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2019年5月21日 (火)

第1489回 名牝への一歩

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 今年のオークスは、スローペースを想像していたが、実際はジョディーが逃げて、コントラチェックか絡んで、ペースは上がった。前半から11秒台のラップが続き、1000メートル通過が59秒1。直線ではさらにペースが上がって、しのぎあいのレースになった。

 ラヴズオンリーユーは中団から。向こう正面、馬群の中で位置を下げ、4コーナーは後方にまで下がってしまった。ただ、ペースを考えれば、その位置が正解だったようで、坂を上がってからの瞬発力は1頭だけ別次元で、断然に抜きんでていた。先に先頭に立っていたカレンブーケドールが押し切るかに思えたが、ラヴズオンリーユーは勢いそのままにカレンブーケドールを楽に交わして、見事に4戦無敗でオークスを制した。

 ラヴズオンリーユーの上りタイムはメンバー中最速の34秒5。2着のカレンブーケドールは35秒1、3着のクロノジェネシスは35秒4だった。例年の勝ち馬の上りタイムは最速の33秒2(アーモンドアイ)から35秒5くらいで、過去10年の勝ち馬の上りタイムの平均34秒1からすると、ラヴズオンリーユーの上り34秒5は遅いほうに属する。それでも2分22秒8のオークスレコードタイムでの勝利だったわけで、ペースの厳しさを物語る上りタイムだったといえそう。

 ラヴズオンリーユーのスピード指数は昨年の勝ち馬アーモンドアイと並ぶ高指数だったが、4歳牝馬ながらも、スタミナは相当に豊富のようで、世界の女王アーモンドアイを脅かす存在になるかもしれない。

 クビ差2着のカレンブーケドールもまた勝ち馬と同じ高指数で、今後の成長が楽しみな1頭だ。カレンブーケドールから2馬身半差の3着クロノジェネシスは、少し距離が長かったかもしれない。

 平安Sは順当に1番人気のチュウワウィザードが勝利した。しかし、その位置取りはいつもと少し違っていた。これまでは先行して押し切るレースが多かったが、今回はペースが速いとみるや、後方に控える作戦。手綱を取った川田騎手の判断だったようだ。3コーナーから動き出すものの4コーナーではまだ後方。そこからモズアトラクションと馬体を合わせて一気の脚で駆け上がり、前を行く馬たちを次々と交わしていった。

 モズアトラクションとはわずかにハナ差だったが、3着オメガパフュームとは1馬身4分の1以上の差をつけており、58キロを背負っていたことを考えれば素晴らしい差し脚だった。59キロを背負って後方から3着に駆け上がったオメガパフュームも完全復調の気配だ。

 今週はいよいよダービー。天気もよさそうで、競馬日和になりそうだ。良いレースを期待したい。

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