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2017年2月28日 (火)

第1262回さよならミホノブルボン

201702260611
201702260911
201702250911

 ミホノブルボンが老衰のため、28歳でこの世を去ったというニュースが伝えられたのは先週の金曜、24日のことだった。実際には22日の夕方には亡くなっていたようだ。

 ミホノブルボンがダービーを勝ったのは1992年、ちょうど25年前のことになる。デビューから6戦6勝。無敗でダービー馬となった。菊花賞はライスシャワーの2着に負けて3冠馬とはなれなかったものの、その年の年度代表馬に選出された。その後、度重なる脚部不安のため菊花賞が最後のレースになった。生涯成績は8戦7勝、2着1回。競馬の人気を支えた、時代のヒーローともいうべき名馬だった。

 1992年の6月に「競馬最強の法則」での連載が始まり、秋には「スポニチ」のコラムもスタートして、単行本も発売になるという、私にとっても人生が大きく動いた年だった。私の人生とも重なって、いまでも一番印象に残っている馬がミホノブルボンだといえる。ライスシャワーも戸山調教師も、当時手綱をとっていた小島貞博騎手も、ミホノブルボンより先に逝ってしまった。生きとし生けるものの宿命とはいえ、こよなく愛したものが亡くなることの寂しさは埋めがたい。

 さよなら、ミホノブルボン。

 中山記念は超スローペースになった。2番手で先行した3番人気のネオリアリズムが勝利をつかんだ。相変わらずM・デムーロ騎手の手綱さばきが冴えわたる。中団から内をついて伸びた8番人気のサクラアンブルールが2着、逃げた7番人気ロゴタイプが3着に粘った。1番人気のアンビシャスは4着、期待したリアルスティール(2番人気)は直線いつもの差し脚を見せられないまま8着に敗退した。3連単は31万円を超す高配当になった。

 片や、阪急杯はハイペースになった。直線、後方から狭い最内を突いた7番人気トーキングドラムが抜け出して2馬身差の快勝。ただ、上手く抜け出せたから良かったが、内を閉められていたら結果は全く違っただろう。勝つときは何もかもがうまくいくものだ。2着は4番人気ヒルノデイバロー、3着は12頭建ての12番人気のナガラオリオン。いずれも後方から鋭い差し脚を使っての好走だった。先行できれば好レースになると思って本命に取ったロサギガンティアは、ここでも出遅れて、直線も伸びきれなかった。
 3連単は248万円を超す高配当になった。

 平均ペースの流れになったアーリントンCは、1番人気のペルシアンナイトが3馬身差をつけた。シンザン記念3着から巻き返しての完勝だったが、ここもM・デムーロ騎手が勝利をもたらしたレースだった。2着に6番人気のレッドアンシェル、3着は3番人気のディバインコード。シンザン記念を勝っていたキョウヘイは7着まで。

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2017年2月23日 (木)

第1261回底力が問われる

 中山の開幕週は、芝1800メートルの中山記念がメイン。過去10年をみると、平均指数の上位馬を中心に、比較的、指数上位馬が活躍しているレースだ。1番人気は過去10年で3勝、2着1回のみ。

(中山記念) 1着    2着    3着
07年      c   A d   C a
08年    CZa   C     -
09年     Xc    Xd   A b
10年      d   -     -
11年      b   BY    CYd
12年    -      Y     Y
13年    B     C d    Xd
14年    A a   -      X
15年    DYb    Xa   -
16年    AXa   B     C

 今年はネオリアリズム、アンビシャス、ヴィブロス、ロゴタイプ、ツクバアズマオー、ヌーヴォレコルト、マイネルミラノなどが指数の上位馬だ。

 比較的底力が問われるレースのようで、前2走内でG1戦を使っていた馬たちが、過去10年で8勝をあげている。また、近走、2000メートル以上の距離で鋭い差し脚を使ってきた馬が連軸の中心になっている。
 その2つの条件から絞り込むと、リアルスティール、アンビシャスが有力馬として浮上してくる。

 リアルスティールは、秋の天皇賞2着の後、ジャパンカップでは2番人気に推されたが結果は5着。適距離は昨年のドバイターフでの勝利を含めて(3110)の1800メートルのようで、長くても2000メートルまでだろう。距離の合わなかったジャパンカップでの5着は、むしろよく頑張ったといえるだろう。中山記念は昨年4歳時に3着に好走しており、適距離の1800メートルで、リアルスティールの強さを見せてくれるのではないか。

 アンビシャスは前走、秋の天皇賞で4着だった。1800メートル戦は(1221)だが、昨年のこのレースで2着に好走している。今回、手綱を取るルメール騎手とは相性が良く、これまで(3200)とパーフェクト連対中。逆転があるかもしれない。

 4歳牝馬のヴィブロスも気になるところ。54キロの軽量だけに、差し脚の鋭さを生かして一気の浮上もありそう。他では、逃げるマイネルミラノの逃げ残り。ロゴタイプ、ネオリアリズムなどの先行、前残りにも要注意だろう。

 阪急杯は阪神内回りの1400メートル戦。
 今年は、ミッキーラブソング、ヒルノデイバロー、ダイシンサンダー、ロサギガンティア、テイエムタイホー、トーキングドラム、メドウラークなどが指数の上位馬だ。

  ペースが上がるとは思えないし、開幕週の阪神コースで良馬場予想なら、先行馬に有利な展開だろう。
 先行力があり、差し脚もしっかりとしているのは、ロサギガンティア、ミッキーラブソング、トーキングドラム、シュウジなどだ。

 なかでもロサギガンティアが連軸の中心になりそう。前走の阪神カップではスタートで出遅れ、先行できず5着だったが、上がりタイムは最速で、阪神カップを勝ったシュウジと同タイムの34秒8だった。普通にスタートできていれば、勝ち負けになったはずで、ここは改めて巻き返しに期待したい。

(阪急杯)  1着    2着    3着
07年    CZa 同着C     BXb
08年    D      Ya   -
09年    CYa    Yc   A
10年    AY    -       b
11年    B d   DYb   B
12年    -     -     AYa
13年    AYb   C     -
14年    -     -     D
15年    BY    -     -
16年    CXa   -     A

 3歳重賞アーリントンCは、前走指数上位馬が中心だ。
 今年の指数上位馬は、ディバインコード、ヴゼットジョリー、キョウヘイ、ペルシアンナイト、リンクスゼロ、ミラアイトーン、レヴァンテライオンなど。

 阪神の外回りのマイル戦だけに、スローペース必至で、長く使える差し脚が問われるレースだ。差し脚からはヴゼットジョリー、ペルシアンナイト、ミラアイトーン、キョウヘイなどが有力馬として上がってくる。

 2走前、2000メートル戦を好指数で4着のミラアイトーンは底力がありそう。前走は余力十分で快勝しており、差し脚も上位で、連軸向きだろう。

 前走、シンザン記念を後方一気の差し脚で勝ったキョウヘイにも注目したい。シンザン記念は重馬場でペースも速かったこともあって、展開がはまったという見方もできるが、2走前の差し脚を見れば、良馬場でもやれるのではないか。

 阪神開幕週の良馬場なら、シンザン記念は馬場が合わず、直線で前が詰まる不利もあったペルシアンナイトの快走もある。差し脚の鋭さで最上位の牝馬ヴゼットジョリーも勝てる力はあるだろう。

(アーリントンC)
       1着    2着    3着
07年    DZb   AXc    Y
08年    -       c   -
09年    CXc   -     C
10年    AXc   D      Xa
11年    -     -      Zb
12年    D       c    Z
13年    AYa   BXd   C
14年    AXa   AYc     d
15年    -     AYc   -
16年    DY    D     -
(スローペース調整-20/-10)

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2017年2月21日 (火)

第1260回ダートマイルの最強馬

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 2017年、最初のG1のタイトルは4歳馬ゴールドドリームが手にした。前走のチャンピオンズCは12着に大敗していたが、それでも、ここでは2番人気に支持されて、結果も強い4歳世代の評価を象徴するような鮮やかな勝利だった。

 この勝利で東京のダートのマイル戦は4戦3勝、2着1回になったが、全て、オープンと重賞での成績だ。スピード指数上も100を超す高レベルで、今の時点で、ダートのマイル戦では現役最強馬といっていいだろう。

 2着は根岸S2着の5番人気馬ベストウォーリア、3着は根岸S1着馬で1番人気に推されたカフジテイクだった。ただカフジテイクは、騎乗した津村騎手もコメントしていたように、位置取りが少し後ろ過ぎた印象。ハイペースの1400なら届いても、マイル戦で最後方からではさすがに厳しかった。それでも、最速の上がりで3着にまで押し上げた差し脚は一級品であることは間違いないだろう。

 ペースからは、勝ったゴールドドリームの中団の後方という位置取りがベストだったようで、M・デムーロ騎手の好判断、好騎乗も光ったレースだった。

 3400メートルの長丁場、ダイヤモンドSは超スローペースで直線の差し脚比べになったが、1番人気のアルバートが後方から直線一気に駆け上がって快勝した。58キロのトップハンデを背負いながら、最速の33秒4の上がりタイムを示して、まさに力の違いを見せたレースだった。

 前走の有馬記念は7着ながら、上がりタイムは2番目の速さ。2走前のステイヤーズSでは出走馬中最速の上がりタイムだった。近走の長距離戦での堅実な差し脚がそのまま生きたレースだった。好調さを物語るデータだろう。

 2着は2番手で先行した6番人気ラブラトライト、3着は2番人気のカフジプリンス。

 京都牝馬Sは、2015年の桜花賞を勝って以来、勝ち星からは遠ざかっていたレッツゴードンキが2年ぶりの勝利をつかんだ。近走は牡馬相手の重賞で好走しており、指数の高さでも一歩抜けた存在だっただけに、ここは自信の勝利だっただろう。距離は1400から1600に適性がありそうで、大目標のヴィクトリアマイルに向けて、新たな出発点になる勝利だったのではないか。

 2着は7番人気のワンスインナムーン、3着は5番人気のスナッチマインド。

 小倉大賞典は4番人気のマルターズアポジーがハイペースの逃げ切り勝ち。8番人気のヒストリカル後方から脚を伸ばして2着に上がり、中団待機の5番人気クラリティスカイが3着に入った。

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2017年2月16日 (木)

第1259回差し脚勝負なら

 G1フェブラリーSが今週の注目レース。過去のデータからは、前走指数や平均指数の上位馬が強い傾向がはっきりとみえる。過去10年、指数ランク外の馬で連対した3頭はすべて4歳馬だった。4歳以外では指数上のランク馬でなければ勝利の条件にはないし、連対すら難しい。過去10年、勝ち馬は4、5、6歳で占められており、7歳以上の勝利はない。牝馬は2000年以降、2着が1度あるだけだ。

(フェブラリーS)
       1着    2着    3着
07年      d    Zc   B
08年    A     C d    Xc
09年    -       a   AYa
10年    AXb   -      Xb
11年    DYc     b   -
12年    C     C       c
13年    DZ    CXa   A c
14年    -     DZd   B
15年    AZd     c     d
16年    B     D c   -
(公営競馬や海外の成績を減戦処理して集計)

 今年はサウンドトゥルー、ベストウォーリア、カフジテイク、ノンコノユメ、アスカノロマン、モーニン、コパノリッキーなどが指数の上位馬たちだ。

 昨年12月のG1チャンピオンズCに出走していた馬たちが8頭そろって、ここは再戦の様相のレースだ。
 チャンピオンズCは後方一気の差し脚でサウンドトゥルーが勝った。先行したアスカノロマンが3着に粘り、外を回って後方から追い込んだカフジテイクが差のない4着。後方からノンコノユメも脚を伸ばして6着。モーニンは7着。指数の高さ、着順から考えて、その上記5頭が有力馬の中心になるのではないか。

 サウンドトゥルーは昨年のJRA最優秀ダートホースに選出された7歳馬。後方一気の差し脚が持ち味で、距離は1800がベストだろう。心配材料は、過去10年勝ち星がない7歳馬で、成長の上がり目も期待できないことと、これまで手綱を取ってきた大野騎手の騎乗停止で、急遽、柴田善臣騎手が騎乗することになったことか。チャンピオンズCの後、帝王賞3着、川崎記念2着と、好走はしたが、勝ちきれないもどかしさは残る。

 チャンピオンズC3着のアスカノロマンは厳しいペースを先行して、最後までよく粘ったレースだった。ここも先行馬がそろってペースは厳しくなりそうで、どこまで粘り込めるかに注目したい。

 連軸の中心に推したいのはチャンピオンズCで4着だったカフジテイクだ。直線、内に入れて追ったサウンドトゥルーが勝ったが、カフジテイクは大外から。距離ロスを考えれば上がりタイムで勝ち馬との0.2秒差はないに等しい。続く、前走のダート1400の根岸Sは決して追い込み馬に有利なペースではなかったものの、後方一気の差し脚で鮮やかに突き抜けた。鋭い差し脚は東京コース向きだし、差し脚の鋭さは間違いなくナンバーワンだろう。距離は6勝をあげている1400がベストに見えるが、3走前、マイルの武蔵野Sで示した出色の瞬発力なら、距離の不安を払拭するに十分だろう。

 マイルの距離がもっとも合うのは(4111)のノンコノユメだ。特に東京のマイル戦は(4110)と4着以下がなく、昨年のフェブラリーS2着も伊達ではない。

 昨年の勝ち馬モーニンは、近走、精彩を欠くレースが続いているが、復調してくれば巻き返しもあるはず。要注意の1頭だろう。

 ダイヤモンドSは芝3400メートル、長距離のハンデ戦。
 過去の指数の上位馬や、平均指数の上位馬などが好走している。
 今年は、カフジプリンス、アルバート、サイモントルナーレ、プレストウィック、ファタモルガーナ、フェイムゲームなどが指数の上位馬だ。

 長距離の指数が高いのはアルバート、ファタモルガーナ、フェイムゲーム、カフジプリンスなどだが、なかでも、スタミナがありそうなアルバート、ファタモルガーナ、カフジプリンスが連軸向きだろう。

 底力では昨年12月のステイヤーズSを勝って、前走の有馬記念でも7着に好走したアルバートが最上位だ。ハンデは58キロとトップハンデを背負うことになったが、実績からは致し方ないところ。ハンデが克服できれば、最有力馬だろう。

 相手もステイヤーズS2着のファタモルガーナが有力だが、割って入るとしたらのカフジプリンスだろうか。菊花賞は8着だったが、ここはハンデも54キロと恵まれ、逆転も考えられる4歳馬だ。

(ダイヤモンドS)
       1着    2着    3着
07年    CXa   -     A
08年     Za    Xb   B
09年    -     -     C
10年    AZc   -     -
11年    -      Y    A a
12年    -     -     BYc
13年    C c    Xa   A
14年    CXa    Yb   -
15年     Xa     d   C
16年     -     BXa   -
(海外の成績を減戦処理して集計)

 小倉大賞典もハンデ戦。
 今年は、コスモソーンパーク、レッドソロモン、マイネルハニー、ベルーフ、ケイティープライドなどの前走指数が高く、他に過去の指数、平均指数で、パドルウィール、ストロングタイタン、フルーキー、クラリティスカイなどもピックアップされる。
 過去10年、1番人気馬は1勝、2着2回、3着2回と、少し不振の傾向にある。

 ペースは平均的な流れになりそうで、中団からの差し馬に向く展開だろう。
 差し脚上位といえるのは、ヒストリカル、フルーキー、パドルウィール、スピリッツミノルなど。先行馬で差し脚があるマルターズアポジー、ロードヴァンドール、クラリティスカイなどにもチャンスはありそうだ。

(小倉大賞典)1着    2着    3着
07年      a   C c    X
08年     Ya    Zc    Xb
09年     Yd   B a   A
10年(中京)-     D     -
11年     Xc    Za    Yd
12年     Z    A d    X
13年    AYc   A     -
14年     Xa   AZb   B d
15年    B     -      Z
16年    -       a   -

 京都牝馬Sは4歳馬が強く、過去10年で7勝。5歳馬は2勝、6歳馬が1勝。指数上ランク外で勝った馬はすべて4歳馬だった。
 今年の前走指数上位馬は、レッツゴードンキ、アットザシーサイド、ウインファビラス、フィドゥーシアなど。他に過去の指数、平均指数で、アルビアーノ、ウリウリ、スナッチマインド、エテルナミノル、ラインハート、ムーンエクスプレスなどが上位。

 中心はレッツゴードンキだろう。牡馬相手の重賞で好走しており、指数の高さでも一歩抜けた存在にみえる。力のいる馬場も得意のようで、今の荒れ気味の京都コースも合うはず。近走の復調ぶりは著しく、差し脚の鋭さも戻ってきたようだ。15年の桜花賞を勝って以来、勝ち星からは遠ざかっているが、勝機は近い。

(京都牝馬S)1着    2着    3着
07年    A a   -      X
08年    D d   -      Zb
09年    -     BZ     Ya
10年    -     -     DYb
11年    -     BYc   C
12年    -     BYb   C
13年    C d   -     -
14年      d   C c   -
15年    DZ    C     -
16年     Xb   C     B d

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2017年2月15日 (水)

第1258回馬場が合わなかったのか

201702120811
201702120511
201702110511

 ダービー馬マカヒキが京都記念に出走して、圧倒的な1番人気に支持されたが、結果は3着だった。マカヒキは昨年の秋の凱旋門賞で14着と大敗したが、だからといって、マカヒキの評価が下がるわけではない。休み明けとはいえ、ここでは圧倒的な力の差を見せてくれるものと思っていたから、この3着という着順は少しショックだった。

 マカヒキは道中5番手。直線は大外から先頭に立つ勢いで伸びてきたが、そこからのあとひと伸びがなかった。内からサトノクラウンが抜け出して勝利を確定。先行した牝馬のスマートレイアーもマカヒキとの叩き合いに決着をつけて2着を確保。マカヒキはミッキーロケットにも迫られ、3着が精いっぱいのようだった。

 京都記念を勝ったサトノクラウンは前走、G1香港ヴァーズを勝っている。2着のスマートレイアーも香港ヴァーズの5着馬だ。その点からは力通りのレースだったともいえるだろう。特に、ただ1頭58キロを背負って、差し脚比べを制したサトノクラウンの充実度は著しい。

 話はマカヒキに戻るが、結果からは、指数上も90のレベルは維持しているし、上がり指数も+19と上々で、レース内容は決して悪くはなかった。敗因といえるかどうかはわからないが、当日の京都の馬場状態は稍重とはいえ、相当に力のいる馬場状態だったことが、マカヒキの差し脚に少なからず影響を与えたのかもしれない。マカヒキはこれまで、皐月賞、凱旋門賞、そしてこの京都記念と3敗しているが、いずれも力のいるタフな馬場でのものだ。もともと素軽いスピードが身上の馬なのだろう。ゆるく力のいる馬場が合わなかったのだとすれば、十分に次走につながるレースだったともいえるのではないか。

 共同通信杯は、前走、東スポ杯2歳Sの2着馬スワーヴリチャード(2番人気)が直線で長くいい差し脚をみせ、後続に2馬身半の差をつけて快勝した。2着は先行した6番人気のエトルディーニュ。1番人気ムーヴザワールドは3着だった。

 牝馬のクイーンカップは1番人気のアドマイヤミヤビが勝って、2着にアエロリット、3着がフローレスマジックという結果だった。

 この時期の3歳戦はスローペースで上がり勝負のレースが多い。ペースが緩んで、前残りもあるかと思って、クイーンカップでは先行力のあるレーヌミノルを軸にしたが、共同通信杯もクイーンカップも勝ったのは、上がり指数で最上位だった馬たちだった。

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2017年2月 9日 (木)

第1257回春の主役に

 春のクラシックを目指す戦いも佳境に入ってきた。今週は共同通信杯、牝馬のクイーンCが東京を舞台に行われる。
 共同通信杯は過去10年、指数上でランク外の馬が勝ったのは2頭だけで、指数上位馬が圧倒的に強い。前走指数の上位馬が連軸の中心になっており、なかでも、前走指数上位の2頭、A、B馬のいずれかが毎年連対しており、前走指数の高さは必須条件だろう。

(共同通信杯)1着    2着    3着
07年    -     AXb   C b
08年    B b   C c   DY
09年      d   AXb   C
10年    AZc   A     -
11年    AYa   C      X
12年    BX    D     A
13年    B     A a    Xa
14年    C a   A a    Xc
15年    -     AZa   -
16年    DY    BX    A
(スローペース調整値-20/-10)

 今年の指数上位馬は、ビルズトレジャー、エアウィンザー、スワーヴリチャード、ムーヴザワールド、アサギリジョー、ディアシューター、エトルディーニュなど。

 今年の前走指数最上位馬は負担重量の差で牝馬のビルズトレジャー。前走はホープフルSで、後方から追い上げたものの7着まで。勝ち馬とは大きな差がついてしまったが、レベルの高い牡馬を相手に7着なら上出来だろう。ただ、ここもクラシックを目指す牡馬たちの熾烈な戦いになりそうで、あえて牝馬を軸に取るのは避けたい。

 公営のサイバーエレキングを除けば、中央馬は全て1勝馬の身。比較的取りこぼしの少ない成長力のある馬を中心にとりたいところだ。

 ペースは平均的な流れになりそう。全体として差し脚のしっかりとした馬が多く、直線での差し脚比べのレースだろう。
 差し脚で上位にあるのは、スワーヴリチャード、ムーヴザワールドの2頭だ。ともに前走、東スポ杯2歳Sを戦ってスワーヴリチャードが2着、ムーヴザワールドが3着だったが、勝ち馬を含めて、上位3頭の指数差はなかった。東スポ杯2歳Sは、東京芝1800メートル戦。共同通信杯と同条件だけに、そこでの好パフォーマンスは信頼がおけるだろう。

 東スポ杯2歳Sでは、差し脚の差でスワーヴリチャードがハナ差の2着だったが、ゴール前、内に切れ込みながらも持ちこたえたムーヴザワールドを上位に評価したいと思っている。新馬戦で人気の高かったエアウィンザーを下し、2戦目のレースでも好指数で素質の高さを示せた。ここは11月以来のレースになるが、およそ3カ月の余裕があれば、成長できる余力も大きいのではないか。

 3歳牝馬のクイーンカップも、前走指数上位馬たちが連軸の中心を担う。ランク外の馬が勝ったのは過去10年で1頭だけだ。
 今年は、レーヌミノル、アエロリット、モリトシラユリ、アルミューテン、トーホウアイレス、パフォームなどが指数の上位馬だ。

 マイル戦だけに、極端なスローペースはないはずで、スタミナのある先行馬に向く平均ペースの流れだろう。芝で先行力を見せてきたのはレーヌミノルだ。前走のG1阪神JFは、2歳牝馬としては楽ではないペースだったはずだが、先行して直線も脚を使って3着に粘っている。重賞戦線で戦い続けて1、2、3着と安定感でも最上位で、馬場が多少悪くてもこなせるだろう。

 スローペースで差し脚比べになるとしたら、フローレスマジック、ハナレイムーン、アドマイヤミヤビなどの出番だろう。

(クイーンC)1着    2着    3着
07年     Xc   C b   AZc
08年    DXb   -       c
09年    CYb   B b   -
10年    B a   A a   DXa
11年    -      Z    -
12年      d   AX    -
13年    B b   D     B(-3着同着)
14年    AXa   BZb     d
15年    A a   -     -
16年    AXa   D d   -
(スローペース調整-20/-10)

 京都記念は、平均指数の上位馬が10年連続で、前走指数の上位馬も9年で連対している。
 今年は、ミッキーロケット、ヤマカツライデン、マカヒキ、アングライフェン、サトノクラウン、ショウナンバッハなどが指数の上位馬だ。

 昨年のダービー馬マカヒキがここから始動する。ダービーを勝った後、フランスに渡ってニエル賞を勝ったものの、本番の凱旋門賞は14着に大敗。日本の競馬ファンの期待には応えられなかったが、だからと言って、マカヒキの評価が大きく下がるわけでもない。出来れば、圧倒的な強さを見せて、勝ってもらいたい。

 先行力のあるヤマカツライデン、ミッキーロケット、ショウナンバッハ、サトノクラウンなどを、マカヒキの相手の中心に推したい。

(京都記念) 1着    2着    3着
07年    D     A c   AZ
08年    B     C a   -
09年     Za   BYa   -
10年    A       c   AXa
11年    -       d   A
12年    C     AXa    Xb
13年    B      Yc   A a
14年    A     BYb    Yd
15年    AXc   -     CYa
16年     Y    D b     d
(海外、公営の成績は減戦して集計)

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2017年2月 7日 (火)

第1256回差し脚も馬場次第

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 東京新聞杯は超スローペースになった。M・デムーロ騎手を背にしたブラックスピネルが楽々、逃げ切り勝ちを収めたが、その上がりタイムは何と32秒7だった。新潟の直線1000メートル戦では31秒台の上がりタイムも目にするが、コーナーを有するコースでは3ハロン33秒0はおそらく限界に近いタイムであり、通常、マイル戦で上がりタイム33秒を切るのはなかなかむつかしい。それが逃げたブラックスピネルに32秒7で上がられたわけで、後続馬たちは全くなすすべもなかっただろうと想像がつく。

 2着はプロディガルサンだったが、その上がりは32秒0、3着のエアスピネルの上がりも32秒3と、いずれも驚異的なタイムで追ったものの、先を行くブラックスピネルには届かなかった。

 結果的には、好スタートから超スローペースに落として逃げたM・デムーロ騎手の判断が勝利につながったといえるが、ただ、どの騎手も競りかけることもなく、楽々逃げ切らせてしまったわけで、他の騎手たちは自らの勝利のために何を考えていていたのか、聞きたくなる。

 軒並み32秒台を示す各馬の上がりタイムからは、まるで1200メートルのスプリント戦のようで、しかも道中の位置取りがそのままハンデとして効いたレースだった。

 きさらぎ賞は早朝からの雨で京都の芝コースは重馬場にまで悪くなっていた。重馬場といっても、見た目以上に時計がかかっており、道悪の巧拙が問われたレースだったかもしれない。

 直線、早めに動いた6番人気アメリカズカップが、追ってきた断然の1番人気サトノアーサーを振り切って2馬身差で完勝したが、スタミナがありそうで、重馬場も苦にする様子はなかった。2着はサトノアーサー、3着は2番人気のダンビュライトだった。

 サトノアーサーは自慢の差し脚のキレが見られず、やっぱりというか、ぬかるんだ力のいる馬場は合わないようだった。

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2017年2月 2日 (木)

第1255回差し脚鋭いサトノアーサー

 きさらぎ賞は、春のクラシックを目指す有力馬の戦い。3歳の重賞だけに、前走指数上位馬が中心になるが、この時期の前哨戦はスローペースが多く、指数は低くても、鋭い差し脚のある馬たちに要注意だ。

(きさらぎ賞)1着    2着    3着
07年     Xa    Yc   -
08年    -     BYa    Xc
09年    AXa   -      Y
10年    -     A a   -
11年    B b   -     A a
12年    -     -     -
13年    A a   DZc   C c
14年    -     -     -
15年    A     CY    CZb
16年    C      Z    B
(スローペース調整-20/-10)

 今年の指数上位は、エスピリトゥオーゾ、アメリカズカップ、ダンビュライト、タガノアシュラ、マテラレックス、プラチナヴォイスなど。

 このメンバーならスローペースは必至。
 指数は低いが、スローペースの差し脚の鋭さではサトノアーサーが断然だろう。ここまで2戦2勝。新馬戦はぎりぎり同着での勝利だったが、2戦目のシクラメン賞は3馬身半の差をつけて圧勝している。2戦とも上がりタイムは最速で、素質の高さは明らか。3歳世代を代表する1頭だろう。ここは相手探しのレースだ。

 相手の中心は、指数上位馬で先行力があるエスピリトゥオーゾ、アメリカズカップ、ダンビュライト、プラチナヴォイスなどを上位に取りたい。

 東京新聞杯は東京のマイル戦。
 今年の指数上位馬は、マイネルアウラート、エアスピネル、ブラックスピネル、プロディガルサン、ヤングマンパワー、ブラックムーンなど。

 素質上位といえるのは、皐月賞4着、ダービー4着、菊花賞3着の4歳馬エアスピネルだろう。前走の京都金杯でも1番人気に推されて、僅差ながら勝利を手にした。これまで3勝をあげているが、すべて1600メートル戦でのもの。1600メートル戦は(3100)と、パーフェクト連対で、距離適性からしても、中心になるべき馬だろう。

 ただ、危惧がないわけではない。スタミナが豊富で、先行して粘るレースが持ち味だ。どうしても鋭い差し脚には欠ける。前走もブラックスピネルに迫られて、わずかにハナ差の勝利だった。直線の長い東京コースだけに、他馬の追い込みに屈する場面があるかも知れない。

 鋭い差し脚の点から注目したいのは、ブラックムーン、ヤングマンパワー、ロイカバードなど。なかでも安定した差し脚が光るブラックムーンが気になる存在だ。前走の京都金杯は積極的な前々のレースだったが、結果的に直線で伸びあぐねて9着だった。落ち着いて、後方から追った方が、自慢の差し脚が生かせるようで、東京コースでの変わり身に注目したい。

 マイペースで逃げられそうなマイネルアウラートも本格化を感じさせる。ハイペース気味に逃げても、粘るスタミナが魅力で、エアスピネルとの叩き合いになっても、遜色のないレースができるのではないか。

(東京新聞杯)1着    2着    3着
07年    AYa    Yd   -
08年    -     -     -
09年    -     -     -
10年    AYa   D b   A
11年    BYa   D     CXb
12年    -     A     -
13年    C     -     -
14年    -     B d   D
15年    -      Z      d
16年    C      Z    BYb

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