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2017年5月30日 (火)

第1288回超スローペースの判断

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 今年のダービーはマイスタイルの逃げで始まった。ペースはハナから超スロー。向こう正面に入ると、そのペースを肌で感じたのだろう。後方14番手にいたルメール騎手のレイデオロがグングン上がって行って、2番手につけた。1000メートル通過は63秒2の超スローペース。ペースは落ち着いたまま、直線に向く。

 最内は逃げるマイスタイル。沸き立つ歓声に押されるように、馬場の3分どころからレイデオロが一気呵成に先頭に立った。外から差し脚を伸ばすスワーヴリチャード、アドミラル、アルアインたち。そのなかでレイデオロに激しく迫ったのはスワーヴリチャードだったが、前を行くレイデオロの脚色に衰えはなく、4分の3馬身の差はゴールまで変わることがなかった。

 人馬ともに完璧なレースで2番人気のレイデオロが84代のダービー馬に輝いた。2着は3番人気のスワーヴリチャード、3着は1番人気のアドミラル、4着に14番人気のマイスタイル、5着は4番人気アルアインという結果だった。3連単は1万1870円。

 レイデオロの能力の裏付けがあってのことだが、超スローペースを見込んで、向こう正面で2番手まで上がって行ったルメール騎手の判断が勝負を決めたといえそう。これでルメール騎手はG1を3連勝。
 ただ、1000メートル通過が63秒2という超スローペースのため、レイデオロのスピード指数は未勝利戦並みの低レベル。ダービー馬のスピード指数としては2000年以降、過去最低の指数になってしまったのは残念というしかない。

 前残りのスローペースを作って逃げた14番人気のマイスタイル(4着)の横山典騎手にしてやられた様だが、そのスローペースに泣かされたのが、追って届かず3着だったアドミラブルだろう。メンバー最速の33秒3の上がりタイムを示したが、上がりとしては限界に近いタイムであり、前が止まらない限り、どうあがいても追い詰め、交すのはむつかしかっただろう。まして2番手にいたレイデオロに33秒8の脚を使われては、勝負にならなかった。もしも、レイデオロが上がって行ったとき、一緒に上がって行っていたら結果はどうだっただろう。いずれにしてもペースと大外枠に泣かされたアドミラブルだった。

 片や、皐月賞馬アルアインは好スタートから2番手につけたが、向こう正面で少し位置を下げ、4コーナーで内から進出してきたスワーヴリチャードにも交わされて、直線は6、7番手。もともと鋭い差し脚があるわけではないから、先行、直線早め先頭が勝利の条件だったはず。中団からの追い比べになっては分が悪かった。それでもよく5着に上がってきたといえそうだが、松山騎手にはもっと前々でレースをするという意思をもった騎乗を見せてほしかった。ただ、皐月賞の時もそうだったが、4コーナーで大きく後れを取るのは、癖なのだろうか。なんでだろう。

 目黒記念はルメール騎手の8番人気フェイムゲームが58キロのトップハンデをものともせず快勝。ハイペースの流れになって、中団後方からの差し脚が決まった。2着は1番人気のヴェルシェーブ、3着は13番人気のハッピーモーメント。3連単は31万円超の高配当になった。ルメール騎手には、もう脱帽するしかない。

 ダービーが終わって、気分はまったり。
 今週から、来年のダービーを目指す2最馬たちの新馬戦が始まり、競馬は新しいシーズンを迎える。

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