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2019年8月29日 (木)

第1518回 波乱の主役は

 早くも新潟の最終週。メインはハンデ戦・新潟記念。
 1番人気馬は過去10年で2勝、2着2回。2番人気馬は1勝のみ、3番人気馬は連対ゼロと、上位人気馬は苦戦が多い。5番人気以下の馬が7勝しており、波乱模様のハンデ戦といえそうだ。また、トップハンデ馬も1勝、2着1回だけで、トップハンデ馬も苦しい戦いが続く。
 指数上は、前走指数や平均指数の上位馬たちが7年間で連対しており、連軸の中心になっている。

(新潟記念) 1着    2着    3着
09年    AYc   -     -
10年    C     -     -
11年      b   -      Zb
12年    B     -     -
13年    -      Zd   D d
14年    A a     c    Xc
15年    D c    X    -
16年    A     A b   D
17年    -     -     -
18年    B c    Y    DZ

 今年は、フランツ、アクート、ショウナンバッハ、ユーキャンスマイル、サトノワルキューレ、ダイワキャグニー、カデナ、ブラックスピネル、クリンチャー、サトノキングダムなどが指数の上位馬たちだ。

 トップハンデは、57.5キロのクリンチャー、ダイワキャグニー。トップハンデ馬は苦戦を強いられているだけに連軸向きとは思えない。

 近走好調で人気を集めそうなのはルメール騎手騎乗の4歳馬レイエンダだろう。ここまで(4103)の好成績だ。前走は超スローペースのエプソムカップを2番手で先行、ゴール前、逃げ馬をとらえて快勝、重賞初制覇を果たした。上がり指数は限界に近い高レベルを示しており、展開に恵まれた部分はあったにせよ、能力に疑いはない。ただ、今年の新潟記念が同じような超スローペースになるとは考えにくく、前走の再現は難しいかもしれない。

 多少ペースがあがっても対応できる差し脚で上位にあるのはアクート、フランツなどだろう。

 6歳馬アクートは前走、準オープンを勝ったばかりで、ハンデも54キロに恵まれている。新潟は(3010)とコース適性も高く、夏の新潟開催では3戦3勝と負けなし。上りタイムは3戦とも最速だった。加えて、ここまでの4勝はすべて野芝のコースでの勝利で、素軽いスピードが持ち味のようだ。出世は遅れたものの、初の重賞挑戦でも一発を期待できるのではないか。波乱の主役になるかもしれない。

 フランツも前走、準オープンを勝ちあがってきた4歳馬。5月のむらさき賞以来のレースになるが、ここまで(4102)と、まだ底を見せておらず、その素質に注目したい。前述のアクートとの比較では、フランツのほうが信頼できるとは思うのだが--。

 小倉2歳Sは1200メートル戦。スローペースはないはずで、指数の高さと能力は比較的結びつきやすい。過去の連対馬も、前走指数上位馬たちが中心になっている。

 今年は、マイネルグリット、テーオーマルクス、ゼンノジャスタ、ヒメサマ、シゲルミズガメザ、ローランダー、カイルアコナ、ホープホワイトなどが指数の上位馬たち。指数の上位馬はいずれも前走、フェニックス賞を戦ってきた馬たちだ。

 中心は、新馬戦に続きフェニックス賞を勝って連勝中のマイネルグリットだ。フェニックス賞は直線、最内の3番手から馬なりで先頭に立ち、そのまま押し切って勝利。まだ余力も感じさせるレース内容だった。

 相手もフェニックス賞組や指数の上位馬が中心だが、超スローペースの新馬戦を中団から差し切ったトリプルエースには要注意だ。

(小倉2歳S)1着    2着    3着
09年    BZd   -     DXc
10年     Xb   A a   -
11年    -     A a   -
12年    -     -       c
13年    A a   D d   -
14年    -     B a   -
15年    BYd   -     -
16年    C a   A     BX
17年    C d   -     D b
18年    -     -     -
(スローペース調整-20/-10)

 札幌2歳Sは、スローペース必至の芝の1800メートル戦。指数の高さより、差し脚の鋭い馬たちが中心のレースだ。

 今年は、ゴルコンダ、ダーリントンホール、コスモインペリウム、カップッチョなどが指数の上位馬。

 差し脚の最上位はゴルコンダ。新馬戦は中団から最内に入れ、直線では先頭に立つ場面もあったが、外から差し切られて3着。とはいえ、差し脚は上々の鋭さで、ここでは最上位。前走は一転、ハイペース気味に逃げて、直線は差を広げる一方で、レコードタイムでの大差勝ちだった。指数上、中距離では現2歳世代の最高指数だった。手綱を取ったルメール騎手はまだ「余力を残して」いるという評価で、ここは素直にゴルコンダの能力に期待したい。

(札幌2歳S)1着    2着    3着
09年    AYa   -     -
10年    BX    C     A a
11年    A a    Z    -
12年    -     B     -
13年(函館)-     AX    -
14年    -     -     -
15年    -     -     CXb
16年      c   CXb   -
17年    -     B a   C
18年    -     C c   -
(スローペース調整は-20/-10)

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2019年8月27日 (火)

第1517回 秋本番へ向けて

201908250111
201908250411
 札幌のキーンランドCは、堅く収まった。  勝ったのは1番人気のダノンスマッシュ。2着には2番人気のタワーオブロンドンが入り、3着は3番人気のリナーテ。人気通りの入線で3連単は4480円。

 1枠から好スタートを切ったナックビーナスが逃げてペースが上がった。稍重の洋芝コースで前半600メートルが33秒2、1000メートル通過が56秒7のハイペースでは、逃げ馬や先行馬は苦しい。ゴール前、中団より後ろに構えていた馬たちが一気に浮上して上位を占める結果だった。

 勝ったダノンスマッシュは好スタートも控えて中団から。直線は大きく外に持ち出すロスがありながらも、きっちり差し切るパフォーマンスは能力の証だろう。これで1200メートルは(4101)。1200の重賞も3勝目だ。G1高松宮記念でも4着に好走しており、1200メートルのスペシャリストとして、秋のスプリンターズSの最有力候補になるだろう。

 2着のタワーオブロンドンは58キロを背負って、勝ち馬と同指数だった。1200でもトップレベルの能力があることを示している。上がり指数は最上位で、次走での逆転もありそうな内容だったのではないか。

 ハイペースを逃げて5着に粘った牝馬のナックビーナスは、もう少しペースが遅ければ粘り切れたのではないかと思う頑張りを見せた。

 新潟2歳Sは1000メートル通過が1分01秒4のという超スローペース。
 前を行く馬たちに有利な流れだったが、中団7番手から抜け出したウーマンズハートが快勝。直線、少しよれながらも、メンバー中最速の上りタイム32秒8で他馬を寄せ付けなかった。

 半馬身差の2着は、直線、先に抜けだしたペールエール。ウーマンズハートとのたたき合いには後れを取ったが、33秒1の上りなら上々だ。ここは相手が強かったということだろう。3着は2番手から粘り込んだビッククインバイオ。1-3-8番人気の決着だった。

 暑い盛りも過ぎ、今朝はひんやりとした風に、半袖では少し肌寒く感じた。
 真夏の新潟競馬も、小倉も札幌も、残すところあと2日。今週末が最終週だ。

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2019年8月22日 (木)

第1516回 スローペースの差し脚比べか

 今週の札幌は芝1200メートルのキーンランドCがメイン。
 過去10年、1番人気馬は(2422)と、勝率は低いものの、連対率は60%で、馬券の対象にはなっている。他に、牝馬が過去10年で7勝をあげていることも特徴的だ。
 指数上は、前走指数の高いAB馬と平均指数上位馬が、過去10年のうち7年で連対している。

(キーンランドC)
       1着    2着    3着
09年     Xa   -     A
10年    A b   CXb   -
11年    B d    X     Yd
12年      c   AXa   BZd
13年(函館)A      Yb   -
14年    A     A      Z
15年    -     -      Xb
16年    A     -     -
17年     Yc   -     -
18年    B c   C     -

 今年は、リナーテ、ダノンスマッシュ、ダイメイフジ、ハッピーアワー、ナックビーナス、ライオンボス、セイウンコウセイなどが指数の上位馬たちだ。

 今年の出走メンバーの近走のレース内容から考えると、ペースは落ち着きそうで、直線の差し脚比べになるのではないか。
 差し脚の上位はリナーテ、アスターペガサス、ハッピーアワー、タワーオブロンドン、デアレガーロなどだ。

 注目は5歳牝馬のリナーテ。今年の春、京王杯スプリングCはタワーオブロンドンの2着に好走。直線、ラスト100メートルの瞬発力は先に抜け出した勝ち馬を脅かす鋭い差し脚だった。その後の函館スプリントSは薬物騒動のあおりで除外になったが、前走、1番人気に支持された札幌のUHB賞は、中団後方から直線、大外一気の差し脚で他馬を圧倒する完勝劇だった。差し脚は安定しており、負担重量もタワーオブロンドンの58キロと比べると牝馬の54キロは断然有利だろう。

 相手の筆頭はタワーオブロンドン。ただ、1200メートルは守備範囲だとしても、距離適性は1400メートル以上にありそうで、ベストとは思えない。58キロも苦しいのではないか。

 前走、G1高松宮記念で4着のダノンスマッシュにもチャンスはありそう。1200メートル戦は(3101)。1200の重賞を2勝しており、実績は最上位だ。

 他では、新潟直線1000メートル戦で3連勝中のライオンボス。はまれば逆転もありそうで、その素軽いスビートに注目したい。

 新潟2歳Sは、スピード指数の高さより、スローペースで長くいい脚を使ってきた馬たちが中心のレースだ。この時期の新馬戦や2歳未勝利戦はスローペースが基本。とくに直線の長い新潟コースはその傾向が強く、上がりだけの勝負になりがちだ。

 今年は、ウーマンズハート、ウインカーネリアン、ビッククインバイオ、モーベット、タイムマシンなどが、上がり指数の上位馬たちで、連軸の中心になる馬たちだろう。

 なかでも、新潟マイルの新馬戦を圧勝したウーマンズハートの差し脚が最上位だ。スローペースの新馬戦は中団待機。直線半ばから追い出し、逃げた1番人気馬を大外からとらえると、ゴールでは3馬身半の差をつけた。上りタイムは32秒0、上がり指数も限界に近い+23の高レベルだった。2、3着馬の上がり指数は+10で、その差からか考えても、破格の差し脚といえそうで、将来性も高いのではないか。

 相手も差し脚上位のウインカーネリアン、ビッククインバイオ、モーベット、タイムマシンなどが中心だが、2戦2勝のエレナアヴァンティの先行力にも要注意だ。

(新潟2歳S)1着    2着    3着
09年    -     -     A b
10年    -     CYd   -
11年    -     -     -
12年    -     -     -
13年    -     -     DXa
14年    -     -       d
15年    -     D     BXb
16年    B     -     -
17年    -     A     -
18年    A     -       d
(スローペース調整-20/-10)

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2019年8月20日 (火)

第1515回 G1馬たちの底力

201908180111
201908181011

 G1馬4頭がそろった札幌記念。
 エイシンティンクルが逃げ、平均ペースの流れになった。2番手にクロコスミア、3番手にサングレーザーがつけた。4番手に2番人気のワグネリアン、中団後方の内ラチ沿いに3人気のブラストワンピースがひかえ、更にその後ろに1番人気のフィエールマンが収まった。

 直線に向くと大逃げを打ったエイシンティンクルが失速。先行していたサングレーザーが勢いにのって早々にトップに浮上した。しかし、内を突いて、狭いスペースをこじ開けるように差し脚を伸ばしたのがブラストワンピースだ。ゴール手前50メートル、ブラストワンピースがサングレーザーをとらえると、そのまま一気に差し切って、有馬記念以来の勝利をつかんだ。

 クビ差の2着にサングレーザー、3着は大外から追い込んできたフィエールマン。先行したワグネリアンは伸びあぐねて4着まで。

 ブラストワンピースは狭い内を突いて、きっちりと差し脚を使えたのが勝因だろう。逆に言うと、前が塞がっていたらどうだったか。大外強襲で最速の上りタイムを示したフィエールマンは、もう少し前だったら届いていたのかもしれないと思わせた。勝ち負けには多少の幸不幸があるにせよ、実力のある馬たちが持てる力を十分に発揮したレースで、G1馬たちの底力を感じさせた。

 今年の凱旋門賞には、ブラストワンピース、フィエールマンに加え、キセキも参戦の予定とか。彼らの活躍を大いに期待したい。

 例年、波乱気味のハンデ戦北九州記念。今年も3連単は11万超馬券になった。

 勝ったのは9番人気で、単勝3080円の6歳牝馬ダイメイプリンセス。前走、アイビスサマーダッシュは2番人気に押されたもののも6着と振るわず、ここでは人気を落としていたが、ハイペースの流れを味方に、後方一気の差し脚が見事に炸裂した。昨年のこのレースでも2着に好走しており、これで小倉は(2101)。コースの相性も良かったのだろう。

 2着は3歳牝馬の3番人気ディアンドル、最速の上りタイムで上がってきた5番人気の4歳牝馬アンヴァルが3着だった。上位は4着までを牝馬が独占した。
 「夏は牝馬」の格言を忘れてはいけない。

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2019年8月15日 (木)

第1514回 4歳G1馬たちの戦い

 例年、レベルの高い有力馬が集まるG2札幌記念が今週の注目のレース。今年は春の天皇賞馬フィエールマンをはじめ、G1馬4頭が出走する。
 過去10年、1番人気馬は2勝、2着5回。3着1回。連対率は70パーセントとまずまずだが、勝率は物足りない。ここ7年に限れば、1番人気馬は2着4回、3着1回のみで、勝利がなく、波乱の傾向も見える。
 指数上は、前走指数上位馬の勝率と連対率が高い。

(札幌記念)  1着     2着     3着
09年     AYa    D      -
10年     AZb    -      -
11年     B a    D c     Xc
12年     D      AXa    DYb
13年(函館) A c    B c    -
14年     C      AZa    -
15年     CZ     -      D d
16年     -      CXa    A
17年     -      -      AYb
18年          AXa    BYa    -
(地方、海外の成績は減戦して集計)

 今年は、クロコスミア、フィエールマン、サングレーザー、ランフォザローゼス、サクラアンプルール、ブラストワンピース、ペルシアンナイトなどが指数の上位馬たち。

 G1勝ち馬は、菊花賞を勝って、今年の春の天皇賞を制したフィエールマン、昨年のダービー馬ワグネリアン、昨年の有馬記念を勝ったブラストワンピース、マイルCSの勝ち馬ペルシアンナイトの4頭。

 5歳馬ペルシアンナイトを除けば、他の3頭はともに同世代の4歳馬たちで、素質の高さと基礎能力、成長余力を考えても、この4歳馬3頭が中心になるだろう。

 その筆頭は、菊花賞、春の天皇賞を制したフィエールマン。デビューが遅れて3歳クラシックには参戦できなかったが、ここまで(4200)と、全成績では最上位だ。前走、天皇賞春は中団から、4コーナーで早くも先頭に立ち、直線、グローリーヴェイズとの長い叩きあいを制して、長距離適性の高さを示した。

 札幌記念の後、凱旋門賞に向かう予定で、ここで負けるわけにはいかないだろう。ただ、ここまで、2着2回は、ラジオNIKKEI賞の1800メートル、AJCCの2200メートルで、2000メートル前後の距離での2度の取りこぼしは気になるところ。札幌記念の2000メートルも素質からすれば問題にはならないかもしれないが、長距離の能力と適性が高い分、ペースにも左右されるかもしれない。杞憂であればいいのだか。

 ダービー馬ワグネリアンはここまで(5111)。菊花賞は出走しなかったので、フィエールマンとは初対決になった。初の古馬相手のレースになった前走の大阪杯は、直線、最内からじりじり差し脚を伸ばしたもののアルアイン、キセキに続く3着。7着のブラストワンピースには2馬身近く先着しており、ここはフィエールマンの対抗馬として、2番手に評価したい。

 ブラストワンピースは(5004)の全成績。毎日杯、新潟記念、有馬記念と、重賞は3勝している。有馬記念勝ちの後は、大阪杯6着、目黒記念8着と、いずれも1番人気に支持されながらも、苦戦続きはどうしたものだろう。今回、川田騎手に乗り替わるようだが、巻き返しはあるだろうか。

 3頭の4歳馬たちに割って入るとしたら、昨年の勝ち馬サングレーザー、牝馬のクロコスミア、4歳馬ステイフーリッシュなど。

 北九州記念は芝1200のハンデ戦。

 過去10年、1番人気は1勝もできず、2着2回、3着2回のみと不振。トップハンデ馬も1勝、2着1回、3着2回と苦戦続きだ。牝馬は10年で5勝をあげているが、そのうち4頭は指数上のランク外馬。牡馬で指数ランク外の馬が勝ったのは、2012年の1度だけだ。指数上は前走指数の上位馬が連軸の中心だろう。

 今年の指数上位は、シャドウノエル、アレスバローズ、ディアンドル、アンヴァル、モズスーパーフレア、キングハート、ファンタジストなど。

 短距離の差し脚は、ファンタジスト、ディープダイバー、ナインテイルズ、シャドウノエル、ディアンドル、ミラアイトーンなどが上位だ。

 注目は長期休養をはさんで目下4連勝中のミラアイトーン。デビュー以来(6012)の成績だが、特に1200メートルにシフトしてから、4連勝の快進撃が始まった。前走は出負け気味のスタートになって中団後方から。直線も前が詰まる場面もありながら、ラスト200メートルで一気に差し切り勝ちを決めた。平均ペースでの決め手の鋭さは最上位だろう。小倉の芝は3戦3勝、浜中騎手とも2戦2勝。休み明けも問題なく、ここは不動の中心に思えるが、しかし、そうはいっても5連勝は至難の技。そろそろ負け頃かもしれない。

 逆転候補は3歳牝馬のディアンドル。未勝利戦から5連勝中で、前走は重賞戦でも勝利をあげた。ここは初の古馬戦になるが、前々でレースができて、差し脚もある。52キロの軽ハンデは魅力的だ。

 差し脚に懸けたい馬が多いなか、楽に先手が取れて、マイペースで逃げられるモズスーパーフレアの逃げ切りに要注意。前走、高松宮記念は15着に大敗したが、もともと指数の高さは、ここでは最上位だ。55キロのハンデなら、勝ち負けになるだろう。

(北九州記念) 1着     2着     3着
09年     CZa    C       Ya
10年     -      B       Yb
11年     -      B      BZd
12年     -      -      -
13年      Yc    A      C b
14年     D      A      -
15年     -      BZ     -
16年     BY      Xa      c
17年     -      -      -
18年     B c    -      -

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2019年8月13日 (火)

第1513回 スローペースとハイペース

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201908110111
 暑い暑い真夏の競馬が続く。  来年に迫った真夏のオリンピックの暑さ対策も大変だろうな。

 関屋記念は人気を集めたミッキーグローリーが快勝した。休み明けだったせいか、スタートが良くなく、後方からのレースになった。当然、スローペースで先行馬に向く流れだったはずだが、ミッキーグローリーは直線、ゴール手前200メートル地点から追い出されると、反応も鋭く馬場の真ん中を駆け上がり、ゴールでは2着のミエノサクシードに半馬身の差をつけ、重賞2勝目のタイトルをつかんだ。

 「ここでは勝つ自信があった」と、ミッキーグローリーの手綱を取ったルメール騎手のレース後のコメントがあったが、出遅れて思い通りの位置ではなかったにもかかわらず、32秒2の上りタイムで差し切った脚は、今は亡きディープインパクトを彷彿とさせる鋭さだった。差し脚にはよほど自信があったのだろう。

 2着に6番人気のミエノサクシード、3着は4番人気のソーグリッタリング。2番人気のケイデンスコールは後方のまま、いいところなく14着に大敗した。

 ダートの重賞、札幌のエルムSは、やっぱりというべきか、ハイペースになった。ハイペースを作ったのが逃げたドリームキラリと、2番手から競りかけていったリアンヴェリテ。さらに差のない3、4番手にマルターズアポジーとタイムフライヤーがつけ、後続を離してレースが進んだ。

 ただ、ダートで1000メートル通過が58秒6という芝なみのペースでは、先行馬は苦しい。まず4コーナー手前でドリームキラリ、マルターズアポジーが失速。直線半ばまで頑張っていたタイムフライヤー、リアンヴェリテの脚も上がった。

 直線半ば、先行馬を一気にとらえたのが2番人気のモズアトラクションだった。モズアトラクションはコースロスのない後方の内ラチ待機策。3コーナーから徐々に馬なりで順位を上げ、直線に向くと、内から外に持ち出し、最速の上りで完勝した。絵にかいたようなハイペースの差し切り勝ちのレースだった。

 昨年の勝ち馬、10番人気のハイランドピークが2着、3着が4番人気のサトノティターン。1番人気のグリムは中団のまま7着におわった。

 暑い暑いといっている間に、台風が来て、秋が来る。

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2019年8月 8日 (木)

第1512回 指数上位馬から

 今週はサマーマイルシリーズ第2戦の関屋記念がメイン。
 過去10年、1番人気は2勝、2番人気が2勝、3番人気1勝、4番も人気3勝をあげており、比較的上位人気馬が活躍するレースだろう。
 指数上は、平均指数や前走指数の上位馬を中心に、全体としても指数上位馬が中心になっている。

(関屋記念) 1着    2着    3着
09年    -     BXa   -
10年    B a    Yb     c
11年    C     A     -
12年    A     -     -
13年    A      Yb    Z
14年     Xc    Zb   -
15年    CXa   C c   -
16年    A c   -     B
17年     Y    B     -
18年    C     -     B

 今年の指数上位馬は、ケイデンスコール、ハーレムライン、ミエノサクシード、サンマルティン、ロードクエスト、ソーグリッタリング、サラキアなど。

 注目は3歳馬ケイデンスコールの鋭い差し脚。前走NHKマイルCは、直線、後方から大外一気に駆け上がり、勝ち馬アドマイヤマーズに半馬身差の2着にまで迫った。14番人気と評価は低かったが、上りは33秒6と最速だった。昨年夏の新潟2歳Sも最速の上りで勝っており、新潟マイルは2戦2勝と相性もよい。ここは53キロと負担重量にも恵まれ、決め手を生かす上でも好材料だろう。

 他では、ルメール騎手のミッキーグローリー。前走、マイルCSは後方から追うも届かず5着だったが、上りは最速で、もう少し前でレースができれば、きわどい勝負になっただろう。

 また、連勝で勢いを感じさせる4歳馬オールフォーラブは、先行して差し脚を使えるのが強みで、チャンスはありそうだ。

 ダートの重賞、札幌のエルムSは、過去9年すべての年で連対する前走指数上位馬たちが連軸向き。1番人気は(2142)と3連対どまりで、取りこぼしも多い。ただし、7番人気馬が1度勝っているものの、勝ち馬は4番人気までの馬たちが占める。

 今年は、ドリームキラリ、リアンヴェリテ、モズアトラクション、グリム、テーオーエナジー、サトノティターンなどが指数の上位馬たちだ。

 注目は、逃げて連勝中の5歳馬リアンヴェリテ。ハイペースで逃げ、直線も持ちこたえるスタミナが身上。スピードもあり軽いダートもこなせる。ただ、すんなりと逃げられるかどうか。テンのスピードはリアンヴェリテが速く、先手をとれるとは思うが、ドリームキラリやマルターズアポジー、タイムフライヤーなども逃げたいはずで、先行集団のペースはいやおうなく上がり、直線、脚が止まる可能性もある。

 同じく逃げ馬のドリームキラリは昨年の2着馬。7歳になったが、前走は59キロを背負って逃げ、ハナ差の2着なら衰えは感じない。近走は1600、1400を使っているが、1700までなら守備範囲だろう。

 差し脚ならモズアトラクションが鋭い。この2走はリアンヴェリテの後塵を拝する結果とはいえ、前走、マリーンSは逃げるリアンヴェリテを後方からクビ差の2着にまで追い詰めた。ペースや展開の助けは必要だが、後方から一気の浮上もあるだろう。

 逃げ馬たちを行かせて、先行する4歳馬グリムの差し脚が生きる展開もありそう。近走は交流重賞を舞台に戦って、全成績は(7222)。重賞4勝の実績は最上位だ。

(エルムS) 1着    2着    3着
10年    AZb   D     CZb
11年     BXb   -     C d
12年    A a   BXb   -
13年(函館)-     DYd   BZb
14年     Ya   D       d
15年    C     D b    Xd
16年    -     C     A c
17年    -     AXa   -
18年    CYa   C b    Xc
(公営競馬の成績は減戦しています)

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2019年8月 6日 (火)

第1511回 応援も幸せに

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 日曜日、競馬(負けた)が終わった後、神宮球場の中日×ヤクルト戦(負けた)を観に行って、帰宅後、風呂に入ってテレビのゴルフ観戦。(勝った!勝った!)

 全英女子オープンを勝ったゴルフ界の新星・渋野日向子選手に賞賛の声があふれている。私もそのひとり。初日から最終日まで、ずっと全英女子オープンの中継に釘付けだった。なぜか応援したくなる渋野日向子選手の人柄にひかれて、最終日の最後の最後まで応援することになった。

 初日、2日目も好成績だったが、まさか勝つとまでは思ってなかっただけに、最終ホールの勝負を決めたバーディーに、驚きと喜びは最大級。テレビを観ている人たちを、こんなにも幸せな気持ちにさせるプレイヤーがいるだろうか。それからずっと彼女の話題やニュースを追いかけている。ゴルフをやるわけでもない私でさえ、一度は彼女の生のプレーを観てみたいと思っているほど。今では彼女の魅力にすっかりとりこになってしまった。競馬も笑顔だね。きっと。

 3歳限定のダート重賞レパードSは、カラカラに乾いた新潟の砂に加え、ペースも速くなった。圧倒的1番人気のデルマルーヴルは7番手から。4コーナーでは内を突いて2番手に進出。直線、早めに先頭に立って押し切りを図ったが、大外から後方一気の差し脚を伸ばしたハヤヤッコに、ゴール手前で差し切られてしまった。3着は後方から最内を突いたトイガー。

 ペースが速く、先行馬には苦しい展開になったようだが、ただ、厳しいペースで上位馬たちのスビート指数は90の高レベルを記録。世代トップクラスにふさわしいダート戦だったといえそうだ。

 ハンデ戦の小倉記念はトップハンデの4歳馬メールドグラースが、後方から鮮やかな差し切り勝ちを収めた。4コーナーでは少し外に膨ふくれる場面もあったが、直線の差し脚の鋭さは断然。トップハンデを背負っているとは思えないほどのスピード感だった。

 メールドグラースを追うように内から馬体を合わせにいったカデナが2着。上位2頭はともに後方からの差し馬で、2番手で先行したノーブルマーズが離れた3着に残った。

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2019年8月 1日 (木)

第1510回 波乱のハンデ戦

 ハンデ戦の小倉記念が今週のメインレース。
 過去10年、1番人気馬は1着1回、2着2回、3着2回と、不振の傾向にあり、波乱含みのレースだ。指数上は、前走指数や平均指数の上位馬の連対率が比較的高い。

(小倉記念) 1着    2着    3着
09年      b    Yd   B
10年    A a    Yc   BYb
11年    -     -     -
12年    -     D c   AXa
13年    -     A     B a
14年    AXa     d   D
15年     Z    B       c
16年    C     D c   -
17年    C     -     C
18年    A a    Ya   AZc

 今年の指数上位馬は、アイスストーム、アイスバブル、ノーブルマーズ、カデナ、レトロロック、メールドグラース、ストロングタイタンなど。

 トップハンデは4歳馬メールドグラースの57.5キロ。ここまで(6253)の成績で、目下4連勝中。近走は重賞も連勝している。その2戦とも、中団後方から直線、鋭い差し脚を使って一気に浮上する強い勝ち方で、勢いだけでなく、指数も安定して高いレベルにある。2000メートルは(4113)と得意な距離で、素直に中心に取るべきだろうと思うが、ただ、トップハンデはどうしても気にかかる。

 54キロの軽ハンデで注目したいのはアイスストーム。メールドグラースと同じ4歳馬で、目下連勝中。前走、3勝クラスの特別戦を中団後方から余力十分に差し切り勝ちを決めた。そのスピード指数は重賞でも通用する高レベルで、安定した差し脚の鋭さでも最上位だ。ここは重賞初挑戦になるが、ハンデ差を生かせれば十分に勝ち負けになるのではないか。本格化の勢いに期待したい。

 新潟は3歳限定のダート重賞レパードSがメイン。

 1番人気は過去10年で5勝、2着1回、3着3回と安定している。指数上は、前走指数上位馬たちがやや強い傾向にある。

 今年の指数上位は、エルモンストロ、ビルジキール、サトノギャロス、ロードリバーサル、ブルベアイリーデ、トイガー、ブラックウォーリアなど。

 3歳重賞を勝っている馬は不在で、少し低調気味のメンバー構成になった。

 注目は重賞実績で最上位のデルマルーヴルだ。2歳時には3連勝で兵庫ジュニアグランプリを勝ち、全日本2歳優駿は2着。その後もヒヤシンスS3着、ドバイUAEダービーも4着に好走した。前走、大井のJDダービーは4番手で先行、3連勝中の1番人気クリソベリル差し切られて2着だったが、世代トップクラスと戦い続け、いずれも好走した実績で並ぶものはない。レパードSはJDダービー出走組が過去10年で5勝、2着2回と好成績を上げており、ステップに問題もなく、ここは連軸の中心に推したい。

 相手の中心はスピード指数の上位馬たちで、デルマルーヴルの逆転候補になるかどうかは疑問だが、先行力のあるエルモンストロ、ブラックウォーリア、ビルジキール、トイガーなどに期待したい。指数のランク外からはアッシェンプッテル、ヴァイトブリックにも要注意。

(レパードS)1着    2着    3着
09年    AZa   C      Xc
10年    C     -     -
11年    BYb   C d   D
12年     Xa     b   AY
13年    BXa   AYb    Zc
14年    -     -     C
15年    B     -     -
16年    AXa   C     D d
17年      c   -     -
18年     X    BYb   -

(スローペース調整-10/0)
(地方競馬分は減戦して集計)

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