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2016年6月30日 (木)

第1197回難解なハンデ戦

 今週から夏競馬も本番。関東では福島競馬が始まる。福島開幕週の重賞は3歳限定のハンデ戦・ラジオNIKKEI賞。1番人気は信頼を裏切ることが多いレースだが、最近の4年に限ると、1勝、2着2回と、やや健闘している。トップハンデ馬は過去10年で1勝、2着1回と、こちらは相変わらず不振続きだ。
 指数上は過去10年のうち、7年で連対している平均指数上位馬や、6年で連対している過去の指数上位馬が中心になってはいるが、勝ち馬はランク外の馬が多く、難解なハンデ戦といえる。

(ラジオNIKKEI賞)
       1着    2着    3着
06年      c   -     -
07年    -      Z     Z
08年    -      Xb   -
09年    -     -     B d
10年    C     -     AYb
11年(中山)A b    Yc    Xa
12年    -      Yc   -
13年    -     A d   -
14年    DZ    DXa   C d
15年    DY     Xa   -

 今年は、ミライヘノツバサ、ダイワドレッサー、ゼーヴィント、ストーミーシー、カネノイロ、ブラックスピネルなどが指数の上位馬だ。

 トップハンデは、唯一の3勝馬ブラックスピネルの57キロ。G2京都新聞杯4着のあと、前走、オープン戦の白百合Sを中団から直線一気に差し切り勝ちを決め、3勝目をあげた。ただ、過去にはスローペースで高い上がり指数かあるものの、前走の上がり指数はそれほど高くなく、多少、相手に恵まれたのかもしれない。
 近走、上がり指数の上位馬はダイワドレッサー、アーバンキッド、アップクォーク、ゼーヴィント、ピックミータッチなどだ。

 福島は開幕週で、馬場状態は良好のはずだが、洋芝のオーバーシードに加え、エアレーション作業で、馬場は比較的力のいる作りになっている。梅雨時だけに、週末に雨があれば、さらに時計がかかるとすると、ある程度スタミナがあり、長く差し脚を使える馬たちに向く馬場になるのだろう。

 ここは、近走、2000メートル戦で好指数を示しているゼーヴィント、先行力のあるミライヘノツバサ、単騎で逃げられるロードヴァンドール、1800メートル戦で鋭い差し脚を見せてきたアップクォークなどにもチャンスがあるのではないか。
 なかでも、2走前、勝利に導いた戸崎騎手に手が戻るゼーヴィントを中心にとりたいと思っている。前走はスタートで出負け、後方からのレースになったが、直線よく追い込んで最速の上がりタイムで3着におしあげた。本来、先行力を生かして差し脚を伸ばすタイプで、福島コースも合うのではないか。

 中京競馬場も、開幕週の重賞は芝1200メートルのハンデ戦・CBC賞。
 ハンデ戦とはいえ、比較的、指数の上位馬たちが好走しているレースだ。
 今年の指数上位は、サドンストーム、メイショウライナー、エイシンブルズアイ、ベルカント、スノードラゴン、シンデレラボーイなど。

 トップハンデは14年のG1スプリンターズSを勝っているスノードラゴンの58.5キロ。今年の高松宮記念は7着、その後は、公営のダート重賞で5、3着だった。そのスノードラゴンに続く重ハンデ馬は、57キロのエイシンブルズアイ。オーシャンSを勝った後、高松宮記念は5着。ここは3か月半ぶりのレースだ。

 馬場改修後の4年間、比較的先行馬が活躍しており、先行して差し脚を使えるメイショウライナー、ワキノブレイブ、エイシンブルズアイ、ラインスピリットなどが連軸の中心になりそうだ。順当なら指数上位のエイシンブルズアイ、ワキノブレイブなどが中心になるのだろう。ただ、恵ハンデで気になるのは54キロのメイショウライナー。指数の高さで少し足りないが、恵ハンデを生かして先行できれば、粘り込みもありそうで、面白い存在にみえる。

(CBC賞) 1着    2着    3着
12年    A c   C     A b
13年    CXa   A       d
14年    -      Yc   D
15年    A a    X     Yd

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2016年6月28日 (火)

第1196回馬場も味方に

201606260911

 宝塚記念が終わって、いよいよ夏競馬の本番を迎える季節になった。毎週続いた東京競馬場通いも、しばらくお休み。今週末からは福島競馬が始まり、首都圏では秋まで開催がない。新しい新幹線で函館に行こうと思っているが、日帰りはむつかしいかな。

 宝塚記念は牝馬のマリアライトが勝った。マリアライトは3コーナーから徐々に上がっていって、4コーナーで先行集団に取り付いた。直線、先に抜け出したラブリーデイに競りかけてこれを交すと、逃げ切りを図るキタサンブラックをもとらえて先頭に立った。大外からドゥラメンテが一気の脚で追い込んできたが、ぎりぎりしのいで、クビ差で勝利を手にした。牝馬の宝塚記念勝利は05年のスイープトウショウ以来11年ぶりだった。

 マリアライトは3コーナー手前から、実に長くいい脚をつかって勝ったが、「内回りなので後ろ過ぎては届かない」という蛯名騎手の判断も正しかったのだろう。もちろんマリアライト自身に、それに応えるだけの心肺機能の強さや、能力、スタミナがなければ勝利にはつながらなかったはず。力のいる稍重の馬場状態を考えても、スタミナは相当ある牝馬なのだろう。

 ちなみにマリアライトは、今回の宝塚記念の勝利を含めて、重馬場、稍重馬場では(4010)とほぼパーフェクトな成績ををあげており、重、稍重馬場の適性はかなり高い。また、2200メートル以上の距離は(4111)と、長距離の適性も高く、まさにスタミナに秀でた牝馬として、今後も注目しておきたい。
 勝ったマリアライトは8番人気、2着は1番人気のドゥラメンテ、3着に2番人気のキタサンブラックが残って、3連単は2万6250円だった。

 レースの後、デムーロ騎手が下馬して、ドゥラメンテの左前肢ハ行が伝えられた。その後、予定していた凱旋門賞を断念するというニュースもあった。大事に至らなければいいのだが--。

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2016年6月23日 (木)

第1195回4歳馬たちの戦い

 今週は2016年、春のグランプリ宝塚記念。
 指数上は、過去10年のうち9年で連対している平均指数の上位馬たちが中心といえそう。ただ、前走、スローペースの長距離を使った馬も多く、指数上位馬だけで決着するわけではないので要注意だ。
 前走、春の天皇賞組は5勝をあげているが、天皇賞組がそろって連対できなかったのは10年のうち2度だけで、連軸候補は春の天皇賞組から取るのが基本だろう。1番人気は3勝、2着3回。連対率は60パーセント。

(宝塚記念) 1着    2着    3着
06年(京都)A a   -      Z
07年    -     A a   -
08年    -     A a   -
09年    C a     d    X
10年    -      Yb   -
11年    -     A      Xa
12年     Zb   -     -
13年    CXa   -     -
14年     Zd   -     C
15年     Yb   -       d
(海外、公営の成績は減戦して集計)

 今年は、ドゥラメンテ、キタサンブラック、カレンミロティック、シュヴァルグラン、フェイムゲーム、アンビシャス、ラブリーデイ、トーホウジャッカル、ヒットザターゲットなどが指数の上位馬たちだ。
 春の天皇賞の上位馬たちがそろって参戦しており、指数上からも中心になりそう。

 今年の春の天皇賞はキタサンブラックが逃げ切って勝った。2着は終始先行していたカレンミロティック、中団から鋭く脚を伸ばしたシュヴァルグランが3着に。直線一旦は2番手に上がったトーホウジャッカルは5着。後方からになったフェイムゲームは8着だった。

 なかでも、もっとも厳しいレースになったのが3着だった4歳馬シュヴァルグランだろう。好スタートから先行する勢いをみせたが、下がってきた馬にスペースがふさがれ、位置を下げざるを得なかった。逃げるキタサンブラック、先行したカレンミロティックも前残りできるペースだっただけに、中団後方から1馬身4分の1の差の3着まで、よく追い込んできたといえるはず。もう少し前でレースができていれば、と思わされた惜しいレースだった。昨年秋以降、阪神コースは3戦3勝と相性が良く、2走前の阪神大賞典でも2馬身半差の完勝だった。距離は2400前後に適性がありそうで、宝塚記念の2200メートルは少し短いかもしれない。ただ、スタミナは十分で、馬場が渋ってもこなせる強味を評価した方がいいのではないか。3歳のクラシック戦線には乗れなかったが、近走の成長、指数の伸びはめざましく、G1を狙えるレベルにある新星だ。

 天皇賞を勝って、ファン投票で1位に推された4歳馬キタサンブラックも、もちろん最有力馬だ。天皇賞では直線、カレンミロティックとの厳しい叩き合いになって、一旦は差されたものの、差し返す力強さを見せた。阪神コースは大阪杯で逃げて2着が1回あり、問題はなさそうだ。1800から3600メートルまで、距離適性の幅が広いのが特徴だが、2000メートル戦でも高い指数を示しており、2200も問題なくカバーできる距離だろう。

 天皇賞とは別路線組からは、皐月賞、ダービーの2冠馬ドゥラメンテが指数上でも最上位だ。ダービーの後、放牧先で骨折して秋のシーズンを棒に振ったが、復帰初戦の中山記念を快勝、続くドバイのG1シーマクラシックでは落鉄しながらも2着に踏ん張った。ここまで(5300)と連対率は100パーセント。これまで戦ってきた相手関係を考えても、最強の4歳馬の位置は揺るぎがないはずで、ここも不動の中心馬と評価されるべきだろう。ただ、モーリスがそうであったように、海外遠征後の初戦のむつかしさはあるようで、ドゥラメンテといえども、すべて万全とまではいかないかもしれない。

 上記3頭の4歳馬以外にも、サトノクラウン、アンビシャス、ヤマカツエース、タッチングスピーチなど、今年は全体的に4歳馬が強いようだが、4歳馬以外ではラブリーデイ、カレンミロティック、フェイムゲーム、トーホウジャッカルなどに要注意だ。

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2016年6月21日 (火)

第1194回3歳春のダート王

201606190511
201606190211

 3歳春、ダート王の栄冠はゴールドドリームに輝いた。
 ダートの指数でも、ユニコーンSを勝ったゴールドドリームが3歳世代の最高の指数を示し、名実ともに3歳春のダート王といえそう。

 ゴールドドリームは、3戦3勝で臨んだ前走、園田の兵庫CSで勝ち馬から7馬身差をつけられて2着。その結果が影響したのだろう。ユニコーンSではストロングバローズに次いで2番人気だったが、雪辱を晴らすレースにもなった。

 レースはマイネルバサラが逃げる展開。好スタートを切ったストロングバローズが2番手、ゴールドドリームはストロングバローズを視界にとらえる好位につける。直線なかばすぎ、先に抜け出したストロングバローズを追ってゴールドドリームが迫る。そのまま2頭の熾烈な叩き合いになったが、ゴールの手前、クビ差抜け出したのがゴールドドリームだった。中団後方から脚を使ったグレンツェントが2頭から離されての3着。
 2、1、3番人気順の決着で、3連単も1560円という堅い配当だった。

 例年のユニコーンSの勝ち馬と比べても、指数のレベルは上々で、とくに上位の2頭は今後もダート戦線の中心を担える馬になっていくだろう。

 函館の開幕週を飾る函館スプリントSは、長い写真判定の結果、3歳牝馬のソルヴェイグが勝っていた。惜しい2着は3歳牡馬シュウジ。ソルヴェイグは2番手から、シュウジは3、4番手からのレースになったが、ともに直線でもしっかりとした差し脚を残していた。ソルヴェイグは50キロ、シュウジは52キロと、3歳馬は重量が楽だったことも好走の要因になったのだろう。
 3着は内から伸びた桜花賞馬レッツゴードンキ(54キロ)。1番人気のオメガヴェンデッタは直線での伸びがなく6着までだった。

 最近は3連単で10万を超す高配当が続いているレースだが、今年も12番人気、2番人気、7番人気の決着で、3連単は39万円を越す高配当になった。

 ソルヴェイグとシュウジの走破タイムは1分7秒8と、従来のレコードタイムを0.2秒ほど上回るレコードタイムだった。洋芝の函館コースとはいえ、開幕週で馬場状態が非常に良く、スタミナより素軽いスピードが問われたレースだったのかもしれない。

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2016年6月16日 (木)

第1193回3歳ダート王を目指して

 今週は3歳のダート重賞・ユニコーンSが東京のメイン。
 過去10年、指数上位馬が圧倒的に強く、2013年の勝ち馬以外は、1、2着馬すべて指数上位のランク馬が占めている。前走指数の上位馬、平均指数の上位馬はともに10年連続で連対中だ。1番人気馬は(5203)とまずまずも、ここ2年間は馬券に絡んでいない。

(ユニコーンS)
       1着    2着    3着
06年    D      Yc   CZ
07年    A b    Xa   -
08年    BXc    Zc   -
09年    A c   C b    Xa
10年     Yb   C     -
11年    D d   BZc   BY
12年    D       d   C b
13年    -     B b   D・-同着
14年    DZb   A     -
15年    A     D d   BYc
(スローペース調整-15/-5)
(海外、公営戦は減戦して集計)

 今年は、ストロングバローズ、マイネルバサラ、ゴールドドリーム、グレンツェント、ダノンフェイス、クインズサターンなどが指数の上位馬たち。
 注目はダートで3勝をあげているストロングバローズ、ゴールドドリーム、グレンツェントの3頭だ。

 3頭の中でも、前走指数が最も高いのが伏竜Sを快勝したストロングバローズ。ここまで5戦3勝。伏竜Sでは1番人気に支持されて、直線、余力十分の差し切り勝ち。ルメール騎手を背に強い勝ち方だった。その伏竜Sの2着馬がグレンツェントで、3着がケイティブレイブだった。グレンツェントは次走、青竜Sをハナ差で勝利。他方、ケイティブレイブは前走、園田の兵庫CSを7馬身差で逃げ切り勝ちをおさめたが、その兵庫CSで1番人気におされて2着だったのがゴールドドリームだった。

 伏竜Sには素質の高い馬たちがそろっていたわけで、その伏竜Sを基準に、上位馬たちの力関係をはかると、ストロングバローズが一歩リードの模様が浮かんでくる。スタミナに優れ、力のいるダートも得意で、現時点では3歳ダート王に最も近いだろう。

 3勝馬以外では、指数上位のマイネルバサラ、ダノンフェイス、クインズサターンに加え、イーグルフェザー、ピットボスなども連下候補にはなりそう。

 今週から始まる函館競馬。開幕週を飾る重賞は函館スプリントSだ。
 過去10年、平均指数や前走指数の上位馬たちの連対率が高く、指数上位馬が中心になるレースだろう。
 今年は、オメガヴェンデッタ、エポワス、ローレルベローチェ、オデュッセウス、シュウジ、アクティブミノルなどが、指数の上位馬たちだ。

 函館は洋芝のコースで、スタミナは必須条件だろう。函館スプリントSは1200メートル戦だが、前走、G1の高松宮記念組以外は、素軽い1200のスピード適性のある馬たちより、1400や1600メートル戦で好走してきた馬たちが活躍している。
 その点から絞り込むと、オメガヴェンデッタ、オデュッセウス、ティソーナ、レッツゴードンキ、ファントムロード、シュウジなどが有力馬に浮上してくる。

 なかでも、指数上位で先行力があり、重賞の実績でも上位にあるのはオメガヴェンデッタだろう。前走は東京芝1400の京王杯で、直線、一旦は先頭をうかがうものの、外から差し脚を伸ばした馬たちに交わされて6着だった。切れる瞬発力に欠けるだけに、もともと東京コースは合わないはず。それにしてはよく粘っていたといえそう。持ち前のスタミナが生かせる洋芝の函館なら適性も高いはずで、直線、突き抜けてくるのではないか。

 ただ、最近は1番人気の苦戦が続いているのは、少し気になるところ。オメガヴェンデッタと4キロの斤量差のある3歳馬オデュッセウスにも勝つチャンスはあるはずで、この馬から馬券を組み立てる手もあるだろう。

(函館スプリントS)
       1着    2着    3着
06年    -     A     DZ
07年    A b   -     B c
08年    AXb    Zd    Yc
09年(札幌)A      Yd    Xa
10年    CZd    Xa   -
11年    B b   A     C
12年     Zc   AYa   -
13年     Xc   -     -
14年     Xb   B     -
15年      d   C     -

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2016年6月14日 (火)

第1192回秋に向けて

201606120511
201606120911

 今年のエプソムカップは、ゆうゆうと逃げるマイネルミラノが後続に大きな差をつけたまま、逃げ切る勢いだったが、1番人気の4歳牝馬ルージュバックが、中団から一気の追い込みを決めて完勝した。ルージュバックの上がりタイムはメンバー最速の32秒8で、その鋭い切れは飛ぶようにみえた。2着に後方から追い込んだ3番人気のフルーキーがあがり、3着は逃げ粘った6番人気マイネルミラノだった。

 デビューから3連勝、牡馬相手のきさらぎ賞を勝ち、桜花賞、オークスでは1番人気に支持され、大きな期待をされてきたルージュバックだったが、やっとというべきか、きさらぎ賞以来1年4か月振りの勝利になった。これで4勝目だが、そのうち3勝は1800メートル戦。あと1勝は2000メートルで、素晴らしく切れる差し脚を合わせて考えると、良馬場の1800前後が適距離なのだろう。

 手綱を取った戸崎騎手は、「ずっと、申し訳ないレースをしてきたので」と、期待に応えられなかった反省の言葉と同時に、「秋には何とかG1を取りたい」と信頼の挽回に懸ける意気込みを見せていた。大目標は天皇賞(秋)だろうか。

 33秒0の上がりタイムで2着に上がってきたフルーキーも好調さが光った。58キロを背負ってのものだけに、上がりタイムは限界値に近い。評価は高いだろう。

 荒れる牝馬のハンデ戦マーメイドSは、先行して4コーナーで先頭に立ったリラヴァティが、直線一旦はシュンドルボンに交されながらも巻き返して、初の重賞タイトルを手にした。2着は後方から勢いよく追い込んできたヒルノマテーラ。直線半ばから差し脚を見せたココロノアイが3着だった。1番人気でトップハンデを背負っていたシュンドルボンはゴール前で交されて4着までだった。
 結果は6、7、5番人気順の入線で、3連単は14万円越え。今年も高配当になった。

 ただ、雨の影響があったとしても、ペースの割には上がりもさえず、内容は低調なレースだった。上位馬といえども、次走での過信は禁物だろう。

 天気が良ければ、今の季節の東京は心地が良い。スタンドで風に吹かれていると、馬券の勝ち負けにこだわりがなくなってしまう。良いのか悪いのか。いやいや、どっちでもよい。いまは幸せな気分になるこのひとときが好きだ。

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2016年6月 9日 (木)

第1191回前走指数上位馬から

 東京はエプソムカップがメインレース。前走指数上位のABC馬と、平均指数の上位abcd馬たちが10年連続で連対しており、連軸の中心を担っている。全体としても指数上位馬が活躍しているレースだ。1番人気は10年で3勝、2着3回、3着2回。

(エプソムC)1着    2着    3着
06年    B     BYa   -
07年      c   C a   C d
08年    -     A b    Yc
09年     A a    Zb     c
10年    CYc    Y    -
11年    A a   -     B a
12年    -     A d   C
13年    C a    Xa   A
14年    A     CYa    X
15年    A d   C a   B d

 今年の前走指数上位は、フルーキー、ルージュバック、ダービーフィズ、マイネルミラノなど。他に、過去の指数や平均指数で、ナカヤマナイト、ヒストリカル、エックスマーク、アルマディヴァン、ステラウインドなども指数上位馬として上がってくる。

 例年、平均ペースの流れで、極端なスローペースはなく、好位からの差し馬が活躍する傾向が強い。素軽いスピードよりも、スタミナも求められるレースなのだろう。
 先行力があり、スタミナでも上位にあるのは、フルーキー、ダービーフィズ、ロジチャリス、エックスマーク、マイネルミラノなどだ。

 なかでも、指数の高さと安定感ではフルーキーが最上位だろう。前走、1番人気に推された新潟大賞典では中団から脚を伸ばして2着。ただし、これまでフルーキーが勝っているのは1800メートルまでの距離で、新潟大賞典の2000メートルは適距離とは思えない。そこでもギリギリとはいえ2着に好走してきたわけで、堅実さは高く評価できるだろう。今回(3102)と、3勝をあげている適距離の1800メートル戦だけに、本領発揮を期待したいところだ。もし、課題があるとしたら、これまで背負ったことのない58キロの別定重量だろうか。

 相手の筆頭には目下2連勝中の4歳馬で、先行して差し脚も安定しているロジチャリスをとりたい。新潟大賞典組で、果敢に逃げたマイネルミラノ、休み明けで直線一息だったものの、ここは変わり身が期待できそうなダービーフィズなども気になる。

 マーメイドSは牝馬限定のハンデ戦。1番人気馬は2勝、2着1回、3着1回だけ。10番人気以下の馬の台頭が目立ち、高配当が多いレースだ。トップハンデ馬は1勝、2着1回、3着1回。指数上もランク外の馬たちが目につく。

 今年は、レッドオリヴィア、アカネイロ、ヒルノマテーラ、リラヴァティ、シュンドルボン、タガノエトワール、ココロノアイ、ナムラアンなどが指数の上位馬たち。
 苦戦の続くトップハンデ馬は56キロのシュンドルボンとメイショウマンボ。
 牝馬限定戦だけに、スローペース必至。後方からでも届く鋭い差し脚は必須条件だ。
 鋭い差し脚で上位は、アカネイロ、ゴールドテーラー、レッドオリヴィア、ヒルノマテーラ、ショウナンバーキンなどだが、格下ながら、距離もこなせそうなアカネイロに期待したい。

(マーメイドS)
       1着    2着    3着
06年(京都)A     CZb   D
07年    C      Zc     d
08年    -     -     BXa
09年    -     B     -
10年    A     -     -
11年     Y    B a   C
12年    -     -     -
13年    BX     Z    AY
14年    A     -      Xa
15年    -     -     -

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2016年6月 7日 (火)

第1190回今年も波乱に

201606050511
201606040911

 今年の安田記念は、スローペースで逃げたロゴタイプが後続の追撃を抑え込んで、そのままま逃げ切って勝った。かつての皐月賞馬も、その後16連敗中とあっては、人気にはならない。12頭立ての8番人気と評価が低かったのも当然だろう。逆に人気がない分、気楽に乗れたことが幸いしたのかもしれないが、いずれにしても田辺騎手の好判断、好騎乗で、ロゴタイプが見事に復活を遂げたレースになった。

 単勝1.7倍と圧倒的な人気を集めたモーリスは超スローペースに折り合いを欠いて、かかり気味に2番手を進んだが、直線では逃げるロゴタイプに差を広げられ、2着確保が精一杯だった。折り合いを欠くぐらいなら、自ら逃げる手もあったとは思うが、初騎乗のベリー騎手にその選択は難しかったのだろうか。

 1頭だけ気をはいたのが、後方から3着に上がってきたフィエロ。上がりタイムはメンバー最速の33秒5だった。
 2番人気のリアルスティールはモーリスを視界に先行したが、直線半ばで追い比べから脱落して11着に大敗。かかったこともあったようだが、距離も合わなかったのではないか。3番人気のサトノクラウンは4着まで。期待を集めた多くの馬たちはスローペースにかかり気味。結果的に、力を出し切れずに終わった。

 勝ったロゴタイプの単勝は36.9倍。8、1、6番人気の決着で、今年も3連単は15万円を超す高配当になった。指数上は(Ac-Xa-d)の決着だった。

 2着モーリスの34秒0の上がりタイムを除けば、他の1着から10着馬はすべて33秒台の上がりタイムを示しており、フィエロの33秒5を筆頭に、どの馬も33秒台のタイムで上がってこられるペースだった。それ程の超スローペースだったということではあるが、33秒5という上がりタイムの生物的、物理的限界の壁との戦いになっては、如何ともしがたく、後続馬たちに勝機はなかった。

 鳴尾記念は4コーナーで2番手のサトノノブレスが勝った。4コーナー6番手のステファノス、プランスペスカが2、3着に上がり、中団より前にいた馬たちの差し脚比べのレースになった。ペースは比較的厳しく、そのペースを先行して、レコードタイムで勝ったサトノノブレスは上々の内容のレースだっただろう。

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2016年6月 2日 (木)

第1189回打倒モーリスは

 春の東京6週連続G1の最後を飾るのは安田記念。
 指数上は、過去10年のうち8年で連対する前走指数の上位馬が連軸の中心を担う。平均指数の上位馬も7年で連対しており、ともに安定した好成績をあげている。1番人気馬は目下3連勝中だが、それを除くと過去10年間で1勝のみ。2番人気馬は3勝をあげている。特長的なのは人気薄馬の好走だろう。3連単は過去10年で7回、10万を超す高配当が出ている。

(安田記念) 1着    2着    3着
06年    C外     Zb   外
07年     Yd   A     -
08年    -     外     AX
09年    BYb   AYa   -
10年    -       d   -
11年    A     -      Zd
12年    CYb   -      -
13年    AZ      a   D d
14年    AXa     c    Y
15年    D     -     -

 今年の前走指数上位は、ロゴタイプ、リアルスティール、ロサギガンティア、サトノアラジンなど。他に過去の指数でモーリス、ディサイファ、イスラボニータ、クラレントなどもピックアップできる。

 実績では、昨年の1月以降負け知らずの7戦7勝、近走マイルのG1を4連勝中のモーリスが断然だ。前走は5月1日の香港のチャンピオンズマイル。好位から抜け出すいつもの勝ちパターンで、2着馬のコンテントメントに2馬身差(0.4秒差)で快勝した。帰国、検疫後は東京競馬場に滞在して調教が進められている。イレギュラーな調整過程は多少気にはなるが、能力からすれば、中心はゆるぎないだろう。

 打倒モーリスの一番手には4歳馬リアルスティールを取りたい。マイルは初挑戦の距離だが、古馬G1のペースにも対応できるスタミナは十分ある。先行して直線、早め先頭に立てれば、モーリスを抑え込むことも可能だろう。

 差し脚が鋭いのはサトノアラジンだ。特に前走の京王杯スプリングCでは1400メートル戦とはいえ、後方から32秒4の上がりタイムで突き抜けた差し脚は見事だった。もともとはマイルに適性がある馬であり、安田記念のここが本番。直線一気の脚でモーリスを交す場面があるかもしれない。

 気になるのは、香港馬コンテントメントだ。前走、香港のチャンピオンズマイルではモーリスに2馬身差をつけられて負けたが、3走、5走前には1400の距離で素軽いスピードを見せて好走しており、東京コースの適性はありそう。勝ちきるまではないかもしれないが、連下には押さえておきたい。
 他では、イスラボニータ、フィエロ、ロゴタイプ、ロサギガンティア、ディサイファなども有力な連下候補だ。

 鳴尾記念は2012年から距離が2000メートルに変更され、3週後の宝塚記念の前哨戦として、この時期の開催になった。4年間だけだが、指数上は過去の指数が高いXY馬が、連軸の中心になっている。
 今年の指数上位は、バッションダンス、ステファノス、サトノノブレス、アズマシャトル、フラガラッハなど。

 天皇賞(秋)2着のステファノス、中山金杯勝ちのヤマカツエース、昨年の3着馬アズマシャトルなど、距離適性が高く、実績からも有力に見える人気馬はいずれも休み明け。ひと波乱あってもおかしくないだろう。

 順調に使われているなかではパッションダンスが最有力だろうか。前走は新潟大賞典を3番手で先行、高指数で堂々の差し切り勝ちをみせた。8歳馬ながら衰えはない。阪神コースは全て芝2000メートル戦で4戦3勝。ただしその勝ち星は3、4歳時のもので、そのまま鵜呑みにはできないが、少なくともコース適性に問題はないはず。新潟記念を勝ったデムーロ騎手が再び手綱を取るなら、勝機も広がりそうだ。

(鳴尾記念) 1着    2着    3着
12年    DXa     c   CZd
13年    -      Y      b
14年    C      Xa     b
15年    BXa   -     -

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