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2016年4月12日 (火)

第1174回なぜ逃げなかったのか

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 桜花賞は断然の1番人気だったメジャーエンブレムが4着に沈んだ。勝ったのは、写真判定の結果、チューリップ賞で2着のジュエラー。2着はチューリップ賞の勝ち馬シンハライトだった。両者はチューリップ賞でもきわどいハナ差の勝負を繰り広げたが、ここも全く差がなく、クビの上げ下げの戦いの末、ジュエラーが雪辱を果たした。

 桜花賞を勝ったジュエラーは後方2番手から、直線、大外一気に伸びてきた。上がりタイムは最速の33秒0。2着のシンハライトは中団から抜け出し、直線半ばで先頭に立ったが、ジュエラーが馬体を合わせるように迫ってきて、激しい叩き合いになり、わずかに交されてしまった。1、2着馬から少し離された3着には、中団から差し脚を伸ばしたアットザシーサイドが上がってきた。3、2、6番人気の決着で3連単は2万330円。

 単勝1.5倍と、圧倒的に支持されたメジャーエンブレムは、好スタートを切ったものの、内から外から各馬が押し寄せると、あっさりと控えて、中団の7番手まで下がってしまった。メジャーエンブレムが逃げたとしたら、多分ペースは上がったはずだが、他の馬がペースを上げて逃げることは考えられない。ここはカトルラポールが逃げる形になったが、当然、スローペースに落ちついた。もともと、阪神の外回りのマイル戦はスローペースになりがちで、上がりの脚比べになりやすい。結果的にも、その通りのレースになってしまった。

 メジャーエンブレムは、スタミナに優れた稀有な存在の牝馬だ。スタミナがあるからこそ、平均ペース以上で逃げても、あるいは先行しても、しっかりと差し脚を使える。しかしその半面、スローペースの上がりだけのレースは向かない。それは唯一2着に負けたレースで思い知らされたはずではなかったか。また、そのことを一番わかっているのは他ならない、新馬戦からメジャーエンブレムの手綱を取り続けてきたルメール騎手自身のはずではなかったか。ここでも、無理にでも行こうと思えば、行けたはずだったし、自ら逃げなければスローペースになるに決まっているのに、なぜ、ルメール騎手はあえて控えたのだろうか。レース後のルメール騎手のコメントの中に、その答えはなかった。

 ニュージーランドTは、ゴール前、一団の馬群から2番人気のダンツプリウスがわずかに抜け出して勝った。差のない2、3着に人気薄のストーミーシー(14番人気)、エクラミレネール(12番人気)が入って、3連単は100万越え。大荒れになった。

 阪神牝馬Sは、スマートレイアーが、前走に続いて逃げ切り勝ちを納めた。スマートレイアーはもともと差し馬のはず。それが果敢な逃げ切りで連勝したわけで、脚質の変更が大きな成果をもたらしたといえそう。牝馬の6歳して、脚質を変えるのはなかなか容易ではないと思うが、いくつになっても、馬も人も、変われるのだろう。

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