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2019年4月25日 (木)

第1482回 4歳馬が中心

 平成最後のG1、京都芝3200メートルの天皇賞(春)がメインレース。
 2000年以降、過去19年間の連対馬は、平均指数上位のabcd馬が17年間で連対して、連軸の中心を担っている。比較的、指数上位馬が活躍するレースだ。
 1番人気馬は、過去19年間で4勝、2着1回、3着3回。10番人気以下の馬たちの好走も多く、それほど堅いレースではない。過去19年間の勝ち馬は、4歳馬が9勝、5歳馬は7勝、6歳馬が3勝と、馬齢が若い方に分がある。

(天皇賞)  1着    2着    3着
00年    AXa     d   BZ
01年    DYb   D c   AYc
02年    -     DYb   CXa
03年    D      Yd   -
04年     Xb   -     CXa
05年    -     -     -
06年    AZ    BXa   -
07年    -     -      Yb
08年    -     BXb   A
09年    C     B b   AYb
10年    -     AYb   -
11年    B b   A a   C
12年    -      Xa    Zd
13年    DYc   D     -
14年     Xa    Yd   -
15年    AYa   -     -
16年    C       d   A
17年     Xc   BZd   A b
18年    A d    Zd   C c

 今年の指数上位馬は、グローリーヴェイズ、カフジプリンス、ロードヴァンドール、リッジマン、クリンチャー、チェスナットコート、パフォーマプロミスなど。

 ただ、5歳以上の馬たちは、昨年の天皇賞(春)で3着のクリンチャー、前走、阪神大賞典2着のカフジプリンス、3着のロードヴァンドールなどの指数が上位にあるものの、指数上は若干、低調に思える。
 とすれば、昨秋、菊花賞で上位だった4歳馬フィエールマン、エタリオウ、ユーキャンスマイル、グローリーヴェイズなどが中心になるのではないか。

 菊花賞は、直線、馬場の真ん中からエタリオウが先頭に立つところ、内をついて一気に迫ったのがフィエールマン。2頭のきわどいゴールになったが、写真判定の結果ルメール騎手のフィエールマンがハナ差で先着していた。少し離れた3着に後方から伸びたユーキャンスマイルが入った。

 スローペースのため、上位3頭の上りタイムはともに33秒9という、3000メートルの距離としては破格の上りタイムだった。後方にいた馬たちには厳しかったが、それだけに、早めに仕掛けたエタリオウのM・デムーロ騎手、フィエールマンのルメール騎手の判断が光ったレースだった。後方から長く良い脚を使ったのは3着のユーキャンスマイルで、上位2頭とも差はない。

 菊花賞を勝ったフィエールマンは、前走、1月のAJCC(2200メートル)で2着。力があるとしても、3か月もの間隔があくのは気になるところだ。

 エタリオウは3月の日経賞(2500メートル)で2着になったが、ここまで(1702)と2着が多く、まだ1勝のまま。何かが足りないのだろうか。

 ユーキャンスマイルは1月の万葉S2着の後、前走、3400メートルのダイヤモンドSを快勝した。近走は3000メートル以上の距離を使って、(1110)と、距離経験はユーキャンスマイルが最上位だ。

 今年、逃げるのはロードヴァンドールになりそう。前走、阪神大賞典ではハイペースでて逃げて3着に粘っており、ここも極端なスローペースはないだろう。後続馬も脚を使わされる流れになりそうで、近走、長距離の経験とスタミナを積んできたユーキャンスマイルに向くのではないか。

 3歳の青葉賞はダービートライアル。2着まで優先出走権が与えられる。
 スローペースのレースが多く、上がりの脚の戦いになりがちで、指数上位馬も苦戦の傾向が目につく。

 今年の指数上位馬は、アドマイヤスコール、ウーリリ、カウディーリョ、マコトジュズマル、ディバインフォース、サトノラディウス、ランフォザローゼス、リオンリオン、キタサンバルカンなど。

 スローペース必至で、長く使える差し脚は必須条件だ。
 差し脚上位馬で、2400メートルの距離もこなせそうなのは、デビューから(2001)のカウディーリョだろう。前走は2200メートルの山吹賞を後方から。3コーナーから仕掛けていって、4コーナーでは大外に膨れるものの、各馬をとらえて鮮やかな差し切り勝ちを決めた。長くいい脚が持ち味のようで、東京の2400メートルも問題なくこなせるだろう。

 他に、ピースワンパラディ、トーセンカンビーナ、アドマイヤスコール、セントウルなどが差し脚の上位馬で、逆転候補。

 前走、2400の未勝利戦を勝ったばかりだが、前々でレースができるディバインフォースにもチャンスがある。

(青葉賞)  1着    2着    3着
09年    -      Y     Z
10年    B a   -     -
11年    -     -     -
12年     Z    -     -
13年    -     -     -
14年    -     -     -
15年     Y    D     -
16年    B a   -     -
17年     Xa   -     B
18年    BZ    -     -
(スローペース調整-15/-5)

 新潟大賞典はハンデ戦だが、前走指数の上位馬が健闘している。1番人気は過去10年で勝ち星がなく2着1回、3着2回のみ。

 今年の指数上位馬は、ミッキースワロー、アウトライアーズ、エアアンセム、ブラックスピネル、ルックトゥワイス、ショウナンバッハなど。

 トップハンデは57.5キロのミッキースワロー。G2セントライト記念勝を勝ち、G1大阪杯、ジャパンカップでそれぞれ5着に好走しており、当然の重量だと思うが、後方一気の差し脚に懸ける脚質だけに、休み明けとトップハンデは気になる。

 ここは新潟の開幕週で、素軽いスピードが持ち味のロシュフォールに注目したい。目下連勝中で、ここまで(4101)と好成績を残している。左回りは4戦4勝。何よりも鋭い瞬発力が魅力の4歳馬だ。指数上はランク外だが、ハンデは55キロと恵まれた。4歳馬で前走81の指数レベルなら十分に戦えるだろう。

(新潟大賞典)1着    2着    3着
09年    D     -     B c
10年    A b    Zd     a
11年    -     -     CXb
12年    B     -       b
13年    C     A     -
14年    -     A d   B a
15年    BZ     Z     Z
16年     Yc   AX    C
17年    C      X    A a
18年     Z    -     -

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2019年4月23日 (火)

第1481回 スローの差し脚

201904210811
201904210511
201904200311
 超スローペースになったマイラーズカップは、先行した3頭が1、2、3着を占める結果だった。2番手を追走したダノンプレミアムが直線楽に抜け出し、危なげないレースぶりをみせ1馬身4分の1の差で勝った。逃げたグァンチャーレが2着に粘り、3番手で脚をためていたパスクアメリカーナが3着だった。

 上りタイムはストーミーシーの32秒0が最速だったが、その驚異的な上りタイムでも5着がやっと。先行した上位3頭の上りも軒並み32秒台の前半では、前をとらえることは不可能だっただろう。中団以降の馬たちには流れが向かなかったというしかない。

 開幕週の良馬場でタイムが出やすい馬場状態だったことが大きいと思うが、その高速馬場でスローペースになれば、この結果も当然といえるだろう。

ダノンプレミアムは実績や指数からも勝って当然の馬だが、もともと先行力があり、展開に左右されにくい脚質もプラスに働いたはず。もし、出遅れて後方からだったとしたら、結果は違っていただろう。先行力はそれだけでアドバンテージになる。

 東京のオークストライアル・フローラSもスローペースになった。
 勝ったのは、直線、内で包まれそうになりながらも外に持ち出し、鋭い差し脚を見せた ウィクトーリアだった。狭い最内をついて内ラチから2着に浮上したのがシャドウディーヴァ。この2頭がオークスへの切符を手にした。マイペースで逃げたジョディーが3着に残った。

 ウィクトーリアは出遅れて中団後方から、シャドウディーヴァは内で前が開かないという、それぞれスムースさを欠いたレースになったが、その不利を克服しての1、2着は評価したい。ただ、ペースは緩く、指数は低調。桜花賞組とは指数差が大きく、本番のオークスではどうだろうか。

 福島牝馬Sは、デンコウアンジュが快勝した。スローペースの流れをものともせず、後方から直線大外一気の差し脚が鮮やかに決まった。2着のフローレスマジックとは2馬身差だったが、スローペースの流れで、直線の差し脚だけでこの差をつけるのだから、見事な差し脚というしかない。3着はダノングレース。

 やっと暖かくなって、さわやかな競馬の季節になった。今週は平成最後のG1天皇賞(春)がある。盛り上がるといいな。

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2019年4月18日 (木)

第1480回 スローペースの差し脚は

 今週から東京、京都に開催が替わる。
 東京の開幕週はオークスの出走権を争うフローラSがメインだ。過去10年、1番人気は(4105)。連対率50パーセントとやや不振。波乱含みのレースだ。
 3歳重賞戦だけに前走指数上位の馬が連軸の中心になるが、牝馬限定戦はスローペースが多く、指数が低くても上がりの脚がある馬たちには注意が必要だ。

(フローラS)1着    2着    3着
09年     Zc   D     -
10年    -     AYb   DYc
11年    -     -     CZc
12年    A b   -     -
13年    C     -     A a
14年    A      Zc    Yb
15年     Xa   A      Y
16年    -     -     -
17年    -     -     A a
18年    B     -     -
(スローペース調整-20/-10)

 今年の指数上位馬は、レオンドーロ、フェアリーポルカ、シャドウディーヴァ、ジョディー、ウィクトーリア、イノセントミューズ、エアジーン、エトワールなど。

 2勝馬は5頭いるが、重賞勝ち馬は不在で、低調なメンバー構成になった。
 3歳牝馬の2000メートル戦だけに、スローペースは必至。スローペースで長く使える差し脚なら、シャドウディーヴァ、ローズテソーロ、セラピア、フォークテイル、クラサーヴィツァ、エトワールなどが上位だろう。

 ここはスローペースの差し脚が鋭いシャドウディーヴァに注目したい。シャドウディーヴァは10月にデビューして3戦目に初勝利をあげた。まだ1勝馬の身だが、年明け2月のフリージア賞は3着、前走は重賞フラワーCに挑戦して4着に好走している。フラワーCはスタートが遅く後方からになったが、直線は内に入れて鋭い差し脚を見せ、上りは出走メンバー中2番目の速さだった。

 安定した差し脚はここでは最上位にあり、距離もフラワーCの1800メートルより、フローラSの2000メートルのほうが合うはず。東京の2000メートル戦は4戦して(1210)。経験値は大きい。

 他では、1戦1勝のセラビアの差し脚が鋭く、この馬から入る手もあるたろう。

 京都のメインは読売マイラーズC。
 京都開催になった2012年以降の7年間で、1番人気は2着2回、3着2回と、まだ勝利がない。
 今年の指数上位はインディチャンプ、ダノンプレミアム、グァンチャーレ、パクスアメリカーナ、モズアスコット、ケイアイノーテック、ストーミーシーなど。

 中心は指数上位の実績馬ダノンプレミアムだろう。ここまで6戦して(5001)。朝日杯、弥生賞も勝って、唯一負けたのが1番人気に支持されたダービーでの6着だけ。皐月賞を挫跖で回避した影響が残っていたのかもしれないが、距離が少し長かったのも要因だったのではないか。

 休み明けの前走、2000メートルの金鯱賞は、先行して直線、難なく差し切る横綱相撲で快勝。改めて能力の高さを感じさせる完璧なレースだった。マイルは2戦2勝しており、距離に問題はないはず。

 逆転候補は4歳馬インディチャンプ。目下3連勝中で、前走はマイルの東京新聞杯を制して初重賞制覇。スピード指数も上位で、マイルは(4101)と、距離適性が高い。1番人気馬が勝てていないジンクスに乗るなら、インディチャンプからだろう。

 他にモズアスコット、ケイアイノーテック、パクスアメリカーナなどが有力な連下候補だ。

(マイラーズC)
       1着    2着    3着
12年    A     -     D d
13年    AXa   -      Za
14年     X    BYb   CZc
15年      d   D     A b
16年    -      Yc    Xb
17年    DYc    Ya    Yd
18年    C b     c   AXb

 福島牝馬Sは平均指数の上位馬の連対率が高い。
 今年の指数上位は、デンコウアンジュ、フローレスマジック、ダノングレース、ウインファビラス、ランドネ、カワキタエンカなど。

 小回りの福島だけに先行馬の前残りが有力だろう。ならば、前走、中山牝馬Sをハイペースで逃げて12着のカワキタエンカ、それを2番手で追走したランドネ(13着)の巻き返しに注目したいところ。とりわけ、直線で前がふさがる大きな不利があって、追うに追えなかったランドネに期待したい。

 ペースによっては、後方一気の差し脚が魅力のデンコウアンジュ、中団から脚を伸ばすダノングレース、ダート馬ながら差し脚鋭いビスカリア、ミッシングリンクなどにもチャンスはありそうで、少頭数ながら波乱含みだ。

(福島牝馬S)1着    2着    3着
09年    -     D b   -
10年    A     C b   C
11年(新潟)-     D b   -
12年    B     AZ     Yb
13年    D b    X    BYc
14年      d   -     -
15年     Ya     c   -
16年    C     A     B
17年     Xa   -     -
18年    -     BXb   -

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2019年4月16日 (火)

第1479回 高レベルの3強

201904140611
201904130911
201904140911
 長い審議の末、サートゥルナーリアの勝利が確定した。直線でサートゥルナーリアが内によれ、ヴェロックスとぶつかる事象も降着には至らず、2005年ディープインパクト以来の無敗の皐月賞馬が誕生した。

 スローペースになると想像していたが、ランスオブプラーナが果敢に逃げてペースが上がった。中団の前、内ラチ沿いにダノンキングリー、すぐ後ろの外側にヴェロックスがつける。サートゥルナーリアはヴェロックスを見る位置になった。

 直線に向くと、外からヴェロックスが先頭に立ち、ヴェロックスを追うようにサートゥルナーリアが馬体を合わせに行く。内を突いたのがダノンキングリー。直線半ば、後続馬たちが引き離されて、力の入る3頭の叩きあいがゴールまで続いたが、アタマ差、ハナ差のきわどい決着だった。

 ペースが上がったことで、真価が問われるレースになり、上位3頭のスピード指数は歴代の皐月賞馬たちと比べても上位に評価される高レベルだった。3強と、それ以下の馬たちとは2馬身の差がついた。ダービーもこの3頭が中心になるだろう。

 NHKマイルCのトライアルレース・アーリントンCは、牝馬のイベリスがスローペースで逃げ切り勝ちを収めた。最後方から追い込んだカテドラルが2着、3着も後方から脚を伸ばしたトオヤリトセイトだったが、12番人気、7番人気、11番人気の入線順で、3連単は136万円越えの高配当になった。たた、スローペースもあって、上位陣のスピード指数は低調で、次につながるレースだったとは言いにくい。

 アンタレスSはドライヴナイトが逃げてハイペースになった。直線、先行集団から早々抜け出して先頭に立ったグリムを、中団から差し脚を伸ばしたアナザートゥルースがとらえ、半馬身差で快勝した。3着はロンドンタウン。

 春の中山、阪神の開催が終わって、今週から東京、京都の開催が始まる。秋の開催もいいけど、生命の息吹を感じる新緑のこの季節が一番心地いい。

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2019年4月11日 (木)

第1478回 2強に割って入るのは

 牡馬クラシックの第1弾、皐月賞。過去10年、1番人気は(2215)とやや物足りない成績だ。2番人気も1勝どまりで、3番人気が2勝するものの、全体として上位人気馬の信頼度は高くない。
 指数上は、前走指数の上位馬や、過去に高指数がある馬などが連軸の中心を担う。

 前走、勝った馬が10年のうち8年で皐月賞馬の栄冠を手にしたが、前走、負けていながらも皐月賞を勝った2頭の前走は2着で、過去に高い指数があったランク馬だった。

(皐月賞)  1着    2着    3着
09年     Z    A     -
10年     Z    A     -
11年(東京)C b   -     -
12年    -      Y    B
13年    AYa     c   BY
14年    -     D      X
15年    CXb    Y    -
16年    D b   A     D b
17年    -     A     -
18年    CZ    -       c
(スローペース調整-15/-5)

 今年の指数上位馬は、ファンタジスト、タガノディアマンテ、ヴェロックス、クリノガウディー、ダノンキングリー、ダディーズマインド、サトノルークス、アドマイヤジャスタ、クラージュゲリエなど。指数上は差のないメンバーたちで、混戦は必至だろう。
 人気と注目は3戦3勝、負けなしの2騎、サートゥルナーリア、ダノンキングリーに集まりそうだ。

 サートゥルナーリアは2歳G1ホープフルSの勝ち馬。好スタートから2番手で流れに乗り、直線、前が詰まる場面もあったが、わずかなスペースをこじ開けると、一気に先頭に立ち、そのまま押し切って、圧倒的人気に応えた。ここは、昨年末以来のレースになるのが課題かと思うが、難なくクリアしてしまうかもしれない。

 ダノンキングリーの前走は共同新聞杯。朝日杯の勝ち馬で最優秀2歳牡馬にも選出された4勝馬アドマイヤマーズを相手に、直線4番手からの差し切り勝ちを決めた。差し脚の鋭さでは最上位にあり、スローペースの決め手勝負なら最有力馬に浮上するだろう。過去10年、共同新聞杯組が4勝をあげて中心勢力になっており、その点からも中心になる馬だ。課題は初めてとなる2000メートルの距離だろう。

 ただ、指数上は人気2頭ともに抜け出たレベルにはない。今年の皐月賞はスローペースの流れになるだろうから、指数の高さはそれほど求められないとしても、不覚を取る可能性はある。

 期待は2000メートル戦を連勝中のヴェロックスだ。連勝中といってもオープン特別戦でのこと。重賞勝ちはないから格下にみられるが、安定した指数の高さは上位だ。先行力があり、スローペースに対応して、長くいい脚を使えるのが強みだ。2000メートルの距離で指数を伸ばしており、距離に不安はない。2強に割って入る力はあるはず。

 他では、朝日杯を勝って4戦4勝で最優秀2歳牡馬に選ばれたアドマイヤマーズ。前走の共同通信杯は逃げて2着だったが、巻き返しは可能だろう。

 ダート重賞のアンタレスSは、前走指数上位馬が連軸向きだ。
 今年は、ウェスタールンド、ロンドンタウン、ヒラボクラターシュ、リーゼントロック、ナムラアラシ、テーオーエナジー、ピオネロ、アナザートゥルースなどが指数の上位馬だ。

 平均ペースの流れになりそうで、先行馬はスタミナが必須条件。ナムラアラシ、ピオネロ、ヒラボクラターシュ、ロンドンタウン、グリムなどが有力候補になりそうだが、前走、公営の名古屋大賞典を勝ったグリム、同2着のヒラボクラターシュの4歳馬2頭が中心になりそう。

 ここはレパードS勝ちの後、公営重賞で(2110)。ダートの長めの距離で実績上位のグリムを中心に取りたい。

 差し脚鋭いウェスタールンドの後方一気に要注意だ。

(アンタレスS)
       1着    2着    3着
12年    AX    -     CYa
13年     Xc   AYa   -
14年    A b   B d   DXa
15年    AZc   C      Y
16年    -     B     -
17年    -     D      Ya
18年    A a   BZ      d
(地方競馬のレースは減戦して集計)

 3歳重賞アーリントンCは、昨年から4月の開催に替わり、NHKマイルCのトライアルレースに指定された。
 今年の指数上位馬はイベリス、ニシノカツナリ、ヴァルディゼール、ヴァンドギャルド、サンノゼテソーロ、アズマヘリテージ、ユニコーンライオン、ミッキースピリット、フォッサマグナなど。

 中心は2戦2勝馬で、ただ1頭の重賞勝ち馬、ヴァルディゼールだろう。
 11月の新馬勝ちの後、1月のシンザン記念を中団の最内から差し切りを決め、2戦2勝とした。2戦ともマイルでの勝利で、差し脚も鋭い。少し間隔があいたが、順当なら最有力候補だろう。

 重賞戦線を上位で戦ってきたヴァンドギャルドが逆転候補。他にユニコーンライオン、ミッキーブリランテにもチャンスがありそうだ。

(アーリントンC)
       1着    2着    3着
18年    A b   C a   -
(スローペース調整-15/-5)

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2019年4月 9日 (火)

第1477回 騎手の手腕

201904070911
201904060611
201904060911
 桜花賞はルメール騎手のグランアレグリアが勝った。ペースが落ち着いたのを見越すように4番手から早めに仕掛け、4コーナー手前で早くも先頭に立った。直線に向くと後続馬を引き離す一方で、そのままゴールに飛び込んだ。後方から内に入れて追い込んできた2着馬シゲルピンクダイヤに2馬身半の差をつける圧勝劇だ。3着は中団から外に回して差し脚を伸ばしたクロノジェネシス。1番人気のダノンファンタジーは一旦2着に上がったが、ゴール前、2、3着馬に交わされて4着に沈んだ。

 グランアレグリアは2戦2勝の後、昨年の冬に牡馬相手の朝日杯に参戦。堂々1番人気に推されたものの、結果は3着だった。桜花賞はそれ以来のレースだっただけに、レース間隔が開くことが危惧されたが、心配無用の勝ちっぷりに驚かされた。

 スローペースとはいえ、3コーナー過ぎから仕掛けるのは目標とされやすい分リスクも大きかったはず。翌日のスポーツ紙などには、グランアレグリアの能力を信じきったルメール騎手の好騎乗をたたえる声が大きかった。ルメール騎手は昨年のアーモンドアイの勝利に続いて、桜花賞2連覇を果たした。

 ニュージーランドTは、最内枠番から好スタートを決めたワイドファラオが逃げ切り勝ちを収めた。ペースは超スローで、自身の上りを33秒9にまとめての快勝だった。先行馬の中からメイショウショウブがクビ差の2着に浮上し、3着は最後方から最速33秒3の上りタイムを見せたヴィッテルスバッハだった。大勢が決した後だったとはいえ、ヴィッテルスバッハの差し脚は一頭だけ別次元のように見え、今後も注目に値するだろう。

 阪神牝馬Sはスローペースで差し脚比べになった。直線、先行した馬たちの激しい叩きあいのすえ、ゴールで半馬身抜け出したのが4歳馬ミッキーチャームだった。ミッキーチャームは4コーナー3番手から、2着のアマルフィコーストは2番手、3着のミエノサクシードも4番手だった馬たちだった。逃げたダイアナヘイローも4着に粘っており、後方から追い込む馬たちにチャンスはなかった。ミッキーチャームは重賞初制覇。

 1番人気のラッキーライラックは好スタートを切ったものの、挟まるなどの不利もあって徐々に位置を下げ、直線に向くところではほぼ後方になってしまった。これでは勝負にならない。33秒2の上りでも、脚色は他馬と同水準。鋭さが見えないまま8着に終わった。

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2019年4月 4日 (木)

第1476回 クロノジェネシスに注目

 牝馬クラシック第一弾、桜花賞が今週のメイン。3歳G1戦だけに、前走指数の上位馬や、過去の指数の上位馬が連軸の中心になっている。前走指数上位馬は過去10年で6勝をあげ、X馬が2勝。ABXYたちが連軸向きだ。
 1番人気は3勝、2番人気も3勝を上げている。

(桜花賞)  1着    2着    3着
09年     Xa   -     -
10年    B       a   B
11年    B b   -       c
12年    DXa   -     BZ
13年    -      Yb   -
14年    A     B     C b
15年    DY    -     -
16年    B d   BZa   -
17年     Xd    Z    CYb
18年    -     BY    -
(スローペース調整-20/-10)

 今年は、エールヴォア、ルガールカルム、プールヴィル、ノーブルスコア、フィリアプーラ、グランアレグリア、レッドアステルなどが指数の上位馬だ。

 勝ち馬の前走は、過去10年で7勝をあげているチューリップ賞組が最多。チューリップ賞は桜花賞と同じ、阪神のマイル戦だけに、その経験が生きるのだろう。

 今年の指数上位馬でチューリップ賞を使っていたのは、ダノンファンタジー、シゲルピンクダイヤ、ノーブルスコア、シェーングランツ。勝ったのは単勝1.3倍という圧倒的な人気を集めたダノンファンタジーだった。

 ダノンファンタジーは阪神JFを勝って最優秀2歳牝馬に選出された2歳女王だ。当然の勝利といえそうだが、直線は包まれて出しどころがなく、外にコースを取り直すロスがあった。それでも前が開くと一気に加速して完勝しており、最優秀2歳牝馬の栄誉に応える勝利だっただろう。新馬戦は2着と不覚を取ったが、その後は無傷の4連勝で、ここまで突き進んできた。順当に連軸の中心になるべき馬だ。

 ダノンファンタジーと差がないのは別路線組のクロノジェネシスだろう。ここまで4戦3勝、2着1回。先着を許したのはダノンファンタジーだけだ。阪神JFでは出遅れて後方からになったが、直線、大外からダノンファンタジーに馬体を合わせて、ゴールまで長い叩き合いが続いた。最後は半馬身置かれて2着だったが、上りは最速だった。

 前走の東京芝1600のクイーンCも、中団から長くいい脚をつかって快勝しており、阪神JFでも出遅れがなかったらと思わせる内容だった。桜花賞はスローペース必至の流れだけに、中団からレースを進めたいクロノジェネシスには流れが向くのではないか。差し脚はダノンファンタジーを上回っており、ここはクロノジェネシスの巻き返しに期待したい。

 他では、長めの距離で好走しているエールヴォア、牡馬相手の朝日杯で1番人気に支持されて3着のグランアレグリア、阪神JF3着の後、クイーンCでクロノジェネシスに迫ったビーチサンバ、チューリップ賞で後方一気の鋭い差し脚で2着に上がってきたシゲルピンクダイヤになどに要注意だ。

 ニュージーランドTは3着までにNHKマイルCの優先出走権が与えられる。
 3歳重賞だけに、前走指数上位のABC馬が連軸の中心になっている。ただ、中距離の能力上位馬たちは次週の皐月賞からダービーへと向かうため、短距離、マイル路線のレースは手薄なメンバー構成になりがち。その分、波乱にもつながりやすい。

 今年の指数上位馬は、ショーヒデキラ、カルリーノ、アンクルテイオウ、コスモカレンドゥラ、アラガス、ヴィッテルスバッハなど。
 スピードがある先行馬はコスモカレンドゥラとアガラスだろう。

 コスモカレンドゥラの前走はスプリングSで14着、アガラスはきさらぎ賞で7着と、どちらも前走はいまいちの成績だが、一応レベルの高い重賞でのもの。重賞勝ち馬不在の低調なレースなら、さほど気にする必要はない。ここはG1ホープフルS4着のコスモカレンドゥラの巻き返しに注目する手か。

 スローペースのマイル戦での差し脚はヴィッテルスバッハが上位で、ペースによっては後方一気の逆転劇があるかもしれない。

(ニュージーランドT)
       1着    2着    3着
09年     Xb     c   B c
10年    CX    -      X
11年(阪神)-     -     BX
12年    -     AZ    BZb
13年    CY    -     -
14年    AZc     c   A
15年    C a   B b    X
16年    CZ    -      Z
17年    D a   BX    A a
18年    -     AXb   -
(スローペース調整-15/-5)

 阪神牝馬Sは2016年から、内回り1400メートルから、外回りの1600メートルに距離とコースが変更になった
 今年の指数上位は、レッドオルガ、ラッキーライラック、クロコスミア、アマルフィコースト、ミッキーチャーム、ワントゥワン、サラキア、リバティハイツなど。

 重賞の実績では桜花賞2着、オークス3着の4歳馬ラッキーライラックが最上位だ。秋華賞は9着に負けたが、前走、牡馬相手の中山記念はハイペースで逃げるマルターズアポジーの2番手から。直線、早々と先頭にたってそのまま押し切れそうだったが、ゴール寸前でとらえられて惜しい2着だった。指数も上々のレベルにあり、牝馬相手なら負けられない。

 逆転候補は底力を感じさせる4歳馬ミッキーチャーム。前走は中山牝馬S14着と大敗したが、秋華賞2着時の高指数は伊達ではないだろう。ここは楽に先手が取れそうなメンバーだけに、マイペースの逃げが打てるはず。直線でのラッキーライラックとの叩き合いが見ものだ。

 後方一気の差し脚が鋭いワントゥワン、レッドオルガの一発に要注意。

(阪神牝馬S)1着    2着    3着
16年    -     CYa   A d
17年    AYa   D     -
18年    -     -      Xa

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2019年4月 2日 (火)

第1475回 ペースが分けた勝敗

201903310911
201903300611
 新しい元号が発表された。「令和」はどんな時代になるのだろう。何よりも平和であってほしいと祈るばかりだ。

 大阪杯はアルアインが復活の勝利を手にした。皐月賞以来、およそ2年ぶりの勝利がこのG1大阪杯。手綱を取った北村友騎手はJRAのG1初勝利になった。

 レースはエポカドーロの逃げでスローペースになった。2番手にキセキ、3番手がスティッフェリオ、アルアインは4番手につけた。直線、馬場の真ん中からキセキが前に出たが、残り1ハロン、内から鋭い差し脚を伸ばして先頭に立ったのがアルアインだ。ゴールではクビ差でアルアインが制し、キセキが2着。最内を突いたワグネリアンが3着にあがった。

 いずれも先行していた馬たちで、後方から差し脚を伸ばしたのは4着のマカヒキだけだった。スローペースのせいばかりでなく、AコースからBコースへのコース替わりに加え、良馬場とはいえ、前日からの雨で馬場もゆるめで、先行馬に向く展開と馬場状態だったといえそう。後方からの馬たちにとっては苦しい戦いを強いられる結果だった。

 1番人気に推されたブラストワンピースは先行できず、スタートから内に閉じ込められて位置取りを下げざるを得ず、最後方からになってしまった。直線、大外から目いっぱい追ったが、最後は先行馬たちと脚色も同じで、6着が精いっぱいだった。

 スローペースのせいで、指数は条件戦並みのレベル。スローペースの割に、上り指数も大したことなく、指数上は低調なレースだった。

 大阪杯と比べると、ハイペースでしのぎを削る戦いになったのがダービー卿CTだ。
 1000メートル通過56秒5のハイペースを作ったのは逃げたマルターズアポジー。さすがにマルターズアポジーも2番手追走のエイシンティンクルも、直線は脚が上がって失速。

 そんな厳しいペースをものともせず、3番手から脚を伸ばしたのがフィアーノロマーノだった。直線、早め先頭に立つとそのまま押し切って、レースレコードで重賞初制覇を果たした。これでマイル戦は5戦4勝。スピード指数も上々で、これからが楽しみなマイル界の新星といえそう。

 差のない2着にプリモシーン、3着はマイスタイル。いずれも中団から差し脚を伸ばして、上位に食い込んだ。後方から最速の差し脚を使ったダイアトニックが4着だった。

 今週は桜花賞。次週が皐月賞。競馬のカレンダーは進みが早い。

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