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2019年5月30日 (木)

第1492回 アーモンドアイ中心

 春のG1の最後を飾る安田記念が今週のメイン。
 過去10年、1番人気は4勝、2着1回、3着1回。連対率は50%。人気薄の馬たちの台頭もあって、堅い決着は少ない。
 指数上、3歳馬以外は、指数のランク馬であることが勝ち馬の条件になっている。2着馬はランク外の馬も目立つが、連軸は前走指数や、平均指数の上位馬たちが中心だろう。

(安田記念) 1着    2着    3着
09年    BYb   AYa   -
10年    -3歳     d   -
11年    A     -      Zd
12年    CYb   -      -
13年    AZ      a   D d
14年    AXa     c    Y
15年    D     -     -
16年    A c    Xa     d
17年      d   -      Z
18年     X    -     BYc

 今年の指数上位はアーモンドアイ、フィアーノロマーノ、アエロリット、ロジクライ、サングレーザー、モズアスコット、ペルシアンナイト、ロードクエストなど。

 いまさら言うまでもないが、重賞実績、指数のレベルで4歳牝馬アーモンドアイが最上位だ。近走、ジャパンカップ、ドバイターフなど、牡馬相手のG1を完勝して、G1は5連勝中。これまでマイル戦は3戦3勝。東京コースも3戦3勝。距離に問題もないし、素軽いスピードが問われる東京の馬場にも適応してきた。

 鋭い差し脚は最上位で、ジャパンカップのように先行策も取れ、展開やペースにも左右されにくい。牝馬で2キロ減の斤量も有利だろう。海外遠征後の最初のレースになるが、それ以外、特に課題となるようなポイントも見当たらない。ここは素直にアーモンドアイを中心に推したい。

 アーモンドアイの相手は、7戦6勝の4歳馬ダノンプレミアムが最上位だ。唯一勝てなかったのが挫セキで順調さを欠いたダービー(6着)だけだ。ダービー後は間隔をあけ、今年の3月に復帰。金鯱賞を勝ち、前走、4月の読売マイラーズCはスローペースの2番手から、直線、楽に抜け出して完勝して、G1戦線に戻ってきた。安定した先行力とともに、長く使える差し脚が持ち味だ。

 他では、前走、ダービー卿CTを高指数で快勝して、大きな成長を感じさせるフィアーノロマーノ、単騎マイペースの逃げが打てそうなアエロリット、秋の天皇賞2着馬サングレーザーなどに注目したい。

 鳴尾記念は2012年から2000メートルに変更になり、この時期の開催になった。
 過去7年、1番人気は1勝、2着3回。指数上は、前走指数や過去の指数が高い馬が連軸の中心になっている。

 今年の指数上位は、ギベオン、ブラックスピネル、メールドグラース、タニノフランケル、ノーブルマーズ、サンデーウィザード、ステイフーリッシュ、ブラックバゴなど。
阪神は開幕週で馬場も絶好のはず。先行馬に有利に働くだろう。先行力があり、指数も高いのはギベオン、ノーブルマーズ、ブラックスピネルなどだ。

 4歳馬ギベオンは、NHKマイルCを先行、2着に好走して素質の高さを示した。セントライト記念は大敗したが、続く中日新聞杯を好指数で快勝。前走のダービー卿CTは5着だったが、スピード指数のレベルは重賞クラスの高さで、成長を感じさせるレースだった。2000メートルは(2001)と距離適性も高く、中心になる1頭だろう。

 鋭い差し脚では4歳馬メールドグラースが最上位だ。目下3連勝中で、前走は新潟大賞典を制覇した。先行もでき、持ち味の差し脚が発揮できれば、一気に浮上するだろう。
 他に、差し脚に見どころがあるステイフーリッシュ、ブラックスピネルなども要注意。

(鳴尾記念) 1着    2着    3着
12年    DXa     c    CZd
13年    -      Y      b
14年    C      Xa     b
15年    BXa   -     -
16年    CXa   B b   -
17年    D     -     A
18年    -      Xb   D

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2019年5月28日 (火)

第1491回 運も味方に

201905260511
201905260512
201905250811
 12番人気のロジャーバローズが令和最初のダービーの栄冠を手にした。そして浜中騎手が6回目の騎乗で、念願のダービージョッキーになった。

 レースは好スタートを決めた最内枠のロジャーバローズが先手を取りに行くが、外からかぶさるようにリオンリオンがハナを奪う。ペースを上げて、向こう正面、3コーナーと、リオンリオンが大きく差を広げていく。ロジャーバローズは離れた2番手を進んだ。

 人気のサートゥルナーリアは出遅れて後方から。ダノンキングリー、ヴェロックスは中団で脚をためている。直線、残り400メートル過ぎ、脚の鈍ったリオンリオンをロジャーバローズがとらえて先頭に立った。大歓声の渦の中の直線。先行馬群の中からダノンキングリーが抜け出し、ロジャーバローズを激しく追う。

 サートゥルナーリは大外から追い込み、ヴェロックスはサートゥルナーリアの後ろから差を詰めていく。しかし、前を行くロジャーバローズ、ダノンキングリーが後続馬との差を広げ、最後は2頭の叩きあいになった。ゴールはクビ差、ロジャーバローズが残っていた。ゴール前、サートゥルナーリアはヴェロックスに交わされて4着に下がった。

 リオンリオンのペースは明らかに速かったが、離れた2番手のロジャーバローズのペースは平均的だった。その分、直線に脚を残せたし、ゴール前、最後の踏ん張りにもつなかったのではないか。東京はCコースに替わって、最内は絶好の馬場状態。ダービーは1番枠の勝率が高いが、コース替わりによる馬場状態の良さが影響しているのだろう。いずれにしても最内枠に入った運も味方に、その最内枠を最大限に生かしたのが浜中騎手の騎乗だったのだろう。

 2着のダノンキングリーは4コーナー3番手から直線なかばで抜け出し、クビ差の戦いにまで持ってきたが、今年も戸崎騎手のダービー制覇はならなかった。

 ヴェロックスはサートゥルナーリアとの叩きあいを制して3着も、前の2頭とは差があった。サートゥルナーリアはスタートの出遅れが響いた。後方から早めに仕掛けていったが、余力なくゴール前で力尽きた印象だった。

 目黒記念はレーン騎手が意地を見せた。3番人気のルックトゥワイスにまたがって後方一気を決めた。2着に5番人気のアイスバブル、3着は9番人気のソールインパクト。1番人気の有馬記念馬ブラストワンピースは59キロのハンデが厳しく8着に沈んだ。

 葵Sは、ディアンドルが5連勝で初重賞制覇を飾った。2着馬との差はアタマ差に過ぎないが、先行して抜け出す強い競馬だった。2着は13番人気のアスターペガサス、3着に2番人気のアウィルアウェイ。

 ダービーが終わると、何となく一息の気分になる。ただ、来週から早々に新馬戦が始まる。一息の気持ちも置き去りに、時間は着実に過ぎていく。

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2019年5月23日 (木)

第1490回 力はサートゥルナーリアだが

 今週は日本ダービー。
 2001年以降、指数ランク外の馬がダービーを勝ったのは2017年のレイデオロと昨年のワグネリアンだけ。ダービーはスピード指数の上位馬、とりわけ前走指数の上位馬たちが強いレースだ。
 また、2001年以降の過去18年間、1番人気馬は11勝、2、3番人気馬があわせて5勝をあげている。1、2、3番人気以外では7番人気、5番人気馬が各1勝しているだけで、指数上位の人気上位馬が中心のレースだろう。

(ダービー) 1着    2着    3着
01年    BYb   A d   -
02年     Xa    -    -
03年    A     D     -
04年    BZb   -     D
05年    A a   C b   B
06年    A      X    B a
07年    DXc    Z    DZb
08年    AXa   -     BYb
09年     X    -      Z
10年    C     C     B a
11年    AYa   -       d
12年    DYc   -      B
13年     X    B a   -
14年    CZa   A a   -
15年    AZb     d   DXd
16年    BYa   C d   A c
17年    -       a   DY
18年    -     CY    C
(スローペース調整-15/-5)

 今年は、サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリー、クラージュゲリエ、タガノディアマンテ、ナイママ、マイネルサーパス、シュヴァルツリーゼなどが指数の上位馬たちだ。

 中心勢力は皐月賞組。今年の皐月賞はサートゥルナーリアが勝って、2005年ディープインパクト以来の無敗の皐月賞馬が誕生した。平均ペースの流れを、中団の前の内ラチにダノンキングリー、すぐ後ろの外側にヴェロックスがつけ、サートゥルナーリアはヴェロックスを見る位置から。直線、外からヴェロックスが先頭に立ち、同馬を追ってサートゥルナーリアが馬体を合わせにいく。内を突いたのがダノンキングリー。直線半ば、後続馬たちが引き離されて、3頭の叩きあいのすえ、勝利をつかんだのはサートゥルナーリアだった。アタマ差の2着はヴェロックス、ハナ差の3着にダノンキングリー。

 ペースが上がったことで、真価が問われるレースになり、上位3頭のスピード指数は歴代の皐月賞馬たちと比べても上位に評価される高レベルだった。3強と、それ以下の馬たちとは2馬身の差がついており、ダービーでは皐月賞の上位サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリーが中心になるだろう。3頭に指数上の差はなく、勝敗を分けるのは2400メートルの距離適性と、騎手の能力と運だろうか。

 サートゥルナーリアはホープフルS、皐月賞を勝って同世代のG1を2勝。先行力があり、長く使える差し脚も魅力で、距離は伸びるほど良さそうに思える。皐月賞は距離が短かったことが、僅差になって現れたのかもしれない。3頭の比較でも差し脚は最上位にあり、距離に不安はないはずだ。

 ダービーでもサートゥルナーリアを一番手にあげたいと思うが、気になるのがルメール騎手からレーン騎手への乗り替わり。ダービーはどの騎手にとっても、勝ちたい思いの強いレースだ。もちろんレーン騎手の天賦の才能や実力に不足はない。短期免許で来日して、これまで4週間の騎乗で15勝をあげ、G1ヴィクトリアマイル、G2京王杯スプリングC、G3の新潟大賞典も勝っている。ただ、テン乗りで日本ダービーの1番人気を背負うプレッシャーはいかばかりか。決してプラスではないだろう。才能あふれるレーン騎手にケチをつけるつもりはないが、3強に差がないのであればここは是非にでも、日本人騎手に勝ってもらいたい。

 ヴェロックスはここまで(3201)。皐月賞は直線、一旦先頭に立ったが、勝ち馬によられて接触する不利を受けるものの、最後までしっかりと脚を使って差のない2着。ここまで2000メートルのオープン戦で2勝をあげ、2400メートルの距離も合うように思える。手綱を取る川田騎手は、2016年マカヒキでダービーを制覇。目下、リーディングのトップの成績をあげる日本人ナンバーワン騎手だ。

 ダノンキングリーは(3010)。皐月賞は2着馬からハナ差の3着だった。3勝は1600から1800メートルまでの距離であげており、距離が合うかどうか。名手戸崎騎手が手綱を取るが、ダービーはまだ勝っていない。必死に追ってダービージョッキーの栄誉をつかんでほしいと願うばかりだ。

 3頭の実績からはサートゥルナーリアが一歩リード。ここは素直にサートゥルナーリアから入る手なのだろう。ただ個人的にはヴェロックスから狙いたいと思うが--。後は騎手の運かもしれない。

 ハンデ戦の目黒記念の1番人気は過去10年で1勝、2着4回、3着1回。トップハンデ馬は1勝のみ。トップハンデ馬は苦戦が多い。指数上は、過去10年のうち7年で連対する平均指数上位馬が有力だが、ハンデ戦らしく、ランク外の馬も活躍が目立つ。

 今年はソールインパクト、チェスナットコート、ルックトゥワイス、アドマイヤエイカン、ウインテンダネス、ブラストワンピース、ムイトオブリガード、パリンジェネシスなどが指数の上位馬たちだ。

 トップハンデは3歳で有馬記念を制したブラストワンピースの59キロ。前走の大阪杯は人気にこたえられず6着に敗退した。巻き返しがあるとしても、過去の傾向からは少し苦しいかもしれない。

 差し脚比べなら、軽ハンデの4歳馬アイスバブル、レーン騎手のルックトゥワイス、9歳馬ハンデ50キロのアクションスター、川田騎手のパリンジェネシスなどが浮上する。

 なかでもレーン騎手のルックトゥワイスに期待したい。ここまで重賞勝ちはないものの、2400から2500メートルの距離は(2302)と適性は高い。差し脚もしっかりとしており、中団より後ろからでも届くだろう。

 先行馬の中では長距離戦で力をつけてきているチェスナットコートに注目。前走の天皇賞(春)は中団で粘り込んで6着。鋭い差し脚がない分、重賞ではなかなか勝てないが、強い相手を考えればよく頑張った。ペースが上がって粘り込むのが持ち味で、この相手なら、それも可能だろう。坂井瑠星騎手とも(2213)と相性が良い。

(目黒記念) 1着    2着    3着
09年     Z    A a   -
10年    C     -     A
11年    -     B c   C
12年     Yd   C      C d
13年    -      Yc   -
14年    AZa   CYb   -
15年     Y    -     D d
16年    -     -      Xa
17年    -       b   -
18年    C d   -     -

 葵Sは、昨年から重賞に格上げされた3歳芝1200メートル戦。 
 指数上位は、アウィルアウェイ、ディープダイバー、ディアンドル、タマモメイトウ、マリアズハート、メイショウケイメイ、ケイアイサクソニーなど。

 中心は4連勝中のディアンドル、2連勝中のディープダイバー、同マリアズハートなど。
3頭ともに素軽いスピードがあり、瞬発力も鋭く、勝ち負けになる馬たちだ。

 長くいい脚を使えそうなアウィルアウェイ、エイティーンガール、メイショウケイメイなどにもチャンスはありそう。

(葵S)   1着    2着    3着
18年    -     -     BZ

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2019年5月21日 (火)

第1489回 名牝への一歩

201905190511
201905180811
 今年のオークスは、スローペースを想像していたが、実際はジョディーが逃げて、コントラチェックか絡んで、ペースは上がった。前半から11秒台のラップが続き、1000メートル通過が59秒1。直線ではさらにペースが上がって、しのぎあいのレースになった。

 ラヴズオンリーユーは中団から。向こう正面、馬群の中で位置を下げ、4コーナーは後方にまで下がってしまった。ただ、ペースを考えれば、その位置が正解だったようで、坂を上がってからの瞬発力は1頭だけ別次元で、断然に抜きんでていた。先に先頭に立っていたカレンブーケドールが押し切るかに思えたが、ラヴズオンリーユーは勢いそのままにカレンブーケドールを楽に交わして、見事に4戦無敗でオークスを制した。

 ラヴズオンリーユーの上りタイムはメンバー中最速の34秒5。2着のカレンブーケドールは35秒1、3着のクロノジェネシスは35秒4だった。例年の勝ち馬の上りタイムは最速の33秒2(アーモンドアイ)から35秒5くらいで、過去10年の勝ち馬の上りタイムの平均34秒1からすると、ラヴズオンリーユーの上り34秒5は遅いほうに属する。それでも2分22秒8のオークスレコードタイムでの勝利だったわけで、ペースの厳しさを物語る上りタイムだったといえそう。

 ラヴズオンリーユーのスピード指数は昨年の勝ち馬アーモンドアイと並ぶ高指数だったが、4歳牝馬ながらも、スタミナは相当に豊富のようで、世界の女王アーモンドアイを脅かす存在になるかもしれない。

 クビ差2着のカレンブーケドールもまた勝ち馬と同じ高指数で、今後の成長が楽しみな1頭だ。カレンブーケドールから2馬身半差の3着クロノジェネシスは、少し距離が長かったかもしれない。

 平安Sは順当に1番人気のチュウワウィザードが勝利した。しかし、その位置取りはいつもと少し違っていた。これまでは先行して押し切るレースが多かったが、今回はペースが速いとみるや、後方に控える作戦。手綱を取った川田騎手の判断だったようだ。3コーナーから動き出すものの4コーナーではまだ後方。そこからモズアトラクションと馬体を合わせて一気の脚で駆け上がり、前を行く馬たちを次々と交わしていった。

 モズアトラクションとはわずかにハナ差だったが、3着オメガパフュームとは1馬身4分の1以上の差をつけており、58キロを背負っていたことを考えれば素晴らしい差し脚だった。59キロを背負って後方から3着に駆け上がったオメガパフュームも完全復調の気配だ。

 今週はいよいよダービー。天気もよさそうで、競馬日和になりそうだ。良いレースを期待したい。

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2019年5月16日 (木)

第1488回 差し脚比べなら

 今週はオークス。
 1番人気馬は過去10年で、5勝、2着2回、3着1回。連対率は70パーセントで安定している。なかでも前走、桜花賞組が8勝をあげて中心を担っている。他に、忘れな草賞の勝ち馬が2勝、フローラSの勝ち馬が1勝をあげている。
 指数上は前走指数上位馬が中心。なかでも前走指数の高い馬A、B馬が最有力だが、平均指数の上位馬や過去の指数上位馬も差なく好走している。

(オークス) 1着    2着    3着
09年    A c   B a   C
10年   (AZa)(c)1着同着  Z
11年    -     D     B d
12年    AYa   B b   -
13年    -     -     -
14年      c   DY    AX
15年    BX    -     C
16年    AXa   B b   -
17年    BZa   -      Xb
18年    A a   C c   BZb
(スローペース調整-20/-10)

 今年の指数上位馬は、シゲルピンクダイヤ、クロノジェネシス、ダノンファンタジー、ビーチサンバ、コントラチェック、エールヴォア、フィリアプーラなど。

 中心は桜花賞組から取りたい。桜花賞馬グランアレグリアは先々週のNHKマイルCに出走して5着(4着入線も降着)。オークスは回避した。桜花賞の2着はシゲルピンクダイヤ、3着にクロノジェネシス、4着はダノンファンタジー、5着がビーチサンバの順だった。その上位馬たちのゴールは横一線。指数上もほとんど差がなく、オークスでも有力馬になる馬たちだろう。

 シゲルピンクダイヤは勝ち馬からは2馬身半の差の2着。最後方から、直線、馬群に入れて32秒7の最速の上りの脚を使って浮上した。内にスペースがあったのも幸いだったはずで、4コーナーで外に回していたらこの成績はなかっただろう。和田騎手の好判断だった。

 悔しい思いをしたのが3着のクロノジェネシスだったのではないか。好スタートを決めて中団の前からレースを進めたものの、3コーナー手前でぶつけられ、位置を下げざるを得なかった。直線も馬群に包まれ、行き場を失う場面もあったが、外に持ち出すと一気呵成の差し脚を見せ、シゲルピンクダイヤにクビ差まで迫った。上りは32秒9だったが、直線後半の鋭い差し脚は1頭だけ抜きんでているように見えた。競馬に、「たら、れば」は禁物だが、スムースなレースだったらと思わされた。すくなくとも上りタイムは間違いなく最速だっただろう。

 桜花賞で1番人気に推されたダノンファンタジーは4着だった。先行して4コーナー4番手から先に抜け出した勝ち馬を懸命に追ったが、最後は苦しくなったようで、後続馬たちに交わされてしまった。2400の距離には少し課題があるかもしれない。

 スローペース必至のオークスだけに、長く使える差し脚は必須条件。スローペースでの差し脚なら、クロノジェネシス、ビーチサンバ、カレンブーケドール、アクアミラビリス、コントラチェック、シゲルピンクダイヤなどが上位だ。

 なかでもクロノジェネシスの安定した鋭い差し脚に期待したい。ここまで5戦3勝。負けたのは阪神JFの2着と、桜花賞の3着だけ。クロノジェネシスは東京コースのクイーンCやアイビーSで見せたように、スローペースでの差し脚はここでも最上位だ。

 桜花賞とクイーンCは上がり2番目も、それ以外のレースはすべて最速の上りタイムを記録している。差し脚比べなら一層の輝きを放つだろう。スローペースの2400なら距離の問題もないと思うし、オークスでの中心馬に推したい。

 相手も上りの上位馬や、桜花賞組を上位に取りたいと思うが、桜花賞組以外では、3連勝で忘れな草賞を勝ったラヴズオンリーユー、前走フローラSの勝ち馬ウィクトーリアなどにも注意したい。

 平安Sは5月の開催になって今年で7年目。ダートの重賞で、前走指数上位馬が連軸中心だ。
 今年は、チュウワウィザード、クイーンマンボ、ロンドンタウン、アナザートゥルース、サンライズソア、グレンツェント、サトノティターン、オメガパフュームなどが指数の上位馬たち。

 2走前の東海Sで、6連勝を飾った現ダート最強馬インティに2馬身差の2着だった4歳馬チュウワウィザードに注目したい。さすがにインティは強かったが、上りタイムは最速で、指数も自己ベストの高レベルなら、2着といえども価値が高い。前走は公営船橋の重賞戦を2番手からの差し切り勝ち。2つ目の重賞タイトルを手にした。ここまで、公営の成績を含め(6220)と、好成績を残しており、その安定感を評価したい。

(平安S)  1着    2着    3着
13年    AXa   B      Yc
14年    -       c   B
15年    -     BZc    Xa
16年    AYc     d   B b
17年    B     D d   -
18年    -     -       d
(海外、公営のレースは減戦して集計)

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2019年5月14日 (火)

第1487回 レーン騎手の独り舞台

201905120511
201905110511
 ヴィクトリアマイルは1番人気のラッキーライラック、2番人気アエロリット、3番人気レッドオルガなど、上位人気馬が馬券に絡めず、好配当になった。

 勝ったのは5番人気のノームコア。2着が4番人気のプリモシーン、3着が11番人気のクロコスミアで、3連単は17万円を超す配当だった。

 今年のヴィクトリアマイルはアエロリットの果敢な逃げで、思いのほかペースが速くなった。2番手にアマルフィコースト、3番手にミッキーチャームと続いたが、結果的には先行馬は粘り切れず、直線、中団から差し脚を伸ばしたノームコア、プリモシーンが浮上するレースになった。

 勝ったノームコアは4コーナーで7番手。直線半ばで前が詰まる場面もあったが、壁になっていたラッキーライラックが動いて進路が大きく開くと、馬場の中央から一気に差し脚を伸ばし、先行各馬をとらえていった。4コーナー10番手のプリモシーンが大外から馬体を合わせにかかるが、最後まで並ばせることもなく、ゴールを駆け抜けた。まさに快勝といえるレースだった。

 ペースにゆるみがなかったため、上位馬たちの指数は90台半ばを記録して、2006年に始まったヴィクトリアマイル史上、過去最高の高さになった。ペースが上がっても勝ち馬の上りは33秒2。最速の上りは2着のプリモシーンで33秒0だったが、ペースを考えれば、上りもしっかりとしており、上位馬たちの能力の高さを示す結果だったといえるだろう。また、逃げて5着のアエロリット、先行して4着のラッキーライラックも、今後とも大きな活躍を期待できるレベルの馬たちだ。

 京王杯スプリングCは1番人気のタワーオブロンドンが中団から4分の3馬身抜け出して勝利をつかんだ。大混戦の2着は6番人気のリナーテ、3着は2番人気のロジクライだった。タワーオブロンドンはこれで芝1400メートル3戦3勝となった。

 G1ヴィクトリアマイルもG2京王杯スプリングCも勝ったのはオーストラリアの若手D・レーン騎手だった。短期免許で4月28日から騎乗して、3週で目下44戦13勝。重賞は5戦3勝。先週は土日で7勝をあげ、レーン騎手の独り舞台のような東京だった。インタビューの受け答えもすがすがしく、すっかりファンになってしまった。

 今週末のオークスはコントラチェック、ダービーはサートゥルナーリア、宝塚記念はルックトゥワイスに騎乗予定とか。宝塚記念の週まで騎乗の予定で、まだ残り6週もある。あといくつ勝つのだろう。
 負けるな、頑張れ、日本の若手騎手たち!!

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2019年5月 9日 (木)

第1486回 中心は4歳馬から

 ヴィクトリアマイルは牝馬限定のG1。過去10年、1番人気は3勝、2着3回だが、1番人気で勝ったのは名牝として名高いウオッカ、ブエナビスタ、ヴィルシーナの3頭だけで、圧倒的な能力上位でない限り、1番人気は疑ってかかった方がいいだろう。また1番人気が勝てなかった年の勝ち馬は、2、4、11、5、7、6、8番人気の馬たちで、波乱も多く、2、3番人気馬もあてにできない。

 世代的には過去10年で5勝をあげている4歳馬が中心。4歳馬が連対できなかったのは3連単で2000万超馬券になった2015年の1度だけ。連軸は4歳馬から取るのがセオリーだろう。

 指数上は、前哨戦などにスローペースが多いこともあり、ランク外の馬たちが上位に浮上しており、指数上位馬が圧倒する状況ではない。

(ヴィクトリアマイル)
       1着    2着    3着
09年    CXa   -     -
10年     Xb   -     C c
11年    BYc   DXa   -
12年    A     -       Zc
13年    -     -     A d
14年      d    d     Xb
15年    -     A     -
16年     Y    DZb   BYa
17年    -     -     -
18年    -      Xa   -
(スローペース調整値-10/0)

 今年は、プリモシーン、ノームコア、レッツゴードンキ、フロンテアクイーン、アエロリット、ミッキーチャーム、ソウルスターリング、ワントゥワン、ラッキーライラック、レッドオルガなどが指数の上位馬たちだ。

 中心勢力になる4歳馬のなかで、マイルの重賞を勝っているのは、プリモシーン(フェアリーS、関屋記念)、ミッキーチャーム(阪神牝馬S)の2頭だ。

 プリモシーンのマイル戦は(3203)、マイルの重賞に限っても(2103)と安定しており、マイルの専門家だ。3歳夏の関屋記念の勝利は、51キロの重量に恵まれた部分もあったかもしれないが、中団後方からの長く使える差し脚は同馬の特徴だ。前走のハンデ戦ダービー卿CTも中団から長くいい脚を使って、勝ち馬とはクビ差の2着。4歳牝馬で55キロのハンデを背負っていたことを思えば、内容のある2着だった。前走指数は出走メンバー中で最も高く、真っ先に中心にとりたいと思う1頭だ。

 ミッキーチャームは秋華賞の2着馬。前走の阪神牝馬Sは初のマイル戦だったが3番手で先行、スローペースで先行馬たちの直線の激しい叩き合いになったが、半馬身差で重賞初制覇を果たした。今回、阪神牝馬Sを使った馬たちが10頭出走しており、その勝利の価値は高いだろう。また、ここもペースは落ち着くはずで、先行できるミッキーチャームに流れが向くのではないか。

 その阪神牝馬Sで最速の上りの脚を使ったのが9着のサトノワルキューレ(4歳)。スローペースの前残りの流れを後方からではチャンスはなかったが、東京コースでの巻き返しに注目したい。

 4歳馬以外ではアエロリット、クロコスミア、フロンテアクイーンの先行力。レッドオルガ、デンコウアンジュなどの差し脚に要注意だ。

 京王杯スプリングCは、1番人気が過去10年で1勝のみ。大苦戦している。指数上は過去10年で9度連対している平均指数上位馬が連軸向きだが、1、2着がランク馬同士で決着したことはない。

 今年は、ロードクエスト、ドーヴァー、サトノアレス、タワーオブロンドン、トゥザクラウンなどが指数の上位馬たちだ。

 トゥザクラウンの逃げで平均的なペースになりそう。差し脚の鋭い中団より後ろの馬たちにチャンスが広がるだろう。

 差し脚上位はサトノアレス、キャナルストリート、リナーテ、ストーミーシー、タワーオブロンドン、エントシャイデンなど。
 なかでも東京向きの差し脚が光るサトノアレスに期待したい。

 5歳馬サトノアレスはここまで(4426)の成績だが、良馬場に限れば(3423)。さらに東京の良馬場なら(1221)で、唯一4着以下になったのは安田記念での4着だけだ。2走前、稍重の阪神Cは15着に大敗したが、前走、良馬場の東京新聞杯は、直線、内で窮屈になりながらも鋭い差し脚を見せて3着に好走した。高速馬場の適性が高く、良馬場でこそ素軽いスピードが生きる馬だろう。重賞勝ちは2歳時の朝日杯FSだけだが、古馬重賞戦線で安定した成績を残しており、ここでも連軸の中心になるだろう。

(京王杯スプリングC)
       1着    2着    3着
09年    -     AYa   C
10年    -     BYc   A
11年    -     BYb    Zd
12年      a   -      C
13年    -     -     -
14年    -     A c   -
15年     Xb   -     -
16年    BXa   -     A b
17年    DYc   -       b
18年    -     A c   -

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2019年5月 7日 (火)

第1485回 マイル王を目指す

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 朝、グリーンチャンネルでケンタッキーダービーの中継を観ていた。1着で入線した1番人気馬が、4コーナーで外にふくれて17着に降着になった。「日本なら降着はないだろうね」とカミさんと話していた。ところが、日本でも1番人気馬が降着になった。

 NHKマイルカップは、最優秀2歳牡馬に選出され、前走、皐月賞は4着だったアドマイヤマーズ(2番人気)が快勝した。外枠から出遅れ気味のスタートだったが、すぐに中団まで位置を上げ、直線は馬場の真ん中を突き抜けてきた。正直、こんなに切れる差し脚があるとは思っていなかった。これでマイル戦は5戦5勝となり、今後はマイルの王者を目指すことになるようだ。

 14番人気のケイデンスコールが大外一気、最速の上りタイムで2着に入り、内から伸びた7番人気のカテドラルが3着。3連単は41万円超の高配当になった。

 1番人気のグランアレグリアは直線で外にふくれ、ダノンチェイサーと接触。4着から5着に降着になった。グランアレグリアはスタートに遅れ、すぐに先団に取り付いたものの、4コーナー手前から外をふさがれ、内に閉じ込められてしまった。直線は馬群にもまれ、右に左にコースを探したが、その時の事象が審議に問われた。直線に向いたところでスムースに外に出せていれば、結果は違ったかもしれない。ルメール騎手はダービーでサートゥルナーリアに騎乗予定だったが、騎乗停止処分になってダービーも騎乗できなくなった。

 京都新聞杯も荒れ気味だった。勝ったのは中団から最速の上りの脚を発揮した11番人気のレッドジェニアル、2着が逃げ粘った2番人気のロジャーバローズ、3着は先行した7番人気のサトノソロモン。
 1番人気のタガノディアマンテは4コーナー2番手から。ただ、直線の差し脚に余力がなく、5着に後退していった。

 珍しいことからスタートすることになった令和競馬の初週。土曜日の東京10レース前から降り始めた激しいひょうのために、東京競馬の10レース以降が中止になった。ひょうで中止になるなんて、はじめて聞いた。雨だけなら中止はなかったはずだが、ひょうがとけずコース一面をおおっていては、たしかに危ない。中止も納得。

 毎週土曜日の夜の「大人のジャズタイム」というラジオ番組が好きで、よく聞いていたが、そのパーソナリティを勤めていた島崎保彦さんがお亡くなりになった。先々週の番組の中で、そのお知らせがあった。そういえば、最近は声に力がないように聞こえることもあった。長い間、楽しませてもらいました。ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。

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2019年5月 2日 (木)

第1484回 グランアレグリアに期待

 NHKマイルCの1番人気は過去10年で5勝しているが、2、3着はない。人気薄の馬たちも上位をにぎわしており、3連単は高配当も多い。
 指数上は前走指数上位馬や、過去の指数上位馬が連軸の中心になっている。

(NHKマイルC)
       1着    2着    3着
09年    -     -     -
10年    -     C     A a
11年     X    -     -
12年    D      Zc   -
13年     Y    -     -
14年    DYc   B     CZ
15年    AZb   -     -
16年     Xb   AYa   -
17年    CX    -      Yc
18年     Xa   D     -
(スローペース調整-10/0)

 今年は、アドマイヤマーズ、グランアレグリア、ファンタジスト、ハッピーアワー、プールヴィル、ダノンチェイサー、グルーヴィット、クリノガウディーなどが指数の上位馬たちだ。

 重賞の実績と前走指数の高さで、アドマイヤマーズ、グランアレグリアが少し抜けた存在だろう。

 アドマイヤマーズは朝日杯を制して、最優秀2歳牡馬に選出された。続く共同通信杯は2着、皐月賞は4着と、現3歳世代のトップクラスにある逸材だ。皐月賞は4番手で先行したものの、直線は伸びあぐね、上位の3頭とは2馬身と離されてしまったが、指数は世代のトップレベルのものだった。マイル戦は4戦4勝の距離で、改めて巻き返しに注目したい。

 牝馬のグランアレグリアは、ここまで(3010)。唯一3着だったのがアドマイヤマーズが勝った朝日杯だけだ。前走、桜花賞は2着馬に2馬身半の差をつけて完勝。先行して押し切る強い内容だった。鋭い瞬発力を見せており、天性のスピードが見て取れる。

 ペースは落ち着くはずで、先行する馬たちが中心だろう。その点からも先行できるアドマイヤマーズ、グランアレグリアに流れも向くはずだ。
 前走指数はアドマイヤマーズが上位だが、牝馬のグランアレグリアは2キロ減の重量差があり、実際はそれほど差はないだろう。直線の追い比べになったら、軽量で東京向きの素軽いスピードのあるグランアレグリアの方に分があるのではないか。

 他ではファルコンSの上位馬ハッピーアワー、グルーヴィットに、桜花賞6着のプールヴィル、きさらぎ賞の勝ち馬ダノンチェイサーなどに要注意。

 京都新聞杯は、過去10年、1番人気は(3223)。2、3番人気も合わせて5勝しており、比較的堅いレースだろう。指数上は平均指数の上位馬の連対率が高い。

 今年の指数上位馬は、タガノディアマンテ、ナイママ、ブレイキングドーン、ヒーリングマインド、オールイズウェル、ハバナウインド、ヴァンケドミンゴなど。前走、皐月賞組の指数が高いが、他は押しなべて低調。

 2200メートル戦だけに、スローペース必至で、差し脚は必須条件だ。長くいい脚を使えるのはタガノディアマンテだろう。
 前走、皐月賞は、外枠で位置取りが悪くなったが、後方から大外一気に差し脚を伸ばし6着に押し上げた。上がりは勝ち馬に次ぐ2番目だの速さで、京都コースなら切れる差し脚がより生かせるのではないか。

 他に、差し脚鋭いヴァンケドミンゴ、オールイズウェルにもチャンスがあるだろう。

(京都新聞杯)1着    2着    3着
09年    AXb   D       d
10年    AYc   CZb   B a
11年    -     AYa   B
12年    D     AXa     c
13年    BXa   -     -
14年    -       d   -
15年    -     -     C
16年    DXb    Yd   AYa
17年     Zd   -     DY
18年      d   -     -
(スローペース調整-15/-5)

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2019年5月 1日 (水)

第1483回 フィエールマンの強さ

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 平成最後の天皇賞(春)を勝ったのは、ルメール騎手騎乗の4歳馬フィエールマンだった。

 後方待機のフィエールマンは2周目の向こう正面から徐々に進出。3コーナー過ぎには3番手、直線に向くと早々と先頭に立った。フィエールマンの外から、すかさずグローリーヴェイズが並びかけ、ゴールまで2頭の激しい叩きあいが続いたが、ゴールはクビの差でフィエールマンが制し、平成最後のG1馬となった。

 3着は7歳馬の伏兵パフォーマプロミス。ただ、1、2着馬とは6馬身もの大差がついてしまった。4、5着には4歳馬のエタリオウ、ユーキャンスマイルが入ったが、2頭とも向こう正面ではまだ後方。3コーナー過ぎから追って4コーナーに立ったものの、1、2着馬はすでに遠く前方で激しい叩きあいを演じており、追いつくすべがなかった。

 早々と先頭に立って押し切って勝ったフィエールマンは菊花賞に続くG1戦2勝。その強さは疑いがない。スピード指数も上々で、過去10年間の春の天皇賞馬の中でもベスト3に並ぶ高レベルの指数だった。残念ながらエタリオウ、ユーキャンスマイルは、フィエールマンから大きく離されてしまったが、力の差は着差ほど大きくないだろう。仕掛けのタイミングの差が、この差になったのではないか。

 ダービーを目指す青葉賞は、平均ペースで逃げたリオンリオンが逃げ切り勝ち。4番手から迫った2着のランフォザローゼスとはハナ差だった。このメンバーならスローペース必至と思っていたが、ペースを緩めず逃げに懸けたリオンリオン横山典騎手の判断が光ったレースだった。

新潟大賞典は先週から短期免許で騎乗しているオーストラリアのダミアン・レーン騎手のメールドクラースが勝利。中団待機から直線、ど真ん中をまっすぐに突き抜けてきた。4分の3馬身差の2着にミッキースワロー、3着はロシュフォールだった。

 レーン騎手は25歳とまだ若いが、オーストラリアのG1を15勝している天才騎手。先週のレーン騎手は3日間で(5117)と実力を発揮。しかも、参戦初週でいきなり重賞戦を勝つのだから、またまた、すごい騎手が参戦してきたものだ。

 今日から令和の時代になった。自分自身の中では何も変わるものはないはずなのに、なぜか心が浮き立つ。戦争のない平和な時代でありますように。

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