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2017年8月31日 (木)

第1315回波乱の新潟記念

 新潟の最終週は、波乱のハンデ戦、新潟記念がメインレース。
 1番人気馬は過去10年で1勝、2着1回。2番人気馬も2勝、2着1回と、上位人気馬は苦戦が続く。トップハンデ馬も1勝、2着1回だけで、トップハンデ馬も苦しい。
 指数上は、前走指数や平均指数の上位馬が、8年間で連対しており、連軸の中心になっている。

(新潟記念) 1着    2着    3着
07年    CYc   -     -
08年    -     DZc   -
09年    AYc   -     -
10年    C     -     -
11年      b   -      Zb
12年    B     -     -
13年    -      Zd   D d
14年    A a     c    Xc
15年    D c     X   -
16年    A     A b   D

 今年は、トーセンバジル、ロイカバード、シャドウウィザード、マイネルフロスト、スピリッツミノル、ルミナスウォリアー、フルーキーなどが指数の上位馬たちだ。

 苦戦を強いられることが多いトップハンデ馬は、57.5キロのラストインパクト。次いで57キロのマイネルフロスト、フルーキー、ルミナスウォリアーが続く。

 前走、サマー2000シリーズの小倉記念と七夕賞組が、過去10年で合計7勝をあげて、主力勢力を構成している。今年は、小倉記念組ではタツゴウゲキ、カフジプリンス、七夕賞組ではマイネルフロスト、ソールインパクトなどが有力馬として上がってくる。

 前走、小倉記念を勝ったタツゴウゲキは、直線、抜け出した2頭の叩き合いをわずかに制して、重賞挑戦2戦目で初の重賞勝ちをおさめた。先行力に加え、素軽いスピードもありそうで、新潟コースも合うのではないか。

 前走、七夕賞2着だったのがマイネルフロスト。3コーナー過ぎ、果敢に先頭に立って直線もよく粘っていたが、ゴール直前で1番人気のゼーヴィントに交わされてしまった。近走、ブリンカーを着用するようになり、集中力が出できたのか、重賞戦で2、3、2着と好走。安定したレース内容に好感が持てる。指数もすでに重賞を勝てるレベルにあり、中心に取りたい1頭だ。

 前走指数最上位のトーセンバジルは休み明け、距離適性で疑問符が付くが、底力の違いは明らか。新潟での勝ち星もあり、要注意だろう。

 小倉2歳Sは1200メートル戦。スローペースはないはずで、指数の高さと能力は比較的結びつきやすい。過去の連対馬は、前走指数上位のAB馬が中心だ。
 今年は、モズスーパーフレア、ペイシャルアス、アサクサゲンキ、バーニングペスカ、ナムラバンザイ、タイセイソニック、ジュンドリームなどが指数の上位馬たちだ。

 平均ペースに対応できて、差し脚も鋭いのはモズスーパーフレアだろう。新馬戦は2番手で先行。3コーナー過ぎに先頭に立ち、追ってきた2着馬をものともせず、そのままゴールを駆け抜けた。鋭い瞬発力もあり、2歳馬として素質も完成度も高いようだ。

(小倉2歳S)1着    2着    3着
07年    BZd   D b   A c
08年    -     -     BXa
09年    BZd   -     DXc
10年     Xb   A a   -
11年    -     A a   -
12年    -     -       c
13年    A a   D d   -
14年    -     B a   -
15年    BYd   -     -
16年    C a   A     BX
(スローペース調整-20/-10)

 札幌2歳Sは、スローペース必至の芝の1800メートル戦。
 今年はミスマンマミーア、ファストアプローチ、コスモインザハート、ヴィオトポス、ダブルシャープ、ディバインブリーズ、サージュミノルなどが指数の上位馬だ。

 前走指数最上位のミスマンマミーアは公営馬。前走、中央のコスモス賞に参戦して、スローペースの差し脚比べを、最速の上がりタイムで勝ち馬と差のない2着に好走。芝適性の高さを示した。スピード指数は中央所属の2歳世代のトップに並ぶ高指数で、将来的に余力がどの程度あるかは別にしても、今の時点で再度好走があっても不思議はないはず。

(札幌2歳S)1着    2着    3着
07年    D     -      Xa
08年    -     BXa   A
09年    AYa   -     -
10年    BX    C     A a
11年    A a    Z    -
12年    -     B     -
13年(函館)-     AX    -
14年    -     -     -
15年    -     -     CXb
16年      c   CXb   -
(スローペース調整は-20/-10)

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2017年8月29日 (火)

第1314回頑張れ、おじいちゃん

201708270111
201708270411

 札幌のキーンランドCは9歳馬エポワスが勝った。「おじいちゃんと勝てて、すごくうれしい」というルメール騎手のコメントも話題になった。エポワスは29戦目、9歳にして初の重賞制覇だった。

 レースは5番人気の4歳牝馬ナックビーナスが逃げて、2番手に2番人気の4歳牝馬ソルヴェイグ。12番人気のエポワスは最後方からになった。直線なかば、最内を行くナックビーナスがまだ粘っている。少し荒れた内よりの馬場を避けて馬場の中央からソルヴェイグがトップに立とうというところ、大きく空いた2頭の間を、あっという間に突き抜けたのがエポワスだった。
 3連単は11万4130円。

 エポワスは、これまで先行して好成績をあげてきた馬だけに、後方一気の素晴らしい差し脚が使えるとは思わなかった。ハイペース気味のペースが味方したのだろう。逆に、そのペースで先行して、2、3着の4歳牝馬ソルヴェイグ、ナックビーナスの好走は着順以上に評価が高くなくてはならないだろう。

 エポワスは洋芝コースの札幌、函館が得意で、両競馬場では(3425)と、好成績が多い。素軽いスピード比べになる中山のスプリンターズSは見送り、(2200)とコース適性の高い阪神の阪神Cに向かうことになるようだ。もちろん、10歳になる来年も現役続行らしい。頑張れ、おじいちゃん。

 新潟2歳Sは、超スローペースになって、2番手で先行した3番人気フロンティアが快勝した。2着は逃げた5番人気コーディエライトが粘り込み、中団から最速の上がりの脚を使った2番人気のテンクウが3着。3着以下は大きく離されてしまった。
 3連単は4万9030円。

 先行できる体勢にあったものの、下がってくる馬を避けられず、最後方まで後退した1番人気のムスコローソは12着に大敗した。超スローペースで、最後方から追うのはどう考えても難しい。

 今頃になって暑さが戻ってきたが、今週末はもう9月。新潟も、小倉も最終週だ。

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2017年8月24日 (木)

第1313回先行馬に注目

 8月もすでに最後の週末。札幌はキーンランドCがメインだ。
 指数上は、前走指数の高いAB馬が、過去10年のうち8年で連対している。
 1番人気馬は1勝、2着4回、3着3回と、勝率は低いものの馬券の対象にはなっている。他に、牝馬が過去10年で7勝をあげていることが特徴的だろう。

(キーンランドC)
       1着    2着    3着
07年    -     AZb   -
08年    -     BYd   AXa
09年     Xa   -     A
10年    A b   CXb   -
11年    B d    X     Yd
12年      c   AXa   BZd
13年(函館)A      Yb   -
14年    A     A      Z
15年    -     -      Xb
16年    A     -     -

 今年は、ヒルノデイバロー、イッテツ、モンドキャンノ、ノボバカラ、ネロ、エポワスなどが指数の上位馬たちだ。

 札幌の芝は、比較的力のいる馬場状態で、先行して差し脚を使えるスタミナのある馬たちに向く。指数上位馬で先行力に特徴があるのはヒルノデイバローとイッテツだろう。

 ヒルノデイバローは公営でデビュー。2勝して中央に所属を移し、ダート戦で(4231)と好成績をあげてきた。昨年から芝短距離路線に戦いの場を移したが、12戦してまだ未勝利。ただ、近走の3戦は、それまでの後方から追い込む戦法を一変。先行して6、4、2着と好成績につなげてきた。

 前走の札幌UHB賞も3番手で先行。速めに先頭に立ったイッテツを追って、クビ差の2着に迫った。イッテツとの負担重量差を考えれば、勝利に等しい内容だったといえるだろう。ダートで鍛えられたスタミナをベースに、先行力を生かす自分のスタイルが確立できれば、勝機もあるのではないか。

 UHB賞を勝ったイッテツも先行してしぶとく、札幌芝は(3120)と大得意コースだけに、連勝もあるかもしれない。

 過去10年で7勝をあげている牝馬では、ソルヴェイグ、ナックビーナス、ブランボヌールなどにもチャンスがありそうだ。

 新潟2歳Sは、スピード指数の高さより、スローペースで長くいい脚を使ってきた馬たちが中心のレースだ。この時期の新馬戦や2歳未勝利戦はスローペースが基本。とくに直線の長い新潟コースはその傾向が強く、上がりだけの勝負になりがちだ。

 今年は、テンクウ、ムスコローソ、プレトリア、フロンティアなどが上がり指数の上位馬たちで、勝利に近く、連軸の中心になる馬たちだろう。

 とりわけ、6月中旬の新馬戦を快勝したムスコローソが最有力だろう。新馬戦は中団から。直線は空いた内に入れて、残り400メートル地点から追い出しにかかり、ゴールまで長くいい脚を見せ、余力も十分な5馬身差の快勝劇だった。新馬戦からほぼ2カ月間を開けたスケジュールも、成長を促す期間になるはずだ。

(新潟2歳S)1着    2着    3着
07年     Zd   CYc   -
08年     Xd   -     A a
09年    -     -     A b
10年    -     CYd   -
11年    -     -     -
12年    -     -     -
13年    -     -     DXa
14年    -     -       d
15年    -     D     BXb
16年    B     -     -
(スローペース調整-20/-10)

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2017年8月22日 (火)

第1312回波乱の2重賞

201708200111
201708201011

 札幌記念も、北九州記念も、今年は波乱の結果になった。

 札幌記念は6番人気のサクラアンプルールが勝って、2着は12番人気ナリタハリケーン、1番人気のヤマカツエースは3着に終わった。馬単は6万9510円。3連単は20万円を超す高配当になった。

 札幌記念はロードヴァンドールが逃げて、人気のエアスピネル、ヤマカツエースは3、4番手で先行。流れは平均ペースで、直線、エアスピネル、ヤマカツエースが並んで先頭をうかがうところ、2頭の外から勢いよく駆け上がってきたのがサクラアンプルール。並ぶ間もなくエアスピネル、ヤマカツエースを交わし去って、まさに快勝だった。さらにそのサクラアンプルールを追うように脚を伸ばしてきたのが、2着のナリタハリケーン。ヤマカツエースは何とか3着を確保したが、エアスピネルは5着に後退していった。

 札幌の芝は雨の影響が大きかった先々週以降、思いのほか力のいる馬場状態で、その馬場状態の向き不向きが結果につながったのかもしれない。

 勝ったサクラアンプルールはダートでも2勝しており、2着のナリタハリケーンも芝の2000メートルは3戦目で、ダートが主舞台の8歳馬。ともにスタミナには自信があったのだろう。

 片や、エアスピネルは菊花賞での3着はあるものの、勝ち星は1600メートルだけ。スタミナが問われる距離で、直線、脚を残せなかったのだろう。ヤマカツエースは2000メートルの距離適性は高かったが、休み明けの分、直線の力比べで息がもたなかったのではないか。

 北九州記念は3番人気の牝馬ダイアナヘイローが勝って、2着に14番人気のナリタスターワン、3着に15番人気のラインスピリットがはいって、3連単は100万円を越える高配当になった。

 逃げたアクティブミノルを2番手から追走したのが牝馬のダイアナヘイロー。終始余裕の手ごたえで、直線では難なく抜け出す王道のレース運びでの勝利だった。53キロの恵ハンデも味方したのかもしれないが、強い勝ち方だった。これで4連勝。初の重賞制覇となった。

 波乱を演出した2、3着の2頭も、4コーナーでは3番手にいた馬たち。できる限り前にいるほうが、レースはしやすいし、不利もすくないのが競馬だ。積極的に前でレースが出来たことが上位の成績につながったのだろう。

 残念だったのが人気のファインニードル。好スタートから少し下げて中団から。直線、内に入れてスペースを探したが、再三にわたって前が詰まる不利にみまわれ、追うに追えず。それでもゴール前、一瞬鋭い脚を見せる場面もあったものの、レースを自らのものにすることはできなかった。

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2017年8月17日 (木)

第1311回実績上位は

 例年、レベルの高い有力馬が集まるG2札幌記念が今週のメインレース。
 1番人気馬は過去10年で2勝、2着5回。連対率は70パーセントとまずまずだが、勝率は少し物足りない。
 指数上は、前走指数上位馬の勝率と連対率が高い。

(札幌記念)  1着     2着     3着
07年     -      -      -
08年     -      AYc    C
09年     AYa    D      -
10年     AZb    -      -
11年     B a    D c     Xc
12年     D      AXa    DYb
13年(函館) A c    B c    -
14年     C      AZa    -
15年     CZ     -      D d
16年     -      CXa    A
(地方、海外の成績は減戦して集計)

 今年は、ヤマカツエース、エアスピネル、サウンズオブアース、タマモベストプレイ、ディサイファ、マイネルミラノ、マウントロブソンなどが指数の上位馬たちだ。

 今年はG1馬の参戦はないが、今春のG1戦線で好成績を収めてきたヤマカツエース、エアスピネル、サウンズオブアースなどが実績上位馬といえそう。ともに前走指数でも上位にあり、連軸の最有力候補だろう。

 ヤマカツエースは、昨年末の有馬記念の4着馬。サトノダイヤモンド、キタサンブラック、ゴールドアクターなどの人気馬が先行してそのまま上位を占めたが、中団後方から最速の上がりの脚を使ったのがヤマカツエースだった。前には届かなかったが、脚色は目立っていた。

 その後、G2金鯱賞を勝ち、G1大阪杯もキタサンブラックとさほど差のない3着に上がってきた。近走、着実に力をつけてきており、G1の実績では最上位だ。2000メートルの距離にも適性が高く、休み明けの不安を除けば、中心になる力を備えている馬だろう。

 エアスピネルは菊花賞の3着馬。今年の京都金杯を勝って、その後もマイル重賞で3、2着と好走。前走のG1安田記念は2番人気に推されて5着だった。その安田記念は、後方3番手から、直線、内に入れたものの、どこにもスペースがなく、勝負所で完全に詰まってしまった。残り200メートルでわずかに開いたスペースから追い出したが、時すでに遅し。スムーズなレースなら、突き抜けることもできたはずで、脚を余しての悔しい5着だった。2000メートルは久々の距離だが、差し脚の鋭さからは問題なくこなせるように見える。

 サウンズオブアースは、ジャパンC2着の後、前走、ドバイのG1シーマクラシックでは6着だった。これまでは長めの距離を使っており、距離短縮はどうたろうか。

 順調さで、函館記念2着のタマモベストプレイ、4着のアングライフェン、前走、オープンを勝ち上がってきたマウントロブソンなどにも注目したい。

 北九州記念は芝1200のハンデ戦。過去10年で1番人気馬は1勝、2着2回、3着2回。トップハンデ馬は1勝、2着1回、3着1回と苦戦続きだ。牝馬は10年で5勝をあげている。指数上、勝ち馬はランク外の馬も目に付くが、前走指数の上位馬が連軸の中心だ。

 今年の指数上位は、ファインニードル、ツィンクルソード、キングハート、エイシンブルズアイ、ダイシンサンダー、ミッキーラブソングなど。

 注目はファインニードル。前走、降級戦の水無月S(1600万条件)で57.5キロのトップハンデを背負って、レコードと同タイムで快勝した。

 芝1200は(4204)と安定。小倉は初だが、野芝コースだけに、より持ち前のスピードが生かせるだろう。ここは負担重量も55キロに恵まれて、重賞初制覇に期待がかかる。

 他では素軽いスピードが持ち味のアクティブミノル、ラインスピリットの一発に要注意だ。

(北九州記念) 1着     2着     3着
07年     D      A d    D
08年     -       Yc    A
09年     CZa    C       Ya
10年     -      B       Yb
11年     -      B      BZd
12年     -      -      -
13年      Yc    A      C b
14年     D      A      -
15年     -      BZ     -
16年     BY      Xa      c

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2017年8月15日 (火)

第1310回人気馬の陰

201708130411
201708130111

 デビューから22戦、全てのレースでハナに立ち、逃げ続けてきたマルターズアポジーが、関屋記念でも注文通りの逃げ戦法で、3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

 昨年の夏以降は8戦して5勝と大健闘。近走、負けるときは2桁着順だが、3敗のうち2つはG1戦でのもの。もう1敗は競られてハイペースで脚を失くしたレースだった。直線で脚が残せるペースなら、俄然しぶとさを発揮する。関屋記念では伏兵扱いの7番人気だったが、単純に成績からだけでも、もっと評価が高くあるべき馬だっただろう。

 今年の関屋記念の勝利で、1600メートル戦は(2011)となった。今後は1600を中心にレースを選んでいくようだが、目が離せない要注意の1頭だ。

 2着は中京記念の勝ち馬で4番人気のウインガニオン。2番手からレースを進めたが、直線、マルターズアポジーに11秒1、11秒0の脚を使われては、並びかけることもままならず、お手上げだった。それでも自己ベストの指数で2着に粘れたのは好調の証だろう。それまでの3連勝が伊達ではないことの証明にもなったのではないか。

 3着は中京記念5着のダノンリバティ(5番人気)。直線、4番手から追ったが、惜しくも3着だった。4着も先行していたヤングマンパワーで、結局、先行馬たちが上位を独占するレースになり、後方から上位に食い込んだのは5着のダノンプラチナたけだった。1番人気のメートルダールは後方のまま、12着に大敗。3連単は13万円超す高配当になった。

 札幌のダート重賞エルムSは、馬場状態が勝敗を分けたようだ。
 札幌は土曜日の大雨の影響が残って、日曜日のダートは重馬場での開催になった。素軽いスピードが求められる馬場状態で、良馬場だった前週と比べると、1600メートル換算で1秒7程度速い馬場だった。

 1分40秒9のレコードタイムで勝ったのは4番人気のロンドンタウン。直線、3番手からの差し切りだった。これまで重、不良馬場では4戦3勝(公営成績を含む)。2走前、アンタレスSで2着に好走したが、その時の馬場状態も良馬場とはいえ-17。馬場指数が-15以上のレースでは(3202)だ。デビューからずっとダートを使っているが、もともとスピードに勝った馬なのだろう。

 逆に、断然の人気を集めたテイエムジンソクは、7勝の内5勝が良馬場での勝利。どちらかというと力のいるダートを得意としており、絶対的なスピード比べでは、少し分が悪かったのかもしれない。それが、ゴール前、ロンドンタウンにわずかに差し切られる要因だったのではないか。

 3着は逃げ粘った8番人気のドリームキラリが残って、3連単は6万3650円。

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2017年8月10日 (木)

第1309回3連勝馬に勢い

 今週はサマーマイルシリーズ第2戦の関屋記念がメイン。
 過去10年、1番人気は3勝、2着3回、2番人気馬も2勝、2着2回と、1、2番人気で5勝をあげている。1、2番人気馬がともに連対できなかったのは10年間で1度だけで、比較的上位人気馬の信頼が厚いレースだろう。
 指数上は、平均指数や前走指数の上位馬を中心に、全体として指数上位馬が活躍していおり、連軸は指数上位馬から取りたい。

(関屋記念) 1着    2着    3着
07年    -     AXa   -
08年     Yc    Zc   -
09年    -     BXa   -
10年    B a    Yb     c
11年    C     A     -
12年    A     -     -
13年    A      Yb    Z
14年     Xc    Zb   -
15年    CXa   C c   -
16年    A c   -     B

 今年の指数上位馬は、オールザゴー、ウインガニオン、ブラックムーン、ロードクエスト、メートルダール、マルターズアポジー、クラリティスカイ、トーセンデューク、ウキヨノカゼなど。

 関屋記念がサマーマイルシリーズの第2戦として行われるようになったのは、2012年からだが、それ以降、過去5年間で、シリーズ第1戦の中京記念組が2勝、2着2回と好成績をあげている。今年の出走予定馬で、中京記念で上位だったのは1着のウインガニオン、3着のブラックムーン、5着ダノンリバティ、8着レッドレイヴンなど。他に安田記念組も優秀な成績を残しているが、今年は16着のヤングマンパワーだけで、ここでは少し力が足りないだろう。

 今年の中京記念は、道中2番手から、直線最内からすかさず先頭に立ったウインガニオンが後続に大きな差をつけて完勝。3連勝で初重賞制覇を果たした。ここまで全8勝の内7勝が左回りコースであげており、新潟コースでも2勝している。また、6月から8月で7勝しており、夏に強いところも見せている。マイル戦は5勝している最も得意な距離でもあり、夏の新潟マイル戦は、好走条件がそろったといえそうだ。

 他では、逃げたいマルターズアポジー、前走初のマイル戦で勝利をつかんだメートルダール、中京記念を最速の上がりで3着のブラックムーン、3歳馬オールザゴー、先行できるマイネルハー、差し脚鋭いトーセンデュークなどにもチャンスはありそうだ。

 札幌のエルムSは、前走指数上位馬たちが強い傾向にある。また、過去10年で4、5歳馬が9勝をあげているのも特徴だろう。
 今年は、テイエムジンソク、ピオネロ、メイショウスミトモ、リッカルド、モンドクラッセなどが指数の上位馬たちだ。

 なかでも、指数上抜けた存在が、目下3連勝中の5歳馬テイエムジンソクだ。重賞は初挑戦になるが、この3走の平均指数は97、前走は100を超す高指数で、すでに重賞勝ちのレベルもクリアしている。ハイペースにも強く、重賞のペースに戸惑うこともないだろう。手綱を取る古川騎手とは3戦3勝と相性も良い。

 連下の相手は、指数上位のピオネロ、メイショウスミトモ、リッカルド、モンドクラッセなどが中心だが、コスモカナディアン、クリノスターオー、リーゼントロックなども連対圏だろう。

(エルムS) 1着    2着    3着
07年     Xd   A     D
08年    CXb   AY    -
09年(新潟)-     -     D
10年    AZb   D     CZb
11年    BXb   -     C d
12年    A a   BXb   -
13年(函館)-     DYd   BZb
14年     Ya   D       d
15年    C     D b    Xd
16年    -     C     A c
(公営競馬の成績は減戦しています)

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2017年8月 8日 (火)

第1308回人気馬の不覚

201708060411
201708061011

 新潟のレパードSは単勝1.5倍、断然の人気を集めたエピカリスが3着に負けて、波乱の結果になった。
 好スタートから先行したエピカリスだったが、直線で前が壁に、左右もふさがれて完全に包まれてしまった。どこにも出しどころがなく、まったく身動きが取れない。ようやく追えたのは、ゴールまで残り100メートルだけだった。しかし、すでに勝負がついた後では、どうにもならなかった。もちろん、エピカリスの敗因ははっきりとしており、次走での巻き返し、本領発揮に期待したい。

 勝ったのは11番人気のローズプリンスダムだった。先行集団の後ろに構えて、直線、内でごちゃつくエピカリスたちを尻目に、一気にゴール板を駆け抜けていった。前走、大井のジャパンダートダービーはレース中に落鉄もあって、8着に負けており、ここでは人気もなかったが、2走前の鳳雛Sを好指数で勝っていた馬だ。人気の盲点になっていたのだろう。昨年デビューした木幡巧也騎手は初の重賞勝利になった。

 2着は12番人気のサルサディオーネ。スタートからハナを奪うと、ペースを落としてマイペースの逃げ。直線もギリギリしのぎ切った。

 11番人気、12番人気、1番人気の決着で、馬単25万円超え、3連単は80万円を超す高配当になった。

 小倉記念も、人気になったストロングタイタンが8着に敗退した。ストロングタイタンは4番手で先行、余裕で直線に向いたように見えたが、そこで脚が止まってしまった。今年も1番人気馬が勝てなかった。

 先行集団から内をついて伸びたのはタツゴウゲキと、大外から脚を使ったサンマルティンだった。抜け出した2頭のマッチレースになって、熾烈なたたき合いがゴールまで続いたが、わずかにハナ差だけ先んじたのはタツゴウゲキだった。タツゴウゲキの騎手は、M・デムーロ騎手が落馬負傷のため、急遽、秋山騎手に乗り替わったが、見事な代役ぶりだった。

 2着はサンマルティン、3着はフェルメッツァ。4、2、6番人気の入線順で、3連単は3万410円。

 迷走台風は過ぎ去ったが、東京は薄雲が広がって、夏らしい真っ青な空はみえない。

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2017年8月 3日 (木)

第1307回1番人気の取捨

 小倉記念が今週のメインレース。過去10年、1番人気馬は2着3回、3着2回と、1勝もしておらず、トップハンデ馬も1勝、3着3回だけ。波乱含みのハンデ戦だ。
 指数上は、前走指数や平均指数の上位馬の連対率が比較的高い。

(小倉記念) 1着    2着    3着
07年    -     C c   -
08年    C c   AYb   -
09年      b    Yd   B
10年    A a    Yc   BYb
11年    -     -     -
12年    -     D c   AXa
13年    -     A     B a
14年    AXa     d   D
15年     Z    B       c
16年    C     D c   -

 今年の指数上位馬は、ストロングタイタン、スピリッツミノル、フェルメッツァ、タツゴウゲキ、ケイティープライド、ヴォージュ、カフジプリンス、ベルーフ、シャドウパーティーなど。トップハンデは57キロのベルーフ。次いで56キロのグランモンタナ。

 人気の中心になりそうなのは4歳馬ストロングタイタンだろう。まだ重賞勝ちはないものの、ここまで芝戦は(5103)と安定しており、とりわけ夏の小倉では3戦3勝と相性が良い。2000メートルの距離も(3102)と適性の高さを示している。

 降級戦だった前走、準オープンのマレーシアCは、レース中に左前脚と左後脚を落鉄しながらも1番人気に応えて順当勝ち。スピード指数も自己ベストの高指数だった。4歳馬としての成長余力も十分にありそうで、連軸の中心になる1頭だろう。

 ただ、1番人気馬が不振の小倉記念だけに、2着はあっても、勝つのは別の馬なのかもしれない。その候補に上がってくるとしたら、スピリッツミノル、ヴォージュ、タツゴウゲキ、フェルメッツァなどだろう。

 スピリッツミノルはこの春、天皇賞春、宝塚記念とG1に参戦。前走の宝塚記念では直線の半ばまで、良い位置でレースができたが、最後の決め手でG1馬との差を見せつけられて7着だった。ただ、G3なら相手も楽になるし、距離短縮も好材料のはず。ここは強い相手と戦ってきた底力に注目したい。

 ヴォージュは準オープンを連勝して、前走、初重賞戦は9着だった。2000メートルは(5111)と距離適性が高く、先行力も安定している。素軽いスピードがあり、小倉の芝コースも合うだろう。

 52キロの軽ハンデ馬タツゴウゲキはデムーロ騎手の手綱に替わって、大きな変わり身もありそう。また、フェルメッツァにもチャンスがあるのではないか。

 新潟は3歳限定のダート戦重レパードSがメイン。
 基本的に前走指数上位馬が強い傾向で、1番人気も過去8年で5勝、2着1回、3着2回と、すべて3着内に好走している。

 今年の指数上位馬は、ハルクンノテソーロ、タガノグルナ、タガノカトレア、テンザワールド、ブライトンロック、タガノディグオ、ローズプリンスダムなど。

 わずかな差でランク馬には上がってこなかったが、ここはエピカリスが中心だろう。新馬、500万、門別の北海道2歳優駿を勝って、ヒヤシンスSも好指数で快勝。国内4戦4勝で、UAEダービーに参戦。逃げ粘ってハナ差の2着だった。続いてアメリカ3冠レースのベルモントSに向かったが、レース当日、右前脚跛行で出走を回避した。幸い、ダメージはなかったようで、直前の調教も圧巻の動きとのこと。ダートの上がり指数でも抜けて最上位にあり、ここは素質の高さを示すレースになるのではないか。

 相手の筆頭は、前走、大井のジャパンダートダービー3着のタガノディグオ。ダートは(3520)と成績だけでなく、指数の高さも安定している。

 また、ダート1800は初距離ながら、前走、高指数で重賞2着のハルクンノテソーロも上位を狙える1頭だ。他にも、初ダートのイブキ、連勝中のテンザワールド、逃げるタガノグルナなどにも浮上のチャンスはあるだろう。

(レパードS)1着    2着    3着
09年    AZa   C      Xc
10年    C     -     -
11年    BYb   C d   D
12年     Xa     b   AY
13年    BXa   AYb    Zc
14年    -     -     C
15年    B     -     -
16年    AXa   C     D d
(スローペース調整-10/0)
(地方競馬分は減戦して集計)

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2017年8月 1日 (火)

第1306回好騎乗の勝利

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 札幌開幕週のメインはクイーンS。
 それにしても、アエロリットが逃げるとは思わなかった。馬の気分や気配を大切にする横山典騎手だからこその戦法だと思うが、横山典騎手の思い切った騎乗には、ときどき驚かされる。

 アエロリットは2番枠から好スタートを決め、1コーナー手前で馬なりのまま先頭に立った。スピードに乗ってグングン差を広げ、向こう正面では何と10馬身に余るほどの大差。3コーナー手前から後続馬が動き出し、4コーナーでは2馬身差まで詰め寄られたが、直線、後続馬たちの追随を許さなかった。余裕の二の脚は、ゴールまで勢いが衰えることなく、2馬身半の差をつけての完勝だった。

 前走、牡馬相手にG1NHKマイルカップを制した力はここでは1ランク上の実力のように思えた。何よりも、先行したレースでは(3300)と、安定した強さを発揮しており、牝馬には珍しく、展開には左右されない強さが見える。秋に向けて、まだ大きな成長が期待できる逸材だろう。

 勝ったアエロリットは2番人気。2着は中団から脚を伸ばした6番人気のトーセンビクトリー。後方から追い込んできた8番人気クインズミラーグロが3着。3連単は2万9800円。

 新潟名物、直線1000メートルのアイビスサマーダッシュ。早々と先頭に立った1番人気のフィドゥーシアは、後続に2馬身差をつけてゴールに一直線。そのまま勝利を手にすると思ったところ、外からスルスル駆け上がってきたのが8番人気のラインミーティアだった。ゴール前、伏兵ラインミーティアがフィドゥーシアを差し切って、重賞初制覇を果たした。3着は51キロの3歳牝馬レジーナフォルテ(4番人気)。3連単は6万7380円。

 ラインミーティアの西田騎手は「格上挑戦なので胸を借りるつもり。切れ味を残分に引き出す競馬に徹しよう」と、「勝ちに行かない乗り方」で、後方待機策に懸けた。ゴール前、フィドゥーシアの脚が上がりかけたことに加え、外がぽっかり空いていて、視界良好だったのも幸いしたのかもしれないが、捨て身の作戦が功を奏することもあるのが勝負の世界と、思い知るレースだった。

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