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2019年11月28日 (木)

第1543回 JBC組に期待

 ジャパンCダートからチャンピオンズCに名称をかえ、中京競馬場の開催になってから今年で6年目になるが、ダート中距離のG1戦だけに、前走指数や平均指数の上位馬たちが強いという傾向に大きな変化はない。
 ジャパンCダートの時代も含め、過去10年、1番人気は(4213)と安定した成績を残している。勝ち馬は3歳から6歳まで。

(JCD) 1着    2着    3着
09年阪神 B c   C     -
10年阪神 BYc   -      Yc
11年阪神 AZb   D d   AXa
12年阪神 B     -     -
13年阪神 -     DZd   A
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  
(チャンピオンズC)
      1着    2着    3着
14年中京 CYd     d   AZa
15年中京 -     B b   -
16年中京 A d   B c    Z
17年中京 A     CYc   -
18年中京 -     -     C
(公営、海外のレースを減戦して集計)

 今年は、ヴェンジェンス、ゴールドドリーム、ワンダーリーデル、キングズガード、ウェスタールンド、インティ、チュウワウィザード、タイムフライヤーなどが指数の上位馬たちだ。

 例年、前走でJBCクラシック、みやこS、武蔵野S、マイルChS南部杯で好成績を残した馬たちが中心になっている。

 浦和競馬場で行われた今年のJBCクラシックはチュウワウィザードが早め先頭から押し切って勝った。2着はオメガパフューム。みやこSはヴェンジェンスが後方からまくって快勝。2着にキングズガード、3着ウェスタールンド。武蔵野Sはワンダーリーデルが長くいい脚を使って初の重賞タイトルを手にした。いずれも指数のレベルも高く、中心になる馬たちだろう。

 他に近走の大敗が気になるが、インティの巻き返し、デビューから5戦5勝の3歳馬クリソベリルなどが有力候補に上がってくる。

 大混戦のチャンピオンズCになったが、中心にはチュウワウィザードを取りたいと思っている。
 4歳馬チュウワウィザードはデビューからここまで(8320)とすべて3着内。重賞でも(4200)と連対率は100パーセント。今年の重賞で先着を許したのは東海Sのインティ、帝王賞のオメガパフュームだけだ。前走でJBCクラシックを制して、ついにG1馬の仲間入りを果たした。指数のレベルも高く、地力が上がってきたといえそう。

 平安Sのように後ろから追っても良いが、先行力を生かしたレースが基本だろう。重馬場のダートでも好走しており、パワーだけで押し切るタイプではないが、中京ダートは先行馬に向くコースで、その点も加算ポイントに考えたい。

 逆転候補は昨年の勝者ゴールドドリーム。G1戦は(5424)。前走のマイルCS南部杯は3着だったが、近走の9戦は(4410)と安定しており、6歳馬も衰えはない。

 1番人気はおそらく5戦5勝の3歳馬クリソベリルだろう。2走前にジャパンダートダービーを圧勝、前走は初の古馬相手のG2戦(日本TV盃)も、2着のロンドンタウンに4馬身差をつけて快勝。今回、相手は強くなるものの、まだ伸びる素材だけに、あっさり勝ってしまうこともありそうで、侮れない存在だ。

 中山のマラソンレース・芝3600メートルのステイヤーズSは、指数上位馬が勝ち続けており、前走指数や平均指数の上位馬たちが有力だ。
 今年の指数上位馬は、モンドインテロ、メイショウテンゲン、チェスナットコート、ヴァントシルム、リッジマン、エイシンクリック、アルバート、オジュウチョウサン、ベイビーステップなど。

 昨年の勝ち馬リッジマン、2年前の勝ち馬アルバートが今年も参戦。ジャンプ王オジュウチョウサンも加わって、多彩なメンバー構成になった。
 順当ならモンドインテロ、ベイビーステップ、アルバート、チェスナットコートあたりが中心になりそうで、ここは昨年の3着馬で距離も合うモンドインテロに期待したいところだ。

 気になるのは3歳馬メイショウテンゲン。弥生賞を勝った後、皐月賞15着、ダービー10着、セントライト記念11着、菊花賞12着と、同世代の一線級との戦いとはいえ、あまりにも負けすぎの結果だった。いずれも後方からのレースで見せ場もなく終わったが、前走の菊花賞は久々に4番手で先行、4コーナーでは失速して最後方にまで下がっていしまったが、直線に向くと、もう一度息を吹き返し、差し脚を伸ばして12着まで上がる根性を見せた。「だからどうした」という程度のことだが、3600メートルならペースはもっと遅くなるはずで、先行して何とか粘り込めないだろうか。

 平地のレースでは苦戦続きのオジュウチョウサンだが、勝つとしたらこのマラソンレースしかないだろう。

(ステイヤーズS)
       1着    2着    3着
09年    A     -       d
10年    D     BYc   AXa
11年     Ya   A     -
12年    D a   -     -
13年    BYa   -      Zd
14年    C     B     A b
15年    BZ    -     C b
16年     Xa    Xb     c
17年    AXa   B b   CZd
18年    D     -     CXb

 以前は1800メートルのハンデ戦で行われていたチャレンジCは、1昨年から2000メートルの別定戦になった。
 今年の指数上位馬は、トリオンフ、ブラックスピネル、ゴーフォザサミット、ケイアイノーテック、ギベオン、ステイフーリッシュ、プレステイキングなど。

 開幕週の良好な馬場状態で、先行馬に向くはず。
 前々でレースができ、2000メートルが合うのはステイフーリッシュだろう。古馬のG1、G2ではまだ荷が重いようだが、古馬のG3なら(0231)と、勝てないまでも安定した成績を残している。

 目下4連勝中の3歳馬ロードマイウェイからの手もある。ここまで1600、1800戦を中心に戦っており、2000メートル戦は6着が1度あるだけ。経験が少ないが、差し脚はしっかりとしており、ルメール騎手を背に、5連勝の目もあるだろう。
 他ではギベオンも上位を狙える。

(チャレンジC)
       1着    2着    3着
17年    -     A b   -
18年    -       d     d

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2019年11月26日 (火)

第1542回 スワーヴリチャードの強さ

201911240511
201911240812
201911230811
 東京の芝は土曜日の不良馬場から、日曜日のジャパンカップ時には重馬場にまで回復した。とはいえかなり力のいる馬場であることに変わりはなかった。

 ダイワキャグニーが逃げ、ダンビュライト、ウインテンダネス、エタリオウ、カレンブーケドールなどが先行集団を形成。ワグネリアン、スワーヴリチャードもその集団のすぐ後ろにつけた。

 逃げたダイワキャグニーは直線なかばまで粘っていたが、残り250メートル地点で、最内をついて差し脚を伸ばしたスワーヴリチャードが先頭に立った。逃げ馬の外からカレンブーケドールが2番手に上がり、スワーヴリチャードを追うが、スワーヴリチャードの勢いがまさっていた。ゴールでは4分の3馬身の差をつけてスワーヴリチャードがゴールを駆け抜けた。

 2着は3歳牝馬カレンブーケドール。中団から脚を使ったワグネリアンが離された3着に浮上した。1番人気のレイデオロは中団後方のまま11着に敗れた。

 上位馬たちの多くはコース内側から伸びた馬たちで、外から追い込んできたのは4着のマカヒキ、5着のユーキャンスマイルだけ。馬場の内側はそれほど荒れてはいなかったのかもしれない。

 勝ったスワーヴリチャードのスピード指数は100を超えた。昨年のジャパンカップでも3着ながら、指数はキセキに次ぐ99だった。ハイペースや力のいる馬場もこなせるようで、素軽いスピードが求められる日本の軽い馬場より、ヨーロッパの馬場のほうが合うのではないか。

 芝1200メートルの京阪杯は、1番人気のモズスーパーフレアが平均ペースで逃げたが、直線、中団から鋭い差し脚を伸ばした2番人気のライトオンキューが鮮やかに差し切って快勝。2着は後方一気の3歳牝馬の3番人気アイラブテーラー、3着は7番人気カラクレナイだった。

 ラジオNIKKEI杯京都2歳Sは、直線、早め先頭に立ったミヤマザクラを、マイラプソディが楽に交わして快勝した。マイラプソディの鋭く切れる差し脚が光ったレースだった。逃げたロールオブサンダーが3着。1、2、3番人気の順の堅い決着になった。

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2019年11月21日 (木)

第1541回 混戦模様のJC

 外国馬が1頭もいないジャパンカップになった。外国人騎手の日本参戦は引きも切らずの大盛況なのに、外国馬はさっぱり--。地の利のある日本馬が13年連続で勝ち続け、東京の高速馬場や、香港競馬の伸張などもあいまって、敬遠されたのだろうか。
 ジャパンカップの過去10年、1番人気馬は(4222)と安定している。10年間で6勝をあげている牝馬は、特に要注意だ。
 スピード指数上は、前走指数や平均指数の上位馬たちが連軸の中心で、なかでも、前走指数上位馬は連軸の最有力候補になる。ランク外で勝った2頭はいずれも3歳馬で、古馬の場合、指数上位であることが上位進出の条件だといえそう。

(JC)   1着    2着    3着
09年    A     C     -(3歳)
10年    -(3歳) A b   -(3歳)
11年    CZ    A c   -
12年    -(3歳) A a   DYb
13年    A c   -(3歳) -
14年     Ya   CXa   D
15年    D      Z    B
16年     Ya   -      Zc
17年    AYa   A     CXd
18年    A     BXb    Yb

 今年の指数上位は、ユーキャンスマイル、ワグネリアン、スワーヴリチャード、シュヴァルグラン、レイデオロ、ダイワキャグニーなど。

 例年、主力となる天皇賞秋の上位馬たち(アーモンドアイ、ダノンプレミアム、アエロリット)が出走せず、混戦模様のジャパンカップになった。

 今年はダンビュライトの逃げで、平均的なペースになりそう。先行して差し脚も使える馬たちに向く流れだ。

 先行力のある差し馬で上位にピックアップされるのは、レイデオロ、ワグネリアン、スワーヴリチャード、カレンブーケドール、ダンビュライトなどだろう。

 期待はダービー馬で4歳のワグネリアン。古馬相手の大阪杯は3着、札幌記念は4着、前走の天皇賞秋は5着と、善戦はするものの、勝てないもどかしさが残る。ただ大阪杯は休み明け、札幌記念は落鉄で、天皇賞秋は不利な外枠からの出走と、苦しい条件下でありながらも、直線は確実に差し脚を伸ばして上位に食い込んでおり、能力の高さは示してきた。2400メートルは2戦2勝。東京コースも(2001)と適性も高く、本領発揮に期待したい。

 同じく5歳のダービー馬レイデオロも中心を担う1頭だろう。ダービーと天皇賞秋を制してG1で2勝の実績は最上位だ。昨年の有馬記念も2着に好走して、最優秀4歳以上牡馬にも選出された。今年に入ってドバイシーマクラシック6着、宝塚記念5着、前走、オールカマーは4着と、不本意な結果が続いているが、2400メートルは(2100)、東京芝は(3100)とこのカテゴリーでの適性が高く、巻き返しに注目したい。

 オークス2着の3歳牝馬カレンブーケドールにもチャンスがある。他の馬たちと4キロの負担重量差があり、直線の差し脚勝負で、一気の浮上もありそうだ。

 他では逃げ残りを狙うダンビュライト、2400のG1戦では勝ち星はないものの(0110)と安定しているスワーヴリチャード、近走、差し脚が光るユーキャンスマイルなどにも要注意だ。

 芝1200メートルの京阪杯。

 今年の指数上位は、モズスーパーフレア、ライトオンキュー、ニシノラッシュ、ダイメイフジ、ダイシンバルカン、リナーテ、ファンタジストなど。

 ペースは平均。マイペースで逃げたいモズスーパーフレアが他の馬に絡まれなければ、粘り込みもありそうだ。

 直線も粘るモズスーパーフレアを、鋭い差し脚で差し切れそうなのはリナーテ、ライトオンキュー、ダイメイフジ、エイシンデネブ、アウィルアウェイ、アイラブテーラーなどだろう。

 ここは鋭い差し脚で上位のリナーテに注目したい。前走、G1スプリンターズSは、直線、伸びきれず9着だったが、ペースが上がれば着実に自慢の差し脚が使えるはず。

(京阪杯)  1着    2着    3着
09年     Y    -     D
10年    A d   -     B c
11年    B     -     B
12年    -     D       d
13年    C     -     B b
14年    B     -      Z
15年    C     AXa   B
16年    B c    Xa   -
17年    -     CZb   D
18年    C     -     -

 ラジオNIKKEI杯京都2歳Sの指数上位は、ミヤマザクラ、ヴァルナ、トウカイデュエル、ジャストナウ、ヒシタイザンなど。

 指数の高さで少し抜けているのが牝馬のミヤマザクラだ。新馬戦は4着だったが、前走は中団から鋭く差し脚を伸ばしてレコード勝ち。指数も世代トップクラスのレベルだ。課題はスローペースの対応力があるかどうか。

 スローペースで切れる差し脚を使って2戦2勝のマイラプソディは上りが鋭く、有力馬の一角を占めるだろう。

(京都2歳S)1着    2着    3着
14年    DZ    -       a
15年    -     -     D
16年    -     -     C
17年        -     A a   CX
18年    A a   -     B b
(スローペース調整値-20/-10)

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2019年11月19日 (火)

第1540回 新マイル王

201911170811
201911160511
 マイルCSは春に安田記念を勝ったインディチャンプが快勝、春秋のマイルG1を制覇して、令和マイル王の座を確かなものにした。

 インディチャンプは人気のダノンプレミアムを視界にとらえる5番手の好位で折り合いをつける。直線にむくと、ダノンプレミアムが外から先頭に立ち、一呼吸おいてインディチャンプも馬場の中央から追い出しにかかるが、明らかにスピードが違った。インディチャンプはダノンプレミアムを並ぶ間もなく抜き去って先頭に立ち、そのままゴールを駆け抜けた。2着ダノンプレミアムに1馬身半の差をつける完勝劇だった。後方からペルシアンナイトが追い込んで、2着ダノンプレミアムにクビ差の3着にまで追い詰めた。

 マイスタイルが逃げてペースはスロー。結果的にもマイスタイル自身も4着に粘っており、先行馬向きの展開だった。勝ったインディチャンプ、2着のダノンプレミアムともに先行集団に取り付き、直線での鋭い瞬発力でまさったインディチャンプに凱歌が上がったレースだった。

 東京スポーツ杯2歳SはJRA2歳レコードタイムでコントレイルが勝った。2着のアルジャンナに5馬身差、3着のラインベックには9馬身差という圧倒的な差をつけたが、コントレイルのスピード指数は、過去20年間の当該レースでの最高指数でもあった。
 もちろん現2歳世代の中でも抜けたレベルの最高指数で、一躍、世代のトップに躍り出ることになった。

 これで2戦2勝。次走は年末のホープフルSのようだが、上り指数も高レベルで、春のクラシック戦線でも主役になる存在だろう。新星の圧倒的なパフォーマンスに心が躍る。

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2019年11月14日 (木)

第1539回 人気の指数上位馬から

 マイルチャンピオンシップは、過去10年、過去に高い指数のある馬や、平均指数、前走指数の高い馬たちの連対率が高い。連軸の中心には指数上位馬を取りたい。
 1番人気は、過去10年で(1225)。2番人気は(1324)と、上位人気馬も信頼が高いとはいえない。ただ、3番人気までの馬が連対できなかったのは過去10年間で1度だけ。連軸馬は3番人気までの中から取るのがセオリーだろう。

(マイルCS)1着    2着    3着
09年    AXa   -     外
10年      c   -     -
11年    -     -     A a
12年    A d   DX    -
13年    CXd   D      Zd
14年     Yc   -      X
15年    A b    Xa   B
16年    AZc   -     D d
17年    -     AZ    -
18年    -     A c   BYa

 今年の指数上位は、ダノンプレミアム、モズアスコット、ダイアトニック、マイスタイル、インディチャンプ、ダノンキングリー、グァンチャーレ、プリモシーン、フィアーノロマーノなど。

 過去の勝ち馬の前走は、1200から2400までと距離の幅は広く、マイルの適性をあまり意識する必要はないのかもしれない。それでも前走マイルの富士S、安田記念組が4勝をあげ、富士S組の5頭が2着に好走していることから考えて、マイルの適性、実績は重視したい。

 マイル重賞実績では、サウジアラビアRC、朝日杯FS、読売マイラーズCと3勝しているダノンプレミアムがマイル重賞最多勝利。続くはマイルCS、アーリントンCを勝ったペルシアンナイト。プリモシーンはフェアリーS、関屋記念で2勝をあげている。昨年の安田記念の勝ち馬モズアスコットに、今年の安田記念勝ち馬インディチャンプ。シンザン記念のグァンチャーレなどがマイル重賞勝ち馬だ。

 ただ、底力という点からは4歳馬ダノンプレミアムが最上位だろう。1番人気に推されたダービーは6着だったが、続く古馬相手の金鯱賞、読売マイラーズCを連勝。安田記念はスタートで大きな不利を受け16着に大敗したものの、前走の天皇賞秋はアーモンドアイに続く2着に好走している。前走指数も高レベルで、中団からの差し脚の鋭さも備えている。マイルは(3001)と距離の適性も高く、ここでは最有力馬だろう。

 ダノンプレミアムの相手の筆頭、あるいは逆転まであるかもしれないのが、前走、スワンSを後方一気の差し脚で勝ったダイアトニックだ。距離は(5100)とパーフェクト連対の1400メートルが中心で、京都は(4000)。長く使える差し脚が魅力で、マイルもこなせるのではないか。

 他では、皐月賞3着、ダービー2着、前走、毎日王冠を制した3歳馬ダノンキングリーにもチャンスがあるだろう。

 東京スポーツ杯2歳S。
 指数上位は、マイネルデステリョ、ゼンノジャスタ、ラインベック、ソウルトレイン、オーロラフラッシュなど。

 先行力のあるゼンノジャスタ、マイネルデステリョがどんなペースで引っ張るのか次第だが、平均ペースならゼンノジャスタ、マイネルデステリョの前残りが有力だろう。ただ極端なスローペースなら、リグージェ、アルジァンナ、ソウルトレイン、コントレイル、ラインベックなどに流れか向きそうで、リグージェ、アルジァンナの差し脚に注目したい。

(東スポ杯2歳S)
       1着    2着    3着
09年    -     B       c
10年    A a   -     -
11年    D     -     -
12年    B b   -     -
13年     Y    -     -
14年    -     A     -
15年    C     A     -
16年    A     -     D
17年    D     B      Xd
18年    A a   D c   -
(スローペース調整-20/-10)

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2019年11月12日 (火)

第1538回 スローペースの差し脚

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201911090511
201911100311
201911090811
 エリザベス女王杯は7番人気クロコスミアの大逃げで始まった。離れた2番手に1番人気のラヴズオンリーユーがつけた。クロコスミアは1000メートル通過が1分2秒8というスローペースの逃げだったが、積極的に仕掛ける馬もおらず、後続馬に大きな差を保ったまま直線に向く。

 直線半ば、先行していたラヴズオンリーユー、センテリュオがクロコスミアとの差を詰めにかかるが、直線も必死に粘るクロコスミアに追いつけない。先行馬たちの叩きあいの間隙をつくように、開いた内ラチから一気の差し脚を見せたのが、3番人気のラッキーライラックだった。ラッキーライラックはそのまま突き抜け、クロコスミアに1馬身4分の1の差をつけて快勝した。

 ラッキーライラックは2歳時にG1阪神JFを勝ち、3歳春のチューリップ賞も勝っているが、その後は重賞タイトルに手が届かず、久々の重賞勝ちとなった。

 2着にクロコスミア、3着にラヴズオンリーユー、4着センテリュオと入って、勝ち馬を除けば先行馬の前残りのレースだった。先行馬に有利なスローペースだったわけで、それだからこそ、ラッキーライラックの中団から最内一気の差し脚は見事というしかないだろう。

 武蔵野Sは9番人気の伏兵ワンダーリーデルが快勝した。
 ワンダーリーデルは後方の内から。4コーナーで大きく外に持ち出し、そこから実に長くいい脚を使っての勝利だった。2着は8番人気タイムフライヤー、3着は13番人気ダノンフェイスで、3連単は235万円超の高配当になった。
 ドリームキラリがハイペース気味の流れで逃げ、後方から差し脚を伸ばした馬たちが上位を占める結果だった。

 期待していた圧倒的1番人気馬エアアルマスは、好スタートから3番手で先行する場面もあったが、ズルズル後退して、直線も全く見どころがなかった。川田騎手のコメントでは「砂をかぶるのが嫌」なのだとか。

 福島記念は1番人気のクレッシェンドラヴが底力を見せた。クレッシェンドラヴは中団で流れに乗り、4コーナーで3番手にまで進出。直線の叩きあいを楽に制して、1馬身4分の1差をつける完勝だった。2着はクレッシェンドラヴとの叩きあいには後れを取ったが、中団から勝ち馬と馬体を合わせるように伸びた6番人気のステイフーリッシュ。やはり力があると感じさせたのが、58.5キロの厳しいハンデをものともせず3着に押し上げた2番人気のミッキースワロー。

 デイリー杯2歳Sは、3番人気のレッドベルジュールが勝って、2戦2勝とした。レッドベルジュールは6月の新馬戦以来のレースだったが、後方2番手から、直線は最内を突いて一気に切し切っての勝利。2着は7番人気のウイングレイテスト、3着に1番人気のペールエール。

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2019年11月 7日 (木)

第1537回 3歳馬に注目

 エリザベス女王杯は、過去10年で3歳馬が3勝、4歳馬も5勝をあげ、合わせて8勝。それに続く5歳馬が2勝しており、6歳馬以上の勝利はない。勝ち馬には若さが求められるのだろう。
 1番人気は過去10年で(1333)。2番人気馬は(1216)。1、2番人気が合わせて2勝どまりは物足りない。
 指数上は、前走指数の上位馬の連対率が高い。

(エリザベス女王杯)
       1着    2着    3着
09年    -     -     B
10年    外国馬   CXb   A a
11年    D外    A      Xa
12年    -     -     C
13年    A     -     -
14年    -     A b   -
15年    D     C a   BYb
16年     Zc   -     BXa
17年    B      Z    BXb
18年    C b     c   -
(スローペースは-10/0)

 今年は、ラヴズオンリーユー、スカーレットカラー、フロンテアクイーン、ラッキーライラック、クロコスミア、クロノジェネシス、シャドウディーヴァなどが指数の上位馬たちだ。

 エリザベス女王杯はスローペースが基本。とすると、後方一気の追い込み馬や鋭い差し脚のある馬たちに展開が向く気もするが、今年は先行して差し脚が使える指数上位馬が目に付き、そんな条件を満たす馬たちを中心にとりたいと思っている。

 その代表格は3歳馬クロノジェネシスだろう。桜花賞3着、オークス3着と、春のクラシック戦線は悔しい結果だったが、前走、秋華賞ではそのうっ憤を晴らすような快勝をみせた。ハイペース気味の流れを5、6番手で追走、直線、馬場の中央から堂々と差し切り勝ちを収め、3冠ラストの1冠を手にした。桜花賞、オークスでは、直線、勝負どころで伸びきれないもどかしさがあったが、秋華賞では直線で鋭い反応をみせ、春シーズンより内容は良くなっているように思える。ここは初の古馬相手のレースになるが、指数に不足はなく、十分に戦えるだろう。

 ここまで4戦4勝、無敗でオークスを制した3歳馬ラヴズオンリーユーも当然、最有力馬の一角を占める。秋華賞は爪の不安で回避することになったが、実績はもとよりスピード指数の高さでも3歳牝馬のトップだ。順調さを欠いた分、割引が必要だとしても、女王の座はやすやすと譲れないだろう。ただ、持ち味の差し脚を生かすのなら、距離は2400あたりがいいように思える。

 前走、府中牝馬Sを好指数で勝ったスカーレットカラーにも勝利のチャンスがあるだろう。他にウラヌスチャーム、サトノガーネット、ポンデザールも上位に食い込む力はありそうだ。

 武蔵野Sはダートのマイル戦。1番人気は(3214)と、50パーセントの連対率。伏兵のつけ入るすきもありそうだ。

 今年の前走指数上位馬は、エアアルマス、カフジテイク、アディラート、アードラーなど。過去の指数ではドリームキラリ、タイムフライヤー、フェニックスマーク、デュープロセスなどが上位に上がってくる。平均指数ではマジカルスペル、サンライズノヴァもピックアップされ、指数上は差がないメンバー構成で、大混戦だ。

 ダートの短距離戦だけにハイペース気味の流れになり、差し脚の鋭い馬たちのたたき合いになるのだろう。とすると、エアアルマス、カフジテイク、アディラート、ワンダーリーデルなどに展開が向きそうだ。

 なかでも注目は、目下ダート戦で3連勝のエアアルマス。芝でも(3314)と力のあるところを見せてきたが、近走、ダートに舞台を移してからは3戦3勝。前走はオープン戦とはいえ指数のレベルも高く、ここでは前走指数でも最上位だ。重賞でも上位で戦えるだろう。

(武蔵野S) 1着    2着    3着
09年    -      Z    BXa
10年     Y    D c   -
11年     Y    AZb   -
12年    -     D      Za
13年    -     A b   -
14年    B     A      Zc
15年    -      Zb   B c
16年     Yc   -     -
17年    -     -     -
18年    BXa   -       c
(公営競馬の成績は減戦して集計)

 福島記念は芝2000メートルのハンデ戦。

 1番人気馬は過去10年で(2323)。トップハンデ馬は1勝、2着2回のみ。いずれも信頼は薄い。

 今年の指数上位は、クレッシェンドラヴ、デンコウアンジュ、カンタービレ、フローレスマジック、ステイフーリッシュ、ミッキースワロー、アドマイヤジャスタ、レッドローゼスなど。

 トップハンデは58.5キロのミッキースワロー。次いで57.5キロのステイフーリッシュが続く。

 平均ペースの流れで先行馬に向きそう。ステイフーリッシュ、メートルダール、マイネルファンロン、レッドローゼスなどの先行馬が連軸候補になりそうだが、ここはハンデがやや厳しいものの、底力で上位のステイフーリッシュを中心に考えたい。

 単騎で逃げられそうなリリックドラマの逃げ切りに注意。

(福島記念) 1着    2着    3着
09年    C     -     D
10年    -     A     BXa
11年(新) A a    Ya   -
12年    B b   -     -
13年     Z    AXa     d
14年    -       a    Xa
15年     Zc   BXa   -
16年    B     B     -
17年     Yb     d     a
18年      a   CZc   A a

 デイリー杯2歳Sの指数上位は、アジャストザルート、コルテジア、ペールエール、トリプルエース、サクセッション、インザムードなど。

 スローペース必至で、スローペースの差し脚はペールエールが最上位だ。前走、新潟2歳Sは5番手で先行。直線、先頭に立つ場面もあったが、ゴール前で勝ち馬に差され、惜しくも2着だった。上りタイムは勝ち馬に次ぐ33秒1の速さだったが、それで差し切られたのでは、仕方ないだろう。ここでは差し脚も抜けており最有力候補だ。

(デイリー杯2歳S)
       1着    2着    3着
09年    A a    Yb   -
10年    -     -      Xb
11年      d   DX    -
12年    -     A c   A b
13年    AXa   -     CYc
14年    DY    C b   BX
15年    A     CYb   BZa
16年     Y    B a   -
17年    -     D     -
18年    C c    Y    A
(スローペース調整値-20/-10)

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2019年11月 5日 (火)

第1536回 気になるインティの大敗

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 アルゼンチン共和国杯は、オジュウチョウサンが逃げてペースはスローになった。3番手で先行したムイトオブリガードが、直線、内から差し脚を伸ばし快勝。ムイトオブリガードは2番人気馬。昨年も2着に好走しており、1年をかけて雪辱を果たし、念願の重賞タイトルをつかみ取った

 2着は後方から内ラチ沿いに伸びた5番人気のタイセイトレイル。馬場中央から勝ち馬に迫った1番人気アフリカンゴールドが3着だった。

 スローペースで今年も指数は低調だった。近年のアルゼンチン共和国杯はスローペースが多く、上がり指数はプラス10以上が必須のようで、勝ったムイトオブリガード、2着のタイセイトレイルともに上がり指数はプラス11と高レベル。スローペースなら先行馬にアドバンテージがあるはずだ。それを見越して、いつもは後方からのムイトオブリガードを先行させた横山典騎手の好騎乗がもたらした勝利だった。

 ダートの重賞みやこSはリアンヴェリテ、スマハマ、インティの3頭がやりあってハイペースになった。1000メートル通過が59秒0という芝並みのペースでは、直線脚が上がるのは当然だろう。スマハマは9着、リアンヴェリテは13着、1番人気のG1馬インティは完走馬では最下位の15着に沈んだ。

 勝ったのは後方から早めに仕掛けた7番人気のヴェンジェンス。4コーナーでは早々と先頭に立つと、そのまま押し切って勝った。後方から最速の上りで迫った10番人気のキングズガードが半馬身差の2着。3着は6番人気ウェスタールンドだった。

 それにしても、インティはもろかった。道中ムキになっていたというが、それだけでは敗因を語れないだろう。ダメージもありそうで、今後、巻き返しが可能なのか、気にかかるほどの大敗だった。

 京王杯2歳S。レコードタイムで勝ったのはタイセイビジョン。直線、中団の後ろから33秒5の最速の上りで圧勝。前走、函館2歳Sは2着だったが、距離を伸ばして持ち味が生きたレースのようだった。函館2歳Sを勝ったビアンフェが逃げ粘って2着。ヴァルナが3着。

 2歳牝馬のファンタジーS。6番人気のレシステンシアが2番手で先行、直線、抜け出すと、1番人気のマジックキャッスルの追撃を押さえて1馬身差の完勝。デビューから2戦2勝とした。スピード指数も現2歳世代の最高指数で、素質を感じさせるレース内容だった。2着はマジックキャッスル、3着はクリアサウンド。

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