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2017年4月27日 (木)

第1279回サトノダイヤモンドVSキタサンブラック

 春の長距離王決定戦。京都芝3200メートルの天皇賞・春が今週のメインレース。
 2000年以降、過去17年間の連対馬は、平均指数上位のabcd馬が15年間で連対して、連軸の中心を担っている。比較的、指数上位馬が活躍するレースだ。

 1番人気馬は、過去17年間で3勝、3着3回のみ。06年にディープインパクトが勝って以降は3着が1回あるだけで、最近の10年は勝利から見放されている。片や、2番人気馬は最近の10年間で、5勝、2着1回、3着1回と、好成績をあげている。ただ、10番人気以下の馬たちも過去10年の内7年で3着内に好走して波乱を演出。3連単の配当が10万円以上だったのは10年間で9回にものぼる。

(天皇賞)  1着    2着    3着
00年    AXa     d   BZ
01年    DYb   D c   AYc
02年    -     DYb   CXa
03年    D      Yd   -
04年     Xb   -     CXa
05年    -     -     -
06年    AZ    BXa   -
07年    -     -      Yb
08年    -     BXb   A
09年    C     B b   AYb
10年    -     AYb   -
11年    B b   A a   C
12年    -      Xa    Zd
13年    DYc   D     -
14年     Xa    Yd   -
15年    AYa   -     -
16年    C       d   A

 今年の指数上位馬は、サトノダイヤモンド、シュヴァルグラン、トーセンバジル、スピリッツミノル、タマモベストプレイ、キタサンブラック、ゴールドアクターなどだ。

 人気を分け合うのはサトノダイヤモンドとキタサンブラックだろう。1番人気苦戦のジンクスもあり、どちらが1番人気になるのか、気にかかるところだが、有馬記念以来、再び両馬の対決は見ものだ。

 4歳馬のサトノダイヤモンドは落鉄があったダービー2着の後、神戸新聞杯、菊花賞、有馬記念、阪神大賞典と全て1番人気で4連勝。有馬記念は年度代表馬となったキタサンブラックを制しての勝利だった。前走の阪神大賞典は100を超す現役馬最高の高指数で完勝しており、一戦ごとにより強さを増してきたといえそうだ。天皇賞・春の3200メートルは初距離だが、3000メートルの菊花賞、阪神大賞典を勝っており、距離に課題があるとは思えない。

 昨年の年度代表馬キタサンブラックは、菊花賞、天皇賞・春、ジャパンカップ、大阪杯と、G1で4勝をあげてきた。持ち前のスタミナを生かし、先行して押し切るレースが得意だが、だからといって、切れる差し脚がないわけではなく、瞬発力でも上位の鋭さを兼ね備えているのが強味だ。京都の外周りコースは全て重賞戦で3戦3勝。

 サトノダイヤモンドとキタサンブラック。甲乙つけがたいが、4歳馬の成長の勢いを評価するなら、サトノダイヤモンドが上位だろうか。有馬記念は負担重量の差が勝敗を分けたという見方もあるが、その後、阪神大賞典でのサトノダイヤモンドの指数の高さを見る限り、さらに力をつけている様子で、今なら5分以上の戦いができるのではないか。平均以上のペースでしのぎ切れるのはサトノダイヤモンドだろうが、差し脚の鋭さではキタサンブラックの方に分がありそうで、決め手比べになったら逆転もあるだろう。

 2強に割って入るとしたら、アルバート、ゴールドアクター、シュヴァルグラン、シャケトラなどだろうか。

 青葉賞は、3歳の2400メートル戦。前走にスローペースのレースが多く、指数上位馬も苦戦の傾向が目につく。
 今年の指数上位馬は、トリコロールブルー、アドマイヤウイナー、ダノンキングダム、マイネルスフェーン、タガノアシュラ、アドミラブルなど。

 2400メートルの距離を考えると、ここはスローペース必至で、上がりの脚比べになりそう。
 スローペースで、長く良い脚を使えるのは、アドミラブル、ベストアプローチ、トリコロールブルー、ポポカテペルトなどだ。

 新馬戦は9着だったが、2走前、世代トップクラスの高指数で未勝利戦を勝ち上がり、前走、スローペースの2400メートル戦で、直線、後続を一気に引き離して3馬身差で完勝したアドミラブルが最有力だ。

(青葉賞)  1着    2着    3着
07年    C     -      Z
08年    A a   -      Xb
09年    -      Y     Z
10年    B a   -     -
11年    -     -     -
12年     Z    -     -
13年    -     -     -
14年    -     -     -
15年     Y    D     -
16年    B a   -     -
(スローペース調整-15/-5)

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2017年4月25日 (火)

第1278回低調だったフローラS

201704230511
201704230811
201704220311

 今の時期の東京の芝は、まるで絨毯を敷き詰めたように美しい。
 フローラSは、その美しい芝コースを駆け抜けたモズカッチャンが勝利をつかんだ。2着にヤマカツエース、3着にフローレスマジックが入ったが、12番人気、10番人気、2番人気の順で、3連単は39万を超す高配当になった。

 勝ったモズカッチャンは道中7番手、2着のヤマカツエースは2番手から、3着のフローレスマジックは3番でレースを進めていた馬たちだ。逃げたタガノアスワドも4着に粘った。東京は開幕週で馬場も絶好、加えてペースはスローとなれば、先行馬たちの前残りという結果ももうなづける。

 ただ、スローペースだったとはいえ、勝ち馬のスピード指数が60前半で、上がり指数も大したことがないレベルでは、低調なレースというしかない。本番のオークスに主役として登場するのは難しいのではないか。

 中団後方待機策の1番人気ホウオウパフュームは、直線で前が詰まる不利はあったものの、差し脚に他を圧倒するような鋭さがなく8着に負けた。先行馬有利の流れに乗れないままだったが、休み明けも多少影響したのだろう。上がり指数だけなら一応5番目で、ひと叩きされて、次走に期待したいところ。

 京都の読売マイラーズCは、2番人気のイスラボニータが2年7カ月ぶりの勝利をあげた。この勝利でルメール騎手とは(1310)と、好相性が目につく。1番人気のエアスピネルが2着、7番人気のヤングマンパワーが3着。京都開催になった2012年以降、1番人気馬が勝てないマイラーズCだが、今年もそのジンクスは破れなかった。

 2番手で先行したヤングマンパワーが3着に粘れる程度のスローペースの流れだったが、中団から差し脚鋭く駆け上がってきたイスラボニータ、エアスピネルの上がりはともに32秒9。開幕週の絶好馬場とはいえ、ほぼ限界値だろう。

 勝ったイスラボニータのスピード指数はマイルのものとしては今年2番目の高さにあり、指数上でも本格化の兆しを感じさせる。

 福島牝馬Sは大外一気の差し脚を繰り出したウキヨノカゼがフロンテアクイーンをわずかに差し切ってゴール。3つ目の重賞タイトルを手にした。2着のフロンテアクイーン、3着のクインズミラーグロともに、差し脚の鋭い馬たちが上位を占めた。牝馬戦としてはゆるみないペースになったようで、先行した馬たちは直線、粘り切れなかった。

 ウキヨノカゼは7歳馬。牝馬ではかなりの古株だが、スピード指数は自己ベストに迫る好指数で、まだまだ元気だ。

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2017年4月20日 (木)

第1277回ホウオウパフューム中心

 初夏の暑さが続くこの頃。競馬は今週から東京と京都に舞台が移って、クラシック戦線の本番に向かう。
 東京の開幕週はオークスの出走権を争うフローラSがメイン。3歳重賞戦だけに前走指数上位の馬が連軸の中心になるが、牝馬限定戦はスローペースが多く、指数が低くても上がりの脚がある馬たちには注意が必要だろう。

(フローラS)1着    2着    3着
07年    CY    -     AXa
08年    AY     Z    -
09年     Zc   D     -
10年    -     AYb   DYc
11年    -     -     CZc
12年    A b   -     -
13年    C     -     A a
14年    A      Zc    Yb
15年     Xa   A      Y
16年    -     -     -
(スローペース調整-20/-10)

 今年の指数上位馬は、フローレスマジック、アロンザモナ、ホウオウパフューム、レッドミラベル、ビルズトレジャー、ディーパワンサなど。

 3歳牝馬の2000メートル戦ならスローペースは必至で、直線の差し脚比べになるのだろう。スローペースで長く使える上がりの脚なら、フローレスマジック、ニシノアモーレ、ドリームマジック、ホウオウパフューム、タガノアスワド、モズカッチャンなどが上位だ。

 とりわけ、2000メートルの距離をこなすスタミナも豊富なホウオウパフュームが連軸の中心になりそう。ホウオウパフュームはここまで3戦2勝。2勝とも牡馬相手の2000メートル戦であげたものだ。前走の寒竹賞は、スローペースで先行馬に有利な流れをものともせず、4コーナー最後方から直線一気に差し切って勝ち、素質の高さは明らか。1月初旬以来のレースになるが、3カ月の時間があれば、さらに大きな成長も期待できるだろう。あえて桜花賞に向かわず、距離適性を重視して、フローラSからオークスに向かう路線を選んだ陣営の判断にも期待したい。

 京都の開幕週は読売マイラーズCがメイン。京都開催になった2012年以降、1番人気は2着1回、3着1回と、まだ勝利はない。
 今年の指数上位はプロディガルサン、フィエロ、クルーガー、イスラボニータ、ダッシングブレイズ、エアスピネル、ヤングマンパワーなどが指数の上位馬たちだ。

 休み明けのイスラボニータ、クルーガーの調整具合は気になるが、この冬を順調に使われてきた馬たちのなかでは、マイルの京都金杯、同じくマイルの東京新聞杯組が中心になりそう。

 京都金杯はエアスピネルが直線早め先頭に立ち、ブラックスピネルの追撃をきわどくかわして勝利をつかんだ。3着はフィエロ。
 続く東京新聞杯はブラックスピネルが超スローペースで逃げ切って勝ち、中団から追い上げたプロディガルサンとエアスピネルは2、3着だったが、超スローペースの流れでは精一杯。致し方ない結果だった。

 いずれにしても、マイルの両レースを好走したエアスピネル、ブラックスピネル、プロディガルサンの4歳馬たちが、勢いもあり中心になりそう。
 なかでもマイル戦は(3110)、京都のマイルは(2000)と、成績も安定しているエアスピネルが距離適性は最上位。ここは連軸に推したい。3歳クラシック戦線では皐月賞4着、ダービー4着、菊花賞3着と世代トップに並ぶ成績を収め、素質の高さを示しており、改めて得意なマイルで頂点を目指す走りを期待したい。

(マイラーズC)
       1着    2着    3着
12年    A     -     D d
13年    AXa   -      Za
14年     X    BYb   CZc
15年      d   D     A b
16年    -      Yc    Xb

 福島牝馬Sは前走指数や平均指数の上位馬が有力。ここ3年、3連単は20万越えの高配当が続く。
 今年は、トウカイシェーン、ロッカフラベイビー、ギモーヴ、クロコスミア、ウキヨノカゼ、ウインファビラス、エテルナミノル、ペイシャフェリスなどが指数の上位馬だ。

 牝馬限定戦だけに、スローペースで差し脚比べが基本。連軸になった馬たちの上がり指数は+15以上が標準で、その条件を満たすのはウキヨノカゼ、ロッカフラベイビー、フロンテアクイーン、ギモーヴ、クインズミラーグロ、デンコウアンジュなど。

 差し脚最上位はウキヨノカゼだが、牝馬の7歳は気にかかるところ。ここは若い4歳馬のギモーヴ、フロンテアクイーンに期待する手だろうか。

 小回りの福島だけに先行馬の前残りもありそうで、クロコスミア、トウカイシェーン、ブリガアルタからの組み立てもありそうだ。

(福島牝馬S)1着    2着    3着
07年    -     B     C d
08年    D     B     A
09年    -     D b   -
10年    A     C b   C
11年(新潟)-     D b   -
12年    B     AZ     Yb
13年    D b    X    BYc
14年      d   -     -
15年     Ya     c   -
16年    C     A     B

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2017年4月18日 (火)

第1276回高速馬場の皐月賞

201704160611
201704150911

 今年の皐月賞はゴール前、馬群を割って伸びた9番人気の伏兵アルアインが勝った。2着は4番人気のペルシアンナイト、3着は12番人気のダンビュライトと入って、3連単は106万4360円という高配当になった。勝った松山騎手はG1初勝利。片や人気になった牝馬のファンディーナ、2番人気のスワーヴリチャード、3番人気のカデナはいずれも掲示板にも載れなかった。

 勝ったアルアインはこれで5戦4勝。唯一負けたのはシンザン記念での6着だが、直線の勝負所でブレーキをかける大きな不利があってのこと。前走の毎日杯は2番手から、直線素早く抜け出して快勝しており、皐月賞で人気のないのが不思議に思えた。もちろん皐月賞の勝利はフロックでも何でもない。過去の皐月賞馬のスピード指数と比べても遜色ない指数のレベルだった。

 皐月賞はご承知の通り2000メートル戦だが、2011年以降7年連続で、前走1800メートル戦の勝者か、2着の馬が勝つという結果が続くことになった。2000メートルの距離実績より、素軽いスピードが求められる傾向にあるのだろうか。来年はどうだろう。

 もう1点。この春開催の中山の馬場は、良馬場でもそこそこ力のいる状態が続いていたが、皐月賞当日の馬場はそれまでにない突出した速い馬場に変貌していた。雨で重馬場になった前の週の日曜日と比べると、実に4秒以上も早い馬場状態だった。結果としてアルアイン、ペルシアンナイト、ダンビュライトともに、4コーナーで5番手以内に位置していた馬たちが上位を占めたが、高速馬場に加え、ペースもさほど速くなかったことから、先行馬に向く展開になったのかもしれない。後方から5着内に上がって来たのはレイデオロだけで、後方待機の馬たちにとっては苦しい戦いになってしまった。

 ダート重賞のアンタレスSは、3番人気のモルトベーネが2馬身差の完勝。ゴール前、混戦の馬群を抜け出した6番人気のロンドンタウンが2着に、内をついた8番人気のロワジャルダンがわずかに前にでて3着に上がった。

 モルトベーネはこれまで中央競馬のダート戦で7勝をあげているが、そのうちの6勝は馬場指数が-15以上だった。ちなみに重馬場、不良馬場では(4011)。馬場指数が-15以上なら(6115)と、巷間言われる通り、脚抜きの良いダートに適性が高い馬のようだ。

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2017年4月13日 (木)

第1275回混戦模様の皐月賞

 今週は牡馬クラシックの第1弾、皐月賞がメイン。
 過去10年、前走指数の上位馬や、過去に高指数がある馬などが連軸の中心になっている。勝ち馬に限ると、前走で勝っている馬が10年のうち8年で皐月賞馬の栄冠を手にしており、前走、負けていながらも皐月賞を勝った2頭は、過去に高い指数があったランク馬だった。2着馬もランク馬が多い。3着馬は、スローペースで指数を下げている上がりの脚がある馬たちに要注意だ。

(皐月賞)  1着    2着    3着
07年    -      Z    -
08年     Za    Zd   -
09年     Z    A     -
10年     Z    A     -
11年(東京)C b   -     -
12年    -      Y    B
13年    AYa     c   BY
14年    -     D      X
15年    CXb    Y    -
16年    D b   A     D b
(スローペース調整-15/-5)

 今年の指数上位馬はペルシアンナイト、レイデオロ、ウインブライト、クリンチャー、アダムバローズ、コマノインパルス、アウトライアーズ、アメリカズカップなど。ただ、前走指数最上位のペルシアンナイトの指数と比べても、ランク馬同士では2、3程度の指数差しかなく、ランク外になった他の馬と比べても、5以上の差は見られない。指数上は大混戦の皐月賞に見える。

 3戦3勝、無敗で皐月賞に臨むのはレイデオロと、牝馬のファンディーナ。

 レイデオロは昨年12月のホープフルS以来のレースになるが、そのホープフルSで示したスピード指数は当時の世代ナンバー1のレベルだった。その指数の高さは現在でも3歳牡馬ナンバー3のレベルにあり、その後の成長を想像すれば、実質的に指数の最上位馬と考えてもいいのではないか。これまで3戦とも2000メートルを使っており、距離の不安もないし、力のいる中山の芝ももこなすスタミナも十分だ。年明け初戦で皐月賞を勝った馬はいないようだが、素質の高さからは克服も可能のはずで、中心に推したい馬だ。

 同じく3戦3勝。桜花賞ではなく、あえて皐月賞を選んだ牝馬のファンディーナにも注目が集まる。3戦とも好スタートから先行して、直線一気に突き放す強い勝ち方で他馬を圧倒してきた。指数上は少し物足りないものの、スローペースの差し脚は最上位だけに、無視はできないだろう。

 ペースは落ち着くメンバー構成で、2000メートルの距離適性より、鋭い瞬発力がものをいうレースになるのかもしれない。その点からはアルアイン、スワーヴリチャードなどの切れのある差し脚が有利に働くこともありそう。

 アルアインは4戦3勝。唯一負けたのが2走前のシンザン記念の6着だが、直線の勝負所でブレーキをかける大きな不利があってのこと。前走の毎日杯では2番手から、直線、素早く抜け出して快勝。ランク外とはいえ、指数も差のないレベルにあり、勝てる条件を備えている1頭だ。

 重賞を連勝中のカデナも指数は高くないが、スローペースの差し脚ではファンディーナに次いで上位にあり、差し脚比べになったら一気の浮上もありそうで、大いに気になるところだ。

 他では、力のいる中山の馬場が合いそうな先行馬、アダムバローズ、クリンチャー、ペルシアンナイトなどにもチャンスはあるのではないか。

 2012年から阪神開催に替わったダート重賞のアンタレスSは、前走指数上位のAB馬のどちらかが毎年連対しているレースだ。
 今年は、モンドクラッセ、ミツバ、アスカノロマン、ロンドンタウン、ロワジャルダンなどが指数の上位馬たち。

 逃げたいのはモンドクラッセだけで、同馬の逃げならペースは平均よりは少し速くなりそう。そのペースで行ってもモンドクラッセなら持ちこたえられるはずで、粘り込みに期待したいところ。先行馬の中から抜け出すとしたらアスカノロマン、ロンドンタウン、リーゼントロック、メイショウスミトモなどだろう。

 また、ハイペースで前が止まるようなら、後方一気の鋭い差し脚があるミツバが浮上しそう。前走、G1川崎記念は先行して4着だったが、差し脚を生かすのなら中団より後ろに待機して、直線に懸ける方が持ち味が生きるのではないか。連軸としての信頼はモンドクラッセより高いだろう。

 前走、強いメンバー相手に東海Sを快勝、連勝中の4歳馬クレンツェントは更に上積みも考えられるが、唯1頭58キロを背負うのはどうか。

(アンタレスS)
       1着    2着    3着
12年    AX    -     CYa
13年     Xc   AYa   -
14年    A b   B d   DXa
15年    AZc   C      Y
16年    -     B     -
(地方競馬のレースは減戦して集計)

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2017年4月11日 (火)

第1274回1番人気が勝てない

201704090911
201704080611
201704080911

 単勝1.4倍という圧倒的な1番人気に支持されたソウルスターリングだったが、スタートが良くなかったせいか、いつもならすっと2、3番手につけるところ、この日は中団より後ろの位置になってしまった。それでも3コーナーから徐々に上がっていって、直線では5番手。先に抜け出しを図るレーヌミノルのすぐ後ろから追う形になった。

 大方は、そのままソウルスターリングが前を行く馬たちを差し切って、期待に応えてくれると想像しただろう。ところが、ソウルスターリングは何かもたついているようで、先に先頭に立ったレーヌミノルをとらえるどころか、逆に差を広げられ、後ろから追ってきたリスグラシューにも交されてしまった。結果は3着。それまでの差し脚の鋭さは影を潜め、凡庸な差し脚しか見せられなかった。

 ソウルスターリング陣営からは「力のいる馬場」が、直線伸びあぐねた要因だったとするコメントがあったが、他に考えられることがなければ、確かにそうなのだろう。

 勝ったレーヌミノルは好スタートから4番手につけ、直線、勢いよく突き抜けて勝利をものにした。スピード指数も、牡馬も含めて3歳世代のトップにあり、8番人気ながら圧倒的人気馬を退けての勝利は評価が高いはずだ。

 今年も含めて、過去11年間で桜花賞の1番人気は3勝しかしていない。単勝1倍台の圧倒的人気になった馬はソウルスターリングも含めて6頭もいたが、そのうち勝ったのは単勝1.2倍のブエナビスタとハープスターの2頭だけ。今後にむけて、妙なジンクスにならなければいいが。

 ニュージーランドTは12番人気のジョーストリクトリが勝った。2着に8番人気メイソンジュニア、3着に5番人気ボンセルヴィーソ。昨年に続いて、今年も荒れた。

 メイソンジュニアがスローペースで逃げ、2番手にボンセルヴィーソ。3番手にスズカゼ、5番手でジョーストリクトリの隊列で進んだ。直線、空いた最内に入れて追ったのが勝ったジョーストリクトリ。結局、2、3、4着も前に行った馬たちが、そのままの順位で流れ込んで、後方から差し脚に懸けた馬たちに出番はなかった。スローペースだったこともあり、指数は低調。次走のNHKマイルCにつながるレースとは思いにくい。

 阪神牝馬Sは1番人気のミッキークイーンが快勝。後方から直線内に入れて伸びたアドマイヤリードが2着。直線、いったん先頭の場面もあったジュールポレールが差のない3着だった。とりわけミッキークイーンの強さが目についたが、前走、有馬記念の5着は自力強化の表れだったのだろう。次走はヴィクトリアマイルのようだが、G1の3勝目を手にする可能性も高いのではないか。

 先週は雨のために、阪神も中山も馬場か悪化して、芝は力のいる馬場状態になった。結果からみても先行馬が多く活躍しており、逆に、鋭い差し脚は封じ込められることになったようだ。阪神も中山も今週で春の開催が終わるが、今週の中間の雨で、傷んだ馬場がすぐに回復するとは思えず、今週も荒れた馬場の適性に頭を使うことになりそうだ。

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2017年4月 6日 (木)

第1273回ソウルスターリング中心

 各地で桜が満開とのこと。まさに桜花賞の名にふさわしい季節だ。
 桜花賞は3歳G1戦だけに、前走指数の上位馬や、過去の指数の上位馬が連軸の中心になっている。特に前走指数上位馬は過去10年で7勝をあげて、勝利に最も近い馬たちだろう。1番人気は3勝、2着2回。2番人気は2勝、2着3回。

(桜花賞)  1着    2着    3着
07年    A b   AXa   -
08年    -     -     B b
09年     Xa   -     -
10年    B       a   B
11年    B b   -       c
12年    DXa   -     BZ
13年    -      Yb   -
14年    A     B     C b
15年    DY    -     -
16年    B d   BZa   -
(スローペース調整-20/-10)

 今年は、アドマイヤミヤビ、アエロリット、ソウルスターリング、ミスパンテール、レーヌミノル、リスグラシュー、アロンザモナなどが、指数の上位馬たちだ。

 勝ち馬の前走を見てみると、過去10年でチューリップ賞組が8勝をあげ、他路線組を圧倒している。チューリップ賞は桜花賞と同じ、阪神のマイル戦だけに、その経験が生きるのだろうか。今年の指数上位馬でチューリップ賞を使っていたのは、ソウルスターリング、ミスパンテール、リスグラシュー、アロンザモナなど。

 とりわけ、注目は4戦4勝、無敗のソウルスターリングだろう。新馬、オープンを勝って、3戦目に阪神JFを勝利、最優秀2歳牝馬に選出された。前走、3か月の休み明けだったチューリップ賞も2馬身差の完勝。いずれも好スタートから、難なく好位置を取り、直線も余力十分に抜け出して勝ってきた。

 1800メートル戦でも2勝をあげているようにスタミナがあり、長くいい脚を使えるのは勿論、前走、チューリップ賞の上がりタイムは33秒8を示し、差し脚の鋭さも兼ね備えている。完成度も高く、いまのところ欠点が見えない。ここは相手探しに徹した方がいいだろう。

 相手の筆頭はアドマイヤミヤビだ。新馬戦2着の後、堂々の3連勝。前走はクイーンCを好指数で勝った。前走指数の高さは最上位にあり、しかも3戦連続33秒台の上がりを示し、鋭い差し脚が魅力だ。ソウルスターリングとは初対戦だが、前走指数だけでなく、瞬発力でも最上位にあり、マイナス点はチューリップ賞組ではないことぐらい。逆転をも期待できる1頭だろう。

 他では2戦目にしてチューリップ賞2着のミスパンテール、クイーンC2着のアエロリットをはじめ、レーヌミノル、リスグラシュー、ヴィゼットジョリー、ミスエルテなどが連下候補だろう。

 ニュージーランドTはNHKマイルCのトライアルレース。3着までに優先出走権が与えられる。3歳重賞だけに、前走指数上位馬たちが連軸の中心。ただ、中距離の能力上位馬たちは、次週の皐月賞からダービーへと歩を進めていく。それだけに、短距離、マイル路線は手薄なメンバー構成になりがちで、確たる中心馬が見えず、波乱か、堅いか、両極端な結果が目につく。

 今年の前走指数の上位はボンセルヴィーソ、メイソンジュニア、ダイイチターミナル、ジョーストリクトリ、タイムトリップ、ナイトバナレット、タイセイスターリー、スズカゼなどだ。

 先行力があり、力のいる中山の芝に適性が高そうなのはボンセルヴィーソだ。朝日杯は果敢に逃げて3着に好走。3か月の休み明けになったファルコンSは3番手で先行して、直線、早め先頭に立ち押し切りをはかったが、ゴール直前で交わされ惜しい2着。それでも十分に成長を感じさせる指数の高さを示した。朝日杯3着が示す通り、マイルの距離適性も高く、連軸向きだろう。

(ニュージーランドT)
       1着    2着    3着
07年    -     -     C b
08年    -       c   DXb
09年     Xb     c   B c
10年    CX    -      X
11年(阪神)-     -     BX
12年    -     AZ    BZb
13年    CY    -     -
14年    AZc     c   A
15年    C a   B b    X
16年    CZ    -      Z
(スローペース調整-15/-5)

 阪神牝馬Sは昨年から、内回り1400メートルから、外回りの1600メートルに距離とコースが変更された。内外のコースの変更は大きいと思うが、一応過去10年の連対馬のデータをあげておいた。
 今年の指数上位はミッキークイーン、タッチングスピーチ、クイーンズリング、アドマイヤリード、デニムアンドルビー、アットザシーサイド、クロコスミアなどだ。

 牝馬限定戦で、外回りコースのマイル戦だけに、スローペースは必至。近走、スローペースで長くいい脚を使ってきたデニムアンドルビー、ジュールポレール、アドマイヤリード、クイーンズリング、ミッキークイーンなどに展開が向くだろう。

 重賞実績ではエリザベス女王杯を勝っているクイーンズリングと、秋華賞の勝ち馬ミッキークイーンが上位だが、ともにここが年明け初戦。休み明けだけに、多少の割引が必要かもしれない。

 順調に使われている馬たちのなかでは、前走1600万条件を勝ち上がってきたばかりだが、マイルで長く良い差し脚を使って3連勝中のジュールポレールと、同じく前走1600万条件を勝ったアドマイヤリードの2頭の4歳馬が気にかかる存在だ。

(阪神牝馬S)1着    2着    3着
07年    DZb   C     AXa
08年    -      Xa    Yb
09年    DXb     a   D c
10年    C      Z     Xb
11年    BZb    Z    A a
12年    -     DYb   AZ
13年    A     D b   -
14年    A d   D     -
15年    -     -     D d
16年    -     CYa   A d

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2017年4月 4日 (火)

第1272回圧倒的な勝利

201704020911
201704010611

 今年から新しくG1に昇格した大阪杯。その初代チャンピオンの栄光は1番人気のキタサンブラックが手にした。他を寄せつけない、圧倒的な強さを印象付けた勝利だった。2着にステファノス、3着はヤマカツエース。ダービー馬マカヒキは4着まで、サトノクラウンは6着だった。

 好スタートを決めたマルターズアポジーがハナに立つと、一気に差を広げて大逃げを打つ。離れた2番手にロードヴァンドール、さらに離れてキタサンブラックが3、4番手で続いた。3コーナーから各馬が差を詰めていき、直線、マルターズアポジーの脚が止まると、すかさずキタサンブラックが先頭に躍り出る。2、3発ムチを入れたものの、まだ余力十分。追いすがり差を詰めてくる馬もなく、最後は流しての完勝劇。改めて、強い馬だと思った。

 ただ、逃げたマルターズアポジーを除けば、ペースはそれほど厳しいものではなかっただろう。先行していたキタサンブラック、ステファノスのペースはむしろスロー気味のペースで、それが直線での圧倒的なパフォーマンスにつながったのではないか。逆に、後方で脚をためていたヤマカツエースやマカヒキにとっては、前が楽をしている分、目いっぱい脚を使っても、前をとらえるのはむつかしかったといえそう。

 直線の短い阪神の内回りの2000メートル戦で、スローペース気味の流れなら、先行馬が有利になるはず。まして、能力の高い一線級の馬が前で楽をしていれば、力があっても後ろからでは苦しい。マカヒキとキタサンブラックの差は、大阪杯の結果ほどには、ないように思える。

 春の天皇賞は、スローペース気味の大阪杯を先行して勝ったキタサンブラックと、ハイペースの阪神大賞典を後方から追い込んで勝ったサトノダイヤモンドの対決に注目が集まりそうだが、果たして結果は--。ペースによっては一波乱あるかもしれない。

 ダービー卿CTはクラレントの逃げでスローペースになった。2番手でレースを進めていたロジチャリスが直線半ばで抜け出して、そのまま押し切った。3頭横並びになった2着争いは、キャンベルジュニアのハナがわずかに出ていた。キャンベルジュニアも先行していた馬。先行馬に有利なスローペースが効いたのだろう。

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