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2019年10月31日 (木)

第1535回 スローペースなら

 アルゼンチン共和国杯は、1番人気馬が過去10年で3勝をあげ、(3205)の成績。連対率は50パーセントで少し物足りないが、2番人気馬も3勝、3番人気馬も2勝をあげており、比較的堅い結果に結びついている。トップハンデは10年間で3勝。
 指数上は、平均指数上位馬たちが連軸の中心になっている。

(アルゼンチン共和国杯)
       1着    2着    3着
09年    -     B     A
10年      a   C c   A
11年     Yd    Yb   -
12年    -     -     C
13年     Za    Yd     a
14年     Zc    Yb   B
15年     Ya   B     C
16年     Xb   A a     c
17年      b   -     -
18年    B d     c   -

 今年の指数の上位は、ムイトオブリガード、ルックトゥワイス、ノーブルマーズ、タイセイトレイル、オジュウチョウサン、ウインテンダネス、アイスバブル、ハッピーグリンなどだ。

 2300~2700メートルの距離で、連対率50パーセントを超えるのは、(4102)のムイトオブリガード、(3302)ルックトゥワイス、(3230)タイセイトレイル、(3102)アフリカンゴールド、(3003)パリンジェネシス、(1100)アイスバブルなど。ただ、この距離の範囲で重賞勝ちを収めているのは、前走で目黒記念を勝ったルックトゥワイスだけ。長距離の実績では少し物足りないメンバー構成だ。

 重賞実績からは目黒記念馬ルックトゥワイスが中心になるのだろうか。前走、目黒記念は平均ペースの流れを、ほぼ最後方から直線一気に追い込みを決め、レコードタイムで初の重賞タイトルを手にした。スピード指数も好レベルで、目黒記念と同コース、同距離のアルゼンチン共和国杯はレースもしやすいだろう。ただ少し気がかりなのは、後方一気の脚質だけに、ペースによって不覚を取ることがあるかもしれないこと。その時に57キロのトップハンデが微妙に効いてくるのかもしれない。

 もともと距離に自信のない馬たちが多いわけで、ペースが上がるはずもなく、スローペースになって先行する恵ハンデ馬に流れが向きそうな気がする。

 先行して差し脚を使える馬に向くスローペースの流れなら、アフリカンゴールド、ハッピーグリン、アイスバブル、パリンジェネシスなどが有力馬の一角に浮上するのではないか。

 期待は4歳馬アフリカンゴールド。3歳の菊花賞は5番手先行も、直線失速して12着だったが、今年の春頃から成績も安定してきた。前走、東京芝2400メートルの六社S(3勝クラス)では、3、4番手で流れに乗って、直線、内ラチから外に持ち出し、楽々差し脚を伸ばして快勝。上りは33秒6の鋭さで、2着馬に1馬身以上の差をつけた。ペースが上がるとついていけるか課題はありそうだが、スローペースなら浮上もあるのではないか。

 他では伏兵パリンジェネシスが気になる。目黒記念10着、京都大賞典10着と近走の結果はイマイチだが、先行できれば、前で粘る力はある。

 ダートの重賞みやこSは、前走指数上位馬が連軸の中心を担っている。
 今年は、スマハマ、ラビットラン、インティ、ワイドファラオ、リアンヴェリテ、ウェスタールンド、メイショウウタゲ、アングライフェンなどが指数の上位馬たち。

 指数の高さと安定感で抜けた存在がインティだ。未勝利戦から7連勝でフェブラリーSを勝ったが、いずれも逃げるか先行してのもので、内容も上々だった。その点からすると公営のかしわ記念2着、帝王賞6着は、「どうした?」という思いにさせられる結果だが、スタートから他馬に絡まれて行きたがった結果、脚をなくしたものらしい。楽に先手が取れれば問題はないと陣営は見ているようで、それを信じておきたい。

 相手は、ウェスタールンド、スマハマ、ワイドファラオ、ラビットラン、キングズガード、アングライフェンなどを中心に考えたい。

(みやこS) 1着    2着    3着
10年    CYb   -     -
11年    AXa   -     -
12年    AXa   BZb   -
13年    -       c   BXa
14年    B c   -     BZb
15年    -     -     AXa
16年     X    A     D
17年    AXa   -     BYb
18年    JCBクラシックのため休止
(地方競馬成績は減戦して集計)

 スローペースで差し脚比べになりがちな京王杯2歳S。
 今年の指数上位は、ビアンフェ、カイトレッド、タイセイビジョン、グレイトホーン、マイネルグリット、セイラブミーなど。

 前走指数上位の函館2歳S1、2着馬ビアンフェ、タイセイビジョンが揃って出走してきたが、素軽いスピードが求められる東京のスローペースに対応できるかどうか、少し疑問だろう。
 ここは、スローペースの差し脚で上位のカイトレッド、カップッチョ、ヴァルナなどの差し脚に期待したい。

(京王杯2歳S)
       1着    2着    3着
09年    BXa   C c   -
10年    D b   -     -
11年    CY     Xd   -
12年    -     -     -
13年    -     -     A a
14年    -      Y    BXb
15年    -     -       c
16年     C b   A a    Yc
17年    AZa   AYc   CXb
18年     Zc    D      BXb
(スローペースは-20/-10)

 2歳牝馬のファンタジーS。
 今年の指数上位は、ヤマカツマーメイド、ケープコッド、レジェーロ、マジックキャッスル、ラヴォアドゥース、エレナアヴァンティなど。

 スローペースで差し脚勝負。差し脚上位はクリアサウンド、シャレード、マジックキャッスル、レジェーロ、エレナアヴァンティなど。

 ここは前々でレースができるレジェーロに注目したい。6月中旬から少し間隔があいたが、その分、成長力にも期待できる。

(ファンタジーS)
       1着    2着    3着
09年    -      Y    C
10年    A a   -     -
11年     Zd   -     DXc
12年     Xc   -     -
13年    B b    Z    -
14年    -     -     B a
15年    B a   DXc   AYb
16年    -      Yd   CY
17年    -     DZ    A
18年     Y    D c   A a
(スローペース調整値-20/-10)

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2019年10月29日 (火)

第1534回 最強アーモンドアイ

201910270511
201910260811
201910260511
 天皇賞・秋は圧倒的な人気を集めたアーモンドアイが圧勝した。

 内枠から好スタートを決めたアーモンドアイは、内ラチ沿いの5、6番手で流れに乗った。逃げたのは5歳牝馬のアエロリット。ペースは落ち着き、隊列は変わらないまま、直線に向く。直線半ば、内ラチを行くアーモンドアイの前が詰まるようにも思えたが、ルメール騎手は最内に開いたスペースを見逃さなかった。すぐさま、ゴーサインを出すと、内から一気に突き抜け、後続馬たちをぐんぐん引き離していく。ゴールではあっという間に3馬身の差をつけていた。

 先行馬に有利な前残りのペースとはいえ、G1タイトルフォルダーの牡馬たちを全く相手にしなかった。その一瞬のスピードは天性のものというべきだろう。アーモンドアイ1頭だけ次元が違うように見えたレースだった。

 2着は先行していた3番人気のダノンプレミアム、6番人気で逃げたアエロリットが3着に残った。2番人気の3歳馬サートゥルナーリアは2、3番手で先行したが、直線で踏んばれず、6着に後退した。

 過去の名牝といえば、ウオッカ、ジェンティルドンナ、ダイワスカーレット、アパパネ、ブエナビスタなどの名前が浮かんでくる。アーモンドアイは彼女たちと並び立つか、あるいは彼女たちをもしのぐ力があることを示した天皇賞・秋の勝利だった。ルメール騎手は「エネイブルとは対戦していないが、世界で一番強い。そう言っていいレベル」とまでコメントしている。すごい。

 スワンSは、ゴール前、差し脚を伸ばした3頭が他を大きく引き離して叩きあい。後方大外から鋭い差し脚を伸ばした1番人気のダイアトニックがハナ差で勝利をつかんだ。2着はモズアスコット、3着はマイスタイル。ダイアトニックはこの勝利で京都コースは5戦5勝、阪神も1戦1勝で関西圏では、負けなしだ。

 2歳牝馬の重賞、アルテミスSは超スローペースになった。本来、先行した馬たちが有利な流れのはずだが、直線、後方から断然の差し脚を見せたリアアメリアが一気に浮上。力の違いを見せつけて快勝した。2着は2番手先行のサンクテュエール、3着に逃げたビッククインバイオが粘り込んだ。

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2019年10月24日 (木)

第1533回 アーモンドアイVSサートゥルナーリア

 秋の天皇賞は、東京の2000メートルが舞台。この10年間、1番人気は4勝、2着2回、3着2回。連対率は60%と、標準的な成績だ。2010年から1、2番人気のどちらかが必ず連対する傾向が続いている。10年間で合わせて9勝をあげている4、5歳馬が連軸向きだろう。
 指数上は過去の指数が高いXYZ馬や、平均指数の上位馬の連対率がやや高い。ランク外の馬が3勝しているが、いずれも前走、重賞で1、2着だった馬たちで、指数ランク外の場合は、前走、重賞で上位に好走していなければ勝利はむつかしい。

(天皇賞・秋)1着    2着    3着
09年    C     CZ    C
10年    BYb   -       c
11年    -      Zb   -
12年      d   B     A c
13年    -     B      Zb
14年    D      Zc   AZ
15年    -     -     -
16年     Xa    Z     Zd
17年     Xa   A     -
18年    -      Xb   B b
(海外レースは減戦して集計)


 今年は、アーモンドアイ、ユーキャンスマイル、スワーヴリチャード、ドレッドノータス、カデナ、アルアイン、ウインブライト、ゴーフォザサミットなどが指数の上位馬たちだ。

 秋の天皇賞は過去10年、前走、毎日王冠組が4勝、宝塚記念組と札幌記念組が2勝、京都大賞典組、オールカマー組が1勝をあげて、中心勢力を構成しているものの、最近4年間は毎日王冠組の勝利がない。

 何といっても今年の注目は、昨年の年度代表馬アーモンドアイだ。新馬戦2着の後、負けなしで牝馬3冠を達成。ジャパンカップ、ドバイターフも制して、G1戦5連勝の快挙を成し遂げた。

 ドバイ帰りの前走、安田記念はスタートがすべてだった。大外枠のロジクライがスタートしてすぐ大きく内に切れ込んで、外枠の各馬を押し倒すように斜行。外枠だったアーモンドアイもあおりを食って後方まで下げざるを得なかった。レースはアエロリットがペースを落として逃げ粘って2着を確保。インディチャンプが4角5番手から差し切り勝ちを決めた。スタートの不利に加え、スローペースで先行馬に有利な流れながら、アーモンドアイは後半、上り32秒4の脚で大外一気に駆け上がり、1、2着馬に差のないところまで迫ったが、惜しくも3着まで。スタートの不利がなければ勝っていただろう。改めてアーモンドアイの能力の高さを証明するような上りの鋭さに驚かされた。

 ここは久々のレースになるが、アーモンドアイの中心は不動だとみている。

 相手の筆頭、逆転の候補はアーモンドアイと未対戦の3歳馬サートゥルナーリアだ。ホープフルS、皐月賞のG1を連勝、続くダービーは出遅れが響いて4着も、前走の神戸新聞杯は2番手で先行して3馬身差で圧勝した。あえて菊花賞には向かわず、2戦2勝の2000メートル、天皇賞を舞台に栄光のゴールを目指す。

 他ではダノンプレミアム、マカヒキ、ワグネリアン、アルアインなども連下の有力候補だろう。

 京都の重賞は芝1400メートルのスワンS。

 今年の指数上位馬は、グァンチャーレ、マイスタイル、ダイアトニック、ロードクエスト、トゥザクラウンなど。

 スプリンターからマイラーまで、フルゲートに入り乱れて混戦模様。

 平均ペースで、先行して差し脚のある馬に展開が向くとすると、ダイアトニック、トゥザクラウン、マイスタイル、モーニンなどにもチャンスがありそうだ。ここは安定した差し脚があるダイアトニックに期待したい。

 前が止まるようならスマートオーディン、ロードクエスト、モズアスコットなどの差し脚が生きるだろう。

(スワンS) 1着    2着    3着
09年      b   -      Zd
10年     X      c   -
11年      d    Y    -
12年    DXa   -     -
13年    -     D      Xc
14年    -       d   BXa
15年    D     AXa   - 
16年     Y    B     DZc
17年    -     -     B
18年    BZb   AXa   D d-

 アルテミスSは2歳牝馬の重賞。

 指数上位は、ビッククインバイオ、ルーチェデラヴィタ、ラインオブダンス、リアアメリア、オータムレッドなど。

 中心は新馬、オープンを連勝中のルーチェデラヴィタ。札幌のオープン特別を勝っており、底力もある。

 ただ、超スローペースも考えられ、長く使える差し脚があるラインオブダンス、ビッククインバイオ、サンクテュエールなどにも勝機はあるだろう。

(アルテミスS)
       1着    2着    3着
12年    -     -     -
13年    BZb   -     B
14年    -     Db    AZb
15年    -     -       d 
16年    A a   -     -
17年    -     A c    Zb
18年    D     -     A a

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2019年10月23日 (水)

第1532回 距離適性

201910200811
201910190511
 令和最初の菊花賞は武豊騎手の3番人気ワールドプレミアが快勝した。クビ差の2着に8番人気のサトノルークスが入り、人気を集めたヴェロックスは2着馬に1馬身離されて3着だった。

 カウディーリョがスローペースで逃げた。ワールドプレミアは4番手で先行するヴェロックスをマークするように同馬の後ろにつけ、内ラチ沿いを進む。直線に向くと、馬場の中央からヴェロックスが抜け出しを図るところ、内からするすると伸びたワールドプレミアが並ぶ間もなく先頭に立った。大外から一気の差し脚を見せたサトノルークスがヴェロックスを置き去りに2着に浮上、ワールドプレミアに迫ったが、クビ差の2着まで。交わしきるところまでには至らなかった。

 ワールドプレミアは初重賞制覇がG1菊花賞、長距離適性の高さのたまものの勝利といえそうだ。勝った武豊騎手がいつも以上に嬉しそうにみえた。馬券では負けたのに、なんだかこちらまで嬉しくなった。

 ヴェロックスの手綱を取った川田騎手はレースの後に、「3000メートルが長かったと思わざるを得ない結果だった」と、コメントしていた。距離が合う合わないは、実際にレースで走ってみないとわからないもの。川田騎手の騎乗は非の打ちどころなく満点だったはず。なのに直線で伸びあぐねた内容からすると、川田騎手のコメント通りと思うしかない。

富士Sはスローペースで先行馬に向く流れだったはずだが、結果は後方から差し脚を伸ばした馬たちが上位を占めた。勝ったのは2番人気の4歳牝馬ノームコア。後方から33秒2の上りタイムで一気に駆け上がり、圧倒的に思える強い勝ち方をみせた。半馬身差の2着はレイエンダ。ノームコアを追って伸び、上りはノームコアをしのぐ驚異の33秒0。アタマ差の3着は中団から33秒6の上りのレッドオルガだった。

 「競馬最強の法則」が休刊になった。先週、その最終号が送られてきた。休刊の理由はよくわからないが、出版全体の不振と無縁でもないのだろう。
 創刊間もない1992年の6月から「スピード指数の理論と実践」の連載をはじめさせてもらい、その後、競馬予想の片隅に身を置く礎を作ってもらった雑誌だけに、往時が懐かしくもあり、少し寂しい気にさせられた。

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2019年10月17日 (木)

第1531回 ヴェロックスが有力

 3歳クラシック最終戦、菊花賞が今週のメイン。
 過去10年、1番人気は5勝、2着1回、3着1回と、まずまずの成績上げている。
 指数上は、前走指数の上位馬と、過去の指数が高い馬たちが中心になっており、連軸の中心には指数上位馬をとるのがセオリーだろう。

(菊花賞)  1着    2着    3着
09年    -     C      Zc
10年      d    X    -
11年     X    -     B a
12年    CX    A a   -
13年    AXa   C     -
14年    A a   A     -
15年     Z    BXa   A 
16年    AYb   -      Zc
17年    A      Za   -
18年    -     D     -
(スローペース調整値-5/5)

 今年の指数上位は、サトノルークス、ザダル、ニシノデイジー、タガノディアマンテ、ヴェロックス、レッドジェニアルなどだ。

 世代のトップを競う菊花賞だけに、皐月賞、ダービー、神戸新聞杯組が中心になるが、今年はダービー馬ロジャーバローズが屈腱炎で引退、皐月賞馬で前哨戦の神戸新聞杯を快勝したサートゥルナーリアは天皇賞秋に向かうようで、ダービー馬と皐月賞馬が不在の菊花賞になった。

 トップ2不在で、皐月賞2着、ダービー3着、神戸新聞杯2着のヴェロックスに注目が集まる。皐月賞は勝ち馬サートゥルナーリアとはアタマ差、スピード指数は同レベルだった。ダービーはサートゥルナーリアには先着したが、ロジャーバローズには離されてしまって3着。スローペースの神戸新聞杯は2番手で先行したサートゥルナーリアには届かず3馬身差の2着だった。

 ここまで(3311)の成績で、指数はトップ2とそん色なく、トップ2がいてもいなくても、世代トップクラスの能力があるのは間違いないだろう。重賞勝ちはないが、枠順に恵まれなかったり、ペースに泣かされたりと、勝てなかった理由もあると思うが、いずれのレースでも差し脚は常に上位の鋭さを発揮してきた。

 過去の勝ち馬や連対馬は、2400メートルのダービー、神戸新聞杯で差し脚上位の馬たちだ。スタミナを問われる距離だけに当然といえるが、その点でもヴェロックスが最も上位だ。もともと平均ペースで力を発揮するタイプで、距離とスタミナに問題はないはず。自身の持ち味が生かせれば、残された1冠を手にできるのではないか。

 連軸はヴェロックスで良いと思うが、相手は大混戦だ。一応、ニシノデイジー、レッドジェニアルの差し脚が水準以上にあり、彼らを相手の上位の取ろうかと思っている。

 富士Sの1番人気馬は過去10年で3勝、2着1回と、やや不振気味だ。
 今年の指数上位馬は、ノームコア、ロジクライ、ジャンダルム、クリノガウディー、レッドオルガ、アドマイヤマーズ、ストロングタイタン、レイエンダなど。

 近走、マイル戦での素軽いスピードと瞬発力が求められるレースだ。
 マイルの瞬発力が鋭いのは、ノームコア、ロジクライ、アンノートル、カテドラル、レッドオルガ、ジャンダルムなど。

 とりわけ、前走、ヴィクトリアMを勝った4歳牝馬ノームコアの瞬発力が最上位だ。直線で前が壁になる不利がありながらも、外に持ち出すと一気の差し脚で快勝。マイル戦は久々だったが、この勝利でマイルを2戦2勝とした。指数も高レベルにあり、過去1年、牝馬のマイル戦での最高指数を示した。課題があるとしたら、牝馬で56キロを背負うことだろうか。

(富士S)  1着    2着    3着
09年     Yd   -     -
10年    -     -     -
11年    -     D     C
12年    -     -     -
13年    BXa    Yb   -
14年    AXa    X    -
15年    D     B c   C a 
16年    AYc    Zb   C 
17年     Xb   CYc   -
18年    -     -     B

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2019年10月10日 (木)

第1530回 差し脚比べなら

 台風の影響を受けそうな3日間開催になった。
 京都のメインレースは、3歳牝馬に残された最後の1冠を争う秋華賞。
 指数上は、過去10年のうち9年で連対する平均指数の上位馬が連軸の中心のようで、勝ち馬に限れば、過去10年間で、ランク外の馬が勝ったのは1度だけ。全体としても指数上位馬の活躍が目立つ。
 1番人気は4勝、2着1回、3着2回だが、2、3番人気馬も含めると、上位人気馬が過去10年、すべての年で勝利している。連軸は指数上位の1、2、3番人気馬のなかから取るのがセオリーのようだ。

(秋華賞)  1着    2着    3着
09年    AYa   A a    Xc
10年     Yc   -     -
11年    C d    Y     Yb
12年     Xa    Yc   -
13年    DXd     d   -
14年    -     CZ    D
15年    BYb     d   -
16年      c     d   B
17年      d   D d    Zb
18年    AXa   C     -
(スローペース調整値-15/-5)

 今年は、クロノジェネシス、ダノンファンタジー、シェーングランツ、ビーチサンバ、カレンブーケドール、シャドウディーヴァなどが指数の上位馬たちだ。

 残念ながら、桜花賞馬グランアレグリア、無敗のオークス馬ラヴズオンリーユーが不在の秋華賞になったが、最優秀2歳牝馬に輝くダノンファンタジー、桜花賞、オークスでともに3着のクロノジェネシス、オークス2着のカレンブーケドールなどが実績で上位の馬たちだろう。

 ただ、過去10年、オークスからの直行組が勝ったのは昨年のアーモンドアイだけで、基本的には秋にひと叩きされた馬たちが中心を担うレースだ。とりわけ9年で8勝をあげているローズS、紫苑S組が有力だろう。

 前哨戦のローズSを勝ったのはダノンファンタジーで、2着はビーチサンバ、シゲルピンクダイヤは4着だった。

 ダノンファンタジーは好スタートを決めたが、控えて中団の後ろまで下げた。スローペースで直線はビーチサンバ、シゲルピンクダイヤなど先行馬たちが激しい叩きあいを演じるなか、大外から差し脚の違いを見せたのがダノンファンタジーだった。上りは最速の33秒1。ゴール前、計ったように差し切って勝利をつかんだ。ダノンファンタジーは阪神JFを勝って最優秀2歳牝馬に選出されたが、桜花賞は1番人気に押されて4着、オークスは5着と期待に応えられなかった。しかし、前走のような鋭い差し脚が生かせるレースになれば、残された1冠にも手が届くのではないか。

 紫苑S組では勝ったパッシングスルー、2着のフェアリーポルカ、3着のカレンブーケドールが上がってくるが、上位2頭の指数のレベルからは、あまり高く評価はできないだろう。オークス2着のカレンブーケドールは早め先頭も、直線の競り合いで後れを取っていては、やや不満が残る。

 逆転候補はオークスから直行するクロノジェネシスだろう。休み明けの不利は免れないが、桜花賞、オークスともにダノンファンタジーに先着しており、力関係では最上位ではないか。

 府中牝馬Sは、過去10年、1番人気は1勝、2着3回、3着2回と、やや不振気味。指数上は、過去10年で8連対している前走指数上位馬が連軸向きだ。

 今年の指数上位は、ラッキーライラック、ディメンシオン、ソウルスターリング、プリモシーン、クロコスミアなど。

 堅実な指数の高さでは4歳馬プリモシーンが最上位だ。3歳G1のタイトルは取れなかったものの、今年に入ってダービー卿CT2着、ヴィクトリアマイルも2着に好走、2戦とも90台半ばの高指数を示してきた。この指数は現役牝馬としてはアーモンドアイがジャパンカップで示した指数に次ぐ高レベルのもので、間違いなく現役牝馬のトップクラスに位置づけられるだろう。差し脚の鋭さが持ち味で、直線の長い東京は(1101)と得意コースのはず。

 他ではクロコスミアの先行力に注目したい。

(府中牝馬S)1着        2着        3着
09年    -     -     -
10年    -     B          -
11年      d   CZc   -
12年      d   B     AZb
13年     Z      d   B
14年    D c   B d    X
15年    -     D      Z
16年    CXa   AZb   C c
17年    BXb   -       b
18年    AXa   DZc   B a

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2019年10月 8日 (火)

第1529回 圧勝ダノンキングリー

201910060511
201910060811
201910050511
 毎日王冠は1番人気に推された3歳馬ダノンキングリーが、共同通信杯以来、2つ目の重賞タイトルを手にした。  ダノンキングリーは出遅れ気味のスタートで、最後方からのレースになったが、そのまま4コーナーまでじっと動かず。直線を向くと大外一気に脚を伸ばして、33秒4の最速の上りタイムでの圧勝だった。

 1馬身4分1差の2着には逃げ粘ったアエロリット。3着も2番手で先行したインディチャンプが残った。結果的に1、2、3番人気で決着。人気順の入線で3連単も1000円という堅い配当になった。

 毎日王冠は開幕週で馬場状態もよく、さらにスローペースの流れで、先行馬に向く展開だっただけに、ダノンキングリーの後方一気の差し脚の鋭さは特筆ものだろう。この後は天皇賞秋には向かわず、マイルCSを目指すようだが、差し脚の鋭さを生かすなら、確かにマイル路線のほうが良いのかもしれない。

 京都大賞典は、11番人気の伏兵ドレッドノータスが3番手から差し切り勝ち。波乱の立役者になった。
 平均ペースで逃げたのは6番人気のダンビュライト。3番手にドレッドノータスがつけた。直線なかば、ダンビュライトがしぶとく粘るところ、内から抜け出したドレッドノータスが交わして先頭にたち、そのまま押し切った。2着はダンビュライトが逃げ残り、3着は中団から上がってきた5番人気のシルヴァンシャー。人気を背負ったグローリーヴェイズは先行したものの4コーナーで失速、後方から追い込んだエタリオウは5着まで。 3連単は181万超の高配当になった。

 2歳重賞サウジアラビアロイヤルCは、直線、サリオスとクラヴァシュドールの2頭の叩き合いを制したサリオスが勝利を収めた。スローペースとはいえ、2頭の上りタイムは33秒1。スピード指数も世代トップクラスの高レベルで、サリオスは今後の2、3歳重賞戦線の主役も勤められるだろう。

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2019年10月 3日 (木)

第1528回 3歳馬ダノンキングリー中心

 今週から東京、京都、新潟に舞台が移り、秋競馬は本番を迎える。
 東京のメインG2毎日王冠は、過去10年、1番人気が5勝、2着1回と好成績を上げている。
 指数上は前走指数や平均指数の上位馬たちの連対率が高いが、休み明けの馬が多いだけに、調子の見極めもポイントになりそう。

(毎日王冠) 1着    2着    3着
09年    B       d   -
10年      d   D     CXc
11年     Xc   C     D
12年    -     -     D
13年     Xa   -     -
14年    A a   -     C
15年    DZ    CZ      c
16年    D      X    -
17年    -     B d   A a
18年    A d   -     DYb

 今年はダノンキングリー、アエロリット、インディチャンプ、モズアスコット、ギベオン、ハッピーグリンなどが指数の上位馬たちだ。

 中心は、3歳馬のダノンキングリーだ。ダノンキングリーは新馬戦から3連勝で共同通信杯を勝利。皐月賞は3着、ダービーでも2着に好走して、3歳世代トップクラスの成績を残してきた。

 皐月賞は3着とはいえ、勝ったサートゥルナーリア、2着のヴェロックスとはほぼ横一線で、後続の4着馬には2馬身の差をつけた。ダービーは、ロジャーバローズに次ぐ2着だったが、勝ち馬とはクビ差の同指数。皐月賞でわずかに先着を許したサートゥルナーリア、ヴェロックスには2馬身半以上の差をつけて先着した。皐月賞、ダービーとも勝てなかったものの、安定した力では世代ナンバーワンといっていいだろう。

 毎日王冠では古馬と初対戦なるが、皐月賞、ダービーの高指数からは、3歳馬でも力負けすることはないはず。むしろ、古馬とは負担重量で2キロ以上の恩恵がある分、さらに有利になるのではないか。ここは不動の中心馬として評価したい。

 京都大賞典は、過去10年、1番人気は3勝、2着1回、3着2回。指数上は平均指数の上位馬が10年連続で連対している。

 今年は、グローリーヴェイズ、クリンチャー、ドレッドノータス、エタリオウ、シルヴァンシャー、ウインテンダネス、アドマイヤジャスタ、アルバートなどが指数の上位馬たちだ。

 近走の重賞実績では天皇賞春2着のグローリーヴェイズ、天皇賞春4着のエタリオウ、大阪杯5着のエアウィンザーなどが上がってくる。

 2400戦とはいえ、ペースは上がりそうなメンバー構成で、先行馬よりも中団以降の差し馬に流れが向くのではないか。差し脚上位はアドマイヤジャスタ、エアウィンザー、ウラヌスチャームなどだ。

 ここは重賞実績と差し脚で上位のエアウィンザーが有力に思える。近走はチャレンジC1着、金鯱賞3着、大阪杯5着と重賞戦線でも好走、成長を感じるレースが続いており、安定した差し脚に期待したい。

 他に注目は3歳馬アドマイヤジャスタ。皐月賞は8着、ダービーは18着と、精彩を欠く結果だったが、連を外したのはその2レースだけで、行きっぷりが悪く、先行できなかったのが敗因だった可能性はある。大きな変わり身に注目したい。

(京都大賞典)1着    2着    3着
09年    -     A c   -
10年    B     AXa   -
11年    AXa   C      Zb
12年      a    Z    B a
13年      b   -      Yc
14年    BZc     a    X
15年    CZc   AXa    Yc
16年    CXb   AZc   DZa
17年    -     BYa   DXb
18年    AXa   -     DYc

 2歳重賞サウジアラビアロイヤルC。
 前走指数上位馬は、ジェラペッシュ、イロゴトシ、エンジェルサークル、クラヴァシュドール、シコウなど。

 2歳戦でスローペースは必至、ここは差し脚比べになるはず。スローペースで長く使える差し脚は、クラヴァシュドール、サリオス、シコウ、エンジェルサークルなどが上位だが、なかでもマイル戦で素軽いスピードを見せているクラヴァシュドール、サリオスが有力だろう。

(サウジアラビアRC)
       1着    2着    3着
14年    A c   -     CYa
15年    B a   -     -
16年     Z    -     B
17年    -     A     -
18年    A     C a   -

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2019年10月 1日 (火)

第1527回 新スプリント王

201909290611
201909280911
 スプリンターズSは、2番人気のタワーオブロンドンが念願のG1のタイトルを手にした。  タワーオブロンドンはまずまずのスタートだったが、徐々に下げて中団後方で折り合った。4コーナー手前で動き出し、直線、大外から追い出すと、反応鋭く一気に駆け上がっていく。しぶとく逃げ粘るモズスーパーフレアをとらえると、ゴールでは半馬身の差をつけて圧勝。直線の差し脚の鋭さは1頭だけ抜けたスピードで、他の馬たちを寄せ付けなかった。

 この日も中山の芝は高速馬場。少しペースがゆるむと、追い込みがむつかしくなり、前残りになりがちだ。ルメール騎手が早めに動いたのは、高速馬場を考慮してのことだったようだ。2着に逃げ粘った3番人気馬モズスーパーフレアのしぶさも、高速馬場とペースがもたらしたものだったのだろう。3着は1番人気のダノンスマッシュ。

 新スプリント王・タワーオブロンドンに国内に「敵なし」と思わされる強いレースだったが、今後は海外も視野にあるらしい。新しい強豪たちを相手に、どんな戦いを見せてくれるかが楽しみだ。

 ダート2000メートルのハンデ戦、シリウスSはハイペースになった。3コーナー過ぎ、逃げ先行馬が失速して、中団から上がってきた6番人気馬のロードゴラッソが4コーナーで先頭に立った。直線の叩きあいも、後続馬の追撃をギリギリしのいで、重賞初制覇を果たした。2着は7番人気のアングライフェン、3着は5番人気メイショウワザシ。人気馬は総崩れになり、3連単は11万円を超す高配当になった。

 野球にラグビー、サッカー、バレーボールに世界陸上、ゴルフも気になるし、もちろん競馬もたけなわ。心を揺さぶられる戦いに、年甲斐もなく熱い思いがほとばしる。
 ほかに考えるべきニュースもたくさんあるはずなのに、何も考えなくなっていく自分がいる。これでいいのか。
 先週9月26日は、伊勢湾台風襲来60年の節目だった。子供のころの体験は、いくつになっても鮮明に思い出す。

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