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2016年5月 3日 (火)

第1180回遅すぎず、速すぎず

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 今年の天皇賞(春)はキタサンブラックが逃げ切って勝った。ゴール前、カレンミロティックがキタサンブラックを交してクビほど前に出たが、そこからまたキタサンブラックが盛り返し、クビの上げ下げの勝負に持ち込んで、わずかにハナ差で勝利をつかんだ。負けん気、勝負根性はなかなか。何よりも、武豊騎手の手綱さばきが光った勝利だった。惜しくも2着のカレンミロティックは、終始3番手の内で控えていた先行馬。2頭から離れた3着に中団から伸びたシュヴァルグランが上がってきた。指数上は(C-d-A)の決着で、3連単は24万円超えの高配当だった。

 逃げたキタサンブラックのペースを見ると、2週目の向こう正面で少しペースが落ちたが、その前後は遅すぎず、速すぎずの流れ。馬場指数を計算して、キタサンブラックの上がり指数をみると+5。上がり最速だった4着馬タンタアレグリアの上がり指数が+9だったから、後続馬も楽ではなかったようで、単にスローペースというわけではない。後続にも脚を使わせ、自身も直線で脚が残せる絶妙のペースだったといえそうで、そのペース配分は実にお見事というほかはない。

 もともと一瞬の切れはないキタサンブラックにとって、どんなレースでも逃げ、先行策が基本だが、逃げる場合はどんなペースで逃げるかが最も重要なテーマだろう。前走の大阪杯では、かなりスローペースに落として逃げ、上がり指数も+20をしめしたものの、2番手待機のアンビシャスに差し切られた。その前の有馬記念も、スローペースの逃げで3着に落ちた。ただ、逃げ切れずに負けたとしても、2、3着を確保しているのは素晴らしい能力の証だろう。

 1番人気のゴールドアクターは先行して4コーナーでは2番手、キタサンブラックを脅かすかと思われたが、直線に伸びはなく、後方に下がっていった。入れ込みなどを敗因にあげる向きもあるが、距離が少し長かったのが要因ではないか。

 個人的にはフェイムゲームに期待していたが、スタートで前がふさがれ、後方からのレースになってしまった。直線は大外から一瞬鋭い脚を見せたが、先行馬有利な流れに抗することはできなかった。スタミナのある馬だけに、もう少し前でレースができていればと思うが--。如何ともしがたい。

 青葉賞は、5番手から長くいい脚を使ったヴァンキッシュランが完勝。2着のレッドエルディストとともに、ダービーの優先出走権を手にした。
 ヴァンキッシャランにとっては3戦連続の2400メートル戦だったが、3走前は1着に入線しながらも2着に降着したもの。実質的に2400メートル戦は3連勝だ。皐月賞組は指数も高く強いのは間違いないが、距離適性はヴァンキッシュランが最上位になりそうで、ダービーでも頑張れるかもしれない。

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