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2018年4月 3日 (火)

第1374回 M・デムーロ騎手の神業

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 どんな馬でも出遅れることはあるし、レース中、思わぬアクシデントに巻き込まれることもあるだろう。不測の事態がなくても、思い通りにいかないのが競馬だ。問題は不測の事態に対する騎手の備えと、対処の仕方なのだと思わされた大阪杯だった。

 スタートで出負けしたスワーヴリチャードは後方2番手。ヤマカツライデンの逃げでペースは超スローになった。向こう正面のなかば、その停滞した流れを打ち破るようにスワーヴリチャードが動きだし、3コーナーで先頭に並ぶと、その勢いのまま4コーナーも先頭。直線に向くと、さらにスピードをあげ、後続馬たちを全く寄せ付けず、楽々と勝負を決めた。

 スワーヴリチャードの手綱を取ったM・デムーロ騎手はレース後「ペースが遅かったら出していこうと思っていた」とコメントをしていたが、レースに向けての備えも十分だったのだろう。もともと馬に力がなければできない騎乗だし、スワーヴリチャードの能力を信じていたからの騎乗でもあるだろう。

 昨年のダービーでも、スローペースを嫌ったルメール騎手が向こう正面、後方から上がっていって、レイデオロをダービー馬に導いたが、そのレースを思い出させるようなM・デムーロ騎手の神騎乗だった。当分はM・デムーロ騎手、ルメール騎手の天下は続きそうで、二人を脅かす日本人騎手の登場はあるのだろうか。

 中団から差し脚を伸ばしたペルシアンナイトが2着、3着は先行してよく粘っていたアルアイン。勝ったスワーヴリチャードを含め、上位の3頭はいずれも4歳馬。ともに皐月賞、ダービーでしのぎをけずってきた馬たちだった。スポニチの記事に「今年の芝1800メートル以上の中・長距離の重賞13レース中、8勝が現4歳世代のV」とあったが、確かにこの世代は強い。

 一方、5歳のサトノダイヤモンドは5、6番手で流れに乗っているように見えたが、ペースの上がった3コーナー手前で後退。直線は外に回して追ったが、鋭い脚は使えないまま。結局7着に終わったが、菊花賞、有馬記念を制したG1馬としては、見どころがないレースになってしまった。

 ダービー卿CTは4番人気ヒーズインラブが勝った。ヒーズインラブは中団後方から。直線では馬で混み合う内から、馬群を割って突き抜けてきた。3番手で先行していた6番人気キャンベルジュニアが最内で粘って2着を確保。3着は後方から脚を伸ばした9番人気のストーミーシーだった。

 次週はもう桜花賞。クラシック戦線も本番だ。馬券を買う側も、あらゆる結果に備えをもって立ち向かいたい。それにしても、日本人騎手、とりわけ若手の騎手たちにもう少し頑張ってほしいと思う。

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