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2020年2月27日 (木)

第1565回 スタミナ上位は

 新型コロナウィルスの感染防止のため、今週から始まる中山、阪神、中京競馬は当面の間、無観客での開催になった。ウインズでの馬券の発売は取りやめ、馬券は電話・インターネットのみでの発売だとか。いつまでその状況が続くのかわからないが、開催そのものが中止にならなくてよかった。早く通常の開催になってほしいと願うばかりだ。

 中山のメインは中山記念。最近は少頭数のレースになることが多く、ことしも9頭立てと少し寂しい頭数になった。指数上は過去10年で9回連対している平均指数の上位馬が連軸向きで、全体としても指数上位馬の活躍が目立つ。1番人気は過去10年で2勝どまりだが、2番人気、3番人気がそれぞれ3勝をあげている。

(中山記念) 1着    2着    3着
10年      d   -     -
11年      b   BY    CYd
12年    -      Y     Y
13年    B     C d    Xd
14年    A a   -      X
15年    DYb    Xa   -
16年    AXa   B     C
17年    A d     b   DXa
18年      c   -      Zd
19年     Zd   D     -

 今年の指数上位は、ソウルスターリング、ウインブライト、インディチャンプ、ペルシアンナイト、ダノンキングリー、ラッキーライラックなど。前走、香港のレースに出走した馬が4頭おり、いずれも有力馬の一角を占める馬たちだ。

 スローペース気味の流れになりそうで、先行馬で長く使える差し脚がある馬に流れが向くだろう。
 先行馬で差し脚も使えるのは、ウインブライト、インディチャンプ、ラッキーライラックなどだ。

 ウインブライトは前走、G1香港カップをハナ差しのぎ切って勝利。4月にも香港のG1・QEⅡカップを勝っており、G1で2勝目をあげた。日本でのG1勝利はまだないが、実力はすでにG1級であることは間違いない。

 中山記念は昨年、一昨年と連勝中で、今年も勝てば3連覇になる。中山の全成績は(5202)と安定しており、とりわけ中山の1800メートル戦は4戦4勝とパーフェクトだ。一方、素軽いスピードが求められる秋の東京は3戦してすべて後方に敗れており、パワーやタミナにまさった馬といえるだろう。

 冬場から春にかけて、パワーのいる中山は圧倒的に強く、同様に、日本の芝より力のいる香港の芝も合うのだろう。課題があるとすれば58キロの負担重量か。

 5歳牝馬のラッキーライラックは、前走、香港ヴァーズ(2400m)で2着。昨年の中山記念は2番手で先行して、勝ったウインブライトにクビ差の2着に好走している。2走前にはG1エリザベス女王杯を勝っており、牡馬相手でもスローペースの差し脚比べなら浮上もあるだろう。

 インディチャンプは前走、香港マイルで7着。昨年は安田記念に続き、2走前にはマイルCSを好指数で勝っており、マイルのG1は2勝。実績は十分だ。ただ、1600メートル戦は6勝、全成績も(6103)だが、1800は(0020)と未勝利。中山の1800メートル戦が合うかどうかだ。

 ここは中山の馬場適性と、1800メートルの距離適性でウインブライトが一歩リードしており、最有力馬に推したい。

 阪急杯は阪神内回りの1400メートル戦。
 今年は、ダイアトニック、ステルヴィオ、フィアーノロマーノ、ジョイフル、ロジクライ、ストーミーシー、ベストアクター、クリノガウディーなどが指数の上位馬だ。

 底力を感じさせるのは、前走指数最上位の5歳馬ダイアトニックだ。ここまで(6313)の好成績で、京都の芝は(5101)と得意コース。G2のスワンSも勝っている。さらに1400メートルは(5100)とパーフェクト連対だ。前走はマイルの京都金杯を中団からメンバー最速の上りの脚を使って2着に浮上。指数のレベルも上々で、好調子に懸けたい。

 短距離戦とはいえ逃げ馬は不在。ペースは落ち着きそうで、鋭い差し脚があるライラックカラー、スマートオーディン、ラヴィングアンサー、ステルヴィオ、ベストアクターなどにもチャンスがありそう。

 なかでも1400メートルの差し脚の鋭さではライラックカラーが最上位だ。2走前には3勝クラスの1400戦を快勝。前走はオープン1200メートル戦を、最後方から一気の追い込みで2連勝を決めた。その鋭い差し脚はここでも最上位で、重賞初挑戦ながら一発あっても不思議ではない。

(阪急杯)  1着    2着    3着
10年    AY    -       b
11年    B d   DYb   B
12年    -     -     AYa
13年    AYb   C     -
14年    -     -     D
15年    BY    -     -
16年    CXa   -     A
17年     Yb   B     -
18年    -     A b    Xa
19年    -     -     BXb

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2020年2月25日 (火)

第1564回 別格の強さ

202002230511
202002220511
202002231011
202002220811
 モズアスコットの強さが鮮やかに印象付けられたフェブラリーSだった。  1番人気に支持されたモズアスコットは好スタートを切ったが、控えて中団の内で脚をためる。直線に向くと内ラチを離れ、ゴーサインにこたえてスピードを上げる。先に抜け出しを図るタイムフライヤーの外から、スピードの違いを見せつけ、一気に交わして楽々と先頭に立った。ゴールまで残り200メートル。スピードは衰えない。後続馬たちをグングン引き離していく。馬場の外からケイティブレイブ、サンライズノヴァ、ワンダーリーデルが上がってきたが、すでに勝負はついた後のことだ。モズアスコットの強さは別格のように映った。

 2馬身半差の2着に16頭立ての16番人気ケイティブレイブが上がって、3着は3番人気のサンライズノヴァ。3連単は46万超の高配当になった。

 逃げるかと思っていた2番人気馬インティは、道中は3、4番手につけ、結局、逃げなかった。ただ、控えたからといって鋭い差し脚が使えるわけでもなく、直線はズルズル後退して14着に大敗した。やっぱりインティはハイペースで逃げてこその馬、という想いがしてならない。

 長距離のハンデ戦・ダイヤモンドSは、3連単355万超馬券と荒れた。
 勝ったのは16頭立ての16番人気ミライヘノツバサだった。ミライヘノツバサは中団後方から、直線、内から馬群をさばきながら、狭いスペースを突いて先頭に立った。大外から勢いよくメイショウテンゲンが伸びてきて、あっさり交わされるかと思われたが、ミライヘノツバサは外に振ってメイショウテンゲンに馬体を合わせに行き、激しい叩き合いになった。きわどいゴールになったが、わずかにハナ差でミライヘノツバサが勝利をつかんで、7歳にして重賞初制覇を果たした。4歳時、菊花賞は逃げて13着。それ以降も長距離に実績はなく、距離がどうかと思われていたようだが、長距離適性があったのだろう。見事な変身ぶりだった。

 人気の4歳馬タガノディアマンテは最後方から追ったが、見どころなく7着まで。川田騎手のコメントからすると、左回りが苦手だのだとか。

 小倉大賞典は、人気の4歳馬ヴェロックスが5番手で先行したが、直線は伸びあぐねて9着に敗れた。勝ったのは4番人気のカデナ。2着に10番人気のドゥオーモ、3着は2番人気のジナンボー。ここも荒れて、3連単は32万超の高配当だった。

 京都牝馬Sも波乱の結果。勝ったのは1番人気のサウンドキアラだったが、2着に6番人気のプールヴィル、3着は13番人気の人気薄馬メイショウグロッケが入って、3連単は14万超馬券になった。

 先週は東京、京都、小倉ともに最終週だったが、4重賞とも波乱の結果で、3連単はいずれも10万円を超す高配当。この冬の開催は雨が多く、力のいる馬場状態が多少影響しているのだろうか。

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2020年2月20日 (木)

第1563回 モズアスコットの差し脚に期待

 2020年最初のG1はダートのフェブラリーS。
 過去10年、前走指数や平均指数の上位馬の活躍が多い。指数ランク外の馬で連対した3頭はすべて4歳馬で、4歳以外では指数上のランク馬でなければ連対も難しい。4歳馬を除く勝ち馬はすべて前走指数の上位馬たちだ。
 1番人気馬は(4222)と、連対率は60パーセント。勝ち馬は4、5、6歳で占められており、7歳以上の勝利はない。

(フェブラリーS)
       1着    2着    3着
10年    AXb   -      Xb
11年    DYc     b   -
12年    C     C       c
13年    DZ    CXa   A c
14年    -     DZd   B
15年    AYd     c     d
16年    B     D c   -
17年    -     B a   CYd
18年    A c   CX    D
19年    A d    Yc   C
(公営競馬や海外の成績を減戦処理して集計)

 今年は、モズアスコット、タイムフライヤー、サンライズノヴァ、インティ、ワイドファラオ、キングズガード、ヴェンジェンスなどが指数の上位馬たちだ。

 注目は前走指数最上位のモズアスコットだ。モズアスコットは芝のマイルG1安田記念を勝っており、このフェブラリーSを勝てば、芝、ダートのG1制覇となる。

 前走の根岸Sはダート初挑戦だった。スタートで出遅れたものの、すぐに中団の外に取り付き、直線、鋭い脚を伸ばして鮮やかな差し切り勝ちを決めた。2着のコパノキッキングもダート重賞は4勝して、G1でも2着のある強い馬だが、その馬に1馬身4分の1の差をつけた。力が違ったと思わせる快勝劇で、ダート適性が高いことを示した。

 モズアスコットの持ち味は鋭い差し脚にある。前走、根岸Sの上り指数は過去の芝での上がり指数を含めて、自己ベストとなる過去最高タイの上がり指数だった。当然、東京コースも合うはずだ。

 相手の中心にはキングズガード、インティを上位に取った。9歳となったキングズガードは人気薄のようだが、後方一気の差し馬でモズアスコットを追うように伸びてくるのではと想像している。インティは逃げるのか、控えるのか。鋭い差し脚があるわけではないので、逃げた方がいいように思うが、陣営と武豊騎手がどう判断するのだろう。

 他ではタイムフライヤー、ヴェンジェンス、ワイドファラオなど。上りの脚に見どころがあるワンダーリーデルが穴っぽい存在。

 ダイヤモンドSは芝3400メートル、長距離のハンデ戦。1番人気馬は(7102)とハンデ戦ながら圧倒的な強さを見せている。指数上は過去指数の上位馬や、平均指数の上位馬などが好走している。

 今年は、タイセイトレイル、タガノディアマンテ、レノヴァール、オセアグレイト、ミライヘノツバサ、ダノンキングダム、ヴァントシルム、バレリオ、リッジマン、メイショウテンゲンなどが指数上位馬たちだ。

 3400メートルの長距離戦だけに、距離適性が最も重要なポイントだ。距離が合うのは4歳馬タガノディアマンテだろう。ダービー9着、セントライト記念6着、菊花賞は7着だった。前走3000メートルの万葉Sは出遅れて最後方から。2週目の3コーナーから動いて、直線に向くと早くも先頭に立ち、そのまま2着馬に3馬身半の差をつけての楽勝。遅まきながら2勝目をあげた。4歳馬ながら指数上は(BXd)という好ランクで、ハンデも55キロに恵まれた。他に順調に使われ、長距離適性が高い馬も見当たらず、ここは有力馬の中心に推したい。

(ダイヤモンドS)
       1着        2着        3着
10年    AZc   -     -
11年    -      Y    A a
12年    -     -     BYc
13年    C c    Xa   A
14年    CXa    Yb   -
15年     Xa     d   C
16年     -     BXa   -
17年    BXa   -     A c
18年    BXa   DZc   -
19年     Yc   -     -
(海外の成績を減戦処理して集計)

 小倉大賞典もハンデ戦。過去10年、1番人気馬は2勝、2着1回、3着2回とやや不振の傾向にある。トップハンデ馬は2勝、2着3回。

 今年の指数上位は、テリトーリアル、ヴェロックス、エメラルファイト、レイホーロマンス、カデナ、ジナンボー、ナイトオブナイツなど。

 ペースは平均の流れになりそうで、先行して差し脚を使える馬たちに向く展開。スタミナも問われそうで、ヴェロックス、テリトーリアル、ジナンボー、レイホーロマンスなどが有力馬に浮上しそうだ。

 トップハンデでも中心はヴェロックスだろう。前走、古馬と初対戦になった有馬記念は8着だったが、皐月賞2着、ダービー3着、神戸新聞杯2着、菊花賞3着と同世代のトップクラスのレースすべてで3着内に健闘してきた。着実な成績は伊達ではないはず。

(小倉大賞典)1着    2着    3着
10年(中京)-     D     -
11年     Xc    Za    Yd
12年     Z    A d    X
13年    AYc   A     -
14年     Xa   AZb   B d
15年    B     -      Z
16年    -       a   -
17年    -     -       d
18年    A a   -     B
19年    AZb   -     B

 京都牝馬Sは2016年から1600から1400メートルに距離が変更され、開催時期も数週間遅くなった。4年間で4歳馬と5歳馬が各2勝、1番人気馬は3勝をあげている。

 今年の指数上位は、サウンドキアラ、ドナウデルタ、リバティハイツ、シゲルピンクダイヤ、ノーワン、メイショウグロッケ、ディメンシオンなど。

 中心は前走指数最上位で過去にも高い指数があるサウンドキアラ。これまではマイルを中心に使われて5勝をあげ、前走は京都金杯を勝って重賞も制覇した。素軽いスピードも持ち合わせており、距離短縮は好材料だろう。京都の芝は(5101)と得意コースだ。

(京都牝馬S)1着    2着    3着
10年    -     -     DYb
11年    -     BYc   C
12年    -     BYb   C
13年    C d   -     -
14年      d   C c   -
15年    DZ    C     -
-----------------------
16年     Xb      C     B d
17年    AX    -       a
18年    -     A      Za
19年     Y    D     -

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2020年2月18日 (火)

第1562回 クロノジェネシスが完勝

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202002160811
 新型コロナウィルスの広がりが気になる。気休めと思いながらも、マスクをして電車に乗っている。車内には同じ思いの人が半分近くいる。早く収まるといいのだが--。

 共同通信杯はビターエンダーが逃げた。ダーリントンホールは4番手前後につけ、圧倒的な人気を集めたマイラプソディは後方に構えた。

 直線に向いても逃げるビターエンダーが先頭で粘っている。ダーリントンホールは内からビターエンダーに並びかけ、馬体を合わせての叩き合いになった。2頭が後続を引き離していく。ゴールまで2頭の熾烈なつばぜり合いが続いたが、わずかハナ差でダーリントンホールが勝利を収めた。

 4馬身差の3着には中団から差し脚を伸ばしたフィリオアレグロが入った。外国人騎手3人がそろって上位を占めることになった。

 人気のマイラプソディは後方から必死に追ったものの、勝ち馬には大きく離されての4着だった。スローペースで前が有利だったとはいえ、差し脚の切れが見られなかった。どうしたのだろう。

牝馬のクイーンCは大外からインザムービーが大逃げを打った。大きく離れた2、3番手にミヤマザクラがつけた。
 直線に向いてもインザムービーが逃げていたが、直線半ば、ゴールまで200メートルの地点でミヤマザクラが逃げるインザムービーをとらえると、そのまま後続馬を抑え込んて勝利を手にした。後方から最速33秒4の上りの脚を使ったマジックキャッスルが勝ち馬にクビ差まで迫って2着に、3着は4、5番手から伸びた12番人気の伏兵セイウンヴィーナスが上がって3連単の高配当をもたらした。

 雨で重馬場になった京都記念を勝ったのは4歳牝馬クロノジェネシス。重馬場もものともせず、直線、一気に抜け出して2着馬に2馬身半の差での完勝。2着には4歳牝馬カレンブーケドールがはいった。3着は5歳牡馬のステイフーリッシュ。1、2、3番人気が、人気順通りに入線を果たして堅い配当になった。牝馬の勝利は2010年のブエナビスタ以来だとのこと。

クロノジェネシスは、これで全成績が(5121)となった。桜花賞3着、オークス3着、秋華賞1着、エリザベス女王杯5着と、G1戦線でも活躍してきたが、安定した差し脚の鋭さで上位にあり、今後も活躍が期待できるだろう。

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2020年2月13日 (木)

第1561回 指数上位馬から

 東京は、共同通信杯、牝馬のクイーンCが今週のメインレース。春のクラシックを目指す3歳馬たちの前哨戦だ。

 共同通信杯は3歳重賞らしく、前走指数の上位馬が勝ち馬の中心になっている。2、3着馬もほぼ指数のランク馬が占めており、指数上位馬たちが断然に強い傾向にある。3歳戦にありがちなスローペースの差し脚より、底力が試されるレースなのだろう。
 1番人気は(1325)で、勝率は10パーセント、連対率は40パーセント。3歳戦としてはもの足りない。

(共同通信杯)1着    2着    3着
10年    AZc   A     -
11年    AYa   C      X
12年    BX    D     A
13年    B     A a    Xa
14年    C a   A a    Xc
15年    -     AZa   -
16年    DY    BX    A
17年    C      Zd   C
18年    -     -     DZc
19年    A a   B c    Xb
(スローペース調整値-20/-10)

 今年の指数上位は、ダーリントンホール、ビターエンダー、シコウ、マイラプソディ、アジュバンドなど。

 成績上位は3戦3勝のマイラプソディだ。前走、京都2歳Sは後方から。4コーナー過ぎには3番手に進出。直線半ばで2着馬を交わすと、ゴールでは2馬身の差をつける余力十分の快勝だった。今回は11月下旬から3か月振りのレースになるが、調教も順調に進んでいるようで、大きな成長もあるだろう。

 逆転候補は前走指数最上位のダーリントンホール。新馬勝ちの後、札幌2歳Sは3着、前走の葉牡丹賞も3着だったが、直線の不利や、休み明けなど、明らかな要因があってのこと。内容は上々で、ここでは巻き返しもあるだろう。

 他では、目下連勝中のココロノトウダイ、1戦1勝のフィリオアレグロ、京成杯4着のビターエンダー、公営で2戦2勝のエンなどに注目したい。

 3歳牝馬のデイリー杯クイーンCも、前走指数上位馬たちが連軸の中心。1番人気馬は(5113)と、共同通信杯の1番人気と比べると、少し信頼が高い。

 今年は、マジックキャッスル、ミヤマザクラ、アールクインダム、シャンドフルール、セイウンヴィーナス、インザムービー、メルテッドハニーなどが指数の上位馬たちだ。

 ここはスローペース必至で、長く使える差し脚が問われるはず。差し脚で注目されるのは2戦2勝のホウオウピースフルだろう。ホウオウピースフルは2戦とも超スローペースを、2、3番手で先行。最速の上りタイムで勝っており、スローペースでの強さは最上位だ。ただ、ペースが上がると、(経験がない分)取りこぼしも覚悟しておく必要があるかもしれない。

 多少ペースが上がっても対応できそうなのが、前走指数上位のマジックキャッスル、ミヤマザクラだろう。
 マジックキャッスルはまだ1勝馬だが、前走はファンタジーSで2着に好走。そのレースを勝ったレシステンシアは次走G1阪神JFを制して3戦3勝とし、最優秀2歳牝馬に選出されている。レシステンシアとの力関係からすれば、1勝馬とはいえ大いに評価されるべきだろう。

 ミヤマザクラは2戦目の未勝利戦(8月下旬)を世代トップレベルの高指数で勝っており、前走、京都2歳Sは、前述の共同通信杯でも中心になるマイラプソディに次ぐ2着だった。相手が強かっただけで、牝馬限定戦なら主役も張れるだろう。

 3頭の中でどの馬から入るのか迷うが、マイル戦で素軽いスピードをみせているマジックキャッスルに分があるだろうか。

(クイーンC)1着    2着    3着
10年    B a   A a   DXa
11年    -      Z    -
12年      d   AX    -
13年    B b   D     B、-(3着同着)
14年    AXa   BZb     d
15年    A a   -     -
16年    AXa   D d   -
17年    -     BYc   -
18年     Xa   -       c
19年    B     AYa    Zb
(スローペース調整-20/-10)    

 京都記念は、平均指数の上位馬が10年連続で連対中。
 今年の平均指数上位馬は、クラージュゲリエ、ステイフーリッシュ、カレンブーケドール、クロノジェネシス、ドレッドノータス、ノーブルマーズ、プリンスオブペスカなど。

 ペースは多少厳しくなりそうで、スタミナが問われそうだ。
 2200メートル以上の距離で差し脚が鋭いのは、クラージュゲリエ、カレンブーケドール、クロノジェネシス、ドレッドノータスなどだが、とりわけ4歳牝馬カレンブーケドール、クロノジェネシスが中心になりそうだ。

 期待は、ここまで2勝とはいえ、オークス、秋華賞、ジャパンカップとG1戦で2着3回のカレンブーケドール。前走ジャパンカップは果敢に先行して2着。3歳牝馬としては指数のレベルも非常に高く、将来性も感じさせる。ただ、ここは休み明けで、100%の出来にはないとか。底力でどこまでやれるだろうか。

 同じく休み明けながら、差し脚上位の4歳牝馬クロノジェネシスにも大いにチャンスがあるだろう。ここまで(4121)の全成績で、桜花賞3着、オークス3着、秋華賞1着、エリザベス女王杯5着と、G1戦線でも活躍してきた。力のいる稍重の秋華賞を勝っているように、今シーズンの京都の芝も苦にしないだろう。

 長期休養明けのクラージュゲリエはダービー以来の実戦。ここまで(2022)の成績で、皐月賞5着、ダービーは6着だったが、指数のレベルは上々で、世代のトップと遜色はないだけに、一発があっても不思議ではない。

(京都記念) 1着    2着    3着
10年    A       c   AXa
11年    -       d   A
12年    C     AXa    Xb
13年    B      Yc   A a
14年    A     BYb    Yd
15年    AXc   -     CYa
16年     Y    D b     d
17年     Yb   -     CXa
18年      d    Ya   AZb
19年      a   -     AYb
(海外、公営の成績は減戦して集計)

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2020年2月11日 (火)

第1560回 本番ではどうか

202002090811
202002090511
 春のクラシックを目指す3歳有力馬たちの戦い、きさらぎ賞は、7番人気の伏兵コルテジアが直線、末脚を伸ばして勝利をつかんだ。

 コルテジアは好スタートをきめたものの控えて3番手から。注文通りにスローペースで逃げたのはギベルティ。2番手にストーンリッジがつける。直線、逃げるギベルティを交わしてストーンリッジが先頭に立ったが、外からストーンリッジに馬体を合わせにいったのがコルテジアだった。コルテジアはラスト100メートル地点でストーンリッジをとらえて先頭に立つと、そのまま押し切ってクビ差で勝利をものにした。

 2着は4番人気のストーンリッジ。アルジャンナが5番手から33秒7の最速の上りの脚で3着に上がったが、圧倒的な1番人気にこたえることはできなかった。

 スローペースで先行馬に向く展開だったとはいえ、コルテジアの勝利は自らの成長によって手にしたものだろう。未勝利を脱するのに3戦を要し、デイリー杯2歳Sは8着。前走、シンザン記念は3着とはいえ、前の2頭とは4馬身の差をつけられていた。素質の高そうな他の1勝馬たちと比べると、苦労しながらここまでたどり着いた印象に思えたが、指数上は前走指数の高いB馬にランクされており、勝っても不思議はない力はあった。

 コルテジアを管理する鈴木孝調教師は中央の重賞を初制覇。陣営にすれば思い通りの会心のレースだっだろう。コルテジアはこのまま皐月賞に向かう予定とか。ただ、きさらぎ賞はスローペースで上位陣の指数は低調。本番ではどうだろうか。

 東京新聞杯は5歳牝馬のプリモシーン(4番人気)が直線、中団から計ったように差し切って快勝。実に1年半ぶりの勝利で、3つ目の重賞タイトルを手にした。昨年春シーズンは重賞戦線で2、2、3着に好走していたが、秋シーズンは15、11着と大敗が続いていただけに、まさに復活を印象付けた勝利だった。

 2着は4歳牝馬シャドウディーヴァ。3着は4歳牡馬クリノガウディー。4、6、5番人気の決着で3連単は12万円を超す高配当になった。

 人気を集めたレッドヴェイロンは後方から追ったが、上位を脅かすこともできず、見どころのないまま9着に沈んだ。

 京都の開催は残り2週になったが、先週の京都は雨もなく晴天続きだったせいか、芝コースは急に速いタイムが出るようになった。今週末の天気は曇り一時雨という予報のようだが、このまま持ちこたえられるだろうか。

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2020年2月 6日 (木)

第1559回 成長余力十分な2騎から

 京都のきさらぎ賞は、春のクラシックを目指す3歳有力馬たちの戦い。
 過去10年で1番人気馬は3勝、2着3回。連対率は60パーセント。
 3歳の重賞だけに、指数上は、前走指数上位馬が中心になるが、この時期はスローペースが多く、指数は低くても、長くいい脚を使える馬たちに要注意だ。

(きさらぎ賞)1着    2着    3着
10年    -     A a   -
11年    B b   -     A a
12年    -     -     -
13年    A a   DZc   C c
14年    -     -     -
15年    A     CY    CZb
16年    C      Z    B
17年    B b   -     CY
18年    -     -     AXb
19年     Xa   D c   A d
(スローペース調整-20/-10)    

 今年の指数上位は、アルジャンナ、コルテジア、グランレイ、サトノゴールドなど。

 スローペースは必至で、スローペースで上りの脚が問われるだろう。

 長く使える差し脚に見どころがあるのはサトノゴールド、アルジャンナ、ストーンリッジ、トゥルーヴィルなどだ。

 注目は、新馬勝ちの後、重賞で2着に好走しているサトノゴールド、アルジャンナの2頭だ。

 サトノゴールドは7月、超スローペースの新馬戦を2番手から差し切って快勝。2戦目で8月末の札幌2歳Sに挑戦。出遅れて最後方からになったが、直線、大外から追い込んで2着にまで上がってきた。2歳戦としては比較的ペースが厳しかったが、最速の上りの脚を使っており、素質を感じさせるレースだった。今回、5か月ぶりの実戦になるが、調教も上々のようで、この間の大きな成長に期待できるだろう。

 アルジャンナもスローペースの新馬戦を3番手から差し切り勝ち。前走の東スポ杯2歳Sは、好スタートも控えて後方から。直線、先に抜け出したコントレイルを追ったが、5馬身の差をつけられての2着だった。コントレイルはその後、ホープフルSを制して最優秀2歳牡馬に選出されており、相手を考えれば2着は価値が高いはず。その前走指数はこのメンバーでは最上位にあり、有力馬にふさわしいだろう。ここは3か月ぶりのレースだが、ゆったりとしたローテーションにも好感が持てる。

 連軸候補はサトノゴールド、アルジャンナの2頭に絞られそうだが、気になるのは力のいる今シーズンの京都の芝が合うかどうか。その点からはアルジャンナよりもサトノゴールドのほうが良いのかもしれない。

 他ではスローペースの差し脚が鋭いストーンリッジ、トゥルーヴィル、ギベルティに加え、先行して粘れそうなコルテジアも連下候補になりそう。

 東京新聞杯は東京のマイル戦。過去10年、1番人気は(1126)と低調、信頼は薄い。過去10年の勝ち馬はすべて6歳までの馬たちで、高齢馬の勝利はない。

 今年の指数上位馬は、レッドヴェイロン、サトノアーサー、クリノガウディー、ロワアブソリュー、プリモシーン、ケイアイノーテック、ドーヴァー、クルーガー、レイエンダなど。

 東京のマイル戦が合うのは5歳馬レッドヴェイロンだろう。東京マイルはここまで(2110)と安定。まだ重賞勝ちはないが、3歳時にはアーリントンC、NHKマイルCでともに3着に好走してきた。全成績も(4521)と、すべて5着内で、12戦して75パーセントの連対率は優秀だ。前走は不良馬場のキャピタルSを中団から2着に浮上したが、直線は馬群に包まれて右に左にスペースを探しながら「万事休す」の状態。たが、前が開いたとたん、一気に鋭い差し脚を繰り出して2着にあがった。不利がなければ勝っていただろう。もともとは軽い馬場で瞬発力を生かす馬だが、不良馬場の前走の好走を見る限り、馬場状態は問わないだろう。また、ルメール騎手とは相性が良く(3100)と連対率100パーセント。心強いパートナーだ、

 他では長く使える差し脚で上位のレイエンダ。前走G1マイルCSでは15着に大敗したが、2走前、東京マイルの富士Sで2着があり、巻き返しも期待できるだろう。

 極端なハイペースはなさそうで、サトノアーサー、ヴァンドギャルド、シャドウディーヴァなどの先行馬にも注意したい。

                                          
(東京新聞杯)1着    2着    3着
10年    AYa   D b   A
11年    BYa   D     CXb
12年    -     A     -
13年    C     -     -
14年    -     B d   D
15年    -      Z      d
16年    C      Z    BYb 
17年    C     D     BZb
18年    -     A     C c
19年    -     A      Ya

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2020年2月 4日 (火)

第1558回 ダートの新星になるか

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202002020811
 直線、先頭に立って押し切りを図るコパノキッキングを、モズアスコットが中団から鮮やかな差し切り勝ちを決めた根岸Sだった。

 モズアスコットはスタートで出遅れ最後方におかれたが、すぐに押し上げていって4コーナーでは中団の外にまで進出した。好スタートを切ったコパノキッキングは2番手を追走、4コーナー過ぎ、残り400メートル地点で早々と先頭に立った。そのまま押し切れるかと思ったが、外から並ぶ間もなく一気の差し脚でコパノキッキングをとらえたのがモズアスコットだった。ゴールは1馬身4分1の差がついて、初ダート戦をものにしたモズアスコットの完勝だった。

 モズアスコットは芝のG1安田記念を勝っているように素質と実績に不足はない。安田記念の勝利の後は今ひとつ乗り切れないレースが続いていたが、今回、初めてダートに参戦して一変した印象のレースになった。次走は中2週でフェブラリーSに向かうことになるが、十分に勝ち負けになるのではないか。モズアスコットは遅れてきたダート界の新星になれるだろうか。

 方や、2着とはいえモズアスコットには完敗だったコパノキッキングは、距離が長かったうえに、ペースも速かったと、手綱を取ったマーフィー騎手がコメントしていたが、結局1600メートルのフェブラリーSの出走は見送られることになった。今後はダート1200メートル路線を行くことになるようだ。

 京都のシルクロードSは、ゴール前、一変のレースになった。
 ハイペースで逃げたモズスーパーフレアは直線に入っても勢いが衰えない。58キロを背負いながらもセイウンコウセイが追い詰めていく。2頭が他の馬たちを引き離して勝利をつかみかけたところ、ゴール直前、2頭の外から一気の脚で追い込んできたアウィルアウェイ、エイティーンガール、ナランフレグたちの鋭い差し脚に、あっという間に飲みこまれてしまった。

 勝ったのは4歳牝馬アウィルアウェイ。2着も4歳牝馬のエイティーンガール。3着は4歳馬ナランフレグ。4歳馬が成長の勢いを見せたレースだった。

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