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2016年10月27日 (木)

第1231回混戦の天皇賞(秋)

 秋の天皇賞は過去10年のうち8年で連対している前走指数の上位馬が連軸の中心を担っている。ランク外の馬も3頭が勝っているが、ともに前走、重賞で1、2着だった馬たちだ。1番人気は4勝、2着2回、3着2回で、連対率は60%。1番人気以外では5番人気馬が4勝をあげて気をはいている。2、3番人気は、この10年間、全く勝てていない。2、3着までだ。

(天皇賞・秋)1着    2着    3着
06年    A d   -     -
07年    AXa   -     -
08年    B b   C     -
09年    C     CZ    C
10年    BYb   -       c
11年    -      Zb   -
12年      d   B     A c
13年    -     B      Zb
14年    D      Zc   AZ
15年    -     -     -
(海外レースは減戦して集計)

 今年の前走指数上位馬は、サトノノブレス、アンビシャス、サトノクラウン、エイシンヒカリ、ルージュバックなど。他に、平均指数や過去の指数で、モーリス、アドマイヤデウス、ステファノス、ラブリーデイ、リアルスティール、ロゴタイプなどがピックアップされるが、指数上はほとんど差がなく、混戦模様の天皇賞だ。

 秋の天皇賞は過去10年、前走、毎日王冠組が6勝をあげ、中心勢力となっている。その点からは、毎日王冠を勝った4歳牝馬ルージュバック、2着のアンビシャス、3着のヒストリカルなどが有力馬に上がってくるが、いずれも指数上、物足りなさが感じられ、連軸向きとは思えない。 

 ここは最内枠を引いたエイシンヒカリが迷わず逃げることになりそう。ペースは平均的な流れのはずで、指数上位馬で先行力のある馬たちに期待したい。

 逃げるエイシンヒカリは、昨年秋の天皇賞は2番手に控え、直線に懸けたものの、差し脚に勝る馬たちに交わされて9着だった。そのあと、昨年末の香港のG1に続き、今年の春にはフランスのG1も勝つ快進撃をみせた。前走のイギリスG1では6頭立ての6着だったが、その能力は内外から高く評価されている。ただし、過去20年以上にさかのぼっても、秋の天皇賞を逃げ切って勝った馬が1頭もいないのは気になるデータだ。

 昨年の天皇賞を勝ったのがラブリーデイ。天皇賞秋の勝利で4連勝としたが、その後はJC3着、有馬5着、宝塚4着など、勝ちきれないレースが続いて、前走も京都大賞典で3着だった。けっして調子を落としているようには思えないが、直線で切れる脚が使えなかったことからすると、少し距離が合わなかったのかもしれない。(3214)と得意な2000メートル戦で巻き返しを期待したいが、ただ、先行馬にとって大外枠は厳しいかもしれない。

 前走の京都大賞典で2着のアドマイヤデウスも先行して粘る差し脚をもっている。近走は長目の距離を中心に使われてきたが、(3102)と好成績の2000メートル戦に適性があるように思える。人気はないから、思い切って狙う手もあるだろう。

 他に、先行馬で差し脚を使えるサトノノブレス、ロゴタイプ、モーリス、リアルスティール、ヤマカツエースなどに注目したいと思っている。

 毎日王冠組では、差し切り勝ちを決めた4歳牝馬ルージュバック。近走の差し脚の鋭さはナンバー1。後方一気ならこの馬を置いてない。

 京都の重賞は芝1400メートル戦のスワンS。
 今年の指数上位馬はサンライズメジャー、サトノルパン、ティーハーフ、エイシンスパルタン、ダンスディレクター、サトノアラジン、エイシンブルズアイ、フィエロなど。

 1400メートルの瞬発力はサンライズメジャーとサトノアラジンが最上位。ペースも上がりそうで、後方からの差し脚が生かせそうだ。ただ、両頭とも休み明けで、まだ本調子にはないかもしれない。
 とすると、前々で粘るブラヴィッシモ、メイショウナルト、エイシンスパルタン、ペイシャフェリス、テイエムタイホーなどにチャンスが巡ってくるのではないか。前残りに要注意だ。

(スワンS) 1着    2着    3着
06年    -      Xb   D
07年    -       c   -
08年    BY    A d   -
09年      b   -      Zd
10年     X      c   -
11年      d    Y    -
12年    DXa   -     -
13年    -     D      Xc
14年    -       d   BXa
15年    D     AXa   - 

 今年で5回目を迎えるアルテミスSは2歳牝馬の重賞。
 指数上位は、リスグラシュー、トワイライトライフ、トーホウアイレス、メローブリーズ、アピールバイオ、マルモレイナ、クイントゥープルなど。

 スローペース必至で、長くいい脚を使えるリスグラシューが断然の中心馬だろう。新馬戦は33秒0の上がりで2着も、前走は先行して直線抜け出すと、4馬身差で快勝。将来性を感じさせる素質の高さを見せた。

(アルテミスS)
       1着    2着    3着
12年    -     -     -
13年    BZb   -     B
14年    -     Db    AZb
15年    -     -       d

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2016年10月25日 (火)

第1230回祝サトノダイヤモンド

201610230811
201610220511

 皐月賞3着、ダービー2着。惜しいレースが続いたサトノダイヤモンドが、残されたクラシック3冠の最後のタイトル菊花賞を勝ち取った。皐月賞はディーマジェスティ、ダービーはマカヒキ、菊花賞はサトノダイヤモンドと、世代の3強がそれぞれクラシックのタイトルを分け合う結果になった。ナリタブライアン、ディープインパクトなど、ダントツの1強も、時代を画す圧倒的な迫力に心が躍るが、3強が力を競い合う熾烈なレースもまた面白い。馬券を買う側からすれば、好配当につながる分、3強がそろって戦ってくれるほうが楽しい。

 サトノダイヤモンドの次走は未定ながら、有馬に向かう考えもあるらしい。ディーマジェスティの次走は未定とのこと。凱旋門賞で14着に大敗したマカヒキは年内は休養にあてるらしく、残念ながら3強がそろって戦うレースはしばらくは見られそうもない。

 それにしても、最後の直線でのサトノダイヤモンドの差し脚の鋭さは断然だった。サトノダイヤモンドは終始中団の外。2週目の4コーナー手前からポジションをあげていったが、直線の半ば、逃げるミライヘノツバサをとらえると、後は後続馬たちを突き放す一方だった。4コーナー手前からサトノダイヤモンドについて行こうとしたディーマジェスティも馬体を合わせる形も取れず、完全に振り切られて、離れた2着争いに加わるのが精いっぱい。ゴール前、後方から差し脚を伸ばしたレインボーラインが2着に浮上。内をついて伸びたエアスピネルが3着を確保して、ディーマジェスティは4着に終わった。
 1、9、6番人気の決着で、3連単は6万9380円。1番人気馬が勝って、この配当はうれしい。

 スローペースになった富士Sは、先行馬たちが上位を占める結果になった。勝ったのは3番手からポッカリと開いた内に入れたヤングマンパワー。そのヤングマンパワーを追ったイスラボニータが2着。馬場の真ん中から差し脚を使ったダノンプラチナが辛くも3着だった。中団以降の馬たちには、全くチャンスがなかった。

 勝った4歳馬ヤングマンパワーは、降級後の1600万条件を勝ち、前走のG3関屋記念も快勝。この富士Sの勝利で3連勝になったが、いよいよ本格化を思わせる結果だったといえそう。

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2016年10月20日 (木)

第1229回サトノダイヤモンドVSディーマジェスティ

 3歳馬最後のG1菊花賞が今週の注目レース。過去10年、指数ランク外の馬が勝ったのは09年のスリーロールスだけで、勝ち馬は指数上位馬が最有力だ。また、前走指数の上位ABC馬と、過去の指数で最上位のX馬のいずれかが毎年連対しており、連軸候補はそのA、B、C、X馬が中心になるだろう。

(菊花賞)  1着    2着    3着
06年    D     BYc     b
07年    B     -     C d
08年    A     -     -
09年    -     C      Zc
10年      d    X    -
11年     X    -     B a
12年    CX    A a   -
13年    AXa   C     -
14年    A a   A     -
15年     Z    BXa   A
(スローペース調整値-5/5)

 今年は、ディーマジェスティ、サトノダイヤモンド、ミッキーロケット、ウムブルフ、プロディガルサン、エアスピネル、マウントロブソン、イモータルなどが指数の上位馬たちだ。

 菊花賞は3000メートル戦。どの馬にとっても未経験の距離だ。過去の菊花賞の勝ち馬の多くは、前走、2400メートル戦の神戸新聞杯で3着内に好走した馬たちで、該当馬は10年で8勝をあげている。同世代のトップクラスが戦う2400のダービーとあわせ、神戸新聞杯でも上位に好走していることの価値は高い。

 菊花賞のペースが速くなることは考えにくく、おおむねスローペースが基本だ。とすれば、3000メートルの距離適性よりも、2400メートル、少なくとも2000メートル以上のレースでの差し脚を評価すべきだろう。ここはダービー、神戸新聞杯を確かな差し脚で戦ってきた馬たちを中心に考えたい。

 ダービー上位馬は、2着のサトノダイヤモンド、3着のディーマジェスティ、4着エアスピネルなど。また、神戸新聞杯では、1着サトノダイヤモンド、2着ミッキーロケット、3着レッドエルディスト、4着カフジプリンスなどが上位だった。
 2400メートル戦で差し脚の上位はサトノダイヤモンド、ディーマジェスティ、マウントロブソン、レインボーライン、エアスピネル、レッドエルディストなど。いずれもダービーでのもの。神戸新聞杯ではミッキーロケット、サトノダイヤモンドの差し脚が上位だった。

 指数の高さと安定した差し脚では、ダービー2着のサトノダイヤモンド、同3着のディーマジェスティが他の馬たちより少し上位にあり、順当ならこの2頭が最も有力な連軸候補だろう。

 サトノダイヤモンドはダービーで2番人気に推され、勝ったマカヒキとわずかにハナ差の2着に好走している。前走の神戸新聞杯では、2着のミッキーロケットに迫られて差のないレースになったが、交わされる気配は見えなかった。先行力を生かしたレースが持ち味で、スローペースのレースでも長くいい脚を使える。折り合いにも問題はないだろう。残された最後の1冠を目指す。

 ディーマジェスティは皐月賞を勝ち、ダービーでは1番人気に支持されたが、1、2着馬とは半馬身差の3着だった。陣営は発熱明けだったことが影響、それでいて半馬身差なら上出来とみているようだ。前走は2200メートルのセントライト記念に出走し、余力を残して勝った。スタミナはサトノダイヤモンドよりディーマジェスティのほうが上かもしれない。

 サトノダイヤモンドとディーマジェスティ。どちらから組み立てるのか、今も迷っているところ。スローペース必至で、先行力があるサトノダイヤモンドを上位にみるのが良いのだろうか。

 富士Sは波乱になりがちで、1番人気馬は過去10年で2勝、2着1回、3着1回。指数上位馬も取りこぼしが多い。
 今年の指数上位馬は、ヤングマンパワー、ロードクエスト、ダノンプラチナ、フルーキー、イスラボニータなど。

 マイル戦でも、ペースは上がりそうもなく、直線の差し脚比べになりそう。スローペースの差し脚ではフルーキー、ブラックムーン、ダノンプラチナなどが上位だ。
 休み明けは気になるが、フルーキーの差し脚が鋭い。

(富士S)  1着    2着    3着
06年    -     BZd    Xb
07年    -     -       d
08年      c   -     -
09年     Yd   -     -
10年    -     -     -
11年    -     D     C
12年    -     -     -
13年    BXa    Yb   -
14年    AXa    X    -
15年    D     B c   C a

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2016年10月18日 (火)

第1228回ビッシュはどうしたのだろう

201610160811
201610150511

 来年の開催スケジュールが発表になった。大阪杯がG1に格上げされ、ダービーは5月28日。有馬記念は12月24日。いつもなら正月の5日の金杯まで、少しゆっくりできるのだが、来年は有馬記念の後、ホープフルSをメインにして平日の12月28日にも開催されることになった。

 年末の風物詩というべき有馬記念があまりに早すぎるのも、気分が乗らないものだが、だからといって、28日に別なレースを持ってこられても、盛り上がるものだろうか。もちろん個人的には、馬券を売っているなら、買わないわけがないとは思うのだけど。
 いずれにしても来年は、年末ギリギリまで仕事に追われることになりそうだ。

 秋華賞は、福永騎手騎乗の3番人気ヴィブロスが直線、大外から鮮やかな差し脚を見せて勝利をつかんだ。7月下旬に500万条件を勝ち、続く紫苑Sで2着に入って秋華賞の出走権を取ったヴィブロスだが、いきなりの大仕事だった。2着に川田騎手の4番人気馬パールコード、3着は8番人気のカイザーバル。4着に2番人気の桜花賞馬ジュエラーが入った。

 オークス3着のあと、紫苑Sを勝って1番人気に推されたビッシュは見どころなく10着に大敗。一体どうしたのだろう。4コーナーでは勝ったヴィブロスのすぐ後ろにつけていたが、一緒に上がっていけず、直線では全く伸びる気配がなかった。牝馬のむつかしさなのだろうか。

 府中牝馬Sは、4番手で先行したM・デムーロ騎手のクイーンズリングと、3番手でレースを進めたルメール騎手のマジックタイムとの叩き合いになったが、外から伸びたクイーンズリングが1馬身半差をつけて完勝。3着に武豊騎手のスマートレイアーが入った。3、2、1番人気の順の入線で、比較的堅い決着になった。

 スローペースの流れだけに上位馬はいずれも先行していた馬たちだった。2着のマジックタイムはいつもは中団より後ろでレースを進める馬だが、好スタートから先行できたことが結果につながったのだろう。それにしてもM・デムーロ騎手もルメール騎手もスタートで出遅れたり、好スタートからずるずる下げるような騎乗はあまり見たことがない。たいてい気が付くと先行集団の好位置につけており、馬券を買う側からしても、その乗り方でダメなら仕方がないと納得させられることが多い。先行しても馬に負担がかからず、直線に脚を残せる騎乗スタイルなのだろう。

 戸崎、ルメール、M・デムーロ、川田、福永。連対率が30%を超えるこの5人の騎手をはずして馬券は考えにくい。

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2016年10月13日 (木)

第1227回新女王の誕生

 秋華賞は過去10年のうち9年で連対しているXYZ馬と、平均指数上位のabcd馬が連軸の中心になっている。また、前走指数上位馬もまずまずの連対率をあげ、全体としても指数上位馬が強い傾向がみえる。1番人気は3勝、2着1回、3着3回とやや微妙な成績だが、2、3番人気馬も含めると、上位人気馬が過去10年で9勝をあげており、連軸は指数上位の人気馬から取るのがセオリーのようだ。ただし、3着馬はランク外の馬が目立ち、要注意だろう。

(秋華賞)  1着    2着    3着
06年      d   -     -
07年    BXa   -     BYb
08年     Y    A a   -
09年    AYa   A a    Xc
10年     Yc   -     -
11年    C d    Y     Yb
12年     Xa    Yc   -
13年    DXd     d   -
14年    -     CZ    D
15年    BYb     d   -
(スローペース調整値-15/-5)

 今年は、クロコスミア、ビッシュ、カイザーバル、デンコウアンジュが前走指数の上位馬。他に過去の指数ではジュエラー、ダイワドレッサー、フロンテアクイーン、レッドアヴァンセが、平均指数ではキンショーユキヒメ、ヴィブロス、パーシーズベスト、パールコードなどが上がってくる。

 過去10年で7勝をあげ、秋華賞の中心に位置してきたのが、前走、ローズS組だ。今年はオークス馬で、前走、ローズSも勝ったシンハライトが、残念ながら屈腱炎で出走を回避することになった。

 ローズSの2着馬はしぶとく逃げ粘ったクロコスミア。勝ったシンハライトとは指数差のないハナ差の2着で、前走指数はこのメンバーでは最も高いレベルだ。ここでも逃げないまでも、先行して押し切る力はあるはず。ただ、秋華賞は鋭い差し脚が問われるレースになりがちで、差し脚比べでは少し分が悪いかもしれない。

 極端なスローペースになれば、マイル戦で切れる脚を見せてきた桜花賞馬ジュエラーの出番になるが、ここは先行馬もそろって、極端なスローペースにはならないのではないかと思っている。ある程度、2000メートルの距離の適性がある馬たちに向く流れになるはずで、ここは少し軽視したい。

 2000メートル以上の距離で、鋭い差し脚を見せてきたのは、ダイワドレッサー、ビッシュ、デンコウアンジュ、レッドアヴァンセ、フロンテアクイーンなどだ。とりわけオークス3着のあと、前走の紫苑Sを快勝したビッシュが、指数の高さ、安定感でも最上位にあり、勝利に最も近い有力馬だろう。

 府中牝馬Sは、前走指数上位馬が過去10年で8連対。ただし、勝ち馬はランク外が多い。1番人気は0勝、2着4回、3着2回と、波乱の芽はある。
 今年の指数上位は、マジックタイム、カフェブリリアント、クイーンズリング、スマートレイアー、シングウィズジョイ、シュンドルボン、シャルールなど。

 差し脚が鋭いのは4歳馬アスカビレンだ。近走は1000万条件、1600万条件を連勝して、昨年の秋華賞以来の重賞戦になるが、秋華賞で示した指数をもとに考えれば、古馬重賞でも十分に力は足りるはずだ。
 他では、マイルで切れる脚があるマジックタイム、先行力のあるクイーンズリング、シャルール、スマートレイアーなどに注目したい。

(府中牝馬S)1着    2着    3着
06年    AX    C d   B a
07年    C     A     CYa
08年    -     AXa   -
09年    -     -     -
10年    -     B     -
11年      d   CZc   -
12年      d   B     AZb
13年     Z      d   B
14年    D c   B d    X
15年    -     D      Z

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2016年10月12日 (水)

第1226回大外が伸びる馬場

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201610080511

 秋の東京開催が始まると、急に秋らしくなる。3日間開催の最後の日に東京競馬場に出かけたが、肌寒さに、長袖にジャケットが必要だった。

 毎日王冠は後方待機の3頭が上位を独占。先に抜け出しをはかった4歳馬アンビシャスをとらえて、1番人気の4歳牝馬ルージュバックがクビ差の勝利をおさめた。3着も最後方に位置していたヒストリカルだったが、いずれも大外から33秒台の脚をつかって伸びてきた馬たちだった。

 スローペースの流れで、基本的に先行馬にチャンスがあったはずだが、先行した馬たちは内でもがいているように見え、差し脚の鋭さは見えなかった。東京は当日の朝に激しい雨が降って、一気に馬場が悪くなっていた。後半の芝のレースは内ラチ沿いを行く先行馬は一様に不振で、後方から大外に回した馬たちの活躍が目立っていた。雨の中、使い込まれて内が荒れ気味で、内ラチ側の馬場が重かったことが影響したのだろう。

 個人的にはステファノスに期待していたが、コース取りがアダになってしまった。中団から直線、最内に入れてスペースをうかがう様子だったが、前が開かず詰まったまま。追えたのはゴール前100メートルだけだった。

 京都大賞典は、キタサンブラックが直線、2番手から抜け出すと、あとは一気にゴールを目指すだけ。2着馬との差はクビほどだったが、着差以上の強い勝ち方で圧倒的な1番人気に応えた。この勝利で京都の芝ではG1、G2戦を3戦3勝。
 ゴール前、最内からラブリーデイを交わしたアドマイヤデウスが2着に浮上した。

 2歳重賞サウジアラビアロイヤルCは直線の差し脚比べになった。後方からブレスジャーニー、ダンビュライトが並んで上がってきたが、ゴールではブレスジャーニーが1馬身あまりの差をつけて完勝。上位の2頭から3馬身と大きく差を避けられてものの、終始2、3番手で先行したクライムメジャーが3着を確保した。

 さきほど、東京で大規模な停電があって、事務所も一時明りが落ちた。じきに電気はもどったものの、パソコンの復旧など気にかかることもあって、少しあわてた。もしも、復旧に相当な時間がかかったら、大きな混乱になっただろう。実に心許ない世界に生きていることを、あらためて感じる。

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2016年10月 6日 (木)

第1225回ステファノスの差し脚に期待

 秋競馬は今週から東京、京都に舞台が移る。
 毎日王冠は、天皇賞秋の前哨戦にも位置付けられ、ここから始動する有力馬も多い。過去の連対馬の傾向を見ると、前走指数や平均指数の上位馬の連対率がやや高い傾向だが、際立った傾向があるわけではない。夏を使った馬たちと、休み明けの馬たちとの能力の比較がポイントになりそう。

(毎日王冠) 1着    2着    3着
06年      b   C d   C
07年    -     B      Yc
08年     Zc   A      Xa
09年    B       d   -
10年      d   D     CXc
11年     Xc   C     D
12年    -     -     D
13年     Xa   -     -
14年    A a   -     C
15年    DZ    CZ      c

 今年は、ステファノス、ロサギガンティア、マイネルミラノ、ルージュバック、ディサイファ、アンビシャス、ロゴタイプなどが指数の上位馬たちだ。

 指数上位馬の中で、G1実績が最上位なのは、G1を3勝(朝日杯、皐月賞、安田記念)している6歳馬ロゴタイプだ。8歳馬ダノンシャークも1勝(マイルCS)している。他に、5歳馬ステファノスが昨年の天皇賞秋で2着に好走している。

 6歳以上の高齢馬は苦戦の傾向がはっきりとしており、ここは4、5歳馬を中心にとるのがセオリーだろう。とすると指数上位で重賞実績でも上位のステファノスが中心に浮上する。

 ステファノスの前走は宝塚記念。中団から直線早めに動いて一旦は見せ場も作ったが、ゴール手前100メートルで脚が上がって、伸びきれず5着だった。ステファノスの4勝は全て1800までの距離でのもの。宝塚記念の2200は少し距離が長く、加えて力のいる馬場状態だったことも影響したのだろう。鋭い瞬発力では上位にあり、開幕週の東京の芝も合うはず。連軸にはステファノスを取りたい。

 他に、指数上は少し物足りないが、鋭い瞬発力のある4歳牝馬ルージュバックも見逃せない存在。4歳アンビシャスの差し脚も気になる。ロゴタイプはもちろん、先行力のあるロサギガンティア、マイネルミラノ、ウインフルブルームも上位浮上のチャンスがあるだろう。

 京都大賞典は、平均指数の上位馬が10年連続で連対している。
 今年は、アドマイヤデウス、ファタモルガーナ、キタサンブラック、ラブリーデイ、ラストインパクトなどが指数の上位馬たちだ。
 過去10年の勝ち馬は全て、4、5歳馬が占めており、指数上位馬でその条件に合うのは、アドマイヤデウス、キタサンブラックの2頭だけ。

 中心は全成績(6131)と実績ナンバー1を誇る4歳馬キタサンブラック。3000の菊花賞、3200の天皇賞春を勝って、スタミナは十分。いずれも京都コースだ。2400の距離はダービーで11着と実績はないものの、2200の宝塚記念で91の高指数で3着に好走しており、力をつけた今なら全く問題はないだろう。

 相手の筆頭は、先行力のある5歳馬アドマイヤデウス、差し脚鋭いラブリーデイ、逃げるヤマカツライデンに、指数上位のファタモルガーナ、ラストインパクト、サウンズオブアースなど。

(京都大賞典)1着    2着    3着
06年    D d    Ya   C
07年     Z    B b   -
08年    -     B b   DYa
09年    -     A c   -
10年    B     AXa   -
11年    AXa   C      Zb
12年      a    Z    B a
13年      b   -      Yc
14年    BZc     a    X
15年    CZc   AXa    Yc

 2歳重賞サウジアラビアロイヤルCの指数上位馬は、サクセスムーン、クライムメジャー、ロジムーン、バリンジャー、ウィンドライジズ、ブレスジャニーなど。
 スローペース必至のメンバーで、長く使える差し脚は必須条件。マイルの新馬戦を鋭い差し脚で完勝したクライムメジャーが最有力だ。

(サウジアラビアRC/旧いちょうS)
       1着    2着    3着
14年    A c   -     CYa
15年    B a   -     -

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2016年10月 4日 (火)

第1224回短距離界の新星

201610020611
201610010911

 今年の秋、最初のG1スプリンターズSは、G1初挑戦のレッドファルクスが中団から大外を急襲、前を行く馬たちを一気に抜き去る鋭い瞬発力を見せて勝利をつかんだ。レッドファルクスはM・デムーロ騎手を背に3番人気に支持された5歳馬だが、今年になって芝、ダートとも指数を大きく伸ばして、成長の著しさを示していた。この勝利で1200メートル戦はダートでの1勝を含めて4戦4勝。短距離戦線の一翼を担う新星の登場といえそうだ。

 レッドファルクスの全成績は(8217)だが、芝で4勝、ダートでも4勝をあげており、芝、ダートを問わないのが一番の特徴だ。とりわけ芝では切れる上がりの脚が大きな武器になっている。

 2着には逃げた2番人気のミッキーアイルが残り、3着も2番手で先行した9番人気のソルヴェイグだった。4着のシュウジも先行していた馬で、総じて先行馬の前残りのレースだった。ミッキーアイルも一瞬、勝ったと思う場面もあったはずだが、外から並ぶ間もなく差し切られては、レッドファルクスを褒めるしかないだろう。

 人気を集めたビッグアーサーは12着に沈んだ。最内から好スタートを切ったが、外からソルヴェイグ、ミッキーアイルなどにかぶされ先手を取られると、少し後ろに下がってしまった。直線、5番手から追い出しをはかったが、前をふさがれ抜け出すスペースがない。再三進路を変えてスペースを探るが、ことごとく失敗。最後は前が詰まってブレーキをかける不本意なレースになってしまった。調子が悪かったわけでもないし、決して力負けでもなかったはず。最内を利して逃げるか、せめて2、3番手で流れに乗れていれば、全く違った結果もあったのではないか。

 シリウスSは1番人気のマスクゾロが最内から逃げ切り勝ち。2番人気のピオネロが2番手から直線も必死に追い続けたが、クビ差、届かなかった。3着は4番人気のアポロケンタッキー。堅い決着になった。

 凱旋門賞のマカヒキは14着と残念な結果だったが、ペースが上がってスタミナ勝負になっては分が悪かった。

 日曜日の競馬の後、馬場の寿司屋でカミさんの還暦祝い。結婚したのは彼女が23歳の時だった。それから37年。まだまだ元気で若い気でいるようだが、いつの間にか時だけは流れていく。

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