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2018年7月19日 (木)

第1405回 夏馬

 中京記念は波乱のハンデ戦。中京競馬場が新しくなった2012年以降の6年間で、1番人気馬は未だ勝てないまま、3着が1度あるだけだ。指数上は平均指数上位の連対率が高いものの、ランク外の馬も多く浮上しており、一筋縄ではいかない。

(中京記念) 1着    2着    3着
12年     Yb   -      Xa
13年      d   -     -
14年    -     B      Zd
15年      d     d   C
16年    -     -     A a
17年    D       c   DZ

 今年の指数上位は、リライアブルエース、ロワアブソリュー、グレーターロンドン、ロジクライ、ガリバルディ、ウインガニオン、ワントゥワン、ブラックムーン、マイネルアウラートなど。

 トップハンデは57.5キロのウインガニオン、スマートオーディン、ブラックムーンの3頭だが、過去6年、勝ち馬のハンデは57キロ以上の馬たちが5勝、そのうちトップハンデ馬も2勝しており、特に重ハンデを苦にする必要はない。むしろ軽ハンデ馬の苦戦のほうが目に付く。

 マイル戦の距離適性では、6勝を上げているブラックムーン、5勝のウインガニオン、マイネルアウラート、グレーターロンドン、4勝のロジクライなどが上位だ。

 なかでも、中京コースが得意なウインガニオンに注目したい。京都や阪神などの右回りでは(1、0、1、11)だが、中京、東京、新潟の左回りコースは(7105)。中京コースは3戦3勝と、圧倒的に左回りが得意な馬だ。左回りのマイル戦は(4102)とさらに成績が上がる。

 得意な左回りのマイル戦、前走の安田記念は大外枠から果敢に逃げて7着だったが、指数上は自己ベストの好指数で、直線半ば過ぎまで粘っていた内容も悪くなかったはず。夏場に7勝を上げる夏馬で、昨年も57キロを背負って、後続に2馬身半の差で快勝している。トップハンデも57.5キロなら問題はないだろう。

 相手は先に上げたマイルの適性が高い、ブラックムーン、マイネルアウラート、グレーターロンドン、ロジクライなどが中心。初マイル戦になるスマートオーディン、3歳馬フロンティアなどにくわえ、差し脚鋭いロワアブソリュー、ワントゥワン、ミエノサクシード、リライアブルエースなどにも要注意だろう。

 今年、2歳重賞の第一弾、函館2歳S。
 過去10年、前走指数上位のABC馬のいずれかが毎年連対している。
 今年は、カルリーノ、ナンヨーイザヨイ、ニヴィアン、スズカカナロア、ロードワンダーなどが指数の上位馬たちだ。

 未勝利勝ちながら、前走指数最上位のカルリーノが中心になりそうだ。新馬戦は4着だったが、続く未勝利戦は、比較的厳しいペースを先行して、直線、前が詰まる場面もあったが、最内から一気に差し脚を伸ばして完勝。指数も上々で、一瞬の切れる差し脚も魅力的だ。

 そのカルリーノを退けて、新馬戦勝ちを収めたのがナンヨーイザヨイだ。直線、2番手から楽に抜け出して快勝。余力も十分に感じられるレースで、2戦目での上積みも大きいだろう。連軸はカルリーノと思うが、勝つのはナンヨーイザヨイなのかもしれない。

 他に、差し脚上位のラブミーファイン、ラブリロンリロンス、アスターペガサスにもチャンスはありそうだ。

(函館2歳S)1着    2着    3着
08年    -     AYa   -
09年(札幌)B     AZc   -
10年    -     AX    C
11年    B b   C c    Y
12年    A a   D     -
13年    A a    X    -
14年    C c   DXd   -
15年    B a   -     -
16年    -     B       c
17年    AYd   -     D c
(スローペース調整値-20/-10)

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2018年7月17日 (火)

第1404回 今年も荒れた函館記念

201807150211

 函館記念は今年も荒れた。
 2010年以降、3連単の配当が10万円を超す高配当になったのは、9年間で7回にのぼる。この間、1番人気馬は2着が1度あるだけで、1番人気馬の不振が波乱の主要因になっている。

 加えて10番人気以下の人気薄馬も5頭が2着に食い込んでおり、函館記念をより難解なハンデ戦に仕立てている。

 今年の函館記念を勝ったのは5番人気のエアアンセム、2着は7番人気のサクラアンプルール、3着に13番人気のエテルナミノルが残って、3連単は57万円を超す高配当になった。

 ハナを主張して、果敢に逃げたのはカレンラストショー。1000メートルの通過タイム1分00秒3は、当日の馬場状態を考えれば、平均より少しゆっくりめだろう。

 勝ったエアアンセムは藤岡佑介騎手を背に好スタートを決め、4番手で機をうかがう。直線、先行2番手から先に抜け出したエテルナミノルに馬体を合わせて、これを退け、さらに、中団から鋭い差し脚を伸ばしてきたサクラアンプルールの追撃をも抑え込んでの勝利だった。7歳馬にして実に27戦目での初の重賞制覇になった。

 1番人気に推されたトリコロールブルーは中団後方から。4コーナー手前、各馬が仕掛けて動くところ、前が開かず、流れに乗り遅れて後方まで下げざるを得なかった。先行馬に楽なペースのうえ、直線の短い函館だけに、その位置からの挽回はむつかしかった。ただ、結果は6着だったが、直線での鋭い差し脚には見どころもあり、次走での巻き返しに注目したい。

 函館の次週は函館2歳Sがメイン。以前は函館の開催は8週間あったが、今は6週間の開催で、あっという間。早くも残り1週で今年の開催が終わる。

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2018年7月12日 (木)

第1403回 成長の4歳馬から

 今週の重賞はサマー2000シリーズ第2戦の函館記念(第1戦は先週の七夕賞)。重賞はこの1レースだけで少し寂しい。

 函館記念はハンデ戦だけに、指数上位馬も苦戦の傾向が見える。一応、前走指数の高いABC馬が、10年の内8年で中心になっているが、ランク外の馬たちの活躍も多い。

 1番人気は2着2回があるだけ。トップハンデ馬も1勝、2着1回のみと、どちらも不振続きだ。加えて、人気薄の馬たちの台頭もあって、3連単は高配当が多い。ただ、勝ち馬はすべて5番人気以内の馬たちで、人気馬の取捨がポイントになるだろう。

(函館記念) 1着    2着    3着
08年    -     C      Zb
09年(札幌)C d   -     -
10年    AYb   C     -
11年    A      Y    DXb
12年    -     B     -
13年    -     -      Z
14年      d   C     A
15年    -      Zb   -
16年    -     A     D
17年    CZ    AXa   A

 今年は、トリコロールブルー、ロジチャリス、ブラックバゴ、ゴールドサーベラス、サクラアンプルール、マイネルハニー、スズカデヴィアスなどが指数の上位馬たちだ。

 トップハンデは57.5キロのサクラアンプルール。昨年の札幌記念を好指数で勝ち、続いて天皇賞秋、有馬記念にも挑戦したが、さすがに相手が強く、結果にはつながらなかった。そのあとG2中山記念は4着、前走G2日経賞でも3着に好走して、相手が楽になれば勝ち負けになることを示した。データ上は苦戦が多いトップハンデ馬とはいえ、要注意だろう。

 注目したいのは、前走指数最上位の4歳馬トリコロールブルーだ。菊花賞は15着に大敗したが、年明け、古馬との1600万条件の飛鳥S、オープンの大阪城Sを連勝し、前走はG3鳴尾記念を自己ベストの好指数で3着に頑張った。

 これまで、比較的スローペース気味のレースで、長く良い差し脚を使って好走してきたが、前走、鳴尾記念ではレコード決着の厳しいペースにも耐えられることを示した。まさに成長を感じさせるレース内容だったといえるだろう。昨年夏、札幌で勝っており洋芝も問題なくこなせるはず。2000メートル戦は(3110)と、距離適性は高い。

 他では、7歳馬スズカデヴィアスが好調だ。前走、新潟記念を中団から楽に抜け出して快勝。鋭い差し脚が持ち味で、北海道の洋芝コースの経験は1戦(9着)のみで、洋芝の適性は未知数も、スローペースの差し脚比べで浮上する1頭だろう。

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2018年7月10日 (火)

第1402回 備える努力

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201807080711

 集中豪雨で各地に大きな被害が出でいる。
 元来、日本は狭隘な山国だから、平野は少ない。その平野は水田や畑になり、人々は山のふもとにも住まざるを得ない。河川も急流となり、大雨が降れば、がけ崩れや河川の氾濫につながりやすい。

 台風や地震、火山活動による災害も含めて、日本は地勢的にみても自然災害が多い。それだけに、先人たちの知恵によって、太古の昔から自然災害から守る備えをしてきたはずだが、自然の猛威にあがなう力にはなりえていない。しかし、それでもなお、尊い命がうしなわれることのないように、我々は力を合わせて備えるしかない。それはこの地を住処とする日本人の宿命ともいうべきものだろう。

 福島の七夕賞は、単勝万馬券の11番人気馬メドウラークが勝った。メドウラークは丸田騎手の騎乗。向こう正面では後方に位置していたが、3コーナー手前から動いて、4コーナーでは外に持ち出して4番手。その外にマイネルサージュが馬体を合わせにいく。

 ゴールまで残り100メートル地点でメドウラークが先頭に立ち、追いすがるマイネルサージュをクビ差振り切って、重賞初制覇を決めた。2着は4番人気のマイネルサージュ、最内で粘っていた最低人気のパワーポケットが3着に入って、3連単は256万円を超す高配当になった。

 逃げたのはマイネルミラノのペースだったが、良馬場とはいえ前日の雨でゆるんだ馬場状態を考えると、かなりハイペースだったようで、先行馬たちは直線、脚を残せずに後退していった。上位のメドウラーク、マイネルサージュの2頭は後方からの差し馬で、ペースと展開に恵まれた要素もあっただろう。

 中京のダート1400メートルの重賞プロキオンSは、従来のレコードタイムを1秒2上回る驚異のレコードタイムでマテラスカイが逃げ切り勝ちを収めた。脚抜きの良い軽いダート馬場だったから、さもありなんとは思うが、それにしても、直線では後続に差を広げる一方で、後方から追ってきた2着のインカンテーションとは4馬身差。指数も「100」を超す高レベルだった。今年3月、ドバイのダートG1での5着は伊達ではなかったといえそうで、ダート短距離界の新星になるのではないか。

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2018年7月 5日 (木)

第1401回 波乱含みのハンデ戦

 福島のメインは七夕賞。
 1番人気馬は過去10年で3勝、2着1回、3着2回。10番人気以下の馬が3着までに浮上して、3連単は高配当が多いハンデ戦だ。
 指数上は平均指数や過去の指数が高い馬たちの連対率が比較的高い傾向にある。

(七夕賞)  1着    2着    3着
08年     Z    -     B b
09年    BYa   -      Z
10年    -     -     CZb・Cd同着
11年(中山)-     AYa   -
12年    B c    Yb   -
13年    C c    Xc   -
14年    -     -     CYa
15年     Xa   -     A
16年    -      Xa   -
17年    B a    Y    -

 今年の指数上位は、シルクドリーマー、マイネルサージュ、サーブルオール、バーディーイーグル、マイネルフロスト、キンショーユキヒメなどだ。

 小回りで直線の短い福島だけに、基本的には先行馬が有利だろう。
 指数上位馬で先行できるのは、マイネルフロスト、マイネルミラノ、シルクドリーマーなど。スタミナの点からは、休み明けでもシルクドリーマーに注目したいところ。近走は2400以上の距離を使われているが、2000メートル戦は2戦1勝と適性は悪くはない。

 ただ、シルクドリーマーは9歳馬。マイネルフロスト、マイネルミラノも7歳、8歳だけに、常識的には大きな期待はかけにくい。
 とすると、今年は差し馬の出番なのかもしれない。

 差し脚の上位はマイネルサージュにサーブルオールだ。

 マイネルサージュは近走、先行してもなかなか結果が出ず、前走は一転、後方から差し脚を伸ばす作戦で快勝、新境地を開いた。

 近走の差し脚は、このメンバーでも上位で、ふたたび差し脚にかけるレースで、新たな素質が開花する可能性もあるだろう。福島は(1200)と得意なコースでもあり、要注意だ。

 サーブルオールは、前走、重賞で4着に好走しており、実績はマイネルサージュより上だろう。福島は初だが、2000メートル戦は(2100)と得意にしており、連軸向きかもしれない。

 ダート1400メートルの重賞プロキオンSは、2012年から中京競馬場での開催になった。過去6年、1番人気は(2121)と比較的安定した成績を残している。指数上は、前走指数上位馬の連対率が圧倒的に高い。

 今年の指数上位は、インカンテーション、ウインムート、ドリームキラリ、キングズガード、マテラスカイ、ブライトラインなと。

 重賞実績では指数も安定して高いインカンテーションが上位だろう。マーチS、白山大賞典、武蔵野Sなど重賞は6勝(すべてG3戦)。近走もG1フェブラリーS3着、G1かしわ記念3着など、8歳馬ながら、衰えもなく元気いっぱいだ。ただ、実績はダート1800メートルに多く、今回のダートの1400メートル戦は初距離になる。距離適性は気になるところだ。

 距離適性と好調さで浮上してくるのがウインムートとドリームキラリだ。

 ウインムートはダートに路線を変えた昨年の7月以降、すべてダート1400メートル戦を8戦4勝。重賞勝ちはないものの、前走指数のレベルは、すでに重賞でも活躍できるレベルにある。

 もう1頭の注目馬は、前走、ダート1400メートル戦を重賞レベルの好指数で逃げ切り勝ちしたドリームキラリ。逃げてこその馬で、戦法に迷いはない。前走は、直線なかばで一旦は交わされながら巻き返しており、スタミナも根性もなかなか。逃げ馬ながら、直線に脚を残せるのは成長の証だろう。

(プロキオンS)
       1着    2着    3着
12年    -     D b   B
13年    -     B     C c
14年    A c   A     -
15年     Zc   B     -
16年    D     BZ    -
17年    B b   AXa    Yc
(海外、地方競馬を減戦して計算)

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2018年7月 3日 (火)

第1400回 頑張りに感謝

201807010311
201807010711

 ワールドカップのブラジル×メキシコ戦はまだ元気に起きていられたけど、日本×ベルギー戦の前に、耐え切れず眠ってしまった。元来、早寝早起きのかみさんは3時過ぎに起きて中継を観たとか。残念ながら、結果についてはニュースで確認することになったが、負けたとはいえ、いいゲームだったんだね。ライブで観たかったなあ。それにしても、戦前の低評価をくつがえす頑張りはすごかったね。心意気を感じてうれしかったです。頑張りに感謝です。

 関東は早々と梅雨明け。競馬は福島、中京が始まって、気持ちは完全に夏モード。

 福島のラジオNIKKEI賞は、好位3番手から伸びた2番人気メイショウテッコンが勝った。メイショウテッコンは過去10年で1勝、2着1回と、苦戦続きのトップハンデ馬。これまでは逃げて2勝を上げてきたが、ここではキボウノダイチ、シセイヒテンを先に行かせて最内の3番手から。

 直線、外に出すと一気に加速してトップに立ち、後方から鋭い脚を使って伸びてきた1番人気のフィエールマンの猛追を抑えて半馬身差で勝利をつかんだ。追い詰めたフィエールマンが2着。逃げた9番人気のキボウノダイチが3着に粘った。

 1番人気のフィエールマンは34秒4の最速の上りタイムを示したものの、惜しくも2着だったが、石橋騎手のコメント通り、追い出しが少し遅れたのが敗因だろう。

 中京のCBC賞は、直線、馬場の真ん中を突き抜けた4番人気のアレスバローズが快勝した。近走は後方からのレースが多かったが、乗り手が川田騎手に代わって、好スタートを切り、中団で流れに乗れたのが良かったのだろうか。直線の反応も鋭く、余力を感じさせる差し脚だった。

 9番人気のナガラフラワーが中団から差し脚を伸ばして2着に食い込み、2番手で粘っていた8番人気のセカンドテーブルが3着。

 1番人気に押されたダイメイフジは後方から。直線で末脚がはじけるのかと思ったが、馬群に包まれたまま、いいところなく11着。1200メートルの素軽いスピード競馬に対応できなかった印象で、いまのところ1400メートルのほうが良いのかもしれない。

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