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2018年8月30日 (木)

第1417回 素質馬の取捨

 早くも新潟の最終週。メインはハンデ戦・新潟記念。
 1番人気馬は過去10年で1勝、2着2回。2番人気馬も1勝、2着1回。3番人気馬は連対ゼロと、上位人気馬は苦戦が続く。勝ち馬は5番人気以下の馬が8勝して、波乱模様のハンデ戦だ。また、トップハンデ馬も1勝、2着1回だけで、トップハンデ馬も苦しい戦いが続く。
 指数上は、前走指数や平均指数の上位馬が、8年間で連対しており、連軸の中心になっている。

(新潟記念) 1着    2着    3着
08年    -     DZc   -
09年    AYc   -     -
10年    C     -     -
11年      b   -      Zb
12年    B     -     -
13年    -      Zd   D d
14年    A a     c    Xc
15年    D c    X    -
16年    A     A b   D
17年    -     -     -

 今年は、ベアインマインド、ストーンウェア、セダブリランテス、グリュイエール、マイネルハニー、メートルダール、ショウナンバッハ、ブラストワンピースなどが指数の上位馬たちだ。

 苦戦を強いられることが多いトップハンデ馬は、57.5キロのセダブリランテス。次いで57キロのマイネルハニー、メートルダールが続く。

 注目を集めそうなのは骨折で休養していた4歳馬セダブリランテス。前走は中山金杯を4コーナー3番手から差し切り勝ち。これまで(4010)と、負けたのはアルゼンチン共和国杯の3着だけで、素質の高さを示している。当然、ハンデはトップハンデの57.5キロを背負うことになったが、苦戦の続くトップハンデは気にかかるところだ。

 もう1頭、デビュー以来(3001)の3歳馬ブラストワンピースも人気を集めるだろう。前走のダービーでは2番人気に推されて、勝ったワグネリアンとも差のない5着に好走した。直線、前が詰まる不利がなければ、もっときわどい勝負になったはず。3歳馬でハンデも54キロと恵量。ただ、人気馬は苦戦の傾向があり、2000年以降、3歳馬の勝利がないというデータも無視はできないだろう。

 しかし、過去のデータがどうであれ、セダブリランテス、ブラストワンピースの2頭の素質馬があっさり勝つ場面もかなりの確率であるとは思うが、ここは人気薄馬にかけてみたい気もする。

 前走、サマー2000シリーズの小倉記念と七夕賞組が過去10年で合計7勝をあげており、データ上は、小倉記念組のストーンウェア、メドウラーク、七夕賞組のマイネルミラノなどが上がってくる。

 なかでも小倉記念5着のストーンウェアが指数も最上位で、連軸向きではないか。前走の小倉記念は、先行馬に強い馬たちがそろっており、ストーンウェアは好スタートも控えて5番手から。ただ、ペースは上がらず、先行馬たちがそのままなだれ込む結果だった。ストーンウェアはよく食らいつき、33秒7の上りの脚も見せた。5着とはいえ、内容は悪くなかったのではないか。素軽いスビートが持ち味で、新潟コースも合うはず。

 他ではグリュイエールの鋭い瞬発力が気になるところ。前走エプソムカップは雨の重馬場で切れを封じられて3着も、良馬場での巻き返しに注目したい。

 小倉2歳Sは1200メートル戦。スローペースはないはずで、指数の高さと能力は比較的結びつきやすい。過去の連対馬は、前走指数上位馬が中心だ。

 今年は、セプタリアン、ルチアーナミノル、シングルアップ、チュウワフライヤーなどが指数の上位馬たち。

 中心は、新馬、オープンを連勝しているシングルアップだろう。前走は、馬なりで先頭に立つと、差を詰められることなく押し切る強いレース内容だった。

 逆転候補は、前走ハイペースで逃げ切って、好指数勝ちのセプタリアン。
 他に、逃げ馬ながら、スローペースの差し脚に見どころがあったルチアーナミノル、差し脚上位のタガノジェロディ、ブルベアオーロなど。

(小倉2歳S)1着    2着    3着
08年    -     -     BXa
09年    BZd   -     DXc
10年     Xb   A a   -
11年    -     A a   -
12年    -     -       c
13年    A a   D d   -
14年    -     B a   -
15年    BYd   -     -
16年    C a   A     BX
17年    C d   -     D b
(スローペース調整-20/-10)

 札幌2歳Sは、スローペース必至の芝の1800メートル戦。指数の高さより、差し脚の鋭い馬たちが中心のレースだ。

 今年は、ウィクトーリア、ラブミーファイン、ナイママ、トーセンギムレット、ナンヨーイザヨイ、ラバストーンなどが指数の上位馬たち。

 差し脚が鋭いのはクラージュゲリエ、アフランシール、ダディーズマインド、ウィクトーリア、エメラルファイトなど。とりわけ超スローペースの新馬戦を後方から差し切ったクラージュゲリエの圧倒的な瞬発力が魅力的だ。

(札幌2歳S)1着    2着    3着
08年    -     BXa   A
09年    AYa   -     -
10年    BX    C     A a
11年    A a    Z    -
12年    -     B     -
13年(函館)-     AX    -
14年    -     -     -
15年    -     -     CXb
16年      c   CXb   -
17年    -     B a   C
(スローペース調整は-20/-10)

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2018年8月28日 (火)

第1416回 モレイラ騎手の好騎乗

201808260111
201808260411

 キーンランドCはモレイラ騎手騎乗の5歳牝馬ナックビーナスが、堂々の逃げ切り勝ちを収めた。1000メートル通過が57秒3。札幌の日曜日の馬場状態(稍重)を合わせて考えれば、結構厳しい流れだったはず。そのペースをものともせず、ゴールまでしっかりとした脚を使って、2馬身半の差で完勝。自己ベストの好指数だった。

 レース後、モレイラ騎手は「道中も折り合いがつき、馬なりのまま直線を迎えることができた」とコメントしていた。5歳牝馬ナックビーナスの成長を引き出したモレイラ騎手の好騎乗だろう。ナックビーナスは、ハナを奪って逃げた芝戦は(3110)と、好成績をあげており、この戦い方のほうが合うのかもしれない。

 厳しいペースの割には前が残る展開になり、2、3着は先行したダノンスマッシュ、ペイシャフェリシタが粘り切った。中団から差し脚を使ったキャンベルジュニア、中団後方から伸びてきたスターオブペルシャは、最後まで差を詰められず、4、5着に終わった。直線の短い札幌で、馬場状態が稍重とはいえ、緩い馬場状態で、追い込みに懸ける馬たちにとっては苦しい戦いだったようだ。

 新潟2歳Sは、想定通りのスローペース。直線、馬場の大外から33秒1の上りタイムでケイデンスコールが差し切り勝ちを決めた。2着は上がり33秒2のアンブロークン。3着は上がり33秒3のスティルネス。

 スローペースのため指数は低調ながら、上位の3頭は上がり指数で高レベルの数値を示しており、今後の活躍に期待がかかる。

 札幌で行われた「ワールド オールスター ジョッキーズ」は、世界の名ジョッキーがそろう豪華版。今年は、武豊、ルメール、モレイラなど、日本で乗りなれている騎手たちが勝ったが、今後も札幌のイベントとして、世界から日本を目指す騎手たちが増えることを期待したい。

 日本に活躍の場を移したいモレイラ騎手は、先週の札幌の土日2日間で9勝。ルメール騎手も4勝をあげて、相変わらずの外国人騎手たちの活躍ぶり。来年、モレイラ騎手がJRA所属になったら、勝ちまくること間違いはないだろう。

 日本人騎手に頑張ってもらいたいと思いつつも、日本人騎手たちが急にうまくなることもないわけで、今週もモレイラ騎手、ルメール騎手、デムーロ騎手たちの勝ち鞍に乗るしかないのだろう。

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2018年8月23日 (木)

第1415回 短距離適性で

 8月も残りわずか。今週の札幌はキーンランドCがメインレースだ。
 1番人気馬は(1432)と、勝率は低いものの、馬券の対象にはなっている。他に、牝馬が過去10年で6勝をあげていることも特徴的だ。
 指数上は、前走指数の高いAB馬と平均指数上位馬が、過去10年のうち7年で連対している。

(キーンランドC)
       1着    2着    3着
08年    -     BYd   AXa
09年     Xa   -     A
10年    A b   CXb   -
11年    B d    X     Yd
12年      c   AXa   BZd
13年(函館)A      Yb   -
14年    A     A      Z
15年    -     -      Xb
16年    A     -     -
17年     Yc   -     -

 今年は、ヒルノデイバロー、ナックビーナス、ダノンスマッシュ、ムーンクエイク、キャンベルジュニア、オールインワン、スターオブペルシャ、ユキノアイオロスなどが指数の上位馬たち。

 ペースは上がりそうだが、それでも、直線、差し脚を発揮できるスタミナが問われるのが重賞戦だ。今年の出走予定馬で、中段より前でレースができ、差し脚が使えるのは、ナックビーナス、キャンベルジュニア、ヒルノデイバロー、ペイシャフェリシタ、タマモブリリアンなどだろう。

 ナックビーナスは高松宮記念3着、函館スプリントSでも3着の5歳牝馬。芝1200メートル戦は(4434)と安定している。まだ重賞勝ちはないが、牝馬ながら堅実さが持ち味だ。今回、名手モレイラ騎手に乗り替わって、勝利をもぎ取れるかどうか。

 注目したいのは、1200メートル戦に初挑戦のキャンベルジュニア。これまでの全成績は(5516)。まだ重賞のタイトルはなく、勝ち星は1600から2000メートルでのもの。近走は、90台に届く高指数で、ダービー卿CT2着、京王杯スプリングCも2着に好走した。前走G1安田記念は、果敢に先行したもののG1の厳しいペースに直線は脚が止まって11着だった。

 ただ、京王杯スプリングC(1400メートル)の素軽い差し脚からは、短距離のほうに適性があるように思える。前走の11着大敗は距離が長かったのも要因のひとつと思えば、納得もできる。ペースが上がる短距離戦で、中段からの差し脚がより生きるのではないか。

 新潟2歳Sは、スピード指数の高さより、スローペースで長くいい脚を使ってきた馬たちが中心のレースだ。この時期の新馬戦や2歳未勝利戦はスローペースが基本。とくに直線の長い新潟コースはその傾向が強く、上がりだけの勝負になりがちだ。

 今年は、ケイデンスコール、エイカイキャロル、アンブロークン、エイシンゾーン、ロードアクアなどが上がり指数の上位馬たちで、連軸の中心になる馬たちだ。

 東京の芝1800メートルの新馬戦で、4コーナー、2番手から早めに先頭に立ち、そのまま押し切って勝ったアンブロークンを中心にとりたい。スタミナの核もシッカリとしていそうで、将来性も高いのではないか。

 極端なスローペースになるようなら、エイカイキャロルやエイシンゾーン、ケイデンスコールなど、差し脚の鋭い馬たちにもチャンスがあるだろう。

(新潟2歳S)1着    2着    3着
08年     Xd   -     A a
09年    -     -     A b
10年    -     CYd   -
11年    -     -     -
12年    -     -     -
13年    -     -     DXa
14年    -     -       d
15年    -     D     BXb
16年    B     -     -
17年    -     A     -
(スローペース調整-20/-10)

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2018年8月21日 (火)

第1414回 秋の主役を目指して

201808190111
201808191011

 日曜日、札幌は午前中の雨のため、馬場が悪化。札幌記念は稍重になった。
 その力のいる馬場を逃げたのはマルターズアポジー。1000メートル通過が59秒1というハイペース気味の流れで、先行馬たちは直線で脚が止まった。

 後方2番手から直線、大外一気に脚を伸ばした1番人気のマカヒキが、いったんは先頭に立って、そのまま押し切るように思えた。しかし勝ったのは、ごちゃつく内を突いた2番人気サングレーザーだった。

 サングレーザーは直線、前が大きな壁になって、外にもスペースがなく、勝負どころでも追い出せないまま、万事休すの状態。そこから、わずかに空いたスペースをこじ開けるように、持ち味の鋭い差し脚を繰り出して、ゴールでクビの上げ下げにまで持ち込んだ。結果はわずかにハナ差でサングレーザーの勝利だった。3着は最後方にいた4番人気のモズカッチャン。

 サングレーザーは、これまでマイルまでの距離で実績を積んできたが、2000メートルに勝ち星がなく、距離の不安を指摘されていた。ハナ差とはいえ、マカヒキを抑え込んでの勝利は、距離不安を一掃するに十分だっただろう。サングレーザーの成長と底力を見せたレースだった。

 マカヒキもダービー馬としての真価を発揮できた。秋に向けて期待の広がるきっかけになったのではないか。

 北九州記念はトップハンデの不利をはねのけた6番人気アレスバローズが完勝した。
 アレスバローズは中段の最内から。直線は内にスペースを見つけ、鋭い差し脚で抜け出してきた。2着は中段から大外に回した4番人気のダイメイプリンセス。先行して早々と先頭に立った7番人気のラブカンプーが粘って3着を確保した。

 アレスバローズはCBC賞に続いてスプリント重賞を連勝。一躍、G1スプリンターズSの主役に躍り出た。

 高校野球は大阪桐蔭高校の優勝で、今日、幕を閉じた。札幌、新潟、小倉競馬もあと2週を残すだけになった。夏の熱気も静かに冷めていく。

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2018年8月16日 (木)

第1413回 決め手比べ

 例年、レベルの高い有力馬が集まるG2札幌記念が今週のメインレース。今年はマカヒキをはじめ、G1馬3頭が出走してきた。

 過去10年、1番人気馬は2勝、2着5回。3着1回。連対率は70パーセントとまずまずだが、勝率は物足りない。ここ6年に限れば、1番人気馬は2着3回、3着1回のみで、勝利がなく、波乱の傾向も見える。
 指数上は、前走指数上位馬の勝率と連対率が高い。

(札幌記念)  1着     2着     3着
08年     -      AYc    C
09年     AYa    D      -
10年     AZb    -      -
11年     B a    D c     Xc
12年     D      AXa    DYb
13年(函館) A c    B c    -
14年     C      AZa    -
15年     CZ     -      D d
16年     -      CXa    A
17年     -      -      AYb
(地方、海外の成績は減戦して集計)

 今年は、サングレーザー、マカヒキ、マルターズアポジー、ゴーフォザサミット、ミッキースワロー、サクラアンプルール、アトラスエンブレム、マイスタイルなどが指数の上位馬たちだ。

 G1勝ち馬はダービー馬マカヒキ、香港のクイーンエリザベスⅡ世Cの勝ち馬ネオリアリズム、エリザベス女王杯を勝ったモズカッチャンの3頭。

 他のG1実績も含めて考えればマカヒキが断然だろう。ただ、フランスのニエル賞を勝って以降、凱旋門賞大敗を引きずるように、国内の重賞戦でも苦杯をなめ続けている。左後肢の剥離骨折のため、昨秋のジャパンカップ以来のレースになるが、どこまで復調しているだろう。今回、久々にルメール騎手の騎乗で、ダービー馬としての素質の発揮を期待したいところだ。

 逃げ馬がそろって、ペースは上がるだろう。とりわけハイペースで逃げるマルターズアポジーのペースを考えれば、スローペースの差し脚ではなく、平均ペースに対応できる中団からの差し馬に展開が向くのではないか。差し脚で上位はサングレーザー、ゴーフォザサミット、マカヒキなど。

 ここは平均ペースで差し脚に見どころがあるサングレーザーに注目したい。これまではマイルを中心に使われて、安定して高指数を記録している。2走前、読売マイラーズCで見せたスピード感あふれる決め手は何よりも魅力的だ。2000メートルは2歳時に1戦5着のみだが、2歳時とはいえ1800メートルで1戦1勝しており、2000メートルもこなせない距離ではないだろう。

 北九州記念は芝1200のハンデ戦。過去10年で1番人気馬は1勝、2着2回、3着2回。トップハンデ馬は1勝、2着1回、3着1回と苦戦続きだ。牝馬は10年で6勝をあげている。ハンデ戦のためか、勝ち馬はランク外の馬も目に付くが、2012年以外はすべて牝馬が勝利しており、牡馬で指数ランクにない馬が勝つのはむつかしい。指数上は前走指数の上位馬が連軸の中心だろう。

 今年の指数上位は、ナガラフラワー、セカンドテーブル、アレスバローズ、アサクサゲンキ、トウショウピスト、フミノムーンなど。

 苦戦の続くトップハンデ馬を除くと、牡馬では3歳馬アサクサゲンキが53キロの恵ハンデで浮上してくる。この2走は1200メートル戦で5着、4着だったが、前走は古馬との重賞CBC賞で4着なら上出来。素軽いスピードもあり、1200メートルの距離適性も高いだろう。小倉は(2100)と相性も良く、小倉2歳Sも勝っている。

 ただ、今年も牝馬が優勢のようで、差し脚の鋭いナガラフラワー、ラブカンプー、ダイメイプリンセスなどが中心になるのではないか。

 とりわけ、前走CBC賞で2着に好走したナガラフラワーの差し脚が上位だろう。今年は逃げ先行馬がそろって、ハイペースになりそうで、52キロの軽ハンデをいかして、後方一気の差し脚が決まる可能性も高い。

(北九州記念) 1着     2着     3着
08年     -       Yc    A
09年     CZa    C       Ya
10年     -      B       Yb
11年     -      B      BZd
12年     -      -      -
13年      Yc    A      C b
14年     D      A      -
15年     -      BZ     -
16年     BY      Xa      c
17年     -      -      -

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2018年8月14日 (火)

第1412回 夏は牝馬とアイスクリーム

201808120411
201808120111

 新潟の関屋記念は、ディープインパクト産駒の牝馬たちが大活躍。
 勝ったのは3歳牝馬プリモシーン、2着は5歳牝馬ワントゥワン、3着も5歳牝馬エイシンティンクル。「夏は牝馬」とはいうものの、関屋記念での牝馬の勝利は2012年のドナウブルー以来で、牝馬のワン、ツー、スリーは1991年以来。さらに3歳牝馬がこのレースを勝つのは実に31年ぶりだとか。

 レースはエイシンティンクルが逃げて、2、3番手にウインガニオン、スターオブペルシャが続く。1番人気に推されたプリモシーンは中団から。ペースは少し厳しかったようで、先行馬たちの脚が止まるところ、直線、長くいい脚を使って、馬場の真ん中から伸びてきたのがプリモシーンたった。内ラチ沿いに逃げ粘るエイシンティンクルをクビ差とらえての快勝劇だった。3歳牝馬の負担重量が51キロだったこともよかったのだろう。

 2着はプリモシーンを追って後方から伸びてきたワントゥワン。3着は逃げ粘ったエイシンティンクル。1番人気、5番人気、3番人気の決着で、3連単は2万2570円だった。

 上位5、6着までの馬たちの指数は上々のレベルで、今後の巻き返しにも注目したい。

 ダートの重賞、札幌のエルムSは、2、3番手で先行したハイランドピークが、逃げるドリームキラリとの叩き合いを制して、1馬身4分の1の差で、初の重賞勝ちを収めた。騎乗していた横山和生騎手もデビュー8年目で重賞初制覇となった。

 もともとハイランドピークは、横山和生騎手とは(2401)の好相性。人馬とも、重賞勝ちには少し時間がかかったが、これをきっかけに大きく飛躍できるといいね。

 2着はドリームキラリ、3着には最後方から一気の脚を使ったミツバが突っ込んできたが、すでに決着がついた後のことで、直線の短いコースでは、持ち味を生かし切れなかったようだ。

 暑い暑いといいながら、毎日のように、アイスクリームを食べてしのいでいるが、いつの間にか8月も折り返し点。夏も盛りを過ぎていく。

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2018年8月 9日 (木)

第1411回 逃げ、先行馬に期待

 今週はサマーマイルシリーズ第2戦の関屋記念がメインだ。過去10年、1番人気は2勝、2着3回。2番人気馬も2勝、2着2回と、比較的上位人気馬の信頼が厚いレースだろう。
 指数上は、平均指数や前走指数の上位馬を中心に、全体として指数上位馬が活躍しており、連軸は指数上位馬から取りたい。

(関屋記念) 1着    2着    3着
08年     Yc    Zc   -
09年    -     BXa   -
10年    B a    Yb     c
11年    C     A     -
12年    A     -     -
13年    A      Yb    Z
14年     Xc    Zb   -
15年    CXa   C c   -
16年    A c   -     B
17年     Y    B     -

 今年の指数上位馬は、フロンティア、エイシンティンクル、プリモシーン、リライアブルエース、ウインガニオン、スターオブペルシャ、ヤングマンパワー、ベルキャニオン、ロッカフラベイビーなど。

 関屋記念がサマーマイルシリーズの第2戦として行われるようになった2012年以降、過去6年間で、シリーズ第1戦の中京記念組が2勝、2着3回と好成績をあげている。今年、中京記念で上位だったのは3着のリライアブルエース、4着のフロンティア、5着ワントゥワン、8着ウインガニオンなど。

 中京コースは直線が長く、急坂もあって、中京記念は差し馬や追い込み馬が活躍する傾向が強い。一方、関屋記念の新潟外回りコースは、直線は中京コースより長く、直線に坂もない。その分、先行馬が粘るレースが目立つ。

 中京記念組から軸馬を取るなら、果敢に逃げて直線、脚が止まって、結果8着だったウインガニオンに懸けてみたい気がする。2走前の安田記念も逃げて7着だったが、直線なかば過ぎまで先頭に立ち、強敵相手に最後までよく頑張っていた。新潟コースは(2101)と得意にしており、もともと夏場にも強い。ここは逃げ切りもあるのではないか。

 ウインガニオンの逃げならスローペースはないはずで、ハイペースが得意な先行馬、スターオブペルシャにも注目しておきたい。昨年、今年と、合わせて4勝しているが、いずれも厳しいペースを中段から差し切ったもの。逆に、スローペースの差し脚比べでは分が悪いようで、前走のパラダイスSもそんなレースだった。ウインガニオンが58キロを背負っているだけに、逃げ切れないこともあり得るだろう。その時、直線、浮上してくるのはスターオブペルシャではないか。

 他では中京記念上位のリライアブルエース、フロンティア、ワントゥワンに加え、読売マイラーズC5着のベルキャニオンなどにもチャンスはあるだろう。

 ダートの重賞、札幌のエルムSは、前走指数上位馬たちが強い。また、過去10年で4、5歳馬が9勝をあげているのも特徴だ。

 今年は、ディアデルレイ、リーゼントロック、ハイランドピーク、ドリームキラリ、ブラゾンドゥリス、ミツバ、モルトベーネ、アルタイル、リッカルドなどが指数の上位馬たちだ。

 注目は、前走、マリーンS2着のハイランドピーク。前走はハイペースの2番手につけ、逃げ馬が3コーナー手前で下がって、早々と先頭に立つことになったが、直線もよく粘ったレースだった。結果的には、ハイペースがたたった印象だが、逃げて差し脚を残せるのが持ち味だけに、もう少し緩い自身のペースなら粘り切れたのではないか。(2401)と横山和生騎手との相性も良い。

(エルムS) 1着    2着    3着
08年    CXb   AY    -
09年(新潟)-     -     D
10年    AZb   D     CZb
11年     BXb   -     C d
12年    A a   BXb   -
13年(函館)-     DYd   BZb
14年     Ya   D       d
15年    C     D b    Xd
16年    -     C     A c
17年    -     AXa   -
(公営競馬の成績は減戦しています)

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2018年8月 7日 (火)

第1410回 小倉の賑わい

201808051011
201808050411

 小倉記念はトップハンデの1番人気トリオンフが勝った。小倉記念で1番人気馬が勝ったのは、2005年のメイショウカイドウ以来13年ぶり。トップハンデ馬が勝ったのも2008年のドリームジャーニー以来で、10年ぶりのことだ。

 トリオンフに騎乗していた武豊騎手は、小倉記念で人気馬が負け続けていたことについて「ファンの方が苦手にしているレース」と表現していたが、確かにそういう見方もあるのだと、新鮮な言葉遣いに感心させられた。

 レースはマウントゴールドが逃げ、トリオンフは控えて2番手。4コーナー手前、馬なりでマウントゴールドを交わすと、あとは10秒9、11秒5の高速ラップで後続を置き去りにして、コースレコードで勝った。ペースは落ち着き、先行馬向きの流れになったのもよかったのだろう。

 トリオンフの上りは33秒5。早め先頭にたった馬にその上りを使われては後続は苦しい。2着は4番手で機をうかがっていたサトノクロニクル。3着は最後までよく粘っていたマウントゴールド。

 新潟のレパードSはグリムが逃げ切り勝ちを収め、ユニコーンS9着からの巻き返しを果たした。2着は先行したヒラボクラターシュ。3着も先行したビッグスモーキー。5、10、9番人気の決着で、3連単は67万円越えの高配当だった。

 人気になったグレートタイムは最後方から。直線、大外から勢いよく上がってきたが、直線半ばで脚が止まってしまい、勝ち馬とは1秒差の6着だった。「疲れが残っていたのでは」というのがルメール騎手のコメント。確かにそうなのだろう。

 小倉の日曜日は、入場者が前年の2倍以上の4万人越え。小倉の入場者レコードを記録した。なんで?と思ったが、人気俳優の竹内涼真さんのトークショウ目当ての女性ファンが、どっと詰めかけたためだとか。

 その人気のすごさには驚いたが、馬券の売り上げは前年比98パーセントどまりで、こちらは期待通りにはいかなかった。それでも、小倉競馬場に競馬ファンではない多くの人が集まったのは、イベントとしては大成功だろう。

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2018年8月 2日 (木)

第1409回 波乱の立役者

 小倉記念が今週のメインレース。過去10年、1番人気馬は2着3回、3着2回と、1勝もしておらず、トップハンデ馬も1勝、3着3回だけ。波乱含みのハンデ戦だ。
 指数上は、前走指数や平均指数の上位馬の連対率が比較的高い。

(小倉記念) 1着    2着    3着
08年    C c   AYb   -
09年      b    Yd   B
10年    A a    Yc   BYb
11年    -     -     -
12年    -     D c   AXa
13年    -     A     B a
14年    AXa     d   D
15年     Z    B       c
16年    C     D c   -
17年    C     -     C

 今年の指数上位馬は、トリオンフ、サンマルティン、マウントゴールド、ストーンウェア、ストロングタイタン、サトノクロニクルなど。

 トップハンデはトリオンフ、ストロングタイタン、サトノクロニクルの3頭が57キロで並んでいる。いずれも重賞の勝ち馬で、当然のハンデだが、9連敗が続くトップハンデ馬の苦戦を考えると、軸馬としては手を出しにくい。

 残された指数上位馬の中で、有力馬を探すとすると、サンマルティン、マウントゴールドの2頭が浮上してくる。

 サンマルティンは昨年の2着馬。前走はオープンの都大路Sに参戦。後方から直線、内に入れて馬群をさばき、一気の差し切り勝ちを決めた。その鮮やかな勝ちっぷりで、ここでも人気になりそうな勢いもある。ハンデは56キロと、まだ重賞勝ちのない馬としてはかなり見込まれた印象。後方一気の鋭い差し脚にかける馬だけに、微妙なハンデかもしれない。

 マウントゴールドは前走、準オープン戦を勝ちあがってきた。直線、早めに先頭に立って押し切りを図るところ、2着馬とのたたき合いになって、わずかハナの差の勝利だったが、3着馬とは3馬身半差。指数の高さも上々だった。5歳馬ながらまだ10戦しかしておらず、そのぶん成長余力もありそうだ。小倉は初参戦になるが、先行力を生かしたレースが得意なだけに、直線の短い小倉で、波乱の立役者になるのではないか。

 新潟は3歳限定のレパードSがメイン。
 基本的に前走指数上位馬が強い傾向で、1番人気も過去9年で5勝、2着1回、3着3回と、すべて3着内に好走している。

 今年の指数上位は、プロスパラスデイズ、ヒラボクラターシュ、グレートタイム、エングローサー、グリム、アドマイヤビクター、ミックベンハーなど。

 ユニコーンS2着、前走のジャパンダートダービー3着と、3歳重賞戦線での好走が光るグレートタイムが実績では最上位だろう。引き続きルメール騎手の騎乗で、中心は譲れないところだが、勝ち切れないもどかしさは残る。

 ペースは落ち着くはずで、先行するグリムにもチャンスはありそうだ。前走、ユニコーンSは9着と大敗したが、直線、ごちゃつく馬群にほんろうされて、行き場のないまま終わってしまった。ここは巻き返しに期待したいところ。課題は、距離が合うかどうか。

 後方から追って、見せ場を作りたいプロスパラスデイズは、ユニコーンS10着の後、古馬相手に濃尾特別を中団後方から差し切って完勝。指数も高く、距離に適性もありそうで、中心になりうる条件は整っている。

(レパードS)1着    2着    3着
09年    AZa   C      Xc
10年    C     -     -
11年    BYb   C d   D
12年     Xa     b   AY
13年    BXa   AYb    Zc
14年    -     -     C
15年    B     -     -
16年    AXa   C     D d
17年      c   -     -
(スローペース調整-10/0)
(地方競馬分は減戦して集計)

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