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2019年2月28日 (木)

第1466回 クラシックを目指して

 弥生賞は、皐月賞の優先出走権をかけた戦い。クラシックを目指す戦いもいよいよ本格化する。過去10年、弥生賞の連対馬は、過去の指数が高いXYZ馬や、前走指数の高いABCD馬などが中心になっている。ただし、スローペースで指数が低いものの、鋭い差し脚を使って勝ってきた馬も健闘しており、差し脚上位馬には要注意だ。

(弥生賞)  1着    2着    3着    
09年    AXa   -      Z
10年    B     AXb   C a
11年    CZb   CXc   A d
12年    -     DXd   A a
13年     Zc    Y    AXb
14年    C      Z    A a
15年    -     -       c
16年    -     A     CY
17年    -      Z    B c
18年    AXb   CZc   DYd
(スローペース調整は-20/-10)

 今年は、ヴァンケドミンゴ、ラストドラフト、ニシノデイジー、ブレイキングドーン、カントル、サトノラディウス、ナイママなどが指数の上位馬たちだ。

 スローペースが基本で、長く使える差し脚は必須条件になるだろう。差し脚上位はラストドラフト、カントル、ヴァンケドミンゴなどだが、とりわけ長く使える差し脚ではラストドラフト最上位だ。ここまでルメール騎手を背に、新馬戦、京成杯を連勝、負けなしの2戦2勝馬だ。

 前走の京成杯は好スタートを切ったが控えて2番手から。直線に向くと楽に抜け出し、そのまま押し切る王道のレースぶりで完勝した。スピード指数のレベルも上々で、京成杯と同コース、同距離の弥生賞だけに、その経験も大きいだろう。加えて朝日杯FS、ホープフルSの勝ち馬も不在で、他の重賞勝ち馬はニシノデイジーだけだ。手薄なメンバー構成だけに、皐月賞本番へ3連勝で臨みたい。

 逆転候補は、スローペースの差し脚に見どころがあるカントル。重賞2勝のニシノデイジーなど。

 チューリップ賞は桜花賞のトライアル戦。1番人気は(5212)と信頼性が高い。指数上は前走指数や過去の指数で上位の馬たちが活躍している。
 今年は、ダノンファンタジー、ブランノワール、シェーングランツ、ノーブルスコア、シゲルピンクダイヤ、アフランシールなどが指数の上位馬だ。

 チューリップ賞は2歳G1阪神JFと同コース、同距離のレースで、阪神JFの上位馬たちが活躍する傾向が強い。
 今年は阪神JFを勝ったダノンファンタジーが中心になりそうだ。新馬戦こそ2着だったが、その後は3戦3勝。ファンタジーS、阪神JFを連勝して、最優秀2歳牝馬にも選出された。持ち味は後方からの鋭い差し脚で、前走の阪神JFも直線大外一気に駆け上がり、並びかけようとする2着馬を振り切って完勝している。ここは前走指数も最上位にあり、不動の中心馬といえるだろう。

(チューリップ賞)
       1着    2着    3着
09年    AZa   -     -
10年    -     B     -
11年     Xa    Zd   C
12年    -     CXc   A
13年    B     -      Yd
14年    BX    -     D
15年    DYc   A a   AYd
16年    B     D c   -
17年    A a   -     BXc
18年    AY    CXa   B
(スローペース調整は-20/-10)

 芝1200のオーシャンSは、前走指数上位馬が連軸の中心になっている。
 今年は、ナックビーナス、モズスーパーフレア、ダイメイプリンセス、エスティタート、エントリーチケット、スノードラゴン、ペイシャフェリシタ、ダイメイフジ、カイザーメランジェなどが指数の上位馬たちだ。

 前走、カーバンクルSの1、2着馬、モズスーパーフレア、ナックビーナスの指数が少し高く、ともに連軸候補になりそう。

 前走のカーバンクルSはモズスーパーフレアが逃げ、ナックビーナスは3番手から。直線、逃げ粘るモズスーパーフレアをナックビーナスが追ったが、1馬身と4分の1の差が詰め切れなかった。ただ、4歳牝馬のモズスーパーフレアは53キロ、6歳牝馬ナックビーナスは58キロを背負っており、ナックビーナスにとって5キロの負担重量差は相当厳しかっただろう。今回、両馬の負担重量は54キロと差はないだけに、ナックビーナスの逆転に注目したい。ナックビーナスは昨年の2着馬で、中山の芝1200メートル戦は(2501)。連対できなかったのはG1スプリンターズSだけという中山巧者だ。

(オーシャンS)
       1着    2着    3着   
09年    A b   -     -
10年    BZc   -      Y 
11年    -     CXb   AYa
12年    C     -     -
13年    AYb   BXa   -
14年    D     -      Z
15年    A      Y      a
16年    -      X    AZa
17年    C     -      Y
18年     Yb   B     -

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2019年2月26日 (火)

第1465回 新境地を開く

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 開催替わりの日曜日。3連単の561万馬券や、WIN5の最高配当となる4億7180万円が出るなど、波乱の多い開幕週になった。

 阪急杯も、勝ったのは11番人気のスマートオーディンだった。スマートオーディンは毎日杯、京都新聞杯を連勝。(4101)の成績でダービーに臨んだが結果6着まで。その後、脚部不安で2年もの休養を余儀なくされた。復帰後の4戦は1800、1600メートルを使ってきたが、精彩を欠くレースが続いていた。

 ただ、ナビグラフで見ると、着順は悪かったものの、上りの脚はここでは上位にランクされる高レベルにあった。今回、初めて1400メートル戦に挑戦。持ち味ともいそうな、後方一気33秒4の鋭い差し脚が鮮やかに決まった。短距離に適性があったのだろう。

 2着は3、4番手で先行した4番人気のレッツゴードンキ。直線、一瞬は先頭に立つ場面もあったが、並ぶ間もなく、大外からスマートオーディンに交わされてしまった。3着は中団から内を突いた2番人気ロジクライ。本来なら2番手で先行したかったはずだが、スタート後、他馬によられるアクシデントで位置取りを下げざるを得ず、加えて、直線でも抜け出すのに手間取り、不完全燃焼のレースになってしまった。それでも3着にまで上がってきたのは、地力の高さのためだろう。

 中山記念は、5頭のG1馬を力でねじ伏せた5番人気のウインブライトが、昨年に続いて連覇を達成した。この勝利で中山の芝は(5201)。中山1800は4戦4勝。圧倒的な中山巧者ぶりを発揮した勝利だった。2着に6番人気ラッキーライラック、5番手追走の2馬人気ステルヴィオが3着だった。

 大逃げを打ったのはマルターズアポジー。2番手のラッキーライラックが逃げ馬を追った。逃げ馬から大きく離れた3番手にエポカドーロ。ウインブライトは4番手から。

 逃げ馬はハイペースがたたって失速したが、自分たちのペースを守った中団より前でレースを進めた馬たちが上位を占めたレースで、勝ち馬は33秒7の上りタイムを示しており、後方から追い込む馬たちには少し苦しい戦いになったのではないか。

 1番人気の推された休み明けの牝馬ディアドラは良いところなく6着に沈んだ。ペースや展開のせいだけでなく、まだ完調にはなかったのかもしれない。

 週末はもう3月。季節の変わり目たけに、人も馬も調子を崩すことがあるかもしれない。馬に花粉症はあるのかな。

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2019年2月21日 (木)

第1464回 差し脚鋭いティアドラ

 今週から中山、阪神の開催が始まる。
 中山のメインは芝1800メートルの中山記念。過去10年で9回連対している平均指数の上位馬が中心。全体としても、指数上位馬の活躍が目立つ。1番人気は過去10年で3勝。2番人気、3番人気もそれぞれ3勝をあげて、上位人気馬が合わせて9勝している。勝ち馬は人気上位馬から、というのがセオリーだろう。

(中山記念) 1着    2着    3着
09年     Xc    Xd   A b
10年      d   -     -
11年      b   BY    CYd
12年    -      Y     Y
13年    B     C d    Xd
14年    A a   -      X
15年    DYb    Xa   -
16年    AXa   B     C
17年    A d     b   DXa
18年      c   -      Zd

 今年の指数上位は、スワーヴリチャード、ディアドラ、ハッピーグリン、ラッキーライラック、ウインブライトなど。
 スローペース気味の流れになりそうで、鋭い差し脚が問われるレースだろう。

 差し脚の鋭さでは5歳牝馬ティアドラが最上位だ。昨年春以降、ドバイターフ3着のあと、クインC、府中牝馬Sを連勝。続く香港Cも2着に好走した。いずれもルメール騎手の手綱で、鋭い差し脚を発揮してのものだ。

 前走、牡馬相手の香港Cでは1番人気に推されたものの、スローで逃げた馬をとらえられずに2着だったが、直線の差し脚の鋭さは1頭だけ際立っていた。これまで勝ち星は1800から2000メートルに集中しており、あわせて(6110)と、距離の適性も高い。

 相手の筆頭はG1大阪杯を勝っているスワーヴリチャード。前走、ハイペースのジャパンCを4、5番手で先行、高指数で3着に好走した。安定して高いスピード指数が、同馬の底力の高さを示している。ただ、スローペースの差し脚比べになると、58キロを背負うのは少し負担になるかもしれない。

 他に、前走マイルCSを勝った4歳馬ステルヴィオも連軸候補の1頭だろう。

 阪急杯は阪神内回りの1400メートル戦。
 今年は、ダイアナヘイロー、ロジクライ、ロードクエスト、ヤングマンパワー、リライアブルエース、タイムトリップ、ラインスピリットなどが指数の上位馬たちだ。

 このメンバーなら逃げるのはダイアナヘイローだろう。ならばスローペースはないはずで、4勝をあげている得意な阪神コースで逃げ切りもありそうだ。

 ペースが上がるならスタミナのある先行馬に向く流れになりそうで、注目はロジクライだ。前走、マイルの東京新聞杯を2番手で先行し、直線、一旦は先頭に立つ場面もあったが、ハイペースがたたったのか、直線半ばで脚が止まり、結果は9着だった。

 これまでマイル戦を中心に使われて、重賞も2勝しており、実績も十分。今回は初の1400メートル戦になるが、先行押し切りの脚質だけに、直線の短い阪神内周りで平均ペースの1400メートルは最も合うのではないか。

 平均ペースやハイペースの差し脚で上位のタイムトリップ、ロードクエスト、スターオブペルシャなどが逆転候補に浮上しそうだ。

(阪急杯)  1着    2着    3着
09年    CYa    Yc   A
10年    AY    -       b
11年    B d   DYb   B
12年    -     -     AYa
13年    AYb   C     -
14年    -     -     D
15年    BY    -     -
16年    CXa   -     A
17年     Yb   B     -
18年    -     A b    Xa

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2019年2月19日 (火)

第1463回 インティと武豊騎手に乾杯

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201902171011
201902160811

 フェブラリーSは藤田菜七子騎手がG1初騎乗になることもあって、ずいぶん盛り上がった。結果は1番人気のインティが逃げ切り勝ち。7連勝でG1タイトルホルダーになり、ダート界のトップに躍り出た。

 前半1000メートル通過が1分00秒2と、G1戦としてはスロー気味の流れに持ち込んで、上りを35秒4でまとめた。武豊騎手の「直線で引き離す作戦」通り、直線に向いてスパートをかけると後続馬は離される一方。中団から最速の上りで差を詰めてきたのが2番人気のゴールドドリームだったが、インティとの勝負はついたあとだった。ハイペースになりがちなダートのマイル戦だけに、慎重にペースを作った武騎手の好騎乗だった。3着にユラノト。藤田菜七子騎手騎乗のコパノキッキングは最後方から追って5着まで上がってきた。

 インティは今回マイルのG1でも勝利をつかんだが、スローの流れに持ち込んだ武豊騎手の判断によるところもあったはずで、本来は1800くらいの距離のほうがいいのかもしれない。

  長距離のダイヤモンドSは、菊花賞3着、続く万葉Sも2着に好走した4歳馬ユーキャンスマイルが単勝1.7倍の圧倒的支持に応えて完勝した。直線、後方から内を突いて、一瞬、スペースを探す場面もあったが、抜け出す脚が違っていた。逃げ粘った8番人気のサンデームーティエが2着に残り、3着は3番人気カフェブリッツ。これといった長距離実績のある馬もいなかったから、ユーキャンスマイルの強さが目立ったが、スローペースもあって指数上は低調なレースだった。

 ハンデ戦の小倉大賞典は57キロのスティッフェリオが制した。スティッフェリオは好スタートから4番手で先行。逃げたサイモンラムセス、2番手のタニノフランケルとの3頭の熾烈な叩きあいを制して、クビ差の勝利だった。3、1、14番人気の決着で、3連単は37万を超す高配当になった。

 京都牝馬Sも荒れた。勝ったのは9番人気のデアレガーロ。直線、中団の位置から馬場の真ん中を差し脚鋭く突きぬけて快勝。初の重賞制覇を果たした。2着は後方大外から伸びた7番人気のリナーテ。3着は2番手で先行していた13番人気アマルフィコーストが残って、3連単は153万超馬券。人気のミスパンテールは伸びあぐねて5着まで。

 宮本輝氏の「流転の海」シリーズが完結したというので、昨年の年末から読み始め、先週、全9巻を読み終えた。戦後の闇市の時代から、主人公、松坂熊吾が亡くなるまでのおよそ21年間の、熊吾、妻房江、子伸仁の一家3人と、一家を取り巻く膨大な人々のあやなす物語だ。宮本輝氏の自伝的作品とされており、三十数年かけて書き続けられた肉厚な作品。読んでいる間、ずっと一家とともに生きていたような気がして、ひきこまれるように一心不乱に読んだ。最後の1巻は、読み進めるごとに、「ああ、もう終わってしまう。終わらないでくれ」と思う気持ちにさらされた。
 大阪や愛媛の南予、富山などが舞台だが、私にとっては土地勘がないところばかりで、地図のコピーを本に挟んで読んでいたが、それもまた楽しかった。
 私自身、作家と年代も近いせいもあって、「泥の河」以来のファンだが、市井の人々へのまなざしのやさしさが好きだ。「優駿」で第一回JRA賞馬事文化賞も受賞しており、競馬にも明るく、「流転の海」シリーズの中でも、たびたび京都競馬場が出てくる。
 長い作品ですが、時間があればぜひ、読んでみてください。

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2019年2月14日 (木)

第1462回 6連勝中のインティから

 2019年、最初のG1フェブラリーSが今週のメイン。
 過去10年、前走指数や平均指数の上位馬の活躍が多い。指数ランク外の馬で連対した4頭はすべて4歳馬で、4歳以外では指数上のランク馬でなければ勝利の条件にないし、連対も難しい。
 1番人気馬は(3232)と、連対率は50パーセント。微妙な数値だろう。勝ち馬は4、5、6歳で占められており、7歳以上の勝利はない。

(フェブラリーS)
       1着    2着    3着
09年    -       a   AYa
10年    AXb   -      Xb
11年    DYc     b   -
12年    C     C       c
13年    DZ    CXa   A c
14年    -     DZd   B
15年    AYd     c     d
16年    B     D c   -
17年    -     B a   CYd
18年    A c   CX    D
(公営競馬や海外の成績を減戦処理して集計)

 今年は、インティ、コパノキッキング、サクセスエナジー、ユラノト、ノンコノユメ、ゴールドドリーム、モーニン、サンライズノヴァなどが指数の上位馬たちだ。

 注目は前走指数最上位のインティ。前走の東海Sを高レベルの指数で完勝して、6連勝でG1フェブラリーSに臨む。これまでの6連勝は7、4、4、10、5、2馬身差で、いずれも圧勝。前走、初の重賞挑戦だった東海Sでは2馬身差だったが、3着馬には7馬身の差をつけ、前走指数は過去1年間の中央競馬での最高指数だった。

 先行力があるだけでなく、上りもシッカリとしているのが特徴で、前走でも果敢に逃げて、上りは2番目の好タイム35秒9でまとめた。直線でも余力十分に後続馬との差を更に広げられるスタミナが何よりも魅力的だ。ここも楽に先行できるメンバーで、逃げ、先行で流れに乗る策に障害はない。1600メートルは初距離になるが、難なくこなせるだろう。

 相手の中心にはゴールドドリームをとりたい。一昨年の勝ち馬で、昨年も2着に好走している。その後も公営のダートG1戦で1、1、2、2着と安定した成績が光る。ダートの実績では最上位で、指数上も100を超すレベルにある。

 他に、サンライズソア、コパノキッキング、ノンコノユメなども有力馬の一角を占めるだろう。

 ダイヤモンドSは芝3400メートル、長距離のハンデ戦。
 過去の指数の上位馬や、平均指数の上位馬などが好走している。
 今年は、ルミナスウォリアー、ブライトバローズ、ソールインパクト、ララエクラテール、シホウ、ユーキャンスマイルなど。

 長距離が合うのは菊花賞3着、続く万葉Sも2着に好走した4歳馬ユーキャンスマイルだろう。前走は楽に逃げた勝ち馬をハナ差とらえきれなかったが、道中の位置取りが後ろすぎただけで、長距離の適性を示したレースだった。他に順調に使われて、長距離の適性が高い馬も見当たらず、ユーキャンスマイルにとってはチャンスだ。

(ダイヤモンドS)
       1着    2着    3着
09年    -     -     C
10年    AZc   -     -
11年    -      Y    A a
12年    -     -     BYc
13年    C c    Xa   A
14年    CXa    Yb   -
15年     Xa     d   C
16年     -     BXa   -
17年    BXa   -     A c
08年    BXa   DZc   -
(海外の成績を減戦処理して集計)

 小倉大賞典もハンデ戦。過去10年、トップハンデ馬は2勝、2着2回。1番人気馬は2勝、2着1回、3着2回とやや不振の傾向にある。
 今年の指数上位は、スティッフェリオ、サイモンラムセス、アメリカズカップ、ケイティクレバー、エアアンセム、マイスタイル、マルターズアポジー、マウントゴールドなどだ。

 ペースは先行馬がそろって平均の流れになりそうで、先行して差し脚を使える馬たちに向く展開だ。その点から浮上しそうなのは、マイスタイル、ケイティクレバー、スティッフェリオ、エアアンセムなどだろう。

 ここは、前走、スローペースのマイル戦で2着のマイスタイルに注目したい。前走は3番手で先行、直線半ばで先頭に立ち、勝ったと思ったところ、外から勝ち馬に差し切られた惜しいレースだった。ハイペースにも対応でき、1800メートル戦も1戦1勝と距離適性もある。

 前走、準オープンを勝ったばかりで人気薄だが、4歳馬ケイティクレバーも力をつけてきており、連軸の中心にとる手もあるだろう。

(小倉大賞典)1着    2着    3着
09年     Yd   B a   A
10年(中京)-     D     -
11年     Xc    Za    Yd
12年     Z    A d    X
13年    AYc   A     -
14年     Xa   AZb   B d
15年    B     -      Z
16年    -       a   -
17年    -     -       d
18年    A a   -     B

 京都牝馬Sは過去10年で8勝をあげている4歳馬が強い。5歳馬は1勝、6歳馬が1勝。指数上ランク外で勝った馬はすべて4歳馬だった。1番人気は(5311)と、信頼は高い。
 今年の指数上位は、ミスパンテール、エイシンティンクル、リバティハイツ、ディメンシオン、ワントゥワン、デアレガーロ、カイザーバル、カラクレナイなど。

 昨年の勝ち馬ミスパンテールの前走指数が高く、ここでも連軸の中心になりそうだ。近走は1800、2200の長めの距離を使って9、12着に敗退していたが、前走はマイルに戻して高指数で快勝した。これまで勝ち星の6勝はすべて、マイルまでの距離でのもので、多少距離が長すぎたのが敗因だろう。

 4歳馬アルーシャは目下3連勝中。勢いがあり要注意だ。

(京都牝馬S)1着    2着    3着
09年    -     BZ     Ya
10年    -     -     DYb
11年    -     BYc   C
12年    -     BYb   C
13年    C d   -     -
14年      d   C c   -
15年    DZ    C     -
16年     Xb   C     B d
17年    AX    -       a
18年    -     A      Za

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2019年2月13日 (水)

第1461回 春に向けて

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201902110511_2
201902100811_2

 先週は東京の大雪予報で、開催が変則になった。この時期、雪で開催が変更されることはよくあることで、もう慣れてしまった。今回は、結果として雪は積もらなかったが、天気には逆らいようもなく、不測の事態に備えるに越したことはない。

 共同通信杯は7頭立ての少頭数のレースになった。
 人気は4戦4勝のアドマイヤマーズ。昨年12月の朝日杯にも勝利して、最優秀2歳牡馬にも選出された。そのアドマイヤマーズが先頭に立ち、スローペーで逃げた。2番手に2番人気のフォッサマグナ、内の3番手に3番人気のダノンキングリーがつけた。

 直線、アドマイヤマーズが差を広げるところ、最内から差し脚を伸ばしたのがダノンキングリーだ。ゴールまで200メートルの地点でアドマイヤマーズをとらえると、勢いもそのままにゴールへまっしぐらに突き進んだ。2着のアドマイヤマーズとは1馬身4分の1の差。上りも32秒9の最速タイムで、完勝のレースだった。これで3戦3勝。

 大きく離された3着に4番人気のクラージュゲリエが上がってきたが、スローペースの鋭い瞬発力には欠けるようで、上位の2頭の差し脚が優った結果だった。

 月曜日の開催になったクイーンCも少頭数の9頭立て。
 人気のクロノジェネシスがスローペースの中団後方で脚をため、直線、余裕の差し脚で快勝した。2着は2番人気のビーチサンバ。3着は7番人気のジョディー。

 この勝利でクロノジェネシスは4戦3勝、2着1回。2着に負けたのは阪神JFでのダノンファンタジーにだけで、現3歳世代牝馬のトップクラスの力があることを示した。次走予定の桜花賞で、ダノンファンタジーとの再対決に雪辱をかける。

 京都記念は、4コーナー3番手のダンピュライトが直線の叩きあいの末、クビ差抜け出して2つ目の重賞タイトルを手にした。横一線の2、3着は、大外から追い込んだステイフーリッシュ、マカヒキ。

 道中のペースが遅く、先行するダンピュライト向きの展開になったなか、後方から追い込んだステイフーリッシュ、マカヒキの差し脚は上々のレベル。春本番につながるレースになったのではないか。とりわけ、ダービー馬マカヒキの真の復活を望みたい。

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2019年2月 7日 (木)

第1460回 底力が問われる

 東京は、共同通信杯、牝馬のクイーンCが今週のメインレース。春のクラシックを目指す3歳馬たちの前哨戦だ。

 共同通信杯は3歳重賞らしく、前走指数の上位馬が勝ち馬の中心になっている。2、3着馬もほぼ指数のランク馬が占めており、指数上位馬たちが断然に強い傾向にある。3歳戦にありがちなスローペースの差し脚より、底力が試されるレースだ。
 1番人気は(2224)で、連対率は40パーセント。3歳戦としてはややもの足りない。

(共同通信杯)1着    2着    3着
09年      d   AXb   C
10年    AZc   A     -
11年    AYa   C      X
12年    BX    D     A
13年    B     A a    Xa
14年    C a   A a    Xc
15年    -     AZa   -
16年    DY    BX    A
17年    C      Zd   C
18年    -     -     DZc
(スローペース調整値-20/-10)

 今年の指数上位馬は、ダノンキングリー、アドマイヤマーズ、ナイママ、マードレヴォイス、クラージュゲリエなど。

 実績上位は4戦4勝のアドマイヤマーズだ。前走のG1朝日杯FSでは、3番手から直線なかばで抜け出し、後続馬の追撃を抑え込んで好指数で完勝した。新春には最優秀2歳牡馬にも選出された。ただ、成績は世代ナンバーワンだが、これまでの4戦4勝はすべて1600メートル戦でのこと。過去8年、前走がマイル戦だった馬は一度も勝っておらず、距離の経験が勝敗を分けるポイントだとすると、アドマイヤマーズにとってもクリアすべき課題といえそうだ。

 指数上位馬で距離の経験値が高いのはクラージュゲリエだ。ここまで1800、1800、2000メートルを使って、3戦2勝、3着1回。前走は昨年11月下旬の京都2歳S。中団後方から、直線、2着馬との激しい叩き合いを制して、差し切り勝ちを収めている。スローペースでも、長くいい脚を使えるから、連軸に取るならクラージュゲリエのほうが良いのかもしれない。

 3歳牝馬のクイーンカップも、前走指数上位馬たちが連軸の中心。
 今年は、ビーチサンバ、クロノジェネシス、マドラスチェック、マジックリアリズムなどが指数の上位馬たち。
 公営から参戦のアークヴィグラスの(6002)を除いて、中央所属馬で2勝しているのはクロノジェネシス、ジョディーだけで、他はすべて1勝馬。

 中心は、新馬、オープンを連勝して、前走、G1阪神JFで2番人気に推されたクロノジェネシス。阪神JFは出遅れて後方からになったが、直線に向くと大外から勝ち馬(ダノンファンタジー)と馬体を合わせて駆け上がってきた。ゴールでは半馬身遅れて2着だったが、上りは勝ち馬を上回り、33秒9の最速タイムだった。ここは手薄なメンバー構成で、当然中心になるべき馬だろう。

 他に気になる注目馬は、東京のマイルが合うマジックリアリズム。前走、未勝利戦を勝っただけの1勝馬だが、3戦とも上りタイムは最速で、切れのある差し脚が魅力だ。

(クイーンC)1着    2着    3着
09年    CYb   B b   -
10年    B a   A a   DXa
11年    -      Z    -
12年      d   AX    -
13年    B b   D     B(-3着同着)
14年    AXa   BZb     d
15年    A a   -     -
16年    AXa   D d   -
17年    -     BYc   -
18年     Xa   -       c
(スローペース調整-20/-10)

 京都記念は、平均指数の上位馬が10年連続で連対中。
 今年の平均指数上位馬は、ダンビュライト、マカヒキ、ブラックバゴ、パフォーマプロミスなど。他に、ノーブルマーズ、ケントオー、タイムフライヤーなどが前走指数の上位馬たち。
  差し脚上位は、タイムフライヤー、マカヒキ、ブラックバゴ、ダンビュライトなど。

 期待は2016年のダービー馬マカヒキの復活。ダービー勝利の後、渡仏してニエル賞を勝ったが、凱旋門賞は14着に大敗した。帰国してからは、調子が戻らないのか、2年8か月も勝てないままだ。ただ、ここにきて調教に復調の気配が感じられるようで、陣営のコメントを信じて、復活に懸けたいと思うのだが--。力のいる馬場の札幌記念で2着しているように、今の力のいる京都の芝コースは合うはず。

 強い4歳世代のタイムフライヤー、前走指数上位のノーブルマーズからの手もあるだろう。

(京都記念) 1着    2着    3着
09年     Za   BYa   -
10年    A       c   AXa
11年    -       d   A
12年    C     AXa    Xb
13年    B      Yc   A a
14年    A     BYb    Yd
15年    AXc   -     CYa
16年     Y    D b     d
17年     Yb   -     CXa
18年      d    Ya   AZb
(海外、公営の成績は減戦して集計)

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2019年2月 5日 (火)

第1459回 成長をみせた勝ち馬

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201902030511

 京都のきさらぎ賞は、3番人気のダノンチェイサーが完勝。2、3着のタガノディアマンテ、ランスオブプラーナも人気薄で、少頭数のレースながら、馬単は万馬券、3連単は14万円を超す高配当になった。

 好スタートから先手を取って逃げたのはランスオブプラーナ。離れた2番手にダノンチェイサーが付け、タガノディアマンテは最後方から。1番人気のヴァンドギャルドは3番手から、2番人気のアズラスは中団後方から機をうかがう。

 スローペースで逃げたランスオブプラーナが直線でも粘りを見せている。ただ1頭、鋭い差し脚を見せて追ったのがダノンチェイサー。直線半ばで大きく抜け出して、早々に勝利をつかんだ。最後方から大外一気に駆け上がってきたタガノディアマンテがゴール前でランスオブプラーナをとらえて2着に上がった。

 ただ、指数上は平凡なレベルのレースで、この結果がそのまま春のクラシック本番につながるかどうか。

 人気のヴァンドギャルドは差し脚に鋭さがなく4着。アガラスは出遅れたまま、直線も見せ場なくブービーに沈んだ。ヴァンドギャルドの手綱を取ったデムーロ騎手は「馬場を気にして、つまづいていた」とコメントしていたが、降り出した雨の影響もあったのかもしれない。

 東京新聞杯は1番人気の4歳馬インディチャンプが快勝した。スタートで遅れたが、内ラチ沿いに徐々に位置を上げていき、直線に向くと最内の6番手。直線では内から追い出すことになったが、ごちゃつくこともなく、前があいたのはラッキーだった。直線、残り200メートル地点で先頭に躍り出ると、ゴールに向かって一気に加速。レッドオルガの猛追を半馬身しのいで、8戦目での重賞初制覇を果たした。
 2着は6番人気レッドオルガ、3着は4番人気サトノアレス。

 勝ったインディチャンプは、これまでの自己ベストの指数を大きく伸ばした。上り指数もシッカリとしており、上々の内容のレースだったといえそう。レース経験を考えれば、まだ大きく成長できる器のはずで、今後、さらに期待が集まる。

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