« 2018年7月 | トップページ

2018年8月16日 (木)

第1413回 決め手比べ

 例年、レベルの高い有力馬が集まるG2札幌記念が今週のメインレース。今年はマカヒキをはじめ、G1馬3頭が出走してきた。

 過去10年、1番人気馬は2勝、2着5回。3着1回。連対率は70パーセントとまずまずだが、勝率は物足りない。ここ6年に限れば、1番人気馬は2着3回、3着1回のみで、勝利がなく、波乱の傾向も見える。
 指数上は、前走指数上位馬の勝率と連対率が高い。

(札幌記念)  1着     2着     3着
08年     -      AYc    C
09年     AYa    D      -
10年     AZb    -      -
11年     B a    D c     Xc
12年     D      AXa    DYb
13年(函館) A c    B c    -
14年     C      AZa    -
15年     CZ     -      D d
16年     -      CXa    A
17年     -      -      AYb
(地方、海外の成績は減戦して集計)

 今年は、サングレーザー、マカヒキ、マルターズアポジー、ゴーフォザサミット、ミッキースワロー、サクラアンプルール、アトラスエンブレム、マイスタイルなどが指数の上位馬たちだ。

 G1勝ち馬はダービー馬マカヒキ、香港のクイーンエリザベスⅡ世Cの勝ち馬ネオリアリズム、エリザベス女王杯を勝ったモズカッチャンの3頭。

 他のG1実績も含めて考えればマカヒキが断然だろう。ただ、フランスのニエル賞を勝って以降、凱旋門賞大敗を引きずるように、国内の重賞戦でも苦杯をなめ続けている。左後肢の剥離骨折のため、昨秋のジャパンカップ以来のレースになるが、どこまで復調しているだろう。今回、久々にルメール騎手の騎乗で、ダービー馬としての素質の発揮を期待したいところだ。

 逃げ馬がそろって、ペースは上がるだろう。とりわけハイペースで逃げるマルターズアポジーのペースを考えれば、スローペースの差し脚ではなく、平均ペースに対応できる中団からの差し馬に展開が向くのではないか。差し脚で上位はサングレーザー、ゴーフォザサミット、マカヒキなど。

 ここは平均ペースで差し脚に見どころがあるサングレーザーに注目したい。これまではマイルを中心に使われて、安定して高指数を記録している。2走前、読売マイラーズCで見せたスピード感あふれる決め手は何よりも魅力的だ。2000メートルは2歳時に1戦5着のみだが、2歳時とはいえ1800メートルで1戦1勝しており、2000メートルもこなせない距離ではないだろう。

 北九州記念は芝1200のハンデ戦。過去10年で1番人気馬は1勝、2着2回、3着2回。トップハンデ馬は1勝、2着1回、3着1回と苦戦続きだ。牝馬は10年で6勝をあげている。ハンデ戦のためか、勝ち馬はランク外の馬も目に付くが、2012年以外はすべて牝馬が勝利しており、牡馬で指数ランクにない馬が勝つのはむつかしい。指数上は前走指数の上位馬が連軸の中心だろう。

 今年の指数上位は、ナガラフラワー、セカンドテーブル、アレスバローズ、アサクサゲンキ、トウショウピスト、フミノムーンなど。

 苦戦の続くトップハンデ馬を除くと、牡馬では3歳馬アサクサゲンキが53キロの恵ハンデで浮上してくる。この2走は1200メートル戦で5着、4着だったが、前走は古馬との重賞CBC賞で4着なら上出来。素軽いスピードもあり、1200メートルの距離適性も高いだろう。小倉は(2100)と相性も良く、小倉2歳Sも勝っている。

 ただ、今年も牝馬が優勢のようで、差し脚の鋭いナガラフラワー、ラブカンプー、ダイメイプリンセスなどが中心になるのではないか。

 とりわけ、前走CBC賞で2着に好走したナガラフラワーの差し脚が上位だろう。今年は逃げ先行馬がそろって、ハイペースになりそうで、52キロの軽ハンデをいかして、後方一気の差し脚が決まる可能性も高い。

(北九州記念) 1着     2着     3着
08年     -       Yc    A
09年     CZa    C       Ya
10年     -      B       Yb
11年     -      B      BZd
12年     -      -      -
13年      Yc    A      C b
14年     D      A      -
15年     -      BZ     -
16年     BY      Xa      c
17年     -      -      -

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月14日 (火)

第1412回 夏は牝馬とアイスクリーム

201808120411
201808120111

 新潟の関屋記念は、ディープインパクト産駒の牝馬たちが大活躍。
 勝ったのは3歳牝馬プリモシーン、2着は5歳牝馬ワントゥワン、3着も5歳牝馬エイシンティンクル。「夏は牝馬」とはいうものの、関屋記念での牝馬の勝利は2012年のドナウブルー以来で、牝馬のワン、ツー、スリーは1991年以来。さらに3歳牝馬がこのレースを勝つのは実に31年ぶりだとか。

 レースはエイシンティンクルが逃げて、2、3番手にウインガニオン、スターオブペルシャが続く。1番人気に推されたプリモシーンは中団から。ペースは少し厳しかったようで、先行馬たちの脚が止まるところ、直線、長くいい脚を使って、馬場の真ん中から伸びてきたのがプリモシーンたった。内ラチ沿いに逃げ粘るエイシンティンクルをクビ差とらえての快勝劇だった。3歳牝馬の負担重量が51キロだったこともよかったのだろう。

 2着はプリモシーンを追って後方から伸びてきたワントゥワン。3着は逃げ粘ったエイシンティンクル。1番人気、5番人気、3番人気の決着で、3連単は2万2570円だった。

 上位5、6着までの馬たちの指数は上々のレベルで、今後の巻き返しにも注目したい。

 ダートの重賞、札幌のエルムSは、2、3番手で先行したハイランドピークが、逃げるドリームキラリとの叩き合いを制して、1馬身4分の1の差で、初の重賞勝ちを収めた。騎乗していた横山和生騎手もデビュー8年目で重賞初制覇となった。

 もともとハイランドピークは、横山和生騎手とは(2401)の好相性。人馬とも、重賞勝ちには少し時間がかかったが、これをきっかけに大きく飛躍できるといいね。

 2着はドリームキラリ、3着には最後方から一気の脚を使ったミツバが突っ込んできたが、すでに決着がついた後のことで、直線の短いコースでは、持ち味を生かし切れなかったようだ。

 暑い暑いといいながら、毎日のように、アイスクリームを食べてしのいでいるが、いつの間にか8月も折り返し点。夏も盛りを過ぎていく。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月 9日 (木)

第1411回 逃げ、先行馬に期待

 今週はサマーマイルシリーズ第2戦の関屋記念がメインだ。過去10年、1番人気は2勝、2着3回。2番人気馬も2勝、2着2回と、比較的上位人気馬の信頼が厚いレースだろう。
 指数上は、平均指数や前走指数の上位馬を中心に、全体として指数上位馬が活躍しており、連軸は指数上位馬から取りたい。

(関屋記念) 1着    2着    3着
08年     Yc    Zc   -
09年    -     BXa   -
10年    B a    Yb     c
11年    C     A     -
12年    A     -     -
13年    A      Yb    Z
14年     Xc    Zb   -
15年    CXa   C c   -
16年    A c   -     B
17年     Y    B     -

 今年の指数上位馬は、フロンティア、エイシンティンクル、プリモシーン、リライアブルエース、ウインガニオン、スターオブペルシャ、ヤングマンパワー、ベルキャニオン、ロッカフラベイビーなど。

 関屋記念がサマーマイルシリーズの第2戦として行われるようになった2012年以降、過去6年間で、シリーズ第1戦の中京記念組が2勝、2着3回と好成績をあげている。今年、中京記念で上位だったのは3着のリライアブルエース、4着のフロンティア、5着ワントゥワン、8着ウインガニオンなど。

 中京コースは直線が長く、急坂もあって、中京記念は差し馬や追い込み馬が活躍する傾向が強い。一方、関屋記念の新潟外回りコースは、直線は中京コースより長く、直線に坂もない。その分、先行馬が粘るレースが目立つ。

 中京記念組から軸馬を取るなら、果敢に逃げて直線、脚が止まって、結果8着だったウインガニオンに懸けてみたい気がする。2走前の安田記念も逃げて7着だったが、直線なかば過ぎまで先頭に立ち、強敵相手に最後までよく頑張っていた。新潟コースは(2101)と得意にしており、もともと夏場にも強い。ここは逃げ切りもあるのではないか。

 ウインガニオンの逃げならスローペースはないはずで、ハイペースが得意な先行馬、スターオブペルシャにも注目しておきたい。昨年、今年と、合わせて4勝しているが、いずれも厳しいペースを中段から差し切ったもの。逆に、スローペースの差し脚比べでは分が悪いようで、前走のパラダイスSもそんなレースだった。ウインガニオンが58キロを背負っているだけに、逃げ切れないこともあり得るだろう。その時、直線、浮上してくるのはスターオブペルシャではないか。

 他では中京記念上位のリライアブルエース、フロンティア、ワントゥワンに加え、読売マイラーズC5着のベルキャニオンなどにもチャンスはあるだろう。

 ダートの重賞、札幌のエルムSは、前走指数上位馬たちが強い。また、過去10年で4、5歳馬が9勝をあげているのも特徴だ。

 今年は、ディアデルレイ、リーゼントロック、ハイランドピーク、ドリームキラリ、ブラゾンドゥリス、ミツバ、モルトベーネ、アルタイル、リッカルドなどが指数の上位馬たちだ。

 注目は、前走、マリーンS2着のハイランドピーク。前走はハイペースの2番手につけ、逃げ馬が3コーナー手前で下がって、早々と先頭に立つことになったが、直線もよく粘ったレースだった。結果的には、ハイペースがたたった印象だが、逃げて差し脚を残せるのが持ち味だけに、もう少し緩い自身のペースなら粘り切れたのではないか。(2401)と横山和生騎手との相性も良い。

(エルムS) 1着    2着    3着
08年    CXb   AY    -
09年(新潟)-     -     D
10年    AZb   D     CZb
11年     BXb   -     C d
12年    A a   BXb   -
13年(函館)-     DYd   BZb
14年     Ya   D       d
15年    C     D b    Xd
16年    -     C     A c
17年    -     AXa   -
(公営競馬の成績は減戦しています)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月 7日 (火)

第1410回 小倉の賑わい

201808051011
201808050411

 小倉記念はトップハンデの1番人気トリオンフが勝った。小倉記念で1番人気馬が勝ったのは、2005年のメイショウカイドウ以来13年ぶり。トップハンデ馬が勝ったのも2008年のドリームジャーニー以来で、10年ぶりのことだ。

 トリオンフに騎乗していた武豊騎手は、小倉記念で人気馬が負け続けていたことについて「ファンの方が苦手にしているレース」と表現していたが、確かにそういう見方もあるのだと、新鮮な言葉遣いに感心させられた。

 レースはマウントゴールドが逃げ、トリオンフは控えて2番手。4コーナー手前、馬なりでマウントゴールドを交わすと、あとは10秒9、11秒5の高速ラップで後続を置き去りにして、コースレコードで勝った。ペースは落ち着き、先行馬向きの流れになったのもよかったのだろう。

 トリオンフの上りは33秒5。早め先頭にたった馬にその上りを使われては後続は苦しい。2着は4番手で機をうかがっていたサトノクロニクル。3着は最後までよく粘っていたマウントゴールド。

 新潟のレパードSはグリムが逃げ切り勝ちを収め、ユニコーンS9着からの巻き返しを果たした。2着は先行したヒラボクラターシュ。3着も先行したビッグスモーキー。5、10、9番人気の決着で、3連単は67万円越えの高配当だった。

 人気になったグレートタイムは最後方から。直線、大外から勢いよく上がってきたが、直線半ばで脚が止まってしまい、勝ち馬とは1秒差の6着だった。「疲れが残っていたのでは」というのがルメール騎手のコメント。確かにそうなのだろう。

 小倉の日曜日は、入場者が前年の2倍以上の4万人越え。小倉の入場者レコードを記録した。なんで?と思ったが、人気俳優の竹内涼真さんのトークショウ目当ての女性ファンが、どっと詰めかけたためだとか。

 その人気のすごさには驚いたが、馬券の売り上げは前年比98パーセントどまりで、こちらは期待通りにはいかなかった。それでも、小倉競馬場に競馬ファンではない多くの人が集まったのは、イベントとしては大成功だろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年8月 2日 (木)

第1409回 波乱の立役者

 小倉記念が今週のメインレース。過去10年、1番人気馬は2着3回、3着2回と、1勝もしておらず、トップハンデ馬も1勝、3着3回だけ。波乱含みのハンデ戦だ。
 指数上は、前走指数や平均指数の上位馬の連対率が比較的高い。

(小倉記念) 1着    2着    3着
08年    C c   AYb   -
09年      b    Yd   B
10年    A a    Yc   BYb
11年    -     -     -
12年    -     D c   AXa
13年    -     A     B a
14年    AXa     d   D
15年     Z    B       c
16年    C     D c   -
17年    C     -     C

 今年の指数上位馬は、トリオンフ、サンマルティン、マウントゴールド、ストーンウェア、ストロングタイタン、サトノクロニクルなど。

 トップハンデはトリオンフ、ストロングタイタン、サトノクロニクルの3頭が57キロで並んでいる。いずれも重賞の勝ち馬で、当然のハンデだが、9連敗が続くトップハンデ馬の苦戦を考えると、軸馬としては手を出しにくい。

 残された指数上位馬の中で、有力馬を探すとすると、サンマルティン、マウントゴールドの2頭が浮上してくる。

 サンマルティンは昨年の2着馬。前走はオープンの都大路Sに参戦。後方から直線、内に入れて馬群をさばき、一気の差し切り勝ちを決めた。その鮮やかな勝ちっぷりで、ここでも人気になりそうな勢いもある。ハンデは56キロと、まだ重賞勝ちのない馬としてはかなり見込まれた印象。後方一気の鋭い差し脚にかける馬だけに、微妙なハンデかもしれない。

 マウントゴールドは前走、準オープン戦を勝ちあがってきた。直線、早めに先頭に立って押し切りを図るところ、2着馬とのたたき合いになって、わずかハナの差の勝利だったが、3着馬とは3馬身半差。指数の高さも上々だった。5歳馬ながらまだ10戦しかしておらず、そのぶん成長余力もありそうだ。小倉は初参戦になるが、先行力を生かしたレースが得意なだけに、直線の短い小倉で、波乱の立役者になるのではないか。

 新潟は3歳限定のレパードSがメイン。
 基本的に前走指数上位馬が強い傾向で、1番人気も過去9年で5勝、2着1回、3着3回と、すべて3着内に好走している。

 今年の指数上位は、プロスパラスデイズ、ヒラボクラターシュ、グレートタイム、エングローサー、グリム、アドマイヤビクター、ミックベンハーなど。

 ユニコーンS2着、前走のジャパンダートダービー3着と、3歳重賞戦線での好走が光るグレートタイムが実績では最上位だろう。引き続きルメール騎手の騎乗で、中心は譲れないところだが、勝ち切れないもどかしさは残る。

 ペースは落ち着くはずで、先行するグリムにもチャンスはありそうだ。前走、ユニコーンSは9着と大敗したが、直線、ごちゃつく馬群にほんろうされて、行き場のないまま終わってしまった。ここは巻き返しに期待したいところ。課題は、距離が合うかどうか。

 後方から追って、見せ場を作りたいプロスパラスデイズは、ユニコーンS10着の後、古馬相手に濃尾特別を中団後方から差し切って完勝。指数も高く、距離に適性もありそうで、中心になりうる条件は整っている。

(レパードS)1着    2着    3着
09年    AZa   C      Xc
10年    C     -     -
11年    BYb   C d   D
12年     Xa     b   AY
13年    BXa   AYb    Zc
14年    -     -     C
15年    B     -     -
16年    AXa   C     D d
17年      c   -     -
(スローペース調整-10/0)
(地方競馬分は減戦して集計)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2018年7月 | トップページ