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2018年10月30日 (火)

第1434回 感服

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201810270511

 終わってみれば、「ルメールだったな」というのが、今年の天皇賞(秋)だった。
 もちろん、昨年のダービー馬レイデオロの能力が優ったうえでの結果と勝利だったことに違いないが、それでもルメールの騎手としての判断と技量なしに、レイデオロの栄光を確かなものにはできなかったのではないか。

 今年の天皇賞(秋)は逃げ馬不在で、どの馬がハナを切るのかゲートが開くまでわからなかったが、好スタートを決めたキセキが無理なく先頭に立った。ゆるみのないペースになり、直線なかばでもキセキが楽に逃げている。

 ゴールまで残り100メートル。中団の6番手から差し脚を伸ばしてきたレイデオロがキセキを交わして先頭に立つと、最速の上りで追ってきたサングレーザーを振り切って勝利をつかんだ。2着のサングレーザーとは1馬身4分の1の差、3着はキセキが粘りこんだ。

 ゆるみのないペースに、後方の馬たちも脚をためることができなかったようで、勝ったレイデオロ、2着のサングレーザーに33秒台の上りの脚を使われては、勝負にならなかった。結果は、中団より前々でレースを進めた馬たちが上位を占め、スタートで出遅れ、後方からのレースになった1番人気のスワーヴリチャードは34秒1の上りタイムも、結局、見せ場なく10着に終わった。

 これでルメール騎手は3週連続でG1勝ちをおさめたが、この秋の重賞戦は15戦して10勝、2着3回、3着1回とか。もう手が付けられない。今年はすでに177勝をあげ、200勝にも確実に手か届くところに来ている。感服。

 京都のスワンSは、ルメール騎手のモズアスコットとの激しい追い比べを制して、デムーロ騎手のロードクエストが勝った。ともに中団から大外一気の鋭い差し脚をみせ、ゴールはわずかにハナ差の戦いだった。

 デムーロ騎手も先週は5勝をあげて、今年すでに131勝。騎手ランキングの2番手につけている。ルメール騎手もデムーロ騎手も、今年の連対率はともに驚異の4割超え。(モレイラ騎手の連対率は5割を超えているけど)、いずれにしても、すごいとしか言いようがない。

 2歳牝馬の重賞アルテミスSは、武豊騎手のシェーングランツが勝った。直線、最後方からの一気の差し脚は際立っており、素質と将来性を感じさせる好レースだった。

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2018年10月25日 (木)

第1433回 長く使える差し脚で

 秋の天皇賞は、東京の2000メートルが舞台。この10年間、1番人気は5勝、2着2回、3着2回。勝率50%、連対率は70%と信頼性が高い。他に、5番人気馬が4勝、7番人気が1勝をあげ、2、3、4番人気馬は2、3着まで。10年間で合わせて9勝をあげている4、5歳馬が馬券の中心だ。

 過去10年、指数上は前走指数と平均指数の上位馬が7勝をあげている。ランク外の馬は3頭が勝利しているが、いずれも前走、重賞で1、2着だった馬たち。指数ランク外の馬の場合は、前走、重賞で上位に好走していなければならない。

(天皇賞・秋)1着    2着    3着
08年    B b   C     -
09年    C     CZ    C
10年    BYb   -       c
11年    -      Zb   -
12年      d   B     A c
13年    -     B      Zb
14年    D      Zc   AZ
15年    -     -     -
16年     Xa    Z     Zd
17年     Xa   A     -
(海外レースは減戦して集計)

 今年は、ミッキーロケット、キセキ、スワーヴリチャード、ヴィブロス、ダンビュライト、ステファノス、アルアインなどが指数の上位馬たちだ。

 秋の天皇賞は過去10年、前走、毎日王冠組が5勝、宝塚記念組と札幌記念組が2勝、京都大賞典組が1勝をあげて、中心勢力を構成している。
 今年の毎日王冠は4歳牝馬のアエロリットが逃げ切り勝ちを収めた。中団から伸びた3歳馬ステルヴィオが1馬身4分の1の差で2着。3着に2番手で先行したキセキが入り、3番手のステファノスが4着に粘った。スローペースの流れで、先行馬に向く展開も、キセキ、ステファノスの内容は悪くなかっただろう。

 ただ、今年は逃げ馬不在の天皇賞(秋)とはいえ、スローペースになるとは思えず、もう少しスタミナのある先行馬に向く流れになるのではないか。
 その点から、前走、自己ベストの高指数で宝塚記念を快勝したミッキーロケットに注目したい。宝塚記念では内ラチ沿いの7番手で流れにのった。3コーナーからロングスパートを仕掛け、4コーナーでは2番手にまで押し上げ、直線に入ると早々に先頭に立った。直線、1番人気のサトノダイヤモンドとの叩き合いを制して、さらに差を広げ、香港のワーザーの追い込をも退けて、初のG1のタイトルを手にした。

 今年の春の天皇賞でも長くいい脚を使って4着に好走しており、ロングスパートが同馬の最大の強みだろう。宝塚記念の勝利はミッキーロケットの本格化を示すレースだったといってよいだろう。

 スローペースとみるや後方から果敢に動いて大阪杯を押し切り勝ち、前走の安田記念でも3着のスワーヴリチャードや、前走オールカマーを完勝した昨年のダービー馬レイデオロにもチャンスがあるだろう。
  他では牝馬のヴィブロスにも注目したい。

 京都の重賞は芝1400メートル戦のスワンS。
 今年の指数上位馬は、モズアスコット、ロードクエスト、レーヌミノル、グァンチャーレ、ヒルノデイバロー、サフランハートなど。

 指数上は前走、G1安田記念を勝ったモズアスコットが1頭だけ抜けた存在だ。デビューからここまで、マイルまでの距離では(5301)と安定しており、課題があるとすると、1頭だけ背負う58キロの重量だけ。それも大きな障害とも思えない。後方からの差し脚も鋭く、不動の中心馬だろう。

(スワンS) 1着    2着    3着
08年    BY    A d   -
09年      b   -      Zd
10年     X      c   -
11年      d    Y    -
12年    DXa   -     -
13年    -     D      Xc
14年    -       d   BXa
15年    D     AXa   - 
16年     Y    B     DZc
17年    -     -     B

 アルテミスSは2歳牝馬の重賞。
 指数上位は、エールヴォア、レディードリー、アフランシール、シェーングランツ、ライデンシャフト、キタイ、ウインゼノビア、グレイシアなど。

 エールヴォアの前走指数は現2歳世代牝馬の最高指数であり、その指数と差のないレディードリーなどが中心になるべきレースだろう。ただスローペース必至で、スローの流れに対応できるかどうか。スローペースで長くいい脚を使えるのは。ビーチサンバ、グレイシア、ミディオーサなどで、逆転があるかもしれない。

(アルテミスS)
       1着    2着    3着
12年    -     -     -
13年    BZb   -     B
14年    -     Db    AZb
15年    -     -       d
16年    A a   -     -
17年    -     A c    Zb

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2018年10月23日 (火)

第1432回 長距離は騎手

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 3歳馬最後の1冠を争う菊花賞。
 直線、馬場の真ん中から抜け出したのはエタリオウ。そのまますんなりとゴールに飛び込むのかと思ったが、内をついて一気に迫ってきたのがフィエールマンだ。

 エタリオウとフィエールマン。きわどいゴールになった。どっちが勝ったのか、すぐにはわからなかった。
 写真判定の結果は、ルメール騎手のフィエールマンがハナ差で先着していた。2着はデムーロ騎手のエタリオウ。離れた3着には武豊騎手のユーキャンスマイルが入った。

 3000メートルの長丁場だけに、例年、菊花賞のペースは落ち着くのが普通だが、今年はさらに遅くなって2000メートル通過が2分06秒9。そして、上位3頭の上りタイムはともに33秒9という、3000メートルの距離としては破格の上りタイムになった。

 2000年以降、菊花賞で33秒台の上りタイムを記録したのは、2005年のディープインパクト上り33秒3(逃げ馬の2000通過2分04秒6)、2006年のソングオブウインド上り33秒5(逃げ馬の2000通過2分02秒2)のみ。今年は上位3頭だけでなく5頭が33秒9の上りを記録。いかにペースが遅かったかを表している。

 フィエールマンもエタリオウも、本来なら後方に位置して差し脚を使うのがこれまでのレースだ。ただ、道中のペースが遅いとみるや、ルメール騎手もデムーロ騎手も、馬を進めて中団の前に位置をあげ、4コーナーは6番手で通過。ともに勝ち負けを争う戦いを演じた。フィエールマンもエタリオウも、いつもの後方の位置にいたのでは届かなかっただろう。

 結局、騎手にその馬の差し脚とペースの関係を見極める力があるかどうか。流れに乗りながら、ペースを判断して、過去にとらわれず、自在に動かしていく勇気があるかどうかなのだろう。長距離は騎手の判断が勝負を分けるウェイトがより高い。
 
 ルメール騎手は東京の土曜日、富士Sもロジクライで勝った。
 ロジクライはスタミナもあり、平均ペースにも強い。ルメール騎手はそのことをわかっていたようで、ロジクライは2番手から。直線も馬なりに差し脚を伸ばして、後続馬に2馬身の差をつけて、危なげない完勝劇だった。後方から鋭い差し脚を使って上がってきたモレイラ騎手のワントゥワンが2着。差のない3着にレッドアヴァンセが入った。

 日曜日の新潟、最終レース。勝ったハトホルから3連単の流し馬券を買った。人気薄の2着馬も押さえていたが、3着が抜けた。3連単は1015万馬券だった。うーーん。

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2018年10月18日 (木)

第1431回 神戸新聞杯組から

 3歳馬最後のG1菊花賞が今週のメイン。
 過去10年、1番人気は6勝、2着1回、3着1回と、まずまずの成績をあげている。
 指数上は、前走指数の上位馬と、過去の指数が高い馬たちが中心になっており、指数ランク外の馬が勝ったのは09年のスリーロールス1頭だけだ。勝ち馬は指数上位馬からとるのがセオリーだろう。

(菊花賞)  1着    2着    3着
08年    A     -     -
09年    -     C      Zc
10年      d    X    -
11年     X    -     B a
12年    CX    A a   -
13年    AXa   C     -
14年    A a   A     -
15年     Z    BXa   A 
16年    AYb   -      Zc
17年    A      Za   -
(スローペース調整値-5/5)

 今年の指数上位馬は、ブラストワンピース、グローリーヴェイズ、ジェネラーレウーノ、エタリオウ、グレイル、メイショウテッコン、ステイフーリッシュ、エポカドーロなどだ。

 ダービーはワグネリアンが勝ったが、ダービー2着のエポカドーロ、3着コズミックフォース、4着エタリオウ、5着ブラストワンピースなど、ダービーの上位馬は大接戦で、いずれも勝ち馬とは1馬身以内の僅差だった。ダービー馬不在の菊花賞になったが、ほとんど力差のないメンバーたちで、混戦の菊花賞だろう。

 過去の菊花賞の勝ち馬の多くは、前走、2400メートルの神戸新聞杯で3着内に好走した馬たちで、該当馬は10年で8勝をあげている。同世代トップがそろう直近のレースで、上位の実績は当然、評価が高い。

 今年の神戸新聞杯はダービー馬ワグネリアンが中団後方から、ゴール前、逃げるメイショウテッコンを34秒2の上りタイムで差し切って勝った。最後方からレースを進めたエタリオウは33秒9の最速の上りでワグネリアンに迫ったが、半馬身届かず2着だった。逃げたメイショウテッコンが3着に粘り、離された4着に皐月賞馬エポカドーロ、ステイフーリッシュが5着だった。

 ダービー、神戸新聞杯の結果からすると、ダービー4着、神戸新聞杯2着のエタリオウが真っ先に有力馬としてピックアップされるだろう。

 エタリオウは3走前の青葉賞までは中団からレースを進めていたが、外国人騎手に乗り替わったダービー、神戸新聞杯は最後方から追い込みに懸ける戦法で一変した。ダービーの上りは2番目の速さだったし、神戸新聞杯は最速の上りタイムだった。まだ重賞勝ちはないが、「距離が伸びればもっといい」というデムーロ騎手のコメントもあり、ここは中心馬に推したい。

 他では、ダービーでの上りが良かったブラストワンピースが、前走、新潟記念でも最速の上りで快勝しており、ここでも有力候補になりそう。

 富士Sの1番人気馬は過去10年で3勝、2着1回と、やや不振。指数上は平均指数の上位馬の連対率が高い。
 今年の指数上位馬は、エアスピネル、レッドアヴァンセ、ペルシアンナイト、ハクサンルドルフ、ヒーズインラブ、ヤングマンパワー、ストーミーシー、クルーガーなど。
  マイルのG1マイルCSを勝っているペルシアンナイトといえども59キロの負担重視量は厳しいだろう。

 マイルの瞬発力が鋭いのは、ワントゥワン、エアスピネル、レッドアヴァンセ、ガリバルディ、ハクサンルドルフなど。

 とりわけ、近走、最後方から鋭い差し脚を使って、関屋記念2着、京成杯オータムハンデでも2着に好走したワントゥワンに注目したい。素軽いスピードが持ち味で、2走とも上りは最速だ。ただ、雨で馬場が悪くなるようなら、エアスピネル、ハクサンルドルフのほうが連軸向きかもしれない。

(富士S)  1着    2着    3着
08年      c   -     -
09年     Yd   -     -
10年    -     -     -
11年    -     D     C
12年    -     -     -
13年    BXa    Yb   -
14年    AXa    X    -
15年    D     B c   C a
16年    AYc    Zb   C 
17年     Xb   CYc   -

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2018年10月16日 (火)

第1430回 アーモンドアイの輝き

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201810130511

 アーモンドアイのまぶしいほどの圧倒的な差し脚にひきつけられた秋華賞だった。
 単勝1.3倍という断然の人気馬とはいえ、競馬に絶対などない。アーモンドアイに騎乗したルメール騎手も一抹の不安はあっただろう。休み明けでいきなりのG1戦。馬場入りでは気の悪さを見せ、スタートも出負け気味。中団後方からのレースになって、仕掛けどころの4コーナーではバランスを崩す場面もあったとか。4コーナーで先頭を行くミッキーチャームとは10馬身以上の差があった。

 しかし、直線に向くと、差し脚は他の馬たちと比べ、別次元の鋭さを発揮。大外から馬場の中央を風のように駆け抜けていく。他の馬たちが止まって見えるという表現がぴったりとする速さだ。ゴールの手前100メートル地点で、逃げ粘っていたミッキーチャームを一気に抜き去ると、ゴールでは1馬身半の差をつけていた。

 どんな状況であってもファンの期待に応え、懸命に走って結果を残せる馬はまれにしかいない。だからこそ、真の強さに感動を呼び起こされる。ときおり、こんな名馬が現れるから、競馬は面白い。そして人生すら楽しくさせてくれる。

 国枝調教師によると「仕上がりはまだ八分程度だ」という。まだ強くなるなら、もう国内の牝馬に敵はないだろう。牡馬相手のG1か、はたまた悲願の凱旋門賞か。期待はさらに大きくふくらむ。

 府中牝馬Sは1番人気のディアドラの末脚が光った。
 カワキタエンカが大逃げを打ったが、直線、坂上で後続馬につかまった。差し脚を伸ばしたのはリスグラシュー、フロンテアクイーンなど。ゴール前、リスグラシューが押し切るかと思われたが、直線の坂上から一気に上がってきたのが、後方待機のディアドラだった。結果、クビ差でディアドラが勝ち、2着にリスグラシュー、3着はフロンテアクイーンだった。

 ディアドラの上りタイムは32秒3。スローペースの短距離戦ならいざ知らず、1800メートルの上りタイムとしては破格の速さだ。指数も牝馬のトップレベルに並ぶ高指数で、本格化をうかがわせる好レースだった。

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2018年10月11日 (木)

第1429回 アーモンドアイ3冠へ

 JBCも含めて、今週から年末まで12週連続G1が続く。競馬は本番シーズンだ。今週は3歳牝馬に残された最後の1冠、秋華賞がメイン。 

 指数上は、過去10年のうち9年で連対する平均指数の上位馬が連軸の中心。勝ち馬に限れば、過去10年間で、ランク外の馬が勝ったのは1度だけで、全体としても指数上位馬の活躍が目立つ。
 1番人気は3勝、2着1回、3着2回と微妙な成績だが、2、3番人気馬も含めると、上位人気馬が過去10年で9勝をあげて、連軸は指数上位の人気馬から取るのがセオリーのようだ。

(秋華賞)  1着    2着    3着
08年     Y    A a   -
09年    AYa   A a    Xc
10年     Yc   -     -
11年    C d    Y     Yb
12年     Xa    Yc   -
13年    DXd     d   -
14年    -     CZ    D
15年    BYb     d   -
16年      c     d   B
17年      d   D d    Zb
(スローペース調整値-15/-5)

 今年は、アーモンドアイ、ラッキーライラック、ミッキーチャーム、プリモシーン、パイオニアバイオ、トーセンブレス、スカーレットカラーなどが指数の上位馬たちだ。

 不動の中心馬は、桜花賞、オークスを勝った2冠馬アーモンドアイだ。桜花賞は後方2番手から直線一気の差し切り勝ち。圧倒的な1番人気に推されたオークスでは中団6番手から、直線半ばで先頭に立つと、危なげなく押し切って2冠を達成した。

 桜花賞、オークスとも、その時点での世代トップの高指数を記録。10月の現時点でも、オークスでの指数が世代の最高指数にランクされ、同世代牝馬との戦いでは敵なしといってよい。

 アーモンドアイの持ち味は鋭い差し脚。デビューから桜花賞、オークスまでの5戦すべてで最速の上りを示している。

 課題があるとしたら、オークスからの休み明けになるローテーションだが、馬なりで坂路の1番時計をたたき出しているようで、調教の動きも抜群によく、とくに課題とするまでもないだろう。
 ここは史上5頭目の3冠牝馬の誕生を祝福する舞台になるだろう。

 相手は阪神JFの勝ち馬で、桜花賞2着、オークス3着のラッキーライラックを筆頭に、前走関屋記念を勝ったプリモシーン、前走1000万条件戦を好指数で勝ち上がってきた3連勝中のミッキーチャーム、紫苑Sを逃げて3着に粘ったランドネなどを上位に取りたい。

 府中牝馬Sは、過去10年、1番人気は0勝、2着4回、3着2回と、信頼はイマイチだ。指数上は、過去10年で8連対している前走指数上位馬が連軸向き。
 今年の指数上位は、ティアドラ、ソウルスターリング、フロンテアクイーン、リスグラシュー、カワキタエンカなど。

 なかでも、前走、好指数でクイーンSを勝ったディアドラに注目したい。
 4歳馬のティアドラは、桜花賞、オークスでは6着、4着だったが、昨年の秋華賞では後方待機昨から、直線、内にいれ、馬群を縫うように差し脚を伸ばし最後の1冠を手に入れた。

 前走のクイーンSも後方一気の差し切り勝ち。3歳秋以降、着実に力をつけてきたのがわかる。1800メートルは2戦2勝。ルメール騎手騎乗も2戦2勝と好相性だ。

 逆転候補は、阪神JF、チューリップ賞、オークスの勝ち馬ソウルスターリング。オークス後は勝ち星から見放されているが、前走、クイーンSではティアドラに差し切られたとはいえ、復調を感じさせる3着だった。

 素軽いスピードがあり、差し脚鋭いリスグラシューにもチャンスがあるだろう。

(府中牝馬S)1着    2着    3着
08年    -     AXa   -
09年    -     -     -
10年    -     B     -
11年      d   CZc   -
12年      d   B     AZb
13年     Z      d   B
14年    D c   B d    X
15年    -     D      Z
16年    CXa   AZb   C b
17年    BXb   -       b

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2018年10月10日 (水)

第1428回 強い牝馬2頭

201810070511
201810080811
201810060511

 毎日王冠は、1番人気の4歳牝馬アエロリットの逃げ切り勝ち。
 アエロリットはモレイラ騎手を背に好スタートを決め、そのまま逃げる形になった。前半の1000メートル通過タイムは59秒0だから、それほどスローペースではない。それでいてアエロリットは上りを33秒8にまとめており、これは相当に優秀な上がりだろう。

 逃げ馬に33秒台の脚を使われたのでは、後方から差し脚に懸ける馬たちには苦しい展開だったのではないか。アエロリットは目下、現役最強牝馬といえそうだ。

 2着は中団から33秒2の最速の上りタイムをみせた3歳馬のステルヴィオ。3着は2番手先行のキセキだったが、キセキは1頭だけ58キロを背負っての好走。またステファノスも3番手で先行して、4着に踏ん張っており、この3、4着馬は今後、要注意だろう。

 京都大賞典は、2番人気のサトノダイヤモンドが中団からの差し切り勝ちを収めた。
 3歳時に菊花賞、有馬記念を連勝しており、凱旋門賞15着は別にしても、近走、大阪杯7着、宝塚記念6着の成績は物足りなさもあった。

 レースはウインテンダネスの大逃げで始まったが、後続馬たちはスローの流れ。サトノダイヤモンドは中団後方待機策。3コーナーの坂下から1番人気のシュヴァルグランを追うように上がっていき、4コーナーでシュヴァルグランを交わすと、直線半ばで先頭に立った。ゴール手前、後続馬のなかから牝馬レッドジェノヴァが迫ってきたが、難なく振り切って、実に1年半ぶりの復活をアピールする勝利をつかんだ。

 これで京都コースは5戦4勝、3着1回と相性の良さは断然。この後、ジャパンC、有馬記念に向かうようだが、主役の座を奪い返すことができるだろうか。

 サウジアラビアロイヤルCは1番人気の牝馬グランアレグリアが完勝した。
 スタートで出負けしたものの、すぐに2番手に取りつき、直線では1頭だけ違う脚色で抜け出すと、他馬を大きく引き離し、能力の違いを見せつけたレースだった。直線ではムチ2発だけで、ほぼ持ったまま。追えばもっと指数は上がったと思うが、それでも2歳牝馬世代のトップに立つ好指数だった。

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2018年10月 4日 (木)

第1427回 牝馬に期待

 今週から東京、京都に舞台が移り、秋競馬も本番を迎える。
 東京のメインはG2毎日王冠。過去10年、1番人気馬は4勝、2着2回。6連対ならまずまずだろう。指数上は前走指数や平均指数の上位馬たちの連対率が高い。
 休み明けの馬が多いだけに、調子の見極めもポイントになりそう。

(毎日王冠) 1着    2着    3着
08年     Zc   A      Xa
09年    B       d   -
10年      d   D     CXc
11年     Xc   C     D
12年    -     -     D
13年     Xa   -     -
14年    A c   -     C
15年    DZ    CZ      c
16年    D      X    -
17年    -     B d   A a

 今年はアエロリット、ステファノス、サウンズオブアース、キセキ、サンマルティン、ダイワキャグニーなどが指数の上位馬たちだ。

 注目は、4歳牝馬のアエロリット。昨年、牡馬相手のNHKマイルCを、直線、2番から堂々の差し切り勝ちで、G1タイトルホルダーとなった。その後クイーンSも逃げ切って快勝。今年に入って、中山記念2着、ヴィクトリアマイル4着、安田記念2着と好走。牝馬、牡馬の一線級の馬たちと戦って、安定した成績をあげている。

 とりわけ、前走の安田記念は3番手からゴール手前200メートル地点で先頭に立ち、押し切る勢いを見せていたが、ゴール直前、後方一気の脚を使ったモズアスコットにクビ差差し切られ、惜しい2着だった。

 陣営によると、ヴィクトリアマイルも安田記も落鉄して走ったとのこと。それでいて、勝ち負けを争えたわけで、成長と能力の高さを感じさせるレースだった。安定した先行力があり、ペースに左右されない差し脚も魅力だ。

 他ではサトノアーサー、キセキ、ステファノス、ダイワキャグニー、サンマルティンなどにもチャンスはありそう。皐月賞、ダービーは苦杯をなめたが、1800メートルで2戦2勝の3歳馬ステルヴィオからの手もある。

 京都大賞典は、過去10年、1番人気は3勝、2着1回、3着2回。
 指数上は平均指数の上位馬が10年連続で連対している。
 今年は、サトノダイヤモンド、シュヴァルグラン、スマートレイアー、パフォーマプロミス、アルバート、ウインテンダネスなどが指数の上位馬だ。

 順当なら、実績上位で昨年のジャパンカップ馬、シュヴァルグランが中心になるところだ。2400は(4120)とベストの距離で、前走、天皇賞の3200よりはるかに合う。差し脚に素軽いスビートもあり、京都の開幕週は絶好の舞台だろう。ただ、スローペースの差し脚比べになると、少し分が悪いかもしれない。

 差し脚上位はサトノダイヤモンド、ケントオー、プレスジャーニー、レッドジェノヴァ、スマートレイアーなどだが、先行して長く良い脚を使えるレッドジェノヴァにもチャンスはありそうだ。

 レッドジェノヴァは1000万、1600万条件戦を連勝中。ここは重賞初挑戦で、敷居が高いが、牝馬の軽量を生かして流れに乗れば、直線の粘り込みもあるのではないか。

 ハイペース気味の流れなら、アルバートのスタミナが生きるだろう。

(京都大賞典)1着    2着    3着
08年    -     B b   DYa
09年    -     A c   -
10年    B     AXa   -
11年    AXa   C      Zb
12年      a    Z    B a
13年      b   -      Yc
14年    BZc     a    X
15年    CZc   AXa    Yc
16年    CXb   AZc   DZa
17年    -     BYa   DXb

 2歳重賞サウジアラビアロイヤルCの前走指数上位馬は、グランアレグリア、ドラウプニル、ドゴール、シャドウエンペラーなど。

 ここは、1戦1勝、前走指数最上位の牝馬グランアレグリアが断然の中心になりそう。6月上旬の新馬戦は東京のマイル戦だったが、先行して直線早めに先頭に立ち、そのまま押し切る強い内容で快勝。直線では鋭い瞬発力もみせた。

 新馬戦のスピード指数は、同世代の牡馬も含めて、6月デビュー組の最高となる64の好指数。ここは新馬戦から4か月ぶりのゆったりとしたローテーションで、成長余力も大きいはず。将来性も高い牝馬だろう。

(サウジアラビアRC)
       1着    2着    3着
14年    A c   -     CYa
15年    B a   -     -
16年     Z    -     B
17年    -     A     -

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2018年10月 3日 (水)

第1426回 新短距離王

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 日曜日、台風の影響で阪神競馬が中止になった。代替開催の月曜日も馬の輸送ができないとかで中止になり、代替の代替で、きょう火曜日にやっと開催された。すべてが予定通りに行くなんてことはないとわかっていても、バタバタすることはある。今週末は3日間開催もあり、このあとのスケジュールを考えると、少しきつくなりそう。そんなわけで、この馬場日記もアップが遅れることになりました。

 秋のG1第一弾中山のスプリンターズSは、中団からファインニードルの鋭い差し脚が勝負を決めた。春の高松宮記念に続いて、スプリントG1を連勝。ゆるぎない新短距離王の座をつかんだ。

 レースはワンスインナムーンの逃げて始まり、2番手にラブカンプー、3番手にナックビーナス、ラインスピリットがつけた。

 ファインニードルは中段から。直線なかば、逃げ馬をとらえたラブカンプーが先頭に立ち、他の先行馬たちも必死に粘りこみをはかるところ、馬場の真ん中から、一頭だけ違う脚色出かけ上がってきたのがファインニードル。勢いのまま、ゴールを駆け抜け、勝利を手にした。クビ差の2着にラブカンプー、3着は狭い内から伸びたラインスピリット。1番人気、11番人気、13番人気という入着順で3連単は20万円超す好配当になった。

 人気薄の2、3着馬はともに先行馬たち。前日の雨に加え、直前に降り出した強い雨で馬場は渋り気味。先行馬向きの馬場状態で、差し馬には苦しい馬場状態だっただろう。それを軽快な脚で差し切ったわけで、2着との差はクビ差とはいえ、ファインニードルの強さが際立ったレースだった。

 阪神のダートのハンデ戦シリウスSは、2番人気の3歳馬オメガパフュームが中団後方から差し切り勝ちを決めた。2着も後方から鋭い差し脚を使った7番人気のウェスタールンド、3着は2番手で先行、4コーナーで先頭に立って押し切りを図った3番人気のサンライズソア。阪神ダートは水の浮く不良馬場で、軽ハンデの差し馬に馬場が味方したのかもしれない。

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