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2017年9月28日 (木)

第1323回セントウルS組VSレッドファルクス

 いよいよ秋のG1戦が始まる。その第一弾は中山のスプリンターズSだ。
 中山で開催された過去9年間、前走指数の高いA、B、C馬が、毎年、連軸の中心になっており、近走の好調さが問われるレースだ。1番人気は過去10年で3勝、2着2回。その1番人気が連対できなかった5年間も、2、3番人気馬が連対しており、人気面からみると、1、2、3番人気から中心馬を取るのが賢い選択だ。過去10年、牝馬は4勝をあげ、6年で連対している。

(スプリンターズS)
       1着    2着    3着
07年    -     A     C
08年    A a   CXc   B
09年     X    BXb   C
10年    外     CYa   -
11年    A     A     -
12年    DZd   C d   -
13年    BXa   CZ    -
14年(新潟)  d   -     -
15年    AZ      a   -
16年    B     BZb   -

 今年は、レッドファルクス、ファインニードル、ダンスディレクター、ラインミーティア、メラグラーナ、ネロ、ビッグアーサー、セイウンコウセイなどが指数の上位馬だ。

 指数上位馬たちの多くは、前走、阪神1200メートルのG2セントウルSを戦ってきた馬たち。そのレースを勝ったのがファインニードルだ。好スタートから3番手に控え、直線、内から脚を伸ばしての快勝だったが、レースに無理がなく、2着馬には1馬身4分の1の差をつけ、余力を感じさせるレースだった。好調さから、連軸の中心に取りたい1頭だ。

 セントウルSの勝ち馬ファインニードル以外でもっとも目立ったのが、中団後方から直線、大外に回して、切れる差し脚を見せたダンスディレクターだ。ここは休み明けを一叩きされ、息遣いも良くなっているとのこと。上積みも期待できるだろう。

 セントウルS2着のラインミーティアにも目が離せない。素軽いスピードが持ち味で、この夏の「サマースプリントシリーズ」のチャンピオンに輝いた。1000メートル戦での強さが目につくが、1200メートルも守備範囲だろう。

 スプリンターズSは牝馬の台頭が特長のレースだけに、セントウルS4着の5歳牝馬メラグラーナにもチャンスはあるかもしれない。

 セントウルS組以外では、レッドファルクスが有力だ。昨年の勝ち馬で、今年に入って高松宮記念3着、京王杯1着、安田記念3着と、G1、G2の重賞で好走を続けている。前走の安田記念は、中団後方からのレースになったが、直線、内から追い出しにかかるところ、前が空かず、大外に持ち出すロスが響いた。抜け出してからのスピードは1頭だけ際立っており、休み明けは少し気になるものの、安定した鋭い差し脚はここでも上位。国内芝1200メートル戦は(3010)。スプリンターとしての能力は最上位だ。スプリンターズS連覇もあるだろう。

 シリウスSはダート2000メートルのハンデ戦。07年から2000メートル戦になったが、まだトップハンデ馬が勝ったことがない。2着馬は平均指数の上位馬や前走指数上位馬が多いが、勝ち馬はランク外の馬が目立つ。1番人気は4勝、2着2回、3着1回だから、成績としては上々だろう。

 今年は、ミツバ、ドラゴンバローズ、メイショウスミトモ、モルトベーネ、マスクゾロ、ピオネロなどが指数の上位馬たち。苦戦の続くトップハンデ馬は、57.5キロを背負うミツバ、モルトベーネ、マスクゾロなどだ。

 トップハンデの3頭以外で連軸向きなのは、メイショウスミトモ、ピオネロ、ドラゴンバローズ、タガノゴールド、トップディーヴォなど。

 阪神ダート2000メートル戦はペースが落ち着き、前残りが定番だけに、前々でレースができて、直線でも差し脚が使えるドラゴンバローズ、トップディーヴォなどが有力だろう。ここは比較的差し脚もしっかりとしているドラゴンバローズを中心に取りたい。

(シリウスS)1着    2着    3着
07年    -     B     DXc
08年    -      Xa   -
09年    B      Zb   -
10年     Z    B d   -
11年    -     DXa    Yb
12年    -     CXa   C
13年    B     BYb    Za
14年    A b   BXa   -
15年    -     A d   BXa
16年    DX    D c     d

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2017年9月26日 (火)

第1322回強かったレイデオロ

201709240911
201709240611

 ダービー馬レイデオロの強さが目立った今年の神戸新聞杯だった。

 レイデオロは好スタートから難なく4番手につけた。落ち着いた流れにも折り合いをつけ流れに乗る。直線、スパートの合図を送ると、無理なく加速して堂々とトップに立ち、あとはゴールを駆け抜けるだけだった。ダービー馬だから「当然の勝利」と言わんばかりの、落ち着いたレースぶりは、レイデオロの強さをより引き立てた。

 ルメール騎手はレース後「コンディションは100パーセントじゃない。次はもっと良くなる」とコメントしていたが、次走、ジャパンカップでの好走も想像させるに足る強さだった。

 レイデオロから2馬身遅れた2着には後方から差し脚を伸ばしたキセキが入った。3着はレイデオロを見ながらレースを進めたサトノアーサー。1、2、3番人気の入線順で3連単は3180円と堅い決着になったが、強い馬たちが強いレースで上位を占め、堅い配当も納得できる好レースだったといえるだろう。

 オールカマーは、牝馬のルージュバックが勝った。

 レースはマイネルミラノがスローペースで逃げ、直線もよく粘ったが4着まで。勝ったルージュバックは4番手で先行して、直線、最内から鋭く差し脚を伸ばして、久々に勝利をつかんだ。

 惜しかったのは2着のステファノスだろうか。5、6番手で流れに乗り、直線、馬場の中央から叩き出すように追ったが、ルージュバックに内をすくわれてしまった。3着は中団から伸びたタンタアレグリア。5、1、3番人気の入線順で、3連単は2万150円。

 スローペースの分、上がり33秒台半ばの戦いになって、先行馬たちに流れが向いたレースだった。それだけに、いつもは後方からのレースが多いルージュバックを先行させた北村宏司騎手、ステファノスの戸崎騎手の好判断がもたらした結果ともいえそう。後方から追い込んだのは5着のショウナンバッハが最上位で、後方から追い込みに懸けた馬たちにチャンスはなかった。

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2017年9月21日 (木)

第1321回ダービー馬レイデオロ中心

 菊花賞トライアル神戸新聞杯が今週のメイン。
 1番人気馬は6勝、2着2回、連対率80%と信頼は高い。前走ダービー出走組が強いが、とりわけダービーで5着以内の馬が過去10年で8勝をあげ、2着まで広げると100%の連対率を示している。
 指数上も、過去10年、指数上位馬が上位を占め、圧倒的に強い傾向が続いている。

(神戸新聞杯)1着    2着    3着
07年    A      Zd   CXa
08年    AXa   CYa   D
09年    A d   C      Zc
10年     Xa    Xb   A
11年    BX    C     D c
12年    AXa   -     C c
13年    BXa   -     -
14年    BXa   D     -
15年    -     AXa    Yb
16年    AXa   -     C
(スローペース調整値-10/0)

 今年の指数上位馬は、キセキ、アドマイヤウイナー、アダムバローズ、エテレインミノル、タガノヤグラ、ダンビュライト、レイデオロ、カデナ、ベストアプローチなど。
 ダービー馬レイデオロを筆頭に、4着のマイスタイル、6着のダンビュライト、9着ベストアプローチなどがダービーの上位組。

 今年のダービーはマイスタイルが超スローペースで逃げ、向こう正面で後方から2番手まで上がって行ったレイデオロが、直線、馬場の真ん中から一気に抜け出し、アドバンテージを保ったまま完勝した。

 2番手のレイデオロに33秒8の上がりの脚を使われては、後続馬はなす術がなかっただろう。それだけに、手綱を取ったルメール騎手の好判断が勝敗を分けたともいえるが、それはレイデオロ自身の能力の裏付けがあってのこと。超スローペースでスピード指数は低くなってしまったが、ここは名手の騎乗に応えうるだけの素質と実力を信頼したい。

 レイデオロの相手はダービー出走組が中心になりそうだが、ダービー組以外では、キセキ、アドマイヤウイナーに注意。

 オールカマーは、過去10年、1番人気が4勝、2着3回、3着1回と好成績をあげている。加えて2番人気馬も2勝、3番人気も2勝をあげ、総じて人気上位馬が強いレースだろう。
 前走は、宝塚記念や天皇賞などのG1戦や、札幌記念なとのG2戦に出走していた馬たちが好走する傾向も見える。指数上は平均指数の上位馬たちの連対率が高い。
 今年は、アルバート、ステファノス、タンタアレグリア、ブラックバゴ、カフジプリンス、モンドインテロなどが指数の上位馬だ。

 アルバート、ステファノス、タンタアレグリアなど、安定して指数の高い馬たちが休み明けなのは少し気にかかるが、力のある馬たちだけに、さほどマイナスにはならないのではないか。

 ここはまず、3400メートルのダイヤモンドSを勝ち、前走は3200メートルの天皇賞春で5着のアルバートに注目したい。近走は長い距離を使って3勝。上々の成績を収めているが、それまでは(4001)の2000から2400が守備範囲だった。ペースを問わず、上がりの脚はしっかりとしており、展開に左右されにくい。(3106)と重賞での堅実な成績も評価したい。

 ステファノスは、素軽いスピードに優れており、このメンバー相手なら、差し脚は最上位だ。2000メートル以上の距離では(0314)と、まだ勝ち星がないが、2000メートルのG1大阪杯でキタサンブラックに迫る2着に好走しており、距離に不安はないはず。ここでも勝ち負けになるのではないか。

(オールカマー)
       1着    2着    3着
07年     Xb   CZc   D
08年    AYb   C d   -
09年     Z    BXa   CYc
10年    AYb   BXa   C
11年    AXa    Yb   D
12年    -     -     C
13年    -     -     D b
14年(新潟)-     -      Xb
15年      c     c   CZ
16年    B a    Yb   -

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2017年9月20日 (水)

第1320回本番を見据えて

201709180611
201709170911

 先週は、台風を気にかけながらの3日間開催だった。
 菊花賞を目指す3歳馬のセントライト記念は、2番人気のミッキースワローが、直線、1番人気の皐月賞馬アルアインを一気に差し切って快勝した。3着は3番人気のサトノクロニクル。3連単は7230円。堅い決着だった。

 ミッキースワローは後方からになったが、向こう正面では5番手の好位置を進むアルアインのすぐ後ろにつけた。4コーナーを過ぎ、直線に向くと、満を持してアルアインが抜け出を図る。「さすが皐月賞馬。そのまま勝つのだろう」と思っていたところ、直線の坂上、アルアインのすぐ後ろにいたミッキースワローが馬体を合わせる間もなく、吹っ飛ぶように交わし去っていった。上がりタイムは33秒4と、ただ1頭33秒前半台の切れを見せ、2着アルアインに決定的とも思える1馬身4分の3の差をつけた。

 アルアインの手綱を取ったルメール騎手は「状態や反応が100パーセントではなかった。次はもっと良くなる」とコメントしていたとおり、菊花賞の前哨戦と考えれば、上々の内容。ここでの2着が大きな痛手になるとは思えない。

 秋華賞を目指す3歳牝馬のローズSは、8番人気の伏兵ラビットランが勝った。

 ラビットランは後方から。平均ペースで逃げたカワキタエンカが直線でもしぶとく粘るところ、大外から後方一気の脚を使ったのがラビットラン。最内で逃げ粘った6番人気のカワキタエンカが2着。3着は3番人気のリスグラシュー。

 人気を集めたファンディーナ、モズカッチャンは6、7着まで。ともに先行集団につけ、直線は見せ場も作ったが、最後は脚が止まってしまった。
 3連単は33万1090円と、高配当になった。

 ラビットランはダートの新馬戦を勝ち、そのあともダートを2戦。前走は500万条件の中京芝1600を勝った。古馬相手に、後方一気の差し脚が見事に決まったレースだったが、その上がりタイムは33秒0と、出色のレベルだった。ローズS出走メンバーの前走の上がり指数と比べると、メイショウオワラとともに最上位にあり、その点から注目に値する1頭ではあった。本番でも要注意かもしれない。

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2017年9月14日 (木)

第1319回秋本番に向けて

 今週は3日間開催。3歳馬たちが秋の大一番に向けて始動する。
 敬老の日の18日の重賞は、中山のセントライト記念。3着馬までに菊花賞の優先出走権が与えられる。
 過去10年の連対馬は、前走指数の高いABCD馬が9年で連軸の中心を担う。また、X、Y馬など過去指数の上位馬も活躍している。1番人気は、過去10年で4勝、2着1回、3着1回。

(セントライト記念)
       1着    2着    3着
07年    A     BY    -
08年      d   AYa   BXb
09年      Xa   A c   -
10年    C     -     CYc
11年      c   -      X
12年    AXa   -     -
13年    -     DX     X
14年(新潟)BXa   CYd   C
15年     Xc   DYd   -
16年    AXa   -     C c
(スローペース調整値-10/0)

 今年の指数上位馬は、サーレンブラント、プラチナヴォイス、サトノクロニクル、ローリングタワー、アルアイン、クリンチャーなど。

 過去10年、前走、ダービー組が6勝、ラジオNIKKEI賞組が2勝をあげており、指数上位の該当馬が連軸の最有力候補といえそう。
 その点からすると、ダービー組のアルアイン、クリンチャー、ラジオNIKKEI賞組のサトノクロニクルなどが有力馬に浮上してくる。

 ダービー上位馬たちが別路線に進むこともあり、今年はダービー5着のアルアインが最先着馬。続くクリンチャーは13着だ。全体的にも多少手薄なメンバー構成に見えるが、その中にあってアルアインの皐月賞馬の栄光はいかにも輝かしい。

 アルアインはこれまで(4002)。6着のシンザン記念、5着のダービー以外は、すべて勝って、ここまで4勝をあげている。先行力に持ち味があり、鋭い差し脚には少し欠けるところがあるようで、超スローペースになったダービーはペースが合わなかったのではないか。ダービーの33秒台の上がりに比べれば、中山の2200のセントライト記念はペースが上がって、上がりタイムは34、5秒台が標準。先行馬のアルアインに流れが向くだろう。

 阪神のローズSは3着馬までに秋華賞の優先出走権が与えられる。
 過去10年、1番人気馬は5勝、2着2回と比較的堅実。前走、オークスの出走組が8勝、桜花賞馬が1勝をあげ、春のG1戦での成績が生きるレースだ。指数上は前走指数上位のA、B、C馬が過去10年で9連対と好調。連軸の中心を担っている。

 今年は、ファンディーナ、モズカッチャン、リスグラシュー、サトノアリシア、レーヌミノル、カラクレナイ、ミリッサなどが指数の上位馬たちだ。

 今年のメンバーで、前走、オークスを使って、10着までに入ったのは、モズカッチャン、リスグラシュー、ブラックスピーチ、ミスパンテールなど。とりわけ2着に好走したモズカッチャン、差のない5着のリスグラシューが中心になるのではないか。

 モズカッチャンは終始先行。4コーナー5番手から、オークス勝ち馬ソウルスターリングと同じ34秒1の上がりタイムで駆け上がってきて2着に好走した。最内枠も良かったと思うが、直線は馬場の真ん中に出してソウルスターリングをかわす勢いも見せていた。オークス2着はフロックではないし、ここでは地力上位のはず。

 デビューから3連勝で皐月賞に出走、7着だったファンディーナは、指数上でも最上位だが、すでに秋華賞出走に必要な賞金に足りており、先を見据えての調教らしい。ここは叩き台の様子だ。

(ローズS) 1着    2着    3着
07年    AYa   B b   D d
08年    -     -     BXd
09年    -     CX      c
10年    -     A b    Yb
11年    BYa   -     A d
12年    AXa   BYb   D
13年    C b   -     -
14年    A     -     -
15年    B     AX    -
16年    AX    -     -
(スローペース調整値-15/-5)

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2017年9月12日 (火)

第1318回順当なスタート

201709100611
201709100911
201709090611

 秋競馬が始まった。中山の開幕週のメインは京成杯オータムハンデ。
 直線半ば、逃げるマルターズアポジーがしぶとく粘っている。そこに、大外から飛ぶような素軽い脚を繰り出して、マルターズアポジーを一気に抜き去り、先頭に立ったのが1番人気のグランシルクだった。鋭く軽快な差し脚はゴールまで衰えることなく、グランシルクが京成杯オータムハンデを制した。近走は、2着、3着、3着、2着、2着と、惜しいレースが続いていたが、やっと、10戦目で初の重賞制覇を果たした。

 2着は後方から差し脚を伸ばしたガリバルディ。3着はグランシルクに馬隊を合わせるように上がってきたダノンリバティ。
 1番人気、11番人気、6番人気の決着で、指数上は(b-d-A)。3連単は6万8880円。

 阪神のセントウルSを勝ったのは、M・デムーロ騎手騎乗の1番人気馬ファインニードルだった。
 ファインニードルはスタートでは少し遅れたものの、スピードの違いですぐに先頭に立った。しかし、外からフィドゥーシアがハナを主張。ここは自重して最内3番手からのレースになった。直線に向くと、先行する2頭の間を割って先頭に立ち、あとは後続に影も踏まさず、余力十分に突き抜けた。前走の北九州記念では、直線、勝負所で包まれて追うに追えず。結局、脚を余して5着だったが、その雪辱を晴らす勝利だった。

 2着はラインミーティア、3着はダンスディレクター。1番人気、6番人気、4番人気の決着で、指数上は(Yb-B-A)。3連単は3万6810円。

 逃げた2番人気のフィドゥーシアは直線半ばで失速。9着に終わったが、フィドゥーシア自身が気持ちも体も1000メートル仕様になっていたのだろうか。1200メートルに必要なスタミナに欠けた印象だった。

 秋華賞トライアルレースの紫苑Sは、中団後方から鋭い差し脚で直線を駆け上がってきたディアドラが勝った。ハナ差の2着にカリビアンゴールド、ハナ差の3着にポールヴァンドル。スローペースの流れになって、先行馬の前残りもあったはずだが、ディアドラは中団より後ろから鋭い決め手を発揮しての勝利だった。ハナ差とはいえ、素質の高さを感じさせる内容だったといえそう。

 1番人気、6番人気、4番人気の決着で、指数上は(CXa-Zb-□)。3連単は1万1870円。

 3重賞とも、人気馬が強い内容の勝ち方を見せ、順当な秋競馬のスタートとなった。

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2017年9月 7日 (木)

第1317回素軽いスピード比べ

 すっきりしない天気が続くが、今週からいよいよ秋競馬が始まる。
 中山の開幕週は京成杯オータムハンデ。1番人気馬は過去10年で1勝、3着が1回と不振続きのレースだ。指数上もランク馬が8勝をあげているものの、ハンデ戦らしくというか、傾向はつかみどころがない。

(京成杯オータムハンデ)
       1着    2着    3着
07年    -     CZc   -
08年    B     -     D d
09年    -     A      Z
10年    A     -     A d
11年    -     -     D a
12年      d   DY    A c
13年    A b   AXa   -
14年(新潟)AXa   A     -
15年     Z    -     -
16年     Xa   -     -

 今年は、マルターズアポジー、ダノンリバティ、ダノンプラチナ、ロサギガンティア、ウキヨノカゼ、マイネルアウラート、トーセンデューク、グランシルク、ガリバルディなどが指数の上位馬たちだ。

 苦戦の続くトップハンデを背負うのは58キロのマルターズアポジーとダノンプラチナ。開幕週とはいえ、指数上位で好調のマルターズアポジーといえども、58キロを背負って逃げ切るのは難しいのではないか。

 長く使える差し脚なら、ミッキージョイ、ウキヨノカゼ、トーセンデューク、マイネルアウラート、グランシルクなどが浮上してくる。また、高速馬場への対応力がありそうなのはオールザゴー。

 ここは53キロとハンデに恵まれた3歳馬オールザゴーに期待したい。NHKマイルCは後方から追い込んで5着に好走。前走の関屋記念は先行したものの、直線失速して13着に大敗してしまった。レース後「コーナーでかぶせられて、他馬とぶつかった」と内田騎手は敗因を語っており、ここは今一度、見直す手もあるのではないか。
 他では、牝馬ウキヨノカゼの鋭い差し脚にも注目したい。

 阪神のセントウルSは芝1200メートル戦。短距離戦だけに、最近の6年間は、前走指数上位馬が連軸の中心になっている。
 今年は、ダンスディレクター、ラインミーティア、フィドゥーシア、スノードラゴン、ツィンクルソード、ファインニードル、ミッキーラブソング、ワキノヒビキなどが指数の上位馬だ。

 1200メートルの短距離重賞で実績を残しているのはダンスディレクター、スノードラゴン、メラグラーナなど。ただ、3頭とも後方一気の脚質だけに、素軽いスピードが求められる野芝オンリーの高速馬場が合うかどうか。

 素軽いスピード馬場に対応できそうなのは、フィドゥーシア、ラインミーティア、ファインニードルなどだろう。

 注目は54キロで乗れる5歳牝馬フィドゥーシア。近走は、3戦2勝、2着1回。成績も安定している。前走のアイビスサマーダッシュは楽々と先頭に立って押し切りをはかったが、ゴール手前、内から伸びてきたラインミーティアに不覚を取ってしまった。ただ、内容は上々。セントウルSは過去10年で、牝馬が6勝をあげており、その点からも中心になる1頭だろう。
 切れる差し脚があるラインミーティアにもチャンスはありそう。

(セントウルS)
       1着    2着    3着
07年    -     -     A a
08年    -       c   -
09年    -     CXa   -
10年    -     外     C
11年    A     外     D a
12年    D      Yc   -
13年    BXc   AXa    Zb
14年    B      Xa   B d
15年    -     CXb   -
16年    CXa   -     -

 秋華賞トライアルレースの紫苑Sは、昨年から重賞に格上げされた。
 指数上位はブラックオニキス、マナローラ、ディアドラ、ホウオウパフューム、ライジングリーズン、カリビアンゴールド、ガジュマルなど。

 オークスで上位に好走したディアドラ、ブラックオニキス、マナローラなどが指数でも上位にあり、連軸の中心になりそう。

 中でも、オークスでは後方から直線、最内に入れて4着にまで上がってきたディアドラに注目したい。前走は、中団から早めに仕掛け、直線に向くと馬なりで先頭にたち、そのまま押し切って勝った。どこからでもレースができる自在性もありそうで、ここでも最有力だろう。

 相手はオークス出走組のブラックオニキス、マナローラ、カリビアンゴールド、ホウオウパフュームに加え、近走、スローペースの差し脚が光ったナムラムラサキ、プリンセスルーラーなどにも要注意だ。

(紫苑S)  1着    2着    3着
16年    A     D a   BYa

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2017年9月 5日 (火)

第1316回低調なレース

201709030411
201709031011
201709020111

 新潟記念は、先行馬が上位を占めた。勝ったのは2番手からレースを進めたタツゴウゲキ。2着は4コーナー5番手のアストラエンブレム。3着は4コーナー3番手のカフジプリンス。逃げたウインガナドルも4着に残った。後方から追い込んで上位に上がってきたのは5着のフルーキーだけだった。

 ただ、前半は10秒台のラップもあり、単純に極端なスローペースの前残りだったわけではない。3コーナーから4コーナー過ぎの中間地点では12秒台にラップが落ちついたが、直線に向くと再び11秒前半の差し脚比べになった。先行して上位に残った馬たちの上がりは34秒1から34秒6。逃げて4着のウインガナドルも、34秒7の上がりを示した。

 ただこの上がりはそれほど速いとも思えない。もちろん、極端なスローペースだったなら、上がりは33秒前半、あるいは32秒台の戦いになっただろう。結果的に、先行馬たちが息を入れられ、脚を残せたのは、中間地点で12秒台にラップが落ち着いたことが大きかったと思うが、後続馬たちの上がりはトーセンバジルの33秒7が最速で、すこし低調なレベルだったことも、前残りの要因になったかもしれない。

 直線、早めに先頭に立って押し切るレースで、粘り勝ちのタツゴウゲキは小倉記念、新潟記念と重賞を連勝。秋に向けて勢いも出てきた。
 6、1、12番人気の入線順で、3連単は13万円を超す高配当になった。

 小倉2歳Sは3番手から直線の叩き合いを制した3番人気アサクサゲンキが完勝。2着は5番人気アイアンクロー、3着は7番人気バーニングペスカ。1番人気に推されたモズスーパーフレアは2番手から押し切りを図るも、アサクサゲンキとの叩き合いに屈して、ゴール手前で失速。7着に負けた。

 札幌2歳Sは、先行集団の外につけ、直線も余裕十分で駆け抜けた1番人気ロックディスタウンが勝った。2着に2番手で先行していた4番人気ファストアプローチが粘り、3着は最後方から一気の脚を見せた7番人気ダブルシャープが入った。

 スローペースの札幌2歳Sは当然としても、小倉記念はハイペース気味の短距離戦にもかかわらず、勝ち馬の指数は50台と低レベルだった。レースを覚えさせるこの時期に高い指数は必要ないが、とはいえ、他のレースの指数と比べると、やはり少し物足りなさが残る。

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