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2015年12月22日 (火)

第1144回神騎乗と鬼脚

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 エアスピネルは、直線に向くと早々と先頭に立ち、1頭だけ大きく抜け出した。「そのままゴールだ」と、思っていたら、最後方から一気に脚を伸ばしてきたリオンディーズが勢いよく迫ってきて、ゴール前、あっさりと交されてしまった。2頭の後ろは4馬身の差がついて、リオンディーズとエアスピネル2頭の能力の高さを示しはしたが、エアスピネルの最優秀2歳牡馬を決定づける3連勝だけでなく、武豊騎手の全G1制覇もはかない夢に消えた。勝負の世界のこととはいえ、いかにも情け無用の決着だった。「3戦目で、一番いいレースができた。でも勝ち馬が強かったね」(週刊「競馬ブック」誌参照)という、武豊騎手の短いコメントが、心なしか、さみし気に思えた。

 断然の1番人気を背負っていたエアスピネルにとっては厳しい結果になったが、M・デムーロ騎手の腕もさることながら、1戦1勝で朝日杯FSを制したリオンディーズは大きく評価を上げることになった。スローペースの流れでスピード指数そのものは標準的なレベルだったが、上がり指数は1頭だけ断然に抜けた高さを示している。2000年以降の朝日杯の勝ち馬と比較しても、リオンディーズの上がり指数は最高の高さであり、その高さも断然に抜けたレベルにある。

 コースの違う中山で行われてきた過去の朝日杯と比べても意味はないかもしれないが、それでもリオンディーズの上がり指数は、まさに鬼脚レベルといえそうで、すでに「超大物」の評価も出ている。神騎乗のM・デムーロに、鬼脚のリオンディーズ。今後の活躍が楽しみになる新ヒーローの出現だ。

 牝馬のハンデ戦ターコイズSは大波乱になった。勝ったのは11番人気のシングウィズジョイ、2着に16番人気のダンスアミーガ、3着に15番人気のオツウ。超スローペースになったせいで、軽ハンデの先行馬たちが上位を独占。3連単は295万円を超す高配当だった。ただ、超スローペースで、スピード指数は未勝利戦並みの超低レベル。それでいてスローペースに見合う上がり指数もなく、レースの価値は低い。

 さてさて、今週末はいよいよ、有馬記念。2015年、最後にふさわしい良いレースを期待したい。

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