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2017年12月27日 (水)

第1349回今年最後の重賞

 2017年、最後の重賞は2歳のG1ホープフルS。
 以前はラジオNIKKEI杯2歳Sとして阪神競馬場で行われていたが、2014年から名称を改めて中山での開催になった。

 今年の指数上位は、タイムフライヤー、ルーカス、シャルルマーニュ、ナスノシンフォニー、マイハートビート、ジュンヴァルロ、シャフトオブライトなど。

 2歳戦だけに前走指数上位馬が中心だが、スローペースは必至のメンバー構成で、指数は低くても、スローペースで長くいい脚を使ってきた馬たちにも注意がいる。

 指数上位馬の中では、前走、2歳の重賞戦で2着に好走しているタイムフライヤーとルーカスが有力だろう。

 タイムフライヤーは、前走、京都2歳S(芝2000m)で1番人気に支持された。3番手から直線、早め先頭に立ったが、ゴール前、外から伸びたグレイルにわずかに交わされての2着だった。不覚を取ったレース内容で、ここでも中心になるだろう。

 ルーカスは前走の東スポ杯2歳Sで、後方から追い込んだものの、勝ち馬には差をつけられて2着だった。位置取りがもう少し前なら結果は違っていたかもしれない。

 他では、スローペースの差し脚が鋭いナスノシンフォニー、2戦2勝のサンリヴァルにジャンダルム、1戦1勝のステイフーリッシュなども、有力馬の一角に浮上してくるだろう。

(ホープフルS)
       1着    2着    3着
07年(阪神)CXb   -     -
08年(阪神)B b   AYa   -
09年(阪神)-     A a   -
10年(阪神)D d   A a    Xb
11年(阪神)-     D     AXb
12年(阪神)C     AXa   C
13年(阪神)AXb   C     AZa
-----------------------
14年(中山)-      Xa   -
15年(中山)-     B     A a
16年(中山)A a    Y    -
(スローペース調整値-20/-10)

 今年1年、ご愛顧いただき、ありがとうございました。
 この1年、風邪もひかずわりと元気に過ごせたのは幸いでしたが、馬券はなかなか思い通りにはいかないことが多かった気がします。来年は決意も新たに、頑張る所存です。引き続き、ご愛顧いただければ幸いです。

 基準タイム32版の「有馬記念グッズプレゼント」は抽選のうえ、1月6日には発送する予定です。

 「高田馬場日記」は年内の更新はこれが最後。年明けの更新は10日の予定です。金杯の予想はありません。あしからず。
 それでは皆さん、お元気で、良いお年を!!

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2017年12月26日 (火)

第1348回ありがとうキタサンブラック

201712240611
201712230911

 1番人気のキタサンブラックが見事に有終の美を飾った有馬記念だった。

 キタサンブラックは好スタートからハナに立ち、マイペースの逃げに持ち込む。ペースは緩いが、動くに動けなかったのか、誰も競りかけていかない。最後の4コーナーを回って直線に向くと一気に差を広げ、大歓声を突き破るようにゴールを駆け抜けていった。逃げて、逃げて、最後まで影も踏ませず。まさにキタサンブラックらしい、完勝のラストランだった。

 接戦となった2着に8番人気のクイーンズリング、3着は3番人気シュヴァルグラン。3連単は2万5040円。断然人気のキタサンブラックが勝った割には好配当になった。

 全てのレースが終わって、キタサンブラックのお別れのセレモニーが行われた。冬空の中、何万人の人が残っていただろう。コースに沿う花段前は端から端まで人で埋め尽くされていた。私の席の周りにいた人たちも、レースが終わっても誰ひとり帰らなかった。

 皆、サブちゃんの、やさしく配慮の行き届いた言葉のひとつひとつを聞き逃すまいと、耳をそばだてていた。サブちゃんの声が空気を震わすだけで、じつに静かな空間だった。何万人かの気持ちがひとつになる豊かな時間だったようにも思えた。

 いろんな馬たちの引退式をみたが、わたしはこのキタサンブラックのお別れのセレモニーでのサブちゃんの言葉が一番心に残った。

 ありがとうキタサンブラック、そしてサブちゃん。さらにキタサンブラックを支えた多くの人たちにも一ファンとして、感謝します。もちろん、最後は「祭り」の大合唱だった。

 電飾で光るクリスマスツリーの前で写真を撮って、カミさんと西船橋までの長い夜道を歩いて帰る。荻窪で小さなケーキを買った。

 有馬を勝ったキタサンブラック、2着のクイーンズリングも引退レースだったが、土曜日の阪神カップも、このレースを最後に引退するイスラボニータが出走。直線、ダンスディレクターとの叩き合いになったが、ハナ差で最後のレースを勝利で飾った。

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2017年12月21日 (木)

第1347回3強の有馬記念

 今週はいよいよ、有馬記念。有馬記念がラストランになるキタサンブラックがファン投票では断トツの1位だった。3歳の秋に菊花賞を勝ってからずっと、競馬の主役を努めてきたキタサンブラックに、引退の花道を飾ってもらいたい気持ちもわいてくる。

 有馬記念の過去23年間、前走指数上位馬が15勝を、平均指数の上位馬が14勝をあげている。もっとも勝利に近いのは前走指数最上位のA馬で9勝。平均指上位のab馬は合わせて13勝をあげている。また、ランク外で勝った馬は過去23年間で5頭いるが、そのうちの3頭は3歳馬で、指数ランク外の古馬が勝ったのは、14年の牝馬ジェンティルドンナと、07年のマツリダゴッホだけだ。古馬、とりわけ牡馬の場合は指数上位でなければ勝利は難しいだろう。

 最近の10年に限ると、1番人気馬が(5212)と安定して強い傾向が見える。世代別では、3歳馬が4勝、4歳馬が3勝、5歳馬が3勝。2000年以降の過去17年間で6歳馬以上の勝利はない。

(有馬記念) 1着    2着    3着
94年    A b   B     D
95年    A       d   BYa
96年    DXa   -     -
97年    C     BXb   A
98年    -3歳   -      Xb
99年    A b   AXc   D d
00年     Ya    Xd     b
01年    -3歳   -     -
02年    B     C     A
03年    DXc   B     -3歳
04年    CXa   AXc    Zb
05年    A b    Y    B d
06年     Xa   -     BYc
07年    -     D     AY
08年    A      Z    B a
09年    BYa   -3歳   A b
10年    -3歳    Y    -3歳
11年    A b    Za    Y
12年    A b   -      Ya
13年    AXa    Zd    Yb
14年    -      Z    BZc
15年     Yb   D b   -
16年    AYb   BXa    Y

 今年は、シュヴァルグラン、スワーヴリチャード、キタサンブラック、サトノクロニクル、シャケトラ、レインボーラインなどが指数の上位馬たちだ。

 中心はジャパンカップ組。ただし、2000年以降、有馬記念にジャパンカップを勝った馬が8頭(降着馬を含む)出走したが、有馬記念も勝ったのは3頭のみ。過去10年では3頭が出走しているが、勝利はなかった。ジャパンカップの勝敗、着順はあまり気にしなくてもいいのだろう。

 今年のジャパンカップはキタサンブラックが逃げて、直線、シュヴァルグランが中団から追い詰めて勝利を手にした。2着はシュヴァルグランとともに伸びてきたダービー馬レイデオロ。キタサンブラックは残り100メートル地点で交わされて3着だった。

 キタサンブラックは昨年のジャパンカップでも逃げて、勝利を手にしたが、その時のペースと比べると、今年のペースは1000メートル通過タイムが1分00秒2。2000メートル通過が1分59秒9。昨年はそれぞれ1分01秒7、2分02秒3で、多少馬場状態の違いはあるにしても、圧倒的に今年の方がペースは厳しかったはず。その状況下で3着なら、むしろ良く持ちこたえたといえるだろう。

 直線の長い東京(525メートル)と比べると、中山の直線は310メートル。ゴール前の急坂さえしのげれば、ゴールはすぐそこ。極端なハイペースでなければ、キタサンブラックの勝機が見えてくるのではないか。

 相手の筆頭はジャパンカップを勝ったシュヴァルグラン。昨年のジャパンカップも3着に好走しており、今年は阪神大賞典2着、天皇賞春2着、宝塚記念8着、京都大賞典3着。これまではキタサンブラックの後塵を拝することが多かったが、前走のジャパンカップでついにキタサンブラックをとらえて、念願のG1のタイトルもつかんだ。

 2400から2500メートルは(5121)と、距離適性も高い。昨年の有馬記念は6着だったが、その当時と比べても確実に力をつけてきており、当然、中心になるべき1頭だ。

 他では、3歳馬スワーヴリチャードが有力馬の一角を占める。ダービー2着のあと、前走は初の古馬相手にアルゼンチン共和国杯を完勝。前走の調整値はシュヴァルグランと同じく最上位で、3歳馬の2キロの斤量減は大きなアドバンテージになるだろう。ちなみに2000年以降、3歳馬で前走指数がA、Bの上位2番手内だった馬は6頭いたが、4勝、2着1回と多くが結果を残している。その点からしても、勝利の条件を備えた1頭だ。キタサンブラックを負かす可能性で1番手かもしれない。

 指数上は、キタサンブラック、シュヴァルグラン、スワーヴリチャードが3強だが、中山の実績は(2120)のキタサンブラックが最上位。シュヴァルグラン、スワーヴリチャードはともに(0001)と、ここまでは中山に実績がない。中山の実績では(3110)のサクラアンプルール、(2001)のヤマカツエース、(2000)クイーンズリングなどが好成績を残しており、波乱の連下候補にあげておきたい。

 阪神カップは1400メートルの短距離戦。勝ち馬はほぼ指数上位馬たちで、なかでも前走指数上位馬の活躍が目立つ。過去10年、1番人気馬は2勝、2着1回、3着1回とやや不振だ。

 今年はサングレーザー、レーヌミノル、イスラボニータ、モズアスコット、エポワス、ダンスディレクター、キャンベルジュニア、サンライズメジャー、ビップライブリーなどが指数の上位馬だ。

 3歳馬で前走指数の最上位馬サングレーザー、目下4連勝中の3歳馬モズアスコットなど、勢いのある3歳馬に注目したい。

 ハイペースを先行して、直線も粘れるであろうアポロノシンザン、エポワス、シャイニングレイ、ビップライブリーなどにもチャンスがありそう。大穴ならダートで実績を積んできたモーニン。

(阪神C)
       1着    2着    3着
07年    AXa   -     -
08年    BZ    A b   -
09年    C d  (Aa、-)2着同着
10年    B a     a   -
11年    C     -     -
12年    B a    Y    D d
13年    -      Z    -
14年    -      Xa   BYc
15年    D     D     AXc
16年    D     A c   C

 まだまだ、年の瀬の気分にはならないが、有馬記念が終われば、一気にあわただしくなるのだろう。なによりも有馬記念を当てて、良い正月を迎える準備をしたい。
 みなさまのご健闘、ご幸運を、心よりお祈り申し上げます。 GOOD LUCK!!!

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2017年12月19日 (火)

第1346回クラシックの主役

201712170911
201712160611

 朝日杯フューチュリティS。
 直線に向いてすぐ、3番手で先行していたダノンプレミアムの前が大きく開くと、馬なりでダノンプレミアムが先頭に立った。

 ゴールまでは300メートルはあっただろう。しかし、「先頭に立つのが早すぎないか」という心配は杞憂だった。ゴーサインのムチに応え加速すると、さほど必死に追っている様子はないのに、後続馬がどんどん離れていく。さらに直線坂上でムチを2発。あとは流す余裕でゴールを通過して勝利を決めた。中団後方から追って2着に上がってきたステルヴィオに3馬身半の差をつけ、まさに完勝のレースだった。

 2着はステルヴィオ、3着はゴール前、ステルヴィオに交わされたタワーオブロンドンが粘った。1番人気、3番人気、2番人気の入線順で、3連単は2630円という堅い決着で、馬券の収支はマイナスも、ダノンプレミアムの圧倒的な強さを見せてもらった感動がより大きかった。

 この勝利でダノンプレミアムは負けなしの3戦3勝。前走のサウジアラビアRCに続いてレコードタイムでの勝利で、スピード指数も世代最高指数を示す高パフォーマンスだった。春のクラシック戦線でも、主役をはることになるだろう。28日には2歳G1のホープフルSがあるが、ダノンプレミアムをしのぐ馬はいるだろうか。

 牝馬のハンデ戦・ターコイズSは5番人気の3歳馬ミスパンテールが、ゴール前、横一線の大混戦を制した。直線は馬群の真っただ中。前が詰まって追うに終えず、じっと我慢するしかなかった。ゴールまで100メートルの地点でやっと1頭分のスペースができると、そのスペースをこじ開けるように一気に突き抜けてきたが、我慢した分、差し脚のキレは断然の鋭さをみせ、横山典騎手の技能が光った勝利だった。

 先に抜け出し、一旦は勝ちをつかんだかに見えたフロンテアクイーンが惜しい2着。外から追い込んだデンコウアンジュが3着。5、3、7番人気の順で、3連単は9万4580円だった。

 今週はいよいよ有馬記念。キタサンブラックの走りを見るのも、今年の有馬記念が最後になってしまった。どんな結果が待ち受けていようと、全てを受け入れるしかないのが競馬。それは馬主であっても、いち競馬ファンであっても変わりはない。自分自身で十分納得するまで考え続けたい。

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2017年12月14日 (木)

第1345回ダノンプレミアムに注目

 朝日杯フューチュリティSは、阪神競馬場での開催になって4年目を迎える。中山で行われていた過去の連対馬の傾向と比べて、大きな差はないようだ。

(朝日杯)  1着    2着    3着
07年(中山)  b   -     -
08年(中山)  d    Za   -
09年(中山)-     AYa     b
10年(中山)D     -     AYb
11年(中山)-      Xa   C
12年(中山)-     AXb   -
13年(中山)-     -     B
----------------------
14年(阪神)D a   -     CY
15年(阪神)-     BZ    -
16年(阪神)-     A b   BYa
(スローペース調整-20/-10)

 今年は、ダノンプレミアム、ステルヴィオ、ケイティクレバー、タワーオブロンドン、ダブルシャープなどが前走指数の上位馬だ。他に過去の指数などで上位の、カシアス、フロンティア、ヒシコスマー、ムスコローソなどもピックアップできる。

 朝日杯フューチュリティSは阪神外回りのマイル戦だけに、スローペースが基本で、長く使える差し脚が問われるレースだろう。
 スローペースに対応した長く使える差し脚は、タワーオブロンドンを筆頭に、フロンティア、ファストアプローチ、ステルヴィオ、カシアス、ケイティクレバーなどが上位にある。

 なかでも差し脚の鋭さで目につくのがタワーオブロンドンだ。スローペースになった前走の京王杯2歳Sは、直線、中団から差し脚を伸ばし、33秒2の上がりタイムで快勝。3勝目をあげた。2走前のききょうSに続き、1400メートル戦を連勝したが、朝日杯の1600メートルの距離は初挑戦になる。マイルの経験がないことは気にかかるが、スローペースになりがちな阪神外回りコースなら、むしろ1400メートル戦で示した鋭い差し脚が生きるかもしれない。

 タワーオブロンドンをしのぐ指数の高さで中心になるのがダノンプレミアム。前走のサウジアラビアRCは、平均ペースの2番手から。ゴール手前200メートル地点で抜け出すと一気に差を広げて、楽々レコードタイムでの勝利だった。新馬戦の1800メートル戦も直線半ば過ぎに仕掛けられると、あっという間に後続に4馬身差をつけて圧勝。非の打ちどころがないレースが続いている。

 指数の高さや、距離の経験、楽に先行でき、さらにペースにも左右されにくいという点で、ダノンプレミアムが最有力候補といえるだろう。

 サウジアラビアRCで、最も鋭い差し脚で2着に浮上してきたのがステルヴィオだ。ダノンプレミアム、タワーオブロンドンに割って入る可能性もありそうで、要注意だ。

 ターコイズSは1昨年から重賞に格上げされた牝馬限定のハンデ戦。以前は同名でオープンのハンデ戦として実施されており、参考までに以前の傾向もあげておいた。

(ターコイズS)
       1着    2着    3着
07年      c   -     -
08年     X    B c   D
09年    -     -      Z
10年     Yd   D d   B
11年    B     -     A
12年    -     -     C
13年    -     Cd      a
14年    -     -      Y
----------------------
15年(重賞)B     -     -
16年(重賞)BXa   BY    -

 今年の指数上位馬は、ラビットラン、ハローユニコーン、サザナミ、エテルナミノル、オートクレール、リエノテソーロ、フロンテアクイーン、デンコウアンジュなど。

 トップハンデはアスカビレン、デンコウアンジュ、ラビットラン、リエノテソーロなどだが、トップハンデといっても55キロなら、問題はないはず。ただし、牝馬限定戦だけに、6歳以上の高齢馬は敬遠したいところ。

 底力のある指数上位馬なら、ローズS勝ちのラビットラン、NHKマイルC2着のリエノテソーロの3歳馬が有力馬に浮上しそうだ。

 近走の安定したレース内容からはラビットランが上位だろう。芝路線に切り替えたからはG2ローズSの勝利を含め、3戦2勝、4着1回。4着はG1秋華賞でのことで、芝の適性の高さは、3歳牝馬世代の上位にあるといえそう。

 展開からの注目はフロンテアクイーンだ。スローペース必至の流れで、ハンデも53キロと恵量で、自慢の鋭い差し脚が生かせる。距離の適性もあり、中段からの一気の差し脚に期待したい。

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2017年12月12日 (火)

第1344回鋭い反応

201712100911
201712100611
201712090711

 2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルF。直線、先に抜け出したリリーノーブルに、外からラッキーライラックが迫った。ゴール前100メートル、ラッキーライラックが叩き合いを制して前に出ると、差を広げてゴールを突き抜けた。

 勝ったラッキーライラックは2番人気、2着リリーノーブルは3番人気、3着は4番人気のマウレア。上位陣は2戦2勝馬たちが占め、3連単は8560円と比較的堅い決着になった。

 ラッキーライラックは3戦3勝、無敗で阪神ジュベナイルFの勝利を手にして、最優秀2歳牝馬の栄光も確実なものになった。スローペースのため、指数上は例年並みの水準のレースだったが、スローペースを中団から差し切ったラッキーライラックの差し脚はなかなかのレベルだ。新潟の新馬戦、東京のアルテミスSでも感じたが、直線、追い出されるときの反応の鋭さとキレのあるスピードは、まさに天性のものだろう。

 1番人気のロックディスタウンは3番手で先行したものの、直線、伸びきれずに9着まで下がってしまった。ルメール騎手のコメント通り、休み明けが影響したのかもしれないが、距離が合わなかったこともあったのではないか。距離はもっともっと長い方が良いような気がする。

 カペラSは4番人気の3歳馬ディオスコリダーが快勝した。ディオスコリダーは好スタートから中団に控え、3コーナー過ぎから仕掛けられると、4コーナーで先行集団の外に取り付いた。直線半ば、一気に先頭に立つと、そのまま押し切って勝利をつかんだ。2着は直線ディオスコリダーを追った真っ白な馬体の9歳馬スノードラゴン。他馬の影響で仕掛けが遅れたブルドッグボスが鋭い差し脚を見せて3着に上がった。

 全体として、先行馬にスタミナがある馬が見当たらず、差し馬に向いた流れになったのだろう。4、8、2番人気の決着で、3連単は10万を越える高配当になった。

 ハンデの中日新聞杯は、中団後方待機の2番人気メートルダールが、直線の急坂を力強く駆け上がってきて、先行馬たちを置きざりに、完勝した。2着は先行集団から抜け出した1番人気のミッキーロケット。3着は5番人気のロードヴァンドールがギリギリ逃げ粘った。3連単は2万3260円。

 今週末が朝日杯で、翌週がもう有馬記念。とはいえ、個人的にはまだ、12月になったばかりの気分で、「年末の大一番」という高揚感はわいてこない。来週になればその気になるのかな。

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2017年12月 7日 (木)

第1343回2戦2勝馬から

 春のクラシックを目指す2歳牝馬のG1、阪神ジュベナイルFが今週のメインレース。
 キャリアの浅い2歳牝馬のレースとはいえ、指数上位馬たちが毎年連対しており、連軸の中心は指数上位馬から取るのがセオリーだろう。もちろん、スローペースで楽勝してきたランク外の馬たちや、上がり指数の高い馬たちに注意が必要だ。1番人気は過去10年で4勝、2着1回、3着1回。連対率は50%。

(阪神ジュベナイルF)
       1着    2着    3着
07年    BZa   -     CY
08年    D       b   -
09年    -     A b   D b
10年    A a   -     DYd
11年    -     B     -
12年    B a   -     -
13年      d   C     B
14年    D     D c   D
15年    A     DZ    DXb
16年    -      Yb   AXc
(スローペース調整-20/-10)

 今年は、マドモアゼル、ラッキーライラック、サヤカチャン、トーセンアンバー、コーディエライト、モルトアレグロ、ラテュロスなどが指数の上位馬たち。

 2歳の牝馬戦で、加えて直線の長い阪神の外回りのマイル戦なら、スローペースは必至だ。当然、長く使える上がりの脚が問われることになるだろう。スローペースでの差し脚上位といえるのは、ロックディスタウン、トーセンアンバー、コーディエライト、ラッキーライラック、マウレア、トーセンブレスなどだ。
 なかでも、デビューから2戦2勝、前走は重賞を勝っているロックディスタウン、ラッキーライラックの2頭が最有力候補だろう。

 ロックディスタウンは、ルメール騎手の手綱で、新潟の新馬戦、札幌2歳Sを連勝。ともに1800メートル戦で、長くいい脚を使っており、スタミナも十分ありそう。
 片や、ラッキーライラックは、新潟の新馬戦、東京のアルテミスSを快勝。マイル戦で2勝をあげている。直線、反応良く抜け出す鋭いスピードが持ち味のようだ。

 2頭ともに、新種牡馬オルフェーヴルの産駒。成績だけでなく、指数上も甲乙つけがたい素質馬だが、今のところ、マイルのスピードにキレがあるラッキーライラックを中心に取ろうかと思っている。

 他では2戦2勝のマウレア、リリーノーブルに加え、マイルの瞬発力が鋭いコーディエライトなどにもチャンスがあるだろう。

 中山のダート重賞カペラSは、08年に創設されて以来、1番人気は一度も勝てず、2着が1回、3着も1回あるだけ。指数上は平均指数上位馬が健闘している。
 今年は、ブルドッグボス、ディオスコリダー、ブルミラコロ、ニットウスバル、ノボバカラ、モンドクラッセなどが指数の上位馬たち。

 安定した重賞成績ではブルドッグボスが目につく。浦和に転厩後、今年の夏は公営の重賞戦で1着、3着、2着。前走は後方から差し脚を伸ばして大井のJBCスプリントで3着に好走している。中央所属時には90を超す指数でオープン特別を勝っており、納得の活躍振りだろう。

 全体として、先行馬に粘るスタミナがある馬が見当たらず、ここは差し馬に向く流れになりそう。差し脚の鋭い3歳馬ディオスコリダー、スノードラゴン、ニットウスバル、キクノストームなどにも注目したい。

(カペラS) 1着    2着    3着
08年    D c   -     -
09年     Zd   D d   -
10年    A a   -     B b
11年    -      Zc   -
12年     Za   B c   -
13年    D d   D d   D
14年    -     -     -
15年    BZc    Y    A a
16年     Zc   B d   -
(公営、海外の成績は減戦して集計)

 中日新聞杯は芝2000メートルのハンデ戦。
 開催時期が落ち着かないが、今年は、昨年までの3月開催から12月開催に変わった。
 指数上位はケントオー、パドルウィール、ヴォージュ、クィーンチャーム、メートルダール、ミッキーロケット、レコンダイト、マウントロブソン、フルーキーなど。
 トップハンデは57.5キロのミッキーロケットとマウントロブソン。57キロでフルーキーが続く。

 恵ハンデで差し脚が生かせそうなのは、54キロのストーンウェアだろう。前走、1600万条件を勝ったばかりで、重賞も初挑戦だが、中京コースは3戦2勝、2着1回と相性が良いし、2000メートル戦は自己ベストの高指数を示している距離で、成績は(1201)。距離適性は高いだろう。

 他では差し脚のあるケントオー、クィーンチャーム、レコンダイト、ミッキーロケット、フルーキー、マウントロブソン、ヴォージュなど。中心馬不在で波乱もありそうだ。

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2017年12月 5日 (火)

第1342回ゴールドドリームの時代

201712030711
201712020611
201712020911

 中京12月開催の開幕を飾るG1チャンピオンズC。
 最内枠からコパノリッキーがマイペースの逃げを打つ。2番手にテイエムジンソクが控え、3番手にケイティブレイブと続いた。ペースは落ち着いたまま、直線に向いても隊列の順位は変わらなかった。

 直線半ば、楽なペースで先行した3頭が、後続を引き離しにかかり、抜け出しを図る。コパノリッキーとテイエムジンソクの激しい叩き合いが続くところ、後方からただ1頭、一気の脚を飛ばしてきたのがゴールドドリームだった。

 ゴールドドリームは届くとは思えない位置からの追い出しに思えたが、1完歩ごとに差を詰めて、ついにゴール直前、テイエムジンソク、コパノリッキーをまとめてとらえきって勝利をつかんだ。

 ゴールドドリームは8番人気。2着に1番人気のテイエムジンソク、3着に9番人気のコパノリッキー、4着も先行したケイティブレイブが粘った。3連単は15万8490円の高配当になった。先行馬に向く流れになって、後方から脚を伸ばしたのは勝ったゴールドドリームだけ。2番人気のサウンドトゥルーは追い込み不発で、後方のままだった。

 ゴールドドリームは明け4歳になった今年2月、フェブラリーSをクビ差で勝ったが、それ以降、ドバイワールドCは14頭建ての14着、大井の帝王賞は7着、盛岡の南部杯も大きく出遅れて5着と、苦杯をなめてきた。そのせいか、ここでは8番人気と低評価だったが、勇躍G1馬のプライドを取り戻し、雪辱を晴らす勝利になった。スピード指数も100をクリアする高レベルで、ダート戦線は古豪たちがいま尚、元気に活躍しているが、近々、ゴールドドリームの時代がやってくるに違いない。

 中山のマラソンレース・芝3600メートルのステイヤーズSは順当な結果。指数上位のアルバートが同レース3連覇を達成して、長距離戦での圧倒的な能力の高さ、力の違いを見せた。2着は2番人気のフェイムゲーム、3着は3番人気プレストウィック。3連単は堅く、830円。

 チャレンジCは、直線、最内をついて横一線の叩き合いを制したのは1番人気の3歳馬サトノクロニクル。クビ差の勝利だった。2着に5番人気デニムアンドルビー、3着に2番人気プレスジャーニー。サトノクロニクルは重賞初制覇になった。3連単は1万2120円。

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