« 第1144回神騎乗と鬼脚 | トップページ | 第1146回楽しい競馬を »

2015年12月24日 (木)

第1145回波乱もある有馬記念

 いよいよ年末大一番の有馬記念。過去21年間の連対馬は、前走指数の上位馬が15年で連対し、次いで14年で連対している平均指数の上位馬などの活躍が目につく。勝ち馬に絞ると、前走指数上位馬が14勝をあげ、圧倒的に強い。指数のランク外で勝った馬は過去21年間で5頭いるが、そのうちの3頭は3歳馬だ。指数ランク外の古馬が勝ったのは、昨年の牝馬ジェンティルドンナと、07年のマツリダゴッホだけで、古馬、とりわけ牡馬の場合は、指数上位でなければ勝利は難しい。

 最近の10年に限ると、1番人気馬が(5311)と強い傾向がうかがえる。2番人気馬も2勝しているが、1番人気馬との差は大きい。世代別では、3歳馬が3勝、4歳馬が4勝、5歳馬が3勝。2000年以降の過去15年で、6歳馬以上の勝利はない。

(有馬記念) 1着    2着    3着
94年    A b   B     D
95年    A       d   BYa
96年    DXa   -     -
97年    C     BXb   A
98年    -3歳   -      Xb
99年    A b   AXc   D d
00年    Y a    Xd     b
01年    -3歳   -     -
02年    B     C     A
03年    DXc   B     -3歳
04年    CXa   AXc    Zb
05年    A b    Y    B d
06年     Xa   -     BYc
07年    -     D     AY
08年    A      Z    B a
09年    BYa   -3歳   A b
10年    -3歳    Y    -3歳
11年    A b    Za    Y
12年    A b   -      Ya
13年    AXa    Zd    Yb
14年    -      Z    BZc

 今年はトーセンレーヴ、ラストインパクト、ラブリーデイ、サウンズオブアース、ワンアンドオンリーなどが前走指数の上位馬で、他にゴールドシップ、ゴールドアクター、ヒットザターゲットなどが過去の指数、平均指数で上位にある。

 前走は、ジャパンカップ、菊花賞、天皇賞(秋)組が主力を形成している。今年は天皇賞(秋)から有馬記念に直行する馬はいないので、中心はジャパンカップと菊花賞組になるのだろう。

 菊花賞組は過去10年、ディープインパクト(1人気2着Y)、オルフェーヴル(1人気1着Ab)、ゴールドシップ(1人気1着Ab)、トゥザワールド(9人気2着Z)が連対を果てたしているが、ともにスピード指数上、上位にランクされた馬たちだ。今年は菊花賞馬キタサンブラックと3着馬のリアファルが挑戦するものの、指数上はランク外にあり、過去の傾向から強くは推しにくい。

 過去10年で4勝、2着3回と安定しているのは、ジャパンカップ組だ。
 今年のジャパンカップは、直線、早々と抜け出したラブリーデイを追って、壮絶な叩き合いの末、牝馬ショウナンパンドラがクビ差で勝利を手にした。あいにくショウナンパンドラは調子が整わず、直前に回避することになったが、2着のラストインパクト、3着のラブリーデイ、5着サウンズオブアース、7着ワンアンドオンリー、10着ゴールドシップまで、連軸の最有力候補になる馬たちだろう。
 ただ、それぞれ弱点も抱えている。

 ジャパンカップで、ラストインパクトは直線、最内をついて2着に上がったが、ムーア騎手の好騎乗、好判断があってのことだろう。4年目の若手、菱田騎手に同じレベルの騎乗ができるかどうか。ただ、今年になって重賞で(0113)と勝ち星はないが、阪神大賞典3着、春の天皇賞4着と、長距離の適正は高く、スタミナも豊富で、有馬の距離をこなす力は十分にあるだろう。

 ラブリーデイはゴール前で脚が上がって3着に落ちたが、重賞6勝という今年の快進撃はナンバー1の実績。ただ、有馬の2500は適距離ではないはず。スローペースならと思うが、このメンバーなら平均的な流れのはずで、距離適性からは少し疑問が残る。

 距離適性で浮上するのはゴールドシップだ。宝塚記念15着、ジャパンカップ10着は負け過ぎだが、ゴールドシップ自身に気力が戻れば、ラストランを飾る完勝劇もあるだろう。とはいえ、2000年以降、6歳馬の勝利がないことを考えると、中心には取りにくい。

 ジャパンカップ5着のサウンズオブアース。M・デムーロ騎手は魅力だが、差し脚に欠けるところがあり、勝ち負けまではどうか。

 こうしてみると、今年は確たる中心馬が不在の有馬記念で、大きな波乱があるかもしれない。ならば、あえて、若手の菱田騎手に期待するのも悪くないだろう。ラストインパクトはジャパンカップで最先着しているにもかかわらず人気は薄い。内を突いたムーア騎手の作戦がはまっただけと受け取られているようだが、荒れた内をただ1頭、伸びたのだから、力のある証拠と私は見たい。幸い、抽選で内の3枠を引き当て、内でロスなく控えられるはず。あとは直線で前が開くかどうか。

 今年は外国人騎手の活躍が目立った1年だっただけに、M・デムーロ、ルメール、アッゼニ、ボウマンなど、外国人騎手は押さえておきたい。

 ホープフルSは、1昨年までラジオNIKKEI杯2歳Sとして阪神競馬場で行われていたレースだが、昨年から中山の開催に替わった。
 今年の指数上位はバティスティーニ、ロードクエスト、ブレイブスマッシュ、ブラックスピネル、プランスシャルマン、ディーマジェスティ、クラウンスカイなど。
 2000メートルのスピード指数は新馬、特別を連勝しているバティスティーニが抜けて高い。平均ペースの流れなら、中心はバティスティーニで堅いだろう。
 しかし、超スローペースもあるメンバーだけに、差し脚比べで後れを取ることがあるかもしれない。スローペースの差し脚はディーマジェスティやロードクエスト、プレイスマッシュなどが上位にあり、逆転があるかもしれない。

(ホープフルS)
       1着    2着    3着
05年(阪神)B     AZb   -
06年(阪神)-     -     DXd
07年(阪神)CXb   -     -
08年(阪神)B b   AYa   -
09年(阪神)-     A a   -
10年(阪神)D d   A a    Xb
11年(阪神)-     D     AXb
12年(阪神)C     AXa   C
13年(阪神)AXb   C     AZa
-----------------------
14年(中山)-      Xa   -
(スローペース調整値-20/-10)

 短距離の精鋭が集まる阪神カップ。比較的、指数上位馬が活躍しているが、3連単は8年連続で10万馬券を越える高配当で、波乱続きだ。
 今年は、ビッグアーサー、クラレント、テイエムタイホー、サンライズメジャー、ダンスディレクター、ロサギガンティア、ウリウリ、ダノンシャーク、スマートオリオンなどが指数の上位馬たちだ。
 芝1200の指数の高さと瞬発力ではビッグアーサーが一歩抜けた存在だが、1400メートルは初出走、距離適正はどうだろうか。過去の連対馬の多くは、1600メートル以上の距離で鋭い差し脚を使っていた馬たちであり、その点からはクラレント、ダノンシャーク、サンライズメジャーからでも組み立てはてきるはずだ。

(阪神C)
       1着    2着    3着
06年    -      Z    D
07年    AXa   -     -
08年    BZ    A b   -
09年    C d  (A a、-)2着同着
10年    B a     a   -
11年    C     -     -
12年    B a    Y    D d
13年    -      Z    -
14年    -      Xa   BYc

 いよいよ有馬記念てす。みなさまのご健闘、ご幸運を、心よりお祈り申し上げます。
 GOOD LUCK!!!

【お知らせ】新「基準タイム2016年版」(改訂30版)の販売を開始しました。今年も抽選で有馬記念グッズのプレゼントもご用意しています。お申し込みはこちら から。お早めにお申し込みください。

|

« 第1144回神騎乗と鬼脚 | トップページ | 第1146回楽しい競馬を »

コメント

去年も菱田騎手で差の無い7着に好走したのですから。ラストインパクトの単複。念のために牝馬2頭の単も。

投稿: ネオンテトラ | 2015年12月26日 (土) 11時58分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/182685/62931180

この記事へのトラックバック一覧です: 第1145回波乱もある有馬記念:

« 第1144回神騎乗と鬼脚 | トップページ | 第1146回楽しい競馬を »