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2017年5月25日 (木)

第1287回上がり上位の皐月賞組から

 今週はいよいよ待ちに待った第84回日本ダービー。
 2001年以降の16年間、ダービーの勝ち馬は全て、スピード指数の上位馬たちが占めている。なかでも前走指数の上位馬たちは16年間で13勝をあげ、ダービー馬に最も近い。スピード指数が公表された1992年以降、過去25年間をみても、指数のランク外の馬がダービーを勝ったのは1996年のフサイチコンコルドと、2000年のアグネスフライトの2頭だけで、ダービーはスピード指数の上位馬が圧倒的に強いレースといえるだろう。

 また、2001年以降の過去16年間で、1番人気馬は11勝をあげ、2、3番人気馬があわせて4勝をあげている。それ以外では7番人気馬が1勝しているだけで、人気上位馬が中心といえそう。

(ダービー) 1着    2着    3着
01年    BYb   A d   -
02年     Xa   -     -
03年    A     D     -
04年    BZb   -     D
05年    A a   C b   B
06年    A      X    B a
07年    DXc    Z    DZb
08年    AXa   -     BYb
09年     X    -      Z
10年    C     C     B a
11年    AYa   -       d
12年    DYc   -      B
13年     X    B a   -
14年    CZa   A a   -
15年    AZb     d   DXd
16年    BYa   C d   A c
(スローペース調整-15/-5)

 今年は、アルアイン、ペルシアンナイト、ダンビュライト、アドミラブルなどが前走指数の上位馬たち。他に、過去の指数や平均指数でトラスト、スワーヴリチャード、ダイワキャグニー、カデナ、ベストアプローチなどが上がってくる。ただ、前走指数はランク外となった馬たちも大きな差がなく、今年は大混戦のダービーのようだ。

 ダービーの中心勢力は、もちろん皐月賞組だ。
 今年の皐月賞は、馬群を割って伸びた9番人気のアルアインが勝ち、2着は4番人気のペルシアンナイト、3着は12番人気のダンビュライトだった。

 皐月賞馬となったアルアインは、ここまで5戦4勝。唯一6着に負けたシンザン記念は直線の勝負所でブレーキをかける大きな不利が敗因。それを除けば、パーフェクトな成績で、ここまで4勝をあげているのはアルアインだけだ。皐月賞では人気はなかったが、皐月賞の勝利はフロックでもないし、過去の皐月賞馬の指数と比べても遜色ない高レベルの勝利だった。

 先行力が持ち味で、皐月賞もその先行力が生きたレースだったといえる。ダービーとはいえ、ハイペースはないはずで、先行力が生かせれば勝利も手に届くところにあるだろう。少し気になるのは、過去のダービー馬たちは、近走で鋭い差し脚を使ってきた経験がある馬が多いこと。アルアインはその点では少し足りないかもしれない。

 皐月賞組で鋭い差し脚を使えるのは2着のペルシアンナイト、5着のレイデオロ、6着のスワーヴリチャードなどだ。

 馬場の内から伸びて、ゴールまでアルアインと叩き合いを続けたのがペルシアンナイトだ。結果はクビ差だったが、指数はアルアインと同じ高レベル。直線、狭い馬群を割って伸びる根性もなかなか。ここまで(3210)とまだ4着以下がない堅実馬で、欠点は少ない。指数上位で差し脚も使える条件から中心に推せる1頭だろう。ダービーではM・デムーロ騎手に替わって戸崎騎手が手綱を取る。戸崎騎手かダービージョッキーになれるだろうか。

 皐月賞組で最も上がりが鋭かったのがレイデオロ。皐月賞は先行馬に向く馬場状態とペースのなか、直線、空いた内をついて鋭い差し脚を見せた。距離ロスなく回った分、上がりの数値が良くなったことはあるかもしれないが、後方から上位に浮上したのはレイデオロだけで、その差し脚は高く評価できるだろう。指数上はランク外とはいえ、前走指数上位馬とはわずか1の指数差しかなく、ここはランク馬同等とみてもよいはず。ここまで(3001)の成績だが、4戦とも2000メートル戦を使って、いずれも確かな差し脚を発揮している。G1連勝中のルメール騎手を背に、2400のダービーも十分にこなせるスタミナと差し脚に期待が集まる。

 皐月賞組以外では、青葉賞を勝ったアドミラブルが気になる存在。青葉賞組はダービー2着はあっても、勝てない状況が続いているが、アドミラルの長く使える差し脚は期待を抱かせるに十分なレベルだ。課題はペースの対応力にありそう。スローペースなら持ち味を発揮するはずだが、ペースが上がると苦しいかもしれない。

 他に、超スローペースの差し脚はサトノアーサー、スワーヴリチャードが鋭いが、逃げ馬不在とはいえ、そこまでペースがゆるむとは考えにくい。

 どの馬にもデータ上の欠点が見え、波乱もありそうな気もするが、アルアイン、ペルシアンナイト、アドミラブル、レイデオロの4頭を有力候補として推したい。

 ハンデ戦の目黒記念は、2008年以降、トップハンデ馬は連対できず、苦戦続きだ。1番人気は過去10年で2勝、2着4回、3着1回。
 指数上は、過去10年のうち7年で連対する前走指数上位馬や平均指数上位馬が連軸の中心を担う。

 今年はワンアンドオンリー、シルクドリーマー、ウムブルフ、レコンダイト、モンドインテロ、ヴォルシェーブなどが指数の上位馬たちだ。底力ではワンアンドオンリーが断然だが、58キロのトップハンデを背負うだけに、ここは少し苦しいかもしれない。

 過去の連対馬は2400メートル以上の距離で、鋭い瞬発力を発揮してきた馬たちが中心になっている。とすると、サラトガスピリット、シルクドリーマー、ウムブルフ、マイネルサージュ、アルターなどが有力馬に上がってくる。なかでも恵ハンデは53キロのシルクドリーマーだが、8歳馬では上がり目はないか。

 2500の距離から考えれば、ペースは落ち着くはずで、先行して差しを使えるマイネルサージュやカフジプリンスに向く展開になるのかもしれない。ならば、東京の2400メートル戦を2勝しているマイネルサージュが連軸向きだろうか。ダート中心に使われているラニも水準以上の瞬発力があり、要注意だ。

(目黒記念) 1着    2着    3着
07年      d   D     -
08年    AZd   C b   -
09年     Z    A a   -
10年    C     -     A
11年    -     B c   C
12年     Yd   C      C d
13年    -      Yc   -
14年    AZa   CYb   -
15年     Y    -     D d
16年    -     -      Xa

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