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2016年4月28日 (木)

第1179回スタミナ上位は

 京都芝3200メートルで行われる春の天皇賞が今週のメインレース。ここからオークス、ダービーを挟んで、6月上旬の安田記念まで、6週連続でG1戦が続く。
 春の天皇賞の連対馬を見ると、2000年以降の過去16年間、平均指数上位のabcd馬が14年間で連対しており、連軸の中心になっている。平均指数上位の2頭ab馬に限っても12年間で連対しており、その連対率は75%になる。また、過去の指数上位XYZ馬は12年で連対し、前走指数上位馬も11年で連対している。比較的、指数上位馬が活躍するレースだ。
 一方1番人気馬は、2000年以降、過去16年間で3勝、3着3回のみ。06年にディープインパクトが勝って以降、3着が1回だけで、このところ勝利がない。

(天皇賞)  1着    2着    3着
00年    AXa     d   BZ
01年    DYb   D c   AYc
02年    -     DYb   CXa
03年    D      Yd   -
04年     Xb   -     CXa
05年    -     -     -
06年    AZ    BXa   -
07年    -     -      Yb
08年    -     BXb   A
09年    C     B b   AYb
10年    -     AYb   -
11年    B b   A a   C
12年    -      Xa    Zd
13年    DYc   D     -
14年     Xa    Yd   -
15年    AYa   -     -

 今年の指数上位馬は、シュヴァルグラン、アドマイヤデウス、タンタアレグリア、キタサンブラック、トーホウジャッカル、フェイムゲーム、サウンズオブアース、カレンミロティックなどだ。

 目下5連勝中で、昨年の有馬記念を勝っているゴールドアクターは指数上位には上がってこなかったが、多分この馬が1番人気になるのだろう。3歳の8月、吉田隼人騎手に手が代わってから、500万条件、1000万条件戦を連勝。菊花賞を91の高指数で3着の後は負けなしで5連勝の快進撃をみせた。近走は、アルゼンチン共和国杯、有馬記念、日経賞と重賞を3連勝。

 近走はスローペースのせいで、指数のレベルは高くはないが、菊花賞で示した91の指数がレベルの馬だと思えば、その後の活躍にも納得がいく。何よりもスタートがよく、スローペースを先行して、着実に差し脚を伸ばすレースぶりで安定感は抜群だ。逆に、ペースが上がった時に、これまでと同じような差し脚が使えるのか、気にはなるところだが、今年のメンバー構成ならペースが上がるとは思えず、ペースの問題はないだろう。

 課題があるとしたら、勝ち続けている2500から2600メートルとは違う、3200メートルの距離ではないか。3000メートルの菊花賞は3着だったが、菊花賞を勝ったトーホウジャッカル、2着のサウンズオブアースには、大きく水をあけられて、直線での伸びも少し差があった。あの時点だけの問題だったのかもしれないが、春の天皇賞は古馬の有力どころとの戦いだけに、直線、脚が上がって、叩き合いに後れを取ることがないともいえない。

 また、ゴールドアクターの手綱を取る吉田隼人騎手は、2014年以降、2400を超える距離は(12、4、4、50)と長距離もうまい騎手には違いないが、京都での騎乗経験が少ないことは気になるところだ。
 人気馬の上げ足を取るようなことかもしれないが、1番人気馬が苦戦続きのレースだけに、ここは思い切った手立てを考えた方がいいのではないか。

 3000メートル以上の距離で実績があるのは14年の菊花賞馬トーホウジャッカル、前走、阪神大賞典を勝ったシュヴァルグラン、ダイヤモンドS勝ちのトゥインクル、15年菊花賞馬キタサンブラック、昨年の2着馬フェイムゲーム、阪神大賞典2着のタンタアレグリアと3着のアドマイヤデウスなどだろう。過去の勝ち馬は4コーナーで5番手以内につけた馬たちが多いことを考えると、先行馬が連軸向きで、その点からはアドマイヤデウス、トーホウジャッカル、ジュヴァルグランなどが有力かもしれない。ただ、スタミナや底力、実績、信頼感はまだ不十分な気がする。ここは展開に恵まれれば、というレベルになるのではないか。

 もっともスタミナが豊富なのはフェイムゲームだろう。昨年の2着馬だが、直線、前が詰まって外に持ち出す不利がありながらも、勝ったゴールドシップにきわどく迫った。そのあと、海外に遠征し、帰国後の前走ダイヤモンドSは2着だった。雨で力のいる馬場をものともせず、後方から酷量ハンデ58.5キロを背負ってのものだけに、スタミナの点から価値は高いだろう。国内の3000メートル以上の距離は(2201)と長距離実績は最上位。後方一手の脚質だが、何よりもフェイムゲームの豊かなスタミナを上位に評価したい。

 青葉賞は、前走にスローペースのレースが多く、指数上位馬が苦戦している。
 青葉賞そのものも、スローペースで上がりの良い馬の台頭がめだつ。
 今年の指数上位馬は、マイネルハニー、ヴァンキッシュラン、メートルダール、ロスカボス、ノーブルマーズ、プロディガルサン、ラヴアンドポップなど。
 スローペースで、長く良い脚を使える逃げ馬マイネルハニーや、先行できるヴァンキッシュラン、レーヴァテイン、プロディガルサン、後方から追い込めるメートルダール、ロスカボスなどが有力だろう。
 前走、阪神の2400メートル戦を好指数で差し切り勝ちのヴァンキッシュランを中心に取りたい。スプリングSを2着に逃げ粘ったマイネルハニーの逃げ粘りもあるかもしれない。

(青葉賞)  1着    2着    3着
06年    AXa   B b   CZc
07年    C     -      Z
08年    A a   -      Xb
09年    -      Y     Z
10年    B a   -     -
11年    -     -     -
12年     Z    -     -
13年    -     -     -
14年    -     -     -
15年     Y    D     -
(スローペース調整-15/-5)

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2016年4月26日 (火)

第1178回レベルは

201604240511
201604240811
201604230311

 東京は終日、日差しもなく、肌寒い日曜日だった。
 熊本の地震被害の支援のため、騎手たちが募金活動をするというので、ぜひ協力したいというカミさんも一緒だった。

 フローラSは、直線、馬場の真ん中から、鋭い脚を使って伸びてきたチェッキーノが圧勝した。直線、チェッキーノと馬体を合わせて伸びてきたパールコードは、ゴールの手前200メートルでチェッキーノに置かれて3馬身差の2着。ゴール寸前でフロンテアクイーンを交したアウェイクが3着に上がって、オークスの優先出走権を手にした。

 フローラSとしては、史上初、2分を切るレースレコードでの決着になったが、勝ったチェッキーノの指数はそれほど高いものにはならなかった。また、上がりの脚も鋭く見えたが、ジュエラーやシンハライトに迫るレベルにはなく、むしろ平凡なレベルのようにみえた。ここは相手に恵まれたレースだったのかもしれない。

 読売マイラーズCは、直線に向くところでほぼ横一線。最内をついた4歳馬クルーガーがクビ差で勝利。重賞初制覇を飾った。ダノンシャークが2着、クラレントが3着。1番人気のフィエロは4着だった。私の期待したレッドアリオンは4コーナーまで先行していたものの、直線では脚が残っていなかった。14着に大敗。
 上位は、3、5、11番人気の入線順で3連単は28万円を超す高配当だった。

 福島牝馬Sは、スローペースで逃げたオツウを、直線半ばで2番手にいたマコトブリジャールがとらえて、勝利を手にした。大外から追った1番人気のシャルールは届かずの2着。3着にオツウが逃げ残った。マコトブリジャールは15番人気、オツウは13番人気で、3連単は73万円を超す高配当になった。
 指数上は、(C-A-B)の決着。シャルールから流していながら取れなかった。

 レース後、西門前で行われた募金の列に加わって、帰宅。日本はどこにいても、地震からは逃れようのない国。他人ごとではない。

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2016年4月21日 (木)

第1177回差し脚勝負

 今週から東京と京都に舞台が移る。
 東京の開幕週はオークスの出走権を争うフローラSがメインレースだ。3歳戦だけに前走指数上位の馬が連軸の中心になるが、牝馬限定戦はスローペースが多く、指数が低くても上がりの脚がある馬たちには注意が必要だろう。

(フローラS)1着    2着    3着
06年    -     B a   -
07年    CY    -     AXa
08年    AY     Z    -
09年     Zc   D     -
10年    -     AYb   DYc
11年    -     -     CZc
12年    A b   -     -
13年    C     -     A a
14年    A      Zc    Yb
15年     Xa   A      Y
(スローペース調整-20/-10)

 今年の指数上位馬は、クィーンズベスト、クロコスミア、フロンテアクイーン、エルビッシュ、ファイアクリスタルなどだ。

 3歳牝馬の2000メートル戦だけに、スローペースは必至で、上がりの脚比べになりそうだ。長く使える上がりの脚なら、クロコスミア、ビッシュ、アグレアーブルの3頭が上位で、他に、クィーンズベスト、フロンテアクイーン、エマノン、パールコードなども大きな差はない。

 差し脚だけなら2戦2勝のビッシュからの手もあるが、重賞での実績を考えると、前走、東京コースで行われたクイーンCで2着に好走しているフロンテアクイーンの方が連軸向きだろうか。

 京都は読売マイラーズCがメインレース。2012年から京都での開催に替わった。比較的、前走指数上位馬が強い傾向に変わりはないようだ。京都開催になってから、1番人気は2着1回、3着1回と、まだ勝利はない。
 今年の指数上位はフィエロ、ネオスターダム、テイエムイナズマ、エキストラエンド、ダノンリバティ、クラレント、ダノンシャーク、レッドアリオンなど。

 マイルの重賞戦だけに、マイルの距離適性は当然としても、近走、マイル以上の距離でも好指数を示している馬たちの活躍が目につく。その点からは、アルバートドック、クラレント、ダノンシャーク、テイエムイナズマ、マーティンボロ、レッドアリオンなどが浮上してくるが、開幕週で馬場状態も良く、先行力もあるクラレント、テイエムイナズマ、レッドアリオンが中心になりそう。

 近走、小倉の1800メートルでは着順はイマイチも、昨年の勝ち馬レッドアリオンに期待したい。ここは6勝をあげている得意なマイル戦で、巻き返しもあるはずだ。

(マイラーズC)
       1着    2着    3着
06年(阪神)BXa   A     -
07年(阪神)-     -      Xa
08年(阪神)AYa   -     B c
09年(阪神)CZb   DXb   D
10年(阪神) Z    -      Y
11年(阪神)-     -     BXa
----------------------
12年    A     -     D d
13年    AXa   -      Za
14年     X    BYb   CZc
15年      d   D     A b

 福島牝馬Sは前走指数や平均指数の上位馬が有力。
 今年は、シャルール、オツウ、ディープジュエリー、マコトブリジャール、アースライズ、クインズミラーグロ、アルマディヴァン、カレンケカリーナ、ノットフォーマルなどが指数の上位馬たちだ。

 求められるのは鋭い差し脚で、勝ち馬の上がり指数は+15以上が標準になっている。また、絶対的な素軽いスピードも問われるレースだ。鋭い瞬発力のあるシャルールを筆頭に、アースライズ、ハピネスダンサー、メイショウスザンナ、リーサルウェポンなどの差し脚が上位だが、ここは目下3連勝中で、指数も牝馬重賞を勝てるレベルまで上がってきた4歳馬シャルールを中心にとりたい。

(福島牝馬S)1着    2着    3着
06年    A d   -     AXa
07年    -     B     C d
08年    D     B     A
09年    -     D b   -
10年    A     C b   C
11年(新潟)-     D b   -
12年    B     AZ     Yb
13年    D b    X    BYc
14年      d   -     -
15年     Ya     c   -

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2016年4月19日 (火)

第1176回底力

201604170611
201604160911

 皐月賞。
 リスペクトアースが逃げ、2番手にリオンディーズ、中団にサトノダイヤモンド、後方にマカヒキが控える。この日、中山の馬場状態が非常に良かったことも影響したのだろうか、今年のペースは、事前に想像していたものとは違って、かなり早くなった。

 3コーナーを過ぎてもペースはよどみなく流れていたが、3コーナーを過ぎると逃げていたリスペクトアースが早々と脱落して、押し出されるようにリオンディーズが先頭に立った。

 直線、先頭を行くリオンディーズに、エアスピネル、サトノダイヤモンドが迫る。外から一気に脚を伸ばしたディーマジェスティがあっさりと3頭を交していく。さらに後方にいたマカヒキも襲いかかって、リオンディーズ、エアスピネル、サトノダイヤモンドを抜き去るが、勢いのあるディーマジェスティの脚がまさっていた。勝ったのはディーマジェスティ、2着にマカヒキ。3着はサトノダイヤモンドが入った。リオンディーズは直線の斜行で5着に降着。4着に繰り上がったのがエアスピネルだった。

 速いタイムの決着になったが、リオンディーズも、エアスピネル、サトノダイヤモンドも、ともに上位に粘り込んでいる。厳しいペースであればあるほど、力のある馬なら先行しても粘り切れることを示して見せた。まさに底力を感じさせるレースだった。ただ、道中、早いペースのせいで、直線は脚が上がったのも確か。そこをついたのが後方待機策から一気の差し脚で勝ったディーマジェスティと2着のマカヒキだった。ディーマジェスティの上がりタイムは34秒0、マカヒキはメンバー最速の上がりで33秒9を示した。サトノダイヤモンドの34秒8、リオンディーズの36秒1と比べると、直線での脚色の違いは、明らかだった。

 アンタレスSは、ダートに転戦して負けなしのアウォーディーが4連勝を飾った。2着のアスカノロマンとは半馬身差だったが、まだ余力があるレースぶりにみえた。 
 アウォーディーは6歳馬で、すでに芝で26戦、ダートで4戦を消化しており、年齢からも大きな上積みは考えにくいはずだが、今回、スピード指数は自己ベストの94を記録して、ダートの適性はかなり高いことをうかがわせる。
 遅れてきたダート界の新星になれるだろうか。

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2016年4月14日 (木)

第1175回差し脚比べなら

 過去10年、皐月賞の連対馬をみると、前走指数の上位馬や、過去に高指数がある馬などが連軸の中心になっている。勝ち馬に限ると、前走、勝ってきた馬が10年のうち8年で皐月賞の栄冠を手にしている。前走、負けていながら皐月賞を勝った2頭は、過去に高い指数があったランク馬だった。いずれにしても指数上位馬が連軸の中心になるレースだが、ただ3着馬はランク外の馬も多く、スローペースで指数を下げている上がりの脚がある馬たちには要注意だろう。

(皐月賞)  1着    2着    3着
06年     Zc   -     -
07年    -      Z    -
08年     Za    Zd   -
09年     Z    A     -
10年     Z    A     -
11年(東京)C b   -     -
12年    -      Y    B
13年    AYa     c   BY
14年    -     D      X
15年    CXb    Y    -
(スローペース調整-15/-5)

 今年の指数上位馬は、マカヒキ、リオンディーズ、マウントロブソン、サトノダイヤモンド、ディーマジェスティ、ロードクエスト、リスペクトアース、ジョルジュサンクなどだ。
 なかでも、3戦3勝、無敗で皐月賞に臨むサトノダイヤモンド、マカヒキに加え、弥生賞2着のリオンディーズの3頭が、3強といわれる注目馬だ。しかし、3頭の指数差は1しかないし、他の馬たちともせいぜい3、4程度の指数差だ。3強が断然抜けているわけではなく、指数上は横一線の大混戦に見える。

 とはいえ、3歳クラシック戦線は、能力のある馬たちの勝ち残り戦。同世代との前哨戦で大きく負けている馬たちにチャンスはない。当然、3戦3勝、無敗のサトノダイヤモンド、マカヒキが中心になるレースだろう。

 サトノダイヤモンドは、新馬、500万を勝った後、2月上旬、きさらぎ賞をレコードタイムで楽勝した。きさらぎ賞から2か月以上開いたが、調教も順調のようで、成長余力も十分にあるだろう。長く使える上がりの脚もあるが、むしろスタミナに特長がある馬なのではないか。とすれば、成長には時間も必要のはずで、皐月賞より距離が伸びるダービー向きなのかもしれない。

 マカヒキは、新馬、オープンを勝った後、3月上旬の弥生賞では、後方からの鋭い差し脚をつかって、先に抜け出したリオンディーズをとらえ快勝した。差し脚に見どころがある馬で、皐月賞の出走メンバーのなかでも、その差し脚は最上位だ。

 皐月賞はスローペース気味の流れになりがちで、基本的に差し脚が問われるレースが多い。今年の出走メンバーでは、リスペクトアース、ジョルジュサンク、アドマイヤモラールなどが先手を取って逃げることになりそうだが、それほどペースが上がるとも思えず、今年もスローペースの流れになるのだろう。とすると、サトノダイヤモンドは中団から、マカヒキは後方から、2頭の間にリオンディーズが位置することになるのだろう。

 直線、先に抜け出すサトノダイヤモンド、リオンディーズを追って、大外一気に駆け上がってくるマカヒキが迫る絵が浮かぶが、ここは鋭い差し脚のあるマカヒキを上位に取りたいと思っている。スタミナのあるサトノダイヤモンドが対抗馬。
 3強以外では、ミッキーロケット、ナムラシングンの上がりの脚に注目。また、粘れる先行馬ならマウントロブソン、ディーマジェスティなどの前残りにも注意したい。

 4年前から阪神開催になったアンタレスSは、前走指数上位のA馬が4年連続で連対している。
 今年はロワジャルダン、アスカノロマン、センチュリオン、ローマンレジェンド、イッシンドウタイ、トウショウフリークなどが指数の上位馬たちだ。

 指数上はランク外だが、ダートに転戦して目下3戦3勝のアウォーディーが人気を集めそうだ。前走は公営の名古屋競馬で2着のバンズームに何と2秒4の差をつけて完勝。バンズームは近走、安定して86前後の指数を示している馬で、そのバンズームを基準にするとアウォーディーの前走指数は105前後になる。多少、割り引いたとしても、今回のメンバーのなかで、前走指数は間違いなく最上位にあるといえるだろう。

 平均ペースで、先行力が生きる流れになりそう。とすると、展開上も先行力もあるアウォーディーに向くだろう。他に、イッシンドウタイ、ロワジャルダン、アスカノロマン、センチュリオン、トウショウフリークなどが、有力馬の一角を占める。

(アンタレスS)
       1着    2着    3着
12年    AX    -     CYa
13年     Xc   AYa   -
14年    A b   B d   DXa
15年    AZc   D      Y
(地方競馬のレースは減戦して集計)

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2016年4月12日 (火)

第1174回なぜ逃げなかったのか

201604100911
201604090611
201604090911

 桜花賞は断然の1番人気だったメジャーエンブレムが4着に沈んだ。勝ったのは、写真判定の結果、チューリップ賞で2着のジュエラー。2着はチューリップ賞の勝ち馬シンハライトだった。両者はチューリップ賞でもきわどいハナ差の勝負を繰り広げたが、ここも全く差がなく、クビの上げ下げの戦いの末、ジュエラーが雪辱を果たした。

 桜花賞を勝ったジュエラーは後方2番手から、直線、大外一気に伸びてきた。上がりタイムは最速の33秒0。2着のシンハライトは中団から抜け出し、直線半ばで先頭に立ったが、ジュエラーが馬体を合わせるように迫ってきて、激しい叩き合いになり、わずかに交されてしまった。1、2着馬から少し離された3着には、中団から差し脚を伸ばしたアットザシーサイドが上がってきた。3、2、6番人気の決着で3連単は2万330円。

 単勝1.5倍と、圧倒的に支持されたメジャーエンブレムは、好スタートを切ったものの、内から外から各馬が押し寄せると、あっさりと控えて、中団の7番手まで下がってしまった。メジャーエンブレムが逃げたとしたら、多分ペースは上がったはずだが、他の馬がペースを上げて逃げることは考えられない。ここはカトルラポールが逃げる形になったが、当然、スローペースに落ちついた。もともと、阪神の外回りのマイル戦はスローペースになりがちで、上がりの脚比べになりやすい。結果的にも、その通りのレースになってしまった。

 メジャーエンブレムは、スタミナに優れた稀有な存在の牝馬だ。スタミナがあるからこそ、平均ペース以上で逃げても、あるいは先行しても、しっかりと差し脚を使える。しかしその半面、スローペースの上がりだけのレースは向かない。それは唯一2着に負けたレースで思い知らされたはずではなかったか。また、そのことを一番わかっているのは他ならない、新馬戦からメジャーエンブレムの手綱を取り続けてきたルメール騎手自身のはずではなかったか。ここでも、無理にでも行こうと思えば、行けたはずだったし、自ら逃げなければスローペースになるに決まっているのに、なぜ、ルメール騎手はあえて控えたのだろうか。レース後のルメール騎手のコメントの中に、その答えはなかった。

 ニュージーランドTは、ゴール前、一団の馬群から2番人気のダンツプリウスがわずかに抜け出して勝った。差のない2、3着に人気薄のストーミーシー(14番人気)、エクラミレネール(12番人気)が入って、3連単は100万越え。大荒れになった。

 阪神牝馬Sは、スマートレイアーが、前走に続いて逃げ切り勝ちを納めた。スマートレイアーはもともと差し馬のはず。それが果敢な逃げ切りで連勝したわけで、脚質の変更が大きな成果をもたらしたといえそう。牝馬の6歳して、脚質を変えるのはなかなか容易ではないと思うが、いくつになっても、馬も人も、変われるのだろう。

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2016年4月 7日 (木)

第1173回メジャーエンブレムの相手探し

 いよいよ、3歳クラシック第1弾、桜花賞。
 3歳G1戦だけに、底力が問われるレースで、過去10年、前走指数の上位馬と、過去の指数の上位馬が連軸の中心になっている。特に前走指数上位馬が10年で7勝をあげており、前走指数上位馬か強い傾向だ。スローペースで指数が低いランク外の馬も上位に食い込んでおり、要注意だ。

(桜花賞)  1着    2着    3着
06年    A a   A     -
----------------------
07年    A b   AXa   -
08年    -     -     B b
09年     Xa   -     -
10年    B       a   B
11年    B b   -       c
12年    DXa   -     BZ
13年    -      Yb   -
14年    A     B     C b
15年    DY    -     -
(スローペース調整-20/-10)

 今年の指数上位馬は、メジャーエンブレム、シンハライト、ジュエラー、ラベンダーヴァレイ、ウインファビラス、アッラサルーテ、ブランボヌールなど。

 今年の注目馬は阪神JFを勝って、最優秀2歳牝馬に選ばれ、続くクイーンCも逃げ切って勝ったメジャーエンブレムだ。いずれも逃げるか、先行して差し切るレースで完勝したが、とりわけ、前走のスピード指数は、牡馬も含めて3歳世代ナンバー1のレベルにあり、文句なしに桜花賞馬に最も近い馬だといえる。
 ここまで5戦で4勝、2着が1回。唯一2着に負けたのは東京のアルテミスS。スローペースで逃げたが、直線、大外から追い込んできたデンコウアンジュにクビ差、差し切られてしまった。内と外に馬体が離れていて、不覚を取ったレースのようだが、その反省もあったのか、続く阪神JF、さらにクイーンCでは、厳しいペースをものともせず、4角先頭の勢いのまま、圧勝している。平均ペース以上でも、しっかりと脚を使える半面、上がりだけのレースは向かないかもしれないが、いずれにしてもあまりスローペースにならない方が良いだろう。牝馬としてはスタミナに優れた稀有な存在のメジャーエンブレムだけに、ここも自らの力を信じて、スタミナを生かせるペースがつくれれば、勝利はつかめるだろう。

 メジャーエンブレムに迫るのは、前走、チューリップ賞の上位馬たちだ。なかでも勝ったシンハライト、2着のジュエラー、3着のラベンダーヴァレイが有力だろう。
 チューリップ賞はスローペースだったが、後方から一気の差し脚を見せたシンハライトとジュエラーの上がりタイムは驚異的な33秒0を示している。スローペースだったとはいえ、指数も上々のレベルにあり、ペースによっては逆転があろかもしれない。他に、上がりの良いレッドアヴァンセ、デンコウアンジュにも要注意だろう。
 先行して粘り込みもありそうなのが、ラベンダーヴァレイ、ジープルメリア、ビービーバーレルなど。

 ニュージーランドTは3歳のマイル重賞。
 前走指数の上位は、カープストリーマー、ハレルヤボーイ、レインボーライン、ダンツプリウス、キャプテンペリー、ボールライトニングなど。過去の指数などでは、アストラエンブレム、エクラミレネール、マディティなどもあがってくる。

 指数はゴール前、横一線の大激戦となったアーリントンC組が高い。その激戦をハナ差で制したのがレインボーラインだったが、比較的パワーのいる中山の芝コースが合うかどうか。力のいる中山の芝が合いそうなのは、ダンツプリウス、マディティ、カープストリーマーなどだろう。中山のマイル戦を好指数で勝って、中団から脚を伸ばすダンツプリウスに期待したい。

(ニュージーランドT)
       1着    2着    3着
06年    BXa    Z    CYa
07年    -     -     C b
08年    -       c   DXb
09年     Xb     c   B c
10年    CX    -      X
11年(阪神)-     -     BX
12年    -     AZ    BZb
13年    CY    -     -
14年    AZc     c   A
15年    C a   B b    X
(スローペース調整-15/-5)

 阪神牝馬Sは、過去10年で4歳馬が7勝をあげており、若さがものをいう牝馬限定戦らしい。指数上は、前走指数上位馬が中心を担っている。
 今年は、ウインプリメーラ、ココロノアイ、ミッキークイーン、ストレイトガール、アンドリエッテなどが指数の上位馬だ。

 外回りコースのマイル戦で、スローペースは必至だ。近走、スローペースで長くいい脚を使ってきたのは、スマートレイアー、ストレイトガール、ダンスアミーガ、カフェブリリアントなど。4歳馬ならココロノアイ、ミッキークイーン、アンドリエッテ、アイラインなども差し脚が鋭いが、上がり指数上は、6歳馬スマートレイアーの差し脚が一番魅力的にみえる。差し脚に懸けていた馬が、前走、牡馬相手のマイル重賞をスローペースで逃げて、直線でも差を広げ、危なげなく完勝して、まさに新境地を開くレースだった。阪神の芝戦は(5002)と相性も良く、ここでも十分にチャンスはあるだろう。

(阪神牝馬S)1着    2着    3着
06年    AXa   DY    C
07年    DZb   C     AXa
08年    -      Xa    Yb
09年    DXb     a   D c
10年    C      Z     Xb
11年    BZb    Z    A a
12年    -     DYb   AZ
13年    A     D b   -
14年    A d   D     -
15年    -     -     D d

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2016年4月 5日 (火)

第1172回ペースの明暗

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 5頭のG1馬が集まった今年の大阪杯。人気を集めたのはラブリーデイ、2番人気はアンビシャス、3番人気ヌーヴォレコルトだった。

 前走、有馬記念を逃げて3着のキタサンブラックがここでも先頭に立った。すかさず、アンビシャスが2番手に、ヌーヴォレコルト、マイネルラクリマが3番手につけた。
 キタサンブラックはペースを落してマイペースで逃げ、脚を残したまま直線に向く。そのままゴール直前まで先頭に立っていたが、ゴールの50メートルほど手前で、2番手から勢いよく脚を伸ばしたアンビシャスに交され、勝利を譲ることになった。

 逃げたキタサンブラックの上がりタイムが33秒6、2番手から勝利をつかんだアンビシャスの上がりタイムが33秒4では、中団以降の馬たちにチャンスはなかった。5番手から33秒3の最速の上がりを示したショウナンパンドラが3着。上がり33秒4のラブリーデイが4着という結果だった。

 阪神の内回りコースでスローペースになれば、先行馬が有利になるのは間違いない。いつもは後方に控えるアンビシャスだが、スローペースを読み切って、早々に先行集団につけた横山典騎手の作戦勝ちだったといえるだろう。

 一方で、そのスローペースに泣かされたのがラブリーデイだった。スタート直後、内から好位を取りにいくところ、ヌーヴォレコルトに前をカットされて、位置取りが後ろになってしまった。結局、先行できず、内に閉じ込められたまま直線に向いたが、すでに勝負はついていた。スローペースに、先行できなかったのが最後まで響いた。

 中山のダービー卿CTは、唯一頭の牝馬マジックタイムが、直線、ポッカリと開いた最内に入れ、前を行くロゴタイプをとらえて、重賞初タイトルを手にした。
 マジックタイムは3、4走前、スローペースのマイル戦で示した上がり指数が優秀で、このメンバーでは最上位にあった。ここもペースが落ち着き、自慢の差し脚が生きるレースになったこと、うまく最内が開いたことも、幸いしたのだろう。

 勝ったマジックタイムは53キロの恵ハンデ馬で5番人気、58キロのトップハンデを背負っていた2着のロゴタイプは4番人気、3着サトノアラジンは57キロの2番人気馬だった。個人的には、逃げた遅生まれの4歳馬キャンベルジュニアに期待していたが、直線半ばで失速して、力及ばずの8着だった。トップハンデを背負いながらも2着に粘ったロゴタイプの頑張りが印象に残ったレースだった。

 中山の桜は満開だった。桜が似合うのは牝馬だろう。

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