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2017年5月 2日 (火)

第1280回死力を尽くして

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 ヤマカツライデンがハナに立つと、他馬を置きざりに、ぐんぐん差を広げていく。今年の天皇賞はいきなりハイペースの流れになった。逃げるヤマカツライデンから大きく離れた2番手にキタサンブラック、アドマイヤデウス、ワンアンドオンリーが続く。シュヴァルグランは中団の前、サトノダイヤモンドはその後ろから。

 2週目に入っても早い流れは変わらず、大逃げのヤマカツライデンは4コーナーの手前で失速。替わってキタサンブラックが馬なりで先頭に立った。先行していたアドマイヤデウス、中団から早めに仕掛けたシュヴァルグランがキタサンブラックを追う。大外から差し脚を伸ばしてきたのがサトノダイヤモンドだ。

 直線。キタサンブラックは一杯になりながらも、懸命に脚を運ぶ。追うシュヴァルグラン、アドマイヤデウス、サトノダイヤモンドも少し苦しいのか、キタサンブラックとの差はなかなか詰まらない。大歓声の渦の中、そのままキタサンブラックがゴールを突き抜けて、史上4頭目の天皇賞・春の連覇を達成した。有馬記念で負けたサトノダイヤモンドとの対決をも制して、現役最強馬の栄誉と誇りをも取り戻す勝利だった。

 2着はシュヴァルグラン、ゴール前でアドマイヤデウスを交わしたサトノダイヤモンドが3着に上がった。

 キタサンブラックの走破タイムは11年前、ディープインパクトか記録した3分13秒4を1秒近く更新する3分12秒5のレコードタイムだった。上がりの最速はサトノダイヤモンドの35秒0だが、その上がりタイムが示す通り、いずれも死力を尽くしての戦いだったことがわかる。熱のこもったレースに、月並みな言葉だけど、心から感動した。

 ダービートライアルの青葉賞は人気のアドミラブルが圧勝して、ダービーの切符も手にした。アドミラブルは新馬戦9着の後、当時、世代トップの高指数で未勝利戦を勝ち上がり、続く2400メートル戦も、直線、後続を一気に引き離して3馬身差で完勝してきた。

 今回の青葉賞では出遅れて最後方から。3コーナー過ぎから、まくるように上がっていって、直線、大外から一気の差し切り勝ちを決めたが、直線は右に左によれながらのレースぶりで、幼さがみえるとする巷間の評価もうなづけるところがある。

 しかし、遊びながらでも青葉賞でのアドミラブルのスピード指数は、2000年以降の青葉賞で示された最も高い指数であり、皐月賞の上位馬に迫る高レベルだった。

 もともと青葉賞はスローペースになりがちで、上がりだけのレースが多い。そのためか、底力が問われるダービーでは苦戦が続いているようだが、今年は平均ペースで、高い指数の戦いだったことからすると、2000メートルの皐月賞より、ダービーと同じ東京の2400メートルでの高指数と経験を評価してもいいのではないか。アドミラブルのダービー制覇もあるかもしれない。

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