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2018年1月18日 (木)

第1353回 勝敗を分けるもの

 アメリカJCCは全体として指数上位馬が強く、過去10年、全て指数ランク馬が勝っている。1番人気馬は2勝、2着1回。多少、苦戦が目につく。

(アメリカJCC)
       1着    2着    3着
08年    BZ      b   -
09年    B d   BXa   -
10年     Yd   B     DYb
11年    BXa   -      Xb
12年     Yb   B     AZc
13年      d    Zd   -
14年    DY    -       b
15年      c   A     A
16年    AXa   C d   C
17年    AZa   -     B

 今年の前走指数上位馬はゴールドアクター、シホウ、ショウナンバッハ、トーセンビクトリー、ディサイファ、マイネルミラノ、ダンビュライトなど。

 G2としては低調なメンバー構成になった。それだけに、重賞の実績と指数の高さからは、ゴールドアクターが抜けた存在にみえる。ゴールドアクターは2015年の有馬記念の勝ち馬で、1昨年も3着に好走している。昨年の天皇賞(春)は7着、宝塚記念で2着のあと休養にはいった。

 今回は休み明けの1戦になるが、休み明けはむしろ好走例が多く、その点での心配はないだろう。中山は有馬記念を含め、オールカマー、日経賞も勝って重賞3勝。全成績も(4112)と、中山は得意コースだ。また、2200の距離も(2200)と、連対率100%の距離。得意な条件が揃って、休み明けとはいえ、叩き台のレースではないはずだ。心配があるとしたら、道中のペースがゆるむことだろう。G1の厳しいペースで、差し脚を伸ばしてきた馬だけに、極端なスローペースは合わないかもしれない。

 スローペースで浮上してくるのが、ダンビュライト、ミッキースワロー、レジェンドセラーの4歳馬3頭だ。

 ダンビュライトは皐月賞3着、ダービー6着、菊花賞5着馬。前走、1600万条件を勝ったばかりだが、クラシック戦線での成績通り、素質は高そうだ。

 ミッキースワローはダービーの出走はかなわなかったもののセントライト記念を勝って、菊花賞で6着。菊花賞はダンビュライトととともに、直線の攻防に見せ場もあった。不良馬場と菊花賞の距離を考えれば、中距離の方がレースはしやすいだろう。

 レジェンドセラーは1000万、1600万を連勝中。スローペースならダンビュライト、ミッキースワローと比べても差し脚に差はない。

 東海Sの指数上位馬は、テイエムジンソク、ディアデルレイ、ローズプリンスダム、モルトベーネ、タガノエスプレッソ、コスモカナディアン、ドラゴンバローズなど。

 指数の高さと安定感ではテイエムジンソクが最上位だ。ここまで(8646)の成績だが、近走は重賞戦を3戦して1勝、2着2回。前走はG1チャンピオンズカップで堂々1番人気に支持された。レースは逃げたコパノリッキーの2番手から。ゴール前、一旦先頭に立ったが、後方一気のゴールドドリームに交わされてクビ差の2着。惜しくも勝てなかったとはいえ、能力は十分に示したレースだった。先行して押し切る王道のレースで、安定した成績を残しており、ここでも不動の中心馬だろう。

 相手は連勝中のディアデルレイ。前走、師走Sは逃げて完勝。指数は95の高レベルだった。他では4歳馬のローズプリンスダム、先行力のあるサングラス、シャイニービームなどに加え、差し脚が光るクインズサターン、サンマルデュークなどにも要注意。

(東海S)  1着    2着    3着
13年    A     CYa    X c
14年     Xa   C c   B
15年     X    -     BYb
16年    D     -     A b
17年    -     -     -
(公営競馬は減戦して集計)

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2018年1月16日 (火)

第1352回 春を目指して

201801140811
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201801130711

 先日発売された広辞苑の新版(第7版)を買った。これまで使っていたのは20年前に改訂された「第5版」で、それで何の不都合も感じていなかったが、小さな文字だけは読みづらかったので、今回は文字の大きい「机上版」にした。広辞苑に載っている言葉や用語なども、ネットで調べればすぐに分かると思うが、ネットの情報のすべてが正しいとは思えない。もちろん広辞苑も文字数上の制約もあり、すべての項目を分かりやすく表しているわけでもないし、実際、いま「LGBT」の説明が話題になっているように、広辞苑といえども全てが正しいかどうかもわからない。たた、それでも、私ならネット情報より広辞苑のほうを信じる。広辞苑には、積み重ねられた検証の歴史があり、それによって正しさのよりどころに値する信頼を備えているように思えるからだ。

 京都の日経新春杯は、ロードヴァンドールがゆったりとした逃げを打ち、2番手にガンコ。その後ろ、最内ぴったりにパフォーマプロミスがつけた。1000メートル通過が62秒0というスローペース。

 ゴール前、逃げるロードヴァンドールを半馬身交わして、パフォーマプロミスが勝利をつかんだ。3着は直線一旦先頭の場面もあった格上挑戦のガンコ。直線も後続馬はなす術なく、先行馬がそのまま上位に残る結果だった。入線は1、4、7番人気の順。私が本命に推したソールインパクトは中団からのレースになったが、スローペースの差し脚比べでは分が悪かったようで、11着に大敗した。

 クラシック登竜門の京成杯は1番人気のジェネラーレウーノが快勝。2番手に控えて、直線、満を持して抜け出す横綱相撲。逃げなくても落ち着いたレース運びができ、内容も上々だった。2着は後方から差し脚を伸ばした2番人気のコズミックフォース、3着は6番人気のイェッツト。勝ったジェネラーレウーノは、2000メートル戦の指数としてはホープフルSを制したタイムフライヤーに次ぐ高指数で、クラシック戦線でも期待できそうな逸材だろう。

 牝馬のハンデ戦・愛知杯は、先行した6番人気のエテルナミノルが、直線に向くと早めに抜け出して、そのまま押し切り勝ち。初の重賞タイトルを手にした。直線、後方から追い込んだ11番人気のレイホーロマンスが2着、つれて上がってきた1番人気のマキシマムドパリが3着。牝馬のハンデ戦はむつかしい。

 正月競馬も半分が過ぎた。土曜日、初富士Sの高配当を当て、出足はまずまずだった。
 12月に比べると、わずかに日の沈むのが遅くなった。とはいえ、寒い日は続く。春はまだ遠い。

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2018年1月11日 (木)

第1351回 軽量ハンデ馬に要注意

 京都の日経新春杯は伝統のハンデ戦。ただし、トップハンデ馬は過去10年で1勝、2着1回、3着2回のみ。苦戦続きだ。1番人気馬は2勝、2着4回、3着1回と、比較的安定した成績を残している。1、2、3番人気馬が揃って連を外したのは1度だけ。ハンデ戦とはいえ、堅めの決着が多い。指数上位馬も健闘しており、前走指数や過去指数の上位馬たちが連軸向きのようだ。

(日経新春杯)1着    2着    3着
08年     Zb   -     -
09年    -     C b   -
10年    -     -     -
11年     Xa   B     -
12年     Xa   B b   -
13年    D     A b    Xc
14年    A a    Z    -
15年     Z    -     -
16年    A d   -     C c
17年    B     -       d

 今年の指数上位馬は、ガンコ、モンドインテロ、ソールインパクト、ミッキーロケット、ヒットザターゲット、ロードヴァンドール、カラビナなと。
 トップハンデは57.5キロのミッキーロケット。続いて57キロのモンドインテロが続く。

 近走、2400メートルで好走しているのは、ミッキーロケット、ソールインパクト、ガンコなどだろう。
 重賞の実績ではトップハンデを背負うミッキーロケットが断然。昨年この日経新春杯を勝っており、神戸新聞杯2着もある。指数も安定して高く、ここは1番人気にもなりそうだが、過去の傾向からトップハンデ馬の苦戦を考えると、どうしてもミッキーロケットからとは思いにくい。

 ソールインパクトは54キロのハンデ。前走、格上挑戦でG2のアルゼンチン共和国杯に参戦、先行して2着に頑張った。2400以上の距離は(1130)と、全て3着内に好走している。福永騎手とも(2333)と、相性も良いようで、注目に値する1頭だろう。

 ガンコの前走は久々の芝戦。直線、2番手から抜け出し、好指数で快勝した。ただ1000万条件を勝ったばかりで、まだ、格下の身。52キロの軽ハンデを生かせれば、波乱の主役もありそうだが、まだ信頼は薄いだろう。

 他に、気になるのがロードヴァンドール。2400メートル戦に実績はないが、ここは単騎の逃げが打てそうで、逃げ切りがあるかもしれない。

 クラシック登竜門の京成杯。
 過去10年の勝ち馬はすべて指数の上位馬たち。前走指数の上位馬と過去の指数上位馬のXY馬が中心だ。
 今年の指数上位馬は、ダブルシャープ、エイムアンドエンド、ジェネラーレウーノ、コスモイグナーツ、ギャンブラー、ロジティナ、サクステッド、ヤマノグラップルなど。

 ペースは緩みそうで、先行できて、長く使える差し脚は必須条件だ。先行して、差し脚が鋭いのはジェネラーレウーノだろう。7月の新馬は3着だったが、一息入れた10月の未勝利戦を逃げ切り勝ち、続いて500万条件も逃げて連勝を果たした。2戦とも逃げ切り勝ちだったが、直線の脚がしっかりとしており、後続馬に迫られながらも、抜かせない勝負根性も評価したい。

 戸崎騎手騎乗のコズミックフォースの差し脚も上々で、逆転があるかもしれない。

(京成杯)  1着    2着    3着
08年    D     CXd   B a
09年      Y    -     -
10年     Xa   A     CZb
11年    AYa   -     BYb
12年     Yc   BXa   C
13年    D     -     -
14年     Xd   AZ    -
15年    CY    A     -
16年    C     -     -
17年    B b    Y    A a
(スローペース調整-20/-10)

 中京の愛知杯は2016年から1月の開催に変わった。牝馬限定のハンデ戦は、難解で波乱も多い。
 今年の指数上位馬は、メイズオブオナー、アンドリエッテ、マキシマムドパリ、レイホーロマンス、クインズミラーグロ、エテルナミノル、ゲッカコウなど。

 トップハンデは昨年の勝ち馬で、56キロのマキシマムドパリ。指数の安定感で上位にあり、連軸の中心になりうるが、6歳牝馬のトップハンデは買いにくい。

 スローペースの差し脚比べなら、差し脚上位のメイズオブオナー、ギモーヴ、リカビトス、ハッピーユニバンス、ブラックオニキスなどが連軸の有力馬に浮上してくるだろう。

 ここは格上挑戦になるが、成長の勢いのある4歳馬メイズオブオナー、リカビトスに注目したい。

 メイズオブオナーは前走1000万条件を勝ったばかりで、ハンデは50キロと断然の軽量。リカビトスはデビューから3連勝で秋華賞に臨んだが、10着に大敗。陣営は重馬場が合わな勝ったと判断しており、51キロのハンデで巻き返しを狙う。

(愛知杯)  1着    2着    3着
16年     Za   -      Xa
17年     Yb    Y    -

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2018年1月10日 (水)

第1350回 戸崎騎手の快進撃

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201801060811
201801070611
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 明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いいたします。

 正月は雪の積もる湯西川温泉に行った。正月料理はどこも同じと、さほど期待もしていなかったが、泊まった本家伴久の料理がおいしかった。メインの料理だけでなく、付け合わせの小鉢でさえ、気配が良く、味わい深く感じられた。素材の違いなのか、料理の手法の違いなのか、いずれにしても期待以上。ちょっと感動した。

 今年の正月競馬は、土曜日からの3日間開催。
 中山の金杯は、1番人気に推された明け4歳のセダブリランテスが勝った。スローペースを2、3番手で先行、直線も無理なく抜け出すスキのない、無理のないレース運びだった。2着のウインブライトとはクビ差、3着のストレンジクォークともクビ+クビの差とはいえ、完勝といえる内容だっただろう。

 京都の金杯は4番人気のブラックムーンが快勝。向こう正面では最後方だったが、3コーナー過ぎから徐々に進出して、直線は大外から一気に脚を使っての差し切り勝ち。初の重賞タイトルを手にした。前走、6着ながら上がりは最速だったが、その持ち味が生きたレースだった。2着は3番人気のクルーガー、3着は1番人気のレッドアンシェル。

 3歳牝馬のフェアリーSは、2番人気のプリモシーンが中団から差し脚を伸ばして、余力の勝利。2着は6番人気のスカーレットカラー。3着は7番人気のレッドベルローズ。1番人気のテトラドラクマも直線、馬場の真ん中から抜け出す勢いを見せたが、坂上で脚が止まって6着に下がった。

 3歳のシンザン記念は、冷たい雨の中のレースで、馬場状態は稍重発表だったが、もっと悪く見えた。レースは後方から1頭だけ全く違う脚色で駆け抜けてきた1番人気に支持された牝馬のアーモンドアイが完勝した。

 スロー気味の流れで、馬場も良くないとしたら、本来なら先行馬に向くペースのはず。実際2、3着は先行馬、逃げ馬の前残りだ。それを後方から追い込んで圧勝するのだから、ここは、ただただ称賛するしかない。今後、桜花賞へ向けてクラシック戦線でも活躍が期待できる素材だろう。2着も牝馬のツヅミモン、3着はただ1頭57キロを背負ったカシアス。

 中山金杯のセダブリランテスの手綱を取った戸崎騎手は、日曜日のフェアリーS、続く月曜のシンザン記念も勝って、新年早々いきなり3日連続の重賞勝ち。これは史上初となる快挙らしい。開催初日、2日目はルメール騎手とM・デムーロ騎手は騎乗停止中で不在だった。3年連続でリーディングトップを続け、昨年はそのトップの座をルメール騎手に奪われただけに、なおさら負けられない思いもあったのだろうか。

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