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2016年2月25日 (木)

第1161回2冠馬ドゥラメンテが始動

 今週から小倉に加え、中山、阪神の開催が始まる。
 中山の開幕週は、芝1800メートル戦の中山記念がメイン。注目は何といっても皐月賞、ダービーを勝った2冠馬ドゥラメンテだ。ダービーの後、骨折が判明して長期休養。ここから再出発をはかるが、期待に応えられるだろか。

 中山記念の過去10年をみると、平均指数の上位馬を中心に、比較的、指数上位馬が活躍しているレースだ。

(中山記念) 1着    2着    3着
06年     Yc   B a   -
07年      c   A d   C a
08年    CZa   C     -
09年     Xc    Xd   A b
10年      d   -     -
11年      b   BY    CYd
12年    -      Y     Y
13年    B     C d    Xd
14年    A a   -      X
15年    DYb    Xa   -

 今年はドゥラメンテ、アンビシャス、リアルスティール、イスラボニータ、マイネルラクリマ、ロゴタイプ、ラストインパクト、フルーキーなどが指数上位馬だ。

 皐月賞、ダービーの2冠馬ドゥラメンテが、実績に加え、指数上でも上位にあり、連軸の中心に思えるが、まだ、100パーセントの状態にはないようで、出来は気になるところだ。とはいえ、4歳馬なら成長余力もあり、パフォーマンスが大きく下がることはないだろう。ここは素直にドゥラメンテの素質に懸けたいと思っている。

 逆転候補は、一昨年の皐月賞馬イスラボニータが筆頭。昨年秋、天皇賞秋3着、マイルCS3着と、高レベルな相手に好走を続けており、距離もマイルよりは1800の方がレースはしやすいはず。イスラボニータも休み明けだが、もともと休み明けも苦にしないタイプで、調整も順調の様子だ。

 他では、秋天皇賞5着のアンビシャス、3年前の皐月賞馬ロゴタイプ、菊花賞2着のリアルスティール、JC2着のラストインパクトなども上位の力はあり、逆転も視野に考えておきたい。

 阪急杯は阪神内回りの1400メートル戦。
 今年は、ブラヴィッシモ、ミッキーラブソング、ミッキーアイル、エールブリーズ、ヒルノデイバロー、レッツゴードンキ、ダノンシャーク、マイネルアウラートなどが指数の上位馬たちだ。

 短距離戦とはいえ、ペースは落ち着きそうで、先行馬に向く流れになりそう。先行力があるのはミッキーアイル、ヒルノデイバロー、ミッキーラブソング、レッツゴードンキ、ゼロス、マイネルアウラートなど。1400の距離が合うのは、ヒルノデイバロー、ミッキーラブソング、マイネルアウラートだが、軸馬候補なら、1400の瞬発力が鋭いマイネルアウラートが中心になりそうだ。

 ただ、個人的にはヒルノデイバローに注目したいと思っている。久々の芝戦だった前走は出遅れて最後方から。それでもメンバー最速の32秒6の上がりタイムで7着にまで上がってきた。3走前のダート1400戦でも、逃げて鋭い上がりの脚を示しており、芝短距離戦の適性はかなり高いだろう。

(阪急杯)  1着    2着    3着
06年    -     B     A a
07年    CZa(1着同着C)  BXb
08年    D      Ya   -
09年    CYa    Yc   A
10年    AY    -       b
11年    B d   DYb   B
12年    -     -     AYa
13年    AYb   C     -
14年    -     -     D
15年    BY    -     -

 3歳重賞アーリントンCの指数上位は、オデュッセウス、シゲルノコギリザメ、レオナルド、アーバンキッド、ヒルノマゼラン、レインボーライン、ダンツプリウスなど。
 阪神の外回りコースをつかうマイル戦は、スローペース必至。マイルの瞬発力が鋭いアーバンキッド、ダンツプリウス、ヒルノマゼランなどに向く展開になりそうで、マイルの距離適性が高そうなアーバンキッドに期待したい。

(アーリントンC)
       1着    2着    3着
07年    DZb   AXc    Y
08年    -       c   -
09年    CXc   -     C
10年    AXc   D      Xa
11年    -     -      Zb
12年    D       c    Z
13年    AYa   BXd   C
14年    AXa   AYc     d
15年    -     AYc   -
(スローペース調整-20/-10)

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2016年2月23日 (火)

第1160回世代交代

201602210511
201602200811
201602200511
201602211011

  フェブラリーSは、ノンコノユメの単勝と、ノンコノユメを軸に3連単の1、2着流しや、ノンコノユメからの馬連も買っていた。
 直線に向いて、ノンコノユメは大外に廻す。しかし、いつもなら、騎手のゴーサインに素早く反応して、一気に駆け上がってくるのに、なぜか、反応が鈍い。直線半ば、ここからという位置でも、ノンコノユメはまだ後方に置かれている。
 ゴールまで残り200メートル。先行集団から抜け出したモーニンが、余力十分の脚色で後続との差を広げていく。
 「モーニンは強いな」と思う一方で、軸馬に取ったノンコノユメはまだ後方。「2着にも届かない」と、あきらめの気持ちも広がっていく。
 それでも、ノンコノユメが意地を見せる。スイッチが入ると、大外からすごいスピードで駆け上がってきたが、しかし、もうゴールまでの距離がない。残り100メートル、一抹の期待を込めながら「行け、行け」と心の中で叫び続けた。ノンコノユメは、ぎりぎり2着に届いた。3着は5歳馬アスカノロマン。馬連は680円と安かったが、3連単は1万6010円。なんとかプラスになる配当にはなった。

 モーニンのベストは1400メートルだろうと、思っていたが、ハイペース気味のマイルを先行して、しっかりとした差し脚を使えたわけで、改めて、心肺機能の強さに加え、距離適性の幅や、素質の高さを知らされることになった。

 片や、ノンコノユメは後方一気の脚質がアダになったとすると、今後も一線級との戦いでは、取りこぼしもあり得るのではないか。それでも今回、届かないような位置から2着にまで上がってこれたのは、まさに素質のたまものというべきだが--。

 勝ったモーニンも、2着のノンコノユメも4歳馬。ダート重賞戦線は古豪の活躍が目立つ舞台だが、世代交代を印象付けるレースになった。

 京都牝馬Sは、秋華賞2着の4歳馬クイーンズリングが1番人気にこたえて勝利。2着に後方から伸びたマジックタイム、3着は先行したウインプリメーラ。直線、一旦は先頭に立ったスナッチマインドは急に内にヨレて、4着に下がった。

 ダイヤモンドSは、雨中の長距離戦になった。全馬、泥まみれ。真っ黒になって直線に向かってきたが、直線の入り口で早めに先頭に立ったトゥインクルが、そのまま差を広げて完勝。泥んこの馬場状態を考えれば、54キロの恵ハンデを生かして早めに仕掛けたことが、正解だったといえそう。最後方から脚を伸ばしたトップハンデ馬のフェイムゲームが4馬身差の2着。さらに5馬身の差がついて、3着は内に入れたファタモルガーナだった。

 小倉大賞典は、直線、差し脚に懸けたアルバートドック、ダコールが1、2着。ネオリアリズムが3着だった。ともに中団より後ろにポジションを取っていた馬たちで、先行馬は総崩れになった。前日の雨で、力のいる馬場状態だったことも先行馬たちには、苦しかったのかもしれない。

 土、日の3場とも、芝コースは雨の影響で馬場状態が悪かった。騎手のコメントを読んでいると、のめってレースにならなかったなど、緩い馬場の適性を敗因にあげている騎手も多かった。予想も同じように、難しい2日間だった。

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2016年2月18日 (木)

第1159回ノンコノユメの差し脚

 2016年、幕開けのG1はダートのフェブラリーS。
 過去のデータからは、前走指数や平均指数の上位馬が強い傾向。連軸候補は前走指数や平均指数の上位馬たちだろう。過去10年、ランク外の馬で勝つか、連対した3頭はすべて4歳馬で、4歳馬以外では、指数上のランク馬でなければ勝利の条件にないし、連対も難しいだろう。勝ち馬は4、5、6歳で占められており、7歳以上の勝利はない。牝馬もまだ勝てていないし、2000年以降では、2着が1度あるだけだ。

(フェブラリーS)
       1着    2着    3着
06年    D     A a   -
07年      d    Zc   B
08年    A     C d    Xc
09年    -       a   AYa
10年    AXb   -      Xb
11年    DYc     b   -
12年    C     C       c
13年    DZ    CXa   A c
14年    -     DZd   B
15年    AYd     c     d
(公営競馬や海外の成績を減戦処理して集計)

 今年は、グレープブランデー、モーニン、ベストウォーリア、ノンコノユメ、タガノトネール、コパノリッキー、ロワジャルダン、ローマンレジェンド、マルカフリートなどが指数の上位馬たち。

 フェブラリーSはダート1600メートル戦だが、前走、ダート1400メートルの根岸S組の勝利は2012年に1度あるだけで、勝ち馬や連対馬の多くは前走1800メートル以上の距離を使ってきた馬たちだ。フェブラリーSは、短距離のスピードより、スタミナの土台がなければならないレースに思える。
 近走、ダート1800メートル以上の距離で高指数を示しているのは、ノンコノユメ、ロワジャルダン、コパノリッキー、グレープブランデーなど。いずれもチャンピオンズCの上位馬たちだ。

 昨年12月に行われたチャンピオンズCは、注文通りにコパノリッキーが先手を取って逃げたが、ペースが速すぎたのか、直線半ばで失速。7着に敗れた。勝ったのは後方から伸びた牝馬のサンビスタ。最内をついた当時3歳だったノンコノユメが2着にあがってきた。ともに負担重量が楽な牝馬と3歳馬で、ペースと負担重量がポイントになったレースだったのかもしれない。

 今年のフェブラリーSは、コーリンベリー、モンドクラッセ、コパノリッキーなどが先手を争うことになりそうだが、ペースを作るのはやはりコパノリッキーだろう。土曜日は雨の予報で、日曜日は脚抜きのよいダートだとすると、ペースを上げて逃げても意外と負担は少ないかもしれず、そのままコパノリッキーの逃げ粘りがあるかもしれない。ただ、他の馬たちも当然、脚が残っているはずで、長い直線を生かせる追い込み馬や差し馬に向く展開なのではないか。

 差し脚が鋭いのはノンコノユメだ。前走のチャンピオンズC2着はペースと負担重量に恵まれたことがあったとしても、3歳で古馬のトップクラスを相手にG1戦を好走したことは高く評価してよいはず。東京ダートは(4010)と適性の高さを示しており、脚抜きのよいダートも合うだろう。

 ダイヤモンドSは芝3400メートル、長距離のハンデ戦だ。
 過去の指数の上位馬や、平均指数の上位馬などが比較的好走している。
 今年は、ホッコーブレーヴ、フェイムゲーム、エバーグリーン、ネオブラックダイヤ、ペルーサなどが指数の上位馬だ。長距離の指数が高いのはフェイムゲーム、ホッコーブレーヴ、ネオブラックダイヤなどだが、なかでも底力があるのはこのレースを連勝中のフェイムゲームだ。ただ、58.5キロのハンデは少し苦しいのではないか。

 スローペースの流れは必至で、先行力のあるマドリードカフェ、カムフィー、マイネルメダリスト、ネオブラックダイヤの粘り込みもありそうだし、恵ハンデを生かせそうな差し馬エバーグリーン、トゥインクル、サイモントルナーレも上位に食い込むチャンスはありそう。難解なレースになったが、前走、3000メートル戦の万葉Sを先行して差し切って勝ったマドリードカフェに期待したい。

(ダイヤモンドS)
       1着    2着    3着
06年     D d   D     C d
07年    CXa   -     A
08年     Za    Xb   B
09年    -     -     C
10年    AZc   -     -
11年    -      Y    A a
12年    -     -     BYc
13年    C c    Xa   A
14年    CXa    Yb   -
15年     Xa     d   C
(海外の成績を減戦処理して集計)

 小倉大賞典もハンデ戦。
 今年はマイネルフロスト、ハピネスダンサー、タマモベストプレイ、レッドアリオン、デウスウルト、テイエムタイホー、ベルーフ、ダコールなどが指数の上位馬だ。トップハンデは58キロのダコールとレッドアリオン。次いで57.5キロのスマートオリオン、57キロのマイネルフロストが続く。

 小回りコースの小倉で、比較的先行馬の前残りが多い。先行力があって、差し脚も使えそうなのはテイエムタイホー、コスモソーンパーク、マイネルフロスト、タマモベストプレイなどだが、スタミナもありそうなマイネルフロストの粘り込みに期待したい。
 他では、ネオリアリズム、ハピネスダンサー、アルバートドック、メイショウヤタロウなどの差し脚に注意。

(小倉大賞典)1着    2着    3着
06年     X    B      Xa
07年      a   C c    X
08年     Ya    Zc    Xb
09年     Yd   B a   A
10年(中京)-     D     -
11年     Xc    Za    Yd
12年     Z    A d    X
13年    AYc   A     -
14年     Xa   AZb   B d
15年    B     -      Z

 京都牝馬Sは若さがものをいう牝馬戦。4歳馬が強く、過去10年で6勝。5歳馬は2勝、6歳馬が2勝。指数上ランク外で勝った馬はすべて4歳馬だった。
 今年の指数上位馬は、リメインサイレント、ウインプリメーラ、スナッチマインド、マジックタイム、リーサルウェポン、クールホタルビ、ウリウリなど。

 底力では重賞を2勝しているウリウリが断然だが、後方一気の脚質だけに、他の馬たちより重い57キロの負担重量はどうだろうか。秋華賞2着の4歳馬クイーンズリングも素質は高い。距離は短くなるが、問題なくこなせるはずだが、ウリウリに次ぐ56キロの負担重量が少し気になる。
 
差し脚が生きる展開で、重量の軽い馬たちから狙いを定めたいところ。
 差し脚上位のマジックタイム、ウキヨノカゼ、リーサルウェポン、ゴールデンナンバー、スナッチマインドなどが中心になりそうだが、近走、安定した成績が光るスナッチマインドが連軸向きだろうか。

(京都牝馬S)1着    2着    3着
06年    A b    Z    -  (2着同着)
07年    A a   -      X
08年    D d   -      Zb
09年    -     BZ     Ya
10年    -     -     DYb
11年    -     BYc   C
12年    -     BYb   C
13年    C d   -     -
14年      d   C c   -
15年    DZ    C     -

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2016年2月16日 (火)

第1158回馬場に泣かされ

201602140511
201602130511
201602140811

 共同通信杯は6番人気の伏兵ディーマジェスティが勝って、2戦2勝馬で1番人気に支持されたハートレーはブービーの9着に大敗した。

 ディーマジェスティは後方から、直線、じりじりと脚を伸ばし、先に先頭に立っていたイモータルをとらえた。ディーマジェスティの上がりタイムは34秒9と出走メンバー最速。ディーマジェスティは新馬戦からの過去3戦とも、最速の上がりタイムを示してきたが、ここも自身の持ち味が生きたレースになった。2着は先行して粘った5番人気イモータル。3着は最後方から追い込んだ3番人気のメートルダール。ナビグラフで見ると、上位の3頭はともに、上がり指数の上位馬たちであり、逆に、人気を背負って大敗したハートレーは上がり指数上では平凡な数値でしかなかったことが、そのまま結果に反映したレースだった。

 ただ、日曜日の未明から降った雨のせいで、東京の馬場状態は前日の土曜日と比べて、かなり力のいる状態に変わっていた。中団後方から、直線、仕掛けられても全く反応しなかったハートレーのもたもたした動きを見ていると、緩くて力のいる馬場が合わなかったのかもしれない。それなら、まだ、巻き返しにも期待できるかもしれないが。

 牝馬のクイーンカップは、単勝1.3倍という圧倒的1番人気のメジャーエンブレムが堂々の逃げ切り勝ちをおさめた。ルメール騎手を背に、好スタートからハナにたつと、直線では力の違いを見せつけるように、ぐんぐん差を広げていき、中団から2着にあがってきたフロンテアクイーンに5馬身の差をつけての大勝利だった。メジャーエンブレムの前走、阪神JFも、好スタートから2番手、直線で一気に差を広げて勝ったが、まさに、王道、横綱相撲ともいうべき強いレースだった。ペースや展開に左右されることも少ないはずで、距離に不安もないだろう。いまのところメジャーエンブレムの相手になる牝馬は見あたらず、このまま春のシーズンを突っ走るのではないか。

 重馬場で行われた京都記念は、好スタートから2、3番手で先行、4コーナーで先頭に立ったM・デムーロ騎手のサトノクラウンが、そのまま押し切って快勝した。ダービー3着のあと、秋の天皇賞では17着に大敗していただけに、ここは6番人気と評価を下げていたが、面目躍如のレースになった。

 それにしてもこの日の京都の芝コースは、朝方まで強く降っていた雨のせいで、馬場状態が悪く、結果としてぬかるんで力のいる馬場に泣いた馬も多かった。1番人気に推されたレーヴミストラルも後方から全く脚を使えず、馬場に泣かされたクチだろう。

 とはいえ、そういう馬場なら、最後方からでは届くわけもなく、ならば先行することで勝機を見いだすべきではないか。そういう点で、M・デムーロやルメールなど、外国出身の騎手の方が、前々で積極的なレースをすることを意識しているように思えてならない。彼らの強さも、そんなところにあるのではないかと、この頃、思っている。

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2016年2月11日 (木)

第1157回春の主役を目指して

 過去10年、共同通信杯でランク外の馬が勝ったのは1頭だけで、3歳牡馬の重賞らしく、指数上位馬が圧倒的に強い傾向が見える。前走指数の上位馬が10年連続して連軸の中心になっており、なかでも、前走指数上位の2頭、A、B馬のいずれかが毎年連対しており、前走の指数の高さは必須条件だろう。

(共同通信杯)1着    2着    3着
06年    DY    AXa   D d
07年    -     AXb   C b
08年    B b   C c   DY
09年      d   AXb   C
10年    AZc   A     -
11年    AYa   C      X
12年    BX    D     A
13年    B     A a    Xa
14年    C a   A a    Xc
15年    -     AZa   -
(スローペース調整値-20/-10)

 今年の指数上位馬は、メートルダール、イモータル、リスペクトアース、ディーマジェスティ、ハートレー、スマートオーディンなど。

 前走指数上位馬の中で、2戦2勝でレースに臨むのはハートレーだ。2戦目のホープフルSではスタートが悪く、後方からのレースになったが、直線は良く脚を伸ばして快勝だった。スローペースで先行馬に有利な流れだっただけに、素質の高さを示したレースといえるだろう。ここ共同通信杯では57キロを背負うが、それでも連軸の中心にはなってくれるだろう。

 ただ、少し気になるのは、スローペースの差し脚では、スマートオーディン、メートルダール、ディーマジェスティ、イモータルなどの方がより鋭いこと。超スローペースになったら、追って届かず、取りこぼしがあるかもしれない。

 そうならないことを祈りたいが、ハートレーの相手になるのは、指数上位で差し脚もあるメートルダール、イモータル、リスペクトアース、ディーマジェスティ、スマートオーディンなどだろう。

 牝馬のクイーンカップも、前走指数上位馬たちが中心。ランク外の馬が勝ったのは共同通信杯と同じく、過去10年で1頭だけだ。
 今年は、メジャーエンブレム、エクラミレネール、ペルソナリテ、フロンテアクイーン、ビービーバーレル、ストライクショットなどが指数の上位馬たちだ。

 何といっても注目は、目下4戦3勝、阪神JFを勝ったメジャーエンブレムだ。この相手なら前走指数の高さで抜けた存在で、スタミナも十分で先行力が持ち味だ。阪神JFも好スタートから直線、早め先頭に立って、そのまま押し切るレースで快勝した。マイルの瞬発力もなかなか鋭く、いまの時点で、他の牝馬とは完成度が違うようだ。

 ここは素直に相手探しに徹する手だろう。先行力の戦いになれば、ビービーバーレル、エクラミレネール、ストライクショットが中心。スローペース気味で差し脚が問われるなら、ラブリーアモン、ソロフライト、ダイワドレッサー、ペルソナリテ、ビービーバーレルなどが有力だろう。超スローペースなら、サブルマインド、ストライクショット、ルフォールも連対圏に浮上する。

(クイーンC)1着    2着    3着
06年    B d    Z    -
07年     Xc   C b   AZc
08年    DXb   -       c
09年    CYb   B b   -
10年    B a   A a   DXa
11年    -      Z    -
12年      d   AX    -
13年    B b   D    (B、-)3着同着
14年    AXa   BZb     d
15年    A a   -       -
(スローペース調整-20/-10)

 京都記念は、平均指数の上位馬が10年連続で連対中だ。前走指数の上位馬も9年で連対している。
 今年は、ヒストリカル、ショウナンバッハ、スズカデヴィアス、タッチングスピーチ、トーセンレーヴ、レーヴミストラル、サトノクラウン、マイネルディーン、アドマイヤデウスなどが指数の上位馬たちだ。

 これまでは1番人気が強いレースだったが、最近の3年間は1番人気馬が苦戦続きで3着もない。また、高齢馬も勝利から遠ざかっている。

 6歳までの馬で、距離も合う指数上位馬は、ショウナンバッハ、スズカデヴィアス、タッチングスピーチ、レーヴミストラル、サトノクラウン、アドマイヤデウスなどだが、なかでも差し脚が鋭いタッチングスピーチ、ショウナンバッハ、レーヴミストラルなどが連軸向きの有力馬だろう。

(京都記念) 1着    2着    3着
06年    DZb   -     B
07年    D     A c   AZ
08年    B     C a   -
09年     Za   BYa   -
10年    A       c   AXa
11年    -       d   A
12年    C     AXa    Xb
13年    B      Yc   A a
14年    A     BYb    Yd
15年    AXc   -     CYa

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2016年2月 9日 (火)

第1156回 クラシック戦線の最先端

201602070811
201602070511

 先週の注目のレースはクラシックへ向けての前哨戦、きさらぎ賞だった。
 今年はディープインパクト産駒のなかでも、サトノダイヤモンドとロイカバードが上位の人気を集めたが、結果は1番人気のサトノダイヤモンドの圧倒的なパフォーマンスの前に、他の馬たちはなす術もなかった。

 サトノダイヤモンドは中団後方から徐々に進出して、直線、4番手から追い出しにかかったが、あっという間に後続馬との差を広げ、2着のレプランシュに3馬身以上の差をつけての完勝だった。それはまさに1頭だけだけ次元の違うレースに見えた。サトノダイヤモンドのすぐ後ろからレースを進めた2番人気のローカバードも、サトノダイヤモンドの差し脚についていけず、大きく差をつけられての3着だった。

 ナビグラフを見ると、サトノダイヤモンドの前走の上がり指数が断然なのは当然としても、2着のレプランシュ、3着のロイカバードともに、上がり指数で上位にあった馬たちで、差し脚が問われるレースだったことがわかる。

 勝ったサトノダイヤモンドの指数は80に迫る高指数だったが、上がり指数も上々のレベルで、春に向けても非の打ち所がないレースだったといえるだろう。
 現在のところ、皐月賞からダービーへ、クラシックを目指す有力馬たちの最先端にサトノダイヤモンドが立ったことは間違いない。

 東京新聞杯は超スローペースで逃げたスマートレイアーがそのまま逃げ切り勝ちをおさめた。本来は差し馬のはずのスマートレイアーが、まさか逃げるとは思わなかったが、差し脚のある馬が、いくら何でも遅すぎるだろうと思えるペースで逃げてしまえば、直線でも脚が残っているのは当然だった。結局、スマートレイアーは33秒5の上がりタイムで快勝。他の馬たちも軒並み33秒台、あるいは32秒8という驚異的な上がりタイムを示す馬もいたが、スマートレイアーを捕まえることはできなかった。2、3着馬も3、2番手で先行していたエキストラエンド、マイネルアウラートで、結果的には、典型的な超スローペースでの前残りのレースだった。それにしても、ここは吉田隼人騎手の好判断、好騎乗といえるだろう。

 1番人気に推されたダッシングブレイズは、直線、最内に入れて追い出したものの、内ラチに接触して、浜中騎手が落馬。競走中止になった。仮に内からスムースに伸びたとしても、前が止まらない超スローペースでは、勝利まではむつかしかっただろう。

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2016年2月 4日 (木)

第1155回ディープ産駒の対決

 春のクラシックを目指す有力馬がそろうきさらぎ賞が今週の注目レースだ。
 3歳の重賞だけに、前走指数上位馬が中心になるが、この時期の前哨戦はスローペースが多く、指数は低くても、鋭い差し脚のある馬たちに要注意のレースだろう。

(きさらぎ賞)1着    2着    3着
06年    -     CXb    Zc
07年     Xa    Yc   -
08年    -     BYa    Xc
09年    AXa   -      Y
10年    -     A a   -
11年    B b   -     A a
12年    -     -     -
13年    A a   DZc   C c
14年    -     -     -
15年    A     CY    CZb
(スローペース調整-20/-10)

 今年の前走指数上位馬は、ノガロ、ロイカバード、サトノダイヤモンド、ロワアブソリューなど。他に過去の指数で、オンザロックス、レプランシュもあがってくる。

 今年は9頭立てと少し寂しいが、2億円を超す高額で取引されたディープインパクト産駒のサトノダイヤモンド、ロイカバードの2頭が出走して、話題になっている。
 サトノダイヤモンドとロイカバードは11月、京都の新馬戦で直接対決しており、そこではサトノダイヤモンドが勝利した。サトノダイヤモンドは続く500万条件戦も快勝して、連勝できさらぎ賞に向かってきた。片や、新馬戦でサトノダイヤモンドの2着に負けたロイカバードは、そのあとの未勝利、500万特別を連勝。評判通りの結果を残して、再び両者の直接対決が見られることになった。

 2戦2勝のサトノダイヤモンドの前走は、阪神の2000メートル戦。先行馬に向くスローの流れになり、逃げ馬が2着に、3番手の馬も3着に残ったレースだった。そのスローペースを、中団から33秒9の上がりの脚を使って、ゴールでは3馬身半の差をつけて完勝したわけで、まさに素質の違いを見せたレースだったといえそうだ。スピード指数そのものは高くはないが、ナビグラフを見ても、上がり指数は最上位にあり、ここでも中心になるべき馬だろう。

 ロイカバードも、前走、スローペースの京都の2000メートル戦を中団から差し切って勝っている。指数も上々のレベルで、本来なら中心になる馬だが、新馬戦ではサトノダイヤモンドにあっさりと負けたのが気にかかる。ここはサトノダイヤモンドを少し上位に見たい。

 他では、指数上位のノガロや、差し脚の鋭いレプランシュ、ロワアブソリューも連対圏だろう。

 東京新聞杯は東京のマイル戦。
 今年の指数上位馬は、テイエムタイホー、マイネルアウラート、アルマワイオリ、スマートレイアー、マーティンボロ、エキストラエンド、タガノブルグなどだが、他の馬たちも指数上は全く差がなく、混戦模様のメンバー構成になった。

 出走馬の前走のペースから想定すると、ここもスローペースは免れない。長くいい脚を使えるかどうかが問われそうで、差し脚の鋭いスマートレイアー、ダッシングブレイズ、グランシルク、サトノギャラント、ダノンプラチナ、ダイワリベラルなどに流れが向くのではないか。
 なかでも、目下3連勝中のダッシングブレイズ、東京のマイル戦で3戦3勝のダノンプラチナに注目したい。

 ダッシングブレイズの5勝は全てマイル戦でのもの。今回、古馬の重賞は初挑戦になるが、鋭い差し脚はここでも通用するはず。
 また、ダノンプラチナはG1朝日杯FSを勝って、2走前には富士Sを勝っている。前走、香港マイルでは勝ち馬モーリスから0.4秒差の7着だったが、直線の不利もあってのこと。評価を下げる必要はないだろう。

 ダッシングブレイズ、ダノンプラチナともに、明け4歳馬で成長余力もあり、連軸向きと考えているが、古馬では6歳牝馬スマートレイアーの差し脚も魅力的に見える。

(東京新聞杯)1着    2着    3着
06年    D      Yb   A a
07年    AYa    Yd   -
08年    -     -     -
09年    -     -     -
10年    AYa   D b   A
11年    BYa   D     CXb
12年    -     A     -
13年    C     -     -
14年    -     B d   D
15年    -      Z      d

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2016年2月 2日 (火)

第1154回重賞初制覇

201601310511
201601310811

 根岸Sは、1番人気の4歳馬モーニンが快勝した。
 直線半ば、モーニンは先に抜け出しをはかる2番人気のタガノトネールを並ぶ間もなく交し去ると、あとはゴールへ一直線。後続馬の追撃も寄せ付けず、快勝を決めた。半馬身差とはいえ、まだ余力十分の勝利にみえた。4戦無敗で臨んだ前走は、期待されながらも3着に負けたが、根岸Sの勝利で、改めて、能力の高さを示すことになった。これで6戦5勝。6戦目での古馬ダートの重賞制覇は最速の快挙らしい。

 金曜日から土曜日の未明にかけての雨の影響で、ダートコースはやや重。脚抜きが良く、スピードの出やすい馬場状態だったが、それでも1分22秒0の走破タイムは悪くないはず。次につながる好レースだったといえるだろう。

 2着に8歳馬の6番人気タールタン、3着も8歳馬の10番人気グレープブランデーが入って、3連単は3万4400円。
 後方から鋭い差し脚で伸びてきたアンズチャンは5着まで。ナビグラフの示す通り、先行馬たちが上位を占める結果になった。

 シルクロードSは、2番人気のダンスディレクターが内から脚を伸ばして完勝。6歳にして重賞初制覇を果たした。勝因は最内から好スタートを決め、好位からレースができたことではないか。いつもより前々のレースになったが、ペースもさほど厳しいものにならず、先行馬に向く流れだったことも幸いしただろう。直線に向くと3番手に進出。あとは自慢の差し脚を繰り出すだけだった。2着に逃げたローレルベローチェが残り、3着も道中、4、5番手で先行していたワキノブレイブが入った。いずれも流れを利した先行馬たちだった。

 人気のビッグアーサーは外から脚を繰り出したが5着までだった。敗因は「大外枠がきつかった」という騎手のコメントもあったが、位置取りが後ろ過ぎたことも影響があったのではないか。

 明日、2月3日は節分。
 穴八幡宮でいただいた「一陽来復」のお守りに、ささやかな願いを込めて、春を祝う。

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