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2017年10月19日 (木)

第1329回スタミナのある先行馬は

 3歳馬最後のG1菊花賞が今週のメイン。
 今年はダービー馬レイデオロ、2着スワーヴリチャード、3着馬アドミラルが不在。波乱も感じさせるレースになった。
 過去10年、1番人気は5勝、2着1回、3着2回。まずまずの結果だろう。
 指数上は、前走指数の上位ABC馬と、過去の指数で最上位のX馬のいずれかが毎年連対しており、連軸の有力候補には、A、B、C、X馬があがってくる。指数ランク外の馬が勝ったのは09年のスリーロールス1頭だけで、勝ち馬は指数上位馬からとるのが常道だろう。

(菊花賞)  1着    2着    3着
07年    B     -     C d
08年    A     -     -
09年    -     C      Zc
10年      d    X    -
11年     X    -     B a
12年    CX    A a   -
13年    AXa   C     -
14年    A a   A     -
15年     Z    BXa   A 
16年    AYb   -      Zc
(スローペース調整値-5/5)

 今年はキセキ、サトノアーサー、ダンビュライト、ベストアプローチ、マイスタイル、アルアイン、クリンチャー、プラチナヴォイスなどが指数の上位馬たちだ。

 過去の菊花賞の勝ち馬の多くは、前走、2400メートルの神戸新聞杯で3着内に好走した馬たちで、該当馬は10年で8勝をあげている。神戸新聞杯組以外では、セントライト記念の勝ち馬と1000万条件の勝ち馬が、それぞれ1勝をあげている。同世代トップ馬たちの戦いで、上位の実績馬は当然、評価が高い。

 今年の神戸新聞杯ばダービー馬レイデオロが先行差し切りで完勝したが、そのレイデオロが不在。ここは2着のキセキ、3着サトノアーサー、4着ダンビュライトなどが中心になりそう。

 キセキは前走指数最上位。神戸新聞杯では、直線、中団の後方から鋭い差し脚をつかって2着に浮上してきた。上がりは最速。差し脚に懸ける馬だけに、ペースに左右されるこもとあるかもしれない。2000メートルでの瞬発力の鋭さを見る限り、3000が適距離とは思えない。

 サトノアーサーは後方からになったダービーで10着に大敗。神戸新聞杯は一転、積極的に先行して、レイデオロの後ろにつけ流れに乗った。直線、レイデオロには後れを取ったものの、じりじりと差し脚を伸ばして3位に食い込んだ。先行馬の内容としては上々だったし、3000メートルの菊花賞では、切れる差し脚より、スタミナのある先行力の方が武器になるはず。連軸の最有力候補としてピックアップしたい。

 他路線組ではセントライト記念を勝ったミッキースワロー。セントライト記念では2着に負けたが、皐月賞馬アルアインなども連軸の有力候補だろう。

 富士Sの1番人気馬は過去10年で2勝、2着1回のみ。
 今年の指数上位馬は、ガリバルディ、グランシルク、イスラボニータ、レッドアンシェル、ペルシアンナイト、クラリティシチーなど。

 マイルの指数の高さで、エアスピネル、イスラボニータ、グランシルクが中心になりそうだ。馬場が悪化するようなら58キロを背負うイスラボニータは苦しい。ここは力のいる馬場を先行するスタミナのあるエアスピネルに期待したい。

(富士S)  1着    2着    3着
07年    -     -       d
08年      c   -     -
09年     Yd   -     -
10年    -     -     -
11年    -     D     C
12年    -     -     -
13年    BXa    Yb   -
14年    AXa    X    -
15年    D     B c   C a 
16年    AYc    Zb   C 

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2017年10月17日 (火)

第1328回スタミナ比べ

201710150811
201710140511

 今年は雨のなかの秋華賞になった。1番人気のアエロリットは最内枠から2番手で先行した。逃げるカワキタエンカのつくる流れに乗って、4コーナーに差し掛かる。直線に向き、そこから一気に差し脚を伸ばすと期待されたが、外から勢いよく差し脚を伸ばす馬たちとは、明らかに脚色が違った。抗することもなく交わされ、内ラチでもがきながら馬群に飲まれていった。

 馬場の真ん中から鋭く差し脚を伸ばしたのは3番人気のディアドラだった。ディアドラは最後方からのレースになったが、3コーナー手前で最内に入れて徐々に進出。直線、馬群を割るように長くいい脚を使って、前を行く馬たちを一蹴。3歳牝馬最後の1冠を手にした。2着は4番人気のリスグラシュー、3着は5番人気のモズカッチャンだった。
 3連単は1万4760円。

 ディアドラはオークス4着の後、札幌の2000メートルHTB杯を勝ち、前走は中山の2000メートル紫苑Sも勝って、2000メートルの距離の経験値と実績では最上位といえた。秋華賞がカワキタエンカの逃げで、スローペースにならなかったこと、加えて雨でパワーを必要とする重馬場になったことも味方したのではないか。

 片や、ペースと重馬場に力を発揮できなかったのが1番人気で7着になったアエロリットだろう。もともと1800メートルまでしか経験がなく、良馬場が得意な素軽いスピードタイプの馬だけに、2000メートルの距離で、スタミナの問われる重馬場では少し分が悪かったのではないか。「もしも良馬場だったら」と思わないでもないが、やっぱり距離には限界があるのかもしれない。

 府中牝馬Sは、超スローペースで逃げた5番人気のクロコスミアが、ゴールまで逃げ粘って、重賞初制覇を果たした。中団から脚を伸ばした1番人気のヴィブロスが2着、3着は後方から32秒9の最速の上がりで駆け上がってきた2番人気のアドマイヤリード。

 単騎マイペースで逃げられたのがクロコスミアの勝因だが、自身の上がりタイムも33秒7にまとめ、直線では後続との差を広げる好騎乗が光った。
 3連単は1万9390円。

 最近読んだ本でおススメは、早見和真著「イノセント・デイズ」。新潮文庫
 途中でやめられなくなり、ラストまで一気呵成に引き込まれる。
 もどかしいほど悲しい。

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2017年10月12日 (木)

第1327回名牝への道

 秋競馬もいよいよ本番。3歳牝馬に残された最後の1冠、秋華賞が今週のメインだ。
 指数上は、過去10年のうち9年で連対している過去指数上位のXYZ馬や、平均指数上位abcd馬が連軸の中心になっている。勝ち馬に限れば、過去10年間で、ランク外の馬が勝ったのは1度だけで、全体としても指数上位馬の活躍が目立つ。
 1番人気は3勝、2着1回、3着3回と微妙な成績だが、2、3番人気馬も含めると、上位人気馬が過去10年で9勝をあげており、連軸は指数上位の人気馬から取るのがセオリーのようだ。

(秋華賞)  1着    2着    3着
07年    BXa   -     BYb
08年     Y    A a   -
09年    AYa   A a    Xc
10年     Yc   -     -
11年    C d    Y     Yb
12年     Xa    Yc   -
13年    DXd     d   -
14年    -     CZ    D
15年    BYb     d   -
16年      c     d   B
(スローペース調整値-15/-5)

 今年はアエロリット、ラビットラン、カワキタエンカ、リスグラシュー、ミリッサ、ファンディーナ、モズカッチャン、レーヌミノル、ディアドラなどが指数の上位馬たちだ。

 前走、ローズS組が過去10年で7勝をあげ、中心勢力を構成している。ローズS15着から巻き返して勝った馬もいるが、7勝の内の6勝はローズS4着内の馬たちで、同世代の戦いで大きく負けた馬たちは苦しい。他に、紫苑S組が2勝、クイーンS組が1勝をあげているが、いずれも1、2着馬に限られている。

 中心にはアエロリットを取りたい。桜花賞5着後、牡馬相手のNHKマイルC、古馬相手のクイーンSを好指数で連勝、その指数のレベルは、3歳牝馬世代のトップにある。出足がつかず後方からのレースになった桜花賞を除けば、NHKマイルCは2番手からの直線抜け出し、クイーンSは果敢に逃げて快勝しているように、かつての名牝ダイワスカーレットを彷彿とさせる先行力は、何よりも魅力的に見える。

 2000メートルは初距離になるが、1600や1800より、むしろ先行力を生かせる距離のはず。前走のクイーンSでは4コーナーで差を詰められたが、直線半ばで、再び後続との差を広げる脚を使って見せたことからも、直線でバタッと脚が止まる馬ではなく、距離の問題はないだろう。

 秋華賞の中心勢力であるローズS組からは、勝ったラビットラン、2着のカワキタエンカ、3着リスグラシューなどが有力。紫苑Sの勝ち馬ディアドラや、オークス2着のモズカッチャン、デビューから3連勝中のリカビトスなどにも要注意だ。

 府中牝馬Sは、前走指数上位馬が過去10年で8連対。ただし、勝ち馬はランク外が多い。1番人気は0勝、2着4回、3着2回と、信頼はイマイチだ。

 今年の指数上位は、トーセンビクトリー、クロコスミア、クインズミラーグロ、ハッピーユニバンス、アスカビレン、ゲッカコウ、アドマイヤリードなど。

 G1を2勝しているヴィブロス(秋華賞、ドバイターフ)、エリザベス女王杯の勝ち馬クイーンズリング、ヴィクトリアマイルのアドマイヤリードなどが成績上位の馬たちだ。ただ、指数上は抜けた存在ではない。それでも長くいい脚を使えるヴィブロス、アドマイヤリードに期待したい気もするが、人気馬の苦戦続きを考えると、手を出しにくい。

 差し脚に懸ける有力馬が多い分、先行馬に妙味がありそうで、逃げるクロコスミア、ゲッカコウ、先行できるトーセンビクトリー、ハッピーユニバンスなどからの手もあるのではないか。

(府中牝馬S)1着    2着    3着
07年    C     A     CYa
08年    -     AXa   -
09年    -     -     -
10年    -     B     -
11年      d   CZc   -
12年      d   B     AZb
13年     Z      d   B
14年    D c   B d    X
15年    -     D      Z
16年    CXa   AZb   C c

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2017年10月11日 (水)

第1326回驚きの7歳牝馬

201710080511
201710090811
201710070511

 今年の毎日王冠を制したのは、5歳馬リアルスティールだった。
 レースは、最内枠からソウルスターリングがハナを主張、スローペースに落として逃げた。ソウルスターリングは直線の半ばまで主導権を握っていたが、直線、坂を上がったところで失速していく。馬場の中央から押し寄せるように上がってきたのが、中団にいたリアルスティール、サトノアラジン、グレーターロンドンで、ともに32秒台の上がりタイムで駆け上がってきて、上位を占めた。

 3、5、4番人気の順で、3連単は2万7280円。
 昨年のダービー馬マカヒキは6着、人気を集めた3歳牝馬ソウルスターリングは8着に負けた。休み明けで本調子にはなかったのかもしれないが、2400メートル戦で世代のトップに立ったスタミナに特徴がある馬たちで、1800メートルの超スローペースに対応する絶対的なスピードには欠けるところがあったのではないか。

 勝ったリアルスティールは、G1ドバイターフを含め1800メートル戦は4勝目。自身の勝ち星は全て1800戦のもので、1800戦は(4111)になった。国内での勝利は全てスローペースのレースであげており、スローペースでの上がりの脚の鋭さには今後も要注意だろう。

 今年の京都大賞典を制したのは、4番人気の7歳牝馬スマートレイアーだった。いつもなら積極的に先行する馬が、この日は馬なりで後方に控えるレースになった。直線に向くと、1、2頭分開いた最内をつき、鋭く切れる脚を繰り出して、前を行くトーセンバジルをとらえ、外から襲い掛かるシュヴァルグランをも抑え込んで、ほぼ1年半ぶりの勝利をつかんだ。
 2着は6番人気のトーセンバジル、3着は1番人気のシュヴァルグラン。

 負担重量に恩恵があるとはいえ、牡馬の1線級に混じって牝馬が勝つのはむつかしい。1997年以降、京都大賞典で牝馬が勝ったのはスイープトウショウ、メイショウベルーガ、スマートレイアーの3頭だけで、スマートレイアー以外は5歳牝馬だった。7歳牝馬ともなると、ピークは過ぎているはず。まさに常識をくつがえす驚きに値するスマートレイアーの勝利だった。

 スマートレイアーはこれまで、1800メートルまでの距離でしか勝っていない。今回の2400メートルは初挑戦の距離だったが、案外、差し脚を生かせる2400の距離が合っていたのかもしれない。

 2歳重賞サウジアラビアロイヤルCは2番人気のダノンプレミアムが圧勝。2着に1番人気ステルヴィオ、3着は6番人気カーボナード。

 ダノンプレミアムは6月の新馬戦勝ち以来のレースだったが、好スタートから2番手に控え、直線、無理なく抜け出す強い勝ち方で完勝だった。後方から追い込んできた1番人気のステルヴィオだったが、勝負のついた後ではいかんともしがたい。

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2017年10月 5日 (木)

第1325回牝馬ソウルスターリングに注目

 今週から東京、京都に舞台が移り、秋競馬も本番を迎える。
 東京の毎日王冠は、天皇賞秋の前哨戦。秋競馬の主役を目指すダービー馬マカヒキ、オークス馬ソウルスターリングもここから始動する。

 過去10年で、1番人気馬は4勝、2着2回、3着1回。6連対ならまずまずだろう。指数上は、前走指数や平均指数の上位馬たちの連対率が高く、ランク外の馬が勝ったのは2頭だけで、2、3着も比較的ランク馬が多い。
 休み明けの馬が多いだけに、調子の見極めがポイントになりそう。

(毎日王冠) 1着    2着    3着
07年    -     B      Yc
08年     Zc   A      Xa
09年    B       d   -
10年      d   D     CXc
11年     Xc   C     D
12年    -     -     D
13年     Xa   -     -
14年    A a   -     C
15年    DZ    CZ      c
16年    D      X    -

 今年は、グレーターロンドン、サトノアラジン、ソウルスターリング、マカヒキ、アストラエンブレム、ワンアンドオンリー、ヒストリカルなどが指数の上位馬たちだ。

 注目は、ダービー馬マカヒキ、オークス馬ソウルスターリング、安田記念馬サトノアラジンなど、近走でG1戦を勝っている馬たちだ。

 マカヒキは皐月賞2着のあと、ハナ差でダービーを勝ち、世代のトップに立った。3歳秋にフランスに渡り、ニエル賞を勝って凱旋門賞に臨んだが、14着に大敗した。帰国後は京都記念3着、大阪杯4着と、期待に応えられず、結局、宝塚記念は回避して秋に備えることになった。順調さを欠いた印象はぬぐいきれず、半年の休養明けのレースで巻き返せるかどうか。

 オークス馬ソウルスターリングは3歳牝馬。(5010)の成績が示す通り、桜花賞3着を除けば、ほぼパーフェクトな成績だ。一線級の牡馬たちを相手にするのは初めてで、そのペースについていけるかどうか、少し気になるところ。3歳牝馬が毎日王冠を勝つのは楽ではないが、負担重量53キロは他の牡馬と比べると断然恵量だし、先行力を生かしたい同馬にとって、開幕週の馬場もおあつらえ向きだろう。

 前走、安田記念を勝ったのがサトノアラジン。後方一気の差し脚を使って、内ラチで逃げ粘るロゴタイプを、クビ差とらえての差し切り勝ちだった。ただ、重賞勝ちは1400メートル2勝と1600メートル1勝だけ。1800が適距離とは思えない。

 逃げ馬不在で、ペースは落ち着くはず。馬場状態も良く、先行馬に向く展開になりそうで、上記3頭の中では牝馬ソウルスターリングが魅力的に映る。

 他には、グレーターロンドン、アストラエンブレム、ウインブライト、ヤングマンパワー、リアルスティールなども要注意だろう。

 京都大賞典は、過去10年、1番人気は3勝、2着2回、3着1回。平均指数の上位馬は10年連続で連対している。
 今年は、サウンズオブアース、トーセンバジル、ミッキーロケット、シュヴァルグラン、マキシマムドパリ、カレンミロティック、レコンダイトなどが指数の上位馬だ。

 過去10年の勝ち馬は全て、4、5歳馬が占めており、指数上位馬のなかで、トーセンバジル、ミッキーロケット、シュヴァルグラン、マキシマムドパリなどが浮上してくる。

 今回、福永騎手からデムーロ騎手に乗り替わるが、5歳馬シュヴァルグランを中心に取りたい。昨年秋以降、ジャパンカップ3着、有馬記念6着、阪神大賞典2着、天皇賞春2着、宝塚記念8着と、トップクラスの強豪たちと戦って、常に上位に好走してきた。勝ち星はないものの、その安定感はここで最上位だ。芝2400メートル戦は(3110)と距離適性も高く、底力に期待したい。

(京都大賞典)1着    2着    3着
07年     Z    B b   -
08年    -     B b   DYa
09年    -     A c   -
10年    B     AXa   -
11年    AXa   C      Zb
12年      a    Z    B a
13年      b   -      Yc
14年    BZc     a    X
15年    CZc   AXa    Yc
16年    CXb   AZc   DZa

 2歳重賞サウジアラビアロイヤルCの指数上位馬は、ステルヴィオ、シュバルツボンバー、テンクウ、ハクサンフエロ、コスモインザハート、ダブルシャープ、メイショウドウドウ、マイネルサイルーンなど。

 力のいる重馬場の札幌コスモス賞を制したステルヴィオの前走指数が最上位だ。東京の土曜日は雨予報で、馬場が悪化するようなら、中心に取りたい。ただ、スローペース必至のメンバー構成だけに、良馬場で素軽い差し脚が問われるようなら、テンクウ、エングローサー、ルッジェーロ、ソイルトゥザソウルなどが有力馬に上がってくる。前走、新潟2歳Sで、最速の上がりで3着に好走したテンクウに注目したい。

(サウジアラビアRC)
       1着    2着    3着
14年    A c   -     CYa
15年    B a   -     -
16年     Z    -     B

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2017年10月 3日 (火)

第1324回差し脚は別次元

201710010611
201709300911

 秋のG1第一弾、スプリンターズS。
 4コーナー、レッドファルクスはまだ中団の後方だった。直線に向いて追い出しをかけるところで、一瞬、前がふさがりそうになる場面もあったが、前が開いて視界が広がると一気にスパートをかけた。それでもまだ、先頭集団ははるか先。この位置からとらえられるかどうか。

 しかし、直線の急坂を駆け上がってから、レッドファルクスのスピードは1頭だけ別次元だった。逃げるワンスインナムーンを内からとらえたレッツゴードンキを、ゴール前、計ったようにとらえ、クビ差で勝利をもぎ取って、スプリンターズS連覇を達成した。

 5歳牝馬のレッツゴードンキが2着、3着は4歳牝馬のワンスインナムーン。1、5、7番人気の入線順で3連単は3万1850円。

 レッドファルクスの手綱を取ったデムーロ騎手でさえ、4コーナーで「後ろ過ぎる。大丈夫かなと」と思ったという。騎手の不安を一気に払拭した豪脚に、ここは脱帽するしかない。

 G1スプリンターズSでの2勝を含め、レッドファルクスの国内での1200メートル戦は(4010)となった。唯一の3着が今年の高松宮記念だったが、その時、先着を許したセイウンコウセイ、レッツゴードンキにも雪辱を果たし、今年の短距離王のタイトルもぐっと近づいてきたといえそう。

 ハンデ戦のシリウスSは荒れた。
 勝ったのは11番人気のメイショウスミトモ。2着が5番人気のドラゴンバローズ、3着が3番人気のピオネロ。指数上は(Bd-B-Yb)ながら、馬単は7万2370円。3連単も46万円を超す高配当になった。

 スタートからしばらくはペースが上がったが、すぐに流れが落ち着いて、1コーナーを過ぎるとスローペース気味。直線に向くと、終始2番手で機をうかがっていたドラゴンバローズが抜け出してトップに立ち、3番手のピオネロもすかさず後に続く。

 そのまま2頭で決まる様子だったが、ゴール前、中団から一気に駆け上がってきたメイショウスミトモが両者の叩き合いを尻目に、ゴールを先頭で突き抜けて行った。メイショウスミトモのスピード指数は自己ベストに迫る高レベルで、6歳馬ながら、まだまだ頑張れそう。

 中山競馬の後、今年、東京での最後の中日×ヤクルト戦を観に神宮球場へ向かう。9回に松井祐の逆転3ランで勝利。バンザーイ。今年も東京ドーム、神宮に足を運んで、それなりに楽しませてもらったが、圧倒的な強さを誇る広島と比べ、一人一人の選手のレベルの違いを感じさせられたシーズンだった。来年? どうかな?

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