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2019年9月10日 (火)

第1521回 レコードタイムの大逃げ

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 秋の中山開幕週のハンデ戦、京成杯AH。  横山典騎手を背に大逃げを打った4歳牝馬トロワゼトワルが、そのまま逃げ切ってJRAレコードタイムで勝利した。トロワゼトワルはこれまで逃げたことはなかったが、逃げの戦法は横山典騎手の判断だったようだ。トロワゼトワルは「切れるタイプではない」ので、スローペースの差し脚比べでは苦しい。52キロの軽ハンデを生かして、ペースを上げて逃げるのが勝利に近いという判断だったようだ。

 この時期の中山の芝コースは野芝のみのコースで、洋芝をオーバーシードする他の季節の馬場と違って、素軽いスピードが求められるのが特徴。開幕週で天候にも恵まれ、馬場は絶好、加えてハンデ戦となれば、軽ハンデを生かして前に行く馬たちには、おあつらえの馬場状態だった。

 トロワゼトワルの1000メートル通過は55秒4。確かにタイムは速かったが、馬場状態を考えればさほどハイペースとはいえない。高速馬場を味方に、見事に思い描いた通りの大逃げで2着馬に3馬身半差をつけた横山典騎手の快勝劇だった。

 2着は3番手で先行したハンデ53キロの5歳牝馬ディメンシオン。3着は3番手で先行したジャンダルム。いずれも先行した馬たちで、高速馬場とペースを生かした馬たちといえそう。

 後方から追い込んだのは5着のプロディガルサンが最上位。また、トップハンデ馬ロードクエストは8着まで。京成杯AHではトップハンデ馬の苦戦が続いているが、その要因のひとつに高速馬場があるのかもしれない。

 阪神のセントウルSは芝1200メートル戦。秋の阪神も中山と同じ野芝オンリーの高速馬場だ。平均ペースで逃げたのはマテラスカイ。タワーオブロンドンはスタートでは出遅れ気味だったが、徐々に位置を上げて4コーナーでは7番手。直線、外に出すと一気の差し脚で圧勝した。

 タワーオブロンドンの上りタイムは33秒2。勝ちタイムもレースレコードだった。短距離戦での3馬身差はまさに大差だ。タワーオブロンドンのスピード指数は過去1年間の短距離戦での最高指数だった。2着は7番人気のファンタジスト、3着は3番人気イベリス。

 最近では、短距離戦で安定したスピード指数の高さを示す馬が不在で、低調な短距離戦線だったが、しばらくタワーオブロンドンの天下が続くかもしれない。もちろん、次走G1スプリンターズSでも大本命になるだろう。

 秋華賞トライアルレースの紫苑Sは、直線半ば、1番人気のカレンブーケドールがぬけだして、そのまま押切を図るところ、3番手から伸びた2番人気のパッシングスルー、4番手から内を突いたフェアリーポルカとの3頭の叩きあいになった。

 激しい叩きあいを制したのはパッシングスルーだった。ハナ差の2着にフェアリーポルカ。3着は半馬身差でカレンブーケドール。このレースはスローペースで、先行馬同士の決着になった。

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