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2017年12月14日 (木)

第1345回ダノンプレミアムに注目

 朝日杯フューチュリティSは、阪神競馬場での開催になって4年目を迎える。中山で行われていた過去の連対馬の傾向と比べて、大きな差はないようだ。

(朝日杯)  1着    2着    3着
07年(中山)  b   -     -
08年(中山)  d    Za   -
09年(中山)-     AYa     b
10年(中山)D     -     AYb
11年(中山)-      Xa   C
12年(中山)-     AXb   -
13年(中山)-     -     B
----------------------
14年(阪神)D a   -     CY
15年(阪神)-     BZ    -
16年(阪神)-     A b   BYa
(スローペース調整-20/-10)

 今年は、ダノンプレミアム、ステルヴィオ、ケイティクレバー、タワーオブロンドン、ダブルシャープなどが前走指数の上位馬だ。他に過去の指数などで上位の、カシアス、フロンティア、ヒシコスマー、ムスコローソなどもピックアップできる。

 朝日杯フューチュリティSは阪神外回りのマイル戦だけに、スローペースが基本で、長く使える差し脚が問われるレースだろう。
 スローペースに対応した長く使える差し脚は、タワーオブロンドンを筆頭に、フロンティア、ファストアプローチ、ステルヴィオ、カシアス、ケイティクレバーなどが上位にある。

 なかでも差し脚の鋭さで目につくのがタワーオブロンドンだ。スローペースになった前走の京王杯2歳Sは、直線、中団から差し脚を伸ばし、33秒2の上がりタイムで快勝。3勝目をあげた。2走前のききょうSに続き、1400メートル戦を連勝したが、朝日杯の1600メートルの距離は初挑戦になる。マイルの経験がないことは気にかかるが、スローペースになりがちな阪神外回りコースなら、むしろ1400メートル戦で示した鋭い差し脚が生きるかもしれない。

 タワーオブロンドンをしのぐ指数の高さで中心になるのがダノンプレミアム。前走のサウジアラビアRCは、平均ペースの2番手から。ゴール手前200メートル地点で抜け出すと一気に差を広げて、楽々レコードタイムでの勝利だった。新馬戦の1800メートル戦も直線半ば過ぎに仕掛けられると、あっという間に後続に4馬身差をつけて圧勝。非の打ちどころがないレースが続いている。

 指数の高さや、距離の経験、楽に先行でき、さらにペースにも左右されにくいという点で、ダノンプレミアムが最有力候補といえるだろう。

 サウジアラビアRCで、最も鋭い差し脚で2着に浮上してきたのがステルヴィオだ。ダノンプレミアム、タワーオブロンドンに割って入る可能性もありそうで、要注意だ。

 ターコイズSは1昨年から重賞に格上げされた牝馬限定のハンデ戦。以前は同名でオープンのハンデ戦として実施されており、参考までに以前の傾向もあげておいた。

(ターコイズS)
       1着    2着    3着
07年      c   -     -
08年     X    B c   D
09年    -     -      Z
10年     Yd   D d   B
11年    B     -     A
12年    -     -     C
13年    -     Cd      a
14年    -     -      Y
----------------------
15年(重賞)B     -     -
16年(重賞)BXa   BY    -

 今年の指数上位馬は、ラビットラン、ハローユニコーン、サザナミ、エテルナミノル、オートクレール、リエノテソーロ、フロンテアクイーン、デンコウアンジュなど。

 トップハンデはアスカビレン、デンコウアンジュ、ラビットラン、リエノテソーロなどだが、トップハンデといっても55キロなら、問題はないはず。ただし、牝馬限定戦だけに、6歳以上の高齢馬は敬遠したいところ。

 底力のある指数上位馬なら、ローズS勝ちのラビットラン、NHKマイルC2着のリエノテソーロの3歳馬が有力馬に浮上しそうだ。

 近走の安定したレース内容からはラビットランが上位だろう。芝路線に切り替えたからはG2ローズSの勝利を含め、3戦2勝、4着1回。4着はG1秋華賞でのことで、芝の適性の高さは、3歳牝馬世代の上位にあるといえそう。

 展開からの注目はフロンテアクイーンだ。スローペース必至の流れで、ハンデも53キロと恵量で、自慢の鋭い差し脚が生かせる。距離の適性もあり、中段からの一気の差し脚に期待したい。

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2017年12月12日 (火)

第1344回鋭い反応

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 2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルF。直線、先に抜け出したリリーノーブルに、外からラッキーライラックが迫った。ゴール前100メートル、ラッキーライラックが叩き合いを制して前に出ると、差を広げてゴールを突き抜けた。

 勝ったラッキーライラックは2番人気、2着リリーノーブルは3番人気、3着は4番人気のマウレア。上位陣は2戦2勝馬たちが占め、3連単は8560円と比較的堅い決着になった。

 ラッキーライラックは3戦3勝、無敗で阪神ジュベナイルFの勝利を手にして、最優秀2歳牝馬の栄光も確実なものになった。スローペースのため、指数上は例年並みの水準のレースだったが、スローペースを中団から差し切ったラッキーライラックの差し脚はなかなかのレベルだ。新潟の新馬戦、東京のアルテミスSでも感じたが、直線、追い出されるときの反応の鋭さとキレのあるスピードは、まさに天性のものだろう。

 1番人気のロックディスタウンは3番手で先行したものの、直線、伸びきれずに9着まで下がってしまった。ルメール騎手のコメント通り、休み明けが影響したのかもしれないが、距離が合わなかったこともあったのではないか。距離はもっともっと長い方が良いような気がする。

 カペラSは4番人気の3歳馬ディオスコリダーが快勝した。ディオスコリダーは好スタートから中団に控え、3コーナー過ぎから仕掛けられると、4コーナーで先行集団の外に取り付いた。直線半ば、一気に先頭に立つと、そのまま押し切って勝利をつかんだ。2着は直線ディオスコリダーを追った真っ白な馬体の9歳馬スノードラゴン。他馬の影響で仕掛けが遅れたブルドッグボスが鋭い差し脚を見せて3着に上がった。

 全体として、先行馬にスタミナがある馬が見当たらず、差し馬に向いた流れになったのだろう。4、8、2番人気の決着で、3連単は10万を越える高配当になった。

 ハンデの中日新聞杯は、中団後方待機の2番人気メートルダールが、直線の急坂を力強く駆け上がってきて、先行馬たちを置きざりに、完勝した。2着は先行集団から抜け出した1番人気のミッキーロケット。3着は5番人気のロードヴァンドールがギリギリ逃げ粘った。3連単は2万3260円。

 今週末が朝日杯で、翌週がもう有馬記念。とはいえ、個人的にはまだ、12月になったばかりの気分で、「年末の大一番」という高揚感はわいてこない。来週になればその気になるのかな。

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2017年12月 7日 (木)

第1343回2戦2勝馬から

 春のクラシックを目指す2歳牝馬のG1、阪神ジュベナイルFが今週のメインレース。
 キャリアの浅い2歳牝馬のレースとはいえ、指数上位馬たちが毎年連対しており、連軸の中心は指数上位馬から取るのがセオリーだろう。もちろん、スローペースで楽勝してきたランク外の馬たちや、上がり指数の高い馬たちに注意が必要だ。1番人気は過去10年で4勝、2着1回、3着1回。連対率は50%。

(阪神ジュベナイルF)
       1着    2着    3着
07年    BZa   -     CY
08年    D       b   -
09年    -     A b   D b
10年    A a   -     DYd
11年    -     B     -
12年    B a   -     -
13年      d   C     B
14年    D     D c   D
15年    A     DZ    DXb
16年    -      Yb   AXc
(スローペース調整-20/-10)

 今年は、マドモアゼル、ラッキーライラック、サヤカチャン、トーセンアンバー、コーディエライト、モルトアレグロ、ラテュロスなどが指数の上位馬たち。

 2歳の牝馬戦で、加えて直線の長い阪神の外回りのマイル戦なら、スローペースは必至だ。当然、長く使える上がりの脚が問われることになるだろう。スローペースでの差し脚上位といえるのは、ロックディスタウン、トーセンアンバー、コーディエライト、ラッキーライラック、マウレア、トーセンブレスなどだ。
 なかでも、デビューから2戦2勝、前走は重賞を勝っているロックディスタウン、ラッキーライラックの2頭が最有力候補だろう。

 ロックディスタウンは、ルメール騎手の手綱で、新潟の新馬戦、札幌2歳Sを連勝。ともに1800メートル戦で、長くいい脚を使っており、スタミナも十分ありそう。
 片や、ラッキーライラックは、新潟の新馬戦、東京のアルテミスSを快勝。マイル戦で2勝をあげている。直線、反応良く抜け出す鋭いスピードが持ち味のようだ。

 2頭ともに、新種牡馬オルフェーヴルの産駒。成績だけでなく、指数上も甲乙つけがたい素質馬だが、今のところ、マイルのスピードにキレがあるラッキーライラックを中心に取ろうかと思っている。

 他では2戦2勝のマウレア、リリーノーブルに加え、マイルの瞬発力が鋭いコーディエライトなどにもチャンスがあるだろう。

 中山のダート重賞カペラSは、08年に創設されて以来、1番人気は一度も勝てず、2着が1回、3着も1回あるだけ。指数上は平均指数上位馬が健闘している。
 今年は、ブルドッグボス、ディオスコリダー、ブルミラコロ、ニットウスバル、ノボバカラ、モンドクラッセなどが指数の上位馬たち。

 安定した重賞成績ではブルドッグボスが目につく。浦和に転厩後、今年の夏は公営の重賞戦で1着、3着、2着。前走は後方から差し脚を伸ばして大井のJBCスプリントで3着に好走している。中央所属時には90を超す指数でオープン特別を勝っており、納得の活躍振りだろう。

 全体として、先行馬に粘るスタミナがある馬が見当たらず、ここは差し馬に向く流れになりそう。差し脚の鋭い3歳馬ディオスコリダー、スノードラゴン、ニットウスバル、キクノストームなどにも注目したい。

(カペラS) 1着    2着    3着
08年    D c   -     -
09年     Zd   D d   -
10年    A a   -     B b
11年    -      Zc   -
12年     Za   B c   -
13年    D d   D d   D
14年    -     -     -
15年    BZc    Y    A a
16年     Zc   B d   -
(公営、海外の成績は減戦して集計)

 中日新聞杯は芝2000メートルのハンデ戦。
 開催時期が落ち着かないが、今年は、昨年までの3月開催から12月開催に変わった。
 指数上位はケントオー、パドルウィール、ヴォージュ、クィーンチャーム、メートルダール、ミッキーロケット、レコンダイト、マウントロブソン、フルーキーなど。
 トップハンデは57.5キロのミッキーロケットとマウントロブソン。57キロでフルーキーが続く。

 恵ハンデで差し脚が生かせそうなのは、54キロのストーンウェアだろう。前走、1600万条件を勝ったばかりで、重賞も初挑戦だが、中京コースは3戦2勝、2着1回と相性が良いし、2000メートル戦は自己ベストの高指数を示している距離で、成績は(1201)。距離適性は高いだろう。

 他では差し脚のあるケントオー、クィーンチャーム、レコンダイト、ミッキーロケット、フルーキー、マウントロブソン、ヴォージュなど。中心馬不在で波乱もありそうだ。

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2017年12月 5日 (火)

第1342回ゴールドドリームの時代

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 中京12月開催の開幕を飾るG1チャンピオンズC。
 最内枠からコパノリッキーがマイペースの逃げを打つ。2番手にテイエムジンソクが控え、3番手にケイティブレイブと続いた。ペースは落ち着いたまま、直線に向いても隊列の順位は変わらなかった。

 直線半ば、楽なペースで先行した3頭が、後続を引き離しにかかり、抜け出しを図る。コパノリッキーとテイエムジンソクの激しい叩き合いが続くところ、後方からただ1頭、一気の脚を飛ばしてきたのがゴールドドリームだった。

 ゴールドドリームは届くとは思えない位置からの追い出しに思えたが、1完歩ごとに差を詰めて、ついにゴール直前、テイエムジンソク、コパノリッキーをまとめてとらえきって勝利をつかんだ。

 ゴールドドリームは8番人気。2着に1番人気のテイエムジンソク、3着に9番人気のコパノリッキー、4着も先行したケイティブレイブが粘った。3連単は15万8490円の高配当になった。先行馬に向く流れになって、後方から脚を伸ばしたのは勝ったゴールドドリームだけ。2番人気のサウンドトゥルーは追い込み不発で、後方のままだった。

 ゴールドドリームは明け4歳になった今年2月、フェブラリーSをクビ差で勝ったが、それ以降、ドバイワールドCは14頭建ての14着、大井の帝王賞は7着、盛岡の南部杯も大きく出遅れて5着と、苦杯をなめてきた。そのせいか、ここでは8番人気と低評価だったが、勇躍G1馬のプライドを取り戻し、雪辱を晴らす勝利になった。スピード指数も100をクリアする高レベルで、ダート戦線は古豪たちがいま尚、元気に活躍しているが、近々、ゴールドドリームの時代がやってくるに違いない。

 中山のマラソンレース・芝3600メートルのステイヤーズSは順当な結果。指数上位のアルバートが同レース3連覇を達成して、長距離戦での圧倒的な能力の高さ、力の違いを見せた。2着は2番人気のフェイムゲーム、3着は3番人気プレストウィック。3連単は堅く、830円。

 チャレンジCは、直線、最内をついて横一線の叩き合いを制したのは1番人気の3歳馬サトノクロニクル。クビ差の勝利だった。2着に5番人気デニムアンドルビー、3着に2番人気プレスジャーニー。サトノクロニクルは重賞初制覇になった。3連単は1万2120円。

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