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2018年12月13日 (木)

第1447回 牝馬グランアレグリアに注目

 朝日杯フューチュリティSは、阪神競馬場での開催になって5年目を迎える。2歳G1だけに、前走指数上位馬が中心で、中山で行われていた過去の連対馬の傾向と比べて、大きな違いはないようだ。ここでも指数は低くても、スローペースで差し脚鋭い馬たちに要注意だ。

(朝日杯)  1着    2着    3着
08年(中山)  d    Za   -
09年(中山)-     AYa     b
10年(中山)D     -     AYb
11年(中山)-      Xa   C
12年(中山)-     AXb   -
13年(中山)-     -     B
-----------------------
14年(阪神)D a   -     CY
15年(阪神)-     BZ    -
16年(阪神)-     A b   BYa
17年(阪神)A a   BX    DZa
(スローペース調整-20/-10)

 今年は、マイネルサーパス、グランアレグリア、ドゴール、クリノガウディー、イッツクール、エメラルファイト、アスターペガサスなどが前走指数の上位馬だ。

 朝日杯フューチュリティSは阪神外回りのマイル戦でスローペースが基本。先行でき、長く使える差し脚が問われるレースだろう。
 先行馬で差し脚が鋭いのは、グランアレグリア、ドゴール、ケイデンスコール、ファンタジスト、エメラルファイトなどだ。

 なかでも、注目は牝馬のグランアレグリアだ。ここまでマイルで2戦2勝。その2勝とも牡馬を相手に、その時点での世代トップクラスの指数を上げている。6月第1週の新馬戦は、阪神ジュベナイルFを勝ったダノンファンタジーを2馬身抑えて完勝。前走のサウジアラビアRCはスタートで出遅れ、最後方からになったが、徐々に順位を上げ、3コーナー手前で2番手。直線半ば、無理なく先頭に立つと、後続をぐんぐん引き離してゴールでは3馬身半をつけて圧勝している。

 2歳牝馬のグランアレグリアなら、先週の阪神ジュベナイルFにも出走できたが、あえて牡馬相手の朝日杯を選んだ陣営の自信と期待の大きさがうかがえる。実際、阪神ジュベナイルFを勝ったダノンファンタジーよりも指数は高く、いま現在、2歳牝馬世代のトップ馬といってもいいだろう。

 牝馬グランアレグリアに立ち向かうのが、新潟2歳Sを勝ったケイデンスコール、京王杯2歳Sを勝ったファンタジスト、3戦3勝のアドマイヤマーズ、前走、グランアレグリアを上回る指数で福島の500万条件を勝ったマイネルサーパス、サウジアラビアRCで最速の上りで2着のドゴールなど。そのなかでは、距離経験があり、素軽いスビートを感じさせるケイデンスコール、ドゴールなどを上位に取りたいと思っている。

 ターコイズSは15年から重賞に格上げされた牝馬限定のハンデ戦。以前は同名でオープンのハンデ戦として実施されており、参考までに以前の傾向もあげておいた。

(ターコイズS)
       1着    2着    3着
08年     X    B c   D
09年    -     -      Z
10年     Yd   D d   B
11年    B     -     A
12年    -     -     C
13年    -     Cd      a
14年    -     -      Y
-----------------------
15年(重賞)B     -     -
16年(重賞)BXa   BY    -
17年(重賞)-       a     b

 今年の指数上位馬は、プリモシーン、ディメンシオン、カイザーバル、フロンテアクイーン、カワキタエンカ、デンコウアンジュなど。

 トップハンデは56キロのミスパンテール。前走指数上位はプリモシーンだが、3歳馬で55キロのハンデは実質的にトップハンデといえそう。

 カワキタエンカの逃げなら平均ペースで、ここは先行馬向きの流れだろう。
 先行して差し脚を使えるのは、フローレスマジック、カイザーバル、フロンテアクイーン、レッドオルガ、ディメンシオン、キョウワゼノビアなどが上位。ここは目下連勝中のフローレスマジックが中心になるのではないか。

 4歳馬フローレスマジックは(4433)と安定した成績を残しているが、ルメール騎手騎乗なら(4311)とさらに成績が上がる。近走は1000万、1600万を連勝。指数のレベルはまだ高くはないが、近走の差し脚の鋭さは1級品だ。ここは古馬重賞初挑戦になるが、本格化の勢いに期待したい。

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2018年12月11日 (火)

第1446回 差し脚比べ

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 阪神ジュベナイルフィリーズ。
 4コーナー、後方大外から追い出したのが1番人気のダノンファンタジー。そのダノンファンタジーの外から少し遅れて2番人気のクロノジェネシスが馬体を合わせに行く。直線半ばで力強く先頭に立ったのがダノンファンタジーだ。

 ゴール前100メートル、人気の2頭ダノンファンタジー、クロノジェネシスの激しい叩きあいになったが、ゴールでは半馬身差でダノンファンタジーが先着を果たし、2歳牝馬G1馬の栄光を手にした。激しく追ったものの、最後まで差を詰めきれなかったクロノジェネシスは2着。3着は4番人気ビーチサンバだった。

 ダノンファンタジーもクロノジェネシスも道中は後方から。ダノンファンタジーは好スタートを決めたものの、自ら位置取りを下げた。3コーナー過ぎから仕掛けていって、直線できっちりと差し脚を伸ばして勝利をつかんだ。片や、クロノジェネシスはスタートで大きな出負け。不本意というべき最後方からになった。先行して差し脚を伸ばすレースで連勝してきたクロノジェネシスにとって、位置取りが後ろすぎたのではなかったか。少し悔やまれるスタートになってしまった。

 中山のダート重賞カペラSはハイペースになった。逃げ馬のペースは11秒8、10秒3、11秒3。前半600メートルが33秒4というハイペース。先行馬たちはそのペースを追ったこともあって、直線は脚が上がった。

 出遅れて後方からのレースになった1番人気の3歳馬コパノキッキングが、34秒9という良馬場のダートでは驚異的ともいうべき上りを見せて完勝した。ハイペースも幸いしたとはいえ、その素軽いスビートはまさに天性のものを感じさせる。

 ハイペースで逃げた11番人気のサイタスリーレッドがよく2着に粘った。後方から差し脚を伸ばした2番人気キタサンミカヅキが3着に上がった。

 中日新聞杯は1番人気の3歳馬ギベオンが重賞初勝利を決めた。2着は12番人気のショウナンバッハ。1、2着馬から大きく開いた3着には7番人気のストロングタイタンがはいった。

 直線、中団から差し脚を伸ばして先頭に立ったギベオンの外からショウナンバッハが襲い掛かる。一旦はショウナンバッハがギベオンを交わして先頭にたったが、ゴール前ギベオンが差し返し、ゴールではきわどいハナ差の勝利だった。

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2018年12月 6日 (木)

第1445回 スローペースの差し脚

 春のクラシックを目指す2歳たちの戦いが本格化する。今週は牝馬のG1阪神ジュベナイルFがメインだ。
 指数上位馬たちが毎年連対しており、連軸の中心は指数上位馬から取るのがセオリーだろう。もちろん、スローペースで楽勝してきたランク外の馬たちや、上がり指数の高い馬たちに注意が必要だ。
 1番人気は過去10年で4勝、2着1回、3着1回。連対率は50%。

(阪神ジュベナイルF)
       1着    2着    3着
08年    D       b   -
09年    -     A b   D b
10年    A a   -     DYd
11年    -     B     -
12年    B a   -     -
13年      d   C     B
14年    D     D c   D
15年    A     DZ    DXb
16年    -      Yb   AXc
17年    B     -     -
(スローペース調整-20/-10)

 今年は、ダノンファンタジー、ベルスール、ラブミーファイン、ローゼンクリーガー、ウインゼノビア、ビーチサンバなどが指数の上位馬たちだ。

 2歳の牝馬戦で、加えて直線の長い阪神の外回りのマイル戦なら、スローペースは必至だ。当然、長く使える上がりの脚が問われることになるだろう。

 スローペースでの差し脚は、クロノジェネシスが抜けた存在だ。クロノジェネシスは2戦2勝馬。小倉の新馬戦は4番手から最速の上りで差し切り勝ち。続く2戦目の東京1800メートルのアイビーSも4番手から上り32秒5と鋭い瞬発力を発揮、2馬身差の完勝だった。

 スタートや折り合いに不安もなく、先行して差し切る王道のレースができるのも強みだろう。ペースが上がった時にどんなレースができるか、課題はないわけではないが、阪神ジュベナイルFでペースが上がるとは思えない。指数上はランク外でも、アイビーSの差し脚の鋭さは最大の武器になるのではないか。中心に推したい1頭だ。

 相手の筆頭、逆転もあるのがダノンファンタジー。3戦2勝、2着1回。前走、京都のファンタジーSは中団から、直線、楽々抜け出して余裕十分の完勝。上りも32秒5でまとめ、ペースの違いを加味すれば、差し脚の鋭さはクロノジェネシスと比べても遜色はないはず。指数上も前走指数最上位馬で、ここは連軸候補の1頭だろう。

 他では、前走、マイルの瞬発力が光った指数上位のシェーングランツ。スローペースで上りの良いローゼンクリーガー、タニノミッション、グレイシア、ジョディー、レッドアネモネなども上位のチャンスをうかがう。

 中山のダート重賞カペラSは、08年に創設されてから10年がたったが、1番人気馬は一度も勝てないまま。2着が1回、3着が1回あるだけ。2番人気馬も1勝、2着1回だけで、上位人気馬は不振続きだ。指数上は平均指数上位馬や前走指数上位馬が健闘している。

 今年は、オールドベイリー、ヴェンジェンス、コパノキッキング、ハットラブ、キングズガード、ウインムート、ダノングッドなどが指数の上位馬たち。

 ダート短距離戦だけに、ペースは上がりそうだ。加えて比較的脚抜きの良いダートを想定すると、鋭い瞬発力のある馬たちに向く展開だろう。

 ダートの瞬発力では、ハットラブ、キングズガード、ダノングッド、コパノキッキングなどが鋭い。

 強い3歳世代からは、目下1600万条件、オープンを連勝中のコパノキッキングに注目したい。1200までの距離は(5000)と負けなし。鋭い差し脚は芝でも通用するのではないか。

(カペラS) 1着    2着    3着
08年    D c   -     -
09年     Zd   D d   -
10年    A a   -     B b
11年    -      Zc   -
12年     Za   B c   -
13年    D d   D d   D
14年    -     -     -
15年    BZc    Y    A a
16年     Zc   B d   -
17年    A     -     AZc
(公営、海外の成績は減戦して集計)

 中日新聞杯は芝2000メートルのハンデ戦。昨年から12月開催に変わった。
 指数上位は、メートルダール、マイスタイル、レイホーロマンス、グレイル、ストロングタイタン、ハクサンルドルフ、ショウナンバッハ、エテルナミノルなど。

 トップハンデ馬は、昨年このレースの覇者メートルダールと、鳴尾記念勝ち馬ストロングタイタンの57キロ。

 先行力のあるマイスタイル、アメリカズカップ、ストロングタイタン、ギベオン、ドレッドノータスなどの消耗戦になりそうだが、馬場状態の良さから、ハクサンルドルフ、レイホーロマンス、エンジニア、グレイルなどの後方一気もありそうだ。スローペース気味の流れで、近走、マイルで見せたスピードが生かせるハクサンルドルフにもチャンスがあるのではないか。

(中日新聞杯)1着    2着    3着
17年     Xa    Yb   -

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2018年12月 4日 (火)

第1444回 強い3歳馬

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 チャンピオンズCは3歳馬ルヴァンスレーヴが完勝した。
 道中は、逃げたアンジュデジールの2番手で、スローの流れに乗り、4コーナーから直線に向くところでは最内の3番手につけた。直線半ば、逃げるアンジュデジールを余力十分に交わし去ると、一気にゴールを突き抜けて、2着とは2馬身半の差。まさに完勝といってよい差だった。

 後方から内を突いて鋭い差し脚を見せたウェスタールンドが2着に上がったが、すでに勝負はついていた。3着は5番手から脚を伸ばしたサンライズソア。逃げたアンジュデジールも4着に粘った。

 スローペースの流れで、先行馬に向く展開になったことも幸いしたのかもしれないが、それまでのような中団の位置からでも差し届いていただろう。いずれにしても、M・デムーロ騎手の好騎乗も光ったレースだった。

 他に注目は、後方から鋭い差し脚を使って2着に上がってきたウェスタールンド。34秒4の上りタイムは、ダートの上りとしては驚くべき高水準だ。どこかで狙ってみる価値はあるだろう。2番人気のケイティブレイブは中団から直線にかける作戦のようだったが、鋭い差し脚は見られず、馬群に沈んだ。

 先々週のマイルCSを勝った3歳馬ステルヴィオ。先週のジャパンカップを勝った3歳牝馬アーモンドアイに続き、G1を3歳馬が3連勝したが、いずれも誰をもうならすほどの強い勝ち方だった。ルヴァンスレーヴのスピード指数はダートの3歳世代のトップ指数になり、アーモンドアイの指数は芝での3歳世代トップ、ステルヴィオは3歳牡馬のトップ指数(毎日王冠)を記録している。いずれも古馬と比べてもそん色ない高レベルの指数で、3歳世代トップ馬たちの強さに疑いはない。

 4連覇を目指したアルバートの取り消しで主役不在となったステイヤーズS。3000メールを超す距離で(0200)の実績があったリッジマンが重賞初勝利をつかんだ。アドマイヤエイカンが2着。3着はモンドインテロ。

 チャレンジCはエアウィンザーが4馬手で先行、最速の上りタイムで快勝。これで4連勝になった。2着にマウントゴールド、3着はステイフーリッシュ。

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