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2018年4月19日 (木)

第1379回 差し脚上位は

 今週から東京、京都に開催が替わる。東京の開幕週はオークスの出走権を争うフローラSがメインだ。3歳重賞戦だけに前走指数上位の馬が連軸の中心になるが、牝馬限定戦はスローペースが多く、指数が低くても上がりの脚がある馬たちには注意が必要だ。

(フローラS)1着    2着    3着
08年    AY     Z    -
09年     Zc   D     -
10年    -     AYb   DYc
11年    -     -     CZc
12年    A b   -     -
13年    C     -     A a
14年    A      Zc    Yb
15年     Xa   A      Y
16年    -     -     -
17年    -     -     A a
(スローペース調整-20/-10)

 今年の指数上位馬は、オハナ、サトノワルキューレ、レッドベルローズ、ヴェロニカグレース、ノーブルカリナン、オスカールビーなど。

 3歳牝馬の2000メートル戦ならスローペースは必至で、直線の差し脚比べになるのだろう。スローペースで長く使える差し脚なら、サトノワルキューレ、ウスベニノキミ、サラキア、ノーブルカリナン、ラブラブラブなどが鋭い。

 なかでも、前走、牡馬相手の2400メートル戦を快勝したサトノワルキューレが中心だろう。ゆったりとしたスタートで、道中も最後方。3コーナー手前から進出して、4コーナーでは5番手。直線なかばでもう一段ギアをあげ、前を行く馬たちを突き放しての快勝だった。

 スローペースしか経験がないので、ここも位置取りは後ろになりそうだが、長くいい脚を使え、東京コースなら追って届かずの消化不良はないだろう。
 相手は先行できるレッドベルローズが最上位。

 京都のメインは読売マイラーズC。
 京都開催になった2012年以降の6年間で、1番人気は2着2回、3着1回と、まだ勝利がない。

 今年の指数上位はエアスピネル、ロジクライ、サングレーザー、グァンチャーレ、ガリバルディ、ブラックムーン、モズアスコットなど。

 中心は指数上位のエアスピネル、ロジクライの5歳馬の2頭に、4歳馬のサングレーザー。

 エアスピネルの前走はG1マイルCSで2着に好走。直線、勝ったと思える場面もあったが、ゴール前、わずかに交わされてしまった。ここまでの重賞成績、指数の安定感では最上位といえるだろう。マイル戦は(4311)、京都のマイルは(2200)と好走の条件がそろっている。

 ロジクライは3歳時にシンザン記念を勝ったが、そのあと骨折で2年近くの休養を余儀なくされた。昨年末の復帰後は、準オープン戦で7、2着の後、マイル戦を連勝。前走の指数はオープン馬にふさわしいレベルだった。先行力があり、堅実なレース運びができ、安定感もある。京都の1600は(2100)。ブランクを取り戻す快勝に注目だ。

 4歳馬サングレーザーは2着エアスピネルに半馬身届かなかったが、昨年のG1マイルCSで堂々の3着。マイル戦ではまだ勝ち星がないものの、強い4歳世代の1頭。ここからの組み立てもありそうだ。

(マイラーズC)
       1着    2着    3着
12年    A     -     D d
13年    AXa   -      Za
14年     X    BYb   CZc
15年      d   D     A b
16年    -      Yc    Xb
17年    DYc    Ya    Yd

 福島牝馬Sは平均指数の上位馬の連対率が高い。
 今年は、トーセンビクトリー、カワキタエンカ、ロッカフラベイビー、ゲッカコウ、ワンブレスアウェイ、ブラックオニキス、ノットフォーマルなどが指数の上位馬だ。
 小回りの福島だけに先行馬の前残りが有力。

 出走馬の大半が、前走、中山牝馬S組で、ここは再戦模様のレースだ。その中山牝馬Sを逃げ切って勝ったのが4歳馬カワキタエンカ。

 中山牝馬Sはハンデ戦で、カワキタエンカは53キロの恵ハンデだったとはいえ、直線の粘りは特筆できる内容だった。ローズS2着、秋華賞5着と、同世代の牝馬戦でも果敢に逃げて好指数、好成績を残してきた。ここでは指数も上位にあり、1800メートル戦は(3200)と距離適性も高い。ここも逃げ切りに期待したい。

 中山牝馬Sで56キロのトップハンデを背負って4着に好走したトーセンビクトリーが逆転候補になりそう。

(福島牝馬S)1着    2着    3着
08年    D     B     A
09年    -     D b   -
10年    A     C b   C
11年(新潟)-     D b   -
12年    B     AZ     Yb
13年    D b    X    BYc
14年      d   -     -
15年     Ya     c   -
16年    C     A     B
17年     Xa   -     -

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2018年4月17日 (火)

第1378回 低調な皐月賞

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201804150911

 皐月賞は7番人気のエポカドーロが勝ち、手綱を取った戸崎騎手は念願のクラシック初制覇を果たした。

 注文通り逃げたのはアイトーン。2、3番手にジェネラーレウーノ、ジュンヴァルロがつけ、先行3頭が後続をぐんぐん離していく。向こう正面、10馬身以上離れた第2クループの先頭にエポカドーロがたち、サンリヴァル、ケイティクレバーなどが続く。

 先行した3頭は1000メートル通過が59秒2と、明らかにハイペース。一方、10馬身以上離れた後続馬たちはスローペース気味の流れだっただろう。

 直線なかばまでアイトーン、ジェネラーレウーノが粘っていたが、すでにその脚に勢いはない。直線、第2グループ先頭の位置から差を詰めてきたエポカドーロの脚色がひときわ目立っていた。ゴールまで残り100メートル地点。粘っていたアイトーン、ジェネラーレウーノの2頭をエポカドーロがとらえ、そのまま押し切ってクラシック勝利の栄冠を手にした。

 2着は第2グループの2番手にいた9番人気のサンリヴァル。3着は先行して粘った8番人気ジェネラーレウーノ。後方から最速の上がりで追い上げた2番人気のステルヴィオは4着まで。1番人気のワグネリアンは7着。3番人気のキタノコマンドールは5着。

 そのキタノコマンドールに騎乗したデムーロ騎手が「変な競馬になってしまったね」というコメントをしていたが、ハイペースだった先行3頭を除けば、「スローペースの前残り」とも見える「変な」皐月賞だった。

 ただ、過去の皐月賞と比べると、スピード指数はかなり低調で、2000年以降ではワースト2の低レベルだ。「ペースに見合う上がりの脚だったかどうか」も、疑問符がつきそうで、ダービーは別路線組で指数の良い馬に注意すべきだろう。

 NHKマイルCを目指す3歳重賞アーリントンCは、後方から差し脚を伸ばしたタワーオブロンドンが差し切り勝ち。2着パスクアメリカーナ、3着レッドヴェイロン。
 皐月賞以上に、指数は低調だった。
 ここにきて3歳馬たちの指数に伸びが見られず、足踏み状態が続いているようだ。

 ダート重賞のアンタレスSは、ダートで負け知らずの5歳馬グレイトパールが完勝。グレイトパールは中団後方から、4コーナーで4番手にまで進出。直線では、先に先頭に立ったミツバを競り落とし、楽々ダート6連勝を決めた。2着はミツバ、3着はクインズサターン。グレイトパールは骨折休養明けで、11か月振りのレース。万全だったとは思えないが、ここは力の違いを見せたレースだった。

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2018年4月12日 (木)

第1377回 差し脚比べなら

 牡馬クラシックの第1弾、皐月賞が今週のメインレース。
 過去10年、前走指数の上位馬や、過去に高指数がある馬などが連軸の中心になっている。1番人気は(2224)と、やや物足りない。2番人気も1勝どまりで、3番人気が2勝。上位人気馬の苦戦の傾向が目につく。前走、勝利している馬が10年のうち8年で皐月賞馬の栄冠を手にしており、前走、負けていながらも皐月賞を勝った2頭は、過去に高い指数があったランク馬だった。2着馬もランク馬が多いが、3着馬はスローペースで指数を下げている上がりの脚がある馬たちに要注意だろう。

(皐月賞)  1着    2着    3着
08年     Za    Zd   -
09年     Z    A     -
10年     Z    A     -
11年(東京)C b   -     -
12年    -      Y    B
13年    AYa     c   BY
14年    -     D      X
15年    CXb    Y    -
16年    D b   A     D b
17年    -     A     -
(スローペース調整-15/-5)

 今年の指数上位馬は、アイトーン、ケイティクレバー、ステルヴィオ、キタノコマンドール、エポカドーロ、タイムフライヤー、ワグネリアン、ジェネラーレウーノなど。

 4戦4勝のダノンプレミアムが回避したため、今年の皐月賞は混戦模様になった。

 期待と注目はステルヴィオ。サウジアラビアRC、朝日杯ではダノンプレミアムには勝てなかったが、ともに2着に好走。ダノンプレミアム以外には負けたことがなく、他のレースでは3戦3勝だ。

 サウジアラビアRC、朝日杯では好スタートも2の脚がつかず、後方からのレースになった。馬群でもまれるのが苦手なのかもしれないが、前走スプリングSでは楽に中団につけ、直線、先に抜け出したエポカドーロをゴール前、きっちりととらえて重賞勝ちを収めた。精神的にも進境を見せたレースだったのではないか。2000メートルは初距離だが、前走の差し脚はここでも上位のレベルにあり、問題なくこなせるだろう。

 スローペース気味の流れで浮上しそうなのが、差し脚鋭いワグネリアンとオウケンムーンだ。

 ワグネリアンの前走は弥生賞。勝ったダノンプレミアムの2着だったが、上りタイムは最速で、直線の坂上からのスピードは際立っていた。

 オウケンムーンは前走の共同通信杯で、直線5番手から長くいい脚を使って快勝。3連勝を決めた。ただ、これまで相手に恵まれた部分もありそうで、皐月賞は真価が問われるレースになりそう。

 他ではジェネラーレウーノ。目下3連勝中で、前走は京成杯を2番手から楽々押し切って勝った。休み明けで、未知数な部分も多いが、能力は足りるのではないか。

 気になるのが、逃げて3勝をあげているアイトーンだ。前走は若葉Sを好指数で逃げ切り勝ちを収めたが、直線いったん2番手に下がったものの、そこから差し返すパフォーマンスは能力のなせる業だ。週末は雨の予報もあり、追い込み馬は苦労しそうで、アイトーンの逃げ切りに要注意だ。

 ダート重賞のアンタレスSは、前走指数上位馬が連軸向きだ。
 今年は、グレイトパール、ナムラアラシ、ミツバ、アルタイル、ロンドンタウン、ディアデルレイ、メイショウウタゲ、クインズサターンなどが指数の上位馬たちだ。

 骨折のため11か月の休養明けだが、指数上はグレイトパールが最上位だ。先行して抜け出す王道競馬でダートは5戦5勝と、まだ底を見せていない。順当なら、あっさり6連勝すると思うが、どれだけ息ができているか。休み明けだけが、気になるところ。

 使われている馬ではナムラアラシ。好指数でオープン戦を連勝しているが、後方一気の差し脚の鋭さは高レベルだ。
 チャンピオンズC6着の後、大井の東京大賞典で6着、名古屋大賞典で2着のミツバも上がりは鋭い。

 ただし、差し脚で最上位は、連勝中の4歳馬ユラノト。スローペースでのものだが、ここは若干スロー気味の流れになりそうで、楽に先行して、直線、抜け出すレースなら勝機もあるだろう。指数はまだ高くないが、展開からはユラノトに向く流れだ。

(アンタレスS)
       1着    2着    3着
12年    AX    -     CYa
13年     Xc   AYa   -
14年    A b   B d   DXa
15年    AZc   C      Y
16年    -     B     -
17年    -     D      Ya
(地方競馬のレースは減戦して集計)

 3歳重賞アーリントンCは、昨年まで2月下旬の開催だったが、今年から4月に移動して、NHKマイルCのトライアルレースになった。
 今年の指数上位馬は、タワーオブロンドン、インディチャンプ、パクスアメリカーナ、ウォーターパルフェ、ダノンスマッシュ、ラセットなど。

 阪神の外回りのマイル戦だけに、スローペース必至で、長く使える差し脚が問われるレースだ。中心は京王杯2歳Sを勝ち、朝日杯で3着の指数上位馬タワーオブロンドンだろう。4か月振りのレースになるが、先行できて、差し脚も上位で、マイルの適性も高い。
 インディチャンプもタワーオブロンドンと並ぶ差し脚上位の1頭。他にダノンスマッシュ、レッドヴェイロンなどの差し脚も鋭い。

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2018年4月10日 (火)

第1376回 オークスも決まり

201804080911
201804070611
201804070911

 3番手で先行していたラッキーライラックが直線なかばで抜け出し、堂々、勝利を手にしたように見えたのは一瞬だった。後方から大外一気に駆け上がって、16頭の馬群を置き去りにしたのはアーモンドアイだ。内と外に馬体が離れていたこともあったとはいえ、ラッキーライラックは並びかける形も作れないまま交わされ、ゴールでは1馬身と4分の3の差をつけられてしまった。2着はラッキーライラック、3着はリリーノーブル。

 あまりにも鮮やかな、つむじ風が吹き抜けたようなアーモンドアイの上がりタイムはメンバー最速の33秒2。上がりの2番手は34秒2のトーセンプレス、ラッキーライラックは34秒5だった。上がりだけで、他の馬たちに1秒以上の差をつけたわけで、まさに驚異的な差し脚だった。

 アーモンドアイのスピード指数は「86」の高レベルだったが、これは牡馬を含めて、現3歳世代の最高指数で、過去の桜花賞馬と比べても、2007年のダイワスカーレットと並ぶ高レベルの指数だった。

 阪神コースが新しくなった2007年以降の桜花賞で「84」以上のスピード指数を示したのは、2007年の勝ち馬ダイワスカーレット(86)と、2着のウオッカ(84)、2009年のブエナビスタ(84)の3頭だけ。アーモンドアイは、指数上、過去の名牝たちと並ぶか、それ以上の素質をも秘めていることを示しているのかもしれない。

 アーモンドアイの驚異の差し脚は、距離が伸びてさらに輝きを増しそうで、オークスはアーモンドアイで決まりだと、確信させられた桜花賞だった。

 NHKマイルのトライアルレース・ニュージーランドTは、4コーナーで横一線。直線なかば、いったんはケイアイノーテックが先頭に立ったが、後方から大外に回したカツジが並びかける。両者の叩き合いを制して差し切り勝ちを収めたのはカツジだった。アタマ差の2着にケイアイノーテック。3着はデルタバローズ。上がりの脚で目立ったのはカツジ、ゴールドギアなどだったが、スピード指数そのものは低調だっただけに、本番につながるかどうか。

 阪神牝馬Sは、ミスパンテールが逃げ切り勝ちで4連勝を収めた。超スローペースを得意とする牝馬で、指数が低く、指数上はとらえにくい馬の代表格だが、いつも上がりは34秒2から33秒3。きっちりと上がりの脚を使える馬だけに、スローペースで自ら逃げる作戦も当たったのだろう。ゴールまでギリギリ粘っての勝利だった。これで重賞も3連続勝利になった。

 2着はレッドアヴァンセ、1番人気のリスグラシューは3着。2番人気ソウルスターリングは10着に大敗した。

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2018年4月 5日 (木)

第1375回 無敗ラッキーライラック中心

 桜花賞は3歳G1戦だけに、前走指数の上位馬や、過去の指数の上位馬が連軸の中心。前走指数上位馬は過去10年で6勝をあげ、X馬が3勝をあげている。1番人気は3勝、2着1回、3着1回。2番人気は2勝、2着2回。1番人気馬が意外と不振なのは気になるところ。

(桜花賞)  1着    2着    3着
08年    -     -     B b
09年     Xa   -     -
10年    B       a   B
11年    B b   -       c
12年    DXa   -     BZ
13年    -      Yb   -
14年    A     B     C b
15年    DY    -     -
16年    B d   BZa   -
17年     Xd    Z    CYb
(スローペース調整-20/-10)

 今年は、フィニフティ、ラッキーライラック、レッドサクヤ、トーセンプレス、アンヴァル、ハーレムライン、マウレアなどが指数の上位馬たち。

 勝ち馬の前走は、過去10年で7勝をあげているチューリップ賞組が最多で、他路線組を圧倒している。チューリップ賞は桜花賞と同じ、阪神のマイル戦だけに、その経験が生きるのだろう。今年の指数上位馬でチューリップ賞を使っていたのは、ラッキーライラック、マウレア、リリーノーブルなど。チューリップ賞の1、2、3着馬たちだ。

 3月上旬のチューリップ賞を勝ったのはラッキーライラックだった。好スタートも、控えて3番手から。前を行く2頭と距離を開け、離れた位置取りになったが、直線、坂下で先頭に立つと、最速タイの上がりタイムを記録。後続馬に詰め寄られることもなく、完勝のレースだった。

 これでデビューから4戦4勝。指上も安定して高いレベルにあり、先行力だけでなく、差し脚でも上位だ。牝馬戦だけに過信は禁物だが、マイルは4戦4勝で距離に問題もなく、スローペースになりがちな阪神の外回りコースも2戦2勝。他に課題らしい課題も見当たらない。2歳時にはG1阪神JFを勝って、最優秀2歳牝馬にも選出された逸材で、ラッキーライラックの中心は揺るがないだろう。

 ラッキーライラックの相手は、チューリップ賞で鋭い上がりの脚を見せた2着のマウレア、3着リリーノーブルに加え、フラワーCで鋭い上がりの脚を使ったトーセンプレスたちが有力。他では、マイル戦を3連勝中のハーレムライン、前走指数最上位のフィニフティ、牡馬相手のシンザン記念で後方一気の脚を使って快勝したアーモンドアイ、フェアリーSを勝ったプリモシーンなどにも上位のチャンスがあるだろう。

 ニュージーランドTは3着までにNHKマイルCの優先出走権が与えられる。
 3歳重賞だけに、前走指数上位馬たちが連軸の中心。ただ、中距離の能力上位馬たちは次週の皐月賞からダービーへと歩を進めていく。それだけに、短距離、マイル路線は手薄なメンバー構成になりがち。その分、波乱にもつながりやすい。

 今年の指数上位馬は、ケイアイノーテック、エントシャイデン、アイスフィヨルド、アンプロジオ、ファストアプローチ、カシアス、カイザーメランジェ、ゴールドギアなど。

 マイルの瞬発力では、ケイアイノーテック、ラムセスバローズ、ファストアプローチ、カシアスなどが鋭い。
 なかでも、安定してマイルの指数が高いケイアイノーテックの差し脚に注目したい。3走前の朝日杯は4着、500万条件2着の後、前走500万条件を勝ち上がってきた。

 朝日杯に出走した馬も何頭かいるが、ケイアイノーテックの4着が最上位だ。朝日杯は勝ち馬(ダノンプレミアム)を除けば、2、3、4着は横一線。直線は、中団後方から差し脚を伸ばしたケイアイノーテックの脚が際立っていた。中山の1600は初めてだが、パワーのいる芝もこなすスタミナもあり、連軸に推したい。

(ニュージーランドT)
       1着    2着    3着
08年    -       c   DXb
09年     Xb     c   B c
10年    CX    -      X
11年(阪神)-     -     BX
12年    -     AZ    BZb
13年    CY    -     -
14年    AZc     c   A
15年    C a   B b    X
16年    CZ    -      Z
17年    D a   BX    A a
(スローペース調整-15/-5)

 阪神牝馬Sは一昨年から、内回り1400メートルから、外回りの1600メートルに距離とコースが変更になった。
 今年の指数上位は、ミエノサクシード、クインズミラーグロ、ソウルスターリング、エテルナミノル、リスグラシュー、アドマイヤリード、ラビットランなど。

 重賞の実績では桜花賞3着、オークス1着のソウルスターリングが最上位だ。牡馬相手のG1戦、天皇賞秋、ジャパンカップでも6、7着に頑張っており、牝馬相手なら負けられないだろう。ただ、スローペースの鋭い差し脚では少し物足りない部分もあり、実績通りの力を出せるかどうか。

 牝馬限定戦の外回りコースのマイル戦だけに、スローペースは必至。近走、スローペースで長くいい脚を使ってきたミエノサクシード、レッドアヴァンセ、ワントゥワン、エテルナミノル、リスグラシュー、ジュールボレールなどに流れが向きそうだ。なかでも、鋭い差し脚が持ち味のミエノサクシードに注目したい。

(阪神牝馬S)1着    2着    3着
16年    -     CYa   A d
17年    AYa   D     -

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2018年4月 3日 (火)

第1374回 M・デムーロ騎手の神業

201804010911
201803310611

 どんな馬でも出遅れることはあるし、レース中、思わぬアクシデントに巻き込まれることもあるだろう。不測の事態がなくても、思い通りにいかないのが競馬だ。問題は不測の事態に対する騎手の備えと、対処の仕方なのだと思わされた大阪杯だった。

 スタートで出負けしたスワーヴリチャードは後方2番手。ヤマカツライデンの逃げでペースは超スローになった。向こう正面のなかば、その停滞した流れを打ち破るようにスワーヴリチャードが動きだし、3コーナーで先頭に並ぶと、その勢いのまま4コーナーも先頭。直線に向くと、さらにスピードをあげ、後続馬たちを全く寄せ付けず、楽々と勝負を決めた。

 スワーヴリチャードの手綱を取ったM・デムーロ騎手はレース後「ペースが遅かったら出していこうと思っていた」とコメントをしていたが、レースに向けての備えも十分だったのだろう。もともと馬に力がなければできない騎乗だし、スワーヴリチャードの能力を信じていたからの騎乗でもあるだろう。

 昨年のダービーでも、スローペースを嫌ったルメール騎手が向こう正面、後方から上がっていって、レイデオロをダービー馬に導いたが、そのレースを思い出させるようなM・デムーロ騎手の神騎乗だった。当分はM・デムーロ騎手、ルメール騎手の天下は続きそうで、二人を脅かす日本人騎手の登場はあるのだろうか。

 中団から差し脚を伸ばしたペルシアンナイトが2着、3着は先行してよく粘っていたアルアイン。勝ったスワーヴリチャードを含め、上位の3頭はいずれも4歳馬。ともに皐月賞、ダービーでしのぎをけずってきた馬たちだった。スポニチの記事に「今年の芝1800メートル以上の中・長距離の重賞13レース中、8勝が現4歳世代のV」とあったが、確かにこの世代は強い。

 一方、5歳のサトノダイヤモンドは5、6番手で流れに乗っているように見えたが、ペースの上がった3コーナー手前で後退。直線は外に回して追ったが、鋭い脚は使えないまま。結局7着に終わったが、菊花賞、有馬記念を制したG1馬としては、見どころがないレースになってしまった。

 ダービー卿CTは4番人気ヒーズインラブが勝った。ヒーズインラブは中団後方から。直線では馬で混み合う内から、馬群を割って突き抜けてきた。3番手で先行していた6番人気キャンベルジュニアが最内で粘って2着を確保。3着は後方から脚を伸ばした9番人気のストーミーシーだった。

 次週はもう桜花賞。クラシック戦線も本番だ。馬券を買う側も、あらゆる結果に備えをもって立ち向かいたい。それにしても、日本人騎手、とりわけ若手の騎手たちにもう少し頑張ってほしいと思う。

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