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2019年2月19日 (火)

第1463回 インティと武豊騎手に乾杯

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 フェブラリーSは藤田菜七子騎手がG1初騎乗になることもあって、ずいぶん盛り上がった。結果は1番人気のインティが逃げ切り勝ち。7連勝でG1タイトルホルダーになり、ダート界のトップに躍り出た。

 前半1000メートル通過が1分00秒2と、G1戦としてはスロー気味の流れに持ち込んで、上りを35秒4でまとめた。武豊騎手の「直線で引き離す作戦」通り、直線に向いてスパートをかけると後続馬は離される一方。中団から最速の上りで差を詰めてきたのが2番人気のゴールドドリームだったが、インティとの勝負はついたあとだった。ハイペースになりがちなダートのマイル戦だけに、慎重にペースを作った武騎手の好騎乗だった。3着にユラノト。藤田菜七子騎手騎乗のコパノキッキングは最後方から追って5着まで上がってきた。

 インティは今回マイルのG1でも勝利をつかんだが、スローの流れに持ち込んだ武豊騎手の判断によるところもあったはずで、本来は1800くらいの距離のほうがいいのかもしれない。

  長距離のダイヤモンドSは、菊花賞3着、続く万葉Sも2着に好走した4歳馬ユーキャンスマイルが単勝1.7倍の圧倒的支持に応えて完勝した。直線、後方から内を突いて、一瞬、スペースを探す場面もあったが、抜け出す脚が違っていた。逃げ粘った8番人気のサンデームーティエが2着に残り、3着は3番人気カフェブリッツ。これといった長距離実績のある馬もいなかったから、ユーキャンスマイルの強さが目立ったが、スローペースもあって指数上は低調なレースだった。

 ハンデ戦の小倉大賞典は57キロのスティッフェリオが制した。スティッフェリオは好スタートから4番手で先行。逃げたサイモンラムセス、2番手のタニノフランケルとの3頭の熾烈な叩きあいを制して、クビ差の勝利だった。3、1、14番人気の決着で、3連単は37万を超す高配当になった。

 京都牝馬Sも荒れた。勝ったのは9番人気のデアレガーロ。直線、中団の位置から馬場の真ん中を差し脚鋭く突きぬけて快勝。初の重賞制覇を果たした。2着は後方大外から伸びた7番人気のリナーテ。3着は2番手で先行していた13番人気アマルフィコーストが残って、3連単は153万超馬券。人気のミスパンテールは伸びあぐねて5着まで。

 宮本輝氏の「流転の海」シリーズが完結したというので、昨年の年末から読み始め、先週、全9巻を読み終えた。戦後の闇市の時代から、主人公、松坂熊吾が亡くなるまでのおよそ21年間の、熊吾、妻房江、子伸仁の一家3人と、一家を取り巻く膨大な人々のあやなす物語だ。宮本輝氏の自伝的作品とされており、三十数年かけて書き続けられた肉厚な作品。読んでいる間、ずっと一家とともに生きていたような気がして、ひきこまれるように一心不乱に読んだ。最後の1巻は、読み進めるごとに、「ああ、もう終わってしまう。終わらないでくれ」と思う気持ちにさらされた。
 大阪や愛媛の南予、富山などが舞台だが、私にとっては土地勘がないところばかりで、地図のコピーを本に挟んで読んでいたが、それもまた楽しかった。
 私自身、作家と年代も近いせいもあって、「泥の河」以来のファンだが、市井の人々へのまなざしのやさしさが好きだ。「優駿」で第一回JRA賞馬事文化賞も受賞しており、競馬にも明るく、「流転の海」シリーズの中でも、たびたび京都競馬場が出てくる。
 長い作品ですが、時間があればぜひ、読んでみてください。

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コメント

先週、インティの単勝を買いました。「上り馬買うべし」の格言は、私は西式スピード指数の裏付けがある時だけ、信用することにしています。若い頃、西田さんの本を拝読して、論理性の高い素晴らしい考えだと実感してから、四半世紀を超えました。今は、ニュースを見ない週はあっても、高田馬場日記とスポーツニッポンを見ない週はありません。多分、西田式スピード指数に出会わなければ、こんなに長く競馬を続けていなかったと思います。宮本輝氏のファンでいらっしゃると知りました。私も、「錦繍」、「蛍川」、「泥の河」以来のファンです。「流転の海」シリーズが完結を嬉しく思います。これからも、まtが、毎週の予想を拝読いたします。

投稿: エトワール | 2019年2月24日 (日) 09時11分

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