンジカップは2012年から、芝1800メートルのハンデ戦に衣替えして、開催時期も12月に移った。
 今年の指数上位馬はシベリアンスパーブ、マコトブリジャール、マイネルミラノ、ケイティープライド、シャトーブランシュ、ワールドエース、フルーキー、レッドアリオン、タガノエトワールなど。
 まだ3年のデータしかないが、重ハンデ馬は苦戦の傾向があり、狙いはシベリアンスパーブ、マコトブリジャール、マイネルミラノ、ケイティープライド、シャトーブランシュなど指数上位の恵ハンデ馬たちだ。先行力があり、スタミナもある、マイネルミラノ、シャトーブランシュに注目したい。

(チャレンジカップ)
       1着    2着    3着
12年    -     C     -
13年    -     C     -
14年    A c   D      Zb
※14年は2着、3着は同着

(お知らせ)12月1日より、新「基準タイム2016年版」(改訂30版)の販売を開始しました。今年も抽選で有馬記念グッズのプレゼントもご用意しています。お申し込みはこちら から。お早めにお申し込みください。

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2015年12月 8日 (火)

第1140回ハイペースに

201512060711
201512050611
201512050711

 今年のチャンピオンズCはスタートから、いきなりハイペースになってしまった。特に2ハロン目は10秒7と、昨年より1秒も速いラップになり、それが最後まで尾を引いたようだ。

 中京のダート1800メートルは、直線の急坂からのスタート。2ハロン目は平坦になる関係で、ラップは多少早くなるものだが、昨年より1秒も速いラップになっては先行馬は苦しかったに違いない。息を入れる間もなく1コーナーから徐々に登りが続き、向こう正面に頂上がある。そこから4コーナーまで一気に3メートル以上の下りになるから、位置は保つことができるが、直線には2メートルほどの急坂がそびえるように待ち構えており、前半に無理するとそこで脚が止まる。しかし、本当の勝負はそこから。急坂を登り切ると、ゴールまで200メートルの平坦になり、ここでの攻防が勝敗を分ける。

 結果的に、勝ったのは中団の内で脚をためていた牝馬のサンビスタ。2着は最後方から直線内をついて伸びてきたノンコノユメ、3着は後方から直線は外に回して最速の上がりの脚を見せたサウンドトゥルーだった。逃げたコパノリッキーは7着、2番手のクリノスターオーは15着、3番手のニホンビロアワーズは11着、ガンビットは最下位の16着に沈んだ。先行勢は総崩れになり、中団以降に待機して脚をためていた馬たちが上位を占めた。勝ったサンビスタは人気はなかったが、ナビグラフでみると、上がり指数で上位にある馬だった。 

 直線の急坂を乗り切るためにも、誰もが前半は無理をしたくないのだが、スタートからの競り合いのなかで、自分だけ控えるのは難しかったのだろう。コパノリッキーの手綱を取った武豊騎手のコメントからは、そんな騎手たちの駆け引きも伝わってくる。

 それにしても、勝ったのはM・デムーロ騎手、2着にルメール騎手。スポーツ紙にはミルコマジックという見出しもあった。相変わらずの強さには恐れ入るばかりだ。

 ステイヤーズSはアルバートがムーア騎手を背に4連勝で重賞初制覇を決めた。
 2週目の向こう正面ではまだ後方たったが、3コーナー手前から動いていって、4コーナーでは内の5、6番手。直線、坂上から2着馬に5馬身差をつけた差し脚はひときわ際立っていた。古馬の重賞は初挑戦だったが、レベルが違った印象だった。3コーナー手前から動いていって、押し切れるのはステイヤーの証だろう。

 金鯱賞は5番手から差し脚を伸ばしたミトラが完勝。人気のディサイファは直線で前が詰まって2着がやっと。3着にサトノノブレス。

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2015年12月 3日 (木)

12月3日コパノリッキーの時代

 昨年、ジャパンCダートからチャンピオンズCに名称をかえ、中京競馬場で行われることになったダートのG1戦。ジャパンCダート時代のデータも掲載したが、比較的まぎれの少ないダート中距離戦で、指数上位馬が強いという傾向に大きな変化はないだろう。

(JCD)  1着    2着    3着
05年東京  A     C a    Y
06年東京  -     AXa   -
07年東京   Z      b   AZa
08年阪神   Z    C     AX
09年阪神  B c   C     -
10年阪神  BYc   -      Yc
11年阪神  AZb   D d   AXa
12年阪神  B     -     -
13年阪神  -     DZd   A
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
(チャンピオンズC)
       1着    2着    3着
14年中京  CYd     d   AZa
(ランクは公営、海外のレースを減戦して集計)

 今年は、ホッコータルマエ、ノンコノユメ、ローマンレジェンド、ロワジャルダン、コーリンベリー、コパノリッキー、ワンダーアキュートなどが指数の上位馬たちだ。
 ダート中距離での重賞実績は、コパノリッキー、ホッコータルマエ、ノンコノユメなどが上位だ。
 前走、大井のJBCクラシックを逃げ切って勝ち、ダートのG1で通算5勝目をあげたのが5歳馬のコパノリッキー。これまでG1、G2戦を11戦して7勝、2着2回、3着1回。着外は1回だけだ。コパノリッキーの強さを認識させられたのは、16番人気で勝ったフェブラリーSからだったが、その後の快進撃は目覚ましく、一躍ダート界のトップに君臨するまでに出世した。昨年のチャンピオンズCではスタートで大きく立ち遅れて、先行する自分の形に持ち込めず12着に大敗したが、先行さえできれば、まちがいなく安定したレースができる馬だろう。
 コパノリッキーを上回るダートG1を9勝という重賞実績を誇るのがホッコータルマエだ。前走はコパノリッキーの後塵を拝するレースになったが、両馬の決着がついたわけでもなく、休み明けだったことを考えれば、巻き返しも十分だろう。
 ダート界の新星といえるのが、3歳馬ノンコノユメ。前走の武蔵野Sでは58キロを背負いながら、後方一気の差し脚で差し切って勝った。スピード指数も95と高く、ここでも勝ち負けできるレベルだ。
 中京のダートは先行馬が活躍する傾向が強く、その点からは充実著しいコパノリッキーの先行力を上位に評価したいと思うが、ペース次第ではノンコノユメの後方一気も想定しておく必要はあるかもしれない。

 中山のマラソンレース芝3600メートルのステイヤーズSは、前走指数の上位馬が中心を担っている。
 今年は、ファタモルガーナ、アルバート、トゥインクル、トルークマクト、ネオブラックダイヤ、スズカデヴィアス、メイショウカドマツ、カノンなど。
 前走、アルゼンチン共和国杯組が過去10年で8勝をあげて、軸馬の中心勢力だ。今年は2着のメイショウカドマツが最先着馬。距離適性もありそうで連軸候補の1頭だろう。他に、単騎マイペースで逃げられそうなスズカデヴィアスも距離は合うはず。
 アルゼンチン共和国杯組以外では、目下3連勝中のアルバートや、長距離適性の高いファタモルガーナなどが気になる存在。特にアルバートは距離を伸ばしてから3連勝しており、スタミナもありそう。3600は初距離でも要注意だろう。また、休み明けは少し気にはなるが、ファタモルガーナは3000を超す距離の重賞で(0301)。ステイヤーズSは2戦して2着2回。まだ勝ち星はないとはいえ、長距離適性で最上位だ。

(ステイヤーズS)
       1着    2着    3着
05年    BXa   CZc   A
06年    A b   BXc   C
07年      d   CYc   DZa
08年      d   A      Yb
09年    A     -       d
10年    D     BYc   AXa
11年     Ya   A     -
12年    D a   -     -
13年    BYa   -      Zd
14年    C     B     A b

 金鯱賞は2012年から12月の開催に変わった。
 今年の指数上位はクラレント、ミトラ、ディサイファ、バッションダンス、マイネルフロスト、サトノノブレスなど。
 比較的前々でレースができ、差し脚でも上位といえるのは、クラレント、ディサイファ、ミトラなどだが、札幌記念を勝って、続く毎日王冠で2着、天皇賞(秋)で8着のディサイファの底力が上位で、連軸向きだろう。

(金鯱賞)  1着    2着    3着
12年    B a   -      Z
13年     Yd   C     AYb
14年    -      Zb   A

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2015年12月 1日 (火)

12月1日新基準タイムもよろしく

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 今日から12月がスタート。競馬もあと4週を残すだけになった。
 新しい年に向けて、新基準タイムも準備が終わり、「2016年、改訂30版」の申し込み受け付けを、本日から始めました。今年も有馬記念グッズのプレゼントも用意しております。昨年同様、引き続き、ご愛顧を賜りますようますよう、心よりお願い申し上げます。お申し込みはこちらから。

 ジャパンカップは直線、早々と抜け出したラブリーデイを追って、壮絶な叩き合いになった。外から強襲するショウナンパンドラがラブリーデイにグングン迫る。内をついたラストインパクトもじりじりと脚を伸ばす。大歓声の中、4番人気の牝馬ショウナンパンドラがクビ差だけ抜けだして、大きな大きな勝利を手にした。2着に7番人気のラストインパクト。1番人気のラブリーデイはゴール前で脚が上がった様子で、3着に沈んだ。

 カレンミロティックの果敢な逃げでペースは上がったが、それは逃げ馬と、せいぜい2番手につけたアドマイヤデウスだけのこと。後続馬はそれほど厳しい流れではなかったのだろう。上位馬の上がりタイムは33秒9を示し、上がり指数もプラス18前後。どちらかといえばスローペース気味の流れだったのではないか。

 人気を背負うラブリーデイは早めに動かざるを得ず、それが最後の追い比べに遅れる結果をもたらしたのかもしれない。また、スローペースの差し脚でわずかに鋭さが足りなかったこともあっただろう。しかし、何よりもラブリーデイにとって2400はペストの距離ではなかったのではないか。ラブリーデイのベスト指数は2000から2200あたりに集中しており、勝ってはいるが2400の距離では指数が下がる傾向にあり、微妙に距離が長かったのも影響したのかもしれない。だとすると、有馬記念での巻き返しはあまり期待できないことになってしまうが--。

 京阪杯は圧倒的な人気を集めていたビッグアーサーが好スタートを決めるが、控えて中団から。4番手で内に入れたサトノルパンが直線で抜け出すと、ビッグアーサーも必至で追うがアタマ差届かなかった。スローペースもあって、ビッグアーサーの上がりタイムは限界に近い32秒8。もう少し前でレースができていれば、結果は違っていただろう。

 京都2歳Sはスローペースになって、逃げたリスペクトアースが2着、2番手から叩き合いを制したドレッドノータスが1着。早めに追い出しにかかり4コーナーで4、5番手に進出していたアドマイヤエイカンが3着。後方から攻めた馬たちに出番はなかった。

新ソフト「スーパーパドック スマイル」を公開(無料)しています。
12月1日現在、バージョン【1.1.11】。下記のURLからダウンロードいただけます。ぜひお試しください。

http://www.rightniks.ne.jp/index.php?action=external&filename=include/spdk_smile_open.html&pain=2

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