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2016年8月23日 (火)

第1212回不覚続きで

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 ともに単勝1倍台の圧倒的人気を集めた馬だったが、札幌記念のモーリスも、北九州記念のベルカントも、勝てなかった。札幌記念を勝ったのは5番人気のネオリアリズム、北九州記念は8番人気のバクシンテイオーが勝利を手にした。モーリスもベルカントも、勝てなかったとはいえ2着は確保して、人気馬の面目は保った。

 札幌記念のモーリスは中団の後方から、最速の上がりタイムで差し脚を伸ばしたが、余裕十分に逃げるネオリアリズムをとらえることはできなかった。後方から追い込んできた3歳馬のレインボーラインに迫られながらも、ギリギリ2着に粘ったレースだった。前日の大雨、この日も10レース前から降り始めた弱い雨で、馬場は渋っていた。差し脚を使う馬たちには苦しい馬場だっただろう。ただ、馬場状態を勘案しても全体として低調な内容に見える。

 マイル戦での実績があまりにも偉大な分、逆に、2000メートルの距離適性が問われたモーリスだったが、道中、折り合いを欠くこともなく、最速の上がりの脚も見せており、距離の心配は全くないようだった。この秋は2000メートルの天皇賞・秋を目指すことになりそうだが、札幌記念を勝てなかったことが距離適性にマイナスの材料になるとは思えない。ただ、低調なレースに引きずられるような内容だったことは確かで、スローペースでロゴタイプに逃げ切られて2着だった安田記念同様の2着だけに、低調なレースでの不覚続きは、秋に向けて不安材料になるかもしれない。

 逃げるかと思っていた北九州記念のベルカントは、前でやり合うのを嫌ってか、3番手に控えることになった。直線に向くと勢いよく先頭に立つが、差し脚にいまひとつキレがなく、逃げて内で粘り込みを図るジャストドゥイングを振り放し切れず、もどかしいレースになってしまった。結局、後方から大外一気のバクシンテイオーの鋭い差し脚になすすべもなく、1馬身の差をつけられては、2着とはいえ完敗のレースだっただろう。3着はバクシンテイオーとともに脚を伸ばした3番人気のオウノミチ。

 ベルカントは牝馬ながらトップハンデを背負っており、ペースがきつかった分、直線に脚を残せなかったのだろう。実際、過去のレースでも勝っているのはペースが緩いレースがほとんどで、ハイペース気味のレースでの勝利はない。逃げ先行馬の宿命かもしれないが、それにしても、ベルカントの指数が低調だったことは少し気になる。もともと夏には強い馬だが、夏を過ぎたらただの牝馬になってしまいそうだ。

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