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2018年11月27日 (火)

第1442回 最強アーモンドアイ

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 ジャパンカップの枠順が発表されたとき、真っ先にルメール騎手が1枠1番をどうこなすのか、気になった。いつも中団以降で脚をため、鋭い差し脚を使ってきたアーモンドアイだけに、外からかぶされ、内に閉じ込められる可能性のある1番枠は、嫌なのではないか。案外乗り方がむつかしい枠になったと思った。

 キセキの逃げでペースは上がった。バックストレッチに入ると、終始11秒台のラップが続いた。アーモンドアイはあおり気味のスタートながら、臆することなくキセキを追って先行。2コーナー過ぎには2番手で落ち着いた。

 直線に向いても依然としてキセキのハイラップは変わらず、11秒台のラップが続く。直線に入るとすぐにアーモンドアイがキセキのすぐ後ろに詰め寄り、機をうかがう。直線半ば、ゴールまで残り200メートル。ついにルメール騎手のゴーサインが出されると、一気にキセキの前へでて、ぐんぐん差を広げていく。そのスピードはまさに圧巻。すでにアーモンドアイ、キセキの2頭が他馬たちを大きく引き離しており、誰も追ってもこないし、追いつくはずもない。直線半ば、キセキを交わしたところで勝負は決まった。

 スローペースならいざ知らず、ハイペースもかまわず、アーモンドアイを2番手から勝利に導いたルメール騎手の自由自在な能力と判断力を、改めて思い知らされた。もし、1番枠から後方に下げていたら、結果はどうだったか。それでも、後方一気の追い込みが決まっていたかもしれないが、もっとも安全で勝利に近い乗り方が、1番枠からコースロスのない先行策だという判断だったのではないか。もちろんハイペースにも耐えるスタミナが十分あることを承知していたからこそ取れる戦法だ。

 東京の芝の状態が非常に良かったこともあって、2分20秒6というレコードタイムになった。とはいえ、ハイペースを2番手で楽に追走して上りタイムも34秒1。後方から最速の上りを示したミッキースワローのそれは33秒9だから、後ろから追い詰めることもできなかった他の馬たちは、完全にお手上げだった。アーモンドアイの勝因は誰よりも能力が高く、強かったから、としか言いようがない。

 最も強かったのはアーモンドアイだが、最もいいレースをしたのは川田騎手のキセキだった。スローペースが多い中、能力をいっぱいに出し切るハイペースに挑んだ川田騎手の勇気ある騎乗で、今年のジャパンカップはまれにみるいいレースになった。アーモンドアイがいなければ、勝利をつかんだのは間違いなくキセキだっただろう。

 芝1200メートルの京阪杯は、前走G1スプリンターズSを果敢に逃げて6着に粘っていた5歳牝馬のワンスインナムーンが直線失速。1番人気のダノンスマッシュが中団から内を突いて抜け出して快勝した。

 スローペースになったラジオNIKKEI杯京都2歳Sは、中団から33秒8の上りの脚を決めた1番人気のクラージュゲリエが勝った。

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